JPS58144322A - 抗腫瘍性ニ−ム樹皮抽出精製物およびその製造法 - Google Patents

抗腫瘍性ニ−ム樹皮抽出精製物およびその製造法

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JPS58144322A
JPS58144322A JP57212104A JP21210482A JPS58144322A JP S58144322 A JPS58144322 A JP S58144322A JP 57212104 A JP57212104 A JP 57212104A JP 21210482 A JP21210482 A JP 21210482A JP S58144322 A JPS58144322 A JP S58144322A
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正樹 清水
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1、発明の背景 技術分野 本発明は抗腫瘍性ニーム樹皮抽出精製物およびその製造
法に関する。
さらに詳しくは、本発明はニーム樹皮の熱水抽出物を特
定の方法で精製して得られる抗腫瘍性ニーム樹皮抽出精
製物およびその製造法に関するものである。本発明の抽
出精製物は癌の治療薬として有用である。
先行技術 従来ニーム抽出物が種々な薬理作用を有することは知ら
れている。即ち、ニームの樹皮、葉部、花部、果実、枝
部、根皮または樹脂を水または親水性溶媒で抽出するか
あるいは微粉砕して皮ff14fヒ粧料を得る方法(特
公昭52−28853.同52−28854および同5
3−10125)、上記ニーム原料を親水性溶媒および
(または)熱水で抽出して抗菌作用、胃腸・肝臓機能改
善作用を有する成分を得る方法(特公昭53−1012
4)および上記ニーム原料を疎水性溶媒で抽出して皮膚
疾患およびリュウマチの治療に有効な成分を得る方法(
特公昭53−13689 )が報告されている。
本発明者等は先にニーム樹皮の熱水抽出物が抗腫瘍作用
を有することを見い出したが、さらに研究を進めた結果
、ニーム樹皮熱水抽出物を特定の方法で処理した抽出精
製物が一層強い抗腫瘍作用を有することを知り本発明を
完成した。
■1発明の目的 従って本発明の目的は、制癌剤とし7て有用なニーム樹
皮抽出精製物を提供することにある。本発明の抽出精製
物は新規な物質てらって後述する如く、ザルコーマ18
0腹水型および固形型マウス多植腫瘍詑びにメスA固形
型マウス移植腫瘍に対し1強い抑制活性を示し、特に定
着固形腫瘍に対して著効を示す。
本発明の目的はさらに上記ニーム樹皮抽出精製物の製造
法を提供することにある。
■1発明の詳細な説明 本発明は第1に、ニーム樹皮を熱水で抽出し、該抽出物
をアルコール沈澱法または透析膜法により精製し、得ら
れた精製物を水に溶解し、該水溶液を分画分子量約lX
105〜1×105乃至1×103〜2X10  の分
子篩剤を用いて分子篩処理し、3つに分れる多糖体画分
のうち、最初の両分を採取して得られる抗腫瘍性ニーム
樹皮抽出精製物である。この抽出精製物は下記の物理化
学的特性を有する。
(イ) 色と形状 凍結乾燥品は白色粉末または淡黄褐色粉末である。
(ロ)赤外線吸収スペクトル 第1図に示す通シである(実施例1における抽出精製物
)。
IRvKJ3ram−’ : 3400 、1630 
、1030aX 0う 紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
す。
に) 溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
/等の有機溶媒に不溶でおる。
0う 呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
素の添加により青緑色を呈する。
本発明は第2に、ニーム樹皮を熱水で抽出し、該抽出物
をアルコール沈澱法または透析膜法により精製し、得ら
れた精製物を水に溶解し、該水溶液を分画分子量約lX
l0−IXIO乃至lXIO3〜2X105の分子篩剤
を用いて分子篩処理し、3つに分れる多糖体画分のうち
、最初の両分を採取して得られる上記の物理化学的特性
を有する抗腫瘍性ニーム樹皮抽出精製物の製造法である
本発明は第3に、上記分子篩処理がケ9ル濾過てあシ、
上記分子篩剤がグル濾過剤である上記ニーム樹皮抽出精
製物の製造法である。
本発明は第4に、上記グル濾過剤がデキストランケ8ル
、ポリアクリルアミドケ°ル、親水性ポリビニル系ケ゛
ルまたは多孔性ガラスピーズである上記ニーム樹皮抽出
精製物の製造法である。
本発明方法の原料植物であるニームは学名をメリア・ア
ザノラクタ・リンネ(Melia azadirach
taLinn、)まだはアザノラクタ インディカ ノ
ヤス(Azadirachta 1ndica Jus
s )  といい、熱帯地域に自生する高さ10m以上
に達する木本植物である。
本発明の方法においては、ニームの樹皮の熱水抽出液を
原料として使用する。ニーム樹皮を熱水で抽出処理する
操作は常法に従って行なわれる。即ち、細断したニーム
樹皮に熱水を加えるか、あるいは、ニーム樹皮に水を加
え、その混合物を加熱沸騰させることによって実施され
る。加熱は沸騰水浴中または直火で行うことができる。
抽出時間は原料の品質等に従って適宜決定されるが通常
■乃至48時間である。抽出終了後、抽出混合物を濾過
することにょ9抽出液が得られる。かくしてイクられた
ニーム樹皮熱水抽出液には多量の不純物が含まれている
ので本発明の分子篩処理工程に供する前に、アルコール
沈澱法線たは透析膜法により、該抽出液を精製するのが
望ましい。例えば、アルコール沈澱法で精製する場合に
は、上記抽出7夜(てメタノール、エタノールのような
アルコールを加え、生成した沈澱を常法にょ9、例えば
遠心分離により採取する。透析膜法により精製する場合
は、該抽出液を透析膜に入れ、水につけて透析し、透析
内液を所望により濃縮乾固するがまたは凍結乾燥して抽
出物を得る。透析膜としては分画分子−量50,000
以下のもの、例えばスペクトラ・ボア1〜6(スペクト
ラム・メディカル・インダストリーズ社製品)、ビスキ
ング・チューブ(ユニオンカー・ぐイト社製品)′う:
使用される。アルコール沈澱法またけ透析膜法で精製し
て得られた抽出物を水に溶解して本発明方法の原料であ
るニーム樹皮熱水抽出液とする。さらに、ニーム樹皮の
、執水抽出処理に先立って、ニーム樹皮を有機溶媒およ
び(!たは)常温の水で抽出、’、、j、処理すること
により、不要成分を予め除去しておくことも望ましい。
抽出前処理に使用する溶媒としてはメタノール、エタノ
−・ル、ノロツクノール、ヒリジ/、アセトンのような
極性有機溶媒、ベンゼン、l−ルエ/、キシレン、n−
へキサン、クロロボルム、四塩化炭素、酢酸エチルのよ
うな非極性有機溶媒□・あげられる。本発明の方法にお
ける分子篩・処理は望ましくはケ゛ル濾過剤を用いたり
・ル濾過によって行なわれる。ケ゛ルp過剤は分画分子
量約lXIO3〜I X l 05乃至I X 103
〜2 X 105(7) モノ/’l” ff JTJ
 0れ、デキストラング9ル、ポリアクリルアミドヶゞ
ル、ポリビニル系のポリマーク゛ル、多孔性ガラスピー
ズ等が好適に使用される。これらは例えばセファデック
スG−1,00、G−200(ファルマ/ア社製品、ス
エーデ/)、バイオヶ゛ルP−1,00(パ・イ(−ラ
、ド社製品、米国)、トヨパーツLH込l−50(東洋
曹達工業社製品、日本)等の製品名で市販さ、fl。
ている。これらのグル濾過剤を充填したカラムシ(前述
したニーム樹皮熱水抽出液を通し、蒸留水て溶離すると
多糖体が3つの両分に分画される。最初に溶出する画分
を集め、蒸留乾固または凍結乾燥すると目的とする抽出
精製物が得られる。
参考までに、上で得られた抽出精製物をさらに、万両分
子量約lX105〜2×105乃至lXl0’〜8×1
05のグルp過剤(例えばセファデックスG −200
七フアクリルS −300r ハイ、t ’y” ルP
 −300、)ヨ・ぐ−ルHW−60等)を充填したカ
ラムにかけ蒸留水で溶離すると多糖体がさらに2つの両
分に分画される。最初に溶出する両分を多糖体A1後に
溶出する画分を多糖体Bとする。これらの多糖体は次の
構造および特性を有する。
多才病体A イ)構造 α−(1→4)−グルカノの主鎖にアラビノースがα−
(1→6)結合し、グルコースとアラビノースの構成割
合が約5.1の中性多糖体。
口)色と形状 凍結乾燥品は白色粉末である。
ハ)g手解性 水に可溶で、メタノール、エタノール、アセトン、エー
テル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキ
サン等の有機溶媒に不溶である。
二)呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
素の添加によp青緑色を呈する。
ホ)分子量 セファデックスG−200カラムケ8ルクロマトグラフ
イで単一のピークを与え、分子量は約94.000であ
る。
へ)比旋光度 〔α〕a2.−35°(c=0.4 、 H2O)ト)
赤外線吸収スペクトル 第2図に示す通りである。
IRvKB”cm’: 3400.2930.1620
ax チ)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみ金示
す。
1ハ i5C核磁気共鳴スペクトル 重水中で外部基準にTMS (テトラメチル/ラン)を
使用して測定した100MHz  C核磁気共鳴スペク
トルは第3図の通りである。
多糖体B イ)構造 α−(1→4)−グルカンを主鎖とし、主鎖中にβ−(
1→3)フコースを含み、分枝としてα−(1→6)ア
ラビノースを有し、グルコース、アラビノースおよびフ
コースの構成割合が約5:2:1の中性多糖体。
口)色と形状 凍結乾燥品は白色粉末である。
ハ) 溶解性 水に可溶で、メタノール、エタノニル、アセトン、エー
テル、クロロホルム、酢酸エチル、べ/・ゼンおよびヘ
キザ、/等の有機溶媒に不溶である。
;)−゛−色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
素の添加により青緑色を呈する。
ホ)分子量 セファデックスG−200カラムケ8ルクロマトグラフ
イで単一のピークを与え、分子量は約21.000であ
る。
へ)比旋光度 〔α)、、−46°(c=0.28.H2O)ト)赤外
線吸収スペクトル 第4図に示す通シである。
IRνKBrci1: 3400,2930.1630
ax チ)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極太を示さず、末端吸収のみを示
す。
1乃  C核磁気共鳴スペクトル 重水中で外部基準にTMS (テトラメチル/ラン)を
使用【2て測定した1 00 MHz ”C核磁気共鳴
スペクトルは第5図の通りである。
本発明の抽出精製物は上記多糖体Aおよび多糖体Bの混
合物とみることができ、薬理試験の結宋、ザルコーマ1
80腹水型および固形型マウス移枦腫瘍並びにメスA固
形型マウス移植腫瘍に対して顕著な阻止作用を有するこ
とが確認された。また上記多糖体AおよびBも同様の薬
理活性を示した。
従って制癌剤として使用する場合には、本発明の抽出精
製物をさらに多糖体Aと多糖体Bとに分離する必要はな
く、両者の混合物の状態で、即ち、本発明の抽出精製物
の状態で使用するのが実際的である。
次に、本発明の抽出精製物の試験例を示す。
試験例1 (試料調製) リン酸緩衝食塩水(ギブコ社製、リン酸9.5mMヲ含
む; PBS )に0.5%カルボキ7メチルセルロー
ス(CMC)を懸濁させた溶液に所定濃度になるように
試料を溶解させた。
(ザルコーマ180ガ/細胞移植)、、。
ICRマウス腹腔中で継代培養したザルコーマ180ガ
ン細胞を腹水とともにとり出し、生理食塩水で適当に希
釈して細胞数が1. OX 10 イUL/mlとなる
ように調製した。この細胞懸濁液のO]−を4退会雄I
CRマウス腹腔へ注射器を用いて移植した。
従って1匹あたシの移植細胞数は1.0X107個であ
る。
(試料投与) ザルコーマ180ガン細胞を移植した次の日より1日1
回連続4日間、上に調製した試料を注射器を用いて腹腔
に0.1 rnl、投与した。1試料19度につき6匹
のマウスを使用した。対照は試料の溶剤として用いた上
記CMC人り PBSを同様に投与したものとした。投
与量の表示はマウス体重1 kgあたシの〜数とした。
(効果の判定法) ガン細胞移植後7臼目にそれぞれのマウスの体重を測定
した。次に腹腔に貯まりた腹水を余計とり出した後のマ
ウスの体重を測定した。腹水採取前後の体重の差を腹水
量とする。採取した腹水をヘマトクリット管に吸い込ま
せ、ヘマトクリット測定用ローターを用いて、低温で遠
心分離し、血液のへマドクリット値に相当するアサイド
クリ。
ト値を得た(腹水中に占めるガン細胞の割合)。
腹水量にこの値を乗ずれば全腹水中の細胞の容量が得ら
れる。これを全細胞容量(トータル・iP ラクト・セ
ル・ボリュウム: TPCV )とする。対照では、全
腹水量は6〜10m7!、TPCVは、1.6〜25−
となった。
試料投与マウスのTPCVと対照投与マウスのTPCV
の比(T/C)をとって100〜66チのものf:ガン
に対する効果なしく〜)、65〜41%のものをやや有
効(+)、40〜11%のものを有効(++)、10〜
0%のものを著効(1+l)とする。結果を表1に示す
表  1 (マウス) 25    1  52  1   (→  111i
oo  1  (→ 1 試験例2 (ザルコーマ180ガン細胞移植) 試験例1と同様にして10×108個/ゴの細胞懸濁液
を調製した。この懸濁液のO,l m7!を4退会、雄
ICRマウス背部皮下に注射器を用いて細胞を移植した
(効果判定法) (1)  ガン細胞移植後21日月に成長したガン組織
を摘出し、その重量を測定した(1群6匹の平均値)。
この重量と対照のものとの比(T/C)をとって効果判
定を行った。対照のがン組織重量1・」、30〜451
であった。比の値が100〜71係のものを無効(−)
、70へ・51%のものをやや有効(+)、50〜21
%のものを有効(」+)、20〜O係のものを著効(什
)としだ。結果を表2に示す。
表  2 (マウス) (2)上記判定法(1)において、ガン細胞移植後21
白目にガン組織を摘出する代りに、35日目にガン組織
を摘出する以外は上記判定法(1)と全く同様の方法で
効果を判定した。結果を表3に示す。
表1乃至表3から明らかなように、本発明の抽出精製物
は、ザルコーマ180移植ガンに対して強い抑制効果を
有している。
試験例3゜ 定着固形ガンに対する効果 (1)ザルコーマ180細胞1×10個を雄性ICRマ
ウス(5匹)背部皮下に移植し、飼育した。
周形腫瘍が完全に定着し、1〜2z程の大きさとなった
10日目から1日1回、5日間マウス腹腔内に所定酸の
試料を投与した。移植後21日目に腫瘍部を切りとりそ
の重量部を対照針と比較し、試験例2の方法に従って効
果を判定した。結果を(マウス) (2)上記方法において、移植後21日目に腫瘍部を摘
出する代りに35日目に腫瘍部を摘出する以外は上記方
法と全く同様にして定着固形ガンに対する効果を測定し
た。結果を表5に示す。
試験例4゜ 対する効果 試験例2および3と同様の条件でザルコーマ    ゛
180固形型ガンに対する本発明の抽出精製物の経口投
与による効果を測定した。但し、移植細胞数は2 X 
106個/マウスとし、判定は32日目の重量測定によ
り行なった。また、試料の投与は、所定濃度の試料を0
.1d/回/マウスずつゾンデを用いて強制的に胃内に
行なった。結果を表6に示すO 表6から、経口投与によっても250 mQA9 で抗
腫瘍効果を有していることが明らかである。
試験例5゜ Ba1b/Cマウス腹腔中で継代培養したメスA繊1f
ffl肉腫(Meth A fibrosarcoma
 )細胞を腹水とともにと9出し、生理食塩水で適当に
希釈し、細胞数が1.0X10 個/−となるように調
製した。この細胞懸濁液の0.1−を5退会雄Ba1b
/Cマウス背部皮下に注射器を用いて移植した。−匹当
シの移植細胞数は1.OX 106個である。試料は、
試験例2および3と同様にして調製し、所定の投与口に
腹腔内に投与した。判定は腫瘍細胞移植21日目に腫瘍
組織を切り出し、その重量を測定することによって行な
った。結果を表7に示す。
1間開58−144322(8) 表7に示すように、同系腫瘍であるメスA繊帷肉腫に対
しても、本発明の抽出精製物は25〜100m9/に9
.8〜10回投与で腫瘍の増殖を有意に抑制する。
試験例6゜ 急性毒性 本発明の抽出精製物を体重20±1g−OrcRrg性
マウスに投与して急性毒性試験を行なった結果、LD5
o値は、腹腔内投与で600 m97に9以上、経口投
Ajでは10001号/kg以上であった。
上記の薬理試験の結果からも明らかなように、本発明の
抽出精製物は顕著な抗腫瘍性を有し、毒性は極めて低い
ので、制癌剤として優れた性質を有する。また、定着固
形ガンに対して特に強い抑制効果を有することから本発
明の抽出精製物は免疫賦活型の抗腫瘍作用を有すると考
えられる。
本発明の抽出精製物は、各種の癌疾患に灯し−〔有効で
あシ、投与量は、症状、年令、体重なとによって異なる
が、通常は成人に対して1日100〜2500m9であ
り、1〜4回に分けて投与することができる。
本発明の抽出精製物は任意所要の製剤用担体または賦形
剤を用いて経口または非経口投与用に製剤化される。
経口投与用の錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤等は慣用
の賦形剤例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、と
うもろこしでんぷん、馬鈴薯でんぷん、砂糖、ラクトー
ス、タルク、ステアリン酸マグネシウム、アラビアゴム
等を含有していてもよい。経口投与用液体製剤は水性ま
たは油性懸濁液、溶液、シロップ、エリキシル剤その他
であってもよい。
注射用製剤は溶液または懸濁液の形態であり、懸濁化剤
、安定剤または分散剤のような処方剤を含んでいてもよ
く、滅菌蒸留水、精油たとえばピーナツツ油、とうもろ
こし油あるいは非水溶媒1.71Jエチレングリコール
、ポリプロピレングリコール等を含有していてもよい。
直腸内投与のためには坐剤用組成物の形で提供され、周
知の製剤担体たとえばポリエチレングリコール、ラノリ
ン、ココナツト油等を含何していてもよい。
次に参考例および実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明する。
参考例 (1)  ニーム樹皮乾燥品50F!−をベンゼン(5
00m7!X3)およびメタノール< 500m1X3
 )を用いて室温で24時間抽出前処理し、得られた抽
出残渣を熱水200m7!で3回抽出処理した。得られ
た抽出液を合し、ロータリーエバポレーターで濃縮乾固
し、1960.5■の粉末を得た。
(2)上記(1)で得られた粉末1000 ’II9を
水20〇−に溶解し、得られた水溶液に純エタノールを
攪拌しながら室温で徐々に加え、水溶液中のエタノール
濃度が80係になったときに添加をやめ、生成した沈澱
を遠心分離によシ採、取し、594.5mqの褐色粉末
を得た。
(3)上記(1)で得られた粉末500 mgを水50
 meにとかし、この水溶液をスペクトラ ポア6(分
画分子葉50,000)に入れ、水に対して透析した。
透析内液をロータリーエバポレーターを用いて濃縮乾固
して褐色の粉末310 m9を得た。
実施例1 上記参考例(2)まだは(3)で得られたニーム樹皮熱
水抽出物102C19を20m1の蒸留水に溶解し、セ
ファデックスG−100を充填したカラム(直径7、0
 cm、長さ35.0cm)に注ぎ、蒸留水を用いてグ
ル濾過を行った。フェノール硫酸法で溶出液中の糖含量
を定量しつつケ゛ル濾過を行うと、多糖体は3つに分画
される。最初に溶出する両分から溶媒を留去し、目的と
するニーム樹皮抽出精製物273m9が得られた。
参考までに、上記抽出精製物の50mgを5rnlの蒸
留水に溶解し、セファデックスG−200を充填したカ
ラム(直径4.0 cm、長さ50. Otx )に注
ぎ蒸留水を用いてケ゛ルp過を行った。フェノール硫酸
法で溶出液中の糖含量を定量しつつケ゛ル濾過を行うと
多糖体は2つに分画された。最初に溶出する両分より多
糖体Aが18m9、次いで溶出する画分より多糖体Bが
16rn9得られた。上記多糖体AおよびBは、高速液
体クロマトおよび電気泳動でそれぞれ単一の化合物であ
ることを確認した。
上記本発明方法の実施例1において、ケ゛ル濾過剤セフ
ァデックG−100の代りにバイオヶゝルp−100を
使用しても同様の結果が得られた。
■9発明の具体的効果 上に詳述した如く、本発明によれば第1に、抗腫瘍性ニ
ーム樹皮抽出精製物が提供される。本抽出精製物は文献
未載の物質であって試験例で示しだように、ザルコーマ
180腹水型および固形型マウス移植腫瘍並びにメスA
固形型マウス移植腫瘍等に対して強い抑制活性を示し、
毒性は非常(こ低いので制癌剤として有用である。
本発明によれば第2に、上記抽出精製物のφ21告法が
提供される。即ち、該抽出精製物は、ニー)、樹皮を熱
水で抽出し、該抽出物をアルコール沈澱法まだは透析膜
法によシ精製し、得られた精製物を水に溶解し、該水溶
液を分画分子量約1×103〜1×10乃至1×10〜
2×10 の分子篩剤を用いて分子篩処理し、3つに分
れる多糖類の画分のうち、最初の画分を採取することに
よって得られる。
本発明によれば第3に、上記抽出精製物の有利な製造法
が提供される。即ち、上記分子篩処理がケ°ル瀘過であ
り、上記分子篩がケ゛ル瀘過剤である上記抽出精製物の
製造法が提供される。
本発明によれば第4に、上記抽出精製物のさらに有利な
製造法が提供される。即ち、上記ケ中ルp過剤がデキス
トランケゞル、ポリアクリルアミドゲル、親水性ポリビ
ニル系ケゝルまたは多孔性ガラスピーズである上記抽出
精製物の製造法が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の抗腫瘍性ニーム樹皮抽出精製物(実施
例1の精製物)の赤外線吸収スペクトルを示t。 第2図は多糖体Aの赤夕本線吸収スペクトルを示12、
第3図は同物質の C核磁気共鳴ス被りトルを示す。第
4図は多糖体Bの赤外線吸収スペクトルを示し、第5図
は同物質の C核磁気共鳴スペクトルを示す。 特許出願人 テルモ株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  ニーム樹皮を熱水で抽出し、該抽出物をアル
    コール沈澱法または透析膜法により精製し、得られた精
    製物を水に溶解し、該水溶液を分画分子量約1×10〜
    1×10乃至lX10〜2×10の分子篩剤を用いて分
    子篩処理し、3つに分れる多糖体画分のうち、最初の両
    分を採取して得られる抗腫瘍性ニーム樹皮抽出精製物。 この抽出精製物は次の物理化学的特性を有する。 (イ) 色と形状 凍結乾燥品は白色粉末又は淡黄褐色粉末である。 (ロ)赤外線吸収スペクトル 第1図に示す通りである(実施例1における抽出精製物
    )。 IRvK”(yl−’ : 3400 、1630 、
    1030ax (ハ)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず末端吸収のみを示す
    。 に)溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
    ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
    ン等の有機溶媒に不溶である。 0→ 呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に陽性でヨウ
    素の添加により青緑色を!する。
  2. (2)  ニーム樹皮を熱水で抽出し、該抽出物をアル
    コール沈澱法または透析膜法により祐製し、得られた精
    製物を水に溶解し、該水溶液を分画分子量約I X 1
    0’〜I X 10”乃至I X 103〜2 X 1
    0”の分子篩剤を用いて分子篩処理し、3つに分れる多
    糖体画分のうち、最初の両分を採取して得られる前記の
    物理化学的特性を有する抗腫瘍性ニーノー樹皮抽出精製
    物の製造法。 (イ) 色と形状 凍結乾燥品は白色粉末または淡黄褐色粉末である。 (ロ)赤外線吸収スペクトル 第1図に示す通りである(実施例1における抽出精製物
    )。 IRvKBr(z−1: 3400 、1630 、1
    030ax (ハ)紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
    す。 に) 溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
    ル、クロロホルム、酢酸エチル、べ/ゼンおよびヘキサ
    ン等の有機溶媒に不溶である。 (イ) 呈色反応 フェノール硫酸反応、アンスロン硫酸反応に腸性でヨウ
    素の添加により青緑色を呈する。
  3. (3)上記分子篩処理がケ゛ルp過であシ、上記分子篩
    剤がケ゛ル濾過剤である特許請求の範囲第2項記載の抗
    腫瘍性ニーム樹皮抽出精製物の製造法。 アクリルアミドグル、親水性ポリビニル系グルまたは多
    孔性ガラスピーズである特許請求の範囲第3項記載の抗
    腫瘍性ニーム樹皮抽出精製物の製造法。
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