JPS581418Y2 - 土工車のエンジンボンネツト構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上下に分割されたエンジンボンネット構造に
関する。

上下に分割したボンネット部分を連結するに、嵌め合い
形式にすると、ボンネット部分の変形により嵌め合わせ
が困難となり、上下方向に載置させる構成にし、その載
置面に直交する方向への締具で固定すると、締付は後に
おいて機体等の振動で上下ボンネット部分が横方向に位
置ずれを生じる問題があった。

本考案は、かかる実情に鑑みて、上下ボンネット部分の
相対位置合わせを容易迅速に行うことができるようにす
るとともに、その取付は後ｌこおいては、振動等により
位置ずれが生じないようにしようとするものである。

以下本考案の実施の態様を例示図に基いて詳細に説明す
る。

フレーム１に、クローラ型走行装置２を装備するととも
に上下軸芯まわりに回動自在に旋回台３を設け、この旋
回台３に上下軸芯まわりに駆動回動自在にブラケット４
を設け、このブラケット４にブーム５、アーム６、パケ
ット７をその順で枢支連結するとともに、それら５，６
，７をブームシリンダ８、アームシリンダ９、パケット
シリンダ１０にて上下駆動揺動可能に構成し、もって地
面を、機体側に向けて掘削するとともに旋回台３及びブ
ラケット４を夫々上下軸芯まわりに回動させて側溝掘り
可能に構成しである。

又、前記走行フレーム１に、その先端に排土板１１を有
するアーム１２を上下揺動自在に枢着するとともに、油
圧シリンダ１３により駆動揺動すべく構威して、排上作
業可能に土工車を構威しである。

旋回台３上に搭載したエンジンＥ及びエアークリーナー
等の付属機器を覆うべく旋回台３に下部ボンネット部分
１４を固定するとともに、これに対して上部ボンネット
部分１５を着脱自在に取付けて、もってボンネットを上
下合せ型ｌこ形成して、その上半部を取外して大きく開
放可能に構成しである。

前記下部ボンネット部分１４の上端にアングル部材１４
ａを取付けて受面１４ｂを形威し、下端にアングル部材
１５ａを取付けた上部ボンネット部分１５をその載置状
態において分割面方向に摺動移動自在に構威しである。

下部ボンネット部分１４に、ネジ孔を分割面に沿う方向
に向けて設けた受具１６，１６をボンネット横側方に設
けるととも（こ、上部ボンネット部分１５に前記受具１
６のネジ孔１６ａに対するボルト挿通用孔１７を設け、
もってボルト（締付は具）Ａ締め作用により、上部ボン
ネット部分１５を下部ボンネット部分１４に対して機体
横力向に、かつ受具１６に上部ボンネット部分１５が接
当するまでの範囲内で摺動移動すべく構成しである。

そして、上部ボンネット部分１５と下部ボンネット部分
１４とには、前記受具１６とは反対側の横側部において
、載置受面に直交する方向へ向うネジ孔１８とボルト挿
通用孔１９とを設けてあり、もって前述のボルト締め作
用による上部ボンネット部分１５の摺動移動により、前
記ボルト挿通孔１９に対するネジ孔１８の位置合わせを
行い、もって軽い力で上部ボンネット部分１５を下部ボ
ンネット部分１４に正確に位置合わせを行うことができ
るように構成しである。

図中１４ｃは締付は具Ｂの取付は用及び取外しのための
窓である。

このように位置合わせを行なったのち、載置面に対して
直交する方向にボルト（締付は具）Ｂにより上下ボンネ
ット部分１５．１４を締付け、もって上下ボンネット部
分１５，１４をその載置面に沿う方向とこれに直交する
方向に夫々締付は具Ａ、Ｂにより締付けることにより、
締付は後における載置面に沿う方向にずれるのを締付は
具Ａにより確実に阻止すべく構成しである。

そして、ボンネットの左右両側部において締付は具Ａ、
Ｂにより締付けを行ったのち、第２図に示すように、下
部ボンネット部分１４に設けた受具１６，１６’に機体
の前後方向から締付けを行うべく構成しである。

上部ホンネット部分１５には、エンジンマフラー２０を
貫通突出させる孔を設けるとともに、エンジンマフラー
２０をその突出部分全周を覆う金網２１を前記孔周部に
付設して、不測にマフラー２０に触れることを防止して
火傷することがないように構威しである。

第４図は、他の実施の態様を示し、締付は具Ａ。

Ｂをボンネットの外部に設けである。

以上要するに、本考案は、上下に分割されたエンジンボ
ンネットの連結構造であって、下部ボンネット部分上に
上部ボンネット部分を分割面方向に移動自在に載置でき
るべく構威し、前記分割面に沿う万一へ作用する締付は
具と、分割面に直交する方向へ作用する締付は具とで上
下両ボンネット部分を連結しである事を特徴とする。

つまり、上下ボンネット部分の載置姿勢における載置分
割面方向へ作用する締付は具の作用によって、上下ボン
ネット部分をその分割面に沿う方向に相対摺動移動させ
ることができるから、この摺動移動により、これに直交
する締付は具用孔の位置合せが極めて軽い力でしかも確
実にかつ迅速に行うことができ、そのうえに、締付は後
においては、互いに異なる方向に締付けているから、こ
れらが対抗し合って振動等によるも上下ボンネット部分
に位置ずれが生じることがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る土工車のエンジンボンネット構造の
実施の態様を例示し、第１図は土工車の全体側面図、第
２図はボンネットの要部を切欠きこれを拡大した背面図
、第３図及び第４図は夫々締付は具及びこれを取付ける
部分の要部分解斜視図、第５図は他の実施の態様を示す
該略平面図である。 １４・・・・・・下部ボンネット部分、１５・・・・・
・上部ボンネット部分、Ａ、Ｂ・・・・・・締付は具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下に分割されたエンジンボンネットの連結構造であっ
   て、下部ボンネット部分１４上に上部ボンネット部分１
   ５を分割面方向に移動自在に載置できるべく構成し、前
   記分割面に沿う方向へ作用する締付は具Ａと、分割面に
   直交する方向へ作用する締付は具Ｂとで上下両ボンネッ
   ト部分１４゜１５を連結しである事を特徴とする土工車
   のエンジンボンネット構造。