JPS5812340Y2 - 押ボタン式スイッチの取付機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、押ボタン式スイッチの取付機構に関し、特に
プリセット方式チューナの選局部に用いて好適な押ボタ
ン式スイッチの取付機構に関する。

従来、例えばプリセット方式チューナの選局部に押ボタ
ン式スイッチを取り付ける場合、スイッチの固定された
プリント基板等を例えばフレームにネジ等を用いて固定
し、当該スイッチの押ボタンをフロントグリルに形成さ
れた所定の孔に摺動自在に嵌合していた。

しかし乍ら、かかる取付機構においては、フロントグリ
ル或いはフレーム等の加工公差等により寸法誤差が生じ
、よって取り付けられた押ボタンスイッチとフロントグ
リルとの間に位置ズレが生じるために押ボタンの円滑な
摺動動作が得られないという欠点があった。

また、フロントグリルと押ボタンとの隙間を大きくとり
上記寸法誤差を吸収する方法も採られたが、隙間が大な
るために外観が悪くなるという欠点があった。

本考案の目的は、フロントグリル或いはフレーム等の加
工公差による寸法誤差を吸収しつつスイッチを確実に固
定出来かつ押ボタンの円滑な摺動動作が得られる押ボタ
ン式スイッチの取付機構を提供することにある。

以下、本考案を添付図面を参照して詳細に説明する。

第１図は、本考案による押ボタン式スイッチの取付機構
の一実施例の断面図である。

図において、１は例えばプリセット方式チューナの選局
部におけるフロントグリルであり、所定の孔２を有して
いる。

この孔２には押ボタン式スイッチ３の外枠４が嵌合して
おり、該外枠４はチューナの選局ボタンとなる押ボタン
５を摺動自在に保持している。

スイッチ３のブラケット６は、押ボタン５の摺動力向に
平行な面内にある弾性体からなる固定部材例えばプリン
ト基板７に固定されている。

また、スイッチ３の端子はプリント基板７のパターン（
導体）に直接電気的に接続される。

このプリント基板７は、フレーム８に固定された保持部
材１０によりスイッチ３に回転モーメントを与えるよう
な保持力、例えば図における下方向の保持力が加わるよ
うに保持されている。

従って、一体になったスイッチ３及びプリント基板７は
、外枠４の嵌合部におけるフロントグリル１による保持
力及び保持部材１０による保持力により確実に固定され
る。

また、プリント基板７は弾力性を有しているためにフロ
ントグリル１ｊフレーム８等の加工公差等により生ずる
上下刃向における位置ズレを解消し得る。

更に、スイッチ３をプリント基板７に固定しかつスイッ
チ３の端子をプリント基板Ｉのパターンに直接電気的に
接続したことにより配線を省略出来るという効果もある
。

なお、９はスイッチ３の外枠４をフロントグリル１の孔
２に嵌合する前の組立工程において、保持部材１０と協
働してプリント基板１のフレーム８上のおお筐かな位置
を決める位置決め部材である。

この位置決め部材９を用いることにより組立作業が非常
に簡単になる。

筐た、１１は同調周波数の表示を行なう同調表示部であ
り、フレキシブルコネクタ１２によりプリント基板７に
接続されている。

第２図に、第１図□おけるプリント基板Ｉ１位置決め部
材９及び保持部材１０の形状の１例の斜視図が示されて
いる。

図において、位置決め部材９の位置決め片９ａ、９ｂは
、スイッチ３の外枠４をフロントグリル１の孔２に嵌合
する前の組立工程において、プリント基板７の孔７ａｊ
７ｂに係合し、更にプリント基板７の凹部７ｃには保持
部材１０のほぼＴ字状に形成された係合片１０ａが係合
してプリント基板１のフレーム８上のおお１かな位置を
決める。

このプリント基板７は、押ボタン５の摺動力向に対して
左右力向に移動し得るように孔７ａ 、７ｂ及び凹部１
ｃの長さが決められて位置決め部材９及び保持部材１０
ｖＣより担持される。

従って、プリント基板７は、前述した如く、弾力性によ
り上下刃向における寸法誤差等を吸収し得ると共に孔７
ａ、７ｂ及び凹部１ｃの長さに応じて左右方向における
寸法誤差等も吸収し得る。

なお、プリント基板７に固定されたスイッチ３の外枠４
をフロントグリル１の孔に嵌合した後は保持部材１０に
より保持力が加わるためにプリント基板７は左右方向の
移動が不可能となり、よって確実に固定される。

筐た、位置決め部材９は組立て後はプリント基板７の孔
？ａ、７ｂへの保合が解かれるためにプリント基板Ｉに
何ら作用を及ぼさない。

本考案による取付機構は、単一の押ボタン式スイッチの
取り付けに限定されなく、プリント基板７の大きさに応
じた複数のスイッチの取り付けも可能である。

従って、かかる取付機構は、例えば５個の複数の選局ボ
タンにより選局操作の行なわれるプリセット方式チュー
ナの選局部に用いて好適である。

以上説明した如く、本考案による押ボタン式スイッチの
取付機構によれば、フロントグリル或いはフレーム等の
加工公差等による寸法誤差を吸収できると共に確実にス
イッチを固定し得るために押ボタンの円滑な摺動動作が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による押ボタン式スイッチの取付機構
の一実施例の断面図、第２図は、第１図におけるプリン
ト基板、位置決め部材及び保持部材の形状の１例を示す
斜視図である。 主要部分の符号の説明、１・・・・・・フロントグリル
、３・・・・・・押ボタン式スイッチ、４・・・・・・
外枠、５・・・・・・押ボタン、１・・・・・・プリン
ト基板、８・・・・・・フレーム、９・・・・・・位置
決め部材、１０・・・・・・保持部材。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）フロントグリルの所定の孔にその外枠が嵌合した
   押ボタン式スイッチと、前記スイッチの押ボタンの摺動
   方向に平行な面内にありかつ前記スイッチが固定された
   弾性体からなる固定部材と、前記固定部材に形成された
   孔に係合することによって前記固定部材の位置決めを行
   なう位置決め部材と、はぼＴ字状に形成された係合片を
   有しこの係合片にて前記固定部材に形成された四部に係
   合することによって前記固定部材を保持する保持部材と
   からなることを特徴とする押ボタン式スイッチの取付機
   構。
2. （２）前記固定部材は、プリント基板であることを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の押ボタ
   ン式スイッチの取付機構。