JPH0521236Y2

JPH0521236Y2 -

Info

Publication number: JPH0521236Y2
Application number: JP1986003739U
Authority: JP
Priority date: 1986-01-14
Filing date: 1986-01-14
Publication date: 1993-05-31
Anticipated expiration: 2001-01-14
Also published as: JPS62116419U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案はテジビジヨン受像機等の電子機器に用
いられるシーソー釦の取付装置に関するものであ
る。

〈考案の概要〉本考案は上記シーソー釦の取付装置において、
シーソー釦本体に、パネル係合用の爪部と押圧ス
イツチ操作用の押圧突起部とを兼ねた係合押圧部
を形成し、且つシーソー釦本体を押圧方向と反対
の方向に付勢する弾性腕をパネルに一体的に形成
したことにより、部品点数を減少させ、シーソー
釦本体の取付作業性を向上させたものである。

〈従来の技術〉従来のシーソー釦の取付装置は、第４図に示す
ように、シーソー釦本体１に、パネル２に係合す
る一対の爪部３，３と、押圧スイツチを押圧操作
する一対の押圧突起部４，４とが形成されてお
り、該押圧突起部４，４に装着されたスプリング
５，５により、シーソー釦本体１を押圧方向と反
対の方向に付勢していた。

〈考案が解決しようとする問題点〉ところが、上記従来のシーソー釦の取付装置で
は、シーソー釦本体１を操作後復帰させるための
スプリング５，５を必要とするため、部品点数の
増加による取付作業の繁雑化及びスプリング伸縮
時の異常音等の問題点があり、更に、シーソー釦
本体１に爪部３，３と押圧突起部４，４とをそれ
ぞれ形成する必要があるため、成形金型加工の複
雑化等の問題点があつた。

〈問題点を解決するための手段〉本考案は上記従来の問題点を解決するために、
シーソー釦本体に、パネル係合用の爪部と押圧ス
イツチ操作用の押圧突起部とを兼ねた係合押圧部
を形成するとともに、パネルにシーソー釦本体を
押圧方向と反対の方向に付勢する弾性腕を一体的
に形成したものである。

〈作用〉即ち、スプリングを不要とすることで部品点数
を減少させ、取付作業性を向上させることができ
る。また、爪部と押圧突起部とを兼用すること
で、シーソー釦本体の成形金型加工も容易にする
ことができる。

〈実施例〉以下、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。

６はシーソー釦本体であり、操作頭部７と該操
作頭部７の両端に設けられた係合押圧部８，８か
ら構成されている。この操作頭部７の裏面中央部
には支軸突起７ａが形成され、後述の軸受け部９
ａに対応している。また、係合押圧部８，８は側
端に爪片８ａ，８ａが形成され、パネル１０に形
成された窓孔１１の対向する端縁部に係合できる
ようになつている。一方、パネル１０には弾性腕
９が一体的に形成されており、その先端には前記
支軸突起７ａに対応する凹溝が形成された軸受け
部９ａが設けられている。１２，１２は押圧スイ
ツチであり、基板１３に取付けられ、パネル１０
の裏側にそのキートツプが前記シーソー釦本体６
を取付けた状態で係合押圧部８，８の先端面と近
接して対向するように配置されている。

上記のように形成されているため、シーソー釦
本体６は窓孔１１に外側から嵌挿するだけで取付
けることができる。この状態でシーソー釦本体６
は、操作頭部７が窓孔１１から露出し、係合押圧
部８，８が窓孔１１の対向する端縁部と係合し、
更に支軸突起７ａが軸受け部９ａに嵌合し、弾性
腕９により押圧操作方向と反対の方向に付勢され
ている。

従つて、第２図のように操作頭部７の一端（図
中上端）を押圧することでシーソー釦本体６は、
図中下方の係合押圧部８と窓孔１１の端縁部との
係合点を支点に回動し、図中上方の係合押圧部８
が押圧スイツチ１２を押圧作動させることがで
き、且つ操作後は弾性腕９により復帰させること
ができるものである。

〈考案の効果〉以上のように本考案のシーソー釦の取付装置に
よれば、係合押圧部がパネル係合用の爪部と押圧
スイツチ操作用の押圧突起部を兼ねているため、
シーソー釦本体が単純な形状となり、成形金型も
容易に作成することができる。また、スプリング
を使用せずにシーソー釦本体を付勢させているた
め、部品点数が減少し、取付作業性が向上してお
り、更にスプリングによる諸問題も解消すること
ができる。

また、シーソー釦本体の操作頭部の裏面略中央
に設けた支軸突起を弾性腕に設けた軸受け部に嵌
合して、該シーソー釦本体の揺動支点の位置決め
を行うため、確実かつ安定した押圧操作を行うこ
とができるとともに、操作頭部が安定した揺動動
作するので使用者の操作感を向上させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の実施例を示すシー
ソー釦の取付装置の断面図、第３図は同装置の正
面図、第４図は従来のシーソー釦の取付装置の断
面図である。６……シーソー釦本体、７……操作頭部、８…
…係合押圧部、９……弾性腕、１０……パネル、
１１……窓孔、１２……押圧スイツチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

パネルに形成した窓孔から露出する操作頭部
と、前記窓孔の対向する端縁部にそれぞれ係合す
るとともに前記パネルの裏側に配置された２個の
押圧スイツチを押圧操作する一対の係合押圧部と
からなるシーソー釦本体を、前記パネルに一体形
成した弾性腕にて該シーソー釦本体の押圧方向と
反対方向に付勢した状態で前記パネルに取付けて
なるシーソー釦の取付装置において、前記シーソ
ー釦本体の操作頭部の裏面略中央に支軸突起を設
け、前記弾性腕に該支軸突起を嵌合して該シーソ
ー釦本体の揺動支点の位置決めを行う軸受け部を
設けたことを特徴とするシーソー釦の取付装置。