JP3373757B2 - 防除機の薬剤導出装置 - Google Patents

防除機の薬剤導出装置

Info

Publication number
JP3373757B2
JP3373757B2 JP14911397A JP14911397A JP3373757B2 JP 3373757 B2 JP3373757 B2 JP 3373757B2 JP 14911397 A JP14911397 A JP 14911397A JP 14911397 A JP14911397 A JP 14911397A JP 3373757 B2 JP3373757 B2 JP 3373757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medicine
shutter
opening
sub
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14911397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10337505A (ja
Inventor
明博 原
Original Assignee
富士ロビン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士ロビン株式会社 filed Critical 富士ロビン株式会社
Priority to JP14911397A priority Critical patent/JP3373757B2/ja
Publication of JPH10337505A publication Critical patent/JPH10337505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3373757B2 publication Critical patent/JP3373757B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の防除機の薬剤導出装
置は、送風機の空気流を利用してタンク内から薬剤を導
出し風送して散布する、いわゆる送風散布形式の防除機
の薬剤導出装置に関し、特に、近年の防除効果に優れた
薬剤を散布するのにも好適な防除機の薬剤導出装置を提
供すべく創案したものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種果樹に付着する害虫等を
防除すべく粉粒状の薬剤を散布することが行われてい
る。このような薬剤を散布する場合、送風散布形式の防
除機が使用されている。例えば、実公昭59−6916
号公報には、送風機内の空気通路を流れる空気流の一部
を直接、薬剤タンクの底部内に下から吹込むように構成
して成る防除機が記載されている。この公報に記載され
た防除機の場合、送風機内の空気通路を流れる空気流の
一部を直接、薬剤タンクの底部内に下から吹込むように
構成することに起因する、薬剤が流下して給気系路内に
滞積する不都合(いわゆるブリッジ現象)を解消し、確
実な粉粒状薬剤の散布を行えるようにするためになされ
たものである。
【0003】以下に、従来の防除機、特に、防除機の薬
剤導出装置について、上記公報に記載された構造に基づ
いて説明する。図5において、1は薬剤タンク、2は送
風機である。この送風機2は、ケーシング21の中に羽
根車22を内装してなる遠心型の送風機であつて、その
ケーシング21の背部側面にはエンジン3が装着されて
いる。そして前記羽根車22はエンジン3に直結されて
いて、エンジン3の回転動力により所要の回転数で高速
回転されるようになつている。
【0004】上記ケーシング21の外周頂部には、上方
に向けて開口する筒状の薬剤受口座23が設けてあり、
この受口座23に、前記薬剤タンク1の底部11に備え
る吐出口部12を嵌入止着させることで、薬剤タンク1
と送風機2とが上下に連設され、上記吐出口部12が送
風機2内の空気通路24に臨むようにしてある。そし
て、上記吐出口部12の底面に、薬剤導出タンクTが、
その底面開口部を下から塞ぐように取付けられている。
この薬剤導出タンクTは、図4に示すように、椀状をな
したハウジング4と、その上面に載置された弁座板5
と、この弁座板5の上面において回動可能に重合された
開閉シャッタ6とを有している。
【0005】上記ハウジング4は、椀状の底面中央にボ
ス部41を直設し、そのボス部41の周りに環状の薬剤
風送室42を形成すると共に、更にその周囲に仕切り壁
44を介して環状の給気室43を形成して成る。これら
薬剤風送室42及び給気室43の各上面はそれぞれ上方
に向けて開口されている。そして上記給気室43に連通
してハウジング4の外周一側には、下向きに開口する空
気導入カバー45を設けている。又、この導入カバ−4
5を設けた側と反対側のハウジング4の外周他端には、
薬剤風送室42へ連通する大口径の吐出口部46と、給
気室43へ連通する小口径の補助吐出口部47とが並列
的に延設されている。これらの吐出口部46及び補助吐
出口部47には、それぞれ吐出パイプ48、49が接続
されており、この両パイプ48、49は図5に示すよう
に空気通路24に沿って延び、その先端を空気通路24
の吐出口25へ向けてそれぞれ開口させている。更に、
前記空気導入カバ−45は、送風機2内の空気通路24
のタンク下方に向けて開口され、空気通路24内を流れ
る空気流の一部が導入カバ−45により給気室43内に
流入するようにしてある。そして、その導入空気の一部
が薬剤風送室42内にも流入し得るように、前記仕切壁
44には空気導入カバ−45に対向して通気口44aが
開口されている。
【0006】又、弁座板5は、上記ハウジング4の上面
に重合させた状態において、そのハウジング4側の薬剤
風送室42に通じる吐薬流路51と、給気室43に通じ
る給気流路52とが開口されている。これらの流路5
1、52は、図6に破線で示すように、その薬剤流路5
1は略扇形に開口され、給気流路52はその外周側に位
置してスリット状に開口されている。且つ、両流路5
1、52は、それぞれに対向する薬剤風送室42、給気
室43の円周方向に対し、その略1/4周に亙る円周長
さのものが180度の位相差をもつて各2個、円周中心
を境にして対称的に配置されている。
【0007】この弁座板5の上面に重合される開閉シャ
ッタ6には、上記弁座板5側に開口した薬剤流路51に
対向して、これと重合し得るよう対応位置に開口された
同形状(扇形)の薬剤吐出口61と、給気流路52に対
向してその流路内に配設された多数の給気口62とが開
口されてあり、その給気口62群は、給気流路52に対
応して円周上に2個所、所定ピツチで開口されている。
尚、図示は省略したが、この各給気口62は上面側(出
口側)の口径が、下面側(入口側)の口径よりも小さい
ノズル状に形成されており、且つ、上面側の口端部分は
その筒口が短円筒状になつていて、空気を直線的に上方
へ噴出できるような形状になつている。又、図示の例で
は給気口62の断面形状がテーパ状になつているが、給
気口62は必ずしも図示のようなテーパ状にする必要は
ない。要は、上面側の口径を下面側の口径よりも小さく
形成して、給気口62を通過する空気流に増速加圧作用
を生起できるような形状とすれば良い。
【0008】上記シャッタ6の底部中央には、弁軸7が
下方に向けて垂直に固設されてあり、該弁軸7は、弁座
板5の中央部及びハウジング4の中央ボス部41にそれ
ぞれ貫通して設けられた軸孔を通して、その下端部がハ
ウジング4の底部より突出されている。そして弁軸7の
下端突出部には、ハウジング4の底面中央に設けられた
軸孔の大径部分に入り込ませてコイルばね71が嵌挿さ
れ、このばね71の弾発力によりシャッタ6が弁座板5
に対し所要の圧力で圧接されるようにしている。更に、
弁軸7の下端には、操作アーム72の一端が挿通されて
ナツト73にて弁軸7に固定されている。この操作アー
ム72の他端には、図5に示すようにコントロールワイ
ヤ74が連結されている。このコントロールワイヤ74
はケーシング21の外に導出されていて、ワイヤ74に
よりシャッタ6が弁軸7を軸線として回動操作できるよ
うにしてある。このような構成では、コントロールワイ
ヤ74の操作によりシャッタ6を弁座板5に対し90度
の回勤範囲で相対位置を変位させることにより、シャッ
タ6側の薬剤吐出口61及び給気口62を、それぞれ弁
座板5側の薬剤流路51、給気流路52に対し連通状態
(図6(A)参照)或は遮閉状態(図6(B)参照)に
開閉操作することができる。これと共に、その開口量を
調節することができ、これにより導出タンクT側の薬剤
風送室42及び給気室43を、それぞれ薬剤タンク1内
に開閉操作できる。
【0009】しかして防除作業に際し、エンジン3を駆
動した状態で、シャッタ6の薬剤吐出口61及び給気口
62を開くと、送風機2内の空気通路24を流れる空気
流の一部が、空気導入カバー45に案内されてハウジン
グ4内の給気室43に入り、給気流路52から給気口6
2を通つて上方の薬剤タンク1の底部内に吹き込まれ
る。この空気の吹込みにより薬剤は浮動され、撹拌され
て流動性が付与されることで、薬剤は空気と混合されて
タンク1内より薬剤吐出口61から薬剤流路51内を通
つて、ハウジング4内の薬剤風送室42内へと流下風送
される。そして薬剤と空気の混合物は空気流の流れに沿
つて薬剤風送室42内より吐出口部46へと風送され、
吐出パイプ48を通つて空気通路24の下流側へ吹き出
されて、空気通路24を流れる空気流と合流された後、
ダクト8を経て目的の防除場所へと風送される。尚、こ
の過程において、空気導入カバー45によりハウジング
4内に流入される空気の一部(少量)が、仕切壁44に
開口した通気口44aより薬剤風送室42内に噴入し、
その空気の噴入で薬剤風送室42内に流下する薬剤と空
気の混合物は、流動性が促進されて円滑に空気通路24
の吐出口25へ向け風送される。
【0010】上述したように、図示の例の構造において
は、送風機2内の空気通路24を流れる空気流の一部を
直接、導出タンクT内の給気室43に通して給気口62
より薬剤タンク1の底部内に下から吹込むようにしたの
で、薬剤タンク1内に吹込まれる空気流の流通経路が非
常に短かくなり、この結果、空気流の動圧の損失が少な
く、所要の動圧が容易に得られて、薬剤に対する浮動、
流動性の付与を充分に促進することが可能となる。更
に、給気口62の口径も小径化することが可能である。
これらの結果、薬剤に対する撹拌力を充分に確保するこ
とができると共に、この撹拌力に加えて、シャッタ6に
開口する給気口62と薬剤吐出口61とを接近させて配
置した構成によりタンク底部の薬剤吐出口付近に生起す
る薬剤のブリッジ現象を確実に防止でき、薬剤の導出を
円滑化することができる。
【0011】又、給気口62がタンク1の底部内に下か
ら対向して臨む関係で、シャッタ6の開閉操作時等にお
いてタンク1内の薬剤が、給気口62より洩れて給気室
43内に流入滞積することがあつても、給気室43に
は、送風機2内の空気通路24の吐出側へ向けて開通す
る補助吐出口部47が設けてあるため、給気室43内に
流入する薬剤は、送風再開により補助吐出口部47より
吐出パイプ49を経て空気通路24の吐出側へ風送され
る。上述のように構成され作用するため、送風機2内を
流れる空気流の一部を直接、薬剤タンクTの底部内に吹
込んで薬剤の導出を円滑化することができると共に、薬
剤が給気系路を介して送風機2内部に入り、送風機2に
悪影響をおよぼす不都合も解消することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては上述したような粉状又は粒状の薬剤の研究が進み、
少量でより防除効果の大きい薬剤が開発され、例えば1
kg除草剤の如く、実際に使用されるようになっている。
このような防除効果に優れた薬剤を、上述したように構
成される防除機によって散布する場合、単位面積あたり
の薬剤の散布量が多くなり過ぎてしまうことがある。こ
のような弊害を防止するためには、薬剤吐出口61の開
口面積を小さくすれば良いが、薬剤の種類によっては従
来と同様の量を散布する必要のものもあるため、単に上
記開口面積を低減することでは対処できない。
【0013】実開平5−93566号公報には、薬剤散
布量を調整可能とすべく、副シャッタを係止ピンによっ
て着脱自在とした技術が開示されている。この公報に開
示された構造の場合、薬剤散布量を調整可能となるが、
上記副シャッタの着脱が面倒である。更には、上記係止
ピンの脱落が生じ易い。特に、副シャッタの不使用時に
この傾向が強く、係止ピンが防除機内に落下した場合に
は、取り出すのが困難であるばかりか、この防除機に悪
影響を与えてしまう。
【0014】本発明の防除機の薬剤導出装置は、上述の
ような事情に鑑みて創案されたもので、薬剤の必要散布
量に応じて薬剤吐出口の開口面積を、通常散布と少量散
布とに切り換え可能で、且つ、この切り換え作業を容易
且つ簡易に行えるようにした防除機の薬剤導出装置を提
供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る防除機の薬
剤導出装置は、前述した従来構造と同様、送風機の空気
流を利用してタンク内から粉状又は粒状薬剤を導出し風
送して散布すべく、送風機ケーシングに開口する薬剤受
口座に前記薬剤タンクの底部吐出口部を嵌合連着すると
共に、その吐出口部の底部に位置して上記送風機内の空
気通路に臨むよう薬剤導出タンクを附設し、該導出タン
クには、給気口と薬剤吐出口とを接近させて開口した開
閉シャッタと、このシャッタの上記給気口及び薬剤吐出
口を介してそれぞれ前記薬剤タンク内に開閉される給気
室並びに薬剤風送室とを備え、その給気室を前記薬剤タ
ンク下方の送風機内の空気通路へ開通させ又薬剤風送室
には上記空気通路の吐出側へ開通する吐出パイプを連設
すると共に、更にその吐出パイプに並列して上記空気通
路の吐出側へ開通する補助吐出パイプを給気室に連設し
ている。
【0016】特に、本発明に係る防除機の薬剤導出装置
においては、上記薬剤吐出口の開口を塞いでその開口面
積を低減するサブシャッタを上記開閉シャッタの少なく
とも上方に延出した弁軸に回動自在に設け、前記開閉シ
ャッタを弁軸の上方への抜け止めをさせて圧縮コイルば
ねにより前記開閉シャッタに弾接させるとともに、前記
サブシャッタの下面より突出した膨出部を前記薬剤吐出
口に嵌合可能とさせて成り、前記サブシャッタの上部を
前記圧縮コイルばねの弾性に抗して摘み上げ、前記サブ
シャッタを上記開閉シャッタの上面で回動させてから着
座させることにより、上記薬剤吐出口の開口面積を、通
常散布と少量散布とに切り換え自在としたことを特徴と
している。
【0017】尚、請求項2に記載したように、前記サブ
シャッタは、前記開閉シャッタに設けた複数個の薬剤吐
出口のうちの一の薬剤吐出口を除く薬剤吐出口を完全に
塞ぐと共に、上記一の薬剤吐出口の開口面積を低減した
状態で覆うものとすることができる。
【0018】本発明に係る防除機の薬剤導出装置は、上
述のように構成されるため、従来と同様、単位面積あた
り比較的多量の薬剤を散布する必要がある場合は、サブ
シャッタを機能させない状態で、すなわち、通常散布の
状態で防除機を使用する。これに対して、単位面積あた
り少量の薬剤を散布すれば良い薬剤の場合には、サブシ
ャッタを機能させた状態で、すなわち、少量散布の状態
で使用する。上記サブシャッタを機能させることによ
り、薬剤吐出口の開口面積は小さくなるため、散布量が
低減し、薬剤の無駄や必要量を超える薬剤を散布するこ
とによる果樹等に対する悪影響を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図示の実施の形態例につい
て説明する。尚、本発明においては、サブシャッタを設
けた構造に特徴があり、その他の構成並びに作用につい
ては、前述した従来構造(前記実公昭59−6916号
公報所載の構造)と同様であるため、重複する説明は省
略若しくは簡略化し、以下、本発明の特徴部分を中心に
説明する。
【0020】本形態例に係る防除機の薬剤導出装置にお
いては、図1、2、3に示すように、薬剤吐出口61の
開口を塞いで、開口面積を零(完全に塞いだ状態)若し
くは低減(開口を完全には塞がない状態)する覆い板8
1、82を有するサブシャッタ80を、開閉シャッタ6
の上方に回動自在に設けている。すなわち、弁軸83の
上端部を開閉シャッタ6の上方に延出しており、この上
端部分に上記サブシャッタ80の中心孔を挿通してい
る。弁軸83の上端に設けたスナップリング85と、サ
ブシャッタ80の上面との間には、圧縮コイルばね84
を設け、サブシャッタ80を開閉シャッタ6に向けて付
勢し弾接させている。本形態例の場合、図2(A)に示
すように、サブシャッタ80は、開閉シャッタ6に設け
た1対の薬剤吐出口61のうちの一の薬剤吐出口61を
完全に塞ぐ大きさの覆い板81と、他の薬剤吐出口61
の開口面積を低減した状態で覆う覆い板82とを設けて
いる。又、サブシャッタ80の下面にはストッパ孔86
a、86bを有する膨出部86A、86Bを設け、開閉シャ
ッタ6の上面に突設したピン87、87に外嵌して、こ
のサブシャッタ80の回動を阻止できるようにしてい
る。又、前記膨出部86A、86Bは、前記薬剤吐出口6
1、61内に嵌入させることができ、特に、前記膨出部
86Aは、薬剤吐出口61に合致するよう嵌入できるた
め、防除機の使用時における振動等により、該サブシャ
ッタ80が位置ずれすることがない。
【0021】本形態例に係る防除機の薬剤導出装置は、
上述のように構成されるため、従来と同様、単位面積あ
たり比較的多量の薬剤を散布する必要がある場合は、通
常散布状態である、サブシャッタ80を機能させない状
態(図3(D)参照)で前述した防除機を使用する。こ
れに対して、単位面積あたり少量の薬剤を散布すれば良
い薬剤の場合には、少量散布状態である、サブシャッタ
80を機能させた状態(図3(B)参照)で使用する。
このようにサブシャッタ80を機能させることにより、
薬剤吐出口61全体としての開口面積は小さくなるた
め、散布量が低減し、薬剤の無駄や必要量を超える薬剤
を散布することによる果樹等に対する悪影響を防止でき
る。
【0022】尚、上記サブシャッタ80を機能させる場
合は、図3(A)に示すようにサブシャッタ80を圧縮
コイルばね84の弾性に抗して上昇させ、次いで、同図
(B)に示すように、このサブシャッタ80を回動させ
て1対の覆い板81、82により薬剤吐出口61を覆
う。これにより、薬剤吐出口61の開口面積が減少し、
薬剤の散布量を低減できる。しかも、前記膨出部86A
が薬剤吐出口61に合致するよう嵌入するため、該サブ
シャッタ80は不用意に回動することはない。反対に、
この図3(B)の状態からサブシャッタ80を機能させ
なくする場合には、図3(C)に示すように、サブシャ
ッタ80を圧縮コイルばね84の弾性に抗して上昇さ
せ、次いで、同図(D)に示すように、このサブシャッ
タ80を回動させて1対の覆い板81、82が薬剤吐出
口61に重合しない状態とする。この際、ストッパ孔8
6a、86bをピン87、87にそれぞれ外嵌し、このサ
ブシャッタ80が不用意に回動しないようにしておく。
【0023】本形態例に係る防除機の薬剤導出装置は、
上述のように構成され作用するため、薬剤吐出口61の
開口面積を低減自在であり、薬剤の種類に応じて散布量
を切り換えできる。しかも、この切り換え作業は片手で
容易に、しかも確実に行えるため、前記実開平5−93
566号公報所載の技術の如く、当該切り換え作業が面
倒であったり、係止ピンを脱落してしまう等の事故が生
じることもない。尚、特許請求の範囲の項には、図面と
の対応を容易に行えるように符号を付したが、本発明は
図示のものに限定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る防除機の薬剤導出装置は、
上述のように構成され作用するため、散布すべき薬剤の
必要散布量に応じた散布を行える。しかも、サブシャッ
タによる散布量の切り換えは、きわめて容易且つ確実に
行えるため、取扱上の不便が生じることもない。この結
果、実用上大きな効果を有する防除機の薬剤導出装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形態例の要部を示す縦断側面図であ
る。
【図2】サブシャッタの形状を示しており、(A)は底
面図、(B)は縦断面図である。
【図3】サブシャッタを機能させる場合、並びに機能を
解除する場合の作業状態を説明するための略図である。
【図4】従来構造の一例を示しており、(A)は縦断側
面図、(B)は縦断正面図である。
【図5】同じく全体構造を示す、部分断面図である。
【図6】それぞれ開閉シャッタを説明するための平面図
である。
【符号の説明】
T 薬剤導出タンク 1 薬剤タンク 2 送風機 21 ケーシング 24 空気通路 4 ハウジング 42 薬剤風送室 43 給気室 44 仕切壁 44a 通気口 46 吐出口部 48 吐出パイプ 6 開閉シャッタ 61 薬剤吐出口 62 給気口 80 サブシャッタ 81、82 覆い板 83 弁軸 84 圧縮コイルばね 86A、86B 膨出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機(2)の空気流を利用して薬剤タ
    ンク(1)内から粉状又は粒状薬剤を導出し風送して散
    布すべく、送風機ケーシング(21)に開口する薬剤受
    口座(23)に前記薬剤タンク(1)の底部吐出口部
    (12)を嵌合連着すると共に、その吐出口部(12)
    の底部に位置して上記送風機(2)内の空気通路(2
    4)に臨むよう薬剤導出タンク(T)を附設し、該導出
    タンク(T)には、給気口(62)と薬剤吐出口(6
    1)とを接近させて開口した開閉シャッタ(6)と、こ
    のシャッタ(6)の上記給気口(62)及び薬剤吐出口
    (61)を介してそれぞれ前記薬剤タンク(1)内に開
    閉される給気室(43)並びに薬剤風送室(42)とを
    備え、その給気室(43)を前記薬剤タンク(1)下方
    の送風機(2)内の空気通路(24)へ開通させ、又、
    薬剤風送室(42)には上記空気通路(24)の吐出側
    へ開通する吐出パイプ(48)を連設すると共に、更に
    その吐出パイプ(48)に並列して上記空気通路(2
    4)の吐出側へ開通する補助吐出パイプ(49)を給気
    室(43)に連設している防除機の薬剤導出装置におい
    て、 上記薬剤吐出口(61)の開口を塞いでその開口面積を
    低減するサブシャッタ(80)を上記開閉シャッタ
    (6)の少なくとも上方に延出した弁軸(83)に回動
    自在に設け、前記開閉シャッタ(6)を弁軸(83)の
    上方への抜け止めをさせて圧縮コイルばね(84)によ
    り前記開閉シャッタ(6)に弾接させるとともに、前記
    サブシャッタ(80)の下面より突出した膨出部(86
    A)を前記薬剤吐出口(61)に嵌合可能とさせて成
    り、前記サブシャッタ(80)の上部を前記圧縮コイル
    ばね(84)の弾性に抗して摘み上げ、前記サブシャッ
    タ(80)を上記開閉シャッタ(6)の上面で回動させ
    てから着座させることにより、上記薬剤吐出口(61)
    の開口面積を、通常散布と少量散布とに切り換え自在と
    したことを特徴とする、防除機の薬剤導出装置。
  2. 【請求項2】 前記サブシャッタ(80)は、前記開閉
    シャッタ(6)に設けた複数個の薬剤吐出口(61)の
    うちの一の薬剤吐出口(61)を除く薬剤吐出口(6
    1)を完全に塞ぐと共に、上記一の薬剤吐出口(61)
    の開口面積を低減した状態で覆うものであることを特徴
    とする、請求項1に記載の防除機の薬剤導出装置。
JP14911397A 1997-06-06 1997-06-06 防除機の薬剤導出装置 Expired - Fee Related JP3373757B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14911397A JP3373757B2 (ja) 1997-06-06 1997-06-06 防除機の薬剤導出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14911397A JP3373757B2 (ja) 1997-06-06 1997-06-06 防除機の薬剤導出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10337505A JPH10337505A (ja) 1998-12-22
JP3373757B2 true JP3373757B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=15468005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14911397A Expired - Fee Related JP3373757B2 (ja) 1997-06-06 1997-06-06 防除機の薬剤導出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3373757B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5620237B2 (ja) * 2010-11-19 2014-11-05 株式会社ササキコーポレーション 肥料散布装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10337505A (ja) 1998-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101650501B1 (ko) 분사방향 가변형 콤팩트 구조의 약액 자동 분사장치
JP3373757B2 (ja) 防除機の薬剤導出装置
JPH08131687A (ja) 回転噴射部を設けた洗剤溶解装置
CN213727184U (zh) 一种带有搅拌混合和离心装置的空气净化装置
US6402054B1 (en) Airless squeeze bottle aspirator
JPS5920387Y2 (ja) 防除機における薬剤の導出装置
KR100427778B1 (ko) 원심식 농약 살포기
JPS596916Y2 (ja) 防除機の薬剤導出装置
JPS596917Y2 (ja) 防除機の薬剤導出装置
EP0657180B1 (en) Metering device
US8695902B2 (en) Water sprinkler
JPS596918Y2 (ja) 防除機の薬剤導出装置
KR101712719B1 (ko) 물 분배기
JPS596919Y2 (ja) 防除機の薬剤導出装置
JPH0632832Y2 (ja) 動力散布機の薬剤供給調量装置
KR200260778Y1 (ko) 원심식 농약 살포기
JPS5827785Y2 (ja) 粉・粒および液状の薬剤散布用防除機
JPH11114454A (ja) 散水用ノズル
JPH0632829Y2 (ja) 空気撹拌型動力散布機
WO2020048399A1 (zh) 喷嘴、波轮洗衣机及其喷淋系统和外桶盖
JPH0713823Y2 (ja) スプレーヤの攪拌装置
KR100213533B1 (ko) 가스버너의 일차공기조절장치
JPH0344279Y2 (ja)
JPS596914Y2 (ja) 薬剤散布装置
JP2513835Y2 (ja) エアクリ―ナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees