JPS58122110A - 板クラウン制御方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、熱間圧延における板クラウン量の制御方法
及びその装置に関する。

鋼板の熱間圧延にお−ては、圧延中の圧延材料からの圧
延反力（圧延荷重）によシロールに撓みが生じ、その結
果として圧延材料の巾方向の中央部と端部に板厚差、主
として中央部が厚いいわゆる正の板クラウン（板中中央
部の板厚　−板巾端部の板厚）が発生する。これを補償
するため、予めワークロールの中央近傍の直径を大きく
したロールクラウンを付与したロールを用いて圧延する
方法が行なわれてφる。

しかし圧延材料の板巾が異なる場合、Ｔｏるいはロール
が摩耗を生じた場合は有効に板クラウン量を補償できな
い欠点がある。

近年ロールそのものを曲けて圧延するロールベンダー法
が開発され実用化されて−る。しかしこのロールベンダ
ー法も、板クラウン量が大きい場合は、ロールクラウン
変更量が小さいため板クラウンを除去することは困難で
ある。

発明者等はこのような板クラウンの制御について研究を
行い、圧延時の７−クロール形状について検討した。

熱間圧延においては加熱された圧延材料からワ−クロー
ルがヒートアップして実効的なロールクラウンが付与さ
れるものである。第１図は圧延機の正面簡略図である。

（１）はワークロール、Ｃ２）ハ圧延材料である。ワー
クロール（１）は圧延材料（２）からの熱によって、ワ
ークロール中央部の径（ｄｌ）は圧延材料の端部のロー
ル径（ｄ、）より大きくなシその２１　（ｄｘ　−ａｘ
）が板巾当９の実効的なロールクラウン量（Ｃｒ）とな
って付与されるものである。

しかし、ロール表向が過度に上昇すると、表面に亀甲割
れが発生する。また熱摩耗も増大するため冷却水をロー
ル表面に噴射してロールを冷却することが行われている
。現状ではロール表向温度を極力低下させることを目的
としているため過度に冷却されて釣る。

発明者等は、このロール温度の亀甲割れ中熱摩耗を防止
する制限温度は従来考えられている温度値よりかなり高
い温度であることを見出した。

この発明はこのような知見にもとづきなされたもので、
ロール表面温度を監視しつつロールクラウン量を制御し
て所定の板クラウン量に制御する方法及びその装置を発
明したものである。すなわちこの発明の要旨は。

ｌ　圧延機のワークロール表面温度と、圧延中の板クラ
ウン量を測定し、これらの測定値からワークロールの軸
方向の冷却水量分布を制御することを特徴とする板クラ
ウン制御方法。

２　圧延機のワークロールの軸方向にロール冷却水の水
量分布が変更可能なロール冷却装置と。

圧延中の圧延材料の板クラウン量を測定する装置と、ロ
ール表面温度を測定する装置と、上紀板クラウン測定装
置からのクラウン量とロール表面温度からロール冷却装
置の水量分布を制御する装置とからなることを特徴とす
る板クラウン制御装置。

である。

以下図面にもとづいてこの発明を説明する。嬉２図はこ
の発明実施のための装置の１例を示す図である。（１）
％（１）は４段圧延機のワークロール、（幻は圧延材料
である。（３）、　（３）はロール冷却装置であって、
ロール軸方向に水量分布を変更可能な、例えば電磁弁（
４）、　（４）が配設されている。（５）はロール表面
温度瀾、９定装置、（４＄）は板クラウン測定装置、（
７）は演算制御装置である。

圧延材料（２）は１図中左から右方向に圧延される。

圧延が開始されると、ロール温度測定装置（５）、（５
）は、例えば放射温度針等によってロールの軸方崗全＃
ＪＴｏるいは中央部（最高温部）の温度を測定し、所定
の時間間隔（３０秒〜２分）毎に演算制御装置（７）に
送られる。板クラウン測定装置（６）は圧延中の圧延材
料の巾方向中央部の板厚と端部の板厚の差、すなわち板
クラウン量を、ｒ線厚み計等によって各パス毎に１定し
てこの腸定値も演算制御装置（７）へ送られる。演算制
御装置（７）は、前記したロール温度測定装置（５）、
（５）からの測定値と、板クラウン真室装置（６）から
の板クラウン量からロール冷却装置（３）、　（３）の
水量分布量を指令制御するものである。

第３図はこの発明演算制御装置（７）のブロック線図で
ある。ブロック（１）はロール温度測定装置（５）。

（５）から入力した烏定値が、許容温度範囲内にあるか
どうかを判断する。もし、ロール表面温度が許容温度範
囲より高い場合は、ブロック〔２〕によシロール冷却装
置（３）、　（３＞の水量を増加する指令を出力する。

ブロック〔ｌ〕において、ロール表面温度が許容温度範
囲以下の場合は、板クラウン測定装置（６）からの板ク
ラウン量を入力し、ブロック〔３〕により入力された板
クラウン量が許容範囲よシ小さい、すなわち負の板クラ
ウンが大きい場合はブロック〔４〕によりロール冷却装
置（３）のロール中央部の冷却水量を増量する。板クラ
ウン量が、許容範囲よシ大きい、すなわち正の板クラウ
ンが大会い場合はブロック〔５〕によりロール冷却装置
（１）のロール中央部の冷却水量を減量するよう指令出
力するものである。これらの増量あるいは減量の量はワ
ークロールの材質・形状等によって異なるため予め実験
的あるいは計算により決定入力するものである。

第２図はこの発明装置を圧延機の出ｊｌｌｌＫ設けた例
を示したが、圧延機の入側あるいは両側に設けてもその
効果に変りはない。

次に夾施例にもとづいてこの発明をさらに詳しく説明す
る。この発明制御方法及び装置を厚板熱間圧延機に実施
した例についてのべる。

実施した圧延機のロールの形状、材質等を第１表に示す
。

第１表 また第４図はロール冷却水量と板クラウン減少量の関係
を示す図である。横軸はロール中央部の冷却水量であり
、縦軸は板クラウン減少量を示すものである。このロー
ル冷却水量と板クラウン減少量の関係は、ワークロール
の材質、形状、冷却条件等によって異なるため予め実験
的に求めたものである。

さ、５２００Ｍ長さの鋼片を２４００ＴＯ荷重で５回（
５パス）圧延し、２６００ｆｉ巾、３５．２ｍｌ厚さ。

１ｌ１０００ｓ長さ、板クラウン許容１１０．１５厘以
Ｆの厚鋼板を製造した。

各パス毎の圧延時間、ロール冷却水量、ロール温度、板
クラウンの推移と、従来方法であるロール冷却水を制御
しない場合の板クラウン量を併せ第２表に示す。

第　　２　　表 第２表において、１バス目のロール表面温度は８０゛Ｃ
％板クラウン置は０．２５■で多った、この数値から第
４図に示す関係から演算制御装置よりロール中央部の冷
却水量を２パス以後は４０１／ｖｌ・ｍｌｎに制御した
。２パス目以後のロール中央部の表面温度は上昇し５パ
ス目には１６０℃となり板クラウン置は０．１４１ｍと
許容範囲内に減少させることができた。

これに対し従来方法であるロール冷却水を制御しない、
圧延では板クラウン量は５パス目で０．２３１１１あり
許容範囲外であった。

以上のように、この発明制御方法及び装置は。

ワークロールのロール冷却水の冷却水量分布を。

実測した板クラウン量に応じて制御し、所定の板クラウ
ン量に制御するもので、制御が正確で確実である。また
圧延中にも板クラウン量の―整が可能である。さらにワ
ークロールの摩耗等による誤差にも対処できる等多くの
幼果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は圧延機の正面簡略図、第２図はこの発明制御装
置の一実施例を示す図、第３図はこの発明制御装置のブ
ロック線ｇ１．嬉４図はロール冷却水量と板クラウン減
少量の関係を示す図である。 図中、１−・・ワークロール、２・・・圧延材料、３・
・・ロール冷却装置、４・・・電磁弁、５・・・ロール
表面温度調定装置、６・・・板クラウン測定装置、７・
・・演算制御装置。 出願人　　住友金属工業株式会社 什個人　　　　柿　　　　ｍ　　　　１　　　　久　　
　　“第１図 第２図 第３図 第４図 ロー）し↑即木量（＃／ｍ”ｍｔｗｌ 自発手続補正書 昭和５７年１１月１６日 事件との関係　　　　出願人 住　所　大阪市東区北浜５丁目１５番地（２１１）名　
称　住友金属工業株式会社５、補正の対象 （１）　　本願明細書第５頁第７行に、「所定の時閲関
隔（８０秒〜２分）毎に演算制御装置」とあるを、「連
続的に演算制御装置」に補正する。 （２）同上第６頁第１６行に、「圧慝機の出側に設けた
」とあるを、「圧焉機の出側に設は九」に補正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｌ　圧延機のワークロールの表面温度と、圧延中の板ク
   ラウン量を測定し、これらの一定値から、ワークロール
   の軸方向のロール冷却水の冷却水量分布を制御すること
   を特徴とする板クラウン制御方法。 ２　圧延機のワークルールの軸方向にロール冷却水の水
   量分布が変ｉ可能なロール冷却装置と。 圧延中の圧延材料の板クラウン量を測定する装置と、ロ
   ール表面温度を測定する装置と、上記板クラウン調定装
   置と、ロール表面温度から、上記冷却装置の水量分布を
   制御する装置とからなることを特徴とする板クラウン制
   御装置。