JPS581625B2 - 触媒担体の製造方法 - Google Patents

触媒担体の製造方法

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JPS581625B2
JPS581625B2 JP53162079A JP16207978A JPS581625B2 JP S581625 B2 JPS581625 B2 JP S581625B2 JP 53162079 A JP53162079 A JP 53162079A JP 16207978 A JP16207978 A JP 16207978A JP S581625 B2 JPS581625 B2 JP S581625B2
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JP
Japan
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firing
catalyst carrier
barium titanate
added
catalyst
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JP53162079A
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岡根一幸
御手洗征明
山口敏男
辻村富雄
渡辺俊弘
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は排ガス中の窒素酸化物除去用触媒担体の製造方
法に関する。
さらに詳しくは、窒素酸化物(以下NOxと略する)と
硫黄酸化物(以下SOxと略する)とを同時に含有する
排ガスからNOxを効率よく除去する触媒担体の製造方
法に関するものである。
NOxの選択還元用触媒としては白金、銅、鉄.クロム
.バナジウム等を耐熱性セラミック担体.例えばアルミ
ナ、シリカアルミナ、ムライト等に担持したものが知ら
れている。
しかしながらSOxが共存している排ガスに対して,こ
れらの触媒を使用すると触媒やその担体がSOxのため
に被毒を受けるので長期の使用に耐えないという欠点が
ある。
ところで一般に排ガス中には通常100〜2000pp
mのSOxが含まれているから上記の触媒や担体で通常
の排ガスを処理する場合には、予めSOxを除去するか
あるいはSOx に対し耐毒性の高い,前記以外の触媒
及び担体を使用する必要がある。
また上の方法とは別にNOxの選択還元法のプロセスを
改良し、触媒を移動床方式としてSOxによって劣化し
た触媒を操業中に入れ替える方法も行なわれているが、
この場合には触媒の移動が頻繁に行なわれるから耐摩耗
強度が大きくなげればならない。
これまでにSOx による触媒性能低下の問題を解決す
るための研究が行なわれた結果、チタニアを使用する担
体にバナジウム、鉄等を担持させた触媒がNOxの還元
活性にすぐれ,かつ劣化も少ないことが解明された。
しかしながらチタニア系の担体はその製法が困難であり
,圧壊強度が強く.耐摩耗性にすぐれ.かつNOx の
還元活性にも優れたものはいまだに得られていないとい
うのが実状である。
その理由としては,チタニア系担体の場合チタニア自身
の融点が高いため,低温度においては粒子間の結合が起
りにくくその強度を上げようとすれば焼成温度を900
℃以上に上げなければならないが,焼成温度が高ければ
相対的に担体の比表面積,細孔容積が著るしく低下し.
ひいてはNOxの還元性能を極端に低下させる。
また逆に担体の焼成温度を極力低くするとNOxの還元
性能はすぐれているが,触媒の圧壊強度が弱〈取扱いが
難しくなる等があげられる。
従来、酸化チタン系の担体を製造する方法としては.酸
化チタンの粉禾にバインダーとして水酸化チタンゾル、
硫酸,硫酸チタン,炭素のうち少なくとも1種以上を添
加する方法(特開昭52−138491号公報)。
酸化チタンにメチルセルローズ、デキストリン、デン粉
等を加えて成型する方法,あるいは酸化チタン水和物を
主成分とする担体原料に、そのT i02換算重量に対
して5〜20重量%の有機物質および1〜12重量%の
チタンの低次酸化物を添加して成型体とし,次いで38
0〜830℃で焼成する方法(特開昭52−12668
9号公報)等が提案されているが,何れもNOx還元活
性にすぐれている600℃以下の焼成条件では十分な機
械的強度を有しているとはいえない。
本発明の目的はテタニア系触媒担体を製造するに当り上
記の問題点を克服し,触媒としたときの性能を低下させ
ることなく、しかも十分な圧壊強度を有する触媒担体を
提供することにある。
この目的を達成するため本発明は,原料の焼成方法及び
原料であるテタニアのバインダーに着目し.鋭意研究を
行なった結果得られたもので,その特徴とするところは
原料の焼成を2段階に分けて行なうことと、チタニアに
対し.適当量のチタン酸バリウムを添加し、焼成は比較
的低温度で行なうようにしたことである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の原料としては,酸化チタンの粉末,又は例えば
メタテタン酸スラリ一の如きチタン含有物を乾燥したも
のを使用し、これに適当量の成形媒体例えば水を加えて
混練したのち,押出成形してシリンダー状あるいは転勤
造粒法により球状等適当な形状に成形する。
ここでチタン酸バリウムの一部又は全部を添加しても良
い。
成形されたペレットは次に100〜800℃,好ましく
は300〜700℃に保持された,例えばマツフル炉に
装入し通常2時間以上焼成する。
次に得られた焼成物は軽く破砕して好ましくは325メ
ッシュ(43μ)以下が重量で約1/2量となるように
する。
上記破砕物の粒度は通常5〜100μの範囲となるが,
その中には5μ以下の粒子も若干量含まれる。
上記の破砕が過度になったり,軽すぎたりして上記の粒
度分布の範囲を外れた場合には篩分けてもよい。
このようにして調整された粉体は当初の原料粒子が疑集
して強固に結合されているので,これが例えばハニカム
構造体に形成される場合にも、その粒子結合の形態を崩
すことなく,粒子間に好ましいマクロボアーを形成する
上記1次焼成の温度を100〜800℃の範囲とするの
は、それ以下では焼成に長時間を要し.それ以上になる
と原料中に含有される事が多いチタンの硫酸塩や遊離硫
酸の硫酸根が分解する等の理由により圧壊強度が低下す
るためである。
1次焼成物を破砕した粉末には次に乾量でBaとしての
合計量が1〜15重量%となるようにチタン酸バリウム
を添加し前記の方法に従って所望の形状に成型し,40
0〜800℃の温度で再び焼成する。
バインダーとして添加するチタン酸バリウムとしては.
BaTi03. Ba6Ti17040.・Ba4Ti
l3O30等BaOとTiO2の化合物であれば使用す
ることができるがBaTi03が最も好ましい。
上記チタン酸バリウムの添加量をBaとして1〜15重
量%とするのはそれ以下ではバインダーとしての効果が
なく,圧壊強度が低下し,それ以上になると圧壊強度は
さらに大きくなるがBET比表面積が低下するためであ
る。
ちなみにBET比表面積は20m2/g以上、圧壊強度
は8kg/cm2以上が好ましいが、本発明によれば特
に圧壊強度が大幅に向上する。
酸化チタンに少量のチタン酸バリウムを添加することに
よって,なぜこのように機械的強度が向上するのか,そ
の機構については明確ではないが推測によれば原料の酸
化チタンとチタン酸バリウムとが結合して酸化チタンが
大過剰の状態となって酸素欠陥構造を作り、これにより
酸化チタン自体の焼結性が促進され、チタン酸バリウム
を中心に強い粒子間の結合ができるものと思われる。
2次焼成の温度を400〜800℃の範囲とするのは、
それ以下では圧壊強度が低下するためであり,それ以上
の温度ではBET比表面積が極端に減少するからである
また焼成を2段階とする理由は,前述の理由のほかに実
用上充分なBET比表面積を持ちながら.その圧壊強度
を極力大きくするためである。
本発明により得られた触媒担体はBET比表面積が充分
に大きく、特に圧壊強度が大きく,さらにマクロボアー
容積も大きいから通常の触媒担体,の脱硝率と同等若し
くはそれ以上の効果が得られるが、その他の利点はSO
xに対する耐毒性が強い事である。
尚本発明の他の利点としては2段階焼成法のため微細な
粒子だけでないから担体形成物を焼成する際にクラツク
の入る心配がない事等があげられる。
以下本発明を実施例について参考例とともに具体例に説
明する。
参考例 帝国化工製メタチタン酸スラリー(So,9−6重量チ
,水分70重量%)を噴霧乾燥して得られた水分34重
量%(以下単に%と略する)の酸化チタンの粉禾6、5
ゆを転動造粒機に水を噴霧しながらパンの回転速度12
〜20rpm,角度45で直径6.7〜9. 5 mm
の球状ビートに造粒した。
このとき使用した水量は1.15lであった。
造粒物は約100℃で16時間乾燥したのち500℃で
2時間焼成した。
次に焼成物はすりつぶし機で軽く破砕し、325メッシ
ュ以下が1/2量となるように粒度を調整したのち,前
記と同様に再び7〜10mmの球状ビードに造粒した、
造粒物は100℃で16時間乾燥したのち再度500〜
1000℃で2時間焼成した。
又別に比較のため同じ厚料を使用して焼成温度を変えた
以外は前記と同様に処理し、1次の焼成だけ行なったも
のについて夫々の性状を調べた。
その結果を第1表に比較して示す。
第1表から明らかなように成形体の焼成を2回行なった
ものは1回処理の場合と比較して圧壊強度がかなり改善
されている。
実施例 1 参考例に使用した同じ原料の酸化チタン粉禾6.5kg
に3.2lの水を加えて混練し、不二パウダル製EXK
F−75型押出し成型機で直径5 mmのシリンダー状
に成型し、乾燥したのち,100〜900℃の温度で2
時間夫々1次焼成を行なった。
得られた焼成物は参考例と同様に軽く破砕したのちチタ
ン酸バリウム(BaTi03)の粉禾をバリウムとして
θ〜20重量%となるように添加し、ついで参考例に使
用した造粒機で同様に球状ビードに造粒し、100℃で
16時間乾燥したのち350〜900℃で2時間2次焼
成を行ない.その性状を調べた。
その結果を第2表に示す。第2表を見て解るようにチタ
ン酸バリウムを添加して2次焼成(2段階に焼成)を行
なったものについては何れも圧壊強度が飛躍的に向上し
、BET比表面積も満足できるものであるが,1次の焼
成温度が本発明の範囲を外れた実験A17及び2次焼成
の温度が低い実験A18については圧壊強度が低く、又
逆に2次焼成の温度が高い実験A25及びチタン酸バリ
ウムの添加量が多すぎた実験No27については、とも
にBET比表面積が2 0m2/g以下に減少した。
尚参考のために,バインダーとしての添加剤を変更した
以外は前記と同様にして処理した例を第3表に示したが
、添加剤によっては僅かに従来方法より圧壊強度が向上
した程度に止った。
尚1次焼成は500℃、2次焼成は700℃各2時間で
処理したものである。
実施例 2 実施例1に使用したのと同じ原料を使用し,同様に1次
の成型、焼成、破砕を行なって、325メッシュ以下が
1/2量の粉末とした。
上記の酸化チタン原料1kgに対して,メトローズ65
g、ステアリン酸アルミニウム80g,セリサイト55
gを加えてよく混合しさらに水383mlを加えて混練
したのち,MV−FM型成型機(高崎鉄工製)にてハニ
カム状に押出成型した。
ハニカムの形状は6角状で壁厚0. 65mm,6角の
一辺は2.2mm,外寸法は40×40mmである。
次に上記と同様にして得られた1次焼成破砕物にチタン
酸バリウム(BaTi03)110gを添加した以外は
上記と同様にしてハニカム状に押出成型した。
得られたハニカム成型体は700℃で3時間焼成したの
ち、一辺が10mmの正方形に切り取り、夫々側面破壊
強度を測定したところ,チタン酸バリウムを添加しない
ものは14kg, 本発明法では22ゆであった。
実施例 3 参考例の実験屋2,3及び実施例1の実験A9,10.
12で得られた各種の担体をシュー酸バナジル水溶液中
にV205として3.5%となるように含浸させたのち
乾燥し,ついで500℃で12時間焼成し.得られた触
媒を内径15mmのパイレツクスガラス管に各20ml
づつ充填して第4表に示す組成のガスを温度350℃、
Svは15000で通過させ.脱硝率を測定した。
その結果を第5表に示す。
第5表より解るように本発明による触媒の圧壊強度は従
来のものより格段に強化されたが脱硝率においても従来
品と遜色のない結果が得られた。
実施例 4 参考例に使用した同じ原料の酸化チタン粉末6.0kg
にチタン酸バリウムの粉末を104〜2051g(バリ
ウムとして軽量合計に対して1〜15重量%)と、適当
の水を加えて混練し、実施例1と同じ成型を行ない乾燥
後200〜700℃で2時間1次焼成し、得られた焼成
物は参考例と同様に破砕した後.チタン酸バリウム粉末
をバリウムの合計量として3〜20重量%になるように
添加し.次いで参考例に使用した造粒機で同様に球状ビ
ードに造粒し.100℃で16時間乾燥した後400〜
800℃で2時間2次焼成を行なった。
結果を3第6表に示す。
第6表から明らかなようにチタン酸バリウムを1次焼成
前に予め加えた後焼成し,さらに粉砕して2次焼成前に
チタン酸バリウムを追加して加えた場合でもチタン酸バ
リウムを2次焼成前にのみ加えた実施例1の結果と比較
して遜色なく圧壊強度が飛躍的に向上し、BET比表面
積も満足できるものであった。
しかしチタン酸バリウム添加量が本発明の範囲を外れた
実験No40についてはBET比表面積が20m2/g
以下であった。
また実験A38及び47で得られた触媒担体を実施例3
に示す方法によりV2O5を担持させ脱硝率を測定した
ところ脱硝率はそれぞれ84係及び83%で脱硝率にお
いても従来品と遜色のない結果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化テタン粉木に水を加え,又は水とチタン酸バリ
    ウムを加えて混練した後成形し、該成形物を100〜8
    00℃で焼成して破砕し.ついで水とチタン酸バリウム
    をバリウムとしての合計量が乾量ベースで1〜15重量
    係となるように添加して混練したのち成形体となし、4
    00〜800℃で焼成する事を特徴とする触媒担体の製
    造方法。 2 325メッシュ以下が重量で約1/2となるように
    破砕する特許請求の範囲1項記載の触媒担体の製造方法
JP53162079A 1978-12-22 1978-12-22 触媒担体の製造方法 Expired JPS581625B2 (ja)

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JPS5586530A JPS5586530A (en) 1980-06-30
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JP3752552B2 (ja) * 1996-04-04 2006-03-08 独立行政法人物質・材料研究機構 水中での有機塩素化合物除去用光触媒

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JPS5586530A (en) 1980-06-30

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