JPS5852577Y2 - スイッチ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリント基板等の基板に設けられた接点と、
この基板上に取り付けられた弓状の板ばねとを使用し、
押釦により上記板ばねを押圧してこれを上記接点に接触
するようにしたスイッチ装置に関し、その目的とすると
ころは基板をパネルに取り付ける操作によって板ばねの
固定とスイッチの防塵機能とが同時に実現でき、かつ組
立作業性のよいスイッチ装置を提供することにある。

以下本考案の一実施例について第１図〜第３図とともに
説明する。

図において１は樹脂製のパネルであり、このパネル１の
裏面には環状（この実施例では長方形状）の突条１ａと
取付用のボス１ｂが一体に形成されている。

２，３はパネル１の透孔ＩＣに移動自在に挿入された押
釦である。

一方、４はプリント基板であり、その表面には接点５，
６．７が形成され、これらの接点５，６．７を囲むよう
に略長方形状の弾性体８が取り付けられている。

４ａは上記プリント基板４に形成された透孔である。

９は周囲に平坦面９ａが形成された板ばねであり、接点
５，６と対向する部分にはそれぞれ弓状に彎曲された可
動部９ｂ、９Ｃが形成されている。

また両端には取付用の舌片９ｄが形成され、中央には接
点７との接触状態を良好にするための凹所９ｅが形成さ
れている。

なお、１０はプリント基板４をパネル１に取り付けるた
めのビスである。

上記構成において、第３図に示す状態から板ばね９の舌
片９ｄをプリント基板４の透孔４ａに挿入して折り曲げ
、上記プリント基板４をビス１０を介してパネル１の取
付用のボス１ｂに取り付ければ、第１図、第２図に示す
ようなスイッチ装置が完成する。

したがって、押釦２，３を押圧すれば、板ばね９の可動
部９ｂ、９Ｃが下方に撓み、接点５，６に接触される。

この可動部９ｂ、９Ｃと接点５，６との接触によって接
点６，７問および接点６，７間が開閉され、スイッチと
して動作する。

そして、この実施例によれば、プリント基板４をパネル
１に取は付けたとき、突条１ａが板ばね９の平坦面９ａ
と弾性体８の全域をプリント基板４の表面に押しつける
。

このため、板ばね９はプリント基板４に対して強固に固
定され、しかも環状に形成された突条１ａが板ばね９の
周囲全体を覆うため、スイッチ内に塵芥が入るのを防止
することができる。

このように板ばね９の周囲を押圧しない場合には、単に
板ばね９の取付状態が不安定になるだけでなく、押釦２
または３の押圧時に板ばね９の周囲が浮き上がってスイ
ッチの動作そのものが不安定になり、さらに接点５，６
．７に塵芥が付着して接触不良を起すという問題もある
。

ところが、この実施例のように構成すれば、これらの問
題をすべて解決することができ、しかもそのプリント基
板４をパネル１に取り付ける作業によって自動的に実現
されるから、組立作業も容易にすることができる。

また実施例によれば突条１ａがパネル１に一体に形成さ
れ、この突条１ａによって板ばね９の平坦面９ａを押圧
するようにしているため、全体としてその構造を著しく
簡単にすることができる。

そして、板ばね９には取付用の舌片９ｄを形成し、この
舌片９ｄを基板４に形成した取付用透孔４ａに挿入し、
折曲することによって上記板ばね９を基板４に取付ける
ように構成しているため、予め板ばね９を基板４に取付
け、基板４をパネル１に取付けることにより板ばね９の
可動部９ｂ、９Ｃを押釦２，３に対応させることができ
、全体としてその組立てが著しく容易になるという利点
を有する、特に実施例によれば板ばね９の平坦面９ａと
基板４との間に弾性体８を介在させているため突条１ａ
あるいはボス１ｂの寸法に若干の誤差が生じたとしても
上記弾性体８によってこれを容易に吸収することができ
、したがって常に突条１ａによって板ばね９の平坦面９
ａを良好に押圧保持できるという利点を有する。

尚、実施例では２個のスイッチを並設し、接点７を共用
する関係で、板ばね９の平坦面９ａが実質的に３個の接
点５，６．７を囲むように構成しているが、各スイッチ
の固定接点として互に対向する一対の接点を設け、板ば
ねの可動部でこれらの接点間を短絡するようにした場合
には、上記一対の接点を１つの板ばねの平坦面で囲むよ
うにすればよい。

以上、実施例より明らかなように本考案によればパネル
に一体に形成した突条によって板ばねの平坦面を押圧保
持するように構成しているため、このことによって板ば
ねの固定とスイッチの防塵を同時に行なうことができる
という利点を有する。

そして、本考案によれば板ばねに取付用の舌片を形威し
この舌片によって板ばねを予め基板に取付けるようにし
ているため基板をパネルに取付けるだけで突条を板ばね
の平坦面に圧接させ突条によって上記平坦面を押圧保持
することができ、その組立作業が著しく容易になるとい
う利点を有する。

また本考案によれば板ばねの平坦面と基板との間に弾性
体を介在させているため突条の長さに若干の寸法誤差が
生じたとしてもこれを上記弾性体によって容易に吸収す
ることができ突条を正確に上記板ばねの平坦面に圧接さ
せることができるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の一実施例を示す断面正面図お
よび断面側面図、第３図はその要部を示す分解斜視図で
ある。 １・・・・・・パネル、１ａ・・・・・・突条、２，３
・・・・・・押釦、４・・・・・・プリント基板、５，
６．７・・・・・・接点、８・・・・・・弾性体、９・
・・・・・板ばね、９ａ・・・・・・平坦面、９ ｂ
、９ Ｃ・・・・・・可動部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネルに一体に環状の突条を形成するとともに、この突
   条の中央部に押釦を移動自在に装着し、一方基板の表面
   に接点を設け、周囲に平坦面が形成され、かつ中央に上
   記押釦により押圧される弓状の可動部が形成された板ば
   ねを上記ばねに形成した取付用舌片を用いて上記接点を
   覆うように取り付け、上記板ばねの平坦面と上記基板と
   の間に弾性体を介在し、上記ばねが取付けられた上記基
   板を上記パネルに取り付けて上記パネルの突条で上記板
   ばねの平坦面を上記基板の表面側に押しつけるようにし
   たスイッチ装置。