JPS5815529Y2 - 釘付天井用インサ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は吊ボルトを螺合する金属製吊金具を、合成樹脂
製支持体に嵌合し、該合成樹脂製支持体を釘で型枠に固
定するようにした釘付天井用インサートの改良に関する
もので、その目的とするところはコンクリ−士打設後型
枠を外す時に釘が引張られて釘受部がとれることを防ぎ
、金属製吊金具の鍔への釘の固着を１本だけとし、固着
の作業を単純化し、量産により安価に製作せんとするに
ある。

本出願人は先に第１図に示すように、胴部２の上端に鍔
部３を一体に形威し、該鍔部下面に３本釘４頭部を等間
隔に溶着固定して金属製吊金具１となし前記胴部２を嵌
合する筒体６の外周３ケ所に釘孔７ａを有する釘受部７
を一体に形成して合成樹脂支持体５となし、金属製吊金
具Ａの胴部２を合成樹脂製支持体５の筒体６に嵌合し、
３本の釘４を夫々合戊樹脂製支持体５の３個の釘受部７
の釘孔７ａに嵌挿するようにした釘付天井用インサート
を考案したが、３本の釘を等間隔に溶着固定する場合角
度の割り出しを正確に行う必要があるので作業性が悪く
量産に適さずコストアップになるという欠点があった。

本考案は金属製吊金具に溶着固定する釘を１本のみとし
、他は一型釘を用いるようにして従来の欠点を除くよう
にしたもめである。

第２図乃至第５図は、本考案の一実施例を示すものであ
る。

１０は金属製吊金具で、胴部１１下面より中間迄螺孔１
２を設け、上端に鍔部１３を一体に形成し、該鍔部１３
の裏面所定半径位置に１本の釘１４上端を溶着固定して
あ・る。

１５は合成樹脂製支持体で、前記胴部１１を嵌合する筒
体１６の外周３ケ所に、釘孔１７ ａを有する釘受部１
７を一体に形威しである。

１８は門型釘で、両側２本の釘１８ａ、１８ａは２ケ所
の釘孔１７ ａ 、１７ ａに上方より嵌合し、連結部
１８ｂは外方に湾曲して、第４図の如く胴部１１の外周
に沿って位置するようになっている。

使用時は第３図の如くセットした釘付天井用インサート
を、第５図の如く型枠１９の上に載置する。

この際３本の釘１４，１８ ａ 、１８ ａで安定に支
持される。

次に金属製吊金具１０の鍔部１３をハンマーで叩いて釘
１４，１８ ａ 、１８ ａの先端を型枠１９に打込ん
で固定する。

次１こコンクリートを打設すると、釘１８ ａ 、１８
Ｈの連結部１８ｂは打設したコンクリートに支持され
るので、型枠１９を外す時針１８ ａ 、１８ ａが下
方に引張られても、その連結部１８ｂがコンクリートに
より下降を阻止されるので、釘１８ ａ 、１８ ａの
釘受部１７．１７に引張力が作用せず、従って釘受部１
７．１７が抜けることがない。

本考案によれば金属製吊金具の鍔部裏面に溶着固定する
釘は１本だけなので、半径方向の位置決めだけを正確に
行えば何処に溶着してもよく、角度の割り出しが不必要
なので溶着の作業性が極めて単純化され、量産により安
価に製作でき、又他の２本の釘は上部が連結部で連結さ
れ、この連結部がコンクリート打設後コンクリートに支
持さ５れるので、型枠を外す時針が引張られても、合成
樹脂製の釘受部に無理な力が作用せず、釘受部がぬけて
金属製吊金具とコンクリートの固定力を弱めるというこ
とを確実に防止できる。

なお合成樹脂製支持体の形状は、金属製吊金具の胴部が
嵌合できる孔と、釘が嵌入できる釘孔が設けてあればど
のような形状でもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の釘付天井インサートの分解斜視図、第２
図は本考案の一実施例分解斜視図、第３図は第２図をセ
ットした時の正面図、第４図は第３図のＡ−Ａ平断面図
、第５図は使用時の正面図である。 １０・・・・・・金属製吊金具、１１・・・・・・胴部
、１２・・・・・・螺孔、１３・・・・・・鍔部、１４
・・・・・・釘、１５・・・・・・合成樹脂製支持体、
１６・・・・・・筒体、１７・・・・・・釘受部、１７
ａ・・・・・・釘孔、１８・・・・・・■型針、１８ａ
・・・・・・釘、１８ｂ・・・・・・連結部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴部下面より中間部迄螺孔を設け、上端に一体に鍔部を
   形成した金属製吊金具の鍔部裏面に１本の釘上端を一体
   に固着し、前記２町部を嵌合する筒体と、その外周に一
   体に形成した複数回の釘受部とからなる合成樹脂製支持
   体の釘受部の釘孔に門型釘を嵌入し、他の釘受部あ釘孔
   には金属製吊金具の鍔部に固定した釘を嵌入する如くな
   した釘付天井用インサート。