JP3256927B2 - オフセットブーム結合部材 - Google Patents

オフセットブーム結合部材

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JP3256927B2
JP3256927B2 JP08190996A JP8190996A JP3256927B2 JP 3256927 B2 JP3256927 B2 JP 3256927B2 JP 08190996 A JP08190996 A JP 08190996A JP 8190996 A JP8190996 A JP 8190996A JP 3256927 B2 JP3256927 B2 JP 3256927B2
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兼一 山本
隆三 前田
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オフセット機構
を備えた建設機械におけるオフセットブームの結合部に
配置される部材に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械の分野では、車輌の向きを変え
ずに車輌中心から離れた位置の側溝堀等の作業とするた
めのオフセット機構が汎用されている。
【0003】そのオフセット機構を図3及び図4に基づ
き説明する。図3はオフセット機構が備えられた建設機
械全体の概略図であり、図4は前図中フロント作業部を
示す図である。
【0004】フロント作業部のうち、ブーム2を第1ブ
ーム20と第2ブーム21とに分け、第2ブーム21を第1ブ
ーム20に対して左右に移動自在に枢支するという構造で
あり、オフセットシリンダ8を伸縮させることにより、
第2ブーム21を左右に移動させ、その移動により、第2
ブーム21にサポート41を介して枢支されるアーム4、そ
のアーム4に枢支されるバケット5のそれぞれを第1ブ
ーム20に対して平行に移動させるというものである。平
行に移動された位置において、第1ブーム20及びアーム
4をそれぞれのシリンダにより上下に作動させ、またバ
ケット5をバケットシリンダにより揺動させれば、車輌
の向きを変えずに車輌中心から離れた位置の側溝堀等の
作業が行えることになる。
【0005】ところで、上記のようなフロント作業部は
すべて鋼板より形成される断面ボックス構造からなり、
前記構成部材を駆動させるシリンダへ作動油を送る油圧
ホース3は、前記ボックスの側板面を這わせている。す
なわち図4に示すように、まず第1ブーム20の右側板に
沿って這わせ、次に第2ブーム21に対する枢支部となる
第1ブーム20の上下ブラケット間の間隙を通して、第2
ブーム左側板に沿って這わせ、最終的にはバケットシリ
ンダ50に接続させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなホース配管
においては、第2ブーム21を右にオフセットさせると、
第1ブームと第2ブームとの接続部であるA部のホース
3が張り、第2ブームとサポート41の接続部であるB部
のホース3が撓み、一方左にオフセットさせると、前記
B部の油圧ホース3が張り、前記A部の油圧ホース3が
撓んでしまう。このような油圧ホース3の撓みは、前記
接続部A,Bから油圧ホース3が突出することから著し
く外観を損ねるものとなっていた。また、オフセット時
の油圧ホース3の撓みによるホース突出は、ブーム20,2
1端部やサポート部材41と干渉してホース損傷の原因と
もなっていた。
【0007】一方、このような建設機械においては、フ
ロント作業部の重量があると作業の際の車輌本体とのバ
ランスが悪く、このためフロント作業部の構成部材はで
きるだけその重量を軽減させることが課題となってい
る。特に車両本体自体が小さい小型の建設機械において
は、その要請がより強くなっている。
【0008】この発明は、従来技術の以上のような問題
に鑑み創案されたもので、油圧ホースの撓みを防いで、
撓みに基づく損傷及び外観損失を未然に防ぎ、しかもフ
ロント作業部の重量軽減も図れる技術を提供しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】図4に示す配管におい
て、ホース撓みの生じる原因を検討すると、油圧ホース
をブームの一方側の側板(同図では右側板)から他方側
の側板(同図では左側板)へ大きく亘らせていることが
考えられる。そこでホース撓みを防止する構造として、
第1ブームの一方側の側板に這わせた油圧ホースを、第
2ブームの他方側の側板に亘らせず、第2ブームの上面
を這わせる構造が考えられる。そして、特に撓みによる
突出を防ぐには、第1ブームの上板に(場合によっては
側板も)に貫通孔を穿設し、そこに油圧ホースを通して
第2ブームの上面へ這わせればよいものとなる。
【0010】しかしながら、第2ブームの断面ボックス
構造を構成する鋼板は所定規格の厚さよりなるため、貫
通孔をいたずらに形成するとその強度に問題が生じる。
特にそのような貫通孔が穿設される箇所は、第2ブーム
との枢支部近傍となることから、より強度が低下するも
のとなって構造上好ましくない。
【0011】そこで本発明者らは、第1ブームと第2ブ
ームとの接続部を、強度低下を防止するという見地、さ
らには、フロント作業部の重量を軽減するという別の見
地から検討を加えた結果、本発明を創案するに至ったも
のである。すなわち、本発明は、第1ブームと第2ブー
ムとの接続部に配置されるオフセットブーム結合部材で
あって、少なくとも一方の側面から上面に貫通する貫通
孔を備えた鋳物よりなることを特徴とする。
【0012】本発明に係るオフセットブーム結合部材
は、第1ブームと第2ブームとの間に配置され、それら
相互を接続させる接続部となる。一方、結合部材本体に
は、少なくともその一方の側面から上面に貫通する貫通
孔が穿設されているが、本体が鋳物による一体成形であ
るため、貫通孔近傍の強度を確保すべき箇所は肉部とす
ることができ、このため第2ブーム側の上面に貫通孔を
穿設しても強度を十分確保できる構造となる。一方、そ
れほど強度の確保が必要とされない部分については、肉
厚を薄くすることができるので、積極的にその重量を軽
減させることができる。
【0013】本発明に係る結合部材を第1ブームと第2
ブームとの間に介しそれらを接続した状態において、第
1ブームの一方の側板に沿う油圧ホースを、結合部材の
側面の貫通孔口から上面の貫通孔口へ通す。上面から通
された油圧ホースは、そのまま第2ブーム上面上を這わ
せ、第2ブーム前方に位置する種々の作業部材用シリン
ダに接続させればよい。油圧ホースは第2ブーム上面に
沿って、特にその中心に沿って伸びる構造にもなり、オ
フセット時にあっても、第1ブームと第2ブームとの接
続部及び第2ブームとアームサポートとの接続部(図2
に示すA部及びB部)には油圧ホースの突出した撓みが
生じないものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係るオフセットブーム結
合部材及びそれを用いた構造の実施形態を図面に基づき
説明する。なお、本発明が以下の実施形態に限定される
ものでないことは言うまでもない。
【0015】図1は結合部材1を示し、図示のように、
結合部材本体10は第1ブーム20の先端部と一体化して、
従来の第1ブームと同様の形態(図4に示す構造)とな
ることをその基本的形態としているが、第1ブームのよ
うに鋼板を断面ボックス構造にして形成されるのではな
く、鋳造により一体的に成形される鋳物よりなる。
【0016】本体10前方には第2ブーム21を枢支するた
めのブラケット11が形成され、その側方にはオフセット
シリンダ及びシリンダステーを枢支するブラケット12が
形成され、前記ブラケット11の下方にはブームシリンダ
22を枢支するブラケット16がそれぞれ形成されている。
そして、本体10の一方側の側面口13aから前方上面口13b
に貫通する貫通孔13と、前記側面口13aから他方側の側
面口14aに貫通する貫通孔14とが、その内部に穿設され
ている。本体10のうち、貫通孔13,14周辺は肉部とな
り、孔穿設による強度低下の心配はない。また、前記側
面口13aが形成される右側面部は内側に窪みを有して形
成され、その窪みにより重量軽減を図っている。窪み前
方部の上下には、後述する側面カバー7を取り付けるネ
ジ孔15が切られている。
【0017】図2は前記結合部材1を図3に示すような
建設機械に適用した状態の概略図である。図示のよう
に、第1ブーム20の先端に前記結合部材1を溶接し、結
合部材1のブラケット11において第2ブーム21を枢支
し、これにより、第1ブーム20と第2ブーム21とが結合
部材1を介して接続されている。第2ブーム21の先端に
は、アーム4を接続するアームサポート41が枢支されて
いる。なお、結合部材1のブラケット12にはオフセット
シリンダ及びシリンダステーが枢支されるが、同図では
それらは省略している。この状態において、第1ブーム
20の根元側から油圧ホース3は第1ブームの右側板に沿
って延出しているが、さらにそれを結合部材1の側面口
13aから貫通孔13内を通し、上面口13bから出させて第2
ブーム21上面をその中心に沿って這わせ、アームシリン
ダ40やバケットシリンダ50に接続させている。また、上
面口13b上及び油圧ホース3を這わせた第2ブーム21上
には、油圧ホース3を覆うようにカバー6,8がそれぞ
れ付設される。さらに、結合部材1の右側面には、その
側面口13a及び前記窪みを覆うように側面カバー7が取
り付けられる。なお、前記貫通孔14には、オフセットシ
リンダに接続する油圧ホース3が挿通される。
【0018】この状態において、第2ブーム21を左右に
オフセットしても、第2ブーム側に向かう油圧ホース3
は第2ブーム21の上面において略中心上を移動するのみ
なので、第2ブーム21の枢支部A及びアームサポート41
の枢支部Bにおいて、撓みが大幅に減少し、少なくとも
突出することはない。したがって、撓みに基づく油圧ホ
ース3の損傷及び外観喪失は未然に防げるものとなって
いる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るオフ
セットブーム結合部材を用いれば、それが鋳物より形成
されるものであるため構造上の強度確保に何の問題もな
く、油圧ホースを第2ブームの上面に這わせて配置する
ことができるので、第2ブームの枢支部及びアームサポ
ートの枢支部における油圧ホースの撓みを減少させるこ
とができ、突出する撓みに基づく油圧ホースの損傷及び
外観喪失を未然に防げるものとなっている。
【0020】しかも、強度の確保が不要な箇所について
は肉厚を薄くすることができるので、本体の重量の自由
度が大きく、軽量化を図ることも可能となり、フロント
作業部の軽量化を達成できる。このため、従来のように
車両本体に余分なウエイトを付加しなくとも、機体全体
のバランスを良好にすることができ、特に車輌本体が小
型とならざるを得ない超小旋回型の小型機種では極めて
有意義なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結合部材の一実施形態例を示し、
(a)は平面図、(a)は右側面図、(c)は正面図、(d)は左側
面図である。
【図2】図1の結合部材が油圧ショベルに適用された状
態を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図3】オフセット機構を備えた建設機械の一般的構造
例を示した平面図である。
【図4】図3中のフロント作業部を示し、(a)は側面
図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1 結合部材 2 ブーム 3 油圧ホース 4 アーム 5 バケット 13 貫通孔 20 第1ブーム 21 第2ブーム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 3/32 E02F 3/38 E02F 9/00 E02F 9/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ブームと第2ブームとの接続部に配
    置されるオフセットブーム結合部材であって、少なくと
    も一方の側面から上面に貫通する貫通孔を備えた鋳物よ
    りなることを特徴とするオフセットブーム結合部材。
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