JPS5813717A - 合成繊維の製造法 - Google Patents

合成繊維の製造法

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JPS5813717A
JPS5813717A JP56109270A JP10927081A JPS5813717A JP S5813717 A JPS5813717 A JP S5813717A JP 56109270 A JP56109270 A JP 56109270A JP 10927081 A JP10927081 A JP 10927081A JP S5813717 A JPS5813717 A JP S5813717A
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compound
phosphorus compound
acid
reaction
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Motoyoshi Suzuki
鈴木 東義
Kiyokazu Tsunawaki
綱脇 清和
Masaaki Sekimoto
関本 雅章
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成繊維の製造法に関する。更に詳細には、特
殊な微細孔を有し、着色した際に改善された色の深みと
鮮明性を呈するポリエステ7によりなる合成繊維の製造
法に関する。
ポリエステルは多くの優れた特性を有するがゆえに4!
r威絨維として広く使用されている。しかしながら、ポ
リエステル繊維は羊毛や絹の如き天然繊維、レーヨンや
アセテートの如き繊維素系繊維、アクリル系繊維等に比
較して、着色した際に色に深みがないため発色性、鮮明
性に劣る欠点がある。
従来より、この欠点を解消せんとして、染料の改善やポ
リエステルの化学改質等が試みられてきたが、いずれも
充分な効果は得られていない。また、ポリエステル繊維
表面に透明薄膜を形成させる方法や織編物表面にgo−
so。
−・〜−のプラズマ照射を施して繊維表面に微細な凹凸
を形成させる方法勢が提案されている。
しかしながら、これらの方法によっても、色の深みを改
善する効果は不充分であり、その上繊維表面に形成され
た透明薄膜は洗濯等によって容易に脱落し、その耐久性
も不充分であり、プラズマ照射を施す方法では、照射面
の影になる織編部分の繊維の表面に凹凸が生じないため
、着用中に生じる繊維組織内での糸の転び等によって平
滑繊維面が表面にでて色斑になる欠点がある。
他方、ポリエステル繊維の表面に凹凸を付与する方法と
して、ポ)オキシエチレングリコール又はポリオキシエ
チレングリコールとスルホ1′。
ン酸化合物を配合した。ポリエステルよりなる繊維をア
ルカリ水溶液で処理することにより繊維軸方向に配列し
た機状の微細孔を繊維表面に形成させる吸湿性繊維の製
造法、又は酸化亜鉛。
リン酸カルシウム勢の如き不活性無機物質の微粒子をポ
リエステル反応系内に添加配合せしめてなるポリエステ
ル繊維を、アルカリ水溶液で処理して無機微粒子を溶出
することにより微細孔を形成させる吸湿性繊維の製造法
等が提案さ−れている。しかしながら、これらの方法に
よって得られる繊維には、色の深みを改善する効果は認
められず、かえって視感濃度の低下が認められる。即ち
、これらの方法において、アルカリ水溶液による処理が
充分でないときは、凹凸が繊維のごく表面のみに生じる
ためか、色の深みを改善する効果は全(認められず、ま
たアルカリ水溶液による処理が充分なときは、色の深み
を改善するどころか、微細孔による光の乱反射によるた
めか、視感濃度が低下し、濃色に着色しても白っぽく見
えるようになり、その上書られる繊維の強度が著しく低
下し、容易にフィブリル化するようKなり実用に耐えな
い。
また、粒子径8 G +mj以下のシリカの如き無機微
粒子を配合したポリエステルよりなる繊維をアルカリ減
量処理して、繊維表面K O,2〜07μの不規則な凹
凸な付与すると共にこの凹凸内KSO〜200飢μの微
細な凹凸を存在せしめるととによって色の深みを改善す
る方法が提案されている。しかしながら、この方法によ
りズも、色の深与を改善する効果は不充分であり、その
上かかる極めて複雑な凹凸形11によるためか、摩擦等
の外部からの物理作用によシ)凹凸が破壊され、破壊さ
れた部分が他の破壊されていない部分と比べて大きく変
色したり光沢の差を生じたりするという欠点がある。
本発明者は、ポリエステル繊維に微細孔を付与すること
Kよって、上記欠点がなく、色の深みと鮮明性に優れた
ポリエステル繊維を提供せんとして鋭意検討を行なった
結果、驚くべきことに%定量の5価のリン化合物とこの
5価のリン化合物に対して特定量比の酢酸カルシウムを
予め反応させることなく、ポリエステル反応系に添加し
て合成したポリエステルを溶融紡糸して得たポリエステ
ル繊維をアルカリ処理することによって、特殊な微細孔
を多数形成することができ、こうするととによって着色
した時の色の深みと鮮明性に優れ且つ摩擦による変色が
充分に小さいポリエステル繊維が得られることを見出し
、この知見に基づいて更に検討を重ねた結果、本発明を
完成したものである。
即ち、本発明はテレフタル酸を主とするジカルボン酸又
はそのエステル形成性誘導体と少なくとも1mのグリコ
ールとを反応せしめてジカルボン酸のグリコールエステ
ル及び/又はその低重合体を生成させる第1段階の反応
及び該反応生成物を重縮合させる第2段階の反応とによ
って合成されたポリエステルよりなる合成繊維を製造す
るに当り、誼ポリエステルの合成が完了するまでの任意
の段階で、(a)該ポリエステルを構成する酸成分に対
しで05〜3モル−の5□ 価のリン化合物及びlb)誼’!J□・ン化合物に対し
て1倍モルより多く且つ1.7倍モルより少ないカルシ
ウム化合物を(a)と伽)とを予め反応させることなく
添加し、しかる後ポリエステルの合成を完了し、得られ
たポリエステルを溶融紡糸した後アルカリ化合物の水溶
液で処理してその2重量係以上を溶出することを特徴と
する獣細孔を有する合成繊維の製造法である。
このようにすることKよって、繊維軸方向に配列し、度
数分布の最大値が繊維軸の直角方向の幅が0.1〜03
μmの範囲であって繊維軸方向の長さが01〜5μmの
範囲になる大きさを有し且つ摩擦によって破壊され難い
微細孔を繊維表面及びその近傍に多数形成せしめること
ができ、染色した際に優れた色の深みと鮮明性を呈する
ようになると共に、その犀擦耐久性に優れたポリエステ
ル繊維が得られる。
本発明でいうポリエステルは、テレフタル酸を主たる酸
成分とし、少なくとも1種のグリコール、好ましくはエ
チレングリコール、トリメチレングリコール― テトラ
メチレングリコールから選ばれた少なくともIWlのフ
ルキレングリコールを主たるグリフール成分とするポリ
エステルを主たる対象とする。
また、テレフタル酸成分の一部を他の二官能性カルボン
酸成分で置換えたポリエステルであってもよく、及び/
又はグリコール成分の一を主成分以外の上記グリコール
、若しくは他のジオール成分で置換えたポリエステルで
あってもよい。
ここで使用されるテレフタル酸以外の二官能性カルボン
酸としては、例えばイソフタル酸。
ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジ
フエノキシエタンジカルポ゛ン酸、β−ヒドロキシエト
キシ安息香酸、p−オキシ安息香酸、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、7ジビン酸、セバシン酸、!、4−
シクロヘキサンジカルボン酸の如き芳香族、脂肪族、脂
環族の二官能性カルボン酸をあげることができ゛る。ま
た、上記グリコール以外のジオール化合物としては例え
ばシクロ′ヘキサン−1,4−ジメタツール、ネオペン
チルグリコール、ビスフェノールA、ビスフェノール8
の如き脂肪族、脂環族。
芳香族のジオール化合物およびポリオキシアルキレング
リコール等をあげることができる。
かかるポリエステルは任意の方法によって合成したもの
でよい。例えばポリエチレンテレフタレートについて説
明すれば、通常、テレフタル酸トエチレングリフールと
を直接エステル化反応させるか、テンフタル酸ジメチル
の如きテレフタル酸の低級フルキルエステルとエチレン
グリコールとをエステル交換反応させるか又はテ′し7
タル酸とエチレンオキサイドとを反応させるかしてテレ
フタル酸のグリコールエステル及び/又はその低重合体
を生成させる第1段階の反応と、第1・・段階の反応生
成物を減圧下加熱して所望の重合度になるまで重縮合反
応させる第2段階の反応によって製・遺される。
本発明で使用する5価のリン化合物としては5価であり
さえすれば特に制限はない。例えば正リン酸やリン酸・
トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リ
ン酸トリフェニルのよ′うなリン酸トリエステル、メチ
ルアシドホスフェート、エチルアシドホスフェート、ブ
チル7シドホスホスフエートのようなリン酸モノ及びジ
エステル、ピロリン酸、メタリン酸、ポリリン酸のよう
な縮合リン酸及びそれらのエステル、更にこれら5価の
リン化合物をエチレングリコール及び/又は水と反応さ
せることにより得られる5価のリン化合物等から選ばれ
た1種以上のリン化合物を用いることができる。かがる
5価のリン化合物の中でも%に好ましいものとしては正
すン酸、リン酸トリエステル、リン酸部分エステル(モ
ノエステル、ジエステル又はこれらの混合物)等の5価
のリン化合物をあげることができる。
本発明で使用するカルシウム化合物としては上記の5価
のリン化合物と反応してポリエステルに不溶性のカルシ
ウム塩を形成するものであれば特に制限はない。例えば
カルシウムの酢酸塩、しゆう酸塩、安息香酸塩ンフタル
酸塩、ステアリン酸塩のよ5な有機カルボン酸塩、硼酸
塩、硫酸塩、珪酸塩、庚酸塩1重炭酸塩の如き無機酸塩
、塩化物のようなハログ′ン化物、エチレンジ7ミン4
酢酸錯塩のようなキレート化合物、水酸化物、酸化物、
メチラート、エチラート、グリフレート等のアルコラー
ド類、フェノラート等をあげることができる。特にエチ
レングリコールに可溶性である有機カルボン酸塩。
ハロゲン化物、キレート化合物、フェノラートが好まし
く、なかでも有機カルボン酸塩が!に好ましい。上記の
カルシウム化合物は1種のみ単独で使用しても、また2
種以上併用し、てもよ(ゝ0 本発明で使用する5価のリン化合物及びカルシウム化合
物の使用量は、最終的に得られるポリエステル繊維に優
れた色の深みを与えるためには、通常のポリエステルの
製造時に触媒や安定剤として用いる量やポリエステルフ
ィルムに透明性と易滑性を付・与するための内部析出粒
子形成のだ・めに用いる角をはるかに越えた大過剰量を
使用する必要がある。しかしながら、あまりにも大過剰
量の5価のリン化合物およびカルシウム化合物をポリエ
ステル反応系に添加すると、イ)重縮合反応速度の低下
、口)ポリエステルの軟化点の低下、ノ→粗大凝集粒子
の発生等の問題が容JIIK生起するよ5になるので、
かかる問題点を回避し且つ最終的に得られるポリエステ
ル繊維に優れた色の深みとその摩擦耐久性を与えるため
Kは、5価のリン化合物の使用量及び該リン化合物の使
用量に対するカルシウム化合物の使用量の比を特定する
必要がある。即ち、本発明で使用する5価のリン化合物
の添加量はあまりに少ないと最終的に得られるポリエス
テル繊維の色の深みが不充分になり、この量を多くする
に従って色の深みは増加するが、あまりに多くなると最
早色の深みは著しい向上を示さず、かえって耐摩擦耐久
性が悪化し、その上充分な重合度と軟化点を有するポリ
エステルを得ることが困難となり、更に紡糸時に糸切れ
が多発するというトラブルを発生する。このため、5価
のリン化合物の添加量はポリエステルを構成する酸成分
に対してaS〜3モル−の範囲にすべきであり、特に0
.6〜2モル囁の範囲が好ましい。またカルシウム化合
物の添加量が5価のリン化合物の添加量に対して1倍モ
ル以下の量では、得られるポリエステル繊維の色の深み
が不充分であり、その上重縮合速度が低下し高重合度の
ポリエステルを得ることが困難となり、又生成ポリエス
テルの軟化点が大@に低下するようKなる。逆に5価の
リン化合物に対し【1、7倍モルを越える量のカルシタ
ム化合物を使用すると、ポリエステルオリゴマーのカル
シウム塩の粗大粒子が生成し、色の深みは改善されるど
ころか、かえって視感一度が低下するようになる。この
ため、5価のリン化合物に対するカルシウム化合物の添
加量は、1倍モルより多く且つL7倍モルより少ない範
囲にすべきであり、特に1.1〜L5倍モルの範囲が好
ましい。
上記カルシウム化合物と5価のリン化合物とは予め反応
させることなくポリエステル反応系に添加する必要があ
る。こうすることによって、不溶性粒子をポリエステル
中に均一な超黴粒子状態で生成せしめることができるよ
うになる。
予め外部で上記カルシウム化合物と5価のリン化合物と
を反応させて該リン化合物のカルシウム塩を一旦生成さ
せた後にポリエステル反応系に添加したのでは、ポリエ
ステル中での不溶性粒子の分散性が悪くなり且つ粗大凝
集粒子が含有されるようになるため、最終的に得られる
ポリエステル繊維の色の深みを改善する効果は認められ
なくなるので好ましくない。
上記のカルシウム化合物及び5価のリン化合物の添加は
、それぞれポリエステルの合成が完了するまでの任意の
段階において、任意の順序で行なうことができる。しか
し、5価のリン化合物の添加時期がJI11段階の反応
が未終了の段階では、lI/E1段階の反応の完結が阻
害されることがあり、またかかる多量のカルシウム化合
−を第1段階の反応終了前に添加すると、この反応がエ
ステル化反応のと′11r″′1:は、この反応中に粗
大粒子が発生したり、エステル交換反応のときは、その
反応が異常に早く進行し突沸現象な引起すことがあるの
で、上記カルシウム化合物の少なくとも80重1にチ及
び5価のす/化合物全量の添加時期は、ポリエステルの
合成のgt段階の反応が実質的に終了した段階以降であ
ることが好ましい。また、カルシウム化合物及び5価の
リン化合物の添加時期は、第2段階の反応があまりに進
行した段階では、粒子の凝集、粗大化が避けられず最終
的に得られるポリエステル繊維の色の深みが不充分とな
る傾向があるので、第2段階の反応に、おける反応混合
物の極限粘度がO,Sに到達する以前であることが好ま
しい。
上記のカルシウム化合−及び5価のリン化合物はそれぞ
れ上記の添加時期において一時に添加しても、2回以上
に分割して添加しても、又は連続的に添加:してもよい
本発明においては第1段階の反応に任意の触媒・を使用
するどiと・、′ができるが、上記カルシウム −化合
物の中で第1段階の反応、4IK工ステル交換反応の触
媒能を有するものがあり、かかる化金物を使用する場合
は別に触媒を使用することを要さず、このカルシウム化
合物を第1段階の反応開始餉又は反応中に添加して、触
媒としても兼用することができるが、酌述した如く突沸
現象を引起すことがあるので、その使用量は添加するカ
ルシウム化合物の全量の20111t%未満にとどめる
のが好ましい。
以上説明したように、上記の5価のリン化合物の特定量
と骸リン化合物に対して特定量比の上記カルシウム化合
物とを予め反応させることなくポリエステル反応系に添
加し、しかる後ポリエステルの合成を完了することによ
って、高重合度、高軟化点及び良好な製糸化工程通過性
を有し且つ最終的に色の深みとその摩擦耐久性に共に優
れた繊維を与えることのできるポリエステルを得ること
ができる。
このようにして得られたポリエステルを溶融紡糸して繊
維とするには、格別な方法を採用する必要はなく、通常
のポリエステル繊維の溶融紡糸方法が任意に採用される
。1ここで紡出する繊維は中空部を有しない中実繊維で
あっても、中空部を有する中空繊維であってもよいが、
中空繊維の場合には微細孔を形成せしめても、色の深み
が中実繊維に比べてや〜劣る頃向があるので、中実繊維
にするのが好ましい。また、紡出する繊維の横断面にお
ける外形や中空部の形状は、円形であっても異形であっ
てもよい。更に、紡糸するに際して、上記の5価のリン
化合物とカルシウム化合物とを添加した変性ポリエステ
ルと添加しない未変性ポリエステルとを使用し、変性ポ
リエステルを鞘成分とし、未変性ポリエステルを芯成分
とする芯鞘型複合繊維にしても、変性ポリエステルと未
変性ポリエステルとを用いて2層又はそれ以上の多層の
サイド・バイ嗜すイド塁複合繊維にしてもよ(・。
かくして得られるポリエステル織、J111から、その
一部を除去するには必要に応じて延伸熱処理又は仮撚加
工等を施した後、又は更に布帛にした後アルカリ些合物
の水溶液に浸漬処理することにより容易に行なうことが
できる。
ここで使用するアルカリ化合物としては水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等をあげ
ることができる。
なかでも水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが特に好ま
しい。
かかるアルカリ化合物の水溶液の濃度は、アルカリ化合
物の種類、処理条件等によって異なるが、通常(101
〜40911%の範囲が好ましく、特Kal〜30重量
%の範囲が好ましい。
処理温度は常温〜ioo℃の範囲が好ましく、処理時間
は1分〜4時間の範囲で通常行なわれる。また、このア
ルカリ化合物の水溶液の処理によって溶出除去する量は
、繊維重量に対して2重量−以上の範囲にすべきである
。このよ5にアルカリ化合物の水溶液で処理することK
よって、繊維軸方向に配列し且つ度数分布の最大値が繊
維軸の直角方向の幅が、0.1〜oysμの範囲であっ
て繊維軸方向の長さが0.1〜5Hの範囲忙なる大きさ
を有する微細孔を繊維表面及びその近傍に多数形成せし
めることができ、染色した際に優れた色の深みを呈する
ようになる。
なお、本発明の方法により得られるポリエステル繊維に
は、必要に応じて任意の添加剤、例えば触媒9着色防止
剤、耐熱剤、難燃剤、蛍光増白剤、艶消剤1着色剤等が
含まれていてもよI−′O 以下に実施例をあげて更に説明する。実施例中の部及び
チは重量部及び重量%を示し、得られるポリエステル繊
維を染色した際の色の深み、アルカリ処理後の強度低下
率、摩擦変色、微細孔の大きさは以下の方法で測定した
(i)  色の深み ポリエチレンテレフタレートよりなる73テニール/3
6フイラメントのマルチフイラ。
メントをメリヤス・編みした標準布と、この標準布と同
−布帛溝・・成にした試験布とを同−条□ 件下で染色し、両″煮を可振して並べ、曇天の昼光下孔
窓付近でI!察し、下記の判定基準で判定者5名の平均
をとり、°4級以上を合格とした。
1級:標準布より深み感がない。
2級 m−布との差が認められない。
3級:標準布との差は認められるが、差が小さい。
4級:標準布に比べかなり深み感がある。
5級二S準布に比べ深み感が顕著である。
(−)  アルカリ処理による強度低下率アルカリ処理
する前の布帛を解舒して得た繊維の強度とアルカリ処理
後の布帛を解舒して得た繊維の強度を比較した。
−摩擦変色 摩擦竪ろ5度試験用の学振型平面摩耗機を使用して、摩
擦布としてポリエチレンテレフタレート1oolからな
るジョーゼットを用い、試験布な5ooyの加重下で所
定回数平面摩耗して、変色の有無を調べた。
軸 微細孔の大きさ アルカリ処理後の布帛を解舒しズ得た繊維の表面を30
00倍の電子顕微鏡写真により肉眼判定した。
実施例1 テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリコール6
0s、酢酸カルシウムl水塩0.06S(テレフタル酸
ジメチルに対し一’l:’0.066モルチ)をエステ
ル交換缶に仕込み、窒素ガス雰囲気下4時間かけて14
0℃から230℃まで昇温して生成するメタノールを系
外に留去しながらエステル交換反応を行なった。統一・
て得られた反応生成物に酢酸カルシウム1水塩α88部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.970モルチ)を
添加し、次いで5分層に正すン酸aSS部(テレフタル
酸ジメチルに対してCL6113モルg6)を加え、更
に5分後に二酸化アンチモン0、06部を添加して重合
缶に移した。次(・で1時間かけて760−から1 w
illまで減圧し、同時に1時間30分かげて2io℃
から285℃まで昇温した。1mN以下の減圧下、重合
温度2115℃で更に3時間、合If4時間30分重合
して極限粘度&641i、軟化点262℃のポリマーを
得た。・反応終了后ポリマーを常法に従いチップ化した
このチップ化を常法により乾燥し、孔径(L3■の円形
紡糸孔を36個穿設した紡糸口金を使用し、常法に従っ
て溶融紡糸し、328デニール/36フイラメントの未
延伸糸を得た。次いでこの未凰伸糸を常法に従って表5
倍に蔦伸し、73デニール/36フイラメントのマルチ
フィラメントを得た。
得られたフィラメントをメリヤス編地になし、常法によ
う精練、プリセットを施した後、減量率が204%にな
るように15チの水酸化ナトリウム水溶液で沸騰温度に
て処理した。
このアルカリ処理による微細孔の大きさ9強度低下率を
第1表に示した。この処理後の布帛を常法により黒色に
高圧染負し、染色布の色の・1′:・ 深みを第1表に示した。また摩擦200回後の肉眼判定
および願黴鏡綾察で摩擦変色およびフィブリルの発生は
認められなかった。
実施例2 実施例Iにおいてエステル交換反応終了後に添加する酢
酸カルシウム塩水塩の使用量をα64部(テレフタル酸
ジメチル忙対して□705モル%)K代える以外は実施
例1と同様に行なった。結果は1JE1表に示した通り
であった。
実施例3 実施例Iにおいて使用した正リン酸に代えてリン酸トリ
メチル0.5部(テレフタル酸ジメチル忙対して0.6
93モルチ)を添加する以外は実施例1と同様に行なっ
た。結果は第1表に示した通りであった。
実施例4 実施例Iにおいて使用した正リン酸に代えてリン酸トリ
メチ、、ルo5部(テレフタル酸ジメチルに対して0.
693モルチ)とエチレングリコール1.5部とを予め
140’Cにて6時間反応せしめて得た反応生成物を添
加する以外は実施例1と同様に行なった。結果は第1表
に示した通りであった。
実施例5 実施例Iにおいてエステル交換反応触媒として使用した
酢酸カルシウム塩水塩に代えて酢酸  ゛マンガン4水
塩(104部(テレフタル”醗ジメチルに対して0.0
32モルチ)を用いてエステル交換反応を行なった。続
いて得られた反応生成物に塩化カルシウム2水塩121
部(テレフタル酸ジメチルに対して3モルLs)を添加
し、次いで5分後に正リン酸1.03部(テレフタル酸
ジメチルに対して2.04モル%)を添加して重合缶に
移した。以下実施例1と同様に行なって、−減量率20
%の黒色に染色されたメリヤス編地を得た。結果は第1
表に示す通りであった。
比較例1〜3 実施例1においてエステル交換反応後に添加する酢酸カ
ルシウム1水塩および正リン酸の使用量を第1表記載の
量に変更する以外は実施例1と同様に行なった。結果は
ts1表に示した通りであった。
比較例4 高速攪絆分散機(攪拌翼外径28■、外筒環内@2fi
wg、英国シルバーソンマシーン社製ラボラド9・ミキ
サ・エマルシファイヤ)を用い、s o o or−の
回転速度下止リン酸の56チ水溶液lOO部とエチレン
グリコール′150部との混合液と酢酸カルシウム1水
塩の4チ工チレングリコール溶液3520部とを60分
間高速攪拌分散処理した。この時の最終到達内温は70
℃であり、正リン酸のカルシウム塩が大部分aSμ以下
の微粒子として均一に分散したスラリーが得られた。こ
の人ラリ−を72時間にわたり容器内に放置して粗大a
l集粒子を分離した。
実施例1においてエステル交換反応後に添加した酢酸カ
ルシウム1水塩及び正リン酸の代りに、このスラリーの
相当量を添加イる以外は実施例1と同様に行なった。結
果は第1表に示した通りであり、色の深みは改善される
どころか、視感饋度の低下が認められた。又、200回
の摩耗で著しく白基けが進んだ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  テレフタル酸を主とするジカルボン酸又はそ
    のエステル形成性誘導体と少なくとも1種のグリコール
    とを反応せしめてジカルボン酸のグリコールエステル及
    び/又はその低重合体を生成させる第1段階の反応及び
    該反応生成物を重縮合させる第2段階の反応とによって
    含酸されたポリエステルよりなる合成繊維を製造するに
    当り、鋏ポリエステルの合成が完了するまでの任意の段
    階で、(a)誼ポリエステルを構成する酸成分に対して
    O,S〜3モルチの5価のリン化合物及び(b)該リン
    化合物に対して1倍モルより多く且つ1.7倍モルより
    少ないカルシウム化合物を(a)と(b)とを予め反応
    させることなく添加し、しかる後ポリエステルの合成を
    完了し、得られたポリエステルを溶融紡糸した後アルカ
    リ化合物の水溶液によりその2重量%以上を溶出するこ
    とtt特徴とする微細孔を有する合成繊維の製造法。
  2. (2) 5価のリン化合物が、正リン酸及びそのエステ
    ルよりなる群から選ばれた少なくとも1種のリン化合物
    である特許請求の範囲第1項記載の合成繊維の製造法。
  3. (3)  カルシウム化合物が、カルシウムの有機カル
    ボン酸塩である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の
    合成繊維の製造法。
  4. (4)  カルシウム化合物の添加量が、5価のリン化
    合物に対してL 1−15倍モルである峙、許請求の範
    囲第1項〜第3項のいずれか1項記載の合成繊維の製造
    法。
  5. (5)5価のリン化合物の全量及びカルシウム化合物の
    少なくとも80重量嗟の添加を、ポリエステルの合成の
    第1段階の反応が実質的に終了した段階以降であって且
    つ第2段階の反応における反応混合物の極限粘度が0.
    3に到達する以前に任意の順序で行な54I[1求の範
    囲第1項〜第4項のいずれか1項記載の合成繊維の製造
    法。
  6. (6)  ポリエステルの原料としズ使用するグリフー
    ルが炭素数2〜4個のフルキレングリコールである特許
    請求の範囲第1項〜第5項のいずれか1項記載の合成繊
    維の製造法。
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