JPS5811311Y2 - 調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鍋と蓋ならびに鍋を内嵌保持する外枠とから
なり、かつ、鍋と燃焼加熱装置との間に、鍋底の温度を
検知して前記燃焼加熱装置を自動消火させる消火機構を
設けである加熱調理器に関する。

従来の加熱調理器は、前記蓋が鍋に対して所定の閉蓋姿
勢にない場合でも、又、鍋が外枠に対して所定の保持姿
勢に載置されていない場合であっても燃焼加熱装置によ
る燃焼が可能であるために、前者の場合に於いては圧力
不足による調理不良、或いは万一内圧が上った場合に鍋
と蓋との保合がはずれ、加熱された高温蒸気の噴出の危
険性を有し、また、後者の場合は、不正確な鍋底温度検
出による消火機構の誤動作を招き、スイッチ早切れや過
熱による焦げ付きが発生する憂いがあった。

本考案は、上記の点に鑑み、前記蓋が鍋に対して所定の
閉蓋状態にあり、かつ、鍋が外枠に対して所定の保持姿
勢に正確に載置されたときのみ燃焼加熱装置による燃焼
を可能ならしめて前述したような不都合を解消し、しか
も、一つの調理器をもって多種類の調理作業に使用でき
る適用範囲の広い加熱調理器を提供せんとするものであ
る。

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は調理器の縦断面図であって、２６は鍋３の下部
で有底筒状の外枠１底部に配置した燃焼加燥装置であり
、２は、前記燃焼加燥装置２６が挿通する孔２９を有す
る皿状部分２Ａと、前記鍋３周壁３ａとの間に排気通路
２７Ａを形成しかつ外枠１周壁１ａとの間に断熱空間２
７ Ｂを夫々形成する周壁部分２Ｂとからなる汁受皿で
あって、この汁受皿２を前記外枠１と鍋３との間に着脱
自在に保合保持させ得るように構成するとともに、前記
鍋３と燃焼加熱装置２６との間に、鍋底温度を検出する
感熱装置１２の検出結果に基づいて前記燃焼加熱装置２
６を自動消火させる消火機構１１を設け、かつ、前記鍋
３に着脱自在に装着した蓋５と鍋３上縁部に設けられた
保合部を係合したのち、夫々に横設しである把手６，４
を回して一致させることによりゴムバッキング７で密閉
して圧力鍋を構成している。

８は、外枠１の一部の凹所９直下に内設されたスイッチ
で該スイッチ８の押釦１０が前記凹所９より露出する状
態にセットし、以って、前記凹所９に前記把手４，６が
嵌合（第４図参照）して前記蓋５が鍋３に対して所定の
閉蓋姿勢にあり、かつ、鍋３が外枠１に対して所定の保
持姿勢が載置される状態言換えれば、消火機構１１の感
熱装置１２と蓋５が正確にセットされた鍋の底とが適確
に接触した状態にあるときのみ前記押釦１０が押圧され
てスイッチ８が動作されるべく構成している。

而して、前記スイッチ８と調理時間設定用タイマースイ
ッチ１３ならびに前記消火機構１１の動作用の常閉スイ
ッチ１１′とを、第２図で示すように、パイロットバー
ナ１４の点火時においてそれの燃焼炎により加熱されて
熱起電力を発生する熱電対１５とそれによる発生熱起電
力によって燃焼加熱装置２６への燃料供給路２２に介装
されていて初期点火時に人為押圧操作具１７により開動
操作される弁１９を、これと一体の磁性体１８を介して
開動状態に保持する電磁石２０とからなる燃焼安全装置
１６の熱電対回路Ａに、前記電磁石２０用コイル２１に
対して直列の状態で介装する、又は、第３図で示すよう
に、前記各スイッチ８，１３及び１１′を、前記燃焼安
全装置１６′を構成する各部材１７’、 １９’、 １
８’。

２０’、２１’とは別個に、主燃料供給路２２′に介装
された主焼料弁２３の開閉を司る電磁コイル２４に対し
て電源回路Ａ′に直列に介装して構成する。

尚、図中２５は差込みプラグ、２８は圧力調整弁である
。

以上の如き構成の加熱調理器の作動を説明すると、次の
通りである。

先ず、第２図に示すように構成した加熱調理器において
は、前記燃焼安全装置１６の押圧操作具１７の押圧によ
ってガスバルブ１９が開き、適宜手段でパイロットバー
ナ１４に点火され熱電対１５を加熱して熱起電力を発生
することにより電流が流れ、該電流が励磁巻線２１を流
れると電磁石２０を励磁して磁性体１８を吸着する。

この時点で、前記押圧操作具１７を解放してもガスバル
ブ１９は開の状態を保持し、燃焼加熱装置２６への燃料
供給を継続する。

次に、第３図に示すように構成した加熱調理器において
は、前記押圧操作具１７′の抑圧でガスバルブ１９′が
開き、適宜手段でパイロットバーナ１４′に点火すると
熱電対１５′が加熱され熱起電力が発生する。

この電流が励磁巻線２１′に流れると電磁石２０’を励
磁して磁性体１８′を吸着し、この時点で前記押圧操作
具１７′を解放してもガスバルブ１９′は開いたままの
状態を保持して主燃料供給管路２２′に燃料を供給する
。

一方、上述状態下では電源回路Ａ′は閉成され主燃料供
給管路２２′を開閉する主燃料弁２３は開閉用電磁コイ
ル２４に吸引されて該供給管路２２′を開放し、燃焼加
熱装置２６に燃料を供給する。

以上詳述した如く本考案による加熱調理器は、蓋５が鍋
３に対して所定の閉蓋姿勢でかつ鍋３が外枠１に対して
所定の保持姿勢に載置されなければスイッチ８が作動せ
ず、燃焼加熱装置２６による燃焼が不可能である。

それ故に、蓋５が鍋３に対して所定の閉蓋姿勢にない場
合に生ずる圧力不足による調理不良、又は万一内圧が上
った場合に鍋と蓋との係合がはずれ加熱された高温蒸気
が噴出するなどの危険性を防止し、また鍋３が外枠１に
対して所定の保持姿勢に載置されていない状態で使用し
た場合に生ずる不都合、即ち、不正確な鍋底温度検知に
よる消火機構１１の誤動作に起因してのスイッチ早切れ
及び過熱による焦げ付き等の発生を確実に防止できる。

しかも、加熱調理時間設定用タイマースイッチ１３と前
記消火機構１１の動作用スイッチ１１′とが直列に電気
接続されているから、煮物の調理を行なう場合にはその
煮物に適合した所定時間にセットして調理でき、又、炊
飯の場合には鍋底温度の検出結果に基づいて作動する消
火機構１１で１動的に電気回路Ａを開路して燃焼加熱装
置２６を自動消火させ得るので、一つの調理器をもって
多種類の調理作業に使用できる適用範囲の広いものを提
供できるに至ったのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る加熱調理器の実施の態様を例示し、
第１図は縦断面図、第２図と第３図は各実施例の概略電
気回路図、第４図は第１図のＢ−Ｂ線断面図である。 １・・・・・・外枠、３・・・・・・鍋、５・・・・・
・蓋、８・・・・・・スイッチ、１１・・・・・・消火
機構、１１′・・・・・・１１の動作用スイッチ、１３
・・・・・・加熱調理時間設定用タイマースイッチ、１
９゜２３・・・・・・弁、２２・・・・・・燃料供給器
、２１．２４・・・・・・電磁コイル、２６・・・・・
・燃焼加熱装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍋３と蓋５ならびに鍋３を内嵌保持する外枠１とからな
   り、かつ、鍋３と燃焼加熱装置２６との間に、鍋底の温
   度を検知して前記燃焼加熱装置２６を自動消火させる消
   火機構１１とを設けである加熱調理器において、前記鍋
   ３と外枠１との間に、蓋５が鍋３に対して所定の閉蓋状
   態にあり、かつ、鍋３が外枠１に対して所定の保持姿勢
   に載置されたときのみ動作するスイッチ８を設け、この
   スイッチ８と加熱調理時間設定用タイマースイッチ１３
   ならびに前記消火機構１１動作用のスイッチ１１′とを
   、前記燃焼加熱装置２６への燃料供給路２２に介在させ
   た弁１９又は２３の開閉を司る電磁コイル２１又は２４
   に対して直列に電気接続させであることを特徴とする加
   熱調理器。