JPS58144320A - 抗腫瘍性多糖体およびその製造法 - Google Patents

抗腫瘍性多糖体およびその製造法

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JPS58144320A
JPS58144320A JP57025440A JP2544082A JPS58144320A JP S58144320 A JPS58144320 A JP S58144320A JP 57025440 A JP57025440 A JP 57025440A JP 2544082 A JP2544082 A JP 2544082A JP S58144320 A JPS58144320 A JP S58144320A
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polysaccharide
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arabinose
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正樹 清水
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武男 野村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1、発明の背景 技術分野 本発明は新規な抗腫瘍性多糖体およびその製造、去に関
する。
さらに詳しくは、本発明はニーム樹皮の熱水抽出液を精
製して得られる抗腫瘍性中性多糖体およびその製造法に
関するものである。本発明の多糖体は癌の治療薬として
有用である。
先行技術 従来ニーム抽出物が種々な薬理作用を有することは知ら
れている。即ち、ニームの樹皮、葉部、花部、果実、枝
部、根皮または樹脂を水または親水性溶媒で抽出するか
あるいは微粉砕して皮膚化粧料を得る方法(特公昭52
−28853.同52−28854および53−101
25 )、上記ニーム原イ゛tを親水性溶媒および(ま
たは)熱水で抽出して抗菌作用、胃腸・肝臓機能改善作
用を有する成分を得る方法(特公昭53−10124 
)および上記ニーム原料を疎水性溶媒で抽出して皮膚疾
患およびリュウマチの治療に有効な成分を得る方法(特
公昭53−13689 )が報告されている。
本発明者等は先にニーム樹皮の熱水抽出物が細胞分裂阻
+h活性を有することを見い出したが、さらに研究を進
めた結果、ニーム樹皮熱水抽出物の薬理活性成分として
α−(1→・1)−グルカンの1二鎖にアラビノースが
α−(1→6)結合し、グル:1−スとアラビノースの
構成割合が約5:1である中性多糖体を単離した。この
多糖体は文献未・代の新規化合物であって優れた抗腫瘍
作用を有する。
口3発明の目的 従って本発明の目的は、制癌剤として有用1な1記多糖
体を提供することにある。本発明の多糖体は後述する如
く、ザルコーマ180腹水型および固形型マウス移植腫
瘍に対して強い抑制活性を示し、特に定着固形腫瘍に対
して著効を示す。
本発明の目的はさらに上記多糖体を製造する方法を提供
することにある。本発明の方法によれば、上記多糖体は
、ニーム樹皮の熱水抽出液を分子篩処理、特にダル濾過
し分子量約94,000の化合物を採取することによっ
て製造される。
■9発明の詳細な説明 本発明は第1に、ニーム樹皮より得られる下記構造およ
び特性を有する抗腫瘍性多糖体からなる。
イ)構造 α−(1→4)−グルカンの主鎖にアラビノースがα−
(1→6)結合し、グルコースとアラビノースの構成割
合が約5−1の中性多糖体。
口)色と形状 凍結乾燥品は白色粉末である。
・・)@解性 水に可溶で、メタノール、エタノール、アセトン、エー
テル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキ
サン等の有機溶媒に不溶である。
二)呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
素の添加により青緑色を呈する。
ホ)分子量 セファデックスG−200カラムケゞルクロマトグラフ
イで単一のピークを与え、分子量は約94.000であ
る。
へ)比旋光度 〔α几2 ニー35°(c=0.4.H2O)ト)赤外
線吸収スペクトル 第1図に示す通りである。
IRv”tx−1: 3400,2930.1620a
x チ)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
す。
IJ)  13c核磁気共鳴スペクトル重水中で外部基
準にTMS (テトラメチルシラン)を使用して測定し
た100MHzC核磁気共鳴スにクトルは第2図の通9
である。
本発明は第2に、ニーム樹皮の熱水抽出液を分子篩処理
し、分子量約94,000を有する化合物を採取してな
る上記抗腫瘍性多糖体の製造法からなる。
本発明は第3に、上記分子篩処理として先ず分画分子量
約1×103〜1×105乃至1×103〜2X10”
の分子篩剤を用いて行ない、次いで最初の多糖体両分を
さらに分画分子量約1×103〜2×105乃至1×1
0〜8×10 の分子篩剤を用いて行ない、最初の多糖
体画分を採取してなる上記抗腫瘍性多糖体の製造法から
なる。
本発明は第4に、上記分子篩処理がケ゛ルp過であり、
上記分子篩剤がケ゛ルp過剤である上記抗腫瘍性多糖体
の製造法からなる。
本発明は第5に、上記ケ゛ル濾過剤がデキストランダル
、ポリアクリルアミドグ9ル、親水性ポリビニル系ダル
または多孔性力゛ラスピーズである上記抗腫瘍性多糖体
の製造法からなる。
本発明の方法を実施するに際しては、ニーム樹皮の熱水
抽出液を分子篩処理、特にケ゛ル濾過し、分子量約94
,000を有する化合物を採取する。
本発明方法の原料植物であるニームは学名をメリア・ア
ザノラクタ(Melia azadirachta )
といい、熱帯地域に自生する高さ10’m以上に達する
木本植物である。本発明の方法においては、ニームの樹
皮の熱水抽出液を原料として使用する。ニーム樹皮を熱
水で抽出処理する操作は常法に従って?jなわれる。即
ち、細断したニーム樹皮に熱水を加えるか、あるいは、
ニーム樹皮に水を加え、その混合物を加熱沸・騰させる
ことによって実施されろ。
加熱は沸騰水浴中または直火で行うことができる。
抽出時間は原料の品質等に従って適宜決定されるが通常
1乃至48時間である。抽出終了後、抽出混合物を濾過
することにより抽出液が得られる。
かくして得られたニーム樹皮熱水抽出液には多量の不純
物が含まれているので本発明のケ゛ルr過l程に供する
前に、アルコール沈澱法または、〃析1゛ヤ法によシ、
該抽出液を精製するのが望ましい。例えば、アルコール
沈澱法で精製する場合には、上配油出液にメタノール、
エタノールのようfxフルコールを加え、生成した沈澱
を常法によシ、例えば遠心分離によシ採取する。透析膜
法にょシ精製する場合は、該抽出液を透析膜に入れ、水
につけて透析し、透析内液を所望によシ濃縮乾固するか
または凍結乾燥して抽出物を得る。透析膜としては分画
分子量50,000以下のもの、例えばスペクトラ・ボ
ア1〜6(スペクトラム・メディカル・インダストリー
ズ社製品)、ビスキング・チューブ(ユニオンカーバイ
ト社製品)が使用される。
アルコール沈澱法または透析膜法で精製して得られた抽
出物を水に溶解して本発明方法の原料であるニーム樹皮
熱水抽出液とする。さらに、ニーム樹皮の熱水抽出処理
に先立って、ニーム樹皮を有機溶媒および(または)常
温の水で抽出前処理することによシ、不要成分を予め除
去しておくことも望ましい。抽出前処理に使用する溶媒
としてはメタノール、エタノール、プロ/ぐノール、ピ
リジン、アセトンのような極性有機溶媒、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、n−へキサン、クロロホルム、四塩
化炭素、酢酸エチルのような非極性有機溶媒があげられ
る。
本発明の方法におけるグル濾過工程は、前記ニーム樹皮
熱水抽出液をグル濾過剤を充填したカラムにかけ、溶離
する多糖体画分から分子量約94.000の多糖体を常
法によシ採取することによって実施される。ダル濾過は
、分画分子量が約8XIO以下のケ゛ル濾過剤を用いて
行なわれ、所望の多糖体は、最初の画分から採取される
上記工程で使用されるグル濾過剤としては、テ゛キスト
ランゲル1、ポリアクリルアミドグ8ル、ポリビニル系
のポリマーグル、多孔性ガラスピーズ竹があげられる。
これらは、例えばセフアゾ、クスG−100、G−20
0、セファクリルS−300(以上ファルマシア社製品
、スエーデン)、バイオケ゛ルp−1oo〜P−300
(バイオラッド社輿品、米国)、トヨ・ぞ−ルHW−5
0、HW−55(東洋曹達工業、日本)、cpc−10
(エレクトロ・ヌクレ]ニックス社、米国)等の製品名
で市販されている、さらに、本発明の方法においては、
分画分子−喰の異なるケ゛ル濾過剤を組合せて使用する
ことにより所望の多糖体を高純度で単離することができ
る。
即ち、ニーム樹皮熱水抽出液を分画分子量約1x105
〜1×105乃至I XI O’ 〜2 XI 05(
7)グル濾過剤(例えばセファデックスG−100、、
G−200、バイオケ0ルP−100、トヨノや−ルH
W−50等)を充填したカラムにかけ蒸留水で溶離する
と多糖体が3つの両分に分画される。最初に溶出する画
分を採取し、これを分画分子量約1×10〜2×10 
乃至lXl0S〜8X105のグル濾過剤(例えばセフ
ァデックスG−200、セファクリルS−300、)ぐ
イオグルP−300、トヨノや一ルHW−60等)を充
填したカラムにかけ蒸留水で溶離すると多糖体がさらに
2つの両分に分画される。最初に溶出する画分を採取し
、蒸留乾固または凍結乾燥すると目的とする抗腫瘍性多
糖体が得られる。かくして得られた多糖体は次の構造お
よび特性を有する。
イ)構造 α−(1→4)−グルカンの主鎖にアラビノースがα−
(1→6)結合し、グルコースとアラビノースの構成割
合が約5:1の中性多糖体。
口)色と形状 凍結乾燥品は白色粉末である。
ハ)溶解性 水に可溶で、メタノール、エタノール、アセトン、エー
テル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキ
サン等の有機溶媒に不溶である。
二)呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
素の添加によシ青緑色を呈する。
ホ)分子量 セファデックスG−200カラムダルクロマトグラフイ
で単一のピークを与え、分子量は約94.000である
へ)比旋光度 〔α発2 ニー35°(C=0.4.H2O)ト)赤外
線吸収スペクトル 第1図に示す通シである。
IRvKB”cIrL−’  : 3400 、293
0 、1620aX チ)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
す。
1ハ  C核磁気共鳴スペクトル 重水中で外部基準にTMS (テトラメチルシラン)を
使用して測定した100Fi’n(z  C核磁気共鳴
ス波りトルは第2図の通りである。
本発明の多糖体は、薬理試験の結果、ザルコーマ180
腹水型および固形型マウス移植腫瘍に対して顕著な阻止
作用を有することが確認された。
次にその試験例を示す。
試験例1゜ (試料調製) リン酸緩衝食塩水(ギブコ社製、リン酸9.5mMを含
む; PBS )に0.5 %カルボキシメチルセルロ
ース(CMC)を懸濁させた溶液に所定濃度になるよう
に試料を溶解させた。
(ザルコーマ180ガン細胞移植) ICRマウス腹腔中で継代培養したザルコーマ180ガ
ン細胞を腹水とともにとり出し、生理食塩水で適当に希
釈して細胞数が10×108個/mlとなるように調製
した。この細胞懸濁液の0.1 mlを4退会雄ICR
マウス腹腔へ注射器を用いて移植した。従って1匹あた
シの移植細胞数は1.0X10’個である。
(試料投与) ザルコーマ180ガン細胞を移植した次の日よシ1日1
回連続4日間、上に調製した試料を注射器を用いて腹腔
に0.1 m投与した。1試料1儂度につき6匹のマウ
スを使用した。対照は試料の溶剤として用いた上記CM
C入りPBSを同様に投与したものとした。投与量の表
示はマウス体重1 kgあたりの9数とした。
(効果の判定法) ガン細胞移植後7臼目にそれぞれのマウスの体重を測定
した。次に腹腔に貯まった腹水を全]とり出した後のマ
ウスの体重を測定した。腹水採取前後の体重の差を腹水
量とする。採取した腹水をヘマトクリット管に吸い込ま
せ、ヘマトクリット測定用ローターを用いて、低温で遠
心分離し、血液のへマドクリット値に相当するアサイド
クリット値を得た(腹水中に占めるガン細胞の割合)。
腹水量にこの値を乗ずれば全腹水中の細胞の容量が得ら
れる。これを全細胞容量(トータル・iJ?ックト・セ
ル・ボリュウム: TPCV )とする。対照では、全
腹水量は6〜1O−1TPCVは、1.6〜25−とな
った。
試料投与マウスのTPCVと対照投与マウスのTPCV
の比(T/C)をとって100〜66%のものをガンに
対する効果なしく−)、65〜41係のものをやや有効
(+)、40〜11%のものを有効(−1+)、10〜
0チのものを著効(1++)とする。結果を表1に示す
試験例2゜ (ザルコーマ180ガン細胞移植) 試験例1と同様にして1.0X108個/ゴの細胞懸濁
液を調製した。この懸濁液の0.1−を4退会、雄IC
Rマウス背部皮下に注射器を用いて細胞を移σ(した。
(効果判定法) ガン細胞移植後21目釘に成長したが/組織を摘出し、
その重量を測定した(1群6匹の平均1ifj ’>。
この重量と対照のものとの比(T/C)をとって効果判
定を行った。対照のガン組織型lは30〜45?でおっ
た。比の値が100〜71%のものを叫効(−)、70
〜51%のものをやや有効(+)、50〜21チのもの
を有効(丑)、20〜0係のものを著効(++))とし
た。結果を表1に示す。
表1から明らかなように、本発明の多糖体は、ザルコー
マ180移植ガンのうち、特に腹水がンに対して強い抑
制効果を有している。
表  1 試験例3 ザルコーマ180細胞1×10個を雄性ICRマウス(
5匹)背部皮下に移(瓜し、飼育した。固形腫瘍が完全
に定着し、1〜21程の大きさとなった10日自効ら1
日1回、5日間マウス腹腔内に所定量の試料を投与した
。移植後21日目印腫瘍部を切りとシその重量部を対照
群と比較し、試験例2の方法に従って効果を判定した。
結果を表2に示す。
表  2 定着固形が7に対する効果 (マウス) 試験例4゜ 急性毒性 本発明の多糖体を体重20+17のICR維性マウスに
投与して急性毒性試験を行なった結果、LD5o値は、
腹腔内投与で6001nV′に9以上、経口投j−iで
は10009/l\g以上であった。
上記の薬理試験の結果からも明らかなよう(て、本発明
の多糖体は顕著な抗腫瘍性を有し、毒性は極めて低いの
で、制癌剤として優れた性質を有する。また、定着固形
ガンに対して特に強い抑制効果を有することから本発明
の多糖体は免疫賦活型の抗腫瘍作用を有すると考えられ
る。
本発明の多糖体は、各種の癌疾患に対して有効であり、
投与量は、症状、年令、体重などによって異なるが、通
常は成人に対して1日100〜2500〜であり、1〜
4回に分けて投与することができる。
本発明の多糖体は任意所要の製剤用担体または賦形剤を
用いて経口または非経口投与用に製剤化される。
経口投与用の錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤等は慣用
の賦形剤例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、と
うもろこしでんぷん、馬鈍薯でんぷん、砂糖、ラクトー
ス、メルク、ステアリン酸マグネシウム、アラビアゴム
等を含有していてもよい。経口投与用液体製剤は水性ま
たは油性懸濁液、溶液、シロップ、エリキシル剤その他
であってもよい。
注射用製剤は溶液または懸濁液の形態であシ、懸濁化剤
、安定剤または分散剤のような処方剤を含んでいてもよ
く、滅菌蒸留水、精油たとえばビーナツツ油、とうもろ
こし油あるいは非水溶媒、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等を含有していてもよい。
直腸内投与のためには坐剤用組成物の形で提供され、周
知の製剤担体たとえばポリエチレングリコール、ラノリ
ン、ココナ、)油等を含有していてもよい。
次に参考例および実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明する。
参考例 ニーム樹皮熱水抽出液の製造 (1)  −−−ム’fB 皮E 検品50 fをベン
ゼン(500m1X3)およびメタノール(500rn
lX3)を用いて室温で24時間抽出前処理し、得られ
た抽出残渣を熱水200m1で3回抽出処理した。得ら
hた抽出液を合し、ロータリーエバポレーターで濃縮乾
固し、1960.5m9の粉末を得た。
(2)上記(1〕で得られた粉末1000m9を水20
0 :nlに溶解し、得られた水溶液に純エタノールを
攪拌しながら室温で徐々に加え、水溶液中のエタノール
濃度が80係になったときに添加をやめ、生成した沈澱
を遠・し、・分離によシ採取し、594.51n9の褐
色粉末を得た。
(3)上記(1)で得られた粉末500 m9を水50
 mlにとかし、この水溶液をスペクトラポア6(分t
Tii分子量50,000)に入れ、水に対して透析し
7た。
透析内液をロータリーエバポレーターを用いて濃縮乾固
して褐色の粉末310〜を得た。
実施例 上記参考例(2)または(3)で得られたニーム樹皮熱
水抽出物1020■を20fnlの蒸留水に溶解し、化
ファデックスG−100を充填したカラム(直径70α
、長さ35.0 cm )に注ぎ、蒸留水を用いてグル
濾過を行った。フェノール硫酸法で溶出液中の糖含量を
定量しつつグル濾過を行うと、多糖体は3つに分画され
る。最初に溶出する両分から多糖体273 mgが得ら
れる。次にこの50m9を5−の蒸留水に溶解し、セフ
ァデックスG−200を充填したカラム(直径4.0 
tyn N長さ50. OCrrL)に注ぎ、蒸留水を
用いてグル濾過を行った。フェノール硫酸法で溶出液中
の糖含量を定量しつつグル濾過を行うと多糖体は2つに
分画される。最初に溶出する多糖体画分より所望の抗腫
瘍性多糖体18mりが得られた。このものは、高速液体
クロマトおよび電気泳動で単一の化合物であることを確
認した。
また上記ケ゛ル濾過において、セファデックスG−20
0の代シに七フアクリルS−300を使用しても同様の
結果が得られた。
■9発明の具体的効果 上に詳述した如く、本発明によれば、第1に、抗腫瘍性
多糖体が提供される。本多糖体は文献未載の新規化合物
であって、試験例で示したように、ザルコーマ180腹
水型および固形型マウス移植腫瘍等に対して強い抑制活
性を示し、毒性は非常に低いので、制癌剤として有用で
ある。
本発明によれば、第2に、上記多糖体の製造法が提供さ
れる。即ち、該多糖体は、ニーム樹皮の熱水抽出液を分
子篩処理し、分子量約94,000’、r有する化合物
を採取することによって得られる。
本発明によれば、第3に、上記多糖体の有利な製造法が
提供される。即ち、該多糖体は、上記分子篩処理を分画
分子量約1×103〜1×105乃至l×10〜2×1
0の分子篩剤と分画分子量約1×IO5〜2×10〜8
×10 の分子篩剤と組合せて行なうことによって高純
度で得られる。
本発明によれば、第4に、上記多糖体のさらに有利な製
造法が提供される。即ち、該多糖体は、上記分子篩処理
としてグル濾過剤を用いたケ゛ルυ・過を行うことによ
ってより容易に得られる。
本発明によれば、第5に、上記多糖体のさらに有利な製
造法が提供される。即ち、該多糖体は、グル瀘過剤とし
てデキストラノグル、ポリアクリルアミドゲル、親水性
ポリビニル系ゲルまたは多孔性ガラスピーズを使用する
ことによって容易に高純度で得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の抗腫瘍性多糖体の赤外線吸収スペクト
ルを示し、第2図は、同物質の C核磁気共鳴スペクト
ルを示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  ニーム樹皮よシ得られる下記構造および特性
    を有する抗腫瘍性多糖体。 イ)構造 α−(1→4)−グルカンの主鎖にアラビノースがα−
    (1→6)結合し、グルコースとアラビノースの構成割
    合が約5:1の中性多糖体。 C7)色と形状 凍結乾燥品は白色粉末である。 ・・)溶解性 水に可溶で、メタノール、エタノール、アセトン、エー
    テル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキ
    サン等の有機溶媒に不溶である。 二)呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
    素の添加により青緑色を呈する。 ホ)分子量 セファデックスG−200カラムグルクロマトグラフイ
    ーによシ単一のピークと与え、分子量は約94,000
    である。 へ)比旋光度 〔α]、、−35°(c=0.4.H2O)ト)赤外線
    吸収スペクトル 第1図に示す通りである。 rRvKB”CIrL−’ : 3400 、2930
     、1620ax チ)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末1°;1.1吸
    収のみを示す。 す)  C核磁気共鳴スペクトル 重水中で外部基準にTMS (テトラメチルンラン)を
    使用して測定した1 00 MHz ”C紙磁気共鳴ス
    ペクトルは第2図の通シである。
  2. (2)  ニーム樹皮の熱水抽出液を分子篩処理し、分
    子量約94,000を有する化合物を採取することを特
    徴とする下記構造および特Iをイ1fる抗腫瘍性多糖体
    の製造法。 イ)構造 α−(1→4)−グルカンの主鎖にアラビノースがα−
    (1→6)結合し、グルコースとアラビノースの構成割
    合が約5:1の中性多糖体。 口)色と形状 凍結乾燥品は白色粉末である。 ハ)溶解性 水に可溶で、メタノール、エタノール、アセトン、エー
    テル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキ
    サン等の有機溶媒に不溶である。 二)呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
    素の添加により青緑色を呈する。 ホラ 分子量 セフアゾ、クスG−200カラムケゞルクロマトグラフ
    ィにより単一のピークを与え、分子部二は約94°、o
    ooで今る。 ヘン 比旋光度 〔α)、a2 :  aso(c=04.H2O)ト)
    赤外線吸収ス啄りトル 第1図に示す通シである。 IRv””crIL−’ : 3400 、2930 
    、1620ax チ)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
    す。 す)  C核磁気共鳴スペクトル 重水中で外部基準にTMS (テトラメチルンラン)を
    使用して測定した100MHz  C核磁気共鳴スペク
    トルは第2図の通りである。
  3. (3)上記分子篩処理は、先ず分画分子量約1\105
    〜1×105乃至1x103〜2×105の分子篩剤を
    用いて行ない、次いで催初の多糖体画分をさらに分画分
    子量約1×103〜2×10 乃至1×103〜8×1
    05の分子篩剤を用いて行ない、最初の多糖体画分を採
    取することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の抗
    腫瘍り多i1.li体の製造法。
  4. (4)上記分子篩処理がケ゛ルp過であり、上記分子篩
    剤がグル濾過剤である特許請求の範囲第2項または第3
    項記載の抗腫瘍性多糖体の製造法。
  5. (5)上記グル濾過剤がデキストラングル、ポリアクリ
    ルアミドゲル、親水性ポリビニル系ケルまたは多孔性ガ
    ラスピーズである特許請求の範囲第4項記載の抗腫瘍性
    多糖体の製造法。
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