JPS58109672A - 多色調カ−ペツトの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、混色効果にすぐれ優雅で深みがあり、耐久性
、風合ともに優れた、筋斑のない多色調カーペットの製
造方法に関する。

近年、わが国においては生活の洋風化にともなうカーペ
ットのファッション化、多様化に対応して、互いに染色
性および／または染着率が異なるか、或いは着色が異な
る２種以上の熱可朧性合成繊緒マルチフィラメント（所
ｌｌ１ｌ″成分糸′″）を混繊した捲縮糸（所ｕ”へザ
ーヤーン”）をパイル糸として使用することＫより、多
色効果を有するカーペットとすることが行われている。

しかしながら従来の多色調カーペットは、色相が単調で
あり、優雅さに欠けるという問題がある。その原因は多
色に染色されたそれぞれの色相が識別できるためであり
、最近は、多色の色相が識別できる部分と細かく混合し
て識別できない部分とがランダムに混り合っている模様
、のものが要求されている。

また、従来の多色調カーペットは、色相が単調なために
筋斑になりやすいという問題もある。

さらに、従来この種の混繊糸は必然的に太テニールとな
り、且つループが多くなるため、タフト性が悪くなり易
いという問題もある。

本発明者らは、従来の多色調カーペットの前述の如き諸
欠点を゛解消すべく鋭意研究の結果、潜在捲縮型混合マ
ルチフィラメント糸を、輪成し染色した後解編し、しか
る後、特定の条件でタフティングすればよいことを見出
し本発明に到達した。

即ち、本発明は、互いに染色性および／または染着率が
異なる２ｍ以上の熱可塑性合成繊維マルチフィラメント
から構成さｆｔた捲縮糸であって、フィラメント同志が
ランダムに混合且つ交絡して結束部分と収束部分とがそ
れぞれ糸軸方向に沿って１５〜５０ケ／ｍずつ存在する
潜在捲縮型混合マルチフィラメント捲縮糸を、−成し無
地染あるいは榛染した後解編し、しかる後ｌバイル周期
りを３（）隨＞Ｌ！１０關の条件でタフティンダブるこ
とを特徴とする多色調カーペットの製造方法である。

本発明で１５熱可ｍｔ＋合成繊維マルチフィラメントと
は、カーペットパイル糸として用い得る熱可塑性合成繊
維のマルチフィラメントを総称するが、ポリアミド類、
ポリエステル類、ポリプロピレン等のマルチフィラメン
トが適当である。本発明では、前記マノ１チフイラメン
トのうち、互いに染色性および／または染着率が異なる
２種以上のマルチフィラメントを使用する。

ここで言う［染色性および／または染着率が異なる］と
は、成極の染料に対する親和性がフィラメントの８に類
によって異なること（例えば一方がカチオン染料に可染
性で他方が酸性染料に可染性であること）や、染料吸収
能力がフィラメントの種類により異なること（例えば一
方が淡染性で他方が濃染性であること）、又はこれら両
方の性質を兼ね備えていることを言う。

このような２種以上のマルチフィラメントを混繊した捲
縮糸をパイル糸として使用すること自体はすでに知られ
ているが、本発明のパイル糸は、捲縮糸を構成するフィ
ラメント同志が互いに混合且つ交絡して、各フィラメン
トが比較的強く収束している結束部分と比較的軽度に収
束している収束部分とが、それぞれ糸軸方向に沿って１
５〜５０ケｌｔｎずつ存在すると共に全体として糸軸方
向に収束性を有している。

結束部分と収束部分の数は捲縮糸の混繊状態と関係があ
り、各部分がＩＷＬ当り何ヶ存在するかが重要である。

結果的には交互に１５ケ／ｍ未満では混線不足の模様と
なり、又、交互に５０ケ／ＩＮをこえると混繊過多の模
様となるため、結束部分と収束部分は交互に１５〜５０
ケ／票が良く、好ましくは２０〜４０ケ／ｍが望ましい
。

ここで１−結束部分」とは各成分糸フィラメントが強固
に交絡し、０．６　ｇ／ｄｅの張力をかけた後、蒸気処
理（１００℃の蒸気に３分以上さらす）をｄとこした後
も結束状態が破壊さｔｌない、つまり完全に開繊しない
程度に強固に交絡している部分を示す。

一方、「収束部分」とは、各フィラメント（成分糸）が
軽度に交絡し、０．６９　／ｄｅの張力をかけた後、水
蒸気処理を施すことによって開繊する部分であり、この
収束部分は熱処理を受けた際捲縮が発現して嵩高になり
、風合の良好なカーペットを４受る重要な部分である。

本発明のカーペットパイル糸を構成する混合マルチフィ
ラメント捲縮糸は、潜在型捲縮タイプである。つまり、
全捲縮率に対して潜在捲縮率が５割以上を有しているも
σ・である。

ここで、［全捲縮率Ｊとは潜水処理を施した後の捲縮率
を示す。潜水処理を行ってない状態で得られた捲縮率を
顕在捲縮率とすると、「潜在捲縮率」とは、全捲縮率か
ら顕在捲縮率を差し引いた値であり、っまり潜水処理に
より発現した捲縮率を示す。

このような諸特性を有する混合マルチフィラメント捲縮
糸は、以下に述べるような加熱流体噴射加工によって製
造することが出来る。即ち、加熱流体処理による捲縮加
工では、乱流タイプのノズルを用い、一般に加熱空気又
は加熱蒸気な糸条の走行に対して３０″〜ｔ　ｓ　ｏ’
の角度をなすように噴射させて流体処理を行５が、その
時４縮を賦形すると同時に供給系に対し１５〜３゜チの
熱収縮を行わしめるのが普通である。なお、ここで！う
捲縮加工での熱収縮率とは、加熱流体処理ノズルに導入
する前の糸条の太さに対する、捲縮加工したのちループ
等のクルミをドラフト工程で取除いた糸条の太さの比で
表わす。

かかる捧縮糸を製造するには、このような加熱渡体処理
に供する２種又はそれ以上の熱可塑性合成繊維マルチフ
ィラメント（成分糸）として、捲縮加工時の熱収縮率の
差が３〜１ｏｌのものを選定し、このような２ｓ又はそ
れ以上のマルチフィラメントを引揃えて加熱流体噴射加
工を施す。

各成分間の熱収縮率差が３チ以上であれば、流体処理に
よる捲縮加工時に熱収縮率が大なるフィラメントに熱収
縮率小なるフィラメントが絡み合って混合し、且つ交絡
しやすくなり、その結果強い結束部分と弱い交絡部分が
交互に存在し、系全体に収束した捲縮糸が得られやすく
なる６しかし、１０％をこえる熱収縮率差になると、捲
縮糸として不適当な形態になる。各成分糸間の熱収縮率
差は３チル１０％の間がよく、好ましくは４チ〜７チの
範囲が良好である。

なお、このような範囲の熱収縮率差の繊維な得るために
は、重合度（極限粘度）の異なるポリマーを用いる方法
、一方又は双方のポリマーに結晶性を阻害する物質を混
入する方法等が有効であるが、荷重伸長曲線の異なる繊
維の組合せＫよっても得ることが出来る。

加熱流体噴射加工に用いる加熱流体としては、スチーム
又は加熱空気が適当であり、スチームの場合は温度１６
０〜２５０℃、圧力３．０〜１０．０ｋｙ／ｄが好適で
、加熱空気の場合は温度１６０〜２５０℃、圧力４．０
〜ｔｓ、ｏｋｙ／ｃｌｌが好ましい。また加工時のオー
バーフィード率は４０〜１２０チが好ましい。

なお、加熱流体噴射加工ノズルとしては、前述のような
乱流タイプ（タスラン型）のノズルカ好ましく、練ノズ
ルへの各マルチフィラメント糸条の供給は、各糸条の供
給張力をはぼ等しくするのがよい。一本の糸条のみの張
力を高くすると、該糸条は捲縮糸の中心に位置するよう
になり、また一本の糸条のみ張力が低くなると該糸条が
捲縮糸の囲りに巻きつくようＫなる。

このよ５ＫＬ、て混繊と同時に捲縮が付与された混合マ
ルチフィラメント捲縮糸は、更に２０〜７０％のドラフ
ト（ｏ、　１ｏ　〜０．４０１／ｄｅの張力下）で引張
られて、ループやたるみの全部又は殆どが除去されたの
ち、撚をかけることなく巻取られて、潜在型捲縮を有す
る混合マルチフィラメント捲縮糸となる。

本発明の多色調カーペットは、前述の如き特徴を有する
潜在伸縮型混合マルチフィラメント捲縮糸を、編成し無
地染、ｔ−するいは捺染した後解編し、しかる後、カー
ペットの１パイル周期りを３０ｕ＋＞Ｌ≧１０１１！＋
の条件１でタフティングすることにより得られるもので
）する、すなわち、潜在捲縮型混合マルチフィラメント
捲縮糸を編成して編地となし、無地染あるいは枡染した
のち解編して得られたパイル糸（所＊”ニラトチニット
ヤーン”）を用いて、カーペットの１パイル周期りを３
０Ｕ　Ｌ≧１０ｍの範囲内でタフティングすることによ
り、混色効果にすぐね優雅で深みがキ・るうえ、耐久性
。

風合ともに優れた、筋炎のない多色調カーペットが得ら
れる。

又、特に捺染したパイル糸では、捺染の色数と混合マル
チフィラメント捲縮糸しでおける染色性および／または
染着率の異なる１４類の数との相乗効果によって、雅趣
にとんだ多色カーペットが得られる。

カーペットの１パイル周期りは３０ｍ＞Ｌ≧１０鑓の範
囲内、好ましくは２５　ｍ　＞　Ｌ≧１０間の範囲内で
あろう。

カーペットの１パイル周期が約３０１１１以上になると
、パイル糸の結束部分（各フィラメントが強固に交絡し
ている部分）が、１パイル周期の表出パイル部分に複数
個存在する確率が増すため、カーペットの風合が著しく
低下するとともに耐久性を低下させる原因ともなるので
好ましくない。

一方、カーペットの１パイル周期が約１０８１１未満に
なると、１バイル周期に占める表出パイル部分の構成比
率が低下してくるため、混色効果に優れたパイル糸の特
徴を十分発揮できず、カーペットの外観品位が着しく低
下するとともに筋炎の原因ともなるので好ましくない。

さらに、本発明の多色調カーペットを形成するタフト機
のゲージは５／６４インチゲージ以上。

パイル糸重量は４００９７／ｄ以上が望ましい。

本発明で１゛うカーペットのｌパイル周期Ｌ（ｔｍ　）
は、カーペットを構成するパイルの高さをｔ　（ｔｒｉ
　）　、ステッチをＳ（個／　１ｎｃｈ　）　＋　　１
次基布の厚さをｐ（ｍｇ）で表わすものとすれば次式に
より定義される。

ｔ　＝　２　（を十−十ｐ　） なお、本発明の優雅な多色調カーペットを形成するため
には、糸の規格を考慮しなければならない。すなわちパ
イル糸の単糸テニールは、カーペットの要求する風合に
応じて６〜５０　ｄａの範囲で選ぶのが良く、全デニー
ルは混色効果を出すために１０００６＠以上が必要であ
り、又、タフト機適応性（タフトしやすさ）面から２０
０００　ｄｏ以下が良い。

また、本発明の多色調カーペットでは、ニットデニット
した無地染あるいは捺染の潜在捲縮型−混合マルチフィ
ラメント捲縮糸をパイル糸とする場合、最も安価に製造
できるメリットな生かして無撚糸のままの状態で用いる
のが一般的であるが、下記■〜■に示すような方法で用
いることもできる。

■　パイル糸の全部又は一部Ｋ、ＩＫＶ直流電圧におけ
る電気抵抗がＩ　Ｘ　１０１２Ω／ｃＩＬ以下の導電性
繊維をカバリングあるいは引揃え等の方法により混入し
タフティングするととｋよりカーペットに制電効果を付
与することができる。

■　パイル糸として無地染糸な用（・る場合、染色性お
よび／または染着率の異なる混合マルチフィラメント捲
縮糸の種類に差のある同種の合成繊維、あるいは素材の
異なる異種の合成繊維と本パイル糸とを合撚糸した後、
タフティングしてもよい。又、同種の合成繊維あるいは
素材の異なる異種の合成繊維と本パイル糸とが、カーペ
ットパイルとして１本交互あるいは数本毎になるよさ並
列タフトしてもよい。

■　パイル糸として捺染糸を用いる場合、同種合成繊維
の無地染糸、８するいは素材の異なる異種合成繊維によ
る原着糸と本パイル糸とを合′撚糸した後、タフティン
グしてもよい。又、同種合成繊維の無地染糸あるいは素
材の異なる異種合成繊維による原着糸と、本パイル糸と
が、カーペットパイルとして１本交互あるいは数本毎に
なるよう並列タフトしてもよい。

以上の如き本発明の多色調カーペットは、混色効果に優
れ優雅で深みがありしかも耐久性。

風合ともに優れており、高級カーペットとして有用なも
のである。

以下、本発明方法を実施例により詳細に１５！明するが
、実施例中の全捲縮率と潜在捲縮率の測定方法は次の通
りである。

一定長の捲縮糸をとり、０．１　ｊｌ　／ｄ＠の荷重下
で１分後の糸長１ｍを測定し、次に荷重を堆除いて３分
後に再び２　”？　／ｄｅの荷重下で１分後の長さｊｌ
を測定し、続いてフリーの状態にしたものと５　Ｍｆ　
／ｄａの荷重をかけた状態にしたものを潜水中で３０分
間処理し捲縮を発現させた後脱水し、樟準状態で１昼夜
風乾し、その後試料に０．１１１　／ｄｅの荷重をかけ
、１分後のそれぞれの長さＩｓ　、　Ｉｍ’を測定し、
次いでフリーの状態で３分間放置した後、２　叩／　ｄ
ｅの荷重下で１分後のそれぞれの長さｌｓ、ｌｓ’を測
定し、これらの各測定値より全捲縮率、潜在捲縮率など
が次式により算出される。

ａ）全捲縮率（丁Ｃ）−五ニムＸ　１０Ｇ　（％）４雪 Ｃ）　潜在捲縮率（ＬＣ）一 実施例１゜ カチオン染料可染タイプ（Ａ）と酸性染料可染タイプ（
Ｂ）とカチオン染料及び酸性染料に難染タイプ（Ｃ）の
３ｓのナイｐン６未延伸糸（何れもトライローバル断面
）を引揃えて延伸した俵、１７０℃のローラーで予熱し
、引続（・て２００℃の加熱スチームを使用した各種の
捜拌乱流朦ノズルに導き９０％のオーバーフィード下で
流体処理を行った後４０％のドラフトを行った混練度の
異なる３種類の混合マルチフィラメント捲縮糸を得た。

得られた糸条は、無撚であるが糸軸方向に全体として収
束性を有し、且つ第１表に示す如き捲縮特性をそな女、
且つ同表に示す数の結束部分と収束部分を有するもので
）・つた。

次に、上記３種類の混合マルチフィラメント捲縮糸を、
それぞれ丸編機によりグー９３５本／インチ（直＃に１
２インチ、１３２本針）、速度１６０　ｒ、ｐ、ｍ、の
条件で太織状に編成し、染色釜を用いて下記染色条件で
無地染し、ソ７エールＣ（日本染化社製）３％液でオイ
リングした後、乾燥し、解編してパイル糸とした。

得られたパイル糸を用いて、ループパイル用タフティン
グマシンで第２表に示す如き規格のカーペット５種類を
作成した。

得られたカーペットの外観、風合等を専門家による官能
検査により評価した。その結果な絡２表に示す。

なお第２表の評価結果中◎；非常に優れている。０；優
れている。Δ；やや劣る。Ｘ；劣ることを示す（以下同
じ）。

第２表より明らかな如く、本発明の多色調ループパイル
カーペットは、混色効果にすぐれ、優湯で深みがあり、
風合良好で、しかも筋炎のない有用なものであった。

実施例２ 実施例１で得られた１、混縁度の異なる３種類の混合マ
ルチフィラメント捲縮糸を、矢施例１と四−条件で編成
、染色、オイリング、解−した後、カットパイル用タフ
ティングマシンで、第３表に示す如き規格のカーペット
５種類を作成した。

得られたカーペットの外観、風合等を専門家による官能
検査により評価した。その結果を第３表に示す。

第３表より明らかな如く、本発明の多色調カットパイル
カーペットは、混色効果にすぐれ、優雅で深みがあり、
風合良好で、しかも筋炎のない有用なものであった。

実施例３ 実施例１で得られた混繊度の異なる３種類の混合マルチ
フィラメント捲縮糸を、実施例１と同−条件で編成し、
得られた九−地を２重のまま広げて、下記染ｉ［Ａの液
温３０℃に連続的に浸漬し、対機地９０重量％になるよ
うマングル脱水し、引続き連続的に編地片面へ、下記染
液Ｂ液、Ｃ液が重ならないよう断続的にしかも編地の裏
側に浸透しない程度に、それぞれ１５面積チ供給捺染し
、引続き連続的に編地の残り片面へ同様に供給捺染した
後、連続スチーマ−にて温度１０２℃で６分間スチーム
し、水洗、マングル脱水した彼、実施例１と同一条件で
オイリングし乾燥して解繊し、パイル糸とした。

得られたパイル糸を用いて、ループパイル用タフティン
グマシンで第４ｔ！に示１如き規格のカーペット５ｓａ
を作成した。

得られたカーペットの外観、風合等を専門家による官能
検査により評価した、その結果を第４表に示す。

第４表より明らかな如く、本発明の多色調ループパイル
カーペットは、着地にとんだ混色効果を有し、風合良好
で、しかも筋炎がなく、きわめて有用なものであった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　互いに染色性および／または染着率が異なる２種
   以上の熱可塑性合成繊維マルチフィラメントから構成さ
   れた捲縮糸であってフィラメント同志がランダムに混合
   且つ交絡して結束部分と収束部分とがそれぞれ糸軸方向
   に沿ってＩｓ〜５１ケＺＩｌずつ存在する潜在捲縮型混
   合マルチフィラメント捲縮糸を、編成し染色した後解編
   し、しかる後、カーペットの１パイル周期りを３０　Ｗ
   　＞　Ｌ≧１０１１の条件下でタフティングすることを
   特徴とする多色調カーペットの製造方法。 ２、　　ｆｉｌ在捲縮型混合マルチフィラメント捲縮糸
   の単糸デニールが６〜５０Ｄａであり、全デニールが１
   ０００〜２００００Ｄｓである特許請求の範囲第１項記
   載の多色調カーペットの製造方法。