JPS6045521A - インタ−フェロン誘導剤 - Google Patents

インタ−フェロン誘導剤

Info

Publication number
JPS6045521A
JPS6045521A JP58151631A JP15163183A JPS6045521A JP S6045521 A JPS6045521 A JP S6045521A JP 58151631 A JP58151631 A JP 58151631A JP 15163183 A JP15163183 A JP 15163183A JP S6045521 A JPS6045521 A JP S6045521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polysaccharide
interferon
n9gi
extract
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP58151631A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0335291B2 (ja
Inventor
Shigehiro Yamamoto
山本 茂博
Masaki Shimizu
正樹 清水
Yasuko Tamura
田村 泰子
Takeo Nomura
武男 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP58151631A priority Critical patent/JPS6045521A/ja
Publication of JPS6045521A publication Critical patent/JPS6045521A/ja
Publication of JPH0335291B2 publication Critical patent/JPH0335291B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 10発明の背景 技術分野 本発明はインターフェロン誘導剤に関するものであり、
さらに詳しくは多糖体N9G lからなるインターフェ
ロン誘導剤に関するものである。
インターフェロン誘導剤は生体に投与されて抗ウィルス
作用を有するインターフェロン(ウィルス抑制因子)の
産生を誘発するものであり、ウィルス感染症の予防や治
療に使用される。
先行技術 インターフェロン誘導剤として従来Po1y I : 
C。
コンカナバリンA、二重鎖RNA 、ピラン共重合体等
の陰イオン性高分子等が知られている。しかし、これら
のインターフェロン誘導剤は、効力や毒性ならびに価格
の面から医薬として必ずしも満足のいくものではなく、
さらに優れたインターンエロン誘導剤の出現が望まれて
いる。
■1発明の目的 本発明は生体に投与された場合にインターフェロン産生
の誘発効果が大きく、かつ毒性の低いインターフェロン
誘導剤を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明は多糖体N9GIか
らなるインターフェロン誘導体よシなる。
ここに多糖体N9GIは下記の物理化学的特性を有する
(イ)色と形状 凍結乾・廃品は白色まだは淡黄褐色粉末である。
(ロ)赤外線吸収スペクトル IRVKBrcwi−1: 3400.2920,16
30.1400゜1360.1150,1070,10
30,920,8400う 紫外線吸収ス被りトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず末端吸収のみを示す
(→ 溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ン等の有機溶媒に不溶である。
0) 呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
素の添加により青緑色を呈する。
■1発明の詳細な説明 本発明においてインターフェロン誘導剤として使用され
る多糖体N9Glは、メリア・アザノラクタ樹皮の熱水
抽出物から得られる中性の多糖体である。
メリア・アザジラクタは学名をメリア・アザノラクタ・
リンネ(Melia azadirachLa Lin
n )またはアザジラクタ・インディカ ノヤス(Az
adirachtaindica Juss )といい
、熱帯地域に自生する高さ10m以上に達する木本植物
である。
従来メリア・アザジラクタ抽出物が種々な薬理作用を有
することは知られている。即ち、メリア・アザジラクタ
の樹皮、葉耶、花部、果部、枝部、根皮または樹脂を水
または親水性溶媒で抽出するかあるいは微粉砕して皮膚
化粧料を得る方法(特公昭52−28853.同52−
28854および同53−10125)、上記メリア・
アザジラクタ原料を親水性溶媒および(または)熱水で
抽出して抗菌作用、胃腸・肝臓機能改善作用を有する成
分を得る方法(特公昭53−10124)および上記メ
リア・アザジラクタ原料を疎水性溶媒で抽出して皮膚疾
患およびリーラマチの治療に有効な成分を得る方法(特
公昭53−13689)が報告されている。
しかしながら、メリア・アザジラクタ抽出物がインター
フェロン産生の誘発作用を有することはまだ報告されて
いない。
本発明における多糖体N9GIは、メリア・アザノラク
タ樹皮を熱水で抽出′し、抽出液を例えば次の(A)乃
至(Qの方法で処理することによって得られる。
(N 上記抽出液を限外ろ過し、得られた限外ろ過内液
に低級アルコールを加え、生成する沈澱を採取する。
(B) 上記抽出液を透析膜法まだはアルコール沈澱法
によシ精製し、得られた精製物を水に溶解し、該水溶液
を分画分子量約1×10〜1×10 乃至1×105〜
2×105の分子篩剤を用いて分子篩処理し、3つに分
れる多糖体画分のうち最初の両分から多糖体を採取する
(C) 上記抽出液を透析膜法、アルコール沈澱法捷た
は限外ろ過法で精製し、得られた精製抽出液を分画分子
量範囲の」二限が700〜5,000で下限が100以
下である架橋されたデキストランケ゛ルと接触させ、接
触水溶液から多糖体を採取する。
上記の方法において、メリア・アザソラクタ樹皮を熱水
で抽出処理する操作は常法に従って行なわれる。即ち、
細断した樹皮に熱水を加えるか、あるいは、樹皮に水を
加え、その混合物を加熱沸騰させることによって実施さ
れる。加熱は沸騰水浴中または直火で行うことができる
。抽出時間は原料の品質等に従って適宜決定されるが通
當J乃至48時間である。抽出終了後、抽出混合物をろ
過することにより熱水抽出液が得られる。このような熱
水抽出に先立って、該樹皮を有機溶媒および(まだは)
常温の水で抽出前処理することにより、不要部分を予め
除去しておくことも望ましい。
抽出前処理に使用する溶媒としてはメタノール、エタノ
ール、プロパツール、ピリジノ、アセトンのような極性
有機溶媒、ベンゼン、トルエン、キンレン、n−ヘキサ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、酢酸エチルのような非
極性有機溶媒があげられる。
かくして得られた熱水抽出液は、上述した(A)乃至(
C)の方法によって処理される。
A法においては、熱水抽出液は濃縮することなくそのま
1限外ろ過に付される。限外ろ過は分画分子量約10,
000乃至50,000の限外ろ過膜を用い、常法に従
って加圧下に実施される。ろ過膜は、上記の分画分子量
を有するものであればよく材質等に特に制限はないが、
合成高分子を不織布等にキャスティングしたものが好適
に使用される。このようなろ過膜の例としては東洋曹達
工業(株)製品のTSK−UF膜: TS−10(分画
分子量10,000)、TS−30(同30,000)
、TS−50(同50,000)およびアミコン社製品
の限外ろ過膜:YMlo(分画分子量−io、ooo)
、PMIOC同10,000)、YM30(同30,0
00)、PM30 (同3o、ooo)およびXM50
(同50,000)が挙げられる。特にTS−50(〜
東洋曹達工業社製品)が好ましい。
ろ過に際しての加圧は約01〜2kg/Crn2が適当
である。上記限外ろ過により熱水抽出液の濃縮と低分子
夾雑物の除去が同時に行なわれる。濃縮液の濃度は5〜
Q Ot1g/rn12、好適には10〜1.5 mg
/meである。
次に、かくして得られたろ過内液(濃縮液)に、低級ア
ルコールを加え、生成する沈澱を常法に従って採取する
ことにより目的とする多糖体N9Glが得られる。
沈澱の生成に使用される低級アルコールの例としては、
特に低級アルキルアルコール、例えばメタノール、エタ
ノール、n−プロパツール、n−ブタノール等が挙げら
れるが、エタノールが最も望ましい。沈澱の生成は、内
液の2倍量のアルコールを加えて低温(0〜6℃)で数
時間乃至−昼夜放置することによって好適に実施される
。生成した沈澱は常法により、例えば、遠心分離、凍結
乾燥等によって採取される。かくして採取された沈澱は
必要により水に溶解し低級アルコールで再沈澱させて精
製する。
B法においては、上記抽出液は先ず透析膜法またはアル
コール沈澱法によシ精製される。アルコール沈澱法で精
製する場合には、上記抽出液にメタノール、エタノール
、プロノぐノールのようなアルコールを加え、生成した
沈澱を常法によシ、例えば遠心分離により採取する。透
析膜法によシ精製する場合は、該抽出液を透析膜に入れ
、水につけて透析し、透析内液を所望により濃縮乾固す
るかまたは凍結乾燥して抽出物を得る。透析膜としては
分画分子量50,000以下のもの、例えばスペクトラ
・ボア1〜6(商品名、スペクトラム・メディカル・イ
ンダストリーズ社製品)、ビスキング・チューブ(商品
名、ユニオンカーバイト社製品)が使用される。あるい
は、分画分子量が5,000〜10.ooo程度のホロ
ーファイバー型透析器を用いてもよい。例えばテルモ株
式会社製品のクリランスTE−15(商品名)、アミコ
ン社のHIP5(商品名、分画分子量5,000)また
はHIPIO(商品名、分画分子量10,000)を用
いることができる。精製度を上げるために、上記透析膜
法とアルコール沈澱法を組み合せることもできる。即ち
、上記透析内液にアルコールを加え、生成する沈澱を採
取することによシ梢製度の高い多糖体が得られる。かく
して得られた精製物を水に溶解し、該水溶液を分子篩処
理する。
分子篩処理は望ましくは、ダルろ過膜を用いたゲルろ過
によって行なわれる。ダルろ過膜は分画分子量約1×1
05〜1×105乃至1×103〜2×105のものが
使用され、デキストランダル、ぼりアクリルアミドダル
、ポリビニル系のポリマーク9ル、多孔性ガラスピーズ
等が好適に使用される。これらは例えばセフアゾ、クス
G−100,G−200(ファルマシア社製品、スエー
デン)、バイオダルー1”100 (パイオラ、ド社製
品、米国)、トヨi4−ルHW−50(東洋曹達工業社
製品、日本)等の製品名で市販されている。これらのダ
ルろ過膜を充填したカラムに前述した熱水抽出液を通し
、蒸留水で溶離すると多糖体が3つの両分に分画される
。最初に溶出する両分を集め、蒸留乾固または凍結乾燥
すると目的とする多糖体が得られる。
C法においては、上記抽出液は先ず上述した透析膜法、
アルコール沈澱法または限外ろ過法によって精製される
前記アルコール沈澱法で得られた沈澱物または透析膜法
において透析内液を乾燥して得られた固形物は、水に溶
かして精製抽出液とする。透析膜法または限外ろ過法に
おける内液はそのまま精製抽出液とする。
次に、上記精製抽出液を分画分子量範囲の上限が700
〜5,000で下限が100以下である架橋されたデキ
ストラングルと接触させて不純物を該ケ゛ルに吸着させ
、接触水溶液から多糖体を採取することによシ所望の多
糖体が得られる。
本工程で吸着剤として使用されるグルは、架橋されたデ
キストランダルであシ、機械的強度に優れており、大規
模での精製に使用することができる。デキストランダル
は特に高度に架橋されたものが機械的強度の点で好まし
い。ゲルの分画分子量範囲は臨界的ではないが、上限が
700〜5,000で下限が100以下のものが適当で
ある。このようなゲルの例としては、ファルマ/ア社製
品のセファデックスG−10(分画分子量範囲700以
下)、G−15(同1.,500以下)、G−25(同
100〜5,000)が挙げられる。本工程は、精製抽
出液を上記ケ゛ルを充填したカラムに通し、水で溶出し
、溶出液を蒸発乾固または凍結乾固することによって実
施される。本処理においては、不純物がケ8ルに吸着さ
れ、所望の多糖体は吸着されない。
従って本工程はバッチ式で実施することもできる。
即ち、精製抽出液を上記ケ゛ルとともに攪拌し、次いで
ろ過または遠心分離によりケ゛ルを除去し、ろ液を蒸発
乾固または凍結乾燥することに」=って所望の多糖体を
得ることができる。
かくして得られた多糖体N9G lは下記の物理化学的
特性を有する。
(イ) 色と形状 凍結乾燥品は白色粉末であ (ロ)赤外線吸収スペクトル IRvKBrcm−’ : 3400,2920,16
30,1400゜aX 1360.1150,1070,1030,920.8
400)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず末端吸収のみを示す
に) 溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ン等の有機溶媒に不溶である。
(ホ)呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
素の添加により青緑色を呈する。
参考までに、上で得られた多糖体N9GIf:分画分子
量約1×10〜2×105乃至1 x 1 o3〜8 
x 10”のグルろ過膜を充填したカラムにかけ、蒸留
水で溶離すると多糖体が2つの両分に分画される。最初
に溶出する画分を多糖体N9Gla、後に溶出する多糖
体をN9GIbとする。上記グルろ過膜としてはデキス
トランダル、ポリアクリルアミドゲルポリビニル系のポ
リマーグル、多孔性ガラスピーズ等が使用される。これ
らは例えばセフアゾ、クスG−200、セフアクリルS
−300 (藺品名、ファルマ/ア社製品、スエーデン
)、バイオゲルP−300(商品名、バイオラッド社製
品、米国)、トヨノe−ル■IW−60(商品名、東洋
1達工業社製品、日本)等の製品名で市販されている。
多糖体N 9 G l aおよび多糖体N9Glbの構
造および物理化学特性は下記の通りである。
多糖体N9Gla イ)構造 α−(1→4)−グルカンの主鎖にアラビノースがα−
(1→6)結合し、グルコースとアラビノースの構成割
合が約5,1の中性多糖体。
口)色と形状 凍結乾燥品は白色粉末である。
ノ・)溶解性 水に可溶で、メタノール、エタノール、アセトン、エー
テル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼン及びヘキサ
ン等の有機溶媒に不溶である。
二)呈色反j76 フェノール硫酸反応、アンメロン硫酸反応に陽性でヨウ
素の添加によシ青緑色を呈する。
ホ)分子量 セファデックスG−200カラムダルクロマトグラフイ
で単一のピークを与え、分子量は約94.000である
へ)比旋光度 〔α〕i5: +136.0°(C=0.5 、 H2
O)ト)赤外線吸収スペクトル IRシKErI−i : 3400,2930.1’6
20,1410゜aX 1370.1260,1150.1080チ)紫外線吸
収ス綬りトル 水溶液中の測定で吸収極太を示さず、末端吸収のみを示
す。
す)15C核磁気共鳴スペクトル 重水中で外部基準にTMS (テトラメチルシラン)?
:使用して測定した1 00 MHz ”C核磁気共鳴
スペクトルは次の通りでちる。
δ ppm : 62.1.62.7.67.3,72
.9,74.8.78.1゜78.7,82.4,85
゜5.99.2,101.1,108.9多糖体N9G
Ib イ)構造 α−(1→4)−グルカンを主鎖とし、主鎖中にβ−(
1→3)フコースを含み、分枝としてα−(1→6)ア
ラビノースを有し、グルコース、アラビノースおよびフ
コースの構成割合が約5:2:1の中性多糖体。
口)色と形状 凍結乾燥品は白色粉末である。
・→ 溶解性 水に可溶で、メタノール、エタノール、アセトン、エー
テル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンビンおよびヘキ
サン等の有機溶媒に不溶である0 二)呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
素の添加によシ青緑色を呈する。
ホ)分子量 てν セファデックスG−200カラムクロマトグラフイで単
一のピークを与え、分子量は約21,000である。
へ)比旋光度 〔α〕。、+143.7°(C=0.5 、 l−12
0゜ト)赤外119吸収スペクトル KBr −1− IRν 硼 、 3400,2930,1630,14
20゜aX 1260 、1080 、1020 、810チ)紫外
線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極太を示さず、末端吸収のみを示
す。
す)15C核磁気共鳴スペクトル 重水中で外部基準にTMS (テトラメチルシラン)を
使用して粗」定した1 00 MHz 13C核磁気共
鳴ス啄クトルは次の通りである。
δppm : 18.2,62.3,62.7.’67
.4,71.1,72.0゜73.2 、74.9 、
78.:l 、 78゜9 、82.9 、83.9 
85.6,99.4,101.2,105.0,109
.1本発明の多糖体N9GIは上記多糖体N9GIaお
よび多糖体N9Glbの混合物とみることができ、多糖
体N9GIaおよびN9Glbは同様の薬理活性を示し
た。
本発明の多糖体N9GIは、後に試験例で示すように、
顕著なインターフェロン産生誘発作用を有し、毒性は極
めて低いので、インターフェロン訪導剤として優れた性
質を有する。
本発明の多糖体N9GIは各種のウィルス感染症に対し
て有効であり、投与量は、症状、年令、体重などによっ
て異なるが、通常は成人に対して1日100〜2,50
0■であり、1〜4回に分けて投与することができる。
本発明の多糖体は任意所要の製剤用担体または賦形剤を
用いて経口または非経口投内用に製剤化される。
経口投与用の錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤等は慣用
の賦形剤例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、と
うもろこしでんぷん、馬鈴哲でんぷん、砂糖、ラクトー
ス、タルク、ステアリン酸マグネシウム、アラビアゴム
等を含有していてもよい。経口投与用液体製剤は水性ま
たは油性懸濁液、溶液、/ロッゾ、エリキシル剤その他
であってもよい。
注射用製剤は溶液または懸濁液の形態であシ、懸濁化剤
、安定剤または分散剤のような処方剤を含んでいてもよ
く、滅菌蒸留水、精油たとえばビーナツツ油、とうもろ
こし油あるいは非水溶媒、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等を含有していてもよい。
直腸内投与のためには生膜用組成物の形で提供され、周
知の製剤担体たとえばポリエチレングリコール、ラノリ
ン、ココナツツ油等を含有していてもよい。
次に本発明の多糖体N9’Glの製造例、試験例および
製剤例を示して本発明をさらに具体的に説明する。
多糖体N9G’lの製造例 (A) メリア・アザジラクタ樹皮200 grに2!
のメタノールを加えて室温で5時間から一昼夜抽出する
。抽出液をろ別し更に2!のメタノールを加える。この
操作を合計3回繰り返した後、この樹皮に2〃の蒸留水
を加えて、2〜3時間煮沸抽出する。抽出液をろ過また
は遠心して集める。同様の操作を合計3回行ない、3回
分の抽出液、約5.5jを集める。この後、必要ならば
更に遠心して不溶物を除く。
この熱水抽出液23k(これには熱水抽出物が1’J7
.5gr含まれている)をTSK−UF膜TS−50(
分画分子量50,000、商品名、東洋曹達工業社製品
)を装着した限外ろ過装置5c−i(商品名、東洋曹達
工業社製品)を用いて限外ろ過を行なう。
はじめに100〜150+!程度にまで製綿した後、こ
れに蒸留水を150〜200d加えて更に限外ろ過を行
ない、再び100 ml程度寸で飛縮する。この操作(
[:5〜10回繰り返して得られた内液]、 OOme
(これには、1.98grの固型分が溶けている)に2
倍量(即ち200 tI+l )のエタノールを加えて
、よく攪拌した後、低温(0〜6℃)で数時間から一昼
夜放置した後、遠心などの常法に従って沈澱物を集める
。沈澱物を再び70 +++lの蒸留水に溶解し、2倍
量(140d)のエタノールを加え、同様の操作を1〜
2回繰り返す。得られた沈澱物を67%、75チ、10
0%のエタノールで順次洗浄した後、アセトン、エーテ
ルで脱水すると、淡黄色粉末として多糖体N 9 G 
I (805my )が得られる。
これをセフアゾ、クスG−100でグルろ過を行なうと
多糖体N9G l以外のものをほとんど含んでいないこ
とが分かる。
(B) (1) メリア・アザジラクタ樹皮乾燥品50
g・をベンゼン(500+n1X3) およびメタノー
ル(500mgX3)を用いて室温で24時間抽出前処
理し、得られた抽出残渣を熱水200−で3回抽出処理
した。得られた抽出液を合し、ロータリーエ・ぐボレー
ターで濃縮乾固し、1960.5m9の粉末を得た。
(2)上記(1)で得られた粉末1000m9を水20
0m1に溶解し、得られた水溶液に純エタノールを攪拌
しながら室温で徐々に加え、水溶液中のエタノール濃度
が80%になったときに添加をやめ、生成した沈澱を遠
心分離によシ採取し、5945m’iの褐色粉末を得た
(3)上記(1)で得られた粉末500 m9を水50
 mlにとかし、この水溶液をスペクトラ ポア6(分
画分子量50,000)に入れ、水に対して透析した。
透析内液をロータリーエバポレーターを用いて濃縮乾固
して褐色の粉末310rn9を得た。
(4)上記(2)または(3)で得られた熱水抽出物1
020m9を20艷の蒸留水に溶解し、セファデックス
G−100を充填しだカラム(直径7.0cm、長さ3
50crrL)に注ぎ、蒸留水を用いてグルろ過を行っ
た。
フェノール硫酸法で溶出液中の糖含量を定量しつつケ8
ルろ過を行うと、多糖体&″!、3つに分画される。
最初に溶出する両分から溶媒を留去し、目的とする多糖
体273 In9が得られた。
(C) メリア・アザジラクタ樹皮200gr′f:各
2jのメタノールで3回抽出後、各2〃の蒸留水で3時
間煮沸抽出f:3回行なう。熱水抽出液を集め、約50
0+neKまで減圧濃縮する。次いでスペクトラボア2
透析膜を用いて、蒸留水に対して透析する。この内液を
遠心して不溶物を除き、約450−までilA縮する。
これに2倍量のエタノールを加え、よく攪拌した後、低
温室(4℃)に−晩装置する。遠心して沈澱物を集め、
67%次いで100チエタノールで洗浄し、アセトン、
エーテルで脱水乾燥すると、淡褐色粉末3.47grが
得られる。
この76.5 m9を5m7!の蒸留水に溶解し、セフ
アゾ。
クスG−25を充填したカラム(φ2.5 X 45c
m )にかけ、蒸留水で溶出すると、不純物はカラムに
吸着され、多糖体N9Glはそのまま溶出されるので溶
出液を集め、濃縮、凍結乾燥すると多糖体N9Glが2
8.9m9得られる。
試験例1 (+)15〜16週令雄ICRマウスの牌臓を摘出し、
シャーレ中にて牌臓内細胞をとシ出し、生理食塩水を含
むリン酸緩衝液(pH7,2)C以下PESという)に
て細胞を洗浄する。この細胞をシャーレ(径90朋)に
入れた10m1!、のRlPlM−I 、 (Rosw
el l Park Memo−rial In5ti
tute ) 1640培養液に1×108個懸濁する
。この中にさらに多糖体N 9 G I 0.25my
を入れた後、37℃で48時間炭酸ガスインキュベータ
ー(5%CO□、95%空気)中で培イ2する。この培
養液を遠心して上清液をとる。
(2)15〜16週令雄ICRマウスに、PBSに溶か
した多糖体N 9 G lをマウス1 kg体重あたり
100mgを腹腔に投与する。投与後8時間後にJnI
液をとり、血清を得る。
(3)上記(2)と同様にして多糖体N9(、Iをマウ
ス腹腔に1日1回5日間連続して膜力し、投与終了後1
0日後に血液を採取し、血清を得る。
上記(1)乃至(3)のそれぞれの培養上清または血清
f:VsV−L929細胞系により常法に従ってインタ
ーフェロンを定量した。結果を表1に示す。対照として
毒性を有するが、25μV7 誘導能をもつコンカナバ
リンAを使用した。
表1から上記(1)および(3)における試料にインタ
ーフェロンが産生されていることが明らかである。
寸だ、それぞれの試料をpl−12に調整し、4℃にて
24時間処理した後PHf、 7にもどし、同様にして
インターフェロンを定量したところ、表1に示すように
18U以下となシ、はとんど失活しているところから、
多糖体N9G lによって産生されたインターフェロン
はガンマ−タイプと考えられる。
表1 U(単位) 試験例2 多糖体N9G lを体重20±1g−ノIcR雄マウス
に投与して急性毒性試験を行なった結果、LD5゜値は
腹腔内投与で600mφg以上であった。
製剤例1 製造例で得られた多糖体N 9 G I 1000++
+9を無菌5%注射用ブドウ糖溶11500−に溶解し
、この溶液を5mlずつバイアルに無菌的に分注し、凍
結乾燥した。かくして、1バイアル中10m9の多糖体
N9Giを含む製剤を得た。用量、注射用蒸留水に溶解
して使用する。
製剤例2 上記製剤例1と同様にしてバイアル製剤をつくった。た
だし、無菌5%注射用ブドウ糖溶液500ゴの代りに生
理食塩水500−を使用した。用量、注射用蒸留水に溶
解して使用する。
■1発明の具体的作用効果 本発明によれば、インターフェロン産生誘発作用の優れ
たインターフェロン誘導剤が提供される。
即ち、本発明によれば、多糖体N 9 G lからなる
インターフェロン誘導剤が提供される。多糖体N9GI
は、メリア・アザジラクタ樹皮の熱水抽出物から得られ
る多糖体であって、毒性が極めて低く、各種のウィルス
感染症の予防または治療剤として有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 多糖体N9GIからなるインターフェロン誘導剤。多糖
    体N9CIは下記の物理化学的特性を有する。 (イ) 色と形状 凍結乾燥品は白色又は淡黄褐色粉末である。 (ロ)赤外線吸収スペクトル IRVKB”cm−1: 3400 、2920 、1
    630 、1400 。 aX 1360 、1150 、1070 、1030 、9
    20 、840(ハ)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず末端吸収のみを示す
    。 に) 溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
    ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
    ン等の有機溶媒に不溶である。 (ホ)呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
    素の添加により青緑色を呈する。
JP58151631A 1983-08-22 1983-08-22 インタ−フェロン誘導剤 Granted JPS6045521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58151631A JPS6045521A (ja) 1983-08-22 1983-08-22 インタ−フェロン誘導剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58151631A JPS6045521A (ja) 1983-08-22 1983-08-22 インタ−フェロン誘導剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6045521A true JPS6045521A (ja) 1985-03-12
JPH0335291B2 JPH0335291B2 (ja) 1991-05-27

Family

ID=15522759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58151631A Granted JPS6045521A (ja) 1983-08-22 1983-08-22 インタ−フェロン誘導剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6045521A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0335291B2 (ja) 1991-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62209101A (ja) エキナセアプルプレアまたはエキナセアアングステイフオリアの細胞培養物からの免疫刺激作用性ポリサツカライド、その製造方法及びこれを含む製剤
GB2120265A (en) Polysaccharides their preparation and therapeutic compositions containing them
CN101709093B (zh) 一种滇桂艾纳香水溶性多糖的制备方法
JPH0539305A (ja) アストラガルス・メンブラナセウスから抽出した免疫 変調性多糖類及びこれらを含有する薬剤組成物
JPS6045521A (ja) インタ−フェロン誘導剤
CN101190906A (zh) 红花黄色素b的制备方法及其应用
JP2602295B2 (ja) 多糖類,その単離法および該多糖類を含む薬剤組成物
KR0124969B1 (ko) 백삼박으로부터 산성 다당체의 제조방법
CN114106214B (zh) 黄花多糖及其制备方法和应用
JPS6153337B2 (ja)
JPS6042331A (ja) 多糖体ν9giの製法
JPS6042330A (ja) 多糖体ν9giの製法
JPS5940135B2 (ja) インタ−フェロン誘起活性を有する1−3結合グルコ−スを主体とする高分子多糖体およびその製造方法
JPS6338325B2 (ja)
JPS58144320A (ja) 抗腫瘍性多糖体およびその製造法
JPH0335294B2 (ja)
JPS62181218A (ja) 感染防御剤
JPS6153326B2 (ja)
JPS58225022A (ja) 抗炎症性多糖体およびその製造方法
JPS6153336B2 (ja)
JPS59184129A (ja) 多糖体t25g1およびその製造法
JPH0335293B2 (ja)
JPS62167729A (ja) 抗体産生増強剤
JPS62171679A (ja) リンパ球b細胞の細胞分裂誘発剤
JPH01275602A (ja) 多糖体およびその製造法