JPS5814519Y2 - テレビジヨン用偏向ヨ−クの取付機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン用偏向ヨークの取付機構に関する
。

一般に、カラーテレビジョン受像機に使用される偏向ヨ
ークにおいては、偏向能率を可能な限り向上させる為に
、ブラウン管の前面に近づくに従って内径が増大する漏
斗状に形成されるものである。

従来の偏向ヨークにおいては、偏向ヨークの後方に設け
られた締付部及びその近傍がブラウン管の（ネック部）
表面に接するもので、偏向ヨークは締付部に取着された
取付は金具のみでブラウン管上に固定されるものであっ
た。

しかしながら、斯かる構成においては、偏向ヨークをブ
ラウン管上の所定位置に安定した状態で取付けることは
極めて難しく、また、偏向ヨークを管軸に対して前後方
向に移動させたり、首振り移動させて、コンバージェン
ス調整、ピユリティ調整を行なう場合には、偏向ヨーク
の前部開口部とブラウン管表面間にクサビ等の固定具を
挿入しなければならず、作業性の劣化、部品点数の増加
をもたらすものであった。

本考案は上記事項に鑑み成された偏向ヨークの取付機構
に関し、特に、偏向ヨークをブラウン管上の所定位置に
安定した状態で取付けることのできる構成を備えたテレ
ビジョン用偏向ヨークの取付機構に関するものである。

以下、本考案偏向ヨークの取付機構の一実施例を図面を
用いて詳細に説明する。

第１図において、１はブラウン管の漏斗状部、２はブラ
ウン管のネック部、３はくら型に巻回された水平偏向コ
イル、４は同じくくら型に巻回された垂直偏向コイル、
５は水平偏向コイル３と垂直偏向コイル４の間を電気的
に遮蔽する絶縁枠で、絶縁枠５は中間に漏斗状部６を有
する。

７は絶縁枠５の漏斗状部６に配設された水平偏向コイル
３の窓部、８は垂直偏向コイル４の外面に乗降されたフ
ェライトコアで、コア８の後部にはコア８を締付けるた
めの緊縮帯９が設けられる。

１０は偏向ヨークの裏蓋で、裏蓋１０には偏向ヨークを
ブラウン管のネック部２上に固定するための締付帯１１
が取着される。

水平偏向コイル３と垂直偏向コイル４の絶縁をなす絶縁
枠５の漏斗状部６の水平偏向コイル３の窓部７に対応す
る前部側内面位置には、略■字形状に折曲げられた舌片
２０が配設される。

舌片２０は絶縁枠５の漏斗状部６の内面から後方に向け
て下方に傾斜し、略中央部で上方に折曲げて折曲部２３
を形成し、折曲部２３の上端の先端部２２が窓部７の後
部側に対応する漏斗状部６内表面に接するもので、先端
部２２が接する漏斗状部６の後部側表面には鋸歯状の係
止部２１が形成され、舌片２０の先端部２２が係止され
るものである。

第２図乃至第４図は本考案偏向ヨークの取付機構の他の
実施例を示すもので、第１図と同じ部分には同一番号を
付しその説明を省略する。

第２図において、舌片３０は絶縁枠５の漏斗状部６の内
面で水平偏向コイル３の窓部７の後部に対応する位置か
ら前方に向けて下方に傾斜し、略中央部で上方に折曲げ
て折曲部３３を形成し、折曲部３３の上端の先端部３２
が窓部７の前部側に対応する漏斗状部６の内表面に接す
る如く略Ｖ字形状に形成されるもので、先端部３２が接
する漏斗状部６の前部側表面には鋸歯状の係止部３１が
形成され舌片３０の先端部３２が係止されるものである
。

次に、第３図において、舌片４０は絶縁枠５の前端拡大
部１２の外周面に形成された係止突起１３と係合する小
孔４１を有し前端拡大部１２の外周上に固定される固定
部４２に連続して設けられるもので、固定部４２から下
方に傾斜し、略中央部で水平方向（後部側）に折曲げて
折曲部４３を形成し、折曲部４３の先端部４４が窓部Ｔ
の後部側に対応する漏斗状部６の内表面に接する如く略
Ｖ字形状に形成され、先端部４４が接する漏斗状部６の
後部側表面には鋸歯状の係止部４５が形成され舌片４０
の先端部４４が係止されるものである。

そして、第４図において、舌片５０は水平偏向コイル３
の窓部７の前部側に対応する絶縁枠５の漏斗状部６の内
面に形成された係止突起１２に嵌合係止する小孔５１を
前部に有し、係止突起１２及び小孔５１によって漏斗状
部６の内面に固定して設けられるもので、小孔５１の部
分から連続して後方に向けて下方に傾斜し、略中央部で
上方に折曲げて折曲部５２を形成し、折曲部５２の上端
の先端部５３が窓部７の後部側に対応する漏斗状部６の
内表面に接するもので、先端部５３が接する漏斗状部６
の後部側表面には鋸歯状の係止部５４が形成され舌片５
０の先端部５３が係止されるものである。

以上述べた如く、本考案のテレビジョン用偏向ヨークの
取付機構によれば、くら型に巻回された水平偏向コイル
を内面に備えた絶縁枠の漏斗状部の水平偏向コイルの窓
部に対応する内面位置に略Ｖ字形状に折曲げられた舌片
を配設すると共に、舌片の一方の先端部を絶縁枠の内面
に設けた係止部に係止し、舌片の折曲部をブラウン管表
面に当接してなるものであり、偏向ヨークをブラウン管
上に装着することにより、舌片の折曲部がブラウン管の
表面に押圧され、舌片の先端部が窓部に対応する漏斗状
部の表面に形成された係止部に係止して偏向ヨークの前
部側を確実に取付は固定することが可能となった。

また、偏向ヨークの前部側の取付けに際して、従来の取
付機構のように舌片の弾性に依存しないので経年的に固
定力が変化することがなく確実な取付は固定が可能とな
った。

さらに、画像のピユリティ調整を行なうために偏向ヨー
クを管軸前後方向に移動調整させる場合も、舌片の先端
部と係止部の係止位置を変化させることによって容易に
行なうことが可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案テレビジョン用偏向ヨークの
取付機構の各実施例における要部断面側面図である。 ３・・・・・・水平偏向コイル、５・・・・・・絶縁枠
、６・・・・・絶縁枠漏斗状部、７・・・・・・水平偏
向コイル窓部、２０．３０，４０．５０・・・・・・舌
片、２３，３３゜４３．５２・・・・・・折曲部、２２
，３２，４４．５３・・・・・・（舌片）先端部、２１
，３１，４５．５４・・・・・係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. くら型に巻回された水平偏向コイルを内面に備えた絶縁
   枠の漏斗状部の前記水平偏向コイルの窓部に対応する内
   面位置に略■字形状に折曲げられた舌片を配設すると共
   に、該舌片の一方の先端部を前記絶縁枠の内面に設けた
   係止部に係止し、前記舌片の折曲部をブラウン管表面に
   当接したことを特徴とするテレビジョン用偏向ヨークの
   取付機構。