JPH119880A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH119880A
JPH119880A JP9172440A JP17244097A JPH119880A JP H119880 A JPH119880 A JP H119880A JP 9172440 A JP9172440 A JP 9172440A JP 17244097 A JP17244097 A JP 17244097A JP H119880 A JPH119880 A JP H119880A
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JP
Japan
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washing
stirring blade
laundry
drain
washing machine
Prior art date
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Pending
Application number
JP9172440A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Yoshida
茂樹 吉田
Harumi Takeuchi
晴美 竹内
Koji Araki
康志 荒木
Koji Fukui
孝司 福井
Takayoshi Akagi
孝嘉 赤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH119880A publication Critical patent/JPH119880A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗濯槽の側面に攪拌翼が配置された洗濯機で
は、洗濯終了時にスムーズに排水できない傾向が強い。 【解決手段】本洗濯機では、洗濯槽41の側面に攪拌翼
42を配置した。洗濯槽内から攪拌翼42を見たとき
に、攪拌翼42の回転軸46に対して排水口41gを右
に偏って配置した。制御部11は、洗い動作で、攪拌翼
42の反転を繰り返したのち、攪拌翼42を左回りに回
転させて後、洗い動作を終了し、洗濯物を排水口41g
から分散させる。また、排水口41gに、洗濯槽41内
に張り出す円柱凸状の排水口フィルタ50を設けた。洗
濯物が被さっても排水できる。 【効果】安価。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機に関するも
のである。特に、洗濯槽の側面に攪拌翼を有する洗濯機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】本願
出願人は、洗濯槽の側面に攪拌翼を備えた構成の洗濯機
を提案している(例えば、特開平9−66189号)。
このような洗濯機では、洗濯槽の平面形状を、攪拌翼を
設けた側面を長手側面とする長方形にすることができ
る。このことを利用して、従来の洗濯機では実現できな
かった小型の洗濯機、例えば、幅の狭い洗濯機や、標準
的な洗濯パンの幅寸法の範囲内に複数の洗濯槽を収めた
洗濯機を実現することができる。
【0003】このような洗濯槽の側面に攪拌翼のある上
述の洗濯機では、洗濯槽の底面に排水口があるだけであ
り、このため洗濯終了後の排水に際して、洗濯槽内にあ
る洗濯物が排水口を塞いでしまうと、スムーズに排水で
きなくなる。そのうえ、このタイプの洗濯機では、洗濯
物は、洗濯槽内を上下に移動しながら攪拌されるので、
排水口を塞ぎ易い傾向にある。
【0004】また、スムーズに排水できれば、洗濯作業
性が良くなり好ましい。一方、スムーズに排水するため
に、コストが増加するのは好ましくない。そこで、本発
明の目的は、上述のような技術的課題を解決し、洗濯槽
の側面に攪拌翼を備え、スムーズに排水できる安価な洗
濯機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の洗濯機は、底面および底面の
周囲から立ち上がった側面を有する洗濯槽と、洗濯槽の
底面に形成された排水口と、洗濯槽の側面に設けられて
回転する攪拌翼と、攪拌翼を回転させて洗濯動作をさせ
る制御手段とを備えた洗濯機において、制御手段は、洗
濯動作の終了時に排水口近傍にある洗濯物を分散させる
ために、攪拌翼を予め定める方向に回転させて回転を終
了させることを特徴とする。
【0006】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、洗濯動作時に攪拌翼が回転すると、洗濯物は
攪拌翼に連れて回転しながら上下に移動する。このと
き、洗濯物は上方に向かう際に分散する傾向にある。そ
して、攪拌翼が予め定める方向に回転して、排水口の近
傍にある洗濯物を持ち上げるようにして分散させた状態
で、洗濯動作を終了することができる。終了後に排水す
る場合に、排水口の近傍で分散している洗濯物は排水の
邪魔になり難く、洗濯物が集まって排水口を塞いでいる
場合に比べてスムーズに排水できる。
【0007】請求項2に係る発明の洗濯機は、請求項1
記載の洗濯機において、攪拌翼は側面における水平方向
ほぼ中央に配置され、排水口は水平方向に右または左に
偏った位置に配置されており、予め定める方向は、排水
口寄りの攪拌翼部分が下方から上方へ移動するような回
転方向であることを特徴とする。この構成によれば、請
求項1にかかる発明の作用に加えて、攪拌翼が予め定め
る方向に回転すると、排水口の近傍にある洗濯物を持ち
上げて確実に分散させることができるので、より一層ス
ムーズに排水できる。
【0008】請求項3に係る発明の洗濯機は、請求項1
または2記載の洗濯機において、制御手段は、洗濯動作
において攪拌翼を右回りおよび左回りに交互に回転させ
ることを特徴とする。この構成によれば、請求項1また
は2にかかる発明の作用に加えて、攪拌翼が右回りおよ
び左回りに交互に回転すると、洗濯物は洗濯槽内に万遍
なく分散できるので、洗濯動作終了時にも洗濯物を確実
に分散できる結果、より一層スムーズに排水できる。
【0009】請求項4に係る発明の洗濯機は、請求項1
乃至3の何れかに記載の洗濯機において、複数の通水孔
を有して排水口を覆い、洗濯槽内方に向かって凸状の排
水口フィルタをさらに備えたことを特徴とする。この構
成によれば、請求項1乃至3の何れかにかかる発明の作
用に加えて、仮に、洗濯終了時に排水口近傍に洗濯物が
集まっている場合であっても、凸状の排水口フィルタで
は外形の表面積を大きくできるので、通水孔の総面積を
大きくでき、その結果、通水孔への水流が洗濯物を排水
口フィルタに吸い寄せることを抑制しつつ、スムーズに
排水できる。しかも、排水口フィルタに洗濯物が被さる
ことがあったとしても、この洗濯物と凸状の排水口フィ
ルタとの間に隙間が形成されて、この隙間が通水孔の閉
塞を防止できるので、スムーズに排水することができ
る。
【0010】請求項5に係る発明の洗濯機は、請求項4
に記載の洗濯機において、排水口フィルタは、洗濯槽の
底面から立ち上がった部分を有することを特徴とする。
この構成によれば、請求項4にかかる発明の作用に加え
て、底面から立ち上がった上述の部分には、排水口フィ
ルタに被さっている洗濯物が密着し難いので、立ち上が
った部分にある通水孔から確実且つスムーズに排水がで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、主
洗濯装置と副洗濯装置とを有する二槽式洗濯機について
説明する。この二槽式洗濯機の副洗濯装置に本発明が適
用されている。図1は、本発明の一実施の形態にかかる
二槽式洗濯機の概略構成の正面断面図である。なお、以
下の各図には、方向を示す矢印X(左右方向)と矢印Y
(前後方向)を必要に応じて図示している。
【0012】二槽式洗濯機1は、主洗濯装置20と副洗
濯装置40とを有している。両洗濯装置は、例えば左右
方向に長い長方形の平面形状を有したハウジング10内
に隣接して配置されている。主洗濯装置20は、一般に
知られている全自動洗濯機と同様の構成であり、洗濯お
よび脱水を行うことができる。副洗濯装置40は、洗濯
専用槽である。
【0013】また、ハウジング10内上部には、外部の
水道等の給水設備(図示せず)に接続される管71、弁
72等を有した給水機構が設けられ、各洗濯装置に給水
することができる。また、各洗濯装置から排水するため
に、排水管61、排水弁62等を有した排水機構が設け
られており、排水管61の一端は分岐して各洗濯装置の
各排水口にそれぞれ接続され、他端(図示せず)が機外
に導出されている。また、これら各部を制御するための
制御部11がハウジング10内に設けられている。制御
部11の制御のもとで主洗濯装置20および副洗濯装置
40は、同時にまたは別々に運転可能とされ、分け洗い
をすることができる。
【0014】以下、各部を詳細に説明する。主洗濯装置
20は、洗濯槽としてつり棒26に支持された外槽21
と、外槽21内に回転可能に設けられ、表面に多数の小
孔を有した内槽22と、内槽22内の底部に設けられた
攪拌翼23とを備えている。内槽22および攪拌翼23
は、モータ25等を含む駆動機構24によって駆動され
る。洗いおよびすすぎ時には攪拌翼23のみが一方向ま
たは両方向に回転し、脱水時には攪拌翼23および内槽
22がともに高速で一方向に回転する。
【0015】副洗濯装置40は、平面形状が略長方形状
の内形を有してその内部に洗浄水および洗濯物を収容す
る洗濯槽41と、洗濯槽41内の洗濯物および洗浄水を
攪拌するために洗濯槽41の長手側面41bに設けられ
た攪拌翼42と、攪拌翼42を洗いおよびすすぎ時に一
方向または両方向に回転させるための駆動装置43とを
備えている。攪拌翼42は円板形状で、その表面が凹凸
状に形成されており、その中心軸としての回転軸46が
洗濯槽41の長手側面41bに交差して回転自在に支持
されている。攪拌翼42が駆動装置43によって回転す
ると、洗濯槽41内に収容された洗浄水および洗濯物は
攪拌され、洗浄される。また、同様にして濯がれる。
【0016】図2は、副洗濯装置の左側面断面図であ
り、洗濯物Wも図示されている。図1と図2を参照す
る。洗濯槽41は、長手側面41bをハウジング10の
右側面に沿わせて、前後に長く配置されており、上方に
開放された容器状に形成されている。洗濯槽41は、底
面41aと、底面41aの周囲から立ち上がった側面で
ある、対向する一対の長手側面41b,41cおよび対
向する一対の短側面41d,41eとを備えている。底
面41aは、最底部を形成する平坦面41mと、平坦面
41mの周縁に接続された円周面41nとを有し、この
円周面41nの上端で上述の各側面と滑らかに接続され
ている。
【0017】また、洗濯槽41内、長手側面41bの略
中央部に回転軸46が配置されている。すなわち、洗濯
槽41内には、洗濯物を洗浄水中で攪拌できる標準的な
洗浄水量に対応して規定水位が設定されている。この規
定水位と底面41aの最底部との中央付近の高さ位置
に、また、一対の短側面41d,41e同士の水平方向
のほぼ中間位置に、回転軸46は配置されている。
【0018】図3は、副洗濯装置の底部の要部拡大左側
面断面図である。また、洗濯槽41の底面41aには、
排水管61が接続された排水口41gが設けられてい
る。排水口41gは、底面41aの平坦面41mと、短
側面41dに接続している円周面41nとにかけて設け
られている。排水口41gを覆って、排水口フィルタ5
0が取り付けられている。
【0019】図4は、排水口フィルタの平面図である。
図5は、排水口フィルタの正面図である。排水口フィル
タ50は、多数の通水孔51を有しており、この通水孔
51を通じて洗濯槽41内の洗浄水を排水口41gへ流
出させることができる。排水口フィルタ50は、略円柱
状の外形を有し、洗濯槽41の内方に張り出して凸状に
取り付けられている。排水口フィルタ50は、円周面か
らなる側面部50aと、上部の頂面部50bとを有して
いる。側面部50aは、洗濯槽41の底面41aから立
ち上がっている。頂面部50bは、洗濯槽41内面に沿
うような凹湾曲面で形成されている。頂面部50bと側
面部50aとは、互いに湾曲面50cで滑らかに接続さ
れており、洗濯物が引っ掛かったりしにくく、布傷みを
防止することができる。特に、円柱の排水口フィルタ5
0には、洗濯時に洗濯物が絡まり難い。また、排水口フ
ィルタ50の内部は中空状に形成されている。
【0020】また、排水口フィルタ50は柱状であるこ
とによって、その張り出し高さを抑えつつ表面積を大き
くできるので、洗濯物の引っ掛かりを抑えてスムーズに
排水するのに好ましい。なお、排水口フィルタ50の形
状としては、円柱状に限定されず、例えば、半球状も考
えることができ、要は、凸状であればよく、さらに滑ら
かな外形であればより好ましい。
【0021】通水孔51は、排水口フィルタ50の頂面
部50bに円形で、また、側面部50aの全周にわたっ
て、上下に長い長円形で形成されて、排水口フィルタ5
0の全面に配置されている。排水口フィルタ50の位
置、すなわち、排水口41gの位置は、図2に示すよう
に、攪拌翼42に対して以下のように配置されている。
排水口41gは、平面視で、攪拌翼42の中心軸線に対
して、洗濯槽41の長手方向に沿って偏っている。例え
ば、洗濯槽41の内側から攪拌翼42をみたときに(図
2の状態)、排水口41gは、攪拌翼42の回転軸46
に対して右側に偏って配置されている。また、排水口4
1gは、攪拌翼42の水平方向の最外径部のほぼ真下に
位置するように配置されている。
【0022】駆動機構43は、図1に示すように、攪拌
翼42を回転させる駆動源としてのモータ44と、モー
タ44の出力軸と一体回転する小プーリ49と、大プー
リ47と、小プーリ49と大プーリ47とに掛け渡され
たベルト48と、大プーリ47と一体的に回転する上述
の回転軸46とを備えている。回転軸46は、攪拌翼4
2の中心部に固定されており、モータ44の回転は、小
プーリ49、ベルト48及び大プーリ47によって減速
されて、回転軸46を介して攪拌翼42へ伝達される。
また、モータ44の回転は、制御部11によって制御さ
れる。
【0023】制御部11は、制御中枢としてのマイクロ
コンピュータ(CPU)を含んでおり、CPUが、RO
M、RAM等に予め記憶されたプログラムやデータに基
づいて制御を実行してゆく。制御部11には、モータ4
4等が、駆動回路(図示せず)を介して接続されてお
り、CPUは、モータ44に所定の指令信号を与えて、
モータ44を所定の回転方向に駆動することによって、
攪拌翼42を所定の方向に回転させることができる。ま
た、CPUは、ソフトウェア上に設定したカウンタによ
ってモータ44の駆動時間や停止時間を計時し、所定の
タイミングでモータ44の駆動/停止や回転方向の切換
えを行う。
【0024】この二槽式洗濯機では、両洗濯装置の洗濯
運転を自動的に行なうことができる。主洗濯装置20で
は、洗い、すすぎ、脱水の各行程が順次連続して行なわ
れる。また、副洗濯装置40では、洗い、すすぎの各行
程が連続して行なわれ、詳細には、給水、洗い動作、排
水、給水、およびすすぎ動作が順次行われる。本発明
は、副洗濯装置40での洗い動作終了時の攪拌翼42の
回転に特徴がある。洗い動作を中心とした制御内容を、
図6のフローチャートと、図7のタイミングチャートと
を参照して説明する。
【0025】洗い動作が開始されると、モータ44が正
逆交互に駆動されて、攪拌翼42が交互に右回転および
左回転される(ステップS1)。そして、ステップS2
で洗い動作の終了タイミングが判断され、この終了タイ
ミングが到来するまで(ステップS2でNO)、攪拌翼
42の回転が継続され、洗い動作が行なわれる。洗い動
作の最初の2分間は、図7(a)に示すようにモータ4
4が1.2秒間正回転することによって攪拌翼42が図
2で左回りに回転する。次に、モータ44を0.5秒間
停止し、1.2秒間逆回転することによって攪拌翼42
が図2で右回りに回転する。以降、モータ44を0.5
秒間停止、0.5秒間正回転、0.5秒間停止、0.5
秒間逆回転、0.5秒間停止させる。以上を1サイクル
(5.4秒)として繰り返す。このようにして、比較的
強い水流で洗濯物は洗濯槽41内に万遍なく分散され
る。
【0026】次の9.5分間では、標準水流による洗い
が行なわれる。すなわち、図7(b)に示すように、モ
ータ44を0.8秒間正回転、1.0秒間停止、1.4
秒間逆回転、1.0秒間停止、0.8秒間正回転、1.
0秒間停止、0.8秒間逆回転、1.0秒間停止、1.
4秒間正回転、1.0秒間停止、0.8秒間逆回転、
1.0秒間停止させる。以上を1サイクル(12秒)と
して繰り返す。このようにして、攪拌翼42は右回りお
よび左回りの回転を交互に繰り返しつつ、洗濯物を分散
させて、むらなく洗うことができる。また、洗濯物の絡
み合いも防止できる。
【0027】次の0.5分間では、ほぐし水流で洗われ
る。すなわち、図7(c)に示すように、モータ44
を、0.4秒間正回転、0.4秒間停止、0.4秒間逆
回転、0.4秒間停止させる。以上を1サイクル(1.
6秒)として繰り返される。こうすることによって、た
とえ、布絡みが生じていたとしても、洗濯物は揺すられ
るようにして洗われるので、洗濯物の絡みがほぐされ
る。
【0028】なお、攪拌翼42を回転させる上述の態様
は、本願出願人の先願(特願平8─248321号)に
開示されたものである。このように洗い動作において、
攪拌翼42が図2(a)に示すように、左回りに回転す
ると、洗濯槽内右側の洗濯物は、左回転に伴い上方に持
ち上げられるので、ほぐれやすく、分散する傾向にあ
る。一方、攪拌翼42が図2(b)に示すように右回り
に回転すると、洗濯槽41内右側の洗濯物は、右回転に
伴い下方に押し下げられて、洗濯槽41内右側の排水口
41gに集中して、排水口41gを塞ぎやすくなる。
【0029】本発明では、排水前、すなわち、洗い動作
の終了時に、上述のように排水口41gを塞いでいる洗
濯物を分散させて除去できるように、攪拌翼42を予め
定める方向に回転させている。図6に戻って、ステップ
S2で、運転開始から所定時間が経過して、洗い終了タ
イミングが到来すると(ステップS2でYES)、その
時点で上述の攪拌翼42を回転させるサイクルの途中で
あっても、モータ44の駆動が停止される。そして、ス
テップS3で、洗い終了タイミング到来直前の攪拌翼4
2の回転方向を判断する。この回転方向は、CPUによ
るモータ44への指令信号から判断することができる。
【0030】ステップS3で判断した攪拌翼42の回転
方向が右回転の場合には、予め定める方向としての左回
りに攪拌翼42を回転させる(ステップS4)。ここで
は、攪拌翼42で洗濯物がほぐされるように、例えば、
モータ44を0.4秒間正回転させ、その後、洗い動作
を終了する。また、ステップS3で判断した攪拌翼42
の回転方向が左回転であれば、攪拌翼42を回転させず
に、そのまま、洗い動作を終了する。既に、洗濯終了タ
イミングの直前に攪拌翼42が左回りに回転しているの
で、さらに攪拌翼42を左回りに回転させる必要がない
からである。また、攪拌翼42を同じ方向に連続して回
転することを回避できるので、攪拌翼42を同じ方向に
回転し続ける場合に生ずる洗濯物の絡みを抑制できる。
【0031】このように、攪拌翼42が左回りに回転し
て、排水口41gの近傍にある洗濯物が上方に向かいつ
つ分散した状態で、洗い動作を終了することができる。
従って、以下の排水時に、スムーズに排水できる。洗い
動作を終了すると、次の排水行程が行われる。すなわ
ち、排水弁62が所定時間開かれて、洗濯槽41内に溜
められている水が排水口41gから排水される。このと
き、上述のようにして攪拌翼42を回転させることよっ
て分散された洗濯物は、洗濯槽41内の排水口41gの
周辺に集中していないので、排水の邪魔にならず、それ
ゆえ、排水口41gへ水が流れ込み易く、スムーズに排
水できる。
【0032】この排水時には、図3に示すように、洗濯
槽内で排水口41gへ流れ込む水流が発生する。この水
流とともに、洗濯物も排水口41gへ向けて流れること
が想定される。排水口41gに設けられている凸状の排
水口フィルタ50では、外形の表面積を大きくできるの
で、通水孔51を排水口フィルタ50の表面に多数分布
させることで、通水孔51の総面積を大きくでき、その
結果、洗濯物に邪魔され難く、スムーズに排水できる。
また、表面に分布した通水孔51が水流の集中を抑制で
きるので、通水孔51への水流が洗濯物を排水口フィル
タ50に吸い寄せることを抑制できる結果、より一層ス
ムーズに排水できる。
【0033】しかも、凸状の排水口フィルタ50では、
排水口フィルタ50に洗濯物が被さることがあったとし
ても(この洗濯物Wを図3に図示した。)、この洗濯物
と凸状の排水口フィルタ50との間に隙間Fが形成され
て、この隙間Fが通水孔51の閉塞を防止できるので、
スムーズに排水することができる。特に、底面41aか
ら立ち上がった側面部50aには、排水口フィルタ50
に被さっている洗濯物が密着し難いので、側面部50a
にある通水孔51から確実且つスムーズに排水できる。
さらに、凹湾曲状の頂面部50bも洗濯物が密着し難い
ので、頂面部50bにある通水孔51からも確実且つス
ムーズに排水することができる。
【0034】なお、すすぎ動作の終了時にも、洗い動作
の終了時と同様にして、攪拌翼42を予め定める方向に
回転させて後にすすぎ動作を終了させてもよい。この場
合には、すすぎ動作の終了後に排水が行なわれる際に、
スムーズに排水することができる。また、本発明を、手
動運転に適用することもできる。このように本実施の形
態によれば、排水開始前に、攪拌翼42が予め定める方
向の左回りに回転して、排水口41gの近傍にある洗濯
物が上方に向かいつつ分散した状態で、洗濯を終了する
ことができる。このように、排水口41gの近傍では、
洗濯物は、分散しているので、排水の邪魔になり難く、
洗濯物が集まって排水口41gを塞いでいる場合に比べ
て、スムーズに排水できる。
【0035】また、攪拌翼42に対して右または左に偏
って配置されている排水口41gでは、その近傍にある
洗濯物を攪拌翼42の回転で持ち上げて確実に分散させ
ることができるので、より一層スムーズに排水できる。
また、洗い動作で、攪拌翼42が右回りおよび左回りに
交互に回転することによって、洗濯物は洗濯槽41内に
万遍なく分散できるので、洗濯終了時にも洗濯物を確実
に分散できる結果、より一層スムーズに排水できる。特
に、洗い動作の最後のほぐし水流で、洗濯物はほぐされ
ているので、より分散させやすく、より一層スムーズに
排水できる。
【0036】ところで、攪拌翼42を左回りに回転させ
て、排水口41g近傍の洗濯物を分散させたとしても、
洗濯槽41内に多量の洗濯物が入れられている場合等に
は、洗濯終了時に排水口41g近傍にも洗濯物が集まり
易くなることが想定される。このような場合であって
も、排水口41gに設けた排水口フィルタ50によっ
て、上述のようにスムーズに排水することができる。
【0037】また、排水前に、攪拌翼42を左回りに回
転させて、予め、洗濯物を分散させているので、排水口
フィルタ50の通水孔51の閉塞を防止でき、排水前に
攪拌翼42を左回りに回転させない場合に比べて、より
一層スムーズに排水することができる。また、本発明
は、例えば、図6のようにCPUの制御内容のプログラ
ムによって容易に実施できるので、コストの上昇を抑制
して安価にできる。
【0038】また、凸状の排水口フィルタ50は、洗濯
時に洗濯物と擦れ合ってきれいに洗える。このように、
副洗濯装置40から確実且つスムーズに排水できるの
で、排水時に副洗濯装置40側の排水弁62を開いてい
る時間を短くすることができる。なお、上述の実施の形
態では、ステップS3で運転終了タイミングの直前の攪
拌翼42の回転方向を判断していたが、これには限定さ
れない。例えば、攪拌翼42が右回転と左回転との1サ
イクルの反転動作の後に、運転終了タイミングの到来を
判断する場合には、攪拌翼42が左回りで回転して1サ
イクルを終了するようにすることで、運転終了直前には
必ず左回りに攪拌翼42を回転させることができ、制御
を簡単にできる。要は、運転の最後の回転方向が予め定
める方向であればよい。
【0039】また、上述の実施の形態では、攪拌翼42
の予め定める方向として左回りとしていたが、例えば、
排水口41gと、回転軸46との位置関係が逆である場
合には、攪拌翼42の予め定める方向は右回りとなる。
また、上述の実施の形態では、二槽式洗濯機を例に説明
したが、これには限定されない。例えば、洗濯槽の側面
に攪拌翼を有する一槽式の洗濯機でもよい。
【0040】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0041】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、以下の効
果を奏する。すなわち、攪拌翼が予め定める方向に回転
して、排水口の近傍にある洗濯物が分散した状態で、洗
濯動作を終了できるので、その後の排水時に、洗濯物が
排水の邪魔になり難く、スムーズに排水できる。また、
本発明は、例えば、制御内容のプログラムによって容易
に実施できるので、コストの上昇を抑制して安価にでき
る。
【0042】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
かかる発明の効果に加えて、攪拌翼に対して右または左
に偏った排水口の近傍では、洗濯物を確実に分散させる
ことができるので、より一層スムーズに排水できる。請
求項3に係る発明によれば、請求項1または2にかかる
発明の効果に加えて、攪拌翼が右回りおよび左回りに交
互に回転することによって、洗濯物は万遍なく分散され
て、その結果、より一層スムーズに排水できる。
【0043】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃
至3の何れかにかかる発明の効果に加えて、仮に、洗濯
終了時に排水口近傍に洗濯物が集まっている場合であっ
ても、凸状の排水口フィルタでは、洗濯物が排水口フィ
ルタに吸い寄せられることを抑制しつつ、スムーズに排
水できる。しかも、排水口フィルタに洗濯物が被さるこ
とがあったとしても、通水孔の閉塞を防止できて、スム
ーズに排水することができる。
【0044】請求項5に係る発明によれば、請求項4に
かかる発明の作用に加えて、底面から立ち上がった部分
にある通水孔から確実且つスムーズに排水ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の二槽式洗濯機の概略構
成の正面断面図である。
【図2】図1の副洗濯装置の左側面断面図であり、
(a)に攪拌翼の左回り回転状態、(b)に右回り回転
状態を示す。
【図3】図1の副洗濯装置の要部拡大左側面断面図であ
る。
【図4】図3の排水口フィルタの平面図である。
【図5】図4の排水口フィルタの正面図である。
【図6】図1に示す副洗濯装置での制御部のフローチャ
ートである。
【図7】図1に示す攪拌翼の駆動態様のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
11 制御部 41 洗濯槽 41a 底面 41g 排水口 42 攪拌翼 50 排水口フィルタ 50a 側面部(立ち上がった部分) 51 通水孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 孝司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 赤木 孝嘉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底面および底面の周囲から立ち上がった側
    面を有する洗濯槽と、洗濯槽の底面に形成された排水口
    と、洗濯槽の側面に設けられて回転する攪拌翼と、攪拌
    翼を回転させて洗濯動作をさせる制御手段とを備えた洗
    濯機において、 制御手段は、洗濯動作の終了時に排水口近傍にある洗濯
    物を分散させるために、攪拌翼を予め定める方向に回転
    させて回転を終了させることを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の洗濯機において、 攪拌翼は、側面における水平方向ほぼ中央に配置され、 排水口は、水平方向に右または左に偏った位置に配置さ
    れており、 予め定める方向は、排水口寄りの攪拌翼部分が、下方か
    ら上方へ移動するような回転方向であることを特徴とす
    る洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の洗濯機において、 制御手段は、洗濯動作において攪拌翼を右回りおよび左
    回りに交互に回転させることを特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の洗濯機に
    おいて、 複数の通水孔を有して排水口を覆い、洗濯槽内方に向か
    って凸状の排水口フィルタをさらに備えたことを特徴と
    する洗濯機。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の洗濯機において、 排水口フィルタは、洗濯槽の底面から立ち上がった部分
    を有することを特徴とする洗濯機。
JP9172440A 1997-06-27 1997-06-27 洗濯機 Pending JPH119880A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007159828A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Amano:Kk 内視鏡洗浄装置の内視鏡規制部材
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