JPH1199754A - 染料熱転写受容シート - Google Patents

染料熱転写受容シート

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JPH1199754A
JPH1199754A JP9265972A JP26597297A JPH1199754A JP H1199754 A JPH1199754 A JP H1199754A JP 9265972 A JP9265972 A JP 9265972A JP 26597297 A JP26597297 A JP 26597297A JP H1199754 A JPH1199754 A JP H1199754A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート表裏、種類を判別するための光学的反射
式検知センサーを有するプリンターにおいて検知性が良
好な染料熱転写受容シートを提供する。 【解決手段】シート状支持体と、該支持体の片面に染料
を受容する画像受容層を有する染料熱転写シートにおい
て、裏面に、光学的反射濃度が1.3〜1.7、且つJ
IS Z8741に準ずる60度光沢度が15%以下で
ある検知マークが設けられていることを特徴とする染料
熱転写受容シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染料熱転写受容シ
ート(以下、受容シートと略す)に関するものである。
さらに詳しく述べるならば、本発明は、シート表裏、種
類を判別するための光学的反射式検知センサーを有する
プリンターにおいて検知性が良好な受容シートに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熱転写方式のカラーハードコピ
ー、特に昇華型熱転写プリンターの開発が進んでいる。
昇華型熱転写プリンターでは、3色(イエロー、マゼン
タ、シアン)、或いは4色(イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック)の昇華性染料層を含むインクシートを、
順番にサーマルヘッドにより加熱し、各色の染料の転写
量を制御することにより、濃度階調性に優れたフルカラ
ー画像の転写形成が可能になっている。
【0003】このような熱転写プリンターは、テレビ画
像やビデオカメラで撮影した画像を、例えば、葉書タイ
プの受容シートや、ステッカータイプの受容シートにプ
リントする等の用途で、ゲームセンター等のアミューズ
メント施設をはじめ、一般家庭でも急速に普及してい
る。
【0004】一般に、このようなプリンターは、複数枚
の定型サイズにカットされた受容シートをトレー内に装
着し、トレーからプリンター内に給紙する機構となって
いる。受容シートには、プリンター純正紙であるか否
か、且つ純正紙であっても、プリンター装着時に表裏が
逆にセットされていないかを判別するため、裏面上に検
知マークが設けられることが多い。
【0005】仮に受容シート外形寸法がプリンター純正
紙と同じであっても、純正紙でなければ受容層とインク
シートの相性の関係で、インクシートと受容層がサーマ
ルヘッドの熱により接着してしまう、いわゆる融着トラ
ブルが発生する。該トラブルが発生するとインクシート
と融着した受容シートがプリンター内で詰まってしま
い、これを取り除くためにプリンターを分解せざるを得
ず、非常に大きな問題となる。また、融着トラブルが発
生しなくとも、印画濃度、色調にズレを生じてしまい、
正常な画像を得ることができなくなるのである。
【0006】検知マークは、プリンター内に設けられた
検知センサーにより検知される。検知方式は、プリンタ
ーメーカー、機種により異なり、光学的(反射式、透過
式)、電気的、磁気的等の方式があるが、マーク印刷イ
ンキの価格、検知センサーの価格、コンパクト化の観点
から、光学的反射式検知センサー(以下、反射式センサ
ーと略す)が広く使用されている。
【0007】反射式センサーは、発光部と受光部が隣り
合わせにセットされており、発光部が850〜950n
mの近赤外光を照射し、受容シートからの反射光を受光
部が感知する仕組みになっているのが一般的である。こ
の際、受容シート上の適正な位置にマーク印刷が施され
ていると、その部分だけ反射光が減衰するので、プリン
ターは、セットされた受容シートが純正紙であるか否
か、及び表裏が正しいか否かを判断する。
【0008】そのため、もしマーク濃度が低ければ印刷
が施されていたとしても反射光の減衰率が低くなってし
まうため、プリンターは受容シートが純正紙であるか否
か、及び表裏が正しいか否かを判断することができな
い。そのため印刷時、インキもり量を上げることでマー
ク濃度を高くせざるを得ないが、そうするとインキの乾
燥が遅くなるため、マーク印刷品を巻取り、あるいは断
裁後積み重ねて保存しているうちに、インキが反対面に
転移する、いわゆる印刷移りトラブルが発生する。
【0009】これまでは、低いマーク濃度でもプリンタ
ーが検知できるように、センサー感度を高く設定してい
たが、最近は、プリンターの低コスト化のため、センサ
ー感度を下げる(感度の低い低価格センサーを使用す
る)ことが多くなってきている。そのため、この印刷移
りがなく、且つ良好なプリンターセンサー検知性を有す
る受容シートが強く要望されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シート表
裏、種類を判別するための光学的反射式検知センサーを
有するプリンターにおいて検知性が良好な受容シートを
提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を達成すべくマーク印刷の濃度に加え、光沢度とプリン
ターセンサー検知性について鋭意研究した結果、従来方
式のようにマーク濃度を印刷移りが発生するところまで
極端に高くせずとも、印刷光沢を特定範囲に規定する事
により、印刷移りがなく良好なセンサー検知性が得られ
る事を見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0012】即ち本発明は、シート状支持体と、該支持
体の片面に染料を受容する画像受容層を有する染料熱転
写シートにおいて、裏面に、光学的反射濃度が1.3〜
1.7、且つJIS Z8741に準ずる60度光沢度
が15%以下である検知マークが設けられていることを
特徴とする染料熱転写受容シートである。また、該検知
マークがいったん印刷された後、さらに上から重ねて印
刷することにより設けた染料熱転写受容シートである。
更に、シート状支持体の裏面に、予め帯電防止剤および
顔料を含む裏面塗工層を形成しておき、その塗工層に検
知マークを設ける前記染料熱転写受容シートである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の検知マークの印刷は、光
学的反射濃度が1.3〜1.7、且つJISZ8741
に準ずる60度光沢度が15%以下であることを特徴と
する。反射式センサーは、上述の通り発光部が照射した
近赤外光の受容シートからの反射光を感知する仕組みに
なっているため、透過式センサーとは異なり、検知性は
マーク印刷濃度のみならず、印刷光沢にも大きく影響さ
れる。さらに詳しく述べると、反射式センサーにおいて
理想的な検知性を有するマークとは、印刷濃度が高く、
且つ低光沢で照射光をより大きく減衰させうるものであ
る。
【0014】そのため本発明においては、マーク印刷の
光学的反射濃度を1.3〜1.7、より好ましくは、
1.4〜1.6、且つJIS Z8741に準ずる60
度光沢度を15%以下に規定するものである。ちなみ
に、反射濃度が1.3より低くなると、たとえ光沢度を
15%以下にしても赤外光の反射率が高くなり所望のセ
ンサー検知性を得ることができない。一方、反射濃度が
1.7より高くなると、光沢度が15%を越えてしまい
易いため、同様に赤外光の反射率が高くなり、所望のセ
ンサー検知性を得ることができない。さらに、印刷時に
インキのもり量が多くなるため、インキの乾燥が不十分
となり、マーク印刷品を巻取り、あるいは断裁後積み重
ねて保存しているうちに、インキが反対面に転移する、
いわゆる印刷移りトラブルが発生してしまう。
【0015】一般に印刷濃度を高くすると、同時に印刷
光沢も高くなってしまう。そのため、本発明で規定する
濃度、光沢度範囲のマークを得るために、インキとして
は、印刷光沢の低い、いわゆるマットインキを使用する
ことが望ましい。
【0016】インキは、染料、顔料等の色料、植物油、
鉱物油、溶剤、天然樹脂、合成樹脂、ワックス等からな
るビヒクル(展色料)、インキの流動性、乾燥性、色
調、光沢等を調節する補助剤等から構成されるのが一般
的であるが、本発明で選択的に使用されるマットインキ
には、印刷光沢を低減するために、シリカのごときマッ
ト化剤を含むものである。
【0017】なお、インキの色についてはインキの基本
色を構成する墨、藍、紅、黄のなかでも、本発明におい
ては、低反射率の観点より墨を選択的に使用する必要が
ある。該マットインキとしては、例えばシール印刷で広
く行われている凸版UVキュアタイプのインキでは、東
洋インキ製造製の「FD Oマット墨」、T&K TO
KA製の「ベストキュアーBFマット墨」、「ベストキ
ュアーCMマットマーク墨」等を挙げることができる。
【0018】印刷方式は、凸版印刷をはじめ、凹版(グ
ラビア)印刷、平版印刷等、本発明で規定する特定範囲
の濃度、光沢度を満足するならば、特に規定されず任意
の方式を選択することができる。特に、いったんマーク
印刷を行った上に、さらに同じマーク印刷を重ねて印刷
する、いわゆる、「重ね刷り」方法を採用することが好
ましい。この「重ね刷り」により印刷を行うと、一度に
多量のインキをもって印刷する、いわゆる「単版刷り」
と比較して、印刷光沢を低く抑えた状態で、より印刷濃
度を高くすることが可能となる。これは、単版刷り品で
は、印刷部を拡大観察すると微小な白抜け部が多く見ら
れるのに対し、重ね刷り品では、この白抜けが極めて少
なく、インキによる隠ぺい性が効果的に発現することに
よると考えられる。
【0019】本発明に用いられるシート状支持体として
は、コート紙、アート紙、上質紙等の紙基材、ポリエチ
レン等の熱可塑性樹脂を紙基材にラミネートしたラミネ
ート紙、ポリエステル、ナイロン、ポリオレフィン(例
えばポリプロピレン)等のプラスチックフィルムや、或
いはポリオレフィン樹脂と無機顔料を主成分とする2軸
延伸した空隙を有する多層構造のフィルム(例えば合成
紙)等が例示される。さらに、前記の材料を単体で使用
するだけでなく、ドライラミネート法、ウエットラミネ
ート法、溶融ラミネート法等の公知の方法により、前記
材料の2種以上を貼り合わて多層構造にしたものも使用
でき、その組み合わせは限定されない。
【0020】尚、シート状支持体の厚さは100〜30
0μmが好ましい。ちなみに、厚さが100μm以下で
あると、その機械的強度が不十分となり、且つそれから
得られる受容シートの剛度、及び変形に対する反発力が
不十分となり、印画の際に生じる受容シートのカールを
十分に防止できない。また、厚さが300μmを越える
と、得られる受容シートの紙厚が過大になるため、プリ
ンターにおける受容シート収容枚数の低下をまねいた
り、或いは逆にプリンターの容積増大を招き、プリンタ
ーのコンパクト化を困難にする等の問題を生じる。
【0021】また、本発明の受容シートは、シート状支
持体の裏面に粘着剤層および剥離シートを積層したラベ
ルタイプの受容シートであってもよい。この場合、剥離
シートの裏面(粘着剤層を形成しない面)に特定の物性
値を有する検知マークを設けることになる。なお、粘着
剤および剥離シートは公知の材料が適宜使用できるが、
シート状支持体と粘着剤および剥離シートを積層した状
態で100〜300μmの厚みに調製する必要がある。
【0022】検知マークを印刷する面、即ち受容シート
の染料受容層の反対面には、裏面塗工層を形成すること
が好ましい。裏面塗工層には、検知マークの印刷適性を
高める顔料等を含むとよい。更に、静電気の帯電による
給紙、走行トラブル等を抑制する目的で帯電防止剤を含
むとよい。該帯電防止剤としては、市販のアニオン性、
及び/又はノニオン性、カチオン性の帯電防止剤が使用
でき、また、酸化チタンや酸化亜鉛といった微粉末を不
純物と混合して焼成し、電子伝導性を高めたもの等のよ
うな無機微粉末も使用することができる。また、必要に
応じて、接着剤、滑剤、消泡剤、分散剤、樹脂の架橋
剤、有色染料、蛍光染料等を適宜選択して使用しても良
い。
【0023】裏面塗工層の塗工量は特に制限されない
が、1〜20g/m2、好ましくは3〜15g/m2の範
囲で調節される。ちなみに、塗工量が少なすぎると塗工
層の効果が発揮されず、また多すぎてもそれ以上の効果
を期待できないばかりか、コストを上昇させ実用的でな
い。
【0024】本発明の受容シートにおいて、シート状支
持体の片面に設けられる染料受容層は、インクリボンか
ら転写される昇華性染料を染着し得る染着性樹脂を主成
分として形成される。このような染着性樹脂としては、
ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹
脂、ポリカーボネート樹脂、セルロース誘導体等が例示
される。
【0025】受容層の塗工量は、1〜12g/m2、好
ましくは3〜10g/m2の範囲で調節される。ちなみ
に、受容層の塗工量が1g/m2未満では、受容層が基
材表面を完全に覆うことができず、画質の低化をまねい
たり、受容シートとインクリボンが接着してしまう、い
わゆる融着が発生することがある。一方、受容層の塗工
量が12g/m2を越えると、効果が飽和し不経済であ
るばかりでなく、受容層の強度が不足したり、受容層の
厚みが増し基材の断熱効果が十分に発揮されず、画像濃
度が低下することがある。
【0026】本発明の受容シートの受容層には、サーマ
ルヘッドの加熱によるインクリボンとの融着を防ぐ目的
で、樹脂の架橋剤、滑り剤、剥離剤等が添加することが
好ましい。また、必要に応じ、他の添加剤、例えば有色
顔料、有色染料、蛍光染料、可塑剤、酸化防止剤、顔
料、紫外線吸収剤等も添加してもよい。これらの添加剤
は、受容層の主成分と混合し塗工されてもよいし、別の
塗工層として受容層の上、及び/又は下に塗工されてい
てもよい。
【0027】また、プリンター内を受容シートが走行す
るとき、静電気による走行トラブルの発生を防ぐため、
受容シートの受容層面上、あるいは受容層とシート状支
持体の間に、裏面塗工層とは別の帯電防止剤層を塗布し
てもよい。
【0028】本発明の受容シートの受容層や裏面塗工
層、及びその他の塗工層は、バーコーター、グラビアコ
ーター、コンマコーター、ブレードコーター、エアーナ
イフコーター、ゲートロールコーター等の公知のコータ
ーで塗工、乾燥して形成することができる。
【0029】
【実施例】下記実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
尚、実施例において、特に断らない限り「%」、及び
「部」は全て「重量%」、及び「重量部」を示す。
【0030】実施例1 「受容シートの作成」厚さ50μmのポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムの表裏に、無機顔料を含
むポリオレフィンを主成分として2軸延伸した厚さ60
μmの多層構造フィルム(商標:ユポFPG60,王子
油化合成紙製)を、ポリエステル系接着剤を用い、ドラ
イラミネート法で貼り合わせてシート状支持体とした。
その一方の面上に、染料画像受容層形成のため、下記組
成の塗料1を塗工量が8g/m2となるようにグラビア
コーターにより塗工、乾燥した。さらにもう一方の面上
に、裏面塗工層として塗料2を塗工量が7g/m2とな
るようにバーコーターにより塗工、乾燥し、受容シート
を得た。
【0031】 塗料1 成 分 重量部 飽和ポリエステル樹脂(商標:バイロン200,東洋紡製) 100部 シリコーン樹脂(商標:KF101,信越化学製) 5部 架橋剤(商標:コロネートL,日本ポリウレタン工業製) 5部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1の混合溶剤 595部
【0032】 塗料2 成 分 重量部 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA, 堺化学工業製) 100部 アクリルスチレン共重合体樹脂(商標:KE252, 日本カーバイド工業製) 25部 酸化デンプン(商標:エースA,王子コーンスターチ製) 15部 帯電防止剤(商標:ケミスタット9800,三洋化成製) 30部 水 200部
【0033】「検知マークの形成」この受容シートの裏
面塗工層上に、RIテスター(明製作所製,ロール幅1
1cm)を用い、UVキュアタイプマット墨インキ(商
標:ベストキュアーBFマット墨TK裏面,T&K T
OKA製)を、もり量0.2ccで印刷後、UVランプ
(メタルハライドランプ,アイグラフィックス製,出力
80W/cm,照射距離10cm,照射時間3秒)で硬
化乾燥した。さらに、この印刷面上に全く同様の手順で
同じインキをもり量0.2ccで重ね印刷を行い、同じ
くUVランプで硬化乾燥し検知マークを得た。
【0034】実施例2 実施例1の「検知マークの形成」において、印刷条件
(使用するインキとインキもり量)を下記の通りにした
以外は、同様の手順で重ね印刷を行い検知マークを得
た。 使用インキ:UVキュアタイプマット墨インキ(商標:
ベストキュアーCMマットマーク墨,T&K TOKA
製) 1回目印刷インキもり量:0.2cc 2回目印刷インキもり量:0.2cc
【0035】実施例3実施例1の「検知マークの形成」
において、印刷条件(使用するインキとイン キもり量)を下記の通りにした以外は、同様の手順で重
ね印刷を行い検知マークを得た。 使用インキ:UVキュアタイプマット墨インキ(商標:
FD Oマット墨,東洋インキ製造製) 1回目印刷インキもり量:0.3cc 2回目印刷インキもり量:0.3cc
【0036】比較例1 実施例1の「検知マークの形成」において、印刷条件
(使用するインキとインキもり量)を下記の通りにした
以外は、同様の手順で印刷を行い検知マークを得た。但
し、重ね印刷ではなく単版印刷とした。 使用インキ:UVキュアタイプマット墨インキ(商標:
ベストキュアーBFマット墨TK裏面,T&K TOK
A製) 印刷インキもり量:0.4cc
【0037】比較例2 実施例1の「検知マークの形成」において、印刷条件
(使用するインキとインキもり量)を下記の通りにした
以外は、同様の手順で印刷を行い検知マークを得た。但
し、重ね印刷ではなく単版印刷とした。 使用インキ:UVキュアタイプマット墨インキ(商標:
ベストキュアーCMマットマーク墨,T&K TOKA
製) 印刷インキもり量:0.4cc
【0038】比較例3 実施例1の「検知マークの形成」において、印刷条件
(使用するインキとインキもり量)を下記の通りにした
以外は、同様の手順で印刷を行い検知マークを得た。但
し、重ね印刷ではなく単版印刷とした。 使用インキ:UVキュアタイプグロス墨インキ(商標:
ベストキュアーKSSO−1墨,T&K TOKA製) 印刷インキもり量:0.2cc
【0039】比較例4 実施例1の「検知マークの形成」において、印刷条件
(使用するインキとインキもり量)を下記の通りにした
以外は、同様の手順で印刷を行い検知マークを得た。但
し、重ね印刷ではなく単版印刷とした。 使用インキ:UVキュアタイプグロス墨インキ(商標:
ベストキュアーKSSO−1墨,T&K TOKA製) 印刷インキもり量:0.4cc
【0040】比較例5 実施例1の「検知マークの形成」において、印刷条件
(使用するインキとインキもり量)を下記の通りにした
以外は、同様の手順で印刷を行い検知マークを得た。但
し、重ね印刷ではなく単版印刷とした。 使用インキ:UVキュアタイプグロス墨インキ(商標:
FDフォームNIP墨,東洋インキ製造製) 印刷インキもり量:0.4cc
【0041】上記で得られた受容シートについて、光学
的反射濃度、60度光沢度、プリンター検知性、印刷乾
き具合を以下の方法で評価を行い、その結果を表1に示
した。
【0042】(1)光学的反射濃度 受容シートの裏面塗工層印刷の光学的反射濃度を、反射
濃度計(型式:RD−914,マクベス製)で測定し
た。
【0043】(2)60度光沢度 受容シートの裏面塗工層印刷の60度光沢度を光沢度計
(型式:GM−26D,村上カラーリサーチ研究所製)
で測定した。
【0044】(3)プリンター検知性 受容シートを昇華熱転写ビデオプリンター(商標:NV
−MP5,松下電器産業製)に25枚セット、連続印画
し、プリンターセンサーが検知マーク部を検知するか否
かを評価した。 ○:センサー検知し、正常に印画、走行する。 ×:センサー検知せずエラー表示され、プリンターが止
まってしまう。
【0045】(4)印刷乾き具合 受容シートを25枚重ねて、40g/cm2 荷重で、5
0℃、3日処理し、印刷の受容層へのインキ移り具合を
目視で評価した。 ○:受容層へのインキ転写は見られない。 △:受容層にインキ転写がやや見られる。 ×:受容層にインキ転写が見られる。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明の染料熱転写受容シートは、実施
例に示したとおり、優れたプリンター検知性を有し、且
つ受容層面へのインキ移りがなく、極めて実用価値が高
いものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状支持体と、該支持体の片面に染料
    を受容する画像受容層を有する染料熱転写シートにおい
    て、裏面に、光学的反射濃度が1.3〜1.7、且つJ
    IS Z8741に準ずる60度光沢度が15%以下で
    ある検知マークが設けられていることを特徴とする染料
    熱転写受容シート。
  2. 【請求項2】検知マークがいったん印刷された後、さら
    に上から重ねて印刷することにより設けた請求項1記載
    の染料熱転写受容シート。
  3. 【請求項3】染料熱転写受容シートの裏面に、予め帯電
    防止剤および顔料を含む裏面塗工層を形成しておき、そ
    の塗工層に検知マークを設ける請求項1または2記載の
    染料熱転写受容シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105710414B (zh) * 2014-12-03 2019-02-19 北大方正集团有限公司 钻机结构缺陷的检测方法、检测系统和钻机
JP2019025894A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 大日本印刷株式会社 熱転写受像シート、熱転写受像シートのロール及び熱転写システム

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