JPS6229151Y2

JPS6229151Y2 -

Info

Publication number: JPS6229151Y2
Application number: JP1981185728U
Authority: JP
Priority date: 1981-12-15
Filing date: 1981-12-15
Publication date: 1987-07-27
Also published as: JPS5893340U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はプレス機械の搬送装置、詳しくはロー
デイング側から材料をプレス内に搬送し、プレス
内から成形品をアンローデイング側に搬送する装
置に関するものである。

従来、この種の搬送装置としては複数のクラン
プ爪を備えた一対のフイードバーを矩形運動させ
るようにしたもの、あるいは複数のクランプ部材
を備えたフイードバーを上下動及び長手方向に往
復動させるようにしたもの等が知られているが、
それらはいずれもローデイング側・アンローデイ
ング側とも送り長さが一定である。

このために、ローデイング側の材料位置とプレ
ス加工位置との距離がプレス加工位置の距離より
も長い場合等にはローデイング側にアイドルステ
ーシヨンを設ける必要があり金型交換時間が長く
なり、またコスト的に高くなつてしまう。

つまり、第１図に示すように第１・第２・第３
プレス加工位置B₁，B₂，B₃を有するプレス機械
の場合にはプレス加工位置間の距離L₃がプレス
本体ａのローデイング側ｂの材料位置（デイスタ
ツキング位置）A₁と第１プレス加工位置B₁との
距離L₁よりも短かい場合には、またL₁＝２×L₃
という制約条件を加味してアイドルステーシヨン
Ｃを設ける必要がある。

第１図において、ｄがフイードバーであり、吸
着部材ｅがプレス加工位置間の距離L₃と同一間
隔で複数設けられていると共に、フイードバーｄ
を前記距離L₃毎に送り動作しかつ上下動して材
料を順次搬送するものである。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであ
り、その目的はローデイング側の送り長さとアン
ローデイング側の送り長さを異ならせることがで
きるようにしたプレス機械の搬送装置を提供する
ことである。

以下第２図を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第２図は斜視図であり、プレス本体１は上部本
体２と中間部本体３と下部本体４とより略Ｃ字状
となつていると共に、上部本体２にはスライド５
が上下動自在に設けられ、下部本体４にはベツド
６が設けてある。

前記上部本体２の両側面２ａ，２ａには一対の
ブラケツト７，７を介してレール８がプレス本体
１の上方かつ前方位置に両側面２ａ，２ａよりも
外方に張り出して横架支承してあり、該レール８
に沿つて本体９が長手方向（矢印X₁）に摺動自在
に設けてある。

該本体９には縦孔１０が穿孔され、この縦孔１
０内には杆体１１が嵌挿されかつシリンダ１２で
上下方向（矢印Ｚ方向）に移動されると共に、杆
体１１には昇降体１３が設けてある。

該昇降体１３には横孔１４が穿孔され、この横
孔１４内に杆体１５が前後方向（矢印Ｙ方向）に
摺動自在に嵌挿されていると共に、シリンダ１６
のピストン杆１６ａが連結してある。

該杆体１５には保持具１７が固設され、該保持
具１７には長手方向の孔１８が穿孔してあると共
に、孔１８には移動杆１９が長手方向（矢印X₂
方向）に摺動自在に嵌挿され、該移動杆１９には
バキユームカツプ等の第１吸着手段２０_１が設け
てあると共に、図示しないシリンダによつて長手
方向に摺動され、さらに前記保持具１７に設けた
取付杆２１には第２・第３・第４吸着手段２０
_２，２０_３，２０_４がプレス加工位置間の距離
L₃と同一間隔で固設してある。

しかして、本体９をレール８に沿つて長手方向
に移動することで各吸着手段２０をローデイング
側からアンローデイング側に移動すると共に、昇
降体１３を上下動することで各吸着手段２０を上
下動するこでローデイング側のブランクｂをプレ
ス加工位置に搬送し、成形品をアンローデイング
側に搬出できる。

また、移動杆１９を長手方向に摺動することで
第１吸着手段２０_１を他の吸着手段２０_２，２０
_３，２０_４に対して搬送方向に移動できるので、
ローデイング側の送り長さとアンローデイング側
の送り長さを異ならせることができる。

したがつて、第３図に示すようにローデイング
側ｂの材料位置（デイスタツキング位置）A₁と
第１プレス加工位置B₁との距離L₁がプレス加工
位置の距離L₃よりも長い場合でもアイドルステ
ーシヨンを設けることなく材料を順次搬送でき
る。

また、第４図に示すように第２プレス加工部
B₂でのみプレス加工する様な場合には本体９を
長手方向に移動する際に第１吸着手段２０_１を距
離L₄移動すれば第２プレス加工位置B₂にのみブ
ランクｂを搬送できる。また、第２プレス加工位
置B₂で加工した成形品b₂は吸着手段２０_２を距離
L₅移動すればアンローデイング位置A₂に成形品
b₂を搬送できる。

第５図は第１〜第４プレス加工位置B₁〜B₄を
有するプレス機械に本考案に係る搬送装置を取付
けた概略平面図であり、第５図において、a′はブ
ランクb′を載置したパレツトであり、シリンダ
c′等によつて矢印方向にプレス本体１の側方ロー
デイング側に搬送されると共に、d′はプレス本体
１の側方アンローデイング側に設けた成形品搬出
コンベヤであり、成形品パレツトe′に成形品を搬
送し、成形品パレツトe′は矢印方向に移動され
る。

この場合に第２プレス加工位置Ｂにのみ材料を
供給してプレス加工するには次のようにしてブラ
ンクを搬送すれば良い。

つまり、第６図のように第１材料供給位置A′₁
と第２プレス加工位置B₂との距離だけストロー
ク（X₁）させて順次ブランクｂを搬送し、ブラン
クが無くなつた時にはαだけストロークを長くし
て第２材料供給位置A′₁のブランクｂを搬送する
と共に、X₂だけストロークして成形品を成形品
搬出位置A₂まで搬出すれば良い。

このようにすれば複数個所にブランクを設置で
きる。

なお、Ｚは上下方向ストローク、Ｙは前後方向
ストロークである。

また、第２・第３・第４プレス加工位置B₂，
B₃，B₄にある工程金型でプレス加工する場合に
は第７図に示すように動作すれば良い。

本考案は以上の様になり、本体９をレール８に
沿つて長手方向に移動すると共に、昇降体１３を
本体９に対して上下動し、さらに杆体１５を昇降
体１３に対して前後動することで、第１の吸着手
段と第２の吸着手段を左右方向、上下方向、前後
方向に移動できるから、プレス本体１の左右一側
方のローデイング側より材料をプレス本体１内に
搬入したり、プレス本体１内で材料を順次搬送し
たり、成形品をプレス本体１の左右他側方のアン
ローデイング側に搬出できると共に、搬入動作と
搬送動作及び搬送動作と搬出動作を同期して行な
うことができる。

しかも、保持具１７はプレス本体１に向けて前
後移動できるから第１、第２の吸着手段を金型の
大きさに応じて前後移動して吸着位置を変更でき
るから、金型の大きさにとらわれることなく搬送
できる。

また、第１の吸着手段を備えた移動杆１９は左
右移動できるから、第１の吸着手段と第２の吸着
手段との間隔を調整できると共に、本体９を左右
方向に移動して材料を搬送している際に移動杆１
９を移動して第１の吸着手段を本体９に対して左
右方向に移動して第１の吸着手段と第２の吸着手
段の搬送ストロークを異ならせることができる。

したがつて、ローデイング側の送り長さとアン
ローデイング側の送り長さを異ならせることがで
き材料供給位置とプレス加工位置との距離が複数
のプレス加工位置間の距離よりも長くなつてもア
イドルステーシヨンを設ける必要がなく、さらに
は、アンローデイング側、ローデイング側とも送
り長さを任意に変えることができるので、複数の
加工位置の任意の金型へ材料の供給ができるとと
もに、加工完了した成形品を任意の位置から取り
出すことが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の不具合説明図、第２図は本考案
の実施例を示す斜視図、第３図・第４図はその動
作説明図、第５図は本考案に係る搬送装置の使用
例を示す概略平面図、第６図・第７図はその動作
説明図である。９は本体、１３は昇降体、２０は吸着手段。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上部本体２と中間部本体３と下部本体４とによ
り前方が開口した略Ｃ字状となつたプレス本体１
を構成し、この上部本体２にスライド５を上下動
自在に設けると共に、下部本体４にベツド６を設
けてプレス機械とし、前記上部本体２の前面にレ
ール８を左右方向に向けて横架支承し、該レール
８に沿つて本体９を長手方向に移動自在に設ける
と共に、この本体９の下部に昇降体１３を上下動
自在に取付け、さらにこの昇降体１３に杆体１５
をプレス本体１に向けて前後移動自在に取付ける
と共に、該杆体１５に移動杆１９を左右方向に移
動自在に設け、この移動杆１９に第１の吸着手段
を取付けると共に、前記杆体１５に取付杆２１を
左右方向に向けて取付け、この取付杆２１に第２
の吸着手段を取着したことを特徴とするプレス機
械の搬送装置。