JPS5814186Y2 - パネル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパネル取付装置に関するものである。

従来、パネル材をその裏面側に取付けられた連結部材に
よって構造材等に固着し、外装パネルまたは内装パネル
等を構成してなるパネル構造は一般に知られている。

そして、一般にこの種のパネル取付装置では、各パネル
材がそれぞれ別個の連結部材によって構造材等に固着さ
れており、パネル材相互の連結、特に上下方向の連結は
、相互のパネルを単に当接しておくだけのもの、または
連結部材とは別体の裏当材等を介して連結するもの、ま
たはパネル材の端部に凹凸等を形威し、この凹凸相互を
係合して連結するもの等が知られている。

しかしながら単に当接しておくだけのものは、上下のパ
ネル材を面一に仕上げることが困難であり、また裏当材
等を介して連結するものは、部品点数が増えコスト高と
なるとともに施工も容易でなく、さらにパネル材の端部
に凹凸を形成して連結するものは、パネル材の製作が容
易でなく、また運搬途中の衝撃等で凹凸部分が変形、破
損し連結が不可能になる等の難点がある。

この考案は前記従来の難点を解決し、製作施工が容易で
、かつ堅牢安価なパネル取付装置を提供することを目的
とする。

以下この考案を図示する実施例によって説明する。

この考案のパネルは、上下に連続された複数のパネル材
１と、このパネル材１を構造材２等に固着する連結部材
３とから構成されている。

パネル材１は、第１図および第３図に示すように、支持
枠４と、この支持枠４内に配設されたパネル本体５とか
ら構成されている。

支持枠４はアルミまたは鉄等の金属あるいは硬質の合成
樹脂等の材料からなり、ウェブを介してその表面側に設
けられたリップ溝状の係合溝６と、裏面側に設けられた
浅底リップ溝状の係合部７とから断面路リップ■形状に
形成されている。

そして、係合溝６には、その長手方向の端部から金属も
しくは樹脂等で形成されたパネル本体５が挿嵌されてお
り、また係合部７には、連結部材３が係止されている。

連結部材３は、係合部７に挿嵌可能な板状の連結部３ａ
と、この連結部３ａの上端部から裏面側に略り形状に突
出する支持部３ｂとから構成されている。

そして、連結部３ａにはねじ孔８が、また支持部３ｂの
立上がり部分には孔９が、さらに連結部３ａと支持部３
ｂとの連結角部には保合部７のリップ部が挿通可能な切
欠き１０がそれぞれ設けられている。

この連結部材３は、鉄板等を折曲して形成してもよく、
また板材を溶接して形成してもよい。

一枚の板材を折曲して形成すれば、製作が容易であると
ともに製作コストも低置である。

このように構成された連結部材３は、第２図〜第４図に
示すように、連結部３ａの上半を係合部７の上方に突出
するようにして、ねじ孔８に螺合するねじ１１によりパ
ネル材１に連結部３ａが固着されており、また構造材２
に孔９位置のねじ部材１２によって支持部３ｂが固着さ
れている。

保合部７から突出した連結部３ａの上半には、上方に連
続する他のパネル材１の保合部７が嵌合され、上下のパ
ネル材１，１が連結されている。

そして、パネル本体５は、第４図に示すように支持枠４
の連結位置からずれた位置で上下に連続されるように構
成されている。

このため、連結部材３のみによって上下のパネル材１，
１を連結する場合に比較して、連結が強固になり、また
パネル材相互間の面一状態の維持が確実である。

第５図は、上端のパネル材１と連結部材３との連結状態
を示したものであり、この場合連結部材３は、パネル材
１の上端から突出しないようにして固着されている。

第６図〜第８図は上下に連続する複数のパネル材１のう
ちの下端のパネル材１と連結部材３との連結状態を示し
たもので、連結部材３の連結部３ａ下端部には、ねじ孔
または挿通孔が設けられ、このねじ孔または挿通孔には
、第６図に示すようにボルト１３または第７図に示すよ
うに棒材１４または第８図に示すように板材１５が貫通
されている。

そしてパネル本体５の下端部は、これらのボルト１３、
棒材１４または板材１５によって支持されている。

なお、この際、支持枠４のウェブ下端部には、パネル本
体５下端部の支持に支障がないように切欠き１６を設け
ておく。

第９図はパネル材１を横方向に連続する場合を示すもの
で、パネル材１の両側面部には、鉤状の係合片１７，１
７がそれぞれ設けられている。

そして、相隣るパネル材１，１の係合片１７，１７は、
表面側がら配設された継ぎ材１８および裏面側から配設
された裏当て板１９によって挟持され、ねじ部材２０に
よって一直線状に連結されている。

なお、継ぎ材１８および裏当て板１９を折曲または湾曲
させて形成すれば、相隣るパネル材１，１のなす角度を
適宜調整することができる。

以上の構成において施工に際しては、まず支持枠４に連
結部材３をねヒ１１によって固着し、その後保合溝６に
パネル本体５を挿嵌する。

この際、上下に連続されるパネル材１のうち下端にくる
べきパネル材１のパネル本体５は、ボルト１３、棒材１
４または板材１５によって下端部を支持しておく。

次いで連結材３を構造材２にねじ部材１２によって固着
する。

この際、支持部３ｂと構造材２との間にスペーサを介装
したり、寸法の異なる連結部材３と交換したりして構造
材２等の組付は誤差を吸収する。

次いで、係合部７から突出する連結部３ａに、上方に連
続する支持枠４の保合部７を嵌合して、前記する同様の
操作を繰り返して上下にパネル材１を連結する。

パネル材１の横方向の連結に際しては、相隣るパネル材
１，１の係合片１７，１７を対向させ、これを継ぎ材１
８および裏当て板１９によって挟持し、ねじ部材２０に
よって連結する。

この考案は以上の構成からなり、連結部材は上下のパネ
ル材の連結を共用できるので、その分だけ部品が少なく
て済み経済的であるとともに取付手間が従来法と比較し
て３０〜４０％削減できる。

また、連結部材を共用することによって上下のパネル材
は完全に一直線状に連結することができる。

また、連結部材およびパネル材の支持枠に僅かの加工を
施せば、パネル本体の支持機構を容易に形成することか
で：きる。

さらに、パネル材の側面部に保合片を設け、相隣るパネ
ル材の係合片相互を継ぎ材で連結すれば、パネル材を横
方向に容易に連結することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す平面図、第２図はその
側面図、第３図はその斜視図、第４図はその縦断面図、
第５図は上下に連続するパネル材の上端部分を示す縦断
面図、第６図〜第８図は上下に連続するパネル材の下端
部分をそれぞれ示す縦断面図、第９図はパネル材を横方
向に連結する場合を示す断面図である。 １・・・・・・パネル材、２・・・・・・構造材、３・
・・・・・連結部材、３ａ・・・・・・連結部、３ｂ・
・・・・・支持部、４・・・・・・支持枠、５・・・・
・・パネル本体、６・・・・・・係合溝、７・・・・・
・係合部、８・・・・・・ねじ孔、９・・・・・・孔、
１０・・・・・・切欠き、１１・・・・・・ねじ、１２
・・・・・・ねじ部材、］３・・・・・・ボルト、１４
・・・・・・棒材、１５・・・・・・板材、１６・・・
・・・切欠き、１７・・・・・・係合片、１８・・・・
・・継ぎ材、１９・・・・・・裏当て板、２０・・・・
・・ねじ部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 裏面側に開口するリップ溝状の保合部が設けられた支持
   枠にパネル本体を係合したパネル材と、保合部に挿嵌可
   能な連結部および連結部から裏面側に突出するパネル材
   の支持部で構成された連結部材とからなり、連結部を、
   その上半を係合部から上方に突出させてパネル材に固着
   し、前記連結部の上半を上方に連続する他のパネル材の
   係合部に挿嵌してなることを特徴とするパネル取付装置
   。