JP3507228B2 - 建設機械のトラックフレーム - Google Patents

建設機械のトラックフレーム

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JP3507228B2
JP3507228B2 JP30975795A JP30975795A JP3507228B2 JP 3507228 B2 JP3507228 B2 JP 3507228B2 JP 30975795 A JP30975795 A JP 30975795A JP 30975795 A JP30975795 A JP 30975795A JP 3507228 B2 JP3507228 B2 JP 3507228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の下部走行体に用いて好適な建設機
械のトラックフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械の下
部走行体を構成するトラックフレームは、センタフレー
ムと、該センタフレームの左,右両側に設けられ、前後
方向に延びた左,右のサイドフレームと、該サイドフレ
ームの一端側に設けられ、アイドラが取付けられるアイ
ドラ取付ブラケットと、サイドフレームの他端側に設け
られ、走行装置が取付けられる走行装置取付ブラケット
とから大略構成されている。
【0003】そこで、図9ないし図13にこの種の従来
技術によるトラックフレームを油圧ショベルに用いた場
合を例に挙げて示す。
【0004】図中、1は建設機械としての油圧ショベル
で、該油圧ショベル1は、下部走行体2と、該下部走行
体2上に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の
前部に設けられた後述の作業装置9とから大略構成され
ている。
【0005】ここで、上部旋回体3は、下部走行体2上
に旋回装置4を介して旋回可能に設けられた旋回フレー
ム5と、該旋回フレーム5の前側に位置して旋回フレー
ム5上に搭載された運転室6と、該運転室6の後側に位
置して旋回フレーム5上に搭載された機械室7と、旋回
フレーム5の後端部に設けられたカウンタウエイト8と
から構成されている。そして、旋回フレーム5の前側に
はブーム9A、アーム9Bおよびバケット9Cからなる
作業装置9が俯仰動可能に設けられ、該作業装置9はバ
ケット9C等により土砂等の掘削作業を行うようになっ
ている。
【0006】10は下部走行体2の本体を構成するトラ
ックフレームを示し、該トラックフレーム10は、後述
するセンタフレーム11と、該センタフレーム11の
左,右両側に配設され前後方向に伸長するサイドフレー
ム14,14と、該各サイドフレーム14の一端側に配
設されたアイドラ取付ブラケット16,16と、他端側
に配設された走行装置取付ブラケット17,17とから
大略構成されている。
【0007】11はトラックフレーム10を構成するセ
ンタフレームを示し、該センタフレーム11は鋼板等に
より略H形状に形成され、中央部の丸胴12と、該丸胴
12から、前,後、左,右に延びる4本の脚部13,1
3,…とから構成されている。
【0008】14,14はセンタフレーム11の各脚部
13先端側に溶接等の手段で接合された左,右一対のサ
イドフレームで、該各サイドフレーム14は下部走行体
2の前後方向に伸長し、それぞれの一端側にはアイドラ
15を支持するアイドラ取付ブラケット16,16が設
けられている。
【0009】17,17は各サイドフレーム14の他端
側に設けられた走行装置取付ブラケットを示し、該各走
行装置取付ブラケット17は図11ないし図13に示す
ように、サイドフレーム14の一端側に矩形の連結板1
8,18を介して固定され、走行モータ19A,減速機
19B,スプロケット19C等からなる走行装置19が
取付けられている。そして、走行装置取付ブラケット1
7は、縦方向に延びるように連結板18に溶接された後
述の取付板21と、該取付板21に設けられたフランジ
22と、該フランジ22に固着された各ねじ座23と、
該各ねじ座23に螺合するボルト24と、取付板21の
側面を着脱可能に覆うカバー25とから構成されてい
る。
【0010】20はアイドラ15と走行装置19のスプ
ロケット19Cとの間に巻回された帯状の履帯を示し、
該履帯20は、走行モータ19Aにより減速機19Bを
介して回転駆動されるスプロケット19Cによって回転
し、油圧ショベル1を走行させるようになっている。
【0011】21,21は連結板18に溶接された走行
装置取付ブラケット17の取付板で、該各取付板21は
図13に示すように、連結板18に溶接された基端側が
縦方向に延びる直線形状となり、走行モータ19Aが固
定される先端側が円弧形状となった板状体として形成さ
れ、その先端側中央部には走行モータ19Aが挿嵌され
るモータ取付穴21Aが形成されている。
【0012】 22,22は各取付板21の外周縁にそ
の全周に亘って設けられ、該取付板21の側方に突出し
た板状のフランジで、該各フランジ22は、取付板21
の上面側に固着された上フランジ22Aと、下面側に固
着された下フランジ22Bと、該上フランジ22Aと下
フランジ22Bとの間に位置し、取付板21の円弧面に
固着された円弧フランジ22Cとからなり、取付板21
と反対側は開口している。
【0013】 23,23,…は連結板18およびフラ
ンジ22の開口側に設けられた複数のねじ座を示し、該
各ねじ座23は、内周側にめねじ部23Aが形成された
円筒体からなり、フランジ22および連結板18の内周
面に溶接によって固着されている。そして、該各ねじ座
23は、めねじ部23Aに螺合する複数のボルト24,
24,…と共にカバー固定具を構成している。
【0014】25は各ボルト24を介して各ねじ座23
に固定されるカバーを示し、該カバー25は取付板21
よりも一回り小さい相似形状を有する板状体として、例
えば鋼板材からレーザ加工等によって切断形成されてい
る。そして、該カバー25には、上述の各ねじ座23に
対応する位置に複数のボルト挿通孔25A,25A,…
が穿設されており、該各ボルト挿通孔25Aに挿通した
ボルト24を各ねじ座23のめねじ部23Aに螺合させ
ることにより、カバー25が各ねじ座23に固定され
る。これにより、カバー25によって取付板21の側面
が覆われ、該カバー25とフランジ22とによって取付
板21に固定された走行モータ19Aを覆う構成となっ
ている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したカ
バー25を各ねじ座23に固定する場合には、通常、図
13に示すように、作業者がカバー25に穿設された各
ボルト挿通孔25Aのうちの1つにボルト24を挿通
し、当該ボルト24をボルト挿通孔25Aに対応するね
じ座23に螺合させてカバー25を仮止めすることによ
り、カバー25を他のねじ座23に対して位置決めする
仮止め作業を行う。
【0016】しかし、カバー25はその形状および重量
が大きい(種類に応じて、例えば10kg以上ある)た
め、上述の仮止め作業を行うときには複数の作業者によ
ってカバー25を支える必要があり、著しく作業性が悪
いという問題がある。
【0017】また、上述のカバー25は、通常、レーザ
加工等によって鋼板材からカバー25の外周を切断する
切断工程と、切断されたカバー25に各ボルト挿通孔2
5Aを穿設する穿孔工程との2工程に分けて形成される
ため、カバー25を形成する場合の作業時間を短縮化す
ることが困難であるという問題がある。
【0018】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
てなされたもので、カバー取付時の作業性を向上するこ
とができ、かつ、カバーの形成に要する作業時間を短縮
化することができるようにした建設機械のトラックフレ
ームを提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、センタフレームと、該センタフレーム
の左,右両側に設けられ、前後方向に延びた左,右のサ
イドフレームと、該サイドフレームの一端側に設けられ
たアイドラ取付ブラケットと、前記サイドフレームの他
端側に設けられた走行装置取付ブラケットとからなり、
前記走行装置取付ブラケットは、走行装置の走行モータ
が取付けられるように縦方向に延びる取付板と、該取付
板の外周縁に対応する円弧状をなし該取付板の側方に突
出して設けられたフランジと、該フランジの開口側を着
脱可能に覆って設けられたカバーとを備えてなる建設機
械のトラックフレームに適用される。
【0020】 そして、請求項1の発明の特徴は、前記
フランジの内周面に設けられた複数のねじ座と、該各ね
じ座と対応した位置に設けられ、前記カバーの外周縁に
開口する溝をもって形成された1個または複数個の係合
溝と、該係合溝以外に前記各ねじ座に対応して前記カバ
ーに設けられた1個または複数個の係合孔と、前記係合
溝および前記係合孔に挿通され前記ねじ座に前記カバー
を固定する複数のボルトとを備える構成としたことにあ
る。
【0021】 上記構成によれば、フランジに設けたね
じ座に少なくとも1個のボルトを取付けた後、カバーの
係合溝を該カバーの外周縁に開口した部分からボルト
係合させることにより、該ボルトとねじ座とによってカ
バーを支持することができる。これにより、カバーの取
付時において該カバーを複数の作業者によって支持する
必要がなくなり、作業性を向上することができる。
【0022】 また、請求項2の発明の特徴は、フラン
ジの内周面に設けられた複数のねじ座と、該各ねじ座と
対応した位置に設けられ、カバーの外周縁に開口する溝
をもって形成された複数個の係合溝と、各係合溝に挿通
されねじ座にカバーを固定する複数のボルトとを備える
構成としたことにある。
【0023】 上記構成によれば、カバーの係合溝を該
カバーの外周縁に開口した部分からボルトに係合させ、
ボルトによってカバーを支持した状態で、カバーに設
けられた係合ボルトとを係合させることにより、カ
バーを確実に固定することができる。
【0024】さらに、請求項3の発明は、前記カバー
は、前記フランジに対応する形状をもった外周縁と、該
外周縁に開口する溝をもって形成された係合溝とを、1
枚の板材から切断手段によって連続的に切断形成したこ
とにある。
【0025】上記構成によれば、カバーの外周と該カバ
ーの外周縁に開口する係合溝とを、1枚の板材から切断
手段によって連続的に切断形成することにより、カバー
の外周を切断する作業と係合溝を形成する作業とを1つ
の切断工程で同時に行うことができる。
【0026】 そして、請求項4の発明は、係合溝は、
ボルトが挿通する平行部と該ボルトに当接する円弧状部
とを有するU字状溝として構成したことにある。
【0027】 上記構成によれば、フランジのねじ座
取付けたボルトにカバーの係合溝を係合させる場合に、
ボルトは、係合溝の平行部を挿通した後、円弧状部に当
接するから、該ボルトによってカバーを確実に支持する
ことができる。
【0028】 また、請求項5の発明は、係合溝は、
ルトが挿通される挿通孔部と該挿通孔部とカバーの外周
縁とを連続させる狭幅部とを有するΩ状溝として構成し
たことにある。
【0029】上記構成によれば、カバーの外周縁を切断
形成するとき、係合溝の狭幅部から挿通穴部を連続的に
切断形成することにより、カバーの外周を切断する作業
と係合溝を形成する作業とを1つの切断工程で同時に行
うことができる。
【0030】 さらに、請求項6の発明は、サイドフレ
ームの他端側には走行装置取付ブラケットが固定される
連結板を設け、該連結板の内周面にはねじ座を設け、カ
バーのうち該ねじ座に対応する位置には係合溝または係
合孔を設ける構成としたことにある。
【0031】 また、請求項7の発明は、U字状溝はカ
バーの下側の外周縁に開口させて設ける構成としたこと
にある。このような構成によれば、フランジのねじ座に
取付けたボルトに、カバーの下側の外周縁に開口させた
U字状溝を係合させてカバーを仮止めすることができ、
このカバーを各ボルトによって固定する作業を容易に行
なうことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図8に基づき説明する。なお、実施の形態では、
上述した図9ないし図13に示す従来技術と同一の構成
要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0033】まず、図1ないし図4は本発明による第1
の実施例を示している。
【0034】図において、31は本実施例による走行装
置取付ブラケットを示し、該走行装置取付ブラケット3
1は、従来技術による走行装置取付ブラケット17と同
様に、取付板21、フランジ22、ねじ座23、ボルト
24、および後述のカバー32とから構成されているも
のの、カバー32の構成が従来技術によるカバー25と
は異なっている。
【0035】32は本実施例によるカバーを示し、該カ
バー32は、取付板21よりも一回り小さい相似形状を
有する板状体として、例えば鋼板材からレーザ加工等に
よって切断形成されている。そして、該カバー32は、
連結板18およびフランジ22に固着された各ねじ座2
3に対応する複数のボルト挿通孔32A,32A,…
と、各ねじ座23のうちの下フランジ22Bに固着され
たものに対応し、該カバー32の下側周縁部に設けられ
た後述する1つのU字状溝33とを有している。
【0036】33はカバー32の下側周縁部に形成され
た係合溝としてのU字状溝で、該U字状溝33はカバー
32の外周縁に開口し、ボルト24のねじ部直径よりも
大きな間隔をもって形成された平行部33Aと、該平行
部33Aに連なる周縁部を形成する円弧状部33Bとを
有している。そして、カバー32の外周縁とU字状溝3
3の周縁部とは連続しており、例えば1枚の鋼板材から
レーザ加工等によってカバー32の外周を切断する切断
工程において、U字状溝33も同時に形成されるように
なっている。
【0037】本実施例によるカバー32は上述の如き構
成を有するもので、該カバー32を各ねじ座23に取付
ける場合の作業について以下に述べる。
【0038】まず、図1に示すように、各ねじ座23の
うちの下フランジ22Bに固着されたものにボルト24
を螺合させ、該ボルト24のねじ部をねじ座23の端面
から突出させておく。
【0039】次に、作業者がカバー32を持上げ、図2
および図3に示すように、カバー32のU字状溝33を
ボルト24のねじ部に係合させる。このとき、U字状溝
33が、カバー32の外周縁に開口した平行部33Aか
らボルト24に挿通された後、円弧状部33Bがボルト
24のねじ部に当接して係止されることにより、カバー
32を1つのねじ座23およびボルト24によって支持
でき、作業者がカバー32を持ち続ける必要がない。
【0040】このようにして、ねじ座23に螺入したボ
ルト24にU字状溝33を係合させ、カバー32を1つ
のねじ座23およびボルト24によって支持できる。こ
のとき、カバー32の各ボルト挿通孔32Aが他の各ね
じ座23に対して位置決めされ、カバー32の仮止め作
業が終了する。
【0041】次に、仮止めされたカバー32の各ボルト
挿通孔32Aにそれぞれボルト24を挿通し、該各ボル
ト24を各ねじ座23のめねじ部23Aに螺入すること
により、カバー32が各ボルト24を介して各ねじ座2
3に確実に固定される。
【0042】このようにして、カバー32は、フランジ
22の外周縁よりも引込んだ位置に固定されて取付板2
1の側面を覆い、該取付板21に固定された走行モータ
19Aを岩石等から保護する。
【0043】上述した如く、本実施例によれば、フラン
ジ22に固着された各ねじ座23のうち、下フランジ2
2Bに固着されたものにボルト24を螺合させた後、カ
バー32に形成したU字状溝33を該ボルト24のねじ
部に係合させることにより、カバー32が重量物であっ
ても1つのねじ座23およびボルト24によって支持で
きる。このため、作業者が重量物であるカバー32を持
ち続ける負担を軽減することができる。
【0044】また、1つのボルト24にU字状溝33を
係合させ該ボルト24およびねじ座23によってカバー
32を支持した状態で、カバー32の各ボルト挿通孔3
2Aが他の各ねじ座23に対して位置決めできるから、
各ねじ座23に各ボルト24を螺合させてカバー32を
固定する作業を容易に行うことができる。
【0045】さらに、上述の如きカバー32の仮止め作
業と、仮止めされたカバー32を各ボルト24によって
固定する作業を1人の作業者によって行うことができ、
その作業性を大幅に向上できる。
【0046】次に、図5および図6は本発明による第2
の実施例を示している。
【0047】図において、41は本実施例による走行装
置取付ブラケットを示し、該走行装置取付ブラケット4
1は、従来技術による走行装置取付ブラケット17と同
様に、取付板21、フランジ22、ねじ座23、ボルト
24、および後述のカバー42とから構成されているも
のの、該カバー42の構成が従来技術によるカバー25
とは異なっている。
【0048】42は本実施例によるカバーを示し、該カ
バー42は、取付板21よりも一回り小さい相似形状を
有する板状体として、例えば鋼板材からレーザ加工等に
よって切断形成されている。そして、該カバー42に
は、連結板18およびフランジ22に固着された各ねじ
座23に対応する位置に複数のΩ状溝43,43,…が
形成されている。
【0049】ここで、各Ω状溝43は、例えばボルト2
4のねじ部外径よりも小さな間隔をもって形成された狭
幅部43Aと、ボルト24が挿通されるボルト挿通孔部
43Bとを有し、ボルト挿通孔部43Bは狭幅部43A
を介してカバー42の外周縁に連続するように構成され
ている。
【0050】本実施例によるカバー42は上述の如き構
成を有するもので、例えば1枚の鋼板材からレーザ加工
等によってカバー42の外周縁を切断加工するとき、連
続的に各Ω状溝43の狭幅部43Aおよびボルト挿通孔
部43Bを切欠くことにより、カバー42の外周を切断
する作業と各Ω状溝43を形成する作業とを同じ工程内
で行うことができる。従って、従来技術で述べた如くの
切断工程の後に行う穿孔工程を不要とすることができる
から、カバー42の形成作業に要する時間を大幅に短縮
化することができる。
【0051】また、Ω状溝43の狭幅部43Aをボルト
24のねじ部外径よりも大きな間隔をもって形成してお
くことにより、前記第1の実施例と同様に、下フランジ
22Bに固着されたねじ座23にボルト24を螺合させ
た後、該ボルト24を狭幅部43Aに挿通させてボルト
挿通孔部43Bに当接させることにより、カバー42を
1つのねじ座23およびボルト24によって支持でき
る。この結果、作業者が重量物であるカバー42を持ち
続ける負担を軽減することができる。
【0052】また、1つのねじ座23およびボルト24
によってカバー42を支持した状態では、各Ω状溝43
を他の各ねじ座23に対して位置決めできるから、各ね
じ座23に各ボルト24を螺合させてカバー42を固定
する作業を容易に行うことができる。
【0053】さらに、上述の如きカバー42の仮止め作
業と、仮止めされたカバー42を各ボルト24によって
固定する作業を1人の作業者によって行うことができ、
その作業性を大幅に向上できる。
【0054】次に、図7および図8は本発明による第3
の実施例を示している。
【0055】図において、51は本実施例による走行装
置取付ブラケットを示し、該走行装置取付ブラケット5
1は、従来技術による走行装置取付ブラケット17と同
様に、取付板21、フランジ22、ねじ座23、ボルト
24、および後述のカバー52とから構成されているも
のの、該カバー52の構成が従来技術によるカバー25
とは異なっている。
【0056】52は本実施例によるカバーを示し、該カ
バー52は、取付板21よりも一回り小さい相似形状を
有する板状体として、例えば鋼板材からレーザ加工等に
よって切断形成されている。そして、該カバー52は、
各ねじ座23のうちのフランジ22の下側部分に固着さ
れたものに対応する1つのU字状溝53と、他のねじ座
23に対応する複数のΩ状溝54,54,…とを有して
いる。
【0057】ここで、U字状溝53は、前記第1の実施
例によるカバー32に設けられたU字状溝33と同様
に、ボルト24のねじ部直径よりも大きな間隔をもって
形成された平行部53Aと、該平行部53Aに連なる周
縁部を形成する円弧状部53Bとを有し、該U字状溝5
3の周縁部はカバー52の外周縁と連続するようになっ
ている。
【0058】また、各Ω状溝54は、前記第2の実施例
によるカバー42に設けられたΩ状溝43と同様に、例
えばボルト24のねじ部外径よりも小さな間隔をもって
形成された狭幅部54Aと、ボルト24が挿通されるボ
ルト挿通孔部54Bとを有し、ボルト挿通孔部54Bは
狭幅部54Aを介してカバー52の外周縁に連続するよ
うに構成されている。
【0059】本実施例によるカバー52は上述の如き構
成を有するもので、例えば1枚の鋼板材からレーザ加工
等によってカバー52の外周縁を切断加工するとき、U
字状溝53の平行部53Aおよび円弧状部53Bと、各
Ω状溝54の狭幅部54Aおよびボルト挿通孔部54B
とを連続的に切欠くことにより、カバー52の外周を切
断する作業と、U字状溝53および各Ω状溝54を形成
する作業とを同じ工程内で行うことができる。従って、
従来技術で述べた如くの切断工程の後に行う穿孔工程を
不要とすることができるから、カバー52の形成作業に
要する時間を大幅に短縮化することができる。
【0060】また、該カバー52を各ねじ座23に取付
ける場合には、上述した第1の実施例によるカバー32
と同様に、フランジ22に固着された各ねじ座23のう
ち、下フランジ22Bに固着されたものにボルト24を
螺合させた後、カバー52に形成したU字状溝53を該
ボルト24のねじ部に係合させることにより、カバー5
2を1つのねじ座23およびボルト24によって支持で
きる。このため、作業者が重量物であるカバー52を持
ち続ける負担を軽減することができる。
【0061】また、1つのボルト24にU字状溝53を
係合させ該ボルト24およびねじ座23によってカバー
52を支持した状態で、カバー52の各Ω状溝54が他
の各ねじ座23に対して位置決めできるから、各ねじ座
23に各ボルト24を螺合させてカバー52を固定する
作業を容易に行うことができる。
【0062】さらに、上述の如きカバー52の仮止め作
業と、仮止めされたカバー52を各ボルト24によって
固定する作業を1人の作業者によって行うことができ、
その作業性を大幅に向上できる。
【0063】なお、前記第1および第3の実施例では、
カバー32に1つのU字状溝33を設け、カバー52に
1つのU字状溝53を設けた場合を例に挙げたが、本発
明はこれに限るものではなく、例えば1つのカバーに2
つ以上のU字状溝を設ける構成としてもよい。
【0064】また、前記第2の実施例では、フランジ2
2等に固着した複数のねじ座23に対応する数のΩ状溝
43をカバー42に設けた場合を例に挙げたが、本発明
はこれに限るものではなく、例えばねじ座の数よりも少
ない数のΩ状溝を設ける構成としてもよい。
【0065】さらに、前記各実施例では、建設機械のト
ラックフレームとして油圧ショベルを例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧ク
レーン等の他の建設機械のトラックフレームに適用して
もよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、フランジに設けたねじ座に少なくとも1個のボル
を取付けた後、カバーの係合溝を該カバーの外周縁に
開口した部分からボルトに係合させることにより、該
ルトとねじ座とによってカバーを支持する構成としたか
ら、カバーを複数の作業者によって支持する必要がなく
なり、カバーの取付時における作業性を大幅に向上する
ことができる。しかも、フランジに設けたねじ座にボル
トを螺合させるだけの簡単な構成によって、ねじ座から
突出したボルトによってカバーを確実に支持することが
できできる。
【0067】 また、請求項2の発明によれば、カバー
に設けた係合溝を該カバーの外周縁に開口した部分から
ボルトに係合させることにより、該ボルトによってカバ
ーを支持することができ、1人の作業者によってカバー
に設けた係合ねじ座との位置決めを行うことができ
る。
【0068】さらに、請求項3の発明によれば、カバー
の外周と該カバーの外周縁に開口する係合溝とを、1枚
の板材から切断手段によって連続的に切断形成できるか
ら、カバーの外周を切断する作業と係合溝を形成する作
業とを1つの切断工程で同時に行うことができ、カバー
の形成時における作業時間を大幅に短縮化することがで
きる。
【0069】 そして、請求項4の発明によれば、フラ
ンジのねじ座に取付けたボルトにカバーの係合溝を係合
させる場合に、係合溝の平行部がボルトを挿通した後、
円弧状部がボルトに当接してこれに係止される構成とし
たから、該ボルトによってカバーを確実に支持すること
ができと共に、他の係合溝とねじ座との位置決めを容易
に行うことができる。
【0070】 また、請求項5の発明によれば、係合溝
ボルトが挿通される挿通孔部と該挿通孔部とカバーの
外周縁とを連続させる狭幅部とを有するΩ状溝として構
成したから、カバーの外周縁を切断形成するとき、係合
溝の狭幅部から挿通穴部を連続的に切断形成することに
より、カバーの外周を切断する作業と係合溝を形成する
作業とを1つの切断工程で同時に行うことができる。
【0071】 さらに、請求項6の発明によれば、サイ
ドフレームの他端側には走行装置取付ブラケットが固定
される連結板を設け、該連結板の内周面にはねじ座を設
け、カバーのうち該ねじ座に対応する位置には係合溝ま
たは係合孔を設けることができる。さらにまた、請求項
7の発明によれば、U字状溝はカバーの下側の外周縁に
開口させて設ける構成としたので、フランジのねじ座に
取付けたボルトに、カバーの下側の外周縁に開口させた
U字状溝を係合させてカバーを仮止めすることにより、
このカバーを各ボルトによって固定する作業を容易に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による走行装置取付ブラ
ケットを示す分解斜視図である。
【図2】図1中の走行装置取付ブラケットにカバーを取
付けた状態を示す側面図である。
【図3】図2中のU字状溝とボルトとの係合状態を示す
要部拡大図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例による走行装置取付ブラ
ケットを示す、図1と同様位置の分解斜視図である。
【図6】図5中の走行装置取付ブラケットにカバーを取
付けた状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第3の実施例による走行装置取付ブラ
ケットを示す、図1と同様位置の分解斜視図である。
【図8】図7中の走行装置取付ブラケットにカバーを取
付けた状態を示す側面図である。
【図9】従来技術によるトラックフレームを備えた油圧
ショベルを示す外観図である。
【図10】図9中に示すトラックフレームを示す斜視図
である。
【図11】図9中の矢示XI−XI方向からみた拡大断面図
である。
【図12】図11中の矢示XII − XII方向からみた側面
図である。
【図13】従来技術による走行装置取付ブラケットを示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 トラックフレーム 11 センタフレーム 14 サイドフレーム 16 アイドラ取付ブラケット 23 ねじ座(カバー固定具) 24 ボルト(カバー固定具) 31,41,51 走行装置取付ブラケット 32,42,52 カバー 32A ボルト挿通孔(係合孔) 33,53 U字状溝(係合溝) 43,54 Ω状溝(係合溝)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/088 B62D 55/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタフレームと、該センタフレームの
    左,右両側に設けられ、前後方向に延びた左,右のサイ
    ドフレームと、該サイドフレームの一端側に設けられた
    アイドラ取付ブラケットと、前記サイドフレームの他端
    側に設けられた走行装置取付ブラケットとからなり、 前記走行装置取付ブラケットは、走行装置の走行モータ
    が取付けられるように縦方向に延びる取付板と、該取付
    の外周縁に対応する円弧状をなし該取付板の側方に突
    出して設けられたフランジと、該フランジの開口側を着
    脱可能に覆って設けられたカバーとを備えてなる建設機
    械のトラックフレームにおいて、 前記フランジの内周面に設けられた複数のねじ座と、該
    各ねじ座と対応した位置に設けられ、前記 カバーの外周
    縁に開口する溝をもって形成された1個または複数個の
    係合溝と、該係合溝以外に前記各ねじ座に対応して前記
    カバーに設けられた1個または複数個の係合孔と、前記
    係合溝および前記係合孔に挿通され前記ねじ座に前記カ
    バーを固定する複数のボルトとを備える構成としたこと
    を特徴とする建設機械のトラックフレーム。
  2. 【請求項2】 センタフレームと、該センタフレームの
    左,右両側に設けられ、前後方向に延びた左,右のサイ
    ドフレームと、該サイドフレームの一端側に設けられた
    アイドラ取付ブラケットと、前記サイドフレームの他端
    側に設けられた走行装置取付ブラケットとからなり、 記走行装置取付ブラケットは、走行装置の走行モータ
    が取付けられるように縦方向に延びる取付板と、該取付
    の外周縁に対応する円弧状をなし該取付板の側方に突
    出して設けられたフランジと、該フランジの開口側を着
    脱可能に覆って設けられたカバーとを備えてなる建設機
    械のトラックフレームにおいて、 前記フランジの内周面に設けられた複数のねじ座と、該
    各ねじ座と対応した位置に設けられ、前記 カバーの外周
    縁に開口する溝をもって形成された複数個の係合溝と、
    前記各係合溝に挿通され前記ねじ座に前記カバーを固定
    する複数のボルトとを備える構成としたことを特徴とす
    る建設機械のトラックフレーム。
  3. 【請求項3】 前記カバーは、前記フランジに対応する
    形状をもった外周縁と該外周縁に開口する溝として形成
    された係合溝とを1枚の板材から切断手段によって連続
    的に切断形成してなる請求項1または2に記載の建設機
    械のトラックフレーム。
  4. 【請求項4】 前記係合溝は、前記ボルトが挿通する平
    行部と該ボルトに当接する円弧状部とを有するU字状溝
    として構成してなる請求項1,2または3に記載の建設
    機械のトラックフレーム。
  5. 【請求項5】 前記係合溝は、前記ボルトが挿通される
    挿通孔部と該挿通孔部と前記カバーの外周縁とを連続さ
    せる狭幅部とを有するΩ状溝として構成してなる請求項
    1,2または3に記載の建設機械のトラックフレーム。
  6. 【請求項6】 前記サイドフレームの他端側には前記走
    行装置取付ブラケットが固定される連結板を設け、該連
    結板の内周面にはねじ座を設け、前記カバーのうち該ね
    じ座に対応する位置には前記係合溝または前記係合孔を
    設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機
    械のトラックフレーム。
  7. 【請求項7】 前記U字状溝は前記カバーの下側の外周
    縁に開口させて設ける構成としてなる請求項4に記載の
    建設機械のトラックフレーム。
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