JP2000326876A - 建設機械のトラックフレーム - Google Patents

建設機械のトラックフレーム

Info

Publication number
JP2000326876A
JP2000326876A JP11140119A JP14011999A JP2000326876A JP 2000326876 A JP2000326876 A JP 2000326876A JP 11140119 A JP11140119 A JP 11140119A JP 14011999 A JP14011999 A JP 14011999A JP 2000326876 A JP2000326876 A JP 2000326876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
mounting
frame
flange
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11140119A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Tabata
修司 田畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP11140119A priority Critical patent/JP2000326876A/ja
Publication of JP2000326876A publication Critical patent/JP2000326876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行装置取付ブラケットのカバーにスリット
を設けることにより、カバーや取付ねじの応力集中を逃
がし、部品の軽量化や取付構造の簡略化を図る。 【解決手段】 トラックフレーム31には、サイドフレ
ームの端部側に位置して走行装置取付ブラケット32を
設け、該走行装置取付ブラケット32を、走行モータが
取付けられる取付板18と、ねじ座21が設けられたフ
ランジ20と、カバー33と、複数の取付ねじ36等と
から構成する。また、カバー33には、各ねじ穴34の
近傍に略Ω状のスリット35を設け、カバー33と取付
ねじ36等に加わる取付時の応力集中をスリット35に
より逃がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の下部走行体に用いて好適な建設機
械のトラックフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
その下部走行体がトラックフレームによって構成され、
該トラックフレームの走行装置取付ブラケットには、履
帯を駆動する走行装置が取付けられている。
【0003】そこで、図7ないし図11を参照して、こ
の種の従来技術による油圧ショベルのトラックフレーム
を例に挙げて述べる。
【0004】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該
上部旋回体2には、キャブ3、建屋カバー4、カウンタ
ウエイト5等が設けられている。また、上部旋回体2の
前部側には、ブーム6A、アーム6B、バケット6C等
からなる作業装置6が俯仰動可能に設けられ、該作業装
置6はバケット6C等を用いて土砂等の掘削作業を行う
構成となっている。
【0005】11は下部走行体1の本体部分を構成する
トラックフレームで、該トラックフレーム11は、図8
に示す如く、後述のセンタフレーム12、左,右のサイ
ドフレーム13,13、アイドラ取付ブラケット15,
15、走行装置取付ブラケット16,16等によって構
成されている。
【0006】12はトラックフレーム11の中央部分を
構成するセンタフレームで、該センタフレーム12の上
端側には、上部旋回体2を旋回可能に搭載する丸胴12
Aが設けられている。
【0007】13,13はセンタフレーム12の左,右
両側に溶接等の手段によって固着された左,右のサイド
フレームで、該各サイドフレーム13は、断面四角形状
をなして前,後方向に延び、その一端側には図7中のア
イドラ14を回転可能に支持するアイドラ取付ブラケッ
ト15,15が設けられている。
【0008】16,16は各サイドフレーム13の他端
側に設けられた走行装置取付ブラケットで、該各走行装
置取付ブラケット16は、図9ないし図11に示す如
く、サイドフレーム13の端部側に矩形状の連結板1
7,17を介して固着されている。そして、走行装置取
付ブラケット16は、後述の取付板18、フランジ2
0、カバー22、取付ねじ24,24,…等によって構
成されている。
【0009】18は前,後方向および上,下方向に延び
る金属板等により構成された取付板で、該取付板18は
基端側が連結板17に固着され、先端側が円形状となっ
ている。また、取付板18の中央部には、走行モータ1
9A、減速機19B、スプロケット19C等からなる走
行装置19を取付ける円形状のモータ取付穴18Aが設
けられている。
【0010】20は一方の側面が取付板18によって覆
われた略U字状のフランジで、該フランジ20は、図1
1に示す如く、取付板18の外周側から側方に突出して
設けられ、連結板17の位置を除きモータ取付穴18A
を囲んで配置されている。
【0011】そして、フランジ20は、取付板18の上
面側に固着された上フランジ20Aと、下面側に固着さ
れた下フランジ20Bと、これらのフランジ20A,2
0B間に位置し、取付板18の円弧面に固着された円弧
フランジ20Cとから構成されている。また、フランジ
20の内側面には、その先端側寄りに位置して取付座と
なる複数のねじ座21,21,…がモータ取付穴18A
の周方向に間隔をもって設けられ、これらのねじ座21
は連結板17にも配設されている。
【0012】22は例えば金属板等により構成されたカ
バーで、該カバー22は、フランジ20と連結板17と
に囲まれた取付板18の外形状に対応して形成され、そ
の外周縁には、各ねじ座21に対応した位置にそれぞれ
取付具挿通孔となるねじ穴23,23,…が設けられて
いる。そして、カバー22は、フランジ20の他方のの
側面を覆った状態で各取付ねじ24によりフランジ2
0、連結板17等に着脱可能に取付けられ、走行モータ
19Aを土砂等の塵埃から保護するものである。
【0013】24,24,…はカバー22をフランジ2
0等に取付ける取付具としての複数の取付ねじで、該各
取付ねじ24は、カバー22のねじ穴23を介してフラ
ンジ20と連結板17のねじ座21に螺着されている。
【0014】また、25はアイドラ14と走行装置19
のスプロケット19Cとの間に巻装された履帯で、該履
帯25は、図7に示す如く、走行モータ19Aにより減
速機19B、スプロケット19Cを介して回転駆動さ
れ、油圧ショベルを走行させるものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、金属板等からなるカバー22の外周側を複
数の取付ねじ24によってフランジ20等の各ねじ座2
1に着脱可能に取付ける構成としている。
【0016】しかし、カバー22は、例えば10kg以
上の大きな重量をもつ金属板等により構成されているた
め、土木作業時等には、振動、衝撃等の外力によってカ
バー22に大きな慣性力が作用し易くなり、例えばカバ
ー22のうちねじ穴23の近傍部位や取付ねじ24等に
は、この慣性力により大きな応力が局部的に集中して加
わる場合がある。
【0017】このため、従来技術では、例えばカバー2
2、取付ねじ24等を高強度の金属材料によって形成し
たり、カバー22の外周側に多数の取付ねじ24を配置
したりすることによって、カバー22の取付状態を外力
等に対して安定化する必要があるため、走行装置取付ブ
ラケット16の重量化や取付構造の複雑化を招くばかり
でなく、コストアップを生じ易いという問題がある。
【0018】また、例えばメンテナンス等により取外し
たカバー22をフランジ20等に取付けるときには、ま
ずカバー22をフランジ20等の内周側に嵌め込んだ後
に、ドライバ等の工具を図10中のフランジ20とカバ
ー22との間に形成される微小な隙間S等に差込む。そ
して、この工具により手作業でカバー22の位置を僅か
にずらしてねじ穴23とねじ座21とを位置合わせし、
これらのねじ穴23を介して各取付ねじ24をねじ座2
1に締着する。
【0019】このため、カバー22の取付時には、大き
な重量をもつカバー22をドライバ等の工具で僅かに持
上げて位置を微調整する作業とが必要となるため、取付
時の作業性が悪いという問題がある。
【0020】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明の目的は、走行装置取付ブラケ
ットのカバー等を軽量化して取付構造の簡略化を図るこ
とができ、その取付状態を外力等に対して安定化できる
と共に、カバーの取付作業を効率よく行うことができる
ようにした建設機械のトラックフレームを提供すること
にある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、センタフレームと、該センタフレーム
の左,右両側に設けられ、前,後方向に延びた左,右の
サイドフレームと、該サイドフレームの一端側に設けら
れたアイドラ取付ブラケットと、前記サイドフレームの
他端側に設けられた走行装置取付ブラケットとを備え、
前記走行装置取付ブラケットは、走行装置の走行モータ
を取付けるモータ取付穴が形成された取付板と、該取付
板によって一方の側面が覆われるように該取付板に設け
られ、複数の取付座が設けられたフランジと、該フラン
ジの各取付座に対応した位置にそれぞれ取付具挿通孔が
設けられ、該フランジの他方の側面を着脱可能に覆うカ
バーと、該カバーの取付具挿通孔を介して前記フランジ
の取付座に締着される複数の取付具とにより構成してな
る建設機械のトラックフレームに適用される。
【0022】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、カバーには、各取付具挿通孔と異なる位置に応
力集中を逃がすスリットを設ける構成としたことにあ
る。
【0023】このように構成することにより、複数の取
付具を用いてカバーをフランジのねじ座に取付けること
ができ、この状態で外力等によりカバー、取付具に対し
て局部的に生じる応力集中をスリットにより逃がすこと
ができる。
【0024】また、請求項2の発明のように、スリット
を前記カバーの外周縁に開口して形成することにより、
スリットを挟んで互いに対向するカバーの部位が互いに
離間、近接するように、カバーを外力等に応じて僅かに
撓み変形させることができ、これによってカバー、取付
具等の応力集中を逃がすことができる。
【0025】さらに、請求項3の発明のように、カバー
には前記スリットを覆う位置に外部から塵埃が侵入する
のを防止する防塵部材を設けることにより、走行装置取
付ブラケット内の走行モータ等を土砂等の塵埃から保護
することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械のトラックフレームを油圧ショベルに適用した
場合を例に挙げ、図1ないし図6を参照して詳細に説明
する。
【0027】ここで、図1ないし図4は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0028】31は本実施の形態による油圧ショベルの
トラックフレームで、該トラックフレーム31は、従来
技術とほぼ同様に、センタフレーム12、左,右のサイ
ドフレーム13、アイドラ取付ブラケット15と、後述
の走行装置取付ブラケット32等とから構成されてい
る。
【0029】32はサイドフレームの他端側に設けられ
た走行装置取付ブラケットで、該走行装置取付ブラケッ
ト32は、従来技術の走行装置取付ブラケット16とほ
ぼ同様に、モータ取付穴18Aが設けられた取付板18
と、各ねじ座21が設けられたフランジ20と、後述の
カバー33と、各取付ねじ36等とによって構成されて
いる。
【0030】33は本実施の形態による走行装置取付ブ
ラケット32のカバーで、該カバー33は、従来技術の
カバー22とほぼ同様に形成された金属板等からなり、
その外周縁には、各ねじ座21に対応した位置にそれぞ
れ取付具挿通孔となるねじ穴34,34,…が設けられ
ると共に、該各ねじ穴34の近傍に位置して後述のスリ
ット35,35,…が設けられている。そして、カバー
33は、フランジ20の他方の側面を覆う位置で各取付
ねじ36によりフランジ20、連結板17等に着脱可能
に取付けられ、走行モータ19Aを土砂等の塵埃から保
護している。
【0031】35,35,…はカバー33の外周縁に設
けられた複数のスリットで、該各スリット35は、図1
ないし図4に示す如く、互いに間隔をもって各ねじ穴3
4の近傍に配置されている。そして、スリット35は、
一端側がカバー33の外周縁に開口して形成され、他端
側がカバー33の内側に向けて延びる細幅溝状の切欠き
部35Aと、該切欠き部35Aの他端側に形成され、例
えば15〜25mm程度、好ましくは20mm程度の穴
径をもった円形穴部35Bとからなり、全体として略Ω
状に形成されている。
【0032】そして、スリット35は、カバー33が各
取付ねじ36によりフランジ20等のねじ座21に取付
けられた状態で、外部からの振動、衝撃等がカバー33
に加わるときに、例えばカバー33のうち各ねじ穴34
の近傍部位や取付ねじ36等に局部的な応力集中が生じ
るのを防止し、この応力を逃がすものである。
【0033】また、円形穴部35Bは、スリット35の
端部等でカバー33に加わる応力等を円弧状の滑らかな
縁形状によって分散すると共に、カバー33をフランジ
20等に対して着脱するときには、図4に示す如く、作
業者等が円形穴部35B内に指を差込んでカバー33を
持上げることにより、カバー33を容易に移動可能な構
成となっている。
【0034】36,36,…はねじ座21に螺着される
取付具としての取付ねじで、該各取付ねじ36は、従来
技術の取付ねじ24とほぼ同様に構成されているもの
の、本実施の形態では、外力等によりカバー33、取付
ねじ36等に生じる応力集中を各スリット35によって
避ける構成としているため、取付ねじ36は、従来技術
よりも軽量で低コストなものが用いられている。
【0035】本実施の形態による油圧ショベルのトラッ
クフレームは上述の如き構成を有するもので、次にカバ
ー33の取付作業について述べる。
【0036】まず、カバー33をフランジ20の内側に
嵌め込んだ後に、1本の取付ねじ36を各ねじ穴34の
うちいずれかの挿通穴を介してねじ座21に螺着し、カ
バー33をフランジ20側に仮止め状態で固定する。
【0037】次に、図4に示すように、作業者等がスリ
ット35の円形穴部35Bに指等を差込んでカバー33
を持上げ、各ねじ穴34とねじ座21とを位置合わせし
た後に、この状態で各ねじ穴34を介して取付ねじ36
をねじ座21にそれぞれ螺着し、カバー33をフランジ
20側に締着する。
【0038】かくして、本実施の形態では、走行装置取
付ブラケット32に複数のスリット35を設ける構成と
したので、各取付ねじ36を用いてカバー33をフラン
ジ20側に取付けた状態では、外力等によりカバー3
3、取付ねじ36に対して局部的に生じる応力集中を各
スリット35により逃がすことができる。
【0039】この結果、土木作業時の振動等によりカバ
ー33、取付ねじ36等に対して部分的に加わる応力を
分散でき、カバー33の取付状態を安定させることがで
きる。また、従来技術のカバー22、取付ねじ24と比
較してカバー33、取付ねじ36等の軽量化、低コスト
化を図ることができる。さらに、カバー33を締着する
取付ねじ36の個数を削減することも可能となり、取付
構造の簡略化を図ることができる。
【0040】しかも、各スリット35の位置、形状等を
適切に定めることにより、カバー33の固有振動数を調
整でき、土木作業中の振動等によりカバー33が共振す
るのを防止できると共に、カバー33の重量、大きさ等
を変更した場合でも、各スリット35の位置、形状等を
調整することにより、取付ねじ36を仕様変更すること
なく、その共用化を図ることができる。
【0041】また、スリット35を、カバー33の外周
縁に開口する切欠き部35Aと、該切欠き部35Aの端
部側に設けた円形穴部35Bとによって略Ω字状に形成
したので、カバー33に外力等が加わるときには、例え
ばカバー33のうち切欠き部35Aを挟んで対向する部
位が互いに離間、近接するようにカバー33を僅かに撓
み変形させることができ、これによってカバー33、取
付ねじ36等の応力集中を逃がすことができる。
【0042】そして、カバー33をフランジ20等に対
して取付けるときには、カバー33をフランジ20の内
側に仮止め状態で嵌め込んだ後に、作業者等がスリット
35の円形穴部35Bに指等を差込んでカバー33を持
上げることができる。これにより、各ねじ穴34とねじ
座21とを容易に位置合わせすることができ、例えばカ
バーの外面側にグリップ等を突設する構成としなくて
も、カバー33の取付作業を効率よく行うことができ
る。
【0043】次に、図5は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0044】41は本実施の形態によるトラックフレー
ムの一部を構成する走行装置取付ブラケットで、該走行
装置取付ブラケット41のカバー42は、第1の実施の
形態によるカバー33とほぼ同様に構成されている。し
かし、本実施の形態では、カバー42の外周縁に略U字
状をなす複数のスリット43,43,…が間隔をもって
配設され、該各スリット43の内側部位は、カバー42
に加わる応力を分散するため略円弧状に形成された円弧
縁部43Aとなっている。
【0045】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
各スリット43を略U字状に形成することにより、その
穴加工を容易に行うことができる。
【0046】次に、図6は本発明による第3の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0047】51は本実施の形態によるトラックフレー
ムの一部を構成する走行装置取付ブラケットで、該走行
装置取付ブラケット51のカバー52には、第1の実施
の形態によるカバー33とほぼ同様に、略Ω状をなす複
数のスリット53,53,…(1個のみ図示)が設けら
れている。
【0048】しかし、本実施の形態では、カバー52の
外面側に各スリット53を覆う防塵部材としてのメッシ
ュ54が取付けられ、該各メッシュ54は、土砂等の塵
埃がスリット53を通じて走行モータ側に侵入するのを
防止している。
【0049】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
各スリット53をメッシュ54により覆う構成としたの
で、土砂等の塵埃がスリット53を通じて走行装置取付
ブラケット51内の走行モータ側に侵入するのを防止で
き、走行モータ等を保護することができる。
【0050】なお、前記各実施の形態では、カバー3
3,42,52に対して、例えば6個のねじ穴34等を
設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、カバーに
5個以下または7個以上のねじ穴を設ける構成としても
よい。
【0051】また、前記各実施の形態では、カバー3
3,42,52に対して、例えば6個のスリット35,
43,53を各ねじ穴34等の近傍に設ける構成とした
が、本発明はこれに限らず、カバーに対して、ねじ穴の
位置および個数に関係なく、任意の位置に5個以下また
は7個以上のスリットを設ける構成としてもよい。さら
に、これらのスリットは、カバーの外周縁に開口しなく
てもよく、その形状は略U字状、略Ω状以外の形状とし
てもよい。
【0052】さらに、前記各実施の形態では、建設機械
のトラックフレームを油圧ショベルに適用した場合を例
に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば油圧
クレーン等の他の建設機械のトラックフレームに適用し
得るものである。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、走行装置取付ブラケットのカバーには、各取付具
挿通孔と異なる位置に応力集中を逃がすスリットを設け
る構成としたので、外力等によりカバー、取付具に対し
て局部的に生じる応力集中をスリットにより逃がすこと
ができ、カバーの取付状態を安定させることができる。
また、従来技術と比較してカバーと取付具の軽量化、低
コスト化を図ることができ、これらの取付構造を簡略化
することができる。さらに、カバーをフランジ側に取付
けるときには、作業者等がスリット内に指等を差込んで
カバーを持上げることができる。これにより、例えばカ
バーの外面側にグリップ等を突設する構成としなくて
も、カバーの取付座作業を効率よく行うことができる。
【0054】また、請求項2の発明によれば、スリット
をカバーの外周縁に開口して形成する構成としたので、
カバーに外力等が加わるときには、例えばカバーのうち
スリットを挟んで対向する部位が互いに離間、近接する
ようにカバーを僅かに撓み変形させることができ、これ
によってカバー、取付具等の応力集中を円滑に逃がすこ
とができる。
【0055】さらに、請求項3の発明によれば、カバー
には、スリットを覆う位置に外部から塵埃が侵入するの
を防止する防塵部材を設ける構成としたので、外部から
土砂等の塵埃がスリットを通じて走行装置取付ブラケッ
ト内の走行モータ側に侵入するのを防止でき、走行モー
タ等を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるトラックフレ
ームの走行装置取付ブラケットを示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるトラックフレ
ームの走行装置取付ブラケットを示す分解斜視図であ
る。
【図3】図1中の取付ねじ、スリット等を示す拡大図で
ある。
【図4】スリットに指を差込んでカバーの位置合わせを
行う状態を示す部分斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるトラックフレ
ームのカバーに設けられたスリットを示す拡大図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるトラックフレ
ームのカバーに設けられたメッシュ付きスリットを示す
拡大図である。
【図7】従来技術のトラックフレームを備えた油圧ショ
ベルを示す正面図である。
【図8】従来技術のトラックフレームを拡大して示す斜
視図である。
【図9】図7中の矢示IX−IX方向からみた走行装置取付
ブラケット等の拡大断面図である。
【図10】図9中の矢示X−X方向からみた走行装置取
付ブラケットの正面図である。
【図11】従来技術の走行装置取付ブラケットを示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
12 センタフレーム 13 サイドフレーム 15 アイドラ取付ブラケット 18 取付板 18A モータ取付穴 19 走行装置 19A 走行モータ 20 フランジ 21 ねじ座(取付座) 31 トラックフレーム 32,41,51 走行装置取付ブラケット 33,42,52 カバー 34 ねじ穴(取付具挿通孔) 35,43,53 スリット 36 取付ねじ(取付具) 54 メッシュ(防塵部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタフレームと、該センタフレームの
    左,右両側に設けられ、前,後方向に延びた左,右のサ
    イドフレームと、該サイドフレームの一端側に設けられ
    たアイドラ取付ブラケットと、前記サイドフレームの他
    端側に設けられた走行装置取付ブラケットとを備え、前
    記走行装置取付ブラケットは、走行装置の走行モータを
    取付けるモータ取付穴が形成された取付板と、該取付板
    によって一方の側面が覆われるように該取付板に設けら
    れ、複数の取付座が設けられたフランジと、該フランジ
    の各取付座に対応した位置にそれぞれ取付具挿通孔が設
    けられ、該フランジの他方の側面を着脱可能に覆うカバ
    ーと、該カバーの取付具挿通孔を介して前記フランジの
    取付座に締着される複数の取付具とにより構成してなる
    建設機械のトラックフレームにおいて、 前記カバーには、前記各取付具挿通孔と異なる位置に応
    力集中を逃がすスリットを設ける構成としたことを特徴
    とする建設機械のトラックフレーム。
  2. 【請求項2】 前記スリットは前記カバーの外周縁に開
    口してなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレー
    ム。
  3. 【請求項3】 前記カバーには前記スリットを覆う位置
    に外部から塵埃が侵入するのを防止する防塵用部材を設
    けてなる請求項1または2に記載の建設機械のトラック
    フレーム。
JP11140119A 1999-05-20 1999-05-20 建設機械のトラックフレーム Pending JP2000326876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11140119A JP2000326876A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 建設機械のトラックフレーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11140119A JP2000326876A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 建設機械のトラックフレーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000326876A true JP2000326876A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15261357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11140119A Pending JP2000326876A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 建設機械のトラックフレーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000326876A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104670351A (zh) * 2014-12-25 2015-06-03 柳工无锡路面机械有限公司 一种摊铺机行走系统用台车架结构
WO2020170326A1 (ja) * 2019-02-19 2020-08-27 日立建機株式会社 装軌式車両

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104670351A (zh) * 2014-12-25 2015-06-03 柳工无锡路面机械有限公司 一种摊铺机行走系统用台车架结构
WO2020170326A1 (ja) * 2019-02-19 2020-08-27 日立建機株式会社 装軌式車両
CN112334381A (zh) * 2019-02-19 2021-02-05 日立建机株式会社 履带式车辆
JPWO2020170326A1 (ja) * 2019-02-19 2021-09-13 日立建機株式会社 装軌式車両
JP7008867B2 (ja) 2019-02-19 2022-01-25 日立建機株式会社 装軌式車両
EP3929066A4 (en) * 2019-02-19 2022-10-12 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. TRACKED VEHICLE
CN112334381B (zh) * 2019-02-19 2023-08-08 日立建机株式会社 履带式车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1748113B1 (en) Construction machine with an upper frame structure for supporting the cabin
EP1462579B1 (en) Hydraulic shovel with counterweight
JP2001279719A (ja) 小型油圧ショベル
JP4387893B2 (ja) 建設機械用キャブ
JP2000309946A (ja) 旋回作業車のキャノピー支持構造
JP3558561B2 (ja) トラクタ
JP2000326876A (ja) 建設機械のトラックフレーム
EP1484452A1 (en) Working vehicle
JP3643238B2 (ja) 建設機械
JP6867326B2 (ja) 建設機械
JP2872934B2 (ja) 車輌の運転室
JP3599264B2 (ja) 建設機械の上部旋回体
JP3449519B2 (ja) 増量カウンタウエイトの取付構造
JP5132357B2 (ja) 作業車両
JPH11278300A (ja) 旋回作業機のトラックフレーム
JP2002115267A (ja) 旋回式建設機械
JPH11336126A (ja) 建設機械
JP3507228B2 (ja) 建設機械のトラックフレーム
JP3985221B2 (ja) 建設機械用運転室の内装機器取付装置
JP2001219876A (ja) 建設機械のアイドラ支持構造
JP2000096613A (ja) 旋回作業機の旋回フレーム
JP2002104238A (ja) ミニ油圧ショベルのキャビン
JP4175995B2 (ja) 油圧ショベルの窓保護装置
JP2021188460A (ja) 作業用車両
JP2004353228A (ja) 建設機械のカウンタウエイト