JPS5812102B2 - 羽根状回転体のダイカスト鋳造法 - Google Patents

羽根状回転体のダイカスト鋳造法

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JPS5812102B2
JPS5812102B2 JP90680A JP90680A JPS5812102B2 JP S5812102 B2 JPS5812102 B2 JP S5812102B2 JP 90680 A JP90680 A JP 90680A JP 90680 A JP90680 A JP 90680A JP S5812102 B2 JPS5812102 B2 JP S5812102B2
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forming
split
casting
blade
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/22Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/08Cold chamber machines, i.e. with unheated press chamber into which molten metal is ladled
    • B22D17/12Cold chamber machines, i.e. with unheated press chamber into which molten metal is ladled with vertical press motion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D18/00Pressure casting; Vacuum casting
    • B22D18/02Pressure casting making use of mechanical pressure devices, e.g. cast-forging

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、羽根状回転体のダイカスト鋳造法に関し、
とくに複数の分割金型を放射方向に進退可能に配設し、
前記各分割金型の前進限型合わせ位置で前記分割金型に
より羽根状回転体の形状に対応した鋳造空間を形成し、
前記鋳造空間内に溶融金属を圧入充填して羽根状回転体
を製造するようにした羽根状回転体のダイカスト鋳造法
に関する。
第1図は前記羽根状回転体1の一例を示しており、9枚
の羽根を有する羽根部2と軸部3とから構成されている
また、軸部3には後述する如き製造法に起因するビスケ
ット部4が一体的に形成され、製品加工時には切断線l
でビスケット部4が除去され、軸部3には必要な形状の
他の部材が接合される。
このような構造の羽根状回転体1は、一般に良好な高速
回転性能を具えていることが要求され、薄肉複雑形状の
羽根部2を有するためにかなり厳密な寸法精度が要求さ
れている。
そこで、従来において上記羽根状回転体1を製造するに
際しては、ロストワックス法やプラスターモールド法な
どのいわゆる精密鋳造法が採用されることが多く、生産
の主力手段となっていた。
ところが、このような精密鋳造法は生産性が低く、高価
につくという欠点を有していた。
これに関して本出願人は、生産性の高いダイカスト鋳造
法によって第1図に示す如き羽根状回転体を製造するべ
く種々の実験検討を重ねてきている。
第2図および第3図は、本出願人が検討を重ねてきたダ
イカスト鋳造法による羽根状回転体のダイカスト鋳造装
置の従来構造例を示すものであって、第2図は型開き状
態を示している。
このダイカスト鋳造装置は、その中央部分に金型装置5
をそなえている。
この金型装置5は、前記羽根状回転体1の羽根枚数に対
応した9個の分割金型5a〜5iをそなえており、第3
図に示すように放射方向に進退可能に配設され、各々の
前進限位置で、前記羽根状回転体1の形状に対応した鋳
造空間6が形成されるようになっている。
すなわち、各分割金型5a〜51は、それぞれ金型保持
体10を介してボルト11により金型保持板12に連結
され、さらに側枠13に固定した圧力シリンダ14のピ
ストンロッド14aに連結されて、第2図および第3図
に示すように、鋳造空間6の回転体中心軸Pに向けて放
射方向に進退可能に配設され、圧力シリンダ14の作動
により型合わせおよび型開きがおこなえるようにしてい
る。
このとき、金型保持体10は下部金型枠15上で摺動可
能であり、前記金型保持体10、側枠13、圧力シリン
ダ14、下部金型枠15、上部金型枠16、上金型17
等がラム18に保持されている。
さらに、ラム18には押出ピン19をそなえた圧力シリ
ンダ20を固定している。
この押出ピン19は羽根状回転体1の頂面を形成すると
共にダイカスト鋳造後の製品押出しの機能を有している
そして、上記ラム18はコラム21に取付けたガイドレ
ール22に沿って上下方向に摺動可能に配設されていて
、複数のブラケット23およびリンク24ならびにステ
イ25を介して圧力シリンダ26およびこのピストンロ
ッド26aの作動により昇降可能になっている。
一方、ベッド30には上記分割金型5a〜51の位置に
合わせてスリーブ31をスリーブ保持体32により固定
すると共に、ベッド30の内側に射出機構懸架体33を
固定している。
この射出機構懸架体33には射出用圧力シリンダ34を
固定し、この射出用圧力シリンダ34のピストンロッド
に連結したプランジャロッド35に前記スリーブ31内
で摺動するプランジャチップ36を固定している。
そこで、第1図に示す羽根状回転体1を製造するに際し
ては、各圧力シリンダ14を一斉に押出作動させて各分
割金型5a〜51を前進限型合せ位置まで放射方向に移
動させ、羽根状回転体1の形状に対応した鋳造空間6を
形成する。
次に、スリーブ31内に所要量の溶融金属38を供給す
る。
この溶融金属38の供給の完了後ただちに圧力シリンダ
26を作動させることによってリンク24を介してラム
18を降下させ、金型装置5の下端がスリーブ31の上
端に当接した状態で前記圧力シリンダ26による型締め
を維持させる。
そして、加圧型締め後ただちに射出用圧力シリンダ34
を作動させてプランジャチップ36を上方へ射出前進さ
せる。
したがって、スリーブ31内に供給された溶融金属38
は、プランジャチップ36の射出前進にあわせて鋳造空
間6内に圧入充填される。
ここで、プランジャチップ36の前進限は、鋳造空間6
およびビスケット部4の体積に応じてあらかじめ計算さ
れた溶融金属38の供給量により決定される。
そして、溶融金属38が実質的に鋳造空間6内に充満さ
れると、圧力シリンダ34による射出圧力は溶融金属3
8の全面に伝播され、さらに緊密な状態で凝固するまで
上記射出圧力が継続的に付加される。
溶融金属38の凝固後に、圧力シリンダ26を引込作動
させて金型装置5を上昇させ、スリーブ31の上端より
離間させる。
さらに、圧力シリンダ34を引込作動させてプランジャ
チップ36を降下させる。
その後、圧力シリンダ14をそれぞれ引込作動させて各
分割金型5a〜51を後退させ、型開きをおこなったの
ち、圧力シリンダ20の押出作動により離型し、スリー
ブ31内の残留分であるビスケット部4を切断除去する
と共にはり取りおよび仕上げ加工を施して第1図に示す
ような羽根状回転体1を得る。
ところで、このようなダイカスト鋳造において、羽根状
回転体1の羽根部2の凝固速度は、軸部3の凝固速度に
比べて著しく速い。
これを金型側の観点からみると、複数の分割金型5a〜
51は鋳造空間6内に溶融金属38が圧入充填され、そ
の後前記溶融金属38が凝固するまでの間型締め保持さ
れるため、凝固速度の速い羽根部2においては必要以上
に長時間型締めした状態が継続されていることになる。
しかしながら、金型にとってみれば、溶融金属のもつ高
熱に起因する金型の損耗をできるだけ少なくするために
、早期に型開きすることが望ましい。
ところが、上記した従来のダイカスト鋳造の場合には、
薄肉の羽根部2が凝固したあとも、厚肉の軸部3は未凝
固状態となっているため、分割金型5a〜51の型開き
時期は、前記軸部3の凝固時間を含めて考慮しなければ
ならない。
なお、ビスケット部4も厚肉であるが、これはビスケッ
ト部4の厚さを少なくしたり、あるいはスリーブ31の
まわりに冷却機構を設けるなどの対策を施すことによっ
て比較的早期に凝固させることができる。
したがって、実際上は溶融金属38の鋳造空間6内への
圧入充填から各分割金型5a〜51の型開きまでのいわ
ゆる型締め時間は、前記軸部3の凝固時間によって大き
く左右されてしまうことになり、薄肉複雑形状でしかも
厳密な寸法精度が要求される羽根部2を形成するための
各分割金型5a〜51の羽根部成形面は、必要以上に溶
融金属からの熱影響を受けてしまうという問題を残して
いた。
加えて、曲翼形状の羽根部2を有する回転体の場合には
、鋳造時の収縮応力によって彎曲した羽根部2にしばし
ば鋳造割れを生ずるという問題もあった。
この発明の目的は、上述したダイカスト鋳造法における
問題点を解決し、金型のとくに羽根部成形面の溶融金属
からの熱影響による損耗の発生をできるだけ少なくする
と共に、羽根部において鋳造割れが発生するのを極力防
止しうるようにした羽根状回転体のダイカスト鋳造法を
提供することにある。
この目的を達成するため、この発明では、前記各分割金
型を前記羽根状回転体の羽根部を鋳造成形する羽根部成
形用分割金型と前記羽根状回転体の羽根部より凝固の遅
い軸部を鋳造成形する軸部成形用分割金型とに分けて構
成し、前記両分割金型の前進限型合わせ位置で前記鋳造
空間内に溶融金属を圧入充填した後、前記羽根部の凝固
後すみやかに前記羽根部成形用分割金型を優先して後退
させ、次いで前記軸部の凝固後に前記軸部成形用分割金
型を後退させるというように、羽根部の凝固時間に合わ
せて羽根部成形用分割金型を軸部成形用分割金型よりも
優先して型開きさせるようにしたことを特徴としている
以下、この発明の好適な実施例を図面に基いてさらに詳
細に説明する。
第4図ないし第6図はこの発明の一実施例におけるダイ
カスト鋳造装置の要部断面説明図であって、第2図およ
び第3図に示すダイカスト鋳造装置の金型装置5に代え
て使用され、同様にラム18に装着して昇降可能に保持
される。
なお、第4図ないし第6図において、第2図および第3
図に示すダイカスト鋳造装置と同一構成部分には同一符
号を付している。
図に示すように、複数の分割金型45.(45a〜45
i)は放射方向に進退可能に配設されているが、この分
割金型45.(45a〜45i)は、それぞれ第1図に
示す羽根状回転体1の羽根部2を鋳造成形する羽根部成
形用分割金型46、(45a〜46i)と、前記羽根状
回転体1の羽根部2より凝固の遅い軸部3を鋳造成形す
る軸部成形用分割金型47 、(47a〜47i)とに
分けて構成されている。
そして、羽根部成形用分割金型46 、(46a〜46
i)の底面側には凹形嵌合部146を設けると共に、軸
部成形用分割金型47゜(47a〜47i)の上面側に
は凸形嵌合部147を設けている。
そして、図示の如く凹形嵌合部146内に凸形嵌合部1
47が嵌合した状態となっているが各分割金型46,4
7を進退可能にした放射方向において、凹形嵌合部14
6の長さは凸形嵌合部147の長さよりも若干大きく形
成されている。
このように、各分割金型45.(45a〜45i)は、
羽根部成形用分割金型46.(46a〜46i)と軸部
成形用分割金型47.(47a〜47i)とに分けて構
成され、第2図に示す場合と同様に、上金型17と下部
金型枠15との間で圧力シリンダ14の作動によりそれ
ぞれ放射方向に進退可能になっている。
第4図では、圧力シリンダ14の押出作動によって各分
割金型46,47が前進限型合わせ位置まで到達した状
態を示しており、この前進限位置は、羽根部成形用分割
金型46 、(46a〜46i)の先端部が押出ピン1
9に接触することによって規制される。
上記圧力シリンダ14のピストンロッド14aは、羽根
部成形用分割金型46゜(46a〜46i)にのみ連結
されているが、その凹形嵌合部146と凸形嵌合部14
7とが嵌合していることによって、軸部成形用分割金型
47゜(47a〜47i)も前進限型合わせ位置まで軸
線Pに向かって放射方向(求心方向)に前進する。
このような分割金型46,47の前進限型合わせ状態に
おいて、各分割金型46,47によって第1図に示す羽
根状回転体1の形状に対応した鋳造空間6が形成されて
いる。
そこで、上記装置によって羽根状回転体1のダイカスト
鋳造をおこなうには、スリーブ31内に所要量の溶融金
属38を供給し、その後ただちに圧力シリンダ26(第
2図参照)を押出作動させて軸部成形用分割金型47.
(47a〜47i)の下端がスリーブ31の上端に当接
するまで降下させ、この状態で前記圧力シリンダ26に
よる型締めを維持させる。
型締め後直ちに圧力シリンダ34(第2図参照)を作動
させてプランジャチップ36を上方へ射出前進させる。
したがって、前記溶融金属38はプランジャチップ36
の射出前進にあわせて鋳造空間6内に圧入充填される。
このときのプランジャチップ36の前進限は、鋳造空間
6およびビスケット部4の体積に応じてあらかじめ計算
された溶融金属38の供給量により決定される。
そして、溶融金属38が実質的に鋳造空間6内に充満さ
れると、圧力シリンダ34による射出圧力は溶融金属3
8の全面に伝播され、さらに緊密な状態で凝固するまで
上記射出圧力が継続的に付加される。
この間、鋳造空間6内では、先ず薄肉部である羽根部2
が極く短時間のうちに凝固する。
そこで、上記羽根部2の凝固後すみやかに複数の圧力シ
リンダ14を一斉に引込作動させ、羽根部成形用分割金
型46.(46a〜46i)を第5図に矢印Aで示す如
く放射方向に後退させる。
したがって、羽根部2の凝固後にすみやかに羽根部成形
用分割金型46.(46a〜46i)が離れるため、溶
融金属のもつ高熱に起因する金型の損耗をかなり少なく
することができる。
このようにして羽根部成形用分割金型46.(46a〜
46i)を優先的に後退させるが、前述した如く、その
底面に形成した凹形嵌合部146の放射方向における長
さは、軸部成形用分割金型47 、(47a〜47i)
の上面に形成した凸形嵌合部147の長さよりも若干大
きくしているため、圧力シリンダ14の引込作動の初期
においては第5図に示すように羽根部成形用分割金型4
6.(46a〜46i)のみが優先的に後退し、軸部成
形用分割金型47 、(47a〜47i)は停止したま
まとなっている。
このように、羽根部成形用分割金型46゜(46a〜4
6i)は、凹形嵌合部146と凸形嵌合部147の長さ
の差の分だけ優先的に後退するが、上記の凹形嵌合部1
46および凸形嵌合部147の長さは実際には任意に決
定することができる。
すなわち、羽根部成形用分割金型46.(46a〜46
iの後退開始と軸部成形用分割金型47゜(47a〜4
7i)の後退開始の時間の差を大きくしたい場合には、
前記固嵌合部146,147の放射方向における長さの
差を大きくとればよい。
あるいは、前記両分割金型46,47の後退開始の時間
差を大きくする場合に、圧力シリンダ14の引込作動を
一時的に停止させる(電磁弁等の制御による)ことも可
能であり、固嵌合部146,147の長さの差が比較的
小さいときでも上記圧力シリンダ14の動作を制御する
ことによって両分割金型46,47の作動開始の時間差
を大きくとることができる。
次いで、軸部3の凝固後に圧力シリンダ14を引込作動
させると、第6図に矢印Bで示すように、固嵌合部14
6,147の嵌合によって軸部成形用分割金型47.(
47a〜47i)が放射方向に後退する。
そして、圧力シリンダ14の後退限位置まで両分割金型
46,47は一体となって後退する。
第7図および第8図はこの発明の他の実施例を示すもの
で、分割金型45 、(45a〜45i)等の昇降機構
およびプランジャチップ36の昇降機構は第2図に示す
ものと全く同じにできる。
この実施例では、両分割金型46.47に嵌合部(14
6゜147)を設けていないが、各々の分割金型46゜
47にそれぞれロッド42.43を連結している。
そして、一方のロッド42はピン42aを介して継手部
材44に取付けられていると共に、他方のロッド43は
ピン43aを介して前記継手部材44に形成した長孔4
4a内で摺動可能に配設されている。
したがって、羽根部成形用分割金型46 、(46a〜
46i)は圧力シリンダ14のピストンロッド14aの
動きに追従して動く。
他方、軸部成形用分割金型47 、(47a〜47i)
は継手部材44に形成した長孔44aの長さ分だけ上記
ピストンロッド14aの動きに追従しない範囲がある。
そこで、第7図に矢印Cで示すピストンロッド14aの
前進時には、前記長孔44aの後方端にピン43aが位
置しているので両分割金型46゜47は一体となって放
射方向に前進し、前進限型合わせ位置で前記第1図に示
す羽根状回転体1の形状に対応した鋳造空間6を形成す
る。
この鋳造空間6内に溶融金属38を圧入充填したのち、
羽根部2の凝固に合わせて圧力シリンダ14を引込作動
させ、第8図に矢印りで示す如くピストンロッド14a
を後退させると、羽根部成形用分割金型46はこれに追
従して同時に後退する。
このとき、ピン43aは前記長孔44a内を摺動するだ
けであるため、軸部成形用分割金型47は停止したまま
となっている。
さらにピストンロッド14aが後退すると、ピン43a
が長孔44aの前方端に接触して(第8図の状態)この
ときに始めて軸部成形用分割金型47が放射方向に後退
する。
このような構造としても、羽根部成形用分割金型46を
軸部成形用分割金型47よりも優先的に型開きさせるこ
とができる。
上述した第4図ないし第6図に示す実施例においては、
羽根部成形用分割金型46の底面側に凹形嵌合部146
を形成し、軸部成形用分割金型47の上面側に凸形嵌合
部147を形成した場合を示しているが、この凹凸関係
を反対にして羽根部成形用分割金型46の底面側に凸形
嵌合部を形成するようになすことも当然可能である。
また、第7図および第8図に示す実施例においては、1
本の圧力シリンダ14のピストンロッド14aの先端に
継手部材44を連結し、各々ピン42a 、43aを介
してロッド42.43を連結するようにしているが各ロ
ッド42.43をそれぞれ圧力シリンダのピストンロッ
ドに連結し、ロッド42側の圧力シリンダを羽根部2の
凝固後すみやかに後退させ、ロッド43側の圧力シリン
ダを軸部3の凝固後に後退させるようにしてもよい。
そのほか、前記羽根部成形用分割金型46を優先的に後
退させる手段としては、トグル機構やヒンジ機構などの
種々の機構を適用することができる。
上述の如く、羽根部成形用分割金型46゜(46a〜4
6i)を溶融金属38の高熱環境から早期に引離すよう
にしているため、上記高熱による金型の損耗を少なくす
ることができ、金型の寿命を従来の場合に比べてかなり
向上させることが可能である。
応用した一例においてNi基耐熱合金を用いて羽根状回
転体1をダイカスト鋳造した場合、従来のいわゆる型締
め時間はおよそ10〜15秒であったが、本発明に基づ
いて羽根部成形用分割金型46のみを優先的に型開する
場合、上記型締め時間はおよそ2〜5秒でよいことが明
らかであった。
したがって羽根部成形用分割金型46が高熱環境に置か
れる時間をかなり短縮することができる。
このとき、金型の損耗度合は高熱環境に置かれている時
間と関係することから、本発明法によれば寸法精度の特
に厳密な羽根部成形用分割金型46の損耗をかなり少な
くすることができ、寿命の延長を実現することが可能と
なる。
次表は、前記第4図ないし第6図に示したダイカスト鋳
造装置を用いて実験した結果の一例を示すものである。
なお、上表において製品割れは鋳造製品200個のうち
で割れの検出された数量より算出したものであり、上記
表からも明らかなように、本発明法によれば金型寿命を
大幅に向上させることができると同時に、製品割れの発
生をかなり少なくできることが確認できた。
これは、溶融金属の凝固に合わせて直ちに金型を開くよ
うにし、型締め時間を必要最小限度に短かくしているた
め、鋳造応力を金型内で発生させず、鋳造製品に対する
応力付加をなくすことが可能となったことによる。
以上のように、この発明によれば、放射方向に進退可能
に配設した分割金型を羽根部成形用分割金型と軸部成形
用分割金型とに分けて構成し、鋳造空間内に溶融金属を
圧入充填した後、羽根状回転体の羽根部の凝固後すみや
かに前記羽根部成形用分割金型を優先して後退させ、前
記軸部の凝固後に軸部成形用分割金型を後退させるよう
にしたから、溶融金属の熱影響による金型の損耗を著し
く減少させることができて金型寿命の大幅な向上を実現
し、加えて複雑な形状を有する薄肉羽根部における鋳造
応力の発生を防止して鋳造製品の割れをかなり少なくす
ることができ、寸法精度の高い羽根状回転体を歩留り良
く量産することが可能であるという非常にすぐれた効果
をもたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明法により製造される羽根状回転体の一
例を示す斜視図、第2図および第3図は従来のダイカス
ト鋳造装置の一例を示すそれぞれ全体部分断面説明図お
よび金型部分の平面説明図、第4図ないし第6図はこの
発明の一実施例において使用されるダイカスト鋳造装置
の金型部分のそれぞれ型締め時、型開き途中時および最
終型開き時における拡大断面説明図、第7図および第8
図はこの発明の他の実施例において使用されるダイカス
ト鋳造装置の金型部分のそれぞれ型締め時および型開き
途中時における拡大断面説明図である。 1・・・・・・羽根状回転体、2・・・・・・羽根部、
3・・・・・・軸部、14・・・・・・圧力シリンダ、
38・・・・・・溶融金属、45、(45a〜45i)
・・・・・・分割金型、46.(46a〜46i)・・
・・・・羽根部成形用分割金型、47 、 (47a〜
47i)・・・・・・軸部成形用分割金型。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数の分割金型を放射方向に進退可能に配設し、前
    記各分割金型の前進限型合わせ位置で前記分割金型によ
    り、羽根部と軸部を有する羽根状回転体の形状に対応し
    た鋳造空間を形成し、前記鋳造空間内に溶融金属を圧入
    充填して羽根状回転体をダイカスト鋳造するにあたり、
    前記各分割金型を前記羽根状回転体の羽根部を鋳造成形
    する羽根部成形用分割金型と前記羽根状回転体の羽根部
    より凝固の遅い軸部を鋳造成形する軸部成形用分割金型
    とに分けて構成し、前記両分割金型の前進限型合わせ位
    置で前記鋳造空間内に溶融金属を圧入充填した後、前記
    羽根部の凝固後すみやかに前記羽根部成形用分割金型を
    優先して後退させ、次いで前記軸部の凝固後に前記軸部
    成形用分割金型を後退させることを特徴とする羽根状回
    転体のダイカスト鋳造法。
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