JPS5810835Y2 - 日除け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、シートを引き出す形式の日除は装置に関す
るものである。

従来、この種形式の日除は装置にあっては、窓を挾む両
側にアームの末端を回動可能に取付けると共に、このア
ームの先端間に架設しである杆材に、上記窓の上框に沿
わせて取付けられたシート巻取装置のシートの先端縁を
固着し、倒れ方向にアームを回動させながらシートを引
き出すようになっているので、シートの引き出し途中に
アーム或はシートの先端縁から手が外れると、上記シー
トが巻き込まれてしまう欠点があった。

また、アームをロックする場合、シートが巻き込まれな
いようにシート或は上記アームを把持しながらロック操
作を行なうので、必要以上に手間がかかる欠点もあった
。

この考案は、上記の点に鑑み、シートの引き出し時或は
引き出し後にアーム、上記シートから手が外れてもシー
トが巻き込まれないようにした日除は装置を提供するこ
とにある。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図示のように、建物の底外面で、窓１の上縁直上には、
上記窓１の上縁に沿ってシート２の巻取り軸３が架設さ
れている。

また、窓１を挾む両側に座板４を固着すると共に、この
座板４の前面には、前方に向けて突出する板状体５が設
けられている。

上記の板状体５に軸線が水平となるピン６を介してアー
ム７の末端を起伏回動可能に取付けると共に、左右のア
ーム７の先端間には、上記シート２の先縁を固着した杆
材８が架設されている。

また、アーム７の末端手前側で板状体５に下端側がピン
９により回動支点となる爪１０を設けると共に、この爪
１０には、バネ１１により上記アーム７の末端方向に倒
れる回動性が付与されている。

さらに、アーム７の末端でピン６を中心とする円周線上
には、上記アーム７が起立位置から所定の倒れ位置迄前
記の爪１０と噛み合うと共に、アーム７の起立方向の回
動を阻止する歯部１２が設けられている。

上記歯部１２の終端の次には、爪１０と歯部１２との噛
み合いが外れるように倒れ方向にアーム７の回動を続行
したとき、上記爪１０を押し戻す突片１３が設けられて
いる。

また、板状体５には、押し戻された爪１０の保持装置１
４と、押し戻された爪１０と下端との当接によりピン１
５を支点として上端が前方に倒れる揺動片１６とが設け
られている。

さらに、歯部１２の始端の手前には、保持装置１４から
爪１０が外れるように揺動片１６を起す突片１７が設け
られている。

上記の保持装置１４は、図示の場合板状体５に凹入孔１
８を設けて、この凹入孔１８にバネ１９とボール２０と
を順次嵌め込み、爪１０の押し戻し時にボール２０を押
し込み、バネ１９で爪１０の側面にボール２０を圧接し
て上記爪１０を保持するようになっている。

なお、アーム７の回動にともなって爪１０が歯部１２を
乗りこえるとき、ボール２０が押し込まれないように爪
１０の側面には、ボール２０が嵌り込む溝２１が設けら
れている。

また、図示のように二条の板状体５間にアーム７の末端
部、爪１０、バネ１１．揺動片１６を組込んでおくこと
により、美感上都合がよく、かつ安定する。

上記の巻取り軸３は、巻バネによりシートを巻取るよう
になっている。

さらに、アーム７は、大径パイプ２６と、この大径パイ
プ２６にスライド可能に嵌挿した小径パイプ２７と、大
径パイプ２６に小径パイプ２７を止めるボルト２８とに
よって伸縮調節可能に構成されている。

図中２２はアーム７の末端部に両側面が貫通するように
設けた透孔、２３は爪１０と各歯部１３とが噛み合った
とき及びアーム７が垂直位置に倒れて停止したとき透孔
２２と一致するように板状体５に設けた透孔で、この一
致する透孔２２，２３にピン２４を貫通させて突風等に
よるアーム７の回動を防止するようになっている。

２５はバネ１１の受座である。

この考案に係る日除は装置は、以上の構成から或って、
次にその作用を説明すると、第２図一点鎖線で示したよ
うにアーム７を起立させた状態にあっては、巻取り軸３
によりシート２が巻取られている。

このとき、爪１０と歯部１３との関係は、アーム７の回
動にともない揺動片１６の上端に突片１７が当接して第
５図反時計方向に上記揺動片１６を回動させるので、保
持装置１４から爪１０が外れるように上記爪１０を回動
させ、歯部１２に爪１０が噛み合っている。

次に、倒れる方向にアーム７を回動させることにより、
シート２が引き出されると共に、爪１０が歯部１２を乗
りこえる。

そして、アーム７の回動停止時にあっては、歯部１２に
爪１０が噛み合っているので、上記アーム７にシート２
の巻込み力により起立方向への力が作用しても、アーム
７が停止している。

上記のシート２を巻取る場合は、更に倒れ方向に（第２
図の二点鎖線の位置から実線位置に）向けてアーム７を
回動させると、爪１０に突片１３が当接して上記爪１０
を押し戻すので、保持装置１４により爪１０が保持され
、上記爪１０と歯部１２との噛み合いが解除される。

このため、起立方向にアーム７を回動させてシート２を
巻取ることができる。

このとき、揺動片１６の下端に爪１０の上端が当接して
、倒れ方向に上記揺動片１６を回動させる。

また、上記シート２の巻取り終了時に揺動片１６の上端
に突片１７が当接して、起る方向に上記揺動片１６を回
動させるので、歯部１２の方向に爪１０を回動させ、保
持装置１４から外れた爪１０が歯部１２と噛み合う。

以上のように、この考案に係る日除は装置によれば、倒
れ方向にアームを回動することによって巻取り軸からシ
ートが引き出されると共に、アームの末端の歯部に爪を
噛み合せて起る方向にアームを回動しないようにしであ
るので゛、シートの引き出し途中にアーム或はシートの
先端から手が外れても、シートが巻取られることがない
。

また、下方に向けてアームを回動したとき、突片により
爪が押し戻されて、押し戻し位置で保持装置により爪を
保持するようにしであるので、シートの巻取り時に歯部
に爪が噛み合わないと共に、アームが起立したとき、突
片により揺動片を起して、保持装置から爪が外れるよう
にしであるので、歯部が爪が噛み合う。

このため、次のシートの引き出し時、所定位置でアーム
を止めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの考案に係る日除けの作用を示す
側面図、第３図は同上のアームを示す一部切欠拡大側面
図、第４図は同一部切欠拡大平面図、第５図は爪と歯部
との噛み合いを示す縦断拡大側面図、第６図は同上の保
持装置を示す横断平面図、第７図は爪の外れた状態を示
す縦断拡大側面図、第８図は同上の保持装置を示す横断
平面図である。 １・・・・・・窓、２・・・・・・シート、３・・・・
・・軸、４・・・・・・座板、５・・・・・・板状体、
６・・・・・・ピン、７・・・・・・アーム、８・・・
・・・杆材、９・・・・・・ピン、１０・・・・・・爪
、１１・・・・・・バネ、１２・・・・・・歯部、１３
・・・・・・突片、１４・・・・・・保持装置、１５・
・・・・・ピン、１６・・・・・・揺動片、１７・・・
・・・突片、１８・・・・・・凹入孔、１９・・・・・
・バネ、２０・・・・・・ボール、２１・・・・・・溝
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建築物の屋外面で窓の上縁直上に沿わせると共に、巻バ
   ネにより巻取り方向に回動性を付与したシートの巻取り
   軸と、窓を挾む両側から前方に突設した板状体と、この
   板状体に末端を軸支した起伏回動するアームと、このア
   ームの先端間にシートの先縁を支持して架設した杆材と
   、アームの末端の手前で板状体に下部を軸支した爪と、
   この爪にアームの末端方向へ倒れる回動性を付与するバ
   ネと、アームの末端でピンを中心とする円周線上に上記
   アームが起立位置から所定の倒れ位置迄の間前記爪と噛
   み合うと共に、アームの起立方向の回動を阻止するよう
   に設けた歯部と、この歯部のアームの倒れ方向側に位置
   する終端の次に爪と歯部との噛み合いが外れるように設
   けた爪の押し戻し突片と、上記板状体に押し戻された爪
   を保持するように設けた保持装置及び押し戻された爪と
   下端との当接により上端が前方に倒れるように軸支した
   揺動片と、また、歯部の始端の手前に揺動片を起すよう
   に設けた突片と、板状体の先端縁でアームの末端軸支用
   のピンを中心とする同心円の線上に所定の間隔を存して
   設けた透孔と、この透孔と一致するようアームの末端部
   に両側面が貫通するよう設けた透孔と、両者透孔に挿通
   するピンとから成る日除は装置。