JP2021188460A - 作業用車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロアプレートの着脱が容易で、床下機器のメンテナンス作業が簡単な作業用車両を実現する。【解決手段】本発明に係る作業用車両1は、車体10と、油圧駆動される作業装置16、18と、作業装置16、18の操作を行う操縦室14とを備える作業用車両であって、操縦室14の床を構成し、メンテナンス用の開口部52を有するフロアフレーム50と、開口部52を塞ぐフロアプレート60と、フロアフレーム50およびフロアプレート60を覆うフロアマット70とを備え、フロアプレート60は下方に突設されるプレート突起62を有し、フロアフレーム50はプレート突起62に対応する位置に穿設されるフレーム孔54を有し、プレート突起62をフレーム孔54に嵌合させ、フロアプレート60の上にフロアマット70を載置させることにより、フロアプレート60がフロアフレーム50に対して水平方向および鉛直方向に移動しないように固定される。【選択図】図3

Description

本発明は、油圧駆動される作業装置を備える作業用車両に関する。
作業用車両の例として、左右一対のクローラを有する走行装置と、走行装置上に旋回可能に設けられた車体と、車体の前部に設けられて油圧駆動されるアームおよびバケット等からなる作業装置を備えるパワーショベルが従来より知られている。一般的なパワーショベルにおいては、走行装置・作業装置の制御を行うコントロールバルブや、車体の旋回を行う旋回モータが設けられている。
上記のコントロールバルブや旋回モータは、一例として操縦室の床下等に配置される。これらの機器に関しては、メンテナンスが必要となる場合があるため、その作業を行う開口部が設けられた構成が開示されている(特許文献1:特開2010−265634号公報参照)。
特開2010−265634号公報
ここで、特許文献1に例示されるような従来の作業用車両においては、操縦室の床に形成された開口部を塞ぐフロアプレートが、ボルト締めによって床に固定される構成が一般的であった。したがって、工具を使用しなければ、ボルトを緩めてフロアプレートを外す作業を行うことができないため、床下機器のメンテナンス作業に手間と時間がかかるという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、フロアプレートの着脱が容易であって、床下機器のメンテナンス作業を簡単に行うことが可能な、簡素な構造の作業用車両を実現することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る作業用車両は、車体と、油圧駆動される作業装置と、前記作業装置の操作を行う操縦室と、を備える作業用車両であって、前記操縦室の床を構成し、メンテナンス用の開口部を有するフロアフレームと、前記開口部を塞ぐフロアプレートと、前記フロアフレームおよび前記フロアプレートを覆うフロアマットと、を備え、前記フロアプレートは、下方に突設されるプレート突起を有し、前記フロアフレームは、前記プレート突起に対応する位置に穿設されるフレーム孔を有し、前記プレート突起を前記フレーム孔に嵌合させた状態とし、且つ、前記フロアプレートの上に前記フロアマットを載置させた状態とすることによって、前記フロアプレートが前記フロアフレームに対して水平方向および鉛直方向に移動しないように固定される構成であることを要件とする。
本発明によれば、操縦室の床を構成するフロアフレームに対してフロアプレートの着脱作業を、工具を用いることなく容易且つ短時間に行うことができる。したがって、フロアプレートを取外すことによって現れる開口部から行う床下機器のメンテナンス作業を簡単且つ短時間に行うことができる。さらに、ボルト等の締結部品が不要となるため、部品点数の削減および加工工数の削減によって、製品のコストダウンを図ることができる。
本発明の実施形態に係る作業用車両の例を示す概略図(斜視図)である。 図1の作業用車両における操縦室の床部分の構成を説明するための説明図(斜視図)である。 図2のA部の分解斜視図である。 図1の作業用車両におけるプレート突起およびフレーム孔の変形例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る作業用車両1の例を示す概略図(左前部上方からの斜視図)である。なお、説明の便宜上、図中において矢印により上下、左右、前後の方向を示す場合がある。また、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
はじめに、作業用車両1の全体構成について説明する。ここでは、クローラ(無端状の履帯)を備えて走行するパワーショベルを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
作業用車両1は、図1に示すように、左右一対のクローラ30を有する走行装置12と、走行装置12上に旋回可能に設けられる車体10と、車体10等に支持されて設けられる作業装置(ショベル装置16、ブレード装置18等)と、を備えて構成されている。また、車体10には、中央部に作業者(オペレータ)が乗車して走行装置12や作業装置16、18等の操作を行う操縦室14が設けられ、後部に駆動源となるエンジン(不図示)が収容されるエンジンルーム20が設けられている。ただし、走行装置12は、左右一対のクローラに限定されるものではなく、左右一対のタイヤを備える構成としてもよい(不図示)。また、エンジンに代えてもしくはエンジンと共にバッテリーによって走行装置等を駆動する構成としてもよい(不図示)。
先ず、操縦室14は、作業者が搭乗して着座するシートや、走行装置12等の作動を操作するための各種の操作レバー、操作スイッチおよび種々の車両情報を表示するディスプレイ装置等を備えて構成されている(いずれも不図示)。なお、密閉型のキャビンとして例示しているが、開放型のキャノピーとしてもよい(不図示)。
次に、作業装置について説明する。先ず、ショベル装置16は、車体10の前部(後述の縦リブ40の先端部)に左右揺動可能に枢結されるブームブラケット48を備えている(ただし、このブームブラケット48を備えない構成としてもい)。さらに、当該ブームブラケット48に対して上下揺動可能に枢結されるブーム22と、ブーム22の先端部に上下揺動可能に枢結されるアーム24と、アーム24の先端部に上下揺動可能に枢結されるバケット等のアタッチメント(不図示)と、を備えて構成されている。ここで、車体10とブームブラケット48とに跨って油圧駆動式のスイングシリンダ(不図示)が設けられており、このスイングシリンダによりブームブラケット48が揺動作動される。また、ブームブラケット48とブーム22とに跨って油圧駆動式のブームシリンダ32が設けられており、このブームシリンダ32によりブーム22が揺動作動される。また、ブーム22とアーム24とに跨って油圧駆動式のアームシリンダ34が設けられており、このアームシリンダ34によりアーム24が揺動作動される。また、アーム24とアタッチメントとに跨って油圧駆動式のアタッチメント用シリンダ(通称「バケットシリンダ」)36が設けられており、このアタッチメント用シリンダ36によりアタッチメントが揺動作動される。なお、アタッチメントは、バケットに限定されるものではない。
一方、ブレード装置18は、走行装置12の前部に上下揺動可能に枢結されるブレード28を備えて構成されている。また、走行装置12の前部とブレード28とに跨って油圧駆動式のブレードシリンダ38が設けられており、このブレードシリンダ38によりブレード28が揺動作動される。
上記の各シリンダの駆動を行うための機構は、一例としてエンジンにより駆動される油圧ポンプ、コントロールバルブ44等から構成されている。作業者の操作に応じて、パイロット制御用の作動油によりコントロールバルブ44を作動させ、油圧ポンプから送出される駆動用の作動油を各シリンダに供給する制御が行われる。これにより、アタッチメントやブレード28が作動をして、掘削等の作業を行うことができる。また、車体10を旋回駆動する旋回モータ46が作動油によって駆動され、作業者の操作に応じて車体10の水平旋回作動が行われる。
なお、本実施形態に係る作業用車両1における走行および作業のためのその他の機構(駆動機構、制御機構等)については、公知の作業用車両(ここでは、パワーショベル)と同様であるため、詳細の説明を省略する。
続いて、本実施形態に特徴的な操縦室14の床部分を中心とする構成について詳しく説明する。図2は、作業用車両1における操縦室14の床部分の構成が視認できるように、操縦室14の外壁部等を省略した図(左前部上方からの斜視図)である。また、図3は、図2におけるA部の分解斜視図(拡大図)である。
前述の通り、作業用車両1は、ショベル装置16等に例示される作業装置を油圧駆動させて、掘削等の作業を行うものである。そのため、当該作業装置を駆動させる際には、これを支持する車体10に大きな荷重が作用する。したがって、作業用車両1には、車体10の強度部材であると共に、作業装置が固定されてその支持を行い、作業時の荷重を受ける縦リブ40が設けられている。
本実施形態に係る作業用車両1は、ショベル装置16を左右揺動可能に支持するブームブラケット48を備えているため、当該ブームブラケット48が枢結される縦リブ40は、先端部が結合されて後端部が離間する平面視V字状に配設される第1リブ41および第2リブ42を有する構成となっている。すなわち、第1リブ41および第2リブ42は、車体10の前後方向に平行な線(ここでは、「基準線」と称する)Cに対して、それぞれ所定角度θ1=θ2=15[°]〜20[°](一例として、θ1=θ2=17[°])をなすように配置されている。
前述の通り、本実施形態に係る作業用車両1においては、従来の車両と同様に、走行装置12や作業装置(ショベル装置16、ブレード装置18等)の制御を行うコントロールバルブ44や、車体10の旋回を行う旋回モータ46を備えている。
本実施形態においては、上記のコントロールバルブ44や旋回モータ46は、操縦室14の床下に配置されている。具体的な構成として、操縦室14の床を構成し、メンテナンス用の開口部52を有するフロアフレーム50が設けられている。また、この開口部52を塞ぐ配置でフロアプレート60が設けられている。さらに、これらのフロアフレーム50およびフロアプレート60を覆う配置でフロアマット70が設けられている。
一例として、フロアフレーム50は、金属材料からなる板状部材(一例として、厚さ5[mm]〜10[mm]程度)を用いて、開口部52が切抜かれて形成されている。また、フロアプレート60は、一例として、金属材料からなる板状部材(一例として、厚さ1[mm]〜2[mm]程度)を用いて、端部を下方に向けて折曲させた浅い箱状に形成されている。なお、下面側に変形防止のリブが溶接されている。また、フロアマット70は、一例として、ゴム材料からなる板状部材(一例として、厚さ15[mm]〜25[mm]程度)を用いて形成されている。なお、フロアプレート60に突設される足置き台66を嵌合(挿通)させる孔部74等が形成されている。
ここで、フロアフレーム50の開口部52は、第1リブ41の直上に配設された中間梁56に対して、左右両側に少なくとも二箇所設けられている(図中の符号52A、52B)。具体的に、中間梁56は、第1リブ41と平行の形状、すなわち第1リブ41と平行の長辺を有する所定幅(一例として、100[mm]程度)の板状に形成されている。なお、図中の開口部58は、メンテナンス用ではなく、操作レバーや配線類等(不図示)を挿通させて取付けるために設けられている。
前述の通り、作業用車両1は、ショベル装置16を左右揺動可能に支持するために、平面視V字状の縦リブ40を備えている。これに対して、上記のような中間梁56を設ける構成によれば、フロアフレーム50の開口部(ここでは、52A、52B)内に縦リブ40が現れない領域を最大限広く形成することができる。したがって、例えば、開口部52Aから行うコントロールバルブ44等のメンテナンス作業や、開口部52Bから行う旋回モータ46等のメンテナンス作業を、縦リブ40によって遮られない最も広い開口面積を確保して、容易に行うことができる。
以下、開口部52Aとこれを塞ぐフロアプレート60Aを代表例として説明を行う。なお、開口部52Bとこれを塞ぐフロアプレート60Bに関しても、基本的な構成は同様となる。
本実施形態に特徴的な構成として、フロアプレート60は、下方に突設されるプレート突起62を備えている。また、フロアフレーム50は、プレート突起62に対応する位置に穿設されるフレーム孔54を備えている。これによれば、プレート突起62をフレーム孔54に嵌合させた状態とし、且つ、フロアプレート60の上にフロアマット70を載置させた状態とすることによって(なお、同時にフロアプレート60の周囲で露出するフロアフレーム50上にも載置させた状態となる)、フロアプレート60がフロアフレーム50に対して水平方向および鉛直方向に移動しないように固定することができる。このとき、フロアマット70は、所定重量(一例として、2[kg])以上の重量を有する構成とすることによって、走行時や作業時に振動が発生する作業用車両1においても、振動に起因するフロアプレート60の浮上がりを防止することができる、したがって、上記の作用(特に、鉛直方向に移動しないように固定する作用)を確実に得ることができる。
このように、開口部52を塞ぐフロアプレート60を、ボルト締めを行うことなく、プレート突起62とフレーム孔54との嵌合のみで取付け、上からフロアマット70の自重を印加させて固定する構成が実現できる。これにより、操縦室14の床を構成するフロアフレーム50に対し、フロアプレート60の着脱を容易に行うことができる。具体的には、作業者がフロアマット70を持上げる動作と、フロアプレート60を持上げる動作だけで、開口部52を露出させることができる。したがって、フロアプレート60を取外して、開口部52から行うコントロールバルブ44や旋回モータ46等のメンテナンス作業を、簡単且つ短時間に行うことができる。
ここで、プレート突起62は、一例として、金属の板状材料からなるフロアプレート60の端部を下方に延設させて、板面が鉛直となる板状の形状に形成されている。当該プレート突起62は、フロアプレート60の対向する二箇所において、相互に面方向が所定角度θ3をなすように(すなわち、板面同士のなす角度がθ3となるように)平面視ハの字状に配設されている。具体的には、プレート突起62Aが車体10の基準線Cに対して平行で、且つ、プレート突起62Bが車体10の基準線Cに対してなす角度θ3=15[°]〜20[°](一例として、θ3=17[°])をなすように配置されている。すなわち、本実施形態においては、θ1=θ2=θ3となるように設定されている。
一方、プレート突起62が嵌合されるフレーム孔54は、プレート突起62の形状に対応する長孔状に形成されている。一例として、プレート突起62の外面とフレーム孔54の内周とが、相互に1[mm]〜2[mm]程度の隙間を持たせる構成としている。これによれば、特に、平面視ハの字状であって、且つ、隙間が上記の寸法程度に小さい構成であることによって、相互の嵌合を容易とし、且つ、ボルト等を用いた固定を行わなくても水平方向に移動しない作用を確実に得ることができる。また、一例として、フロアプレート60の左右方向における両端部に配設する構成によって、当該フロアプレート60に回転方向に移動させる力が作用した場合に対しても、回転方向に移動しない作用を確実に得ることができる。
プレート突起62と嵌合させるフレーム孔54は、一方(ここでは、フレーム孔54B)が、中間梁56において長手方向が前記第1リブ41と平行になるように穿設されている。具体的には、フレーム孔54Aがプレート突起62Aと平行に形成されている。また、フレーム孔54Bがプレート突起62Bと平行に形成されている。したがって、フレーム孔54Bが車体10の基準線Cに対してなす角度が、プレート突起62Bにおける角度θ3と同一となっている。これによれば、プレート突起62およびフレーム孔54を、平面視ハの字状に構成することができる。
次に、フロアマット70は、下方に突設されるマット突起72を備えている。また、フロアプレート60は、マット突起72に対応する位置に穿設されるプレート孔64を備えている。これによれば、マット突起72をプレート孔64に嵌合させた状態とすることによって、フロアマット70がフロアプレート60に対して水平方向に移動しないように固定することができる。
すなわち、フロアプレート60に穿設されるプレート孔64は、マット突起72を嵌合させて前記フロアマット70を水平方向に移動しないように固定する固定用孔として用いられる。これに加えて、当該プレート孔64は、作業者が指を入れてフロアプレート60を持上げる持上げ用孔としても用いられる。このように、プレート孔64は、固定用孔および持上げ用孔として兼用される構成である。したがって、フロアプレート60に、持上げ用の専用の孔や把手等を設ける必要がなくなるため、構成の簡素化および加工工数の削減によって、製品のコストダウンを図ることができる。
ここで、プレート突起62は、板面が鉛直となる板状の形状であることに起因して、フロアプレート60を持上げる位置や方向を誤ると、具体的には、フロアプレート60に対して、プレート突起62から離れた位置に手をかけて、プレート突起62の板面に直交する面内方向での持上げを行うと、当該板面が折曲げられて、使用できなくなってしまう問題が生じ得る。この問題に対して、本実施形態においては、対向する二箇所(一例として、フロアプレート60の左右方向における両端部)に設けられるプレート突起62の位置を、車体10の前後方向における一方側(一例として、後方側)に寄せて配設する構成としている。さらに、フロアプレート60に設けられるプレート孔64の位置を、プレート突起62の位置と同じ側、すなわち車体10の前後方向における一方側(一例として、後方側)に寄せて配設する構成としている。なお、本実施形態においては、一例として、プレート孔64の位置を、プレート突起62の位置に隣接する近傍位置に配設する構成としている。
上記の構成によれば、フロアプレート60を持上げる位置や方向を誤らないようにすることができる。具体的には、フロアプレート60に対して、プレート突起62に近い位置に手をかけて、持上げを行うことができる。これは、手をかけるプレート孔64の位置が必然的にそうなるように配設されているからである。これによれば、プレート突起62の板面が折曲げられて、使用できなくなる問題の解決が可能となる。さらに、本実施形態においては、プレート突起62の板面に沿う面内方向での持上げを行うことができるため、より一層、折曲げのリスクをなくすことができる。
なお、本実施形態においては、上記の通り、プレート突起62およびプレート孔64の位置を車体10の前後方向における一方側(後方側)に寄せて配設する構成としているが、これに限定されるものではなく、車体10の前後方向における他方側(前方側)に寄せて配設する構成としてもよい。あるいは、車体10の左右方向における一方側(左側)に寄せて配設する構成や、車体10の左右方向における他方側(右側)に寄せて配設する構成としてもよい(不図示)。
また、プレート突起62に関しても、対向する二箇所(一例として、フロアプレート60の左右方向における両端部)に配設する構成としているが、これに限定されるものではなく、フロアプレート60の角部に二箇所(一例として、交わる二辺に一箇所ずつ)に配設する構成等としてもよい(不図示)。
なお、プレート突起62およびフレーム孔54の変形例を、図4(プレート突起62の板面に直交する方向から視た断面図)に示す。このように、板状形状のプレート突起62において、板面に平行の方向にスライドさせることによりフレーム孔54の内縁部を係合させる切欠き溝62aを設ける構成としてもよい。この場合は、プレート突起62と係合させるフレーム孔54を、プレート突起62が所定量スライド移動可能となるように、前後および左右の寸法(孔面積)を広く形成する構成が必要となる。これによれば、フロアマット70の有無にかかわらず、フロアプレート60がフロアフレーム50に対して鉛直方向に移動しないように確実に固定することができる。
ここまで、開口部52Aとこれを塞ぐフロアプレート60Aを代表例として説明を行ったが、開口部52Bとこれを塞ぐフロアプレート60Bに関しても同様の構成を備えている。すなわち、フロアフレーム50のフレーム孔54C、54Dは、フロアフレーム50のフレーム孔54A、54Bと同様の構成を備えている。また、フレーム孔54C、54Dに対してそれぞれ嵌合されるフロアプレート60Bのプレート突起62C、62Dは、フロアプレート60Aのプレート突起62A、62Bと同様の構成を備えている。なお、変形例として、メンテナンス頻度が低い方の開口部(ここでは、52B)とこれを塞ぐフロアプレート(ここでは、60B)とを、ボルト締結によって固定する構成としてもよい(不図示)。
以上説明した通り、本発明に係る作業用車両によれば、操縦室の床を構成するフロアフレームに対してフロアプレートの着脱作業を、工具を用いることなく容易且つ短時間に行うことができる。したがって、フロアプレートを取外すことによって現れる開口部から行う床下機器のメンテナンス作業を簡単且つ短時間に行うことができる。さらに、ボルト等の締結部品が不要となるため、部品点数の削減および加工工数の削減によって、製品のコストダウンを図ることができる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。特に、作業用車両としてパワーショベルを例に挙げて説明を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば、クローラローダ、クローラキャリア等の他の作業用車両に対しても同様に適用できることは言うまでもない。
1 作業用車両
10 車体
12 走行装置
14 操縦室
16 ショベル装置
18 ブレード装置
20 エンジンルーム
22 ブーム
24 アーム
30 クローラ
40 縦リブ
41 第1リブ
42 第2リブ
44 コントロールバルブ
46 旋回モータ
48 ブームブラケット
50 フロアフレーム
52、52A、52B 開口部
54、54A、54B、54C、54D フレーム孔
56 中間梁
60、60A、60B フロアプレート
62、62A、62B、62C、62D プレート突起
64 プレート孔
70 フロアマット
72 マット突起

Claims (4)

  1. 車体と、油圧駆動される作業装置と、前記作業装置の操作を行う操縦室と、を備える作業用車両であって、
    前記操縦室の床を構成し、メンテナンス用の開口部を有するフロアフレームと、
    前記開口部を塞ぐフロアプレートと、
    前記フロアフレームおよび前記フロアプレートを覆うフロアマットと、を備え、
    前記フロアプレートは、下方に突設されるプレート突起を有し、
    前記フロアフレームは、前記プレート突起に対応する位置に穿設されるフレーム孔を有し、
    前記プレート突起を前記フレーム孔に嵌合させた状態とし、且つ、前記フロアプレートの上に前記フロアマットを載置させた状態とすることによって、前記フロアプレートが前記フロアフレームに対して水平方向および鉛直方向に移動しないように固定される構成であること
    を特徴とする作業用車両。
  2. 前記プレート突起は、板状の形状を有し、前記フロアプレートの対向する二箇所において、相互に面方向が所定角度をなす平面視ハの字状に配設されていること
    を特徴とする請求項1記載の作業用車両。
  3. 前記フロアマットは、下方に突設されるマット突起を有し、
    前記フロアプレートは、前記マット突起に対応する位置に穿設されるプレート孔を有し、
    前記プレート孔は、前記マット突起を嵌合させて前記フロアマットを水平方向に移動しないように固定する固定用孔と、作業者が指を入れて前記フロアプレートを持上げる持上げ用孔とを兼用する構成であり、且つ、車体の前後左右方向において、前記プレート突起の配設位置と同じ側に寄せて配設されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の作業用車両。
  4. 前記車体の強度部材であると共に、前記作業装置が固定されてその支持を行う縦リブをさらに備え、
    前記縦リブは、先端部が結合されて後端部が離間する平面視V字状に配設される第1リブおよび第2リブを有し、
    前記開口部は、前記第1リブの直上において前記第1リブと平行の形状に形成された中間梁に対して、左右両側に二箇所設けられており、
    前記フレーム孔は、一方が、前記中間梁において長手方向が前記第1リブと平行になるように穿設されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の作業用車両。
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