JPH0721655Y2 - 油圧ショベルにおける作業体の運転室干渉防止装置 - Google Patents

油圧ショベルにおける作業体の運転室干渉防止装置

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JPH0721655Y2
JPH0721655Y2 JP1988138205U JP13820588U JPH0721655Y2 JP H0721655 Y2 JPH0721655 Y2 JP H0721655Y2 JP 1988138205 U JP1988138205 U JP 1988138205U JP 13820588 U JP13820588 U JP 13820588U JP H0721655 Y2 JPH0721655 Y2 JP H0721655Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、側溝堀削機構を有する油圧ショベルにおける
作業体の運転室干渉防止装置に関する。
【従来の技術】
従来の油圧ショベルにおいては、例えば市街地の狭隘な
道路工事など、道路脇の側溝堀削を真っ直ぐに容易に行
えるようにするために実開昭60−62558号に開示するよ
うに運転室を有する油圧ショベル本体にロアブームを垂
直に回動自在に設け、該ロアブームの先端にアッパブー
ムを介してアームステーを水平方向に回動可能に設ける
と共に、該アームステーと前記ロアブーム間を平行リン
クさせるリンク機構を設けている。そして、前記ロアブ
ームとアッパブーム間に該アッパブームを水平方向に回
動させるオフセットシリンダを取付け、さらに、アーム
ステーの先端にアームを設け、アームの先端にバケット
を設け、それぞれ垂直方向に回動可能に構成されてい
る。
【考案が解決しようとする課題】
従来の側溝堀削機構を有する油圧ショベルにあっては、
アームおよびバケットを水平方向で運転室と干渉する領
域にオフセットした位置でアームおよびバケットを手前
側に堀削し、その状態でブームを後方に回動させると、
バケット運転室あるいはオペレータを損傷する危険があ
るという問題点があった。 この問題点を解決するために実開昭63−61465号に開示
するように、バケットが運転室に干渉する干渉域に近づ
いたことをオペレータに知らせるように作動する油圧制
御手段として、警告灯や警告ブザーを設けたもの、ある
いはブームの動きを自動的に停止させる装置の考案が開
示されている。 しかしながら、警告灯や警告ブザーはオペレータに危険
性を知らせるが、少なくとも必ずオペレータの注意を要
するものであり、根本的な解決になっていない。 さらに、ブームの動きを停止させる装置では、作業性が
悪いという問題点があった。 本考案は、オペレータの安全確保および機体の損傷防止
をはかると共に、作業性の向上をはかる装置を提供する
ことを目的としている。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の油圧ショベルにお
ける作業体の運転室干渉防止装置においては、旋回装置
上に運転室14を有する油圧ショベル10の本体11にロアブ
ーム16をロアブームシリンダ21で垂直方向に回動自在に
設け、該ロアブーム16の先端にアッパーブーム17を介し
てアームステー18を水平方向に回動可能に設けると共
に、該アームステー18と前記ロアブーム16間を平行リン
クさせるロッド26で連結し、前記ロアブーム16とアッパ
ーブーム17間に該アッパーブーム17を水平方向に回動さ
せるオフセットシリンダ22を取付け、前記アームステー
18の先端にアーム19をアームシリンダ23で垂直方向に回
動自在に設け、該アーム19の先端にバケット20をバケッ
トシリンダ24で垂直方向に回動自在に設けて成る作業体
15を有し、前記オフセットシリンダ22にオフセットコン
トロールバルブ44を介してシリンダ作動油ポンプP1を連
通する油圧ショベル10において、前記作業体15が前記運
転室14とのX軸方向干渉危険領域A内およびY軸方向干
渉危険領域B内へ進入したことを検知する検知手段36,3
7をそれぞれ設ける。さらに、バルブ作動油ポンプP3に
電磁弁41を接続し、この電磁弁41にフットペダル45によ
り作動自在のオフセット用リモコン弁43を介して前記オ
フセットコントロールバルブ44に連通する回路と、前記
電磁弁41を直接前記オフセットコントロールバルブ44に
連通する回路を設ける。前記電磁弁41は前記二個の検知
手段36,37が同時に各危険領域内への作業体の進入を検
知した時の同時検知信号により作動して前記両者の回路
を選択的に連通可能に設け、前記電磁弁41がOFF時に
は、前記電磁弁41にオフセット用リモコン弁43を介して
前記バルブ作動油ポンプP3に接続するオフセットコント
ロールバルブ44の回路を連通し、前記電磁弁41がON時に
はパルブ作動油ポンプP3とオフセット用リモコン弁43の
回路を遮断するように設けている。
【作用】
油圧ショベル10のバケット、アームなどの各機器で構成
される作業体15が水平面内におけるY軸方向干渉危険領
域B内に進入して検知手段36が検知してONとなり、かつ
作業体15のバケット20がX軸方向干渉領域A内に進入し
て検知手段37が検知してONになると、前記二個の検知手
段36,37が同時に各危険領域内への作業体の進入を検知
した時の同時検知信号により前記電磁弁41は前記フット
ペダル45に連動する前記オフセット用リモコン弁43のバ
ルブ作動油ポンプP3との連通を断ち、かつ直接オフセッ
トコントロールバルブ44にバルブ作動油ポンプP3のバル
ブ作動油を供給し、前記オフセットシリンダ22が前記作
業体15を前記Y軸方向干渉危険領域B外へ移動するよう
オフセットシリンダ22にシリンダ作動油ポンプP1のシリ
ンダ作動油を供給する方向にオフセットコントロールバ
ルブ44を切り替える。オフセットシリンダ22は直ちに作
業体15をY軸方向干渉危険領域B外へ移動し、検知手段
36がOFFになった時すなわち本体11の中央位置で停止す
る。この間、オフセット用リモコン弁43は電磁弁41の作
動によりバルブ作動油ポンプP3との連通が断たれるの
で、運転車がフットペダル45を誤操作してオフセットコ
ントロールバルブ44及びオフセット用リモコン弁43を作
動しようとしても、オフセットシリンダ22は何ら影響を
受けることなく、作業体15は自動的に本体11の中央位置
に戻る。
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、第2図及び
第3図において、10は側溝堀削機構を有する油圧ショベ
ルであるが、この油圧ショベル10は走行体12の上に旋回
装置13を介して旋回可能に設置した本体11と該本体11上
に設置した運転室14と、該運転室14の側方の本体11上に
突設した作業体15から成るものである。 作業体15について説明すると、ロアブーム16は、基端部
がピン27により本体11にロアブームシリンダ21で垂直方
向に回動自在に取付けられており、ロアブーム16の先端
にアッパーブーム17がピン28を介して水平方向に回動可
能に設けられている。アッパーブーム17の先端にはアー
ムステー18がピン29を介して回動可能に取付けられてい
る。そして、ロアブーム16とアッパブーム17の同側面に
それぞれ突設したブラケット32,33間にアッパブーム17
を水平方向に回動させるオフセットシリンダ22を取付け
ており、ロアブーム16とアームステー18の同側面にそれ
ぞれ突設したブラケット34,35間をロッド26で連結して
アームステー18がアッパブーム17を介して平行移動する
リンク機構を形成している。前記アームステー18の先端
にはピン30を介してアーム19をアームシリンダ23で垂直
方向に回動自在に設け、該アーム19先端にはピン31を介
してバケットシリンダ24でバケット20を垂直方向に回動
自在に取付けている。このバケット20はバケットリンク
機構25により、回動する角度を増大させている。 以上の油圧ショベル10において、第3図に示すように前
記作業体15が前記運転室14と干渉する領域を第3図にお
いて水平な面内におけるY軸方向干渉危険領域B(Y)
とすると、作業体15が該Y軸方向干渉危険領域B内へ進
入したことを前記オフセットシリンダ22のストロークに
より検知する検知手段36を設ける。 この検知手段の構造は、例えば、オフセットシリンダ22
のシャフト先端の側にアングル状のストローク検知バー
を突設し、そのストローク検知バーをオフセットシリン
ダ22に平行に位置させ、該ストローク検知バーにおける
オフセットシリンダ22との平行部分に二個のリミットス
イッチ押圧金具を調節可能に取付け、前記平行部分に対
応したオフセットシリンダ22上に二個のリミットスイッ
チを設け、それぞれのリミットスイッチが前記リミット
スイッチ押圧金具によって押圧されてオフセットシリン
ダ22のストロークを検知するように構成する。 また他の手段としてこの検知手段36を、オフセットシリ
ンダ22のシャフト部の長手方向に一定幅の非磁性体部を
等間隔に連続して埋設し、該非磁性体部を検知するセン
サーに置き換えこれをオフセットシリンダ22の外部に取
付けて構成したものでもよい。 あるいはこの検知手段36としてロアブーム16とアッパブ
ーム17の回動連動部分にロアブーム16とアッパブーム17
の一方に突起部と他方にリミットスイッチを設け、アッ
パブーム17の回動に伴って前記突起部がリミットスイッ
チを押圧し、検知するように構成してもよい。 そして、第2図に示すように、垂直な面内において前記
作業体15が運転室14と干渉する領域をX軸方向干渉危険
領域A(X)とすると、作業体15の特にバケット20が該
X軸方向干渉危険領域A内へ進入したことを前記ロアブ
ームシリンダ21のストロークにより検知する検知手段37
を設ける。 この検知手段37およびその構造は前記オフセットシリン
ダ22に設けた検知手段36と同様の検知手段をロアブーム
シリンダ21に設けてもよく、あるいはロアブーム16の基
端部にロアブーム16の回動した角度を検知する磁気セン
サー又はリミットスイッチ若しくはその他の回転角度セ
ンサー等の検知手段を設けてもよい。 次に作業体15の駆動油圧回路について説明する。 第1図(A)及び(B)において、油圧ポンプ40は油圧
ショベル10の図示せざるエンジンにより駆動され、この
油圧ポンプ40には作業体15の各シリンダへシリンダ作動
油を供給するシリンダ作動油ポンプP1と各種バルブへバ
ルブ作動油を供給するバルブ作動油ポンプP3及び他の油
圧ポンプP2を備えている。前記バルブ作動油ポンプP3と
運転室14内に設けたフットペダル45により作動自在のオ
フセット用リモコン弁43間の回路に電磁弁41が介設さ
れ、前記オフセット用リモコン弁43とオフセットコント
ロールバルブ44間の回路に補助電磁弁42が設けられ、こ
の補助電磁弁42の下流側は前記電磁弁41及びオフセット
コントロールバルブ44間の回路に接続されている。すな
わち、バルブ作動油ポンプP3からのバルブ作動油を前記
電磁弁41を介してオフセット用リモコン弁43に供給し、
このオフセット用リモコン弁43をフットペダル45で操作
してオフセットコントロールバルブ44を第1図(A)紙
面左右方向へ作動するようにバルブ作動油を供給し、す
なわちシリンダ作動油ポンプP1からのシリンダ作動油を
前記オフセットコントロールバルブ44を介して前記オフ
セットシリンダ22へ供給してオフセットシリンダ22のロ
ッドを伸縮させるための回路と、バルブ作動油ポンプP3
からのバルブ作動油を前記電磁弁41を介して直接前記オ
フセットコントロールバルブ44に供給しオフセットコン
トロールバルブ44を第1図(A)紙面右方向へ作動する
回路すなわち前記オフセットコントロールバルブ44を介
してオフセットシリンダ22のロッドを縮む方向にシリン
ダ作動油ポンプP1からのシリンダ作動油をオフセットシ
リンダ22に供給することによって前記オフセットシリン
ダ22が前記作業体15を前記Y軸方向干渉危険領域B外へ
移動させるための2つの油圧回路が形成されている。 また、前記電磁弁41,及び補助電磁弁42は、第1図
(B)に示すように電源50に直列接続する検知手段36,3
7にそれぞれ並列に接続されている。したがって、前記
電磁弁41,及び補助電磁弁42は、作業体15が危険領域に
進入し、前記二個の検知手段36,37が同時にON動作した
とき又は作業体15が該領域から外れたときに前記検知手
段からのOFF動作したときの信号を受けて作動し前記両
者の油圧回路を選択的に一方を連通し且つ他方を遮断す
るよう構成されている。すなわち検知手段36,37の同時
にONの検知信号により電磁弁41及び補助電磁弁42がONに
なると、第1図(A)においてフットペダル45に連動す
る前記オフセット用リモコン弁43の油圧回路がバルブ作
動油ポンプP3から遮断されてバルブ作動油ポンプP3から
のバルブ作動油がオフセットリモコン弁43に供給され
ず、同時に、バルブ作動油ポンプP3からのバルブ作動油
を直接前記オフセットコントロールバルブ44に供給する
回路が連通し、オフセットコントロールバルブ44は第1
図(A)紙面右方向へ作動する。したがってシリンダ作
動油ポンプP1のシリンダ作動油はオフセットコントロー
ルバルブ44を介してオフセットシリンダ22のロッドが縮
む方向に前記オフセットシリンダ22へ供給され、オフセ
ットシリンダ22は作業体15を前記Y軸方向干渉危険領域
B外に移動する。 なお、前記バケットシリンダ24又はアームシリンダ23に
検知手段を設けてバケット20、およびアーム19がロアブ
ーム16と共にX軸方向干渉危険領域Aに入ったことを検
知する場合も前記検知手段36,37と同様の手段を設け、
さらに前述の実施例と同様Y軸方向干渉危険領域Bに入
ったことを検知する検知手段と共にこれら検知手段を電
源50に直列接続した回路に、各電磁弁41及び補助電磁弁
42をそれぞれ並列に接続すればよい。 次に、本実施例の作用を説明すると、油圧ショベル10の
通常の作業は、作業体15のバケット20が第2図に示すX
軸方向干渉危険領域Aの外側で行われるが、第3図に示
すY軸方向干渉危険領域Bの内外で行われる。この場合
Y軸方向干渉危険領域B内で行われるときは、第1図
(B)において、前記オフセットシリンダ22のストロー
クにより検知する検知手段36がONとなるが、前記ロアブ
ームシリンダ21のストロークにより検知する検知手段37
がOFFであるので第1図(A)においてオフセットシリ
ンダ22の油圧回路における前記電磁弁41及び補助電磁弁
42はOFFとなり作動しないためにシリンダ作動油ポンプP
1と、前記フットペダル45に連動するオフセット用リモ
コン弁43及びオフセットコントロールバルブ44への油圧
回路が連通し、バルブ作動油ポンプP3のバルブ作動油は
油圧ショベル10のオペレータによって踏まれるフットペ
ダル45に連動したオフセット用リモコン弁43によってオ
フセトコントロールバルブ44へ供給され、オフセットコ
ントロールバルブ44を左右方向のいずれか一方向へ作動
しシリンダ作動油ポンプP1からシリンダ作動油が前記オ
フセットコントロールバルブ44を介してオフセットシリ
ンダ22へ供給されオフセットシリンダ22を所望の位置ま
で作動する。もちろん作業体15がY軸方向干渉危険領域
B外で作業されるときは検知手段36がOFFであるので作
業体15は上述同様にフットペダル45の操作により所望の
位置で通常作業を行なえる。なお、Y軸方向干渉危険領
域B外で検知手段36がOFFのときはX軸方向干渉危険領
域A内で検知手段37がONであっても通常作業を行える。 以上の作業体15の通常作業について第1図(A)を参照
して油圧回路の動きで詳しく説明すると、矢印で示すよ
うにバルブ作動油ポンプP3から送給されたバルブ作動油
は電磁弁41を通過して前記フットペダル45に連動するオ
フセット用リモコン弁43に供給される。このときフット
ペダル45を前後方向の一方に踏むとオフセット用リモコ
ン弁43がC,Dのいずれか一方向側へ作動する回路に切換
わる。これによって、バルブ作動油がオフセットコント
ロールバルブ44へ送給されオフセットコントロールバル
ブ44を一方側へ作動する。例えば、フットペダル45をC
の方向へ作動すると、バルブ作動油が補助電磁弁42を通
過してオフセットコントロールバルブ44の第1図(A)
紙面左側へ供給され、オフセットコントロールバルブ44
を定位置(オフセットシリンダ22へのシリンダ作動油供
給を停止する位置)より右方向へ移動する。すると、シ
リンダ作動油ポンプP1から別途送給されているシリンダ
作動油がオフセットコントロールバルブ44を介してオフ
セットシリンダ22に送給され、オフセットシリンダ22の
ロッドが縮む方向に作動し、アッパブーム17を水平方向
右方の一方向に回動する。一方、フットペダル45をDの
方向へ作動すると、バルブ作動油がオフセットコントロ
ールバルブ44の第1図(A)紙面右側へ供給され、オフ
セットコントロールバルブ44を定位置より左方向へ移動
する。すると、シリンダ作動油ポンプP1のシリンダ作動
油がオフセットコントロールバルブ44を介してオフセッ
トシリンダ22のロッドが伸びる方向にオフセットシリン
ダ22へ供給され、アッパブーム17を水平方向左方の一方
向に回動する。 なお、オペレータがアッパブーム17の所望の位置で前記
フットペダル45から足を離すと、オフセット用リモコン
弁43は元に戻るためバルブ作動油の送給は停止するので
オフセットコントロールバルブ44は定位置に戻り、オフ
セットシリンダ22へのシリンダ作動油の送給が停止す
る。したがってオフセットシリンダ22は所望の位置で停
止し、作業体15をオフセットする。この位置でロアブー
ムシリンダ21、アームシリンダ23、バケットシリンダ24
等をシリンダ作動油で作動させて側溝堀削等の作業を行
う。 作業体15のバケット20をX軸方向干渉危険領域A内とY
軸方向干渉危険領域B内へ同時に侵入しようとする場合
について第1図(A),(B)を参照して以下に詳しく
説明する。 このような事態は、例えば、作業体15をY軸方向干渉危
険領域B内にて作業している時、オペレータが誤作動し
て作業体15のバケット20をX軸方向干渉危険領域A内に
進入させるときに生じ、このとき第1図(B)において
検知手段37がONとなり、検知手段36はすでにONの状態で
あるので、電磁弁41及び補助電磁弁42が作動して油圧回
路を切換える。 第1図(A)においてバルブ作動油ポンプP3から送給さ
れたバルブ作動油は電磁弁41を通過してオフセットコン
トロールバルブ44の第1図(A)紙面左側へ供給され、
オフセットコントロールバルブ44を定位置より右方向へ
移動し、したがってオフセットコントロールバルブ44は
オフセットシリンダ22が作業体15をY軸方向干渉危険領
域B外へ移動させる回路に切換わり、これによってシリ
ンダ作動油ポンプP1から別途送給されているシリンダ作
動油がオフセットコントロールバルブ44を介してオフセ
ットシリンダ22のロッドが縮む方向にオフセットシリン
ダ22に送給され、オフセットシリンダ22はすぐにアッパ
ブーム17を水平方向右方向すなわち作業体15をY軸方向
干渉危険領域B外へ回動し、検知手段36がOFFになると
前述した通常作業の状態になりアッパブーム17の作動は
停止する。すなわち作業体15が本体11の中央位置付近に
て停止する。 第4図は油圧ショベル10の作業体15をY軸方向干渉危険
領域B内にオフセットシリンダ22を停止させてオフセッ
トして、バケットシリンダ24によりアーム19の先端のバ
ケット20で側溝堀削を行い、アームシリンダ23やロアブ
ームシリンダ21によりアーム19、ロアブーム16を垂直方
向に上昇させ、バケット20の先端がX軸方向干渉危険領
域A内に進入する直前の状態を示している。バケットシ
リンダ24でバケット20を水平状態に維持し、かつアーム
シリンダ23でアーム19を前方垂直方向に回動させること
により、バケット20の先端はX軸方向干渉危険領域Aか
ら離間されるのであるが、万一、運転者が誤操作してロ
アブームシリンダ21を作動させ、ロアブーム16を後方へ
回転してしまうならば、バケット20はX軸方向干渉危険
領域A内に進入してくることになる。本願装置がない場
合はバケット20が運転室14あるいはオペレータを損傷す
るという危険があるが、バケット20がX軸方向干渉危険
領域A内に進入する直前に検知手段37がONとなり、すで
に、検知手段36がONとなっているので、電磁弁41及び補
助電磁弁42が油圧回路を切換えて、オフセットシリンダ
22を自動的に作動させ、作業体15をY軸方向干渉危険領
域B外へ回動するため、運転室14あるいはオペレータの
安全を確保することができる。 一方、電磁弁41を通過したバルブ作動油は前記フットペ
ダル45に連動するオフセット用リモコン弁43へは送給さ
れず、又補助電磁弁42が遮断位置に切換えられるのでオ
フセット用リモコン弁43方向へ逆流することもなく、オ
フセット用リモコン弁43、補助電磁弁42間に滞留してい
るバルブ作動油は全く塞がてしまうので、電磁弁41及び
補助電磁弁42が切換えられている間は、すなわち二個の
検知手段36,37の少なくともどちらか一方がOFFになるま
での間は、オフセット用リモコン弁43に連動するフット
ペダル45を万一間違って踏んでも、オフセットコントロ
ールバルブ44は全く変動しない。すなわちオフセットシ
リンダ22はフットペダル45の影響を受けないので、フッ
トペダル45を誤操作して踏んでも安全である。 なお、上述のように作業体15の特にバケット20が運転室
14あるいはオペレータに損傷を与えることなく、作業体
15は自動的に本体11の中央位置に戻って行くので安全で
あるが、前記二個の電磁弁41及び補助電磁弁42の回路を
解除するためのスイッチを設ければ、特殊な場所、例え
ば非常に狭く、しかも本体11の中央付近に壁などがあ
り、作業体15を中央に戻すと壁にぶつかってしまうとい
う特殊な場所で行うなど特殊作業の場合においては、前
記解除スイッチのON,OFFだけで従来の油圧ショベルの使
い方も可能である。 なお、上記実施例における補助電磁弁42は電磁弁41とオ
フセットコントロールバルブ44間の回路における補助電
磁弁42の作動時のバルブ作動油の逆流を防ぐためのもの
なので、オフセット用リモコン弁43自体を逆流を防ぐこ
とのできる型式のものとしたり、補助電磁弁42下流の回
路に逆流防止手段が施されていればこの補助電磁弁42は
不要である。
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。 油圧ショベルの作業体の特にバケットが運転室に接近す
ると、各検知手段がすべて検知され、この時に得られる
検知信号により電磁弁が作動し、オフセットシリンダが
作業体を干渉危険領域外に自動的に移動させるようにし
たので、運転室や運転者への損傷を自動的に防止でき、
さらに作業性を向上できると共に、この安全装置が働い
ている間はオフセット用リモコン弁が作動しない状態に
なるので、運転者がうっかり誤ってオフセット用リモン
コン弁に連動するフットペダルを踏んでも全く安全であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)、(B)はそれぞれ本考案の油圧回路図及
び検知手段並びに電磁弁の電気回路図、第2図は本願実
施例の油圧ショベルの側面図、第3図は本願実施例の油
圧ショベルの平面図、第4図は作業体のバケットがX軸
干渉危険領域内に進入する直前の状態図を示すものであ
る。 10……油圧ショベル、11……本体、12……走行体、13…
…旋回装置 14……運転室、15……作業体、16……ロアブーム 17……アッパブーム、18……アームステー、19……アー
ム 20……バケット、21……ロアブームシリンダ 22……オフセットシリンダ、23……アームシリンダ 24……バケットシリンダ、25……バケットリンク機構 26……ロッド、41……電磁弁、42……補助電磁弁 43……オフセット用リモコン弁 44……オフセットコントロールバルブ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回装置上に運転室を有する油圧ショベル
    本体に、ロアブームをロアブームシリンダで垂直方向に
    回動自在に設け、該ロアブームの先端にアッパブームを
    介してアームステーを水平方向に回動可能に設けると共
    に、該アームステーと前記ロアブーム間を平行リンクさ
    せるロッドで連結し、前記ロアブームとアッパブーム間
    に該アッパブームを水平方向に回動させるオフセットシ
    リンダを取付け、前記アームステーの先端にアームをア
    ームシリンダで垂直方向に回動自在に設け、該アームの
    先端にバケットをバケットシリンダで垂直方向に回動自
    在に設けて成る作業体を有し、前記オフセットシリンダ
    にオフセットコントロールバルブを介してシリンダ作動
    油ポンプを連通する油圧ショベルにおいて、 前記作業体がX軸およびY軸方向における前記運転室と
    の干渉危険領域内へ進入したことを検知する検知手段を
    それぞれ設け、 バルブ作動油ポンプに電磁弁を接続し、この電磁弁にフ
    ットペダルにより作動自在のオフセット用リモコン弁を
    介して前記オフセットコントロールバルブに連通する回
    路と、前記電磁弁を直接前記オフセットコントロールバ
    ルブに連通する回路を設けると共に、 前記電磁弁は前記二の検知手段の同時検知信号により前
    記両者の回路を選択的に一方の回路を遮断し且つ他方の
    回路を連通するよう設け、且つ前記電磁弁がOFF時には
    前記電磁弁にオフセット用リモコン弁を介して前記バル
    ブ作動油ポンプに接続するオフセットコントロールバル
    ブの回路を連通し、前記電磁弁がON時にはバルブ作動油
    ポンプとオフセット用リモコン弁の回路を遮断するよう
    設けたことを特徴とする油圧ショベルにおける作業体の
    運転室干渉防止装置。
  2. 【請求項2】前記オフセットシリンダのストロークによ
    り前記作業体がY軸方向における前記運転室との干渉危
    険領域内へ進入したことを検知する検知手段を設け、且
    つ前記バケットシリンダ、ロアブームシリンダ、アーム
    シリンダのストロークにより、前記作業体がX軸方向に
    おける運転室との干渉危険領域内へ進入したことを検知
    する検知手段を設けると共に、 バルブ作動油ポンプに電磁弁を接続し、この電磁弁にフ
    ットペダルにより作動自在のオフセット用リモコン弁を
    介して前記オフセットコントロールバルブに連通する回
    路と、前記電磁弁を直接前記オフセットコントロールバ
    ルブに連通する回路を設けると共に、 前記電磁弁は前記二の検知手段の同時検知信号により前
    記両者の回路を選択的に一方の回路を遮断し且つ他方の
    回路を連通するよう設け、且つ前記電磁弁がOFF時には
    前記電磁弁にオフセット用リモコン弁を介して前記バル
    ブ作動油ポンプに接続するオフセットコントロールバル
    ブの回路を連通し、前記電磁弁がON時にはバルブ作動油
    ポンプとオフセット用リモコン弁の回路を遮断するよう
    設けたことを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルに
    おける作業体の運転室干渉防止装置。
  3. 【請求項3】前記ロアブームシリンダ、バケットシリン
    ダ又はアームシリンダのストローク、および前記オフセ
    ットシリンダのストロークにより、前記作業体のロアブ
    ーム、アーム、アッパーブームおよびバケットがX軸方
    向およびY軸方向における前記運転室との干渉危険領域
    内へ進入したことを検知する検知手段の検知信号により
    作動する電磁弁を設けた請求項2記載の油圧ショベルに
    おける作業体の運転室干渉防止装置。
  4. 【請求項4】前記オフセットシリンダのストロークおよ
    び前記ロアブームシリンダ、バケットシリンダ又はアー
    ムシリンダのストロークにより、前記作業体のロアブー
    ム、アーム、アッパーブーム、バケットの内の二又は三
    の機器がX軸方向およびY軸方向における前記運転室と
    の干渉危険領域内へ進入したことを検知する検知手段の
    検知信号により作動する電磁弁を設けた請求項2記載の
    油圧ショベルにおける作業体の運転室干渉防止装置。
  5. 【請求項5】前記各シリンダのストロークの検知手段
    を、バケット、アーム又はロアブームの基端部にバケッ
    ト、アーム又はロアブームの回動した角度を検知する磁
    気センサー又はリミットスイッチ若しくはその他の回転
    角度センサーで構成した請求項2,3又は4記載の油圧シ
    ョベルにおける作業体の運転室干渉防止装置。
  6. 【請求項6】前記フットペダルに連動する前記オフセッ
    ト用リモコン弁とオフセットコントロールバルブ間の回
    路に前記二の検知手段の同時検知信号により作動する補
    助電磁弁を介設し、前記補助電磁弁がOFF時にはオフセ
    ット用リモコン弁とオフセットコントロールバルブの回
    路を連通し、前記補助電磁弁がON時には前記回路を遮断
    するように設け、前記電磁弁と前記補助電磁弁は、電源
    に直列接続する二の前記検知手段にそれぞれ並列に接続
    されて成る請求項1記載の油圧ショベルにおける作業体
    の運転室干渉防止装置。
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