JPS5812097B2 - 鋳型搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、無枠造型プロセスに用いられる搬送装置に関
する。

このような造型プロセスでは、無枠鋳型を搬送台車上で
送り方向に互いに接して並べ、これら鋳型を両側面から
それぞれ共通なりランプ板で挟圧して拘束しているが、
鋳型の拘束を解除する際鋳型とクランプ板とを切り離す
力がないため、鋳型に注湯した状態で長時間放置する場
合、鋳型とクランプ板とが接着して、鋳型の搬送が不可
能になり、また拘束位置の基準をきめる手段が設けられ
ていないため、拘束の際鋳型が側方にずれ、塵埃等が鋳
型内へ侵入して鋳造不良をおこす等の欠点があった。

本発明の目的は、鋳型とクランプ板との接着を回避し、
かつ鋳型を拘束位置に正しく位置決めすることができる
鋳型搬送装置を提供することである。

第１図および第２図において、左右に長く延びる搬送装
置フレーム１上には、搬送台車２が図示してないローラ
を介して送り方向に往復運動可能に支持されている。

この搬送台車はフレーム１の長さ全体にわたって延びる
１台の台車でもよいが、複数の台車を連結して用いても
よい。

この搬送台車２上には、湯口３をもつ複数の無枠鋳型４
が送り方向に互いに接、して載置されている。

搬送台車２の下においてフレーム１には搬送シリンダ５
が取付けられ、そのピストンロッド６は搬送台車２に連
結されて、搬送シリンダ５のピストンのストロークに応
じた往復運動を搬送台車２に与える。

鋳型４の側方を挟圧して拘束するため、これら鋳型４の
両側には、フレーム１の送り方向長さにわたって延びる
クランプ板７Ａおよび７Ｂが配置され、やはり鋳型４の
両側において送り方向に分布してフレーム１に取付けら
れた複数のクランプシリンダ８Ａおよび８Ｂのピストン
にそれぞれ結合されている。

クラシブシリンダ８Ａ、８Ｂの空気圧操作回路を第３図
に示しである。

クランプシリンダ８Ａおよび８Ｂのピストンにより区画
されるシリンダ室のうち、拘束シリンダ室はそれぞれ共
通な導管１１Ａおよび１１Ｂに接続され、また拘束解除
シリンダ室はそれぞれ共通な接続導管１２Ａおよび１２
Ｂに接続され、両シリンダ８Ａおよび８Ｂにそれぞれ属
する接続導管１１Ａ、１２Ａおよび１１Ｂ、１２Ｂは、
それぞれ電磁切換弁１３および１４を介して共通な空気
圧源たとえばコンプレッサ１５および排気口１６へ選択
的に接続可能である。

各接続導管１１Ａ、１１Ｂ、１２Ａ、１２Ｂにはそれぞ
れ特定の圧力に応動する圧力スイッチ１７Ａ、１７Ｂ、
１８Ａ、１８Ｂが接続され、また切換弁１３および１４
とクランプシリンダ８Ａおよび８Ｂとの間の接続導管１
１Ａおよび１１Ｂ中には、それぞれ減圧弁１９および２
０が挿入されている。

減圧弁１９および２０のうち、減圧弁１９の方が減圧弁
２０より高い圧力に設定されるものとする。

図は鋳型４がクランプシリンダ８Ａ、８Ｂにより拘束さ
れている状態を示している。

鋳型４を搬送するために、まず切換弁１４が切換信号を
受けて切換わる。

クランプシリンダ８Ｂの拘束シリンダ室につながる接続
導管１１Ｂは今や切換わった弁１４を介して排気口１６
へ接続され、拘束シリンダ室を排気する。

一方拘束解除シリンダ室につながる接続導管１２Ｂは、
切換弁１４を介してコンプレッサ１５へ接続されるので
、空気圧が拘束解除シリンダ室へ流入し、クランプ板７
Ｂを鋳型４から離す。

クランプ板７Ｂの拘束解除後、圧力スイッチ１８Ｂの応
動により、切換弁１３が付勢されて切換えられ、同様に
クランプシリンダ８Ａの拘束シリンダ室を接続導管１１
Ａを介し才排気し、また拘束解除シリンダ室を接続導管
１２Ａを介しでコンプレッサ１５へ接続して、クランプ
板７Ａを鋳型４から離す。

クランプ板７Ａの拘束解除の終了が圧力スイッチ１８Ａ
で検知されると、搬送シリンダ５が空気圧を供給されて
、そのピストンに連結された搬送台車をその上の鋳型４
と共に送り方向（右方）へ移動させる。

鋳型４の搬送が終了すると、とんどは切換弁１３が図示
した位置へ戻され一クランプシリンダ８Ａの拘束シリン
ダ室がコンプレッサ１５に接続され、拘束解除シリンダ
室が排気口１６へ接続されるめで、クランプシリンダ８
Ａのピスト′ンに結合されたクランプ板７Ａは空気圧に
より繰出されて鋳型４の側面に当る。

クランプ板７Ａの繰出し位置は、フレーム１に固定され
゛たクランプシリンダ８Ａのビストンストロークにより
一義的に規定されている。

クランプ板７Ａの繰出しが終了すると、圧カスイツヂ１
７Ａの応動により、切換弁１４が図示した位置へ戻され
、クランプシリンダ８Ｂの拘束シリンダ室へコンプレッ
サ１５がう空気圧が供給され、拘束解除シリンダ室は排
気されるので、クランプ板７Ｂも繰出されて鋳型４の側
面に当る。

したがって鋳型４はクランプ板７Ａおよび７Ｂにより両
側から挟圧されて拘束されることになる。

この場合減圧弁１９および２０の前述した設定により、
クランプ板７Ａの押圧力の方がクランプ板７Ｂの押圧力
より大きいので、鋳型４はすべてクランプ板７Ａで規定
される拘束基準位置へそろえて拘束されることになる。

この鋳型拘束の完了が圧カスインチ１７Ｂで検知される
と、搬送シリンダ５が戻し方向に空気圧を供給されて戻
るが、鋳型４はクランプ板７Ａ。

７Ｂにより拘束されているので、搬送シリンダ５のピス
トンに連結された搬送台車２のみが、鋳型の底面に対し
て滑りながら元の位置へ戻される。

このような動作サイクルを繰返しながら、鋳型４は搬送
シリンダ５のビストンストロークに対応した行程でステ
ップ・パイ・ステップ式に送られることになる。

以上の説明から容易に了解されるように、本発明によれ
ば、クランプ板はクランプシリンダにより強制されて鋳
型の拘束を解除するので、鋳型とクランプ板とは確実に
離されることになる。

またクランプシリンダの位置が固定しており、一方のク
ランプシリンダの操作空気圧を他方のクランプシリンダ
の操作空気圧より大きく選ぶことにより、特別な手段な
しに鋳型拘束位置の基準を与えることができ、鋳型内へ
の塵埃等の侵入に因る鋳造不良を防止することができる
。

しかもクランプシリンダの拘束シリンダ室に至る接続導
管中に減圧弁を設けてζこの減圧弁の設定を変えること
により、同一の操作空気圧減で、両クランプシリンダの
操作空気圧を簡単に相違させることができる。

さらに切換弁および搬送シリンダの操作圧切換弁の動作
をシーケンス制御することにより、鋳型の搬送を自動的
に行なうことができる等、本発明による搬送装置はすぐ
れた利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の一部を切欠いた側面図、第２図
、はその平面図、第３図は空気圧操作回路図である。 ２パ・・・・・搬送台車、４・・・・・・鋳型、５・・
・・・・搬送シリンダ、７Ａ、７Ｂ・・・・・・クラン
プ板、８Ａ、８Ｂ・・・クランプシリンダ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 載置される鋳型の送り方向に往復運動可能な搬送台
   車と、この搬送台車を往復駆動する搬送シリンダと、前
   記搬送台車の両側に配置されてこの台車上の鋳型を両側
   面から挟圧して拘束する第１および第２のクランプ板と
   、これら第１および第２のクランプ板をそれぞれ往復駆
   動する第１および第２のクランプシリンダとを備え、第
   １および第２のクランプシリンダのうち一方の操作圧が
   他方の操作圧より大きく設定されていることを特徴とす
   る、鋳型搬送装置。