JPH1198945A - 無人ヘリコプターにおけるポンプのエアー抜き構造 - Google Patents

無人ヘリコプターにおけるポンプのエアー抜き構造

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JPH1198945A
JPH1198945A JP9262302A JP26230297A JPH1198945A JP H1198945 A JPH1198945 A JP H1198945A JP 9262302 A JP9262302 A JP 9262302A JP 26230297 A JP26230297 A JP 26230297A JP H1198945 A JPH1198945 A JP H1198945A
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篤志 松田
Osamu Sakamoto
修 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無人ヘリコプターにおいて、ポンプのエアー
抜きを簡単かつ迅速に行なえるようにする。 【解決手段】 薬剤を送給するポンプ83の下流側の分
岐部90にエアー抜き配管91の一端部を接続すると共
に、このエアー抜き配管91の他端部を、一方の薬剤タ
ンク36側の送給パイプ76に三方切替え弁92を介し
て接続して、三方切替え弁92は、送給パイプ76を連
通させる位置と、送給パイプ76の連通を止めてポンプ
83の下流側の分岐部90と一方の薬剤タンク36側の
送給パイプ76とを接続するように切替え可能に構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線で遠隔操作に
よって操縦される無人ヘリコプターにおいて、例えば農
薬のような薬剤を空中散布するための薬剤散布装置の薬
剤送給用ポンプに最適なエアー抜き構造に関する。
【0002】
【従来の技術】広い面積の森林や農地に対して害虫駆除
用薬剤のような農薬を大規模に散布する場合、操縦者が
搭乗する小型飛行機やヘリコプターを使って薬剤を空中
散布するということが行われているが、このような有人
の飛行体による薬剤の空中散布については、小規模な面
積に対しては適用し難く、飛行機等のチャーター料金も
高価なものとなる。そこで、無線により遠隔操縦できる
ラジコンヘリコプターを利用して、これに薬剤の散布装
置を組み付けることにより、遠隔操作によって薬剤の空
中散布を行なうという薬剤散布装置が提案されている。
(実開昭55−27189号公報、実開平2−2876
2号公報参照) 上記のような従来の無人のヘリコプターによる薬剤散布
装置については、何れのものにおいても、薬剤が充填さ
れているタンクを機体本体に装着する作業と、薬剤を散
布手段に送給するための送給手段にタンクの薬剤排出部
を接続する作業とが個別に行われているため、薬剤散布
に先立つ準備作業が煩雑で面倒なものとなっている。
【0003】このため、上記のような従来の無人のヘリ
コプターによる薬剤散布装置の持つ不具合を解消するた
めに、本出願人は、薬剤を充填する薬剤タンクの機体本
体への着脱と、薬剤を散布手段に送給する薬剤送給手段
と薬剤タンクの接続および接続解除を同時に行なうこと
ができて、薬剤散布のための準備や整理の作業を簡略化
することができる無人のヘリコプターによる薬剤散布装
置を提案した。(特開平8−163946号公報参照) この無人のヘリコプターによる薬剤散布装置は、図13
〜図16に示すように、遠隔操作によって操縦されるヘ
リコプター1の機体本体2の側面に固着されている係止
フレーム3に、薬剤が充填されたタンク4の側面の係合
部5を上方から係合させると、タンク4側の係止フック
6が係止フレーム3側の係止孔部7に自動的に係止され
て係合部5の係合状態がロックされると共に、部品取付
フレーム8の端部に形成された当接部8aがタンク4の
当接面4aに当接して、タンク4は安定した状態で機体
本体2に装着されると同時に、部品取付フレーム8に取
り付けられた薬剤導入部9内に、タンク4の薬剤排出部
10の排出口10aが自動的に嵌入される。
【0004】これにより、薬剤導入部9の弁体11の棒
状部が薬剤排出部10の弁体12に圧接されて、各スプ
リングの押圧力に抗してそれぞれの弁体11,12がそ
れぞれの開口部11a,12aから離れる方向に移動し
て、薬剤排出部10と薬剤導入部9は薬剤が通過可能な
状態に開かれる。
【0005】その後、送信機の誘導でヘリコプター1を
飛行させながら、遠隔操作によってポンプ13とアトマ
イザー14を駆動させると、タンク4内の薬剤は、薬剤
排出部10、薬剤導入部9、チューブ15を通ってポン
プ13に吸入され、ポンプ13から吐出されてチューブ
16、送給管17を通ってアトマイザー14に送り込ま
れ、モータ14aの回転によってアトマイザー14から
空中に散布される。
【0006】薬剤散布が終了してヘリコプター1を着陸
させた後には、タンク4の把手部18をロック機構の解
除操作レバー19の把持部20と一緒に握ってタンク4
を上方に持ち上げるだけで、係止フック6と係止孔部7
の係合状態が解除されると共に、タンク4の係合部5と
係止フレーム3とは離脱され、それと同時に、タンク4
の薬剤排出部10と薬剤導入部9の接続も自動的に解除
されて、薬剤排出部10の弁体12がシールリング12
bを介して開口部12aを閉じると共に、薬剤導入部9
の弁体11がシールリング11bを介して開口部11a
を閉じた状態で、空になったタンク4は機体本体2から
取り外される。
【0007】このように、タンク4を係止フレーム3に
着脱するのと同時に、タンクの薬剤排出部10と薬剤送
給手段の薬剤導入部9の接続及び接続解除が自動的にな
されるために、薬剤の散布を始める前の準備作業および
薬剤の散布が終わってからの整理作業を簡単な操作で短
時間に行なうことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記薬
剤散布装置では、タンク4内に薬剤が無くなった後にも
ポンプ13を駆動させているような場合には、ポンプ1
3にエアーが入り(いわゆるエアー噛み)、次に薬剤を
充填した新しいタンク4に取り替えた後にポンプ14を
駆動しても、ポンプ内のエアーが完全に排出されるまで
の間はエアー混じりの薬剤が散布されて、薬剤の散布が
ムラになるおそれがあった。
【0009】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、ポンプのエアー抜きを簡単かつ迅速
に行なえるようにした無人ヘリコプターにおけるポンプ
のエアー抜き構造を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1では、遠隔操作によって操縦され
るヘリコプターの機体本体に対して、一対の液体タンク
と、この両液体タンクを連通させると共に、この連通部
の間から分岐して供給手段に接続される送給配管と、こ
の送給配管の分岐部の途中に介設されて、両液体タンク
の液体を供給手段に送給するポンプとが配備された無人
ヘリコプターにおいて、上記ポンプの下流側の分岐部に
エアー抜き配管の一端部を接続すると共に、このエアー
抜き配管の他端部を、上記一方の液体タンク側の送給配
管に三方切替え弁を介して接続して、三方切替え弁は、
送給配管を連通させる位置と、送給配管の連通を止めて
ポンプの下流側の分岐部と一方の液体タンク側の送給配
管とを接続する位置とに切替え可能に構成されているこ
とを特徴とする無人ヘリコプターにおけるポンプのエア
ー抜き構造を提供するものである。
【0011】請求項1によれば、ポンプにエアーが入っ
た時に、三方切替え弁をポンプの下流側の分岐部と一方
の液体タンク側の送給配管とを接続する位置に切替えた
後にポンプを駆動させると、他方のタンクの液体のみが
送給配管からポンプを通って供給手段に送給されようと
するが、供給手段への送給抵抗が高いため、ポンプを通
った液体は、送給抵抗が比較的低いエアー抜き配管から
三方切替え弁を通って一方の液体タンクに送給されるよ
うになる。これにより、ポンプ内のエアー混じりの液体
は一方の液体タンクに送給されて、ポンプがエアー抜き
されるようになる。なお、ポンプのエアー抜き駆動は数
秒間で良いので、一方の液体タンクに液体が過剰に送給
されるおそれはない。
【0012】請求項1のタンクのエアー抜き構造は、請
求項2の無人ヘリコプターにおける薬剤散布装置のタン
クのエアー抜き構造に好適であるが、薬剤散布装置のポ
ンプの他に、燃料(ガソリン、軽油等)ポンプ用として
も利用できる。
【0013】請求項2は請求項1を具体化したもので、
遠隔操作によって操縦されるヘリコプターの機体本体に
対して、一対の薬剤タンクと、薬剤を散布する散布手段
と、上記両薬剤タンクを連通させると共に、この連通部
の間から分岐して上記散布手段に接続される薬剤送給配
管と、この薬剤送給配管の分岐部の途中に介設されて、
両薬剤タンクの薬剤を散布手段に送給するポンプとが配
備された無人ヘリコプターにおいて、上記ポンプの下流
側の分岐部にエアー抜き配管の一端部を接続すると共
に、このエアー抜き配管の他端部を、上記一方の薬剤タ
ンク側の薬剤送給配管に三方切替え弁を介して接続し
て、三方切替え弁は、薬剤送給配管を連通させる位置
と、薬剤送給配管の連通を止めてポンプの下流側の分岐
部と一方の薬剤タンク側の薬剤送給配管とを接続する位
置とに切替え可能に構成されていることを特徴とする無
人ヘリコプターにおけるポンプのエアー抜き構造を提供
するものである。
【0014】請求項2によれば、ポンプにエアーが入っ
た時、具体的には、薬剤を充填した新しいタンクに取り
替えた時等に、三方切替え弁をポンプの下流側の分岐部
と一方の薬剤タンク側の送給配管とを接続する位置に切
替えた後にポンプを駆動させると、他方のタンクの薬剤
のみが薬剤送給配管からポンプを通って散布手段に送給
されようとするが、散布手段は、送給されてきた薬剤を
オリフィス状に絞り込んで散布する構造であるために送
給抵抗が非常に高い。このため、ポンプを通った薬剤
は、送給抵抗が比較的低いエアー抜き配管から三方切替
え弁を通って一方の薬剤タンクに送給されるようにな
る。これにより、ポンプ内のエアー混じりの薬剤は一方
の薬剤タンクに送給されて、ポンプがエアー抜きされる
ようになる。
【0015】請求項3のように、上記三方切替え弁は、
遠隔操作によって切替えが可能である構成とすれば、エ
アー抜きを忘れてヘリコプターを飛行させた後でも、送
信機の遠隔操作によって三方切替え弁を切替え操作でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0017】図1に示すように、ヘリコプター30は、
無線で遠隔操作される従来の模型のラジコンヘリコプタ
ーあるいはそれに近いものであって、図示していない
が、機体本体31内には、地上からの送信機の誘導によ
ってヘリコプター30を自在にコントロールして飛行さ
せるためのコントローラーやエンジンが内蔵されている
と共に、機体本体31に付設されている薬剤散布装置を
地上から送信機の誘導によって作動させるためのコント
ローラーや電源が内蔵されている。
【0018】上記機体本体31の下面には、左右一対の
着陸用脚32,32が取り付けられている。なお、33
はメインローター、34はテールローター、35は受信
用アンテナである。
【0019】図2に示すように、機体本体31の両側に
は、散布する薬剤を充填した左右一対の合成樹脂製薬剤
タンク36,36を装備している。
【0020】上記各薬剤タンク36は、図5及び図6に
詳細に示すように、上面に薬剤充填口36aが設けら
れ、この薬剤充填口36aにはキャップ37が螺着され
ると共に、下面内側には、下向きの薬剤排出部38が設
けられている。また、タンク36の内側側面36bに
は、逆U字形状の大型フレーム部材39のブラケット3
9aがボルト40等で固定されると共に、下面外側に
は、逆U字形状の小型フレーム部材41がボルト42等
で固定されている。なお、上記キャップ37には、タン
ク36内のエアー抜きのための大気開放用逆止弁43が
取り付けられている。
【0021】上記大型フレーム部材39は、タンク36
を持ち運ぶときの把手となると共に、両下端部39a,
39aと小型フレーム部材41の両下端部41a,41
aとは、タンク36を機体本体31から取り外して地面
等に置くときの4本脚となって、薬剤排出部38が地面
に接触しないようにしている。
【0022】上記大型フレーム部材39には、タンク3
6の内側内面36b(図7参照)に位置する部分に、前
後一対のブラケット45,45がそれぞれ溶接固定さ
れ、各ブラケット45には、Ω字状の係合部材46の基
部がボルト47等でそれぞれ固定されている。この各係
合部材46は、凹部が無理押しで多少拡径できるような
弾性合成樹脂製であるのが好ましい。
【0023】上記薬剤排出部38に接近したタンク36
の内側内面36bの下部中央位置には、図10に詳細に
示すように、外向き凸段状にプレス成形した金属板48
aにフラットな金属板48bを重ね合せてなるタンク側
規制部材48をボルト49等で固定している。上記金属
板48aの外向き凸段部によって、タンク側規制部材4
8に上下方向に貫通する差し込み穴(スリット)48c
が形成される。また、この金属板48aには、差し込み
穴48cとほぼ同じ幅で内下方に湾曲しながら伸長する
ガイド部48dが一体的に形成されている。
【0024】上記タンク36の薬剤排出部38は、図7
に詳細に示すように、タンク36の下面にあけたドレン
穴36cに、タンク36内からリング状のフランジ付き
ストレイナー50を貫通させると共に、このストレイナ
ー50にタンク36の外部から円筒状のカバー51の上
部を螺合して、このカバー51とストレイナー50とで
ドレン穴36cを液密にシールしている。上記カバー5
1の外周面には、シールリング57,57が嵌着されて
いる。
【0025】上記ストレイナー50には、放射状に開口
したリング52を嵌合固定すると共に、このリング52
の中心部にスリーブ53を嵌合固定して、このスリーブ
53に弁体54の軸部54aを上下動自在に嵌合する。
上記弁体54には、上下2段の大径段部54b,54c
が形成され、上段部54bには、弾力性のシール弁55
が嵌着されている。このシール弁55は、下向きテーパ
状に形成されていて、このテーパ面には、図7に一部拡
大したような複数本の環状突条55a,…が形成されて
いる。なお、上段部54bの外径をシール弁55の内径
よりも小径にして、シール弁55との間に空間54dを
あけると、シール弁55の弾性変形が良好になってシー
ル性が向上する。
【0026】上記カバー51の下部内面には、上記シー
ル弁55の各突条55aが接触する下向きテーパ状の弁
座51aが形成されると共に、この弁座51aの下部に
連なって、上記弁体54の下段部54cが嵌合する排出
穴51bが形成されている。
【0027】上記カバー51内には、シール弁55と上
記ストレイナー50のリング52との間にスプリング5
6が縮装されて、このスプリング56により、シール弁
55の各突条55aがカバー51の弁座51aに強く接
触するように押圧して、薬剤タンク36に充填した薬剤
が薬剤排出部38から漏れないようにシールしている。
【0028】また、上記シール弁55の各突条55aが
カバー51の弁座51aに強く接触したシール状態で、
弁体54の下段部54cがカバー51の排出穴51bに
嵌合することにより、シール弁55が軸直交方向に移動
するのを阻止して、各突条55aがカバー51の弁座5
1aからずれ動いてシール不良となるのを防止してい
る。上記弁体54の下段部54cは、閉弁時(下動時)
はカバー51の排出穴51bに嵌合しているが、開弁時
(上動時)は排出穴51bを完全に開口するので、薬剤
の排出抵抗が少なくなる。
【0029】一方、図2に示すように、機体本体31側
に固定の両側部ブラケット60,60には、前後方向に
伸長するパイプ状の係止部材61,61がそれぞれ固定
され、この各係止部材61に、上記薬剤タンク36の係
合部材46を上方から係止することにより、薬剤タンク
36の下方向位置が規制される。この係合部材46は弾
性合成樹脂製であるから、この弾性変形により係止部材
61を外周方向からグリップするので、このグリップ力
で薬剤タンク36の上方向位置も規制されるが、薬剤タ
ンク36の前後方向位置及び左右方向位置の規制は弱
い。
【0030】そこで、図8〜図10に示すように、機体
本体31側に固定の下部ブラケット62の両端部には、
逆L字状に折曲させた規制部材63,63がそれぞれボ
ルト64等で固定され、上記薬剤タンク36の係合部材
46を上方から係止部材61に係止する時に、薬剤タン
ク36の規制部材48の差し込み穴(スリット)48c
を上方から規制部材63の上向き差し込み突起63aに
差し込むことにより、薬剤タンク36の薬剤排出部38
側の前後方向位置及び左右方向位置が規制されるように
なる。なお、規制部材63を薬剤タンク36側に固定
し、規制部材48を機体本体31側に固定するようにし
ても良い。
【0031】なおまた、上記規制部材48の差し込み穴
48cで規制部材63の前後方向位置を規制する以外
に、例えば、係止部材61に係止した係合部材46に対
して、係止部材61の前後位置に突起をそれぞれ形成し
て、この各突起で係合部材46の前後方向移動を規制す
ることにより、薬剤タンク36の薬剤排出部38側の前
後方向位置を規制するようにしても良い。また、機体本
体31側に薬剤タンク36の前後方向移動を規制する部
材を別に設けても良い。
【0032】図8に示すように、上記機体本体31側に
固定の下部ブラケット62,62には、上記薬剤排出部
38を接続する薬剤導入部68を支持するための支持部
材69が、上記規制部材63を下部ブラケット62に固
定するためのボルト64等で共締め固定されている。こ
のボルト64等による規制部材63と支持部材69の共
締め固定により、薬剤排出部38と薬剤導入部68との
接続位置関係を正確に維持できる。
【0033】上記支持部材69には、大径の支持用穴6
9aがあけられ、この支持用穴69aには、弾性リング
部材70がリング溝70aにより隙間a分だけ軸直交方
向に移動できるように遊嵌されている。この支持部材6
9は、ボルト64等で共締め固定されている部分で片持
ち支持されているので、支持部材69の弾性リング部材
70の嵌合部分が上下方向にたわみ可能となっている。
【0034】上記リング部材70の中心穴70bには、
上記薬剤導入部68の円筒状のカバー72の上部が嵌入
され、リング部材70の上面に対応するカバー72の上
端部は上向きテーパ部72aに形成されると共に、リン
グ部材70の下面に対応するカバー72の外周には、ス
リット(不図示)により外径方向に開閉可能な係止リン
グ73を軸直交方向から嵌め込むことにより、リング部
材70に対して、カバー72がテーパ部72aで下向き
に抜け止めされ、係止リング73で上向きに抜け止めさ
れるようになる。これにより、リング部材70とともに
薬剤導入部68のカバー72は、上記支持部材69の支
持用穴69aに上記隙間a分だけ軸直交方向に移動でき
るように遊嵌されることになる。また、リング部材70
の弾性変形及び支持部材69のたわみによって、カバー
72は、上下(軸)方向に揺動できるように支持される
ことになる。
【0035】上記カバー72の下端部には、底部材74
がシールリング75を介して液密に嵌合固定され、この
底部材74のニップル部74aには、薬剤送給パイプ7
6の端部が差し込み接続されている。
【0036】上記底部材74の中心部には嵌合穴74b
が形成され、この嵌合穴74bに弁体77の軸部77a
を上下動自在に嵌合する。上記弁体77には、上下2段
の大径段部77b,77cが形成され、下段部77cに
は、弾力性のシール弁78が嵌着されている。このシー
ル弁78は、上向きテーパ状に形成されていて、このシ
ール弁78のテーパ面には、図8に一部を拡大したよう
な複数本の環状突条78a,…が形成されている。な
お、下段部77cの外径をシール弁78の内径よりも小
径にして、シール弁78との間に空間77eをあける
と、シール弁78の弾性変形が良好になってシール性が
向上する。
【0037】上記カバー72の中央部内面には、上記シ
ール弁78の各突条78aが接触する上向きテーパ状の
弁座72bが形成されると共に、この弁座72bの上部
に連なって、上記弁体77の上段部77bが嵌合する導
入穴72cが形成されている。
【0038】上記カバー72内には、シール弁78と上
記底部材74との間にスプリング79が縮装されて、こ
のスプリング79により、シール弁78の各突条78a
がカバー72の弁座72bに強く接触するように押圧し
てシールしている。
【0039】また、上記シール弁78の各突条78aが
カバー72の弁座72bに強く接触したシール状態で、
弁体77の上段部77bがカバー72の導入穴72cに
嵌合することにより、シール弁78が軸直交方向に移動
するのを阻止して、各突条78aがカバー72の弁座7
2bからずれ動いてシール不良となるのを防止してい
る。上記弁体77の上段部77bは、閉弁時(上動時)
はカバー72の導入穴72bに嵌合しているが、開弁時
(下動時)は導入穴72bを完全に開口するので、薬剤
の導入抵抗が少なくなる。
【0040】上記弁体77の上段部77bよりも上方に
突出する突出部77dは、カバー72の上部内に臨まさ
れて、このカバー72の上部内に、上記タンク36の薬
剤排出部38のカバー51がシールリング57を介して
上方から嵌入して弁体54の下段部54cが突出部77
dに当接したときに、弁体77がスプリング79のスプ
リング力に抗して下動(押し下げ)されて、シール弁7
8が弁座72bから離れて弁開口を開くようになる。ま
た、薬剤排出部38の弁体54の下段部54cが突出部
77dに当接したときに、弁体54もスプリング56の
スプリング力に抗して上動(押し上げ)されて、シール
弁55が弁座51aから離れて弁開口を開くようにな
る。
【0041】上記薬剤排出部38のシール弁55のスプ
リング56と薬剤導入部68のシール弁78のスプリン
グ79との関係は、薬剤排出部38側のスプリング56
が強く、薬剤導入部68側のスプリング79が弱く設定
されていて、薬剤排出部38の弁体54の下段部54c
が薬剤導入部68の弁体77の突出部77dに当接した
ときに、まず、弁体77が下動(押し下げ)されて、シ
ール弁78を弁座72bから離し、シール弁78の下面
が底部材74の嵌合穴74bの上端で当て止められてそ
れ以上に下動しなくなったときに、弁体54が上動(押
し上げ)されてシール弁55を弁座51aから離すよう
にしている。これにより、薬剤排出部38のカバー51
が薬剤導入部68のカバー72内に嵌入する途中で、弁
体77よりも先に弁体54が上動(押し上げ)られてシ
ール弁55が弁座51aから離れることにより、タンク
36内の薬剤が弁開口から漏れ出すのを未然に防止して
いる。
【0042】図3、図4及び図11、図12に示すよう
に、上記左右一対の薬剤タンク36,36の薬剤排出部
38,38を接続した薬剤導入部68,68の各ニップ
ル部74a,74aは、1本の送給パイプ76で接続さ
れていて、この送給パイプ76で両タンク36,36を
フリーに連通させている。
【0043】上記機体本体31側の下部ブラケット63
には、左右一対のフィルター82,82とポンプ83,
83と、1個の分流器84とが配備されて、上記送給パ
イプ76を分岐パイプ76a,76aで各フィルター8
2,82の入口82a,82aに接続すると共に、各フ
ィルター82,82の出口82b,82bを各ポンプ8
3,83の入口83a,83aに接続して、各ポンプ8
3,83の出口83b,83bを分流器84に接続して
いる。なお、2台のポンプ83,83を用いたのは、各
種薬剤の粘りのような性状に対応させて汎用性を持たせ
るためであって、汎用性がさほど要求されないときは、
1台のポンプであっても良い。
【0044】上記機体本体31側に固定の下部ブラケッ
ト62には、幅方向に伸長する散布ノズル用基礎パイプ
85がブラケット86,86で固定され、この基礎パイ
プ85の両端部には、不使用時に後方へそれぞれ折り畳
み可能な左右一対の散布ノズル用支持パイプ87,87
がジョイント部88,88でそれぞれ連結されている。
【0045】各散布ノズル用支持パイプ87には、それ
ぞれ複数個の散布ノズル89,…が所定の間隔で固定さ
れ、各散布ノズル89は、散布ノズル用支持パイプ87
毎に耐圧パイプ90,90で一連に接続されると共に、
この各耐圧パイプ90,90は、硬質のために折れない
ように大きく湾曲させながら上記分流器84に接続して
いる。上記薬剤送給パイプ76、分岐パイプ76a及び
耐圧パイプ90等で送給手段若しくは送給配管を構成す
る。
【0046】上記分流器84には、エアー抜きパイプ9
1の一端部を接続すると共に、このエアー抜きパイプ9
1の他端部は、一方の薬剤タンク36の薬剤導入部68
(図11では左側)の近傍の送給パイプ76に電磁三方
切替え弁92を介して接続している。
【0047】したがって、電磁三方切替え弁92が図1
2(b)の送給パイプ76の連通位置に切替え状態であ
れば、上記各薬剤タンク36の薬剤は、各ポンプ83の
駆動により、薬剤タンク36の薬剤排出部38から排出
され、薬剤導入部68から送給パイプ76に送給されて
合流され、各分岐パイプ76a,76aで分岐されて、
各フィルター82から各ポンプ83を通って分流器84
で再び合流される。そして、分流器84から各耐圧パイ
プ90,90に分流されて、各散布ノズル89から散布
されるようになる。なお、薬剤が液体であれば散水用散
布ノズル89を用いるが、固体(粒体)であれば、粒体
を弾き飛ばすインペラ等の散布ノズルを用いれば良い。
【0048】上記機体本体31側に固定の側部ブラケッ
ト60や下部ブラケット62は一体的に連結され、これ
らのブラケット60,62に薬剤散布装置が全て取り付
けられていて、各ブラケット60,62を数本のボルト
のみで機体本体31に着脱可能に固定できるようにして
いる。
【0049】上記のように構成した薬剤散布装置の作用
を次に説明する。
【0050】ヘリコプター30の機体本体31に薬剤を
充填した薬剤タンク36を装着するときは、大型フレー
ム部材39の上部を把持して薬剤タンク36を上方に持
ち上げた後に、薬剤タンク36側の規制部材48の差し
込み穴48cを機体本体31側の規制部材63の差し込
み突起63aに上方から差し込みながら、薬剤タンク3
6側の係合部材46を機体本体31側の係止部材61に
上方から係止させる。このとき、上記薬剤タンク36側
の規制部材48のガイド部48dのガイドにより差し込
み穴48cを機体本体31側の規制部材63の差し込み
突起63aにスムーズに差し込める。
【0051】上記のようにして、薬剤タンク36側の係
合部材46を機体本体31側の係止部材61に上方から
係止させると同時に、薬剤タンク36側の規制部材48
の差し込み穴48cを機体本体31側の規制部材63の
差し込み突起63aに上方から差し込んだときに、薬剤
タンク36側の薬剤排出部38のカバー51が機体本体
31側の薬剤導入部68のカバー72の上部にシールリ
ング57を介して液密に嵌入する。上記カバー72の上
端部は上向きテーパ部72aに形成しているので、カバ
ー51がガイドされてスムーズに嵌入できる。
【0052】このとき、薬剤排出部38の弁体54の下
段部54cが薬剤導入部68の弁体77の突出部77d
に当接して弁体77が下動(押し下げ)されるので、シ
ール弁78が弁座72bから離れて弁座72bの弁開口
が開かれる。
【0053】上記弁体54による弁体77の下動で、シ
ール弁78の下面が底部材74の嵌合穴74bの上端で
当て止められてそれ以上に下動しなくなると、ここから
は逆に弁体54が上動(押し上げ)されるので、シール
弁55が弁座51aから離れて弁座51aの弁開口が開
かれる。
【0054】これにより、薬剤タンク36内の薬剤が薬
剤導入部68から送給パイプ76を通って、上述したよ
うに、各散布ノズル89から散布可能な状態となる。
【0055】したがって、薬剤タンク36側の係合部材
46を機体本体31側の係止部材61に係止する時に、
薬剤タンク36側の規制部材48を機体本体31側の規
制部材63に差し込むだけで、薬剤タンク36の薬剤排
出部38側の前後方向及び左右方向の揺動が簡単かつ確
実に規制されるようになる。
【0056】これにより、ヘリコプター30のメインロ
ータの回転に伴う機体本体31の振動に薬剤タンク36
が共振するおそれがなくなるので、薬剤タンク36の共
振に起因してヘリコプター30の飛行の不安定になる等
の悪影響を与えるおそれがなくなる。
【0057】また、薬剤タンク36の薬剤排出部38や
機体本体31側の薬剤導入部68に薬剤タンク36の共
振が作用しないので、薬剤排出部38や薬剤導入部68
が破損するおそれもなくなる。
【0058】一方、上記薬剤タンク36の薬剤排出部3
8においては、カバー51内の弁体54をスプリング5
6で下方に付勢することにより、弁体54の上段部54
bのシール弁55の突条55aがカバー51の弁座51
aに強く接触するようになる。
【0059】このとき、シール弁55と弁座51aとは
いずれも下向きテーパ状であるので、テーパによる求心
作用により、シール弁55が弁座51aの中心に常に位
置するようになってシール弁55が弁座51aの中心か
らずれにくくなる共に、弁体54の下段部54cがカバ
ー51の排出穴51bに嵌合してシール弁55が軸直交
方向に移動するのが阻止されるから、弁体54が傾いた
り、軸直交方向に移動したりすることがないので、弁座
51aに対して常に密着して、薬剤タンク36内の薬剤
が弁開口から漏れるおそれがなくなる。
【0060】また、シール弁55の複数本(例えば2
本)の環状突条55aがカバー51の弁座51aに接触
するから、環状突条55aの無いタイプと比べて面圧が
大きくなるので、シール性がより向上する。また、環状
突起55aは、1本よりも2本の方がシール箇所が増え
るので、シールの信頼性が向上する。
【0061】さらに、機体本体の薬剤導入部68も、カ
バー72内の弁体77をスプリング79で上方に付勢す
ることにより、弁体77の下段部77cのシール弁78
の突条78aがカバー72の弁座72bに強く接触する
ようになる。
【0062】このとき、シール弁78と弁座72bとは
いずれも上向きテーパ状であるので、テーパによる求心
作用により、シール弁78が弁座72bの中心に常に位
置するようになってシール弁78が弁座72bの中心か
らずれにくくなる共に、弁77の上段部77bがカバー
72の導入穴72cに嵌合してシール弁78が軸直交方
向に移動するのが阻止されるから、弁体77が傾いた
り、軸直交方向に移動したりすることがないので、弁座
72bに対して常に密着して、送給パイプ76等内に残
った薬剤が開口部から漏れるおそれがなくなる。
【0063】また、シール弁78の複数本(例えば2
本)の環状突条78aがカバー72の弁座72bに接触
するから、環状突条78aの無いタイプと比べて面圧が
大きくなるので、シール性がより向上する。また、環状
突起78aは、1本よりも2本の方がシール箇所が増え
るので、シールの信頼性が向上する。
【0064】さらにまた、薬剤導入部68のカバー72
は、機体本体31の支持部材69の支持用穴69aに遊
嵌されたリング部材70で軸直交方向に移動可能に支持
されると共に、リング部材70の弾性変形及び支持部材
69のたわみで上下(軸)方向に移動可能に支持されて
いるから、薬剤タンク36の薬剤排出部39が機体本体
31に対して、軸直交方向及び軸方向に多少ずれて取り
付けられていても、薬剤導入部68が軸直交方向及び軸
方向に移動して薬剤排出部39と軸中心が一致するよう
になるので、薬剤排出部39と薬剤導入部68の接続が
スムーズに行なえる。
【0065】一方、薬剤散布の途中で各薬剤タンク36
内に薬剤が無くなった状態で各ポンプ83を駆動させて
いると、各ポンプ83にエアーが入る(エアー噛み現
象)。このような場合、ヘリコプター30を着陸させ、
薬剤を充填した新しい薬剤タンク36に取り替えて、再
びヘリコプター30を飛行させて各ポンプ83を駆動さ
せて薬剤の散布を継続しようとしても、各ポンプ83内
のエアーが完全に排出されるまでの間はエアー混じりの
薬剤が散布されて、薬剤の散布がムラになる。
【0066】そこで、薬剤を充填した新しい薬剤タンク
36に取り替えた時に、電磁三方切替え弁92を、送給
パイプ76の連通を止めて各ポンプ83の下流側の分流
器84と一方(図12(a)では左側)の薬剤タンク3
6側の送給パイプ76とをエアー抜きパイプ91で接続
するように切替えて各ポンプ83を駆動させる(図12
(c)参照)。
【0067】この各ポンプ83の駆動により、他方(図
12(a)では右側)の薬剤タンク36の薬剤のみが送
給パイプ76から各ポンプ83を通って散布ノズル89
に送給されようとするが、散布ノズル89は、送給され
てきた薬剤をオリフィス状に絞り込んで散布する構造で
あるために送給抵抗が非常に高い。
【0068】このため、各ポンプ83を通った薬剤は、
送給抵抗が低いエアー抜きパイプ91から電磁三方切替
え弁92を通って一方の薬剤タンク36に送給されるよ
うになる。これにより、各ポンプ83内のエアー混じり
の薬剤は、逆流状態で一方の薬剤タンク36に送給され
て、各ポンプ83がエアー抜きされるようになる。な
お、各ポンプ83のエアー抜き駆動は数秒間で良いの
で、一方の薬剤タンク36に薬剤が過剰に送給されるお
それはない。
【0069】その後、電磁三方切替え弁92を送給パイ
プ76の連通位置(図12(b)参照)に切替え、再び
ヘリコプター30を飛行させて各ポンプ38を駆動させ
て薬剤の散布を継続すると、各ポンプ83内のエアーが
完全に排出されているので、エアー混じりの薬剤が散布
ノズル89から散布されなくなって、薬剤の散布が最初
からムラなく行なえるようになる。
【0070】なお、上記電磁三方切替え弁92を遠隔操
作によってエアー抜き切替えをできるようにすれば、エ
アー抜きを忘れてヘリコプター30を飛行させた後で
も、ヘリコプター30を飛行させながら送信機の遠隔操
作により、各ポンプ83を駆動させながら電磁三方切替
え弁92を切替え操作できるので、エアー抜きだけのた
めにヘリコプター30を再着陸させる必要がなくなる。
【0071】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の請求項1のポンプのエアー抜き構造は、ポンプにエ
アーが入った時に、三方切替え弁をエアー抜き位置に切
替えた後に、ポンプを駆動させることにより、ポンプ内
のエアー混じりの液体が一方の液体タンクに送給され
て、ポンプがエアー抜きされるようになるから、液体ポ
ンプのエアー抜きを簡単かつ迅速に行なえるようにな
る。
【0072】請求項1を具体化した請求項2では、薬剤
を充填した新しいタンクに取り替えた時等に、三方切替
え弁をエアー抜き位置に切替えた後に、ポンプを駆動さ
せることにより、ポンプ内のエアー混じりの薬剤が一方
の薬剤タンクに送給されて、ポンプがエアー抜きされる
ようになるから、薬剤散布用ポンプのエアー抜きを簡単
かつ迅速に行なえるので、エアー混じりの薬剤が散布手
段から散布されなくなって、薬剤の散布が最初からムラ
なく行なえるようになる。
【0073】また、請求項3のように、三方切替え弁を
遠隔操作によって切替えできるようにすれば、エアー抜
きを忘れてヘリコプターを飛行させた後でも、送信機の
遠隔操作によって三方切替え弁を切替え操作できるの
で、エアー抜きだけのためにヘリコプターを再着陸させ
る手間が不要になり、ロスタイムも減少するようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る無人ヘリコプターの側面図で
ある。
【図2】 図1の要部正面図である。
【図3】 図1の要部平面図である。
【図4】 図1の要部拡大正面図である。
【図5】 タンクの正面図である。
【図6】 図5の側面図である。
【図7】 タンクの薬剤排出部の拡大断面図である。
【図8】 機体本体側の薬剤導入部の拡大断面図であ
る。
【図9】 機体本体側の薬剤導入部にタンクの薬剤排
出部を接続した拡大断面図である。
【図10】 規制部材の斜視図である。
【図11】 タンクと散布ノズルとの間の配管斜視図で
ある。
【図12】 (a)はタンクと散布ノズルとの間の配管
略画図、(b)(c)は三方切替え弁の切替え状態図で
ある。
【図13】 従来の無人ヘリコプターの側面図である。
【図14】 図1の要部正面図である。
【図15】 従来のタンクを機体本体側に装着する前の
側面図である。
【図16】 図15の装着後の側面図である。
【符号の説明】
30 無人ヘリコプター 31 機体本体 36 薬剤タンク 68 薬剤導入部 76 送給パイプ(送給配管) 83 ポンプ 84 分流器 89 散布ノズル(供給手段、散布手段) 90 耐圧パイプ(送給配管) 91 エアー抜きパイプ(送給配管) 82 三方切替え弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔操作によって操縦されるヘリコプタ
    ーの機体本体に対して、一対の液体タンクと、この両液
    体タンクを連通させると共に、この連通部の間から分岐
    して供給手段に接続される送給配管と、この送給配管の
    分岐部の途中に介設されて、両液体タンクの液体を供給
    手段に送給するポンプとが配備された無人ヘリコプター
    において、 上記ポンプの下流側の分岐部にエアー抜き配管の一端部
    を接続すると共に、このエアー抜き配管の他端部を、上
    記一方の液体タンク側の送給配管に三方切替え弁を介し
    て接続して、三方切替え弁は、送給配管を連通させる位
    置と、送給配管の連通を止めてポンプの下流側の分岐部
    と一方の液体タンク側の送給配管とを接続する位置とに
    切替え可能に構成されていることを特徴とする無人ヘリ
    コプターにおけるポンプのエアー抜き構造。
  2. 【請求項2】 遠隔操作によって操縦されるヘリコプタ
    ーの機体本体に対して、一対の薬剤タンクと、薬剤を散
    布する散布手段と、上記両薬剤タンクを連通させると共
    に、この連通部の間から分岐して上記散布手段に接続さ
    れる薬剤送給配管と、この薬剤送給配管の分岐部の途中
    に介設されて、両薬剤タンクの薬剤を散布手段に送給す
    るポンプとが配備された無人ヘリコプターにおいて、 上記ポンプの下流側の分岐部にエアー抜き配管の一端部
    を接続すると共に、このエアー抜き配管の他端部を、上
    記一方の薬剤タンク側の薬剤送給配管に三方切替え弁を
    介して接続して、三方切替え弁は、薬剤送給配管を連通
    させる位置と、薬剤送給配管の連通を止めてポンプの下
    流側の分岐部と一方の薬剤タンク側の薬剤送給配管とを
    接続する位置とに切替え可能に構成されていることを特
    徴とする無人ヘリコプターにおけるポンプのエアー抜き
    構造。
  3. 【請求項3】 上記三方切替え弁は、遠隔操作によって
    切替えが可能である請求項2に記載の無人ヘリコプター
    におけるポンプのエアー抜き構造。
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