JP2603433Y2 - 加熱調理器の安全装置 - Google Patents
加熱調理器の安全装置Info
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- JP2603433Y2 JP2603433Y2 JP1993064745U JP6474593U JP2603433Y2 JP 2603433 Y2 JP2603433 Y2 JP 2603433Y2 JP 1993064745 U JP1993064745 U JP 1993064745U JP 6474593 U JP6474593 U JP 6474593U JP 2603433 Y2 JP2603433 Y2 JP 2603433Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、テーブルこんろ等の
加熱調理器における安全装置に関する。
加熱調理器における安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テーブルこんろ等の加熱調理器におい
て、いわゆる天ぷら火災等を防止する安全装置として、
温度センサーが調理物の加熱温度を鍋底面で検出し、予
め設定された加熱温度に達したとき、電磁安全弁への通
電を断ってバーナへのガス供給を停止しバーナを自動消
火して安全を期す構造のものはすでに知られている。
て、いわゆる天ぷら火災等を防止する安全装置として、
温度センサーが調理物の加熱温度を鍋底面で検出し、予
め設定された加熱温度に達したとき、電磁安全弁への通
電を断ってバーナへのガス供給を停止しバーナを自動消
火して安全を期す構造のものはすでに知られている。
【0003】しかし、温度センサーにバイメタル式のサ
ーモスタットを使用した加熱調理器の安全装置にあって
は、温度センサーの接点OFF〜ONのディファレンシ
ャルが大きいため、温度センサーの接点OFFによる自
動消火から温度センサーの接点ONによる再点火可能状
態に至るまでには相当の時間がかかる。
ーモスタットを使用した加熱調理器の安全装置にあって
は、温度センサーの接点OFF〜ONのディファレンシ
ャルが大きいため、温度センサーの接点OFFによる自
動消火から温度センサーの接点ONによる再点火可能状
態に至るまでには相当の時間がかかる。
【0004】すなわち、バイメタル式のサーモスタット
を使用した温度センサーは、通常250℃でバイメタル
が変形してOFFし、ディファレンシャルが20〜25
degあるため、一度OFFすると225℃〜230℃
まで下がらないとバイメタルが復元してONしない。し
たがって、250℃から225℃まで自然冷却するのに
約30秒〜40秒を要する。また、温度センサー上に冷
水を入れた鍋底の冷たい鍋を置くと、温度センサーは直
ぐに冷えるが、それでも225℃までには10秒〜15
秒を要する。
を使用した温度センサーは、通常250℃でバイメタル
が変形してOFFし、ディファレンシャルが20〜25
degあるため、一度OFFすると225℃〜230℃
まで下がらないとバイメタルが復元してONしない。し
たがって、250℃から225℃まで自然冷却するのに
約30秒〜40秒を要する。また、温度センサー上に冷
水を入れた鍋底の冷たい鍋を置くと、温度センサーは直
ぐに冷えるが、それでも225℃までには10秒〜15
秒を要する。
【0005】
【考案が解決しようとする諜題】したがって、自動消火
後直ぐに点火操作しても温度センサーが未だ接点OFF
の状態にあるため、点火せず、自動消火後引き続いて再
使用しようとしても直ぐには使用できず、再使用できる
までには相当の時間(最低でも10秒〜15秒間)を置
く必要があり、実際の使用にあたり不便なこともあっ
た。
後直ぐに点火操作しても温度センサーが未だ接点OFF
の状態にあるため、点火せず、自動消火後引き続いて再
使用しようとしても直ぐには使用できず、再使用できる
までには相当の時間(最低でも10秒〜15秒間)を置
く必要があり、実際の使用にあたり不便なこともあっ
た。
【0006】この考案は、温度センサーにバイメタル式
のサーモスタットを使用した安全装置の有する斯かる問
題点に鑑み、温度センサーの接点OFFによる自動消火
から接点ONに至るまでの間の再点火を可能として使用
上便利とし、かつ、電磁安全弁を手動開弁式として操作
者の意思により開弁可能とすることで使用上も安全とし
た加熱調理器における安全装置の提供を目的としてい
る。
のサーモスタットを使用した安全装置の有する斯かる問
題点に鑑み、温度センサーの接点OFFによる自動消火
から接点ONに至るまでの間の再点火を可能として使用
上便利とし、かつ、電磁安全弁を手動開弁式として操作
者の意思により開弁可能とすることで使用上も安全とし
た加熱調理器における安全装置の提供を目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案の加熱調理器の
安全装置は、上記目的を達成するために、調理物の加熱
温度を鍋底面2で検出するバイメタル式のサーモスタッ
トを使用した温度センサー1と、ガス通路を開閉する電
磁安全弁MVと、主バーナ3の炎を感知して前記電磁安
全弁MVをON、OFFする熱電対TCとで閉回路を形
成して、温度センサー1が予め設定された加熱温度を検
出したとき、その接点が開いて電磁安全弁MVへの通電
を断って自動消火する加熱調理器の安全装置において、
前記電磁安全弁MVを操作者が必要時に手動で安全弁2
4を開弁すると同時に吸着板25を電磁石Mgに押しつ
ける手動開弁式とし、該電磁安全弁MVの電磁石Mgに
別の電源Aから予め決められた一定時間だけ通電するク
イック回路Bを設け、該クイック回路Bで温度センサー
1の接点OFFから接点ONに至る間の再点火を可能と
したことを主要な特徴とする。
安全装置は、上記目的を達成するために、調理物の加熱
温度を鍋底面2で検出するバイメタル式のサーモスタッ
トを使用した温度センサー1と、ガス通路を開閉する電
磁安全弁MVと、主バーナ3の炎を感知して前記電磁安
全弁MVをON、OFFする熱電対TCとで閉回路を形
成して、温度センサー1が予め設定された加熱温度を検
出したとき、その接点が開いて電磁安全弁MVへの通電
を断って自動消火する加熱調理器の安全装置において、
前記電磁安全弁MVを操作者が必要時に手動で安全弁2
4を開弁すると同時に吸着板25を電磁石Mgに押しつ
ける手動開弁式とし、該電磁安全弁MVの電磁石Mgに
別の電源Aから予め決められた一定時間だけ通電するク
イック回路Bを設け、該クイック回路Bで温度センサー
1の接点OFFから接点ONに至る間の再点火を可能と
したことを主要な特徴とする。
【0008】前記特定考案に関連する考案として、クイ
ック回路Bの別の電源Aをパイロットバーナ4で一定時
間だけ加熱される熱電対5とするほか、タイマー回路T
で一定時間に制御して通電される乾電池6としたことを
も特徴とするものである。
ック回路Bの別の電源Aをパイロットバーナ4で一定時
間だけ加熱される熱電対5とするほか、タイマー回路T
で一定時間に制御して通電される乾電池6としたことを
も特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記構成を有するこの考案の加熱調理器の安全
装置は、温度センサー1にバイメタル式のサーモスタッ
トを使用したものにおいて、温度センサー1の接点OF
Fによる自動消火から接点ONによる再点火可能な状態
に至るまでの間に操作者がONする意思があって再点火
操作すると、電磁安全弁MVも手動で開弁押しつけられ
るので、熱電対5又は乾電池6による別の電源Aから電
磁安全弁MVの電磁石Mgへ一定時間だけ通電し、電磁
安全弁MVを開弁保持するから、自動消火後の再点火が
温度センサー1の接点ONを待つことなく直ぐに行え
る。
装置は、温度センサー1にバイメタル式のサーモスタッ
トを使用したものにおいて、温度センサー1の接点OF
Fによる自動消火から接点ONによる再点火可能な状態
に至るまでの間に操作者がONする意思があって再点火
操作すると、電磁安全弁MVも手動で開弁押しつけられ
るので、熱電対5又は乾電池6による別の電源Aから電
磁安全弁MVの電磁石Mgへ一定時間だけ通電し、電磁
安全弁MVを開弁保持するから、自動消火後の再点火が
温度センサー1の接点ONを待つことなく直ぐに行え
る。
【0010】また、別の電源Aによる電磁安全弁MVへ
の一定時間の通電が終了した時点においては、温度セン
サー1はそのバイメタルが復元してすでに接点ONとな
っているため、以後、電磁安全弁MVは主バーナ3の炎
で加熱される熱電対TCの起 電力で引き続き開弁保持さ
れる。
の一定時間の通電が終了した時点においては、温度セン
サー1はそのバイメタルが復元してすでに接点ONとな
っているため、以後、電磁安全弁MVは主バーナ3の炎
で加熱される熱電対TCの起 電力で引き続き開弁保持さ
れる。
【0011】
【実施例】以下この考案の加熱調理器における安全装置
の実施例について図面を参照して説明する。
の実施例について図面を参照して説明する。
【0012】図面において、1はバイメタル式のサーモ
スタットを使用した温度センサーで、予め設定された温
度でバイメタルが変形、復元することによりその接点が
ON、OFFする構造となっており、該温度センサー1
と、ガス通路の上流側に装備してガス通路の開閉を行う
電磁安全弁MVと、主バーナ3の炎を感知して前記電磁
安全弁MVをON、OFFする熱電対TCとで閉回路を
形成し、温度センサー1が鍋底面2に接触して調理物の
加熱温度を鍋底面2で測温検出する。前記電磁安全弁M
Vは、後述するように、操作者が必要時に手動で安全弁
24を開弁すると、安全弁24の開弁と同時に吸着板2
5が電磁石Mgに押しつけられる手動開弁式となってい
る。
スタットを使用した温度センサーで、予め設定された温
度でバイメタルが変形、復元することによりその接点が
ON、OFFする構造となっており、該温度センサー1
と、ガス通路の上流側に装備してガス通路の開閉を行う
電磁安全弁MVと、主バーナ3の炎を感知して前記電磁
安全弁MVをON、OFFする熱電対TCとで閉回路を
形成し、温度センサー1が鍋底面2に接触して調理物の
加熱温度を鍋底面2で測温検出する。前記電磁安全弁M
Vは、後述するように、操作者が必要時に手動で安全弁
24を開弁すると、安全弁24の開弁と同時に吸着板2
5が電磁石Mgに押しつけられる手動開弁式となってい
る。
【0013】したがって、調理物の加熱温度が設定の加
熱温度にまで上昇したときは、温度センサー1のバイメ
タル7が変形してその接点8がOFFし、熱電対TCか
ら電磁安全弁MVへの通電を断って電磁安全弁MVを閉
弁しガス通路を閉じて主バーナ3へのガス供給を停止し
主バーナ3を自動消火する。また、調理物の加熱温度の
低下等により温度センサー1のバイメタル7が復元して
その接点8がONすると、閉回路を形成し再点火可能な
状態に自動復帰するものである。
熱温度にまで上昇したときは、温度センサー1のバイメ
タル7が変形してその接点8がOFFし、熱電対TCか
ら電磁安全弁MVへの通電を断って電磁安全弁MVを閉
弁しガス通路を閉じて主バーナ3へのガス供給を停止し
主バーナ3を自動消火する。また、調理物の加熱温度の
低下等により温度センサー1のバイメタル7が復元して
その接点8がONすると、閉回路を形成し再点火可能な
状態に自動復帰するものである。
【0014】前記温度センサー1は、たとえば、図4に
示されているように、支持台9に被着固定したカバー1
0の上端内面に備えたバイメタル7と、支持台9内に臨
設したピン11、12の一方のピン12に基端側を固定
し、先端側は他方のピン11に備えた固定接点8aに接
離する可動接点8bとなし、両接点8a、8bが常時離
間する方向(図示上方)に付勢された復元力をもつ接点
板13とを、該接点板13に固定した押上棒14を介し
て連動するように設け、バイメタル7が設定の加熱温度
を検出して図示上方へ弯曲変形すると、これに連れて接
点板13の先端側がその復元力で押上棒14を介して上
昇し、可動接点8bを固定接点8aから離間することで
接点8はOFFし、また、バイメタル7が調理物の加熱
温度の低下等により図示水平状に復元すると、バイメタ
ル7の復元力で接点板13の先端側をその復元力に抗し
て押上棒14を介して押し下げ、可動接点8bを固定接
点8aに圧接することで接点8がONする構造となって
いる。
示されているように、支持台9に被着固定したカバー1
0の上端内面に備えたバイメタル7と、支持台9内に臨
設したピン11、12の一方のピン12に基端側を固定
し、先端側は他方のピン11に備えた固定接点8aに接
離する可動接点8bとなし、両接点8a、8bが常時離
間する方向(図示上方)に付勢された復元力をもつ接点
板13とを、該接点板13に固定した押上棒14を介し
て連動するように設け、バイメタル7が設定の加熱温度
を検出して図示上方へ弯曲変形すると、これに連れて接
点板13の先端側がその復元力で押上棒14を介して上
昇し、可動接点8bを固定接点8aから離間することで
接点8はOFFし、また、バイメタル7が調理物の加熱
温度の低下等により図示水平状に復元すると、バイメタ
ル7の復元力で接点板13の先端側をその復元力に抗し
て押上棒14を介して押し下げ、可動接点8bを固定接
点8aに圧接することで接点8がONする構造となって
いる。
【0015】前記構造の温度センサー1は、鍋底面2に
接する収熱板15を上端面に備えた保護カバー16の上
端内部にワッシャー17で支承して固定され、温度セン
サー1を備えた保護カバー16は、固定管18の上端部
に、中継管19を介して上下可動可能にその下端部を嵌
めつけ、発条20により図示上方に付勢して備えられ
(図3参照)、この温度センサー1は主バーナ3の中央
部に配設されている(図1参照)。なお、図3におい
て、21は温度センサー1の上限位置を規制するストッ
パー、22はリード線である。
接する収熱板15を上端面に備えた保護カバー16の上
端内部にワッシャー17で支承して固定され、温度セン
サー1を備えた保護カバー16は、固定管18の上端部
に、中継管19を介して上下可動可能にその下端部を嵌
めつけ、発条20により図示上方に付勢して備えられ
(図3参照)、この温度センサー1は主バーナ3の中央
部に配設されている(図1参照)。なお、図3におい
て、21は温度センサー1の上限位置を規制するストッ
パー、22はリード線である。
【0016】電磁安全弁MVは、主バーナ3の炎を感知
する熱電対TCと前記温度センサー1を介して接続され
た電磁石Mgと、発条23で閉止方向に付勢された安全
弁24と、該安全弁24と一体の吸着板25とからな
り、点火時に手動操作される点火レバー等と連動するス
ピンドル26により安全弁24を発条23に抗して押し
開くと同時に一体の吸着板25を電磁石Mgの吸着面2
7に押し当て、主バーナ3が正常に点火されたときは、
主バーナ3の炎で加熱される熱電対TCからの起電力が
電磁石Mgに通電されて安全弁24を吸着開弁保持して
ガス通路を開放し、点火不良、吹き消え等の異常時は、
主バーナ3の炎による熱電対TCの加熱が停止されるた
め、電磁石Mgへの通電が断たれ安全弁24を発条23
の力で自動閉止してガス通路を閉じ安全を期す構造とな
っている。なお、28はガス通路の入口である。
する熱電対TCと前記温度センサー1を介して接続され
た電磁石Mgと、発条23で閉止方向に付勢された安全
弁24と、該安全弁24と一体の吸着板25とからな
り、点火時に手動操作される点火レバー等と連動するス
ピンドル26により安全弁24を発条23に抗して押し
開くと同時に一体の吸着板25を電磁石Mgの吸着面2
7に押し当て、主バーナ3が正常に点火されたときは、
主バーナ3の炎で加熱される熱電対TCからの起電力が
電磁石Mgに通電されて安全弁24を吸着開弁保持して
ガス通路を開放し、点火不良、吹き消え等の異常時は、
主バーナ3の炎による熱電対TCの加熱が停止されるた
め、電磁石Mgへの通電が断たれ安全弁24を発条23
の力で自動閉止してガス通路を閉じ安全を期す構造とな
っている。なお、28はガス通路の入口である。
【0017】Aは前記電磁安全弁MVを前記熱電対TC
以外の電力によってON、OFFするクイック回路Bの
電源で、図1に示した実施例は、温度センサー1の接点
OFFから接点ONに至る間の再点火時に専用のパイロ
ットバーナ4で一定時間だけ加熱される熱電対5を設
け、該熱電対5を手動開弁式の電磁安全弁MVの電磁石
Mgに接続して、再点火時にパイロットバーナ4が点火
して熱電対5を加熱し、その起電力を電磁安全弁MVの
電磁石Mgに一定時間だけ通電してその安全弁24を開
弁保持する構造となしている。
以外の電力によってON、OFFするクイック回路Bの
電源で、図1に示した実施例は、温度センサー1の接点
OFFから接点ONに至る間の再点火時に専用のパイロ
ットバーナ4で一定時間だけ加熱される熱電対5を設
け、該熱電対5を手動開弁式の電磁安全弁MVの電磁石
Mgに接続して、再点火時にパイロットバーナ4が点火
して熱電対5を加熱し、その起電力を電磁安全弁MVの
電磁石Mgに一定時間だけ通電してその安全弁24を開
弁保持する構造となしている。
【0018】また、図2に示した実施例は、温度センサ
ー1の接点OFFから接点ONに至る間の再点火時に充
放電回路と分圧回路及びコンパレータからなるタイマー
回路Tで通電時間を一定時間に制御して通電される乾電
池6を設け、再点火時に乾電池電流を手動開弁式の電磁
安全弁MVの電磁石Mgに一定時間だけ通電してその安
全弁24を開弁保持する構造となしている。なお、前記
タイマー回路Tは、抵抗R1とコンデンサーC1を直列
に接続し、該抵抗R1にダイオードD1を並列に接続し
てなる充放電回路と、2つの抵抗R2、R3を直列に接
続した分圧回路と、コンデンサーC1の充電電圧と分圧
回路の分圧点の電圧とを比較するコンパレータとから構
成されている。
ー1の接点OFFから接点ONに至る間の再点火時に充
放電回路と分圧回路及びコンパレータからなるタイマー
回路Tで通電時間を一定時間に制御して通電される乾電
池6を設け、再点火時に乾電池電流を手動開弁式の電磁
安全弁MVの電磁石Mgに一定時間だけ通電してその安
全弁24を開弁保持する構造となしている。なお、前記
タイマー回路Tは、抵抗R1とコンデンサーC1を直列
に接続し、該抵抗R1にダイオードD1を並列に接続し
てなる充放電回路と、2つの抵抗R2、R3を直列に接
続した分圧回路と、コンデンサーC1の充電電圧と分圧
回路の分圧点の電圧とを比較するコンパレータとから構
成されている。
【0019】この実施例では、再点火時にスイッチSW
がONされると、抵抗R1を通してコンデンサーC1に
充電が開始され、この充電開始直後はB点の電圧よりも
A点の電圧の方が高いため、コンパレータ出力はLとな
りトランジスターQ1がONし、抵抗R6を通して電磁
石Mgへ通電され安全弁24を吸着開弁保持する。コン
デンサーC1が充電されてB点の電圧がA点の電圧より
も高くなると、コンパレータ出力はHとなりトランジス
ターQ1がOFFし、抵抗R6を通しての電磁石Mgへ
の通電は停止される。
がONされると、抵抗R1を通してコンデンサーC1に
充電が開始され、この充電開始直後はB点の電圧よりも
A点の電圧の方が高いため、コンパレータ出力はLとな
りトランジスターQ1がONし、抵抗R6を通して電磁
石Mgへ通電され安全弁24を吸着開弁保持する。コン
デンサーC1が充電されてB点の電圧がA点の電圧より
も高くなると、コンパレータ出力はHとなりトランジス
ターQ1がOFFし、抵抗R6を通しての電磁石Mgへ
の通電は停止される。
【0020】前記タイマー回路Tによる電磁石Mgへの
通電開始から通電停止までの一定時間が経過した後は、
温度センサー1のバイメタル7はすでに復元してONし
ているため、その後は主バーナ3の炎を感知する熱電対
TCの起電力で引き続き電磁安全弁MVを開弁保持す
る。
通電開始から通電停止までの一定時間が経過した後は、
温度センサー1のバイメタル7はすでに復元してONし
ているため、その後は主バーナ3の炎を感知する熱電対
TCの起電力で引き続き電磁安全弁MVを開弁保持す
る。
【0021】なお、クイック回路Bによる別の電源Aか
ら手動開弁式電磁安全弁MVへの通電時間は、温度セン
サー1のバイメタル7の変形から復元までに要する時間
(少なくとも10秒〜15秒間)に設定するものであ
る。
ら手動開弁式電磁安全弁MVへの通電時間は、温度セン
サー1のバイメタル7の変形から復元までに要する時間
(少なくとも10秒〜15秒間)に設定するものであ
る。
【0022】以上この考案の実施例について説明した
が、この考案はこうした実施例に何ら限定されるもので
はなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲において様々
な態様で実施し得ることは勿論である。
が、この考案はこうした実施例に何ら限定されるもので
はなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲において様々
な態様で実施し得ることは勿論である。
【0023】
【考案の効果】この考案による加熱調理器の安全装置に
よれば、温度センサーにバイメタル式のサーモスタット
を使用したものにおいて、温度センサーの接点OFFに
よる自動消火から接点ONによる再点火可能な状態に至
るまでの間の別の電源による再点火を可能としたから、
自動消火後、温度センサーが未だ接点OFFの状態にあ
っても操作者の意思により直ぐに再使用でき、たとえ
ば、安全上問題のない継続加熱を要する煮物等の調理を
している場合等に便利である。また、手動開弁式電磁安
全弁となっているので、操作者がONする意思があって
開弁されるのであるから使用上安全である。
よれば、温度センサーにバイメタル式のサーモスタット
を使用したものにおいて、温度センサーの接点OFFに
よる自動消火から接点ONによる再点火可能な状態に至
るまでの間の別の電源による再点火を可能としたから、
自動消火後、温度センサーが未だ接点OFFの状態にあ
っても操作者の意思により直ぐに再使用でき、たとえ
ば、安全上問題のない継続加熱を要する煮物等の調理を
している場合等に便利である。また、手動開弁式電磁安
全弁となっているので、操作者がONする意思があって
開弁されるのであるから使用上安全である。
【図1】この考案による加熱調理器の安全装置の一実施
例を示した概略構成図である。
例を示した概略構成図である。
【図2】異なる実施例の回路図である。
【図3】温度センサー部品の全体を示した一部切断正面
図である。
図である。
【図4】その要部だけの断面図である。
1 温度センサー 2 鍋底面 MV 電磁安全弁 3 主バーナ TC 熱電対 A 電源 B クイック回路 4 パイロットバーナ 5 熱電対 T タイマー回路 6 乾電池
Claims (3)
- 【請求項1】 調理物の加熱温度を鍋底面(2)で検出
するバイメタル式のサーモスタットを使用した温度セン
サー(1)と、ガス通路を開閉する電磁安全弁(MV)
と、主バーナ(3)の炎を感知して前記電磁安全弁(M
V)をON、OFFする熱電対(TC)とで閉回路を形
成して、温度センサー(1)が予め設定された加熱温度
を検出したとき、その接点が開いて電磁安全弁(MV)
への通電を断って自動消火する加熱調理器の安全装置に
おいて、 前記電磁安全弁(MV)を操作者が必要時に手動で安全
弁(24)を開弁すると同時に吸着板(25)を電磁石
(Mg)に押しつける手動開弁式とし、該電磁安全弁
(MV)の電磁石(Mg)に別の電源(A)から予め決
められた一定時間だけ通電するクイック回路(B)を設
け、該クイック回路(B)で温度センサー(1)の接点
OFFから接点ONに至る間の再点火を可能としたこと
を特徴とする加熱調理器の安全装置。 - 【請求項2】 別の電源(A)をパイロットバーナ
(4)で一定時間だけ加熱される熱電対(5)としたク
イック回路(B)である請求項1記載の加熱調理器の安
全装置。 - 【請求項3】 別の電源(A)をタイマー回路(T)で
一定時間に制御して通電される乾電池(6)としたクイ
ック回路(B)である請求項1記載の加熱調理器の安全
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993064745U JP2603433Y2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 加熱調理器の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993064745U JP2603433Y2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 加熱調理器の安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0732405U JPH0732405U (ja) | 1995-06-16 |
JP2603433Y2 true JP2603433Y2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=13267007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993064745U Expired - Fee Related JP2603433Y2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 加熱調理器の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603433Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6352004U (ja) * | 1986-09-19 | 1988-04-08 | ||
JPS63210529A (ja) * | 1987-02-26 | 1988-09-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃焼器具の安全装置 |
JPH01312324A (ja) * | 1988-06-10 | 1989-12-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | タイマ付点火装置 |
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