JPS5814106Y2 - 作業車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、左右の走行用流体圧モータを各別のポンプで
駆動する低速状態と、前記両モータを直列接続して前記
ポンプの合流圧力流体で駆動する高速状態とに切換える
弁を備えているとともに、前記ポンプの少な（とも一方
に作業装置駆動用アクチュエータを接続した作業車に関
する。

この種のタイプでは、高速走行時に作業装置を不測に操
作すると作業装置が急速作動し、危険な事態を招く虞れ
があり、従来、安全を図るために作業装置に対する操作
レバーを人為的にロック及びロック解除できるようにし
たものがあるが、低速走行から高速走行への可逆的な切
換えのたびにレバーをロックあるいはロック解除しなげ
ればならず操作が面倒で、高速走行時にレバーのロック
を怠ったり忘れたりする等安全性の維持が不確実なもの
であった。

本考案は、上記の点に鑑み、冒記したタイプの作業車に
おいて、操作上のわずられしさを伴うことなく、高速走
行時の安全を確実に図れるようにすることを目的とする
。

次に、本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

クローラ式走行装置１．１を装備する走行機台に縦軸芯
４周りで全旋回可能に旋回台２を設けると共に旋回台２
に掘削装置３を設げ、前記走行装置１，１、旋回台２及
び掘削装置３を流体圧形式の一例としての油圧により駆
動するべく構成してあり、もって、対地掘削作業用のバ
ックホウ作業車を構成しである。

前記掘削装置３は、走行機台に上下揺動自在にアーム４
を枢支連結すると共に、プーム４にアーム５を、そして
アーム５にパケット６を揺動自在に枢支連結し、走行機
台とアーム４、プーム４とアーム５、及びアーム５とパ
ケット６間に油圧シリンダ７．８．９を介装して構成し
である。

上述各種装置は、２個のポンプＰ１．Ｐ２からの圧油供
給により駆動するべく構成してあり、第２図に示すよう
に、１個のポンプＰ１から一方の走行モータＭ１、旋回
モータＭ及びアームシリンダ８に、制御弁ｖ１．ｖ２．
Ｖ３を介して圧油供給するべく構成すると共に、他方の
ポンプＰ２から他方の走行モ−タＭ２、パケットシリン
ダ９及びブームシリンダ７に制御弁ｖ４．Ｖ５．Ｖ６を
介して圧油供給するべく油圧回路を構成しである。

両ポンプＰ１．Ｐ２の流路は、切換弁Ｖを介して、両走
行モータＭｌ９Ｍ２を直列接続して夫々に圧油を合流供
給して高速走行する状態と、両ポンプＰｌ。

Ｐ２夫々から走行モータＭ１９Ｍ２に各別に圧油を供給
して低速走行する状態とに切換可能に構成しである。

前記切換弁Ｖの高速状態−＼の切換作動を検出する装置
として、切換弁Ｖ操作レバー１０の切換操作時に接当作
用するリミットスイッチＬが付設しである。

そして、電気的連繋機構を介してこのリミットスイッチ
Ｌと直列にソレノイドＳを接続し、ソレノイドＳの励磁
により、第３図及び第４図に明示するように、係合板１
１を強制揺動して中立位置にある旋回バルブｖ２操作レ
バー１２の下端に穿設の係入溝１３に係入し、操作レバ
ー１２の揺動を自動的に阻止するべく構成してあり、も
って、高速走行時にあっては、旋回モータＭへの圧油供
給が行えず、旋回台２を駆動できないようにロック機構
１４を構成しである。

第５図は、別実施例を示し、前記ロック機構１４を機械
的連動により構成したものである。

即ち、切換弁Ｖを切換操作する足踏みペダル１５と、横
軸芯０周りで揺動自在に枢支連結した係合アーム１６と
を、連繋機構としてのロッド１７を介して連動連結し、
前記係合アーム１６を、旋回操作レバー１２と旋回モー
タＭへの制御弁ｖ２とにわたって枢支連結した操作ロッ
ド１８のレバー１２に近い側に近接配置し、低速走行状
態から高速走行状態への切換操作に伴って、前記係合ア
ーム１６が揺動して操作ロッド１８に連設の係入溝１３
に係合し、操作レバー１２の揺動を阻止し、旋回台２を
駆動操作できないように構威しである。

本考案は、高速状態への切換えに連動して旋回モータＭ
の作動を阻止するものに限らず、他のシリンダ７．８．
９のいずれか、あるいは旋回モータＭ及びシリンダ７．
８．９のすべてへの作動を阻止Ｉ−１旋回台２、アーム
４、アーム５及びパケット６のすべての作業装置２・・
を駆動できないようにするものであっても良く、前記旋
回モータＭ及びシリンダ７．８．９をして作業装置駆動
用アクチュエータＭ・・と総称する。

本考案の技術的特徴は、高速状態への切換弁Ｖの切換作
動を検出する装置りと、この検出装置りの検出結果に連
動して前記アクチュエータＭ操作レバー１２の作動を阻
止するロック機構１４とを、連繋機構を介して連動させ
ている点にあり、このような特徴によって次に示す効果
を期待できる。

つまり、高速走行への切換えに連動して、自動的に作業
装置２・・を作動できないようにするものであるから、
作業装置２・・に対する操作レバー１２・・を、走行状
態切換えのたびにロックあるいはロック解除するといっ
た面倒な操作が不用で、高速走行時における作業装置２
・・の不測の作動を確実に回避でき、安全を確実に図れ
るに至った。

又、対地掘削作業用のバックホウ作業車等においては、
旋回台の高速作動を抑制することがその安全向からもつ
とも強く望まれるものであるから、前記駆動用アクチュ
エータを旋回台駆動モータとすることによって、その有
用性がいっそう顕著となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る作業車の実施例を示し、第１図はバ
ックホウの全体側面図、第２図は油圧回路図、第３図は
不能機構を示す側面図、第４図は不能機構を示す正面図
、第５図は別実施例を示す一部切欠側面図である。 ２・・・・・・作業装置、１４・・・・・・ロック機構
、Ｍ工９Ｍ２・・・・・走行モータ、Ｐｌ−Ｐ２・・・
・・・ポンプ、Ｍ・・・・・・アクチュエータ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 左右の走行用流体圧モータＭ１９Ｍ２を、各別のポ
   ンプＰ１．Ｐ２で駆動する低速状態と、前記両モータＭ
   １１Ｍ２を直列接続して前記ポンプＰ□Ｐ２の合流圧力
   流体で駆動する高速状態とに切換える弁Ｖを備えている
   とともに、前記ポンプＰ□。 Ｐ２の少なくとも一方に作業装置２・・駆動用アクチュ
   エータＭ・・を接続した作業車であって、前記高速状態
   への切換弁Ｖの切換作動を検出する装置りと、この検出
   装置りの検出結果に連動して前記アクチュエータＭ操作
   レバー１２の作動を阻止するロック機構１４とを、連繋
   機構を介して連動させていることを特徴とする作業車。 ■ 作業装置２駆動用アクチユエータＭは旋回台駆動モ
   ータであることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載の作業車。