JPH1199565A - モールディングの成形方法 - Google Patents

モールディングの成形方法

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JPH1199565A
JPH1199565A JP27950697A JP27950697A JPH1199565A JP H1199565 A JPH1199565 A JP H1199565A JP 27950697 A JP27950697 A JP 27950697A JP 27950697 A JP27950697 A JP 27950697A JP H1199565 A JPH1199565 A JP H1199565A
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molding
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正敏 杉浦
Koji Inoue
浩二 井上
Koichi Muraguchi
幸一 村口
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/18Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状変化部の成形と同時にクリップ等の突部
材を強固に固定でき、しかも突部材の材質に制約が少な
く、形状変化部の外観が良好なモールディングを得る。 【解決手段】 押出成形品10の所要部11の裏面12
に賦形用空間15と突部材固定用凹部20を形成する裏
面加工工程と、プレス型30の裏面側分割型35の型面
37に前記突部材固定用凹部20と位置を合わせて突部
材40を脱着可能に保持し、該突部材40の基部42を
意匠面側分割型31へ向けて前記裏面側分割型35の型
面37から突出させる突部材保持工程と、前記押出成形
品10の裏面除去部13(11)を加熱軟化させる加熱
軟化工程と、前記押出成形品10裏面12の突部材固定
用凹部20に溶融樹脂Pを所要量注入した後、前記押出
成形品10をプレス型30でプレスする樹脂注入・プレ
ス工程とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車等に取り付
けられるモールディングの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図8に示すように、自動車Cの
側面のドア部分Df,Drには、装飾やドアの保護等の
ため、車体の前後方向に沿って、細長い帯状のプラスチ
ック製モールディングM1,M2が取り付けられてい
る。
【0003】図8の符号Aで示す部分の断面を示す図9
に示すように、前記モールディングM1,M2は端末部
付近の裏面にあらかじめクリップ50が固定され、車体
に形成された孔に前記クリップ50を挿入することによ
ってモールディングM1,M2の端末部が車体に取り付
けられるようになっている。なお、前記モールディング
の裏面にはピン等よりなる位置決め部材(図示せず)を
所要位置に固定しておき、車体に形成した位置決め孔に
前記位置決め部材を挿入してモールディング取り付け時
の位置決めを行う場合もある。
【0004】また、前記自動車用モールディングにおい
ては、ドアの開閉時におけるモールディング端末部同士
の干渉防止、あるいは意匠上の観点から所定の形状とさ
れている。すなわち、後側モールディングM2の前部端
末部M2fは、後側ドアDrの解放時に前側ドアDfま
たは前側モールディングM1の後端との干渉を避けるた
めに、該端末部M2fを端部側薄肉部分Mc1と厚み徐
変部分Mc2とからなる形状変化部Mcを介して一般部
Moに至るいわゆる背切り状に形成されている。
【0005】従来、前記モールディングの裏面へクリッ
プあるいは位置決め部材等の突部材を固定する方法は、
接着剤,超音波溶着により行うのが一般的であった。し
かし、前記接着剤による突部材の固定は、モールディン
グの裏面と突部材間の接着強度が充分とは言い難い問題
があった。また、前記接着剤による方法および超音波溶
着による方法では、何れも、突部材の固定とモールディ
ングの成形を別工程で行わなければならず、工数がかか
るといった問題もあった。
【0006】また、前記モールディング裏面へのクリッ
プの固定と、前記形状変化部の賦形との両方を一度に行
う成形方法として、次に示す射出成形によるものと高周
波加熱によるもの(特開昭61−235114号公報参
照)が提案されている。
【0007】射出成形によるモールディングの成形は、
図10に示すように、まず、所望のモールディングに合
わせて所定断面形状に成形された所要寸法の押出成形品
60の端部61を、モールディングの端末形状からなる
キャビティ66を有する射出成形型65に配置し、該押
出成形品60の端部61を前記キャビティ66に臨むよ
うに位置させる。その際、前記キャビティ66には前記
クリップ50をセットしておく。次いで、前記キャビテ
ィ66に溶融樹脂を射出して前記クリップ50と一体に
なったモールディングの端末部を、前記押出成形品60
の端部61に形成し、所望のモールディングを得る。
【0008】それに対して高周波加熱によるモールディ
ングの成形は、図11に示すように、モールディングの
端末部形状からなる型面82,86が形成された分割型
81,85を用い、前記モールディング端末部の裏面側
を賦形する型面86に、誘電損失の少ない材質からなる
クリップ90をセットし、前記型面81,85間に裏側
を切除した押出成形品70の端末部71を配置し、該端
末部71をプレスするとともに高周波加熱により軟化さ
せて固定用クリップ90の基部91を裏面に埋没させた
モールディングの端末部を賦形して形成するものであ
る。なお、前記分割型81,85は、誘電損失の少ない
材質で構成される。
【0009】しかし、前記射出成形による場合は、射出
成形された端末部分と押出成形品部分と間に境界線が発
生し、モールディングの外観が損なわれる問題がある。
また、前記高周波加熱による場合は、クリップ90が高
周波加熱によって加熱軟化しない材質(ポリアセタール
樹脂等)に制限され、強度やコスト等の観点から固定用
クリップの材質を自由に選定できない問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、形状変化部の成形と同時にクリ
ップや位置決め部材等の突部材を強固に固定でき、しか
も使用できる突部材の材質に制約が少なく、かつ得られ
る形状変化部の外観が良好なモールディングの成形方法
を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、押出成形品
の所要部の裏面を所要量除去して当該裏面に賦形用空間
を形成する裏面加工工程と、前記押出成形品の意匠面側
を賦形する意匠面側分割型と裏面側を賦形する裏面側分
割型とよりなるプレス型に対し、前記裏面側分割型の型
面にクリップや位置決め部品等の突部材を脱着可能に保
持して該突部材の基部を意匠面側分割型へ向けて突出さ
せる突部材保持工程と、前記押出成形品の裏面除去部を
加熱軟化させる加熱軟化工程と、前記突部材の位置と対
応する押出成形品の裏面に溶融樹脂を所要量注入した
後、前記押出成形品をプレス型でプレスして裏面除去部
を賦形するとともに前記突部材を押出成形品の裏面側に
固定させる樹脂注入・プレス工程、とを含むことを特徴
とするモールディングの成形方法に係る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について図面
を用いて説明する。図1はこの発明の一実施例において
押出成形品の裏面加工工程を示す斜視図、図2は同実施
例における突部材保持工程から樹脂注入・プレス工程ま
でを示す断面図、図3は他の実施例における押出成形品
の裏面加工工程を示す斜視図、図4は同実施例に用いる
裏面側分割型の型面を示す斜視図、図5は同実施例にお
ける樹脂注入・プレス工程を示す断面図、図6はさらに
他の実施例における樹脂注入・プレス工程を示す断面
図、図7は位置決め部材の一実施例の断面図である。
【0013】この発明は、所要部に形状変化部を有する
モールディングを成形する方法であって、裏面加工工程
と、突部材保持工程と、前記加熱軟化工程と、樹脂注入
・プレス工程とを含むものである。なお、以下の実施例
では端末部が形状変化部とされ、突部材がクリップから
なるモールディングの成形を主として説明する。
【0014】まず、裏面加工工程においては、図1に示
すように、あらかじめ所望のモールディング形状に合わ
せて所定断面形状で押出成形され、所要長に切断された
塩化ビニル樹脂等のプラスチック製押出成形品10に対
し、その端末部11の裏面12をカッターやエンドミル
等の切削装置で所要量除去し、賦形用空間15を形成す
る。この賦形用空間15は、モールディングの形状変化
部に対応した形状及び深さにするのが好ましい。すなわ
ち、形状変化部における厚みの大なる部分と対応する部
分については浅く形成し、逆に形状変化部における厚み
の小なる部分と対応する部分については深く形成するの
である。
【0015】また、前記賦形用空間15の存在する裏面
除去部13(賦形用空間15が存在する部分全体を示
し、意匠面14側部分までも含む。以下同じ。)付近の
一般部16裏面17には、突部材固定用凹部20を切削
等により形成する。この突部材固定用凹部20は、後記
突部材の基部よりもわずかに大とされ、特に深さは突部
材の基部の高さよりも大にするのが好ましい。
【0016】突部材保持工程では、図2の(2−A)の
ように、プレス型30の裏面側分割型35の型面37に
突部材40を脱着可能に保持する。プレス型30は、前
記押出成形品10の裏面除去部13を所望形状に賦形す
るとともに、突部材40を前記押出成形品10の一般部
16裏面17の突部材固定用凹部20に配置固定するた
めのもので、前記押出成形品10の意匠面14側を賦形
する意匠面側分割型31と裏面12側を賦形する裏面側
分割型35とより構成される。
【0017】前記意匠面側分割型31には、モールディ
ングの端末部(形状変化部)に応じた形状からなる裏面
除去部用型面32と一般部用型面33とが形成されてい
る。また裏面側分割型35にも裏面除去部用型面36と
一般部用型面37とが形成されており、この例の裏面側
分割型35においては裏面除去部用型面36と一般部用
型面37とは面一となっている。さらに、前記裏面側分
割型35の一般部用型面37には、前記押出成形品10
の突部材固定用凹部20と対応する位置に突部材保持用
凹部38が形成されている。この突部材保持用凹部38
は、突部材40を脱着可能に保持するためのもので、突
部材40の頭部41が挿入時の摩擦抵抗により保持され
る大きさからなり、かつ突部材40の基部42が突部材
保持用凹部38周縁の型面37から意匠面側型31を向
いて突出保持される深さからなる。
【0018】突部材40は、この例ではモールディング
を車体等に取り付ける際に用いるクリップからなり、プ
ラスチック等の適宜の材質及び構造とされるが、この例
にあっては軸部43の径より拡大した頭部41及び基部
42が軸部43の端に形成された合成樹脂製からなる。
また、前記軸部43側面には基部42から所定距離離し
て鍔44が形成されている。この鍔44は、前記裏面側
分割型35の突部材保持用凹部38に突部材40の頭部
41を挿入した際に、軸部43周囲の突部材保持用凹部
38外面を塞ぎ、注入・プレス工程時に溶融樹脂が突部
材保持用凹部38に侵入して硬化するのを防ぐためのも
のである。
【0019】なお、前記突部材40は、ピン等の位置決
め部品とされることもある。図7に位置決め部品からな
る突部材40Aを示す。この突部材40Aにおける符号
41Aは車体の位置決め孔に挿入されるピン状の頭部、
42Aは軸部、43Aは基部、44Aは鍔である。ま
た、前記鍔44Aには、前記裏面側分割型35の突部材
保持用凹部38の周囲に立設した保持ピン(図示せず)
が挿入される孔45Aが形成されており、該保持ピンの
挿入によって、突部材40Aが裏面側分割型35に脱着
可能に保持される。勿論、クリップおよび位置決め部品
としての前記突部材は、前記の形状に限られるものでは
ない。
【0020】加熱軟化工程では、図2の(2−B)のよ
うに、前記裏面加工工程後の押出成形品10の裏面除去
部13を、ヒーター等の加熱手段45によって加熱し軟
化させる。このときの加熱温度は、押出成形品10の端
末部11が変形容易な温度であり、押出成形品の材質や
加熱時間等により異なる。押出成形品10が塩化ビニル
樹脂からなるこの例においては、加熱手段45の温度
は、熱源により異なるが熱風の場合、通常300℃程度
に設定される。なお、この裏面除去部13の加熱の際、
押出成形品10の一般部16裏面17の突部材固定用凹
部20を同時に加熱してもよい。また、この加熱軟化工
程は、前記押出成形品10の保持治具(図示せず)に押
出成形品10を保持して行ってもよいが、この例のよう
に前記プレス型30の意匠面側分割型31上にセットし
て行うのが効率的である。
【0021】樹脂注入・プレス工程では、まず、図2の
(2−C)のように、前記意匠面側分割型31に、裏面
12が裏面側分割型35を向くようにして配置された押
出成形品10の前記突部材固定用凹部20に、溶融樹脂
Pを注入する。この溶融樹脂Pは、少なくとも押出成形
品10との接着性が良好なものが好ましい。例えば、押
出成形品10が塩化ビニル樹脂からなる場合には塩化ビ
ニル樹脂とするが好ましい。その際、溶融樹脂Pは突部
材40に対しても接着性を有するものが好ましいが、こ
の要件は必ずしも必要ではない。その理由は、前記突部
材40の基部42は軸部43よりも径が大きくなってお
り、加えて突部材40の基部42の高さが前記突部材固
定用凹部20の深さよりも小さいため、該凹部20内の
溶融樹脂P内に突部材40の基部42が挿入された際に
は、該溶融樹脂Pが突部材40の基部42を包囲して固
定用凹部20に接着し、前記突部材40の基部42がア
ンカー効果を発揮して確実に押出成形品10に固定され
るからである。また、突部材固定用凹部20への溶融樹
脂Pの注入量は、前記突部材40の基部42が突部材固
定用凹部20に挿入された際に、該突部材40の基部4
2を包囲して凹部20内を満たす量が好ましい。
【0022】次いで、図2の(2−D)のように、前記
意匠面側分割型31と裏面側分割型35を閉じて押出成
形品10をプレスする。このプレスによって、押出成形
品10の裏面除去部13では意匠面14側の樹脂が前記
賦形用空間15へ押されて変形し、該賦形用空間15を
満たして型面形状に賦形され、所望の端末部11が形成
される。一方、前記裏面側分割型35の型面37に保持
されている突部材40は、前記プレス型30の閉型によ
って、裏面側分割型35の型面37から突出している突
部材40の基部42が、押出成形品10裏面12の突部
材固定用凹部20内の前記溶融樹脂P内に挿入され、該
突部材40の基部42周囲を包囲した溶融樹脂Pの硬化
によって押出成形品10の裏面に固定される。
【0023】前記押出成形品10の冷却後、プレスを解
除して成形品を取り出せば、所望の端末部形状からなっ
て、しかもその端末部付近の裏面に突部材が強固に固定
されたモールディングが得られる。
【0024】次にその他の実施例について説明する。前
記実施例においては、裏面加工工程時に押出成形品10
の裏面に突部材固定用凹部20を形成しているが、押出
成形された押出成形品の裏面形状によっては前記突部材
固定用凹部20をわざわざ形成しなくてもよいことがあ
る。例えば、図3の(3−A)図に示す押出成形品10
0のように、押出成形時に形成された溝101を押出成
形品の裏面に長手方向に沿って有する場合が挙げられ
る。(3−B)図は、裏面加工工程によって裏面所要部
が除去されて賦形用空間115が形成された状態を示
す。符号113は、前記賦形空間115の形成された裏
面除去部、116は一般部、117は一般部裏面であ
る。
【0025】また図4に示すプレス型の裏面側分割型1
20は、前記溝101が裏面に形成された押出成形品1
00に対して用いられるもので、型面の前記溝101に
対応する位置に当該溝101に入る突条121が形成さ
れ、その突条121の途中が切り欠かれて平坦な型面1
22とされ、該平坦な型面122に突部材保持用凹部1
28が形成されている。
【0026】そして、前記突部材保持工程において図1
および図2に示した前記実施例と同じ突部材40を、前
記突部材保持用凹部128に挿入保持する。その後、前
記加熱軟化工程を行い、続く樹脂注入・プレス工程時
に、図5に示すように、プレス型の意匠面側分割型13
0の型面に位置する押出成形品100の溝101に溶融
樹脂Pを所要量注入する。この注入位置は、前記裏面側
分割型120に保持された突部材40に合わせた位置と
される。次いで、前記裏面側分割型120と意匠面側分
割型130とを近接させて、前記押出成形品100をプ
レスし、所望のモールディングを得る。
【0027】さらに前記の各実施例においては、いずれ
もモールディングの一般部の裏面に突部材を設ける場合
について示したが、本発明では、前記形状変化部、すな
わち押成形品の裏面除去部に突部材を設けるようにして
もよい。図6はその場合の実施例における樹脂・注入プ
レス工程を示す断面図である。この実施例においては、
プレス型の裏面側分割型220の型面には、前記裏面加
工工程によって形成された押出成形品200の裏面除去
部213の賦形用空間215と対応する位置に突部材保
持用凹部228が形成され、該突部材保持用凹部228
に前記突部材40が保持される。そして、前記裏面加工
工程および加熱軟化工程後の樹脂注入・プレス工程時
に、前記賦形用空間215内における前記突部材40と
対応する部分に溶融樹脂Pを注入し、裏面側分割型22
0と意匠面側分割型230を近接させて押出成形品20
0をプレスする。それによって、前記押出成形品200
の裏面除去部213を賦形するとともに、該裏面除去部
213の裏面に、前記溶融樹脂Pの硬化樹脂で突部材4
0を固定し、所望のモールディングを得る。
【0028】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
モールディングの成形方法によれば、所望の形状変化部
を有するモールディングの成形と同時にモールディング
裏面に取付用クリップや位置決め部品等の突部材も固定
できるため、極めて作業性に優れる。しかも、形状変化
部には射出成形による場合と異なり、見苦しい境界線も
なく、極めて外観が良好である。また、前記突部材の基
部は、該突部材の基部を包囲して硬化した樹脂によって
強固に押出成形品に固定されている。さらに、前記突部
材は、その基部を突部材の軸部より大なる形状とすれ
ば、前記突部材の基部を包囲して硬化した樹脂に対しア
ンカー効果を発揮するため、突部材の固定力が極めて大
きくなるとともに、前記アンカー効果によって固定され
るため、突部材の材質が限定されなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例において裏面加工工程を示
す斜視図である。
【図2】同実施例でクリップ保持工程からプレス工程ま
でを示す断面図である。
【図3】他の実施例における押出成形品の裏面加工工程
を示す斜視図である。
【図4】図3の実施例に用いる裏面側分割型の型面を示
す斜視図である。
【図5】図3の同実施例における樹脂注入・プレス工程
を示す断面図である。
【図6】さらに他の実施例における樹脂注入・プレス工
程を示す断面図である。
【図7】位置決め部材の一実施例の断面図である。
【図8】モールディングの取り付けられた自動車の側面
図である。
【図9】図8のA部の拡大断面図である。
【図10】従来の射出成形によるモールディングの成形
を示す断面図である。
【図11】従来の高周波加熱によるモールディングの成
形を示す断面図である。
【符号の説明】
10 押出成形品 11 押出成形品の所要部(端末部) 12 押出成形品の所要部の裏面 13 押出成形品の裏面除去部 14 押出成形品の意匠面 15 賦形用空間 16 押出成形品の一般部 17 押出成形品の一般部の裏面 20 突部材固定用凹部 30 プレス型 31 意匠面側分割型 32 意匠面側分割型の裏面除去部用型面 33 意匠面側分割型の一般部用型面 35 裏面側分割型 36 裏面側分割型の裏面除去部用型面 37 裏面側分割型の一般部用型面 38 突部材用固定用凹部 40 突部材 42 突部材の基部 P 溶融樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村口 幸一 愛知県安城市藤井町東長先8番地1 株式 会社イノアックコーポレーション桜井事業 所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形品の所要部の裏面を所要量除去
    して当該裏面に賦形用空間を形成する裏面加工工程と、 前記押出成形品の意匠面側を賦形する意匠面側分割型と
    裏面側を賦形する裏面側分割型とよりなるプレス型に対
    し、前記裏面側分割型の型面にクリップや位置決め部品
    等の突部材を脱着可能に保持して該突部材の基部を意匠
    面側分割型へ向けて突出させる突部材保持工程と、 前記押出成形品の裏面除去部を加熱軟化させる加熱軟化
    工程と、 前記突部材の位置と対応する押出成形品の裏面に溶融樹
    脂を所要量注入した後、前記押出成形品をプレス型でプ
    レスして裏面除去部を賦形するとともに前記突部材を押
    出成形品の裏面側に固定させる樹脂注入・プレス工程、
    とを含むことを特徴とするモールディングの成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、裏面加工工程時に賦
    形用空間の形成ととともに、押出成形品の一般部裏面に
    突部材固定用凹部を形成することを特徴とするモールデ
    ィングの成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、押出成形品の押出成
    形時に形成された溝を当該押出成形品の裏面長手方向に
    沿って有し、突部材保持工程時に突部材を前記溝と対応
    する裏面側分割型の型面に脱着可能に保持し、樹脂注入
    ・プレス工程時に前記突部材と対応する溝の所要部に溶
    融樹脂を注入し、プレス型によるプレスで裏面除去部の
    賦形を行うとともに前記溝に突部材を固定させることを
    特徴とするモールディングの成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、突部材保持工程時に
    突部材を賦形用空間と対応する裏面側分割型の型面に脱
    着可能に保持し、樹脂注入・プレス工程時に前記突部材
    と対応する賦形用空間の所要部に溶融樹脂を注入し、プ
    レス型によるプレスで前記裏面除去部の賦形を行うとと
    もに該裏面除去部の裏側に前記突部材を固定させること
    を特徴とするモールディングの成形方法。
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