JPS5813813B2 - ガスオ−ブン付電子レンジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガスオーブン付電子レンジの予熱に関するも
のである。

従来例の構成とその問題点 一般に電子レンジによる調理は電波によって食品を誘電
加熱するものであるため短時間でしかも焦げない調理が
可能である。

しかし焦げないということは，それはそれで長所なので
あるが、焼き魚やあるいはパン作り，ケーキ作り等のオ
ーブン料理のようなある程度焦げ目をつけることが必要
な料理にとっては不利であった。

そこで焦げ目を付けるために加熱室内にシーズヒータを
入れた電子レンジが現れてきている。

しかしながら電子レンジの消費電力とヒータの消費電力
の関係から日本の家庭では同時加熱を行なうことは困難
である。

その点がスオーブンと組み合わせると同時加熱が可能と
なり、かつガスの熱量を大きくすることが可能であるの
で，高周波と同時使用することにより調理時間を大幅に
短縮することが可能である。

しかしながらオーブンとして使用する時は加熱庫内に食
品を入れる前に予め設定温度にまで高めておくこと、す
なわち予熱することが必要である。

ところが同時加熱が可能なガスオーブン付電子レンジで
は予熱時にはオーブンとしてはたらかせ、同時使用時に
は改めて高周波制御用のタイマーをセットしなければな
らないという欠点があった。

発明の目的 本発明は上記従来の欠点を解消するもので，タイマーに
制御されず，設定温度に達した時点で解除される予熱専
用スイッチを１個追加することによって予熱設定の煩雑
さを取り除くことを目的とするものである。

発明の構成 上記目的を達成するため，本発明のガスオーブン付電子
レンジは、高周波の高出力発振時間および低出力発振時
間を制御する第１のタイマーと，高周波の低出力発振時
間およびガスによる加熱時間を制御する第２のタイマー
と，前記第１のタイマーと第２のタイマーの同時付勢を
指示するスイッチと、タイマーの制御対象切換スインチ
と、タイマー動作を開始させるスイッチと、温度設定用
のサーモスタットと，前記第１及び第２タイマーに制御
されないガス回路制御用スイッチとを備え，前記ガス回
路制御用スイッチが前記サーモスクツト閉時に設定可能
でサーモスタット開時に解放される構成であり、加熱室
内を予熱する時，タイマに制御されず，設定温度に達し
た時点で解除されるため，予熱操作の煩雑さを取り除く
ことができるという効果を有するものである。

実施例の説明 以下，本発明の一実施例を第１図、第２図に基づいて説
明する。

第１図において，第１のタイマーおよび第２のタイマー
がセットされると第１のタイマーの接点１および２がＮ
０ １Ｉ１１１Ｊに入り，第２のタイマーの接点３が
閉じ，タイマーの制御対象切換スイッチ４がＮｃ側に入
ってスタートボタン５が押されラッチスイッチＡ６，ラ
ッチスイッチＢＴが閉じれば第１のタイマーのタイマー
モータ８およびトランスの１次コイル９の両端に電圧が
加わりマグネトロン１０が高出力で発振する。

第１のタイマーの設定時間経過後，第１のタイマーの接
点１および２はＮＣ側に入り第２のタイマーのタイマー
モータ１１に電圧が印加され，かつ出力切換リレーのコ
イル１２に電圧が印加され，コンデンサ容量切換スイッ
チ１３が開かれ，コンデンサ容量が小さくなり．マグネ
トロン１０は低出力で発振する。

出力切換スイッチ１４がＮＯ側に入れられておれば，第
１のタイマーで低出力発振時間の制御ができる。

一方タイマーの制御対象切換スイッチ４がＮＯ側に入っ
ておれば第２のタイマーはサーモスタットの接点１５を
介してガスの電磁弁コイル１６への導通を制御する。

同時スイッチ１７が入っておれば両タイマーは同時に付
勢される。

ここで両タイマーがセットされている、いないにかかわ
りなくドアを閉じることによってドアスイッチ１８を閉
じ，サーモスタットの接点１５が閉じている時すなわち
加熱室内の温度がサーモスタットの設定温度に達してい
ない時，予熱ボタン１９を押すとガス回路制御用スイッ
チの一部であるソレノイド２０が励磁され，接点２１．
２２を閉じる。

電流はドアスイッチ１８、接点２１，サーモスタットの
接点１５を通って整流器２３に入り，整流されて篭磁弁
コイル１６を励磁する。

一方，接点２２を介してンレノイド２０を励磁するので
予熱ボタン１９をはなしても自己保持によって接点２１
および２２を閉状態に保つ。

またソレノイド２０に並列に接続されたネオンランプ２
４にも通電される。

このネオランプ２４は自己保持がかかつている間だけ光
っている。

ドアを開けてドアスイッチ１８が開くか、庫内が設定温
度に達して，サーモスタット接点１５が開いて，接点２
２を流れる電流によるソレノイド２０の励磁がなくなり
自己保持がはずれると接点２１．２２が開き，電磁弁コ
イル１６へ導通がなくなるとともにネオンランプ２４も
消える。

また第２図のようにドアスイッチ１８をサーモスタット
接点１５の後に入れると．ドアを開けても，予熱中を示
すネオンラツプ２４は消えない構成にすることが可能で
ある。

このように本実施例のガスオーブン付電子レンジによれ
ば，第１のタイマーの接点１，２及び第２のタイマーの
接点３がどのように設定されていても，加熱室内の予熱
を予熱したい時は，予熱ボタン１９を押せば設定した温
度に加熱室内を予熱することができる。

また予熱中をネオンランプ２４で表示し，加熱室内が設
定温度に加熱されるとサーモスタットの接点１５が動作
して電磁弁コイル１６を制御して予熱が終了するので，
むだのない予熱ができるとともに，予熱に要する時間を
気にする必要がなく、調理操作の上で大変便利である。

特に電子レンジとガスオーブンのような調理手段の異な
る器具を一体化した場合に，操作方法が複雑になっても
，このような制御手段を用いるときわめて大きな効果が
得られる。

発明の効果 以上のように本発明によれば，両タイマがどのように設
定されていても，予熱が必要な時は，タイマーに制御さ
れないガス制御用スイッチである予熱ボタンを押すこと
により可能となる。

また予熱中をネオンランプで表示し，加熱室内の温度が
設定温度に達すると予熱が終了するので．無駄のない予
熱が可能となり，予熱に要する時間を気にする必要もな
いなど調理操作上多大な効果をもたらす。

特に電子レンジとガスオーブンのような調理手段のちが
う器具を一体化した場合に操作方法が複雑になりがちな
コンビネーションオーブンに用いると，その効果はきわ
めて大きい。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す回路図，第２図は同他
の実施例の回路図である。 ４・・・・・・タイマーの制御対象切換スイッチ，５・
・・・・・スイッチ（スタートボタンラ，８・・・・・
・タイマーモータ（第１のタイマー）、１１・・・・・
・タイマーモ−タ（第２のタイマー），１５・・・・・
・サーモスタットの接点（サーモスタット），１７・・
・・・・同時スイッチ，２０・・・・・・ソレノイド（
ガス回路制御用スイッチの一部）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 高周波の高出力発振時間および低出力発振時間を制
   御する第１のタイマーと，高周波の低出力発振時間およ
   びガスによる加熱時間を制御する第２のタイマーと、前
   記第１のタイマーと第２のタイマーの同時付勢を指示す
   る同時スイッチと，タイマーの制御対象切換スイッチと
   ，タイマー動作を開始させるスイッチと、温度設定用の
   サーモスタットと，前記第１及び第２タイマーに制御さ
   れないガス回路制併用スイッチとを備え、前記ガス回路
   制御用スイッチが前記サーモスタット閉時に設定可能で
   サーモスタット開時に解放される構成としたガスオーブ
   ン付電子レンジ。