JPH04215796A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ドラム式洗濯機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来例として、フレーム内に外槽を配設
し、この外槽内にドラムを回転自在に支承し、このドラ
ムを洗いやすすぎ工程時に低速で反転させ、脱水時に高
速で一方向回転させるドラム式洗濯機が、特公昭６３−
４５８３６号公報（Ｄ０６Ｆ３３／０２）に示されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来例にあっては、洗
いやすすぎ時に、ドラムを反転させることによりドラム
内の衣類の絡みを抑制している。即ち、ドラムを一方向
で回転し続けると、ドラム内の衣類の回転方向に変化が
無くなるので、しだいに衣類が絡んでくるからで、衣類
が絡むと、洗浄にむらが生じる上に、脱水回転が円滑に
行われないからである。

【０００４】しかしながら、このようなドラムを一方向
に回転し続けることによる弊害は、頻度的には劣るが、
脱水動作時にも同様のことが言え、仮に、洗い工程の終
了直前の回転方向と、脱水回転方向とが同じであると、
実質的に一方向への回転時間が長時間化し、衣類が絡み
つく確率が高くなる。

【０００５】また、衣類の絡みつき等により、脱水回転
が円滑に行われないと、外槽が激しく揺動するが、脱水
を中断した後の再起動の際に、再び同方向に起動させた
のでは、やはり、衣類が絡みつく確率が高い。

【０００６】本発明は、ドラム式洗濯機の改良に関し、
衣類の絡みつきを抑制して、絡みによる弊害を軽減する
ものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、洗い、すすぎ
等の工程を脱水動作を挟んで実行するドラム式洗濯機で
あって、フレーム内に配設された外槽と、この外槽内に
回転自在に支承され、周囲に多数の脱水孔を有する横軸
型のドラムと、前記ドラムを洗いやすすぎ工程時に低速
回転させ、脱水時に高速回転させるための駆動手段と、
前記駆動手段の回転速度及び回転方向を制御する制御手
段とを備え、前記制御手段が、前記脱水動作の前の工程
における終了直前の前記駆動手段の実質的な回転方向と
は逆の方向に、当該脱水動作のための駆動手段を起動す
るよう構成したものである。

【０００８】また、本発明は、過度の揺動を検知すると
、一旦脱水回転を中断して、その後再起動するドラム式
洗濯機であって、再起動する毎に、脱水回転方向を切り
替えるようにしたものである。

【０００９】

【作用】即ち、脱水起動時の回転方向を、洗いやすすぎ
の終了時の回転方向とは逆にすることにより、洗いやす
すぎから脱水に移行するにあたって、実質的な回転時間
が一方向に長時間化することがない。

【００１０】また、脱水動作中、ドラム内の衣類の絡み
、即ち衣類が片寄って分布することに起因して、外槽が
過度に揺動する毎に、ドラムの回転方向を切り替えるこ
とにより、揺動検知による脱水中断後の再起動の際も、
ドラムが同じ方向に長時間回転することがない。

【００１１】

【実施例】本発明の実施例を各図面に基づいて説明する
。

【００１２】図４において、１はフレーム、２はこのフ
レーム１内に、スプリング３・・及びショックアブソ−
バ４・・によって弾性的に支持された外槽、５はこの外
槽２内に回転自在に支持された横軸型のドラムで、周囲
に多数の透孔６・・を有している。７は前記ドラム５の
回転軸に固定された駆動プ−リ、８は前記外槽２の外底
部に固定された駆動モータであり、前記駆動プ−リ７に
小プ−リ９、ベルト１０を介して連結されている。１１
は前記外槽２の上部に設けられた振動検知スイッチであ
り、内部に水銀と接点とを有するケースを、前記外槽２
に対し、所定の傾きを持って取り付け、脱水回転時の外
槽２の振幅と揺れ速度の遠心力で、水銀が接点に接触し
て導通することにより、外槽２の過度の揺動を検知する
。

【００１３】さて、図５は本実施例におけるマイクロコ
ンピュ−タ１２（以下マイコンと称す）を中心とした制
御機構を示し、前記マイコン１２は、各種入力キー群か
ら構成される入力キー回路１３、水位センサー１４、前
記振動検知スイッチ１１等からの情報に基づいて、給水
電磁弁１５、排水電磁弁１６、ブザー装置１７、表示装
置１８及びインバータ回路１９等の動作を制御する。

【００１４】前記マイコン１２の構成は周知であるので
、図６に基づいて説明する。前記マイコン１２は、ＣＰ
Ｕ２０（ｃｅｎｔｒａｌ　　ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇｕｎ
ｉｔ）、ＲＡＭ２１（ｒａｎｄｏｍ　　ａｃｃｅｓｓｍ
ｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ２２（ｒｅａｄ　　ｏｎｌｙ　　
ｍｅｍｏｒｙ）、タイマ−２３、システムバス２４及び
入出力ポ−ト２５、２６から構成される。

【００１５】前記ＣＰＵ２０は、制御部２７と演算部２
８とから構成され、前記制御部２７は、命令の取り出し
及び実行を行い、前記演算部２８は、命令の実行段階に
おいて、制御部２７からの制御信号によって入力機器や
メモリから与えられるデ−タに対し、二進加算、論理演
算、増減、比較等の演算処理を行う。前記ＲＡＭ２１は
、機器に関するデータを記憶するためのものであり、前
記ＲＯＭ２２は、予め機器を動かすための手段や判断の
ための条件の設定、各種情報の処理をするためのルール
等を読み込ませておくものである。

【００１６】前記インバータ回路１９は、従来周知の如
く、前記マイコン１２からの信号に応じて、直流を所定
の周波数の交流に変換した電気信号を、前記駆動モータ
８に印加し、駆動モータ８の回転速度を変化させる。

【００１７】斯かる構成に基づく動作を図１及び図２に
従って説明する。本発明の洗濯機は、洗い工程−中間脱
水−すすぎ工程−最終脱水工程からなるプログラムを、
前記マイコン１２の制御の下に逐次実行する。前記洗い
又はすすぎ工程では、前記ドラム５（駆動モータ８）は
、休止時間を挟んで低速で反転され、脱水工程では、前
記ドラム５は高速で回転される。

【００１８】同図において、判別フラグＣ１は、洗い又
はすすぎ工程中、前記ドラム５（駆動モータ８）を右回
転させるか左回転させるかを判別するためのもので、設
定されている時（Ｃ１＝１）に前記ドラム５が右回転す
るように指令される。判別フラグＣ２は、同じく洗い又
はすすぎ工程中、前記駆動モータ８が起動直後か否かを
判別するためのもので、起動直後を過ぎると（起動時か
ら２秒経過すると）リセット（Ｃ２＝０）され、駆動モ
ータ８の休止時に再設定される。判別フラグＣ３は、脱
水回転が右回転であったか左回転であったかを判別する
ためのもので、右回転時に設定される。

【００１９】さて、図１において、洗い又はすすぎ工程
が開始されると、まず、フラグＣ１、Ｃ２をリセットし
（Ｓ−１）、洗濯回転用の回転数を前記インバータ回路
１９に設定し（Ｓ−２）、再びＣ２を設定した後（Ｓ−
３）、所定の反転周期で前記ドラム５を低速反転させる
（Ｓ−１）〜（Ｓ−１３）。この間、フラグＣ１、Ｃ２
は、状況が切り替わる毎に、設定又はリセットされる。

【００２０】洗濯時間が経過すると、図２の脱水プログ
ラムが実行される。即ち、前記マイコン１２は、脱水を
開始する際に、前記フラグＣ１、Ｃ２の状態を調べ（Ｓ
−２０）〜（Ｓ−２２）、表１の通りに、脱水時の回転
方向を決定する。

【００２１】

【表１】

【００２２】つまり、基本的に、洗濯工程の最終回転方
向が右回転（Ｃ１＝１）の時は脱水起動方向を左に、左
回転（Ｃ２＝０）の時は脱水起動方向を右に設定する。 これにより、洗濯工程から脱水工程に移行する際に、ド
ラム５の回転方向が切り替わるので、ドラム５の一方向
への回転時間が長時間化しない。

【００２３】但し、洗濯工程の最終回転が、起動直後で
終了した場合（Ｃ２＝１）には、実質的に回転していな
いものとみなして、その１つ前の方向、即ち、洗濯工程
における最終回転方向と逆の方向を対象に、脱水起動方
向を決定する。

【００２４】脱水工程は、ドラム５を数秒間低速回転さ
せた後、高速回転に移行する。脱水起動方向が決定する
と、フラグＣ３をその方向に設定し（Ｓ−２３）（Ｓ−
２４）、まず、バランス動作のために、設定方向にドラ
ム５を起動させる（Ｓ−２５）〜（Ｓ−２８）。

【００２５】そして、５秒経過後、前記外槽２内の洗濯
水が排水され（Ｓ−２９）（Ｓ−３０）、槽内の水位が
リセット水位まで低下すると、高速一方向回転に移行し
（Ｓ−３１）（Ｓ−３２）、設定時間内遠心脱水が実行
される。

【００２６】また、前記低速回転中に、前記異常振動検
知スイッチ１１が作動すると、一旦回転を停止し（Ｓ−
３３）（Ｓ−３４）、外槽２の揺動を静めてから、再び
起動させるが、この際には、前回の回転方向とは逆の方
向にドラム５を起動させる。

【００２７】さて、以上の脱水動作が洗い工程直後のも
のである場合、脱水終了後、すすぎ工程に移行するわけ
であるが、この移行の際には、前記マイコン１２は、図
３の如く、フラグＣ３の状態を調べ、脱水回転と同じ方
向にドラムを起動させる。つまり、脱水回転は高速であ
るので、そのぶん惰性回転時間が長く、すすぎ工程の起
動を脱水と逆方向にすると、この惰性回転が終了するま
で待たなければならず、プログラムの所要時間が長時間
化するが、すすぎ工程の起動を脱水回転方向と同じに設
定すると、その必要がなくなるからである。

【００２８】

【発明の効果】本発明のドラム式洗濯機の構成によれば
、洗いやすすぎから脱水に移行する際又は脱水中断後の
再起動の際の衣類の絡みつきを防止する構造であるので
、脱水回転時、ドラム内の衣類が片寄りにくくなって、
脱水動作を円滑に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のドラム式洗濯機の洗濯動作を示すフロ
−チャ−トである。

【図２】同じく脱水動作を示すフロ−チャ−トである。

【図３】同じく脱水からすすぎに移行する際の動作を示
すフロ−チャ−トである。

【図４】同じく内部機構図である。

【図５】同じく制御機構のブロック図である。

【図６】同じくマイコンの構成図である。

【符号の説明】

１　　フレ−ム ２　　外槽 ５　　ドラム ６　　透孔（脱水孔） ８　　モ−タ １１　　振動検知スイッチ（振動検知手段）１２　　マ
イクロコンピュ−タ（制御手段）１９　　インバ−タ回
路（８、１９で駆動手段を構成する）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　洗い、すすぎ等の工程を脱水動作を挟
   んで実行するものであって、フレーム内に配設された外
   槽と、この外槽内に回転自在に支承され、周囲に多数の
   脱水孔を有する横軸型のドラムと、前記ドラムを洗いや
   すすぎ工程時に低速回転させ、脱水時に高速回転させる
   ための駆動手段と、前記駆動手段の回転速度及び回転方
   向を制御する制御手段とを備え、前記制御手段が、前記
   脱水動作の前の工程における終了直前の前記駆動手段の
   実質的な回転方向とは逆の方向に、当該脱水動作のため
   の駆動手段を起動するよう構成したことを特徴とするド
   ラム式洗濯機。
2. 【請求項２】　　フレーム内に弾性的に支持された外槽
   と、この外槽内に回転自在に支承され、周囲に多数の脱
   水孔を有する横軸型のドラムと、前記ドラムを高速回転
   させるための駆動手段と、前記駆動手段の駆動及びその
   回転方向を制御する制御手段と、前記外槽の過度の揺動
   を検知する振動検知手段とを備え、過度の揺動を検知す
   ると、一旦脱水回転を中断して、その後再起動するもの
   であって、前記制御手段が、前記再起動する毎に、前記
   駆動手段の回転方向を切り替えるよう構成したことを特
   徴とするドラム式洗濯機。