JPH1193940A - ローラ装置 - Google Patents

ローラ装置

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Publication number
JPH1193940A
JPH1193940A JP26143797A JP26143797A JPH1193940A JP H1193940 A JPH1193940 A JP H1193940A JP 26143797 A JP26143797 A JP 26143797A JP 26143797 A JP26143797 A JP 26143797A JP H1193940 A JPH1193940 A JP H1193940A
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JP
Japan
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roller
collar
transfer roller
bearing
collar member
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Application number
JP26143797A
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English (en)
Inventor
Yutaka Maeda
豊 前田
Mitsumasa Fujiwara
光昌 藤原
Yuzuru Sugimoto
譲 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強い力を要さず,触れてはならないところに
触れることなく,ローラの脱着作業が容易で誰にでも行
えるローラ装置を提供すること。 【解決手段】 転写ローラのローラ軸11の端部にカラ
ー14(15)を備えるとともに,このカラー14には
非円形断面の小径部21を設け,その大きい方の直径を
フレーム80側の軸受部40の開口幅より大きくすると
ともに,小さい方の直径を開口幅より小さくした。この
ため,カラー14が装着位置にあるときには,転写ロー
ラを軸受部40から取り外すことができないが,取手部
23を操作してカラー14を脱着位置に回動させると,
容易に転写ローラを軸受部40から取り外すことができ
る。さらに,使用中にカラー14が不用意に脱着位置に
回動しないように,ローラ前ガイド50に突出部52を
設けてカラー14のストッパ部24に当接させ,カラー
14を装着位置に固定するようにしている。転写ローラ
の脱着はローラ前ガイド50を外してから行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,回転しつつ一定の
作業を行うローラを備えたローラ装置に関する。さらに
詳細には,ローラを容易に交換できるようにしたローラ
装置に関するものである。例えば,電子写真方式の画像
形成装置における転写ローラなどの各種ローラ類に用い
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ローラ装置を使用する機器の例として,
電子写真方式の画像形成装置が挙げられる。すなわち電
子写真方式の画像形成装置には,感光体ドラムや帯電ロ
ーラ,現像ローラ,転写ローラなど,多数のローラ装置
が使用されている。このうち転写ローラは,画像形成装
置の全体に対し比較的に短寿命であるため,これを交換
できれば便利である。また,用紙の詰まりが発生した場
合の復旧処理をユーザが行っているときなどに誤って転
写ローラを傷つけることもあり得るので,この点からも
交換可能であることが望ましい。もちろん転写ローラ以
外のローラにも,交換可能なほうがよいものはある。こ
のような要求のため従来から,画像形成装置等のローラ
装置においては転写ローラ等をユーザレベルで交換でき
るように構成することが行われている。
【0003】従来の画像形成装置では,ローラ装置にお
けるローラの取り外しを,例えば図19に示すようにし
て行っていた。すなわち,ローラ(転写ローラ)90の
中心軸91と,これを保持する画像形成装置本体側の保
持部材92との間の隙間に専用工具93を差し込み(図
19の(a),なお図20参照),そして専用工具93
を矢印Aの方向に持ち上げる(図19の(b))ことに
より中心軸91を保持部材92から引き抜くのである。
ここにおいて,保持部材92は上方が開口した略U字形
状の硬質樹脂材であり,その開口幅は中心軸91の直径
よりやや小さい。したがって中心軸91の引き抜きの際
には保持部材92の開口がいったん押し広げられる弾性
変形を伴う。
【0004】一方,新たなローラ90を取り付ける場合
には,ローラ90の端部の中心軸91が露出している部
分を保持部材92の開口部分にあてがい,押し込んで保
持部材92に装着するのである。この押し込みの際にも
保持部材92の弾性変形を伴うことはもちろんである。
なお,この押し込みはローラ90のゴム部分(導電性の
発泡ゴム)に触れないようにして行わなければならな
い。ゴム部分に電気抵抗特性の変化や形状の歪みを起こ
させないためである。このため交換用の新品のローラ9
0は,ゴム部分が包装紙で被覆されており,装着後に包
装紙を剥がすようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記した
従来のローラ装置には,以下のような問題点があった。
すなわち,ローラ90の脱着の際に硬質樹脂材である保
持部材92の弾性変形を伴うので,相当に強い力を要す
る。その一方で,前記のように装着に際してはローラ9
0のゴム部分に触れないようにしなければならないの
で,実際に触れることができるのは端部の中心軸91が
露出している部分に限られてしまう。この限られた部分
を強く押さなければならないので作業性が極めて悪く,
勢い余って触れてはならないゴム部分に触れてしまうこ
とが避けがたい。そして,ゴム部分は包装紙で保護され
ているとはいっても,強い力を加えると永久歪みが生じ
て完全には元に戻らない。このため,転写特性に異常を
来して画像品質を下げる場合がある。あるいは,巧くこ
の部分に触れずに装着できたとしても,包装紙を剥がす
のを忘れたまま使用してしまい,画像形成ができなくな
るトラブルを招くこともある。
【0006】本発明は,前記した従来のローラ装置が有
する問題点を解決するためになされたものである。すな
わちその課題とするところは,強い力を要さず,触れて
はならないところに触れることなく,ローラの脱着作業
が容易で誰にでも行えるローラ装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた請求項1に係る発明は,ローラと,前記ロ
ーラの端部に回転自在に取り付けられたカラー部材と,
前記カラー部材を回動可能に保持する軸受部とを有し,
前記カラー部材の前記軸受部に対する回動範囲内には,
前記カラー部材が前記軸受部から脱出できる脱着位置
と,前記カラー部材が前記軸受部から脱出できない装着
位置とが含まれることを特徴として特定される。
【0008】このローラ装置では,装着されているロー
ラを取り外すときには,装着位置にあるカラー部材を回
動させて脱着位置にする。この位置ではカラー部材が軸
受部から脱出できる状態にある。したがって,容易にカ
ラー部材を軸受部から引き出し,ローラを取り外すこと
ができる。このとき,操作に特に強い力を要することは
ない。新たなローラを取り付けるときには,ローラのカ
ラー部材を,装着状態では脱着位置となる角度位置に
し,その状態でカラー部材を軸受部に押し込む。そして
カラー部材を回動させて装着位置にすると,カラー部材
が軸受部から自由には脱出できない状態となる。かくし
てローラが取り付けられる。このときも,操作に特に強
い力を要することはない。ローラを取り付けた状態で
も,ローラとカラー部材とは互いに回転自在なので,カ
ラー部材が装着位置に固定されたままローラは回転でき
る。
【0009】このローラ装置の好ましい態様は,次の通
りである。すなわち,軸受部については,上方に開口を
有するとともにその下方にはカラー部材の一部を収納す
るスペースが設けられている。そして,カラー部材のう
ち軸受部に収納される部分は,脱着位置での幅が軸受部
の開口の幅より小さく,装着位置での幅が前記開口の幅
より大きい断面形状を有している。このような断面形状
としては,長円形,楕円形,角が丸められた長方形等が
ある。さらには,カラー部材のうち軸受部に収納される
部分を上方に押圧する押圧手段が設けられていることが
望ましい。また,カラー部材には,軸受部に収納される
部分の側方に,鍔部が設けられていることが望ましい。
【0010】この態様のローラ装置では,カラー部材が
脱着位置にあるときには,カラー部材のうち軸受部に収
納される部分の幅が軸受部の開口の幅より小さいので,
自由に開口を上下に通過させることができる。すなわち
脱着自在である。そして,カラー部材のうち軸受部に収
納される部分を開口の下方のスペースに収納させた状態
でこれを回動させて装着位置にすると,この状態では当
該部分の幅が軸受部の開口の幅より大きいので,カラー
部材が軸受部から脱出することができない。すなわちこ
れが装着状態である。さらに,押圧手段を設けた場合に
は,装着状態においてカラー部材が不用意に動くことが
ない。また,カラー部材に鍔部が設けられている場合に
は,装着状態においてカラー部材が軸方向に無用な動き
をすることが防止される。また,鍔部の外径により,ロ
ーラ(例えば転写ローラ)と近接する他の部材(例えば
感光体ドラム)との間の距離が適正に保たれる。
【0011】また,請求項2に係る発明は,請求項1に
記載するローラ装置であって,前記カラー部材とともに
回動する取手部が設けられていることを特徴として特定
される。
【0012】このローラ装置では,取手部を操作するこ
とによりカラー部材を回動させ,脱着位置と装着位置と
を切り替えることができる。このため,触れてはならな
いところに不用意に触れてしまうことなく誰でも容易に
ローラの脱着ができる。この取手部は,カラー部材の一
部として一体成型されたものでもよいし,別個に形成し
てカラー部材に取り付けたものでもよい。また,取手部
は,ローラ装置における他の部材を兼ねていてもよい。
このような他の部材としては例えば,ローラに供給され
るシート状の被記録体を導く部材(通常,「ローラ前ガ
イド」などと称される)が挙げられる。
【0013】また,請求項3に係る発明は,請求項1ま
たは請求項2に記載するローラ装置であって,前記カラ
ー部材を前記装着位置に固定するとともにその固定を解
除できる固定手段を備えることを特徴として特定され
る。
【0014】このローラ装置では,固定手段によりカラ
ー部材を装着位置に固定しているときには,カラー部材
が脱着位置にならないので,不用意にローラが外れるこ
とがない。固定手段によるカラー部材の固定を解除する
と,カラー部材を脱着位置に回動させてローラを取り外
すことができる。新たなローラを取り付けるときは,カ
ラー部材を保持部に取り付けて装着位置にしてから固定
手段によりこれを固定する。
【0015】このローラ装置の好ましい態様は,次の通
りである。すなわち,カラー部材には,ストッパ部が設
けられており,固定手段により装着位置に固定されてい
る状態で脱着位置に切り替えようとすると,ストッパ部
が固定手段に当接するので切替ができないローラ装置で
ある。このストッパ部は,カラー部材の一部として一体
成型されたものでもよいし,別個に形成してカラー部材
に取り付けたものでもよい。また,固定手段は,ローラ
前ガイドのような,ローラ装置における他の部材を兼ね
ていてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明のローラ装置を具体
化した実施の形態について,図面を参照しつつ詳細に説
明する。本実施の形態は,コピー機,FAX機,プリン
タ等の電子写真方式の画像形成装置における転写ローラ
装置である。
【0017】本実施の形態に係る転写ローラ装置1の概
要を図1に示す。この転写ローラ装置1は概略,転写ロ
ーラ10を,フレーム80に軸回りに回転自在に取り付
けて構成されている。フレーム80は,画像形成装置の
本体の一部をなし,その上面を記録用紙がIN側からO
UT側へと走行するものである。転写ローラ10は,画
像形成装置の本体側に設けられる感光体ドラムに接し,
感光体ドラム上に形成されたトナー像の記録用紙上への
転写を行うものである。フレーム80の上面における転
写ローラ10のすぐ上流側には,記録用紙の走行状態を
整えるローラ前ガイド50がネジ止めされている。
【0018】転写ローラ10について説明する。図2に
示す転写ローラ10は基本的に,回転軸であるローラ軸
11に導電性ゴム質のローラ体13を被着して構成した
ものである。ローラ軸11とローラ体13とは密着して
おり,回転する場合には一体として回転するようになっ
ている。またローラ軸11は,金属等の導電体で形成さ
れており,ローラ体13に対し導通するようになってい
る。そして,ローラ軸11の両端はローラ体13の両端
から外側に突出しており,そこには両側に樹脂製のカラ
ー14,15が取り付けられている。カラー14,15
は,ローラ軸11に対して自由に回転できるようになっ
ている。さらに,一方のカラー14のさらに外側には,
画像形成装置の本体側から回転駆動を受けるためのギヤ
16が取り付けられている。ギヤ16は,ローラ軸11
と密着しており,回転する場合にはローラ軸11および
ローラ体13と一体的に回転するようになっている。
【0019】カラー14,15について説明する。カラ
ー14は,中央の小径部21とその両側の鍔状の大径部
20,22とを有している。そして,ギヤ16寄りの大
径部20には,取手部23が設けられている。小径部2
1は図3に示すように,非円形の断面を有しており,方
向によりその径が異なる。図3では,小径部21の最小
の直径を記号d1で示し,これと直行する方向の直径を
記号d2で示している。大きい方の直径d2 の方向は,
取手部23の長手方向とほぼ平行である。ローラ体13
寄りの大径部22には,図4に示すように,中心Oから
の半径rがローラ体13の半径とほぼ同一である部分2
2Aが設けられている。また,大径部22の一部には,
後述するローラ前ガイド50と係合するためのストッパ
部24が切り欠かれて形成されている。カラー15も,
カラー14とほぼ同じ構成のものである。
【0020】フレーム80における,転写ローラ10の
カラー14,15に相当する位置には,軸受部40,4
0が設けられている。軸受部40には,図5の断面図に
示すように,上方に開口30が形成されており,その幅
wは前記したカラー14の小径部21における小さい方
の直径d1と大きい方の直径d2との中間の値である。そ
して,この開口30の下方のスペース31には,軸受部
材32が上下方向に移動可能に備えられている。また,
軸受部材32とフレーム80との間には,軸受部材32
を上方へ向けて付勢するバネ33が挟持されている(図
5にはバネ33が完全に圧縮された状態が示されてい
る)。開口30の下方のスペース31のうち軸受部材3
2より上方の部分は,カラー14の小径部21を収納す
るスペースである。
【0021】ローラ前ガイド50は,図6に示す断面形
状を有しており,その上面側の斜面51で記録用紙の先
端を転写ニップへ導くようになっている。そして,ロー
ラ前ガイド50の背面側の両端には,突出部52が形成
されている。突出部52は後述するように,フレーム8
0に取り付けた転写ローラ10を装着状態に固定する機
能を有するものである。
【0022】上記の構成を有する転写ローラ装置1にお
ける転写ローラ10の脱着作業は,次のようにして行わ
れる。まず,装着作業を説明する。転写ローラ10を取
り付けていない転写ローラ装置1に転写ローラ10を取
り付ける場合には,ローラ前ガイド50を取り外してお
き,転写ローラ10をフレーム80の上方で,両端のカ
ラー14,15が軸受部40,40の直上に位置するよ
うにする。このときの操作は,カラー14,15(特に
は取手部23)を持って行い,転写ローラ10のローラ
体13には手を触れないようにする。そしてその位置
で,図7に示すように,カラー14(以下,カラー15
も同じ)の取手部23を上向きにする。この状態では,
カラー14の小径部21の小さい方の直径d1 がほぼ水
平となり,開口30に臨んでいる。なおこの状態では,
軸受部40においてバネ33が伸張して軸受部材32を
上方に押し上げている。
【0023】この状態で,カラー14を押し下げると,
直径d1 が前記のように開口30の幅wより小さいの
で,カラー14の小径部21が開口30を通過してその
下方に押し込まれる。このため,軸受部材32がバネ3
3の弾力に抗して押し下げられ,図8の状態となる。た
だしこの状態では,カラー14を押し下げる力を抜け
ば,バネ33の弾力によりカラー14が押し上げられて
しまうので,転写ローラ10が取り付けられたとはまだ
言えない。
【0024】そして,取手部23を上方から押し付ける
ことによりカラー14をフレーム80に対して回動さ
せ,取手部23をほぼ水平にすると,図9に示す状態と
なる。この状態では,小径部21の大きい方の直径d2
がほぼ水平となっている。直径d2 は前記のように開口
30の幅wより大きいので,この状態ではカラー14を
押し下げる力を抜いても,それだけではカラー14が開
口30から脱出することはない。この状態におけるカラ
ー14の回動位置を装着位置という。なお,図9の状態
では,カラー14のストッパ部24が上向きに位置して
いる。また,中心からの半径がローラ体13の半径とほ
ぼ同一である部分22Aも上向きに位置している。
【0025】そして,ローラ前ガイド50をネジ止めす
ると,図10に示す状態となる。図10(断面図)の状
態は,図1(斜視図)の状態と同じである。この状態で
は,取手部23を起こそうとしても,カラー14のスト
ッパ部24がローラ前ガイド50の突出部52に当たる
ので,カラー14を回動させることはできない。すなわ
ち,図8の状態に戻すことはできない。したがって,転
写ローラ10は装着状態に固定されている。かくして転
写ローラ10は転写ローラ装置1に取り付けられる。
【0026】続いて取り外し作業を説明する。取り外し
作業は,前記した装着作業の逆の手順で行う。すなわ
ち,図10の状態からまずローラ前ガイド50を取り外
し,図9の状態にする。ローラ前ガイド50を取り外す
ことにより,ストッパ部24と突出部52とによる装着
状態への固定が解除される。そして,カラー14の取手
部23を起こすことによりフレーム80に対して回動さ
せ,図8の状態にする。この状態では前記のように,カ
ラー14の小径部21の小さい方の直径d1 がほぼ水平
となっているので,小径部21が開口30を通過して脱
出することが可能である。この状態におけるカラー14
の回動位置を脱着位置という。この状態では,バネ33
の弾力により軸受部材32を介してカラー14が押し上
げられることになる。そこで取手部23を持って上方へ
引き上げると,カラー14が軸受部40から脱出し,転
写ローラ10が転写ローラ装置1から取り外される。
【0027】上記の構成を有する転写ローラ装置1は,
図11に示されるような画像形成装置の一部分として用
いられる。図11の画像形成装置では,転写ローラ装置
1の転写ローラ10の直上に,感光体ドラム100が位
置しており,この感光体ドラム100の周囲に帯電ブラ
シローラ101やレーザ光学系102,現像器103な
どの種々のデバイスが配置されている。そして,図11
に破線110で囲んで示す範囲内の各デバイスは,画像
形成装置の上カバーを開けたとき(用紙ジャムの処理
等)には,一体的に上カバーとともに転写ローラ装置1
から離間するようになっている。したがって,上カバー
を開けば,転写ローラ装置1の上面(図1参照)が露出
し,カラー14,15の取手部23に手が届く状態とな
る。
【0028】画像形成を行う状態では,転写ローラ装置
1はもちろん図10の状態であり,ローラ前ガイド50
によりカラー14が装着位置に固定されている。また,
この状態では,カラー14の大径部22であって,半径
がローラ体13の半径とほぼ同一である部分22Aが上
向きとなっているので,これによりローラ体13の表面
と感光体ドラム100の表面とのギャップが適正値に維
持されている。
【0029】転写ローラ10を交換する場合には,画像
形成装置の上カバーを開いて転写ローラ装置1の上面を
露出させ,その状態で前記した取り外し手順に従い転写
ローラ10を取り外す。そして,前記した取り付け手順
に従い新たな転写ローラ10を取り付ける。なお交換用
の転写ローラ10は,図2に示す状態,すなわち,ロー
ラ軸11にローラ体13を被着しさらにカラー14,1
5およびギヤ16を取り付けた状態で提供されている。
新たな転写ローラ10を取り付けてローラ前ガイド50
でこれを固定したら,画像形成装置の上カバーを閉じれ
ば画像形成が可能な状態になる。
【0030】以上詳細に説明したように本実施の形態に
係る転写ローラ装置1では,転写ローラ10のローラ軸
11の端部にカラー14,15を備えるとともに,この
カラー14,15には非円形断面の小径部21を設け,
その大きい方の直径d2 をフレーム80側の軸受部40
の開口30の幅wより大きくするとともに,小さい方の
直径d1 を幅wより小さくしたので,カラー14,15
を回動させることにより転写ローラ10の装着状態(装
着位置)と脱着状態(脱着位置)とを切り替えることが
できる。したがって,従来のものと異なり脱着に際して
部材の弾性変形を伴わないので,強い操作力を要するこ
となく簡単に脱着作業ができる。さらに,カラー14,
15に取手部23を設けているので,この取手部を持っ
て操作することにより,ローラ体13などの触れてはな
らないところに触れることなく容易に脱着作業を行うこ
とができる。このため,熟練したサービスマンに頼るこ
となくユーザサイドで簡単にローラの交換ができる転写
ローラ装置1が実現されており,極めて便利である。
【0031】また,カラー14,15にストッパ部24
を設け,ローラ前ガイド50を取り付けるとその突出部
52とストッパ部24とによりカラー14,15が装着
位置に固定されるようにしたので,画像形成を行ってい
るとき等に不用意にカラー14,15が装着位置から脱
着位置に回動して転写ローラ10が外れるような事故が
防止されている。また,カラー14,15には半径がロ
ーラ体13の半径とほぼ同一である部分22Aを設け,
カラー14,15を装着位置にしたときにその部分22
Aが上向きになるようにしたので,画像形成装置の上カ
バーを閉じた状態でのローラ体13と感光体ドラム10
0との間隔が適正に保たれている。さらに,フレーム8
0側の軸受部40に,軸受部材32を介してカラー1
4,15を上方に押し上げるバネ33を設けたので,装
着時の操作力をあまり大きくすることなく,取り外し時
にはカラー14,15を脱着位置に切り替えればバネ3
3の弾力により自然に転写ローラ10が上方に外れ,取
り出しやすくなっている。
【0032】なお,前記実施の形態は単なる例示にすぎ
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,用途や各部の具体的形状等について,そ
の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形,改良が可能で
ある。まず用途については,転写ローラに限らず他のロ
ーラ(帯電ローラ,帯電ブラシローラ,現像ローラ等)
のローラ装置にも適用可能である。また,印刷用紙のよ
うなシート状のものを取り扱う機器であってローラを有
する機器であれば,電子写真方式の画像形成装置に限ら
ず他の機器(インクジェット記録装置等)にも適用可能
である。
【0033】次に各部の具体的形状等については,例え
ば,カラー14,15の小径部21の断面形状は,図3
等に現れているものに限らず,長円形,楕円形等,目的
に沿ういかなる形状でもよい。また,カラー14,15
を装着位置に固定する突出部52を,ローラ前ガイド5
0の一部として一体形成する代わりに,別部品として構
成してローラ前ガイド50の両端に配置することも考え
られる。あるいは他の変形例としては,カラー14,1
5の具体的形状が挙げられる。以下,その例を挙げて簡
単に説明する。
【0034】図12に示すものは,取手部23に,脱着
ピン53を掛けるためのフック穴25を設けたものであ
る。図13に示すものは,カラー14,15における取
手部23の形成方向を変更したものである。すなわちこ
の変形例では,取手部23が外方向に向かって形成され
ている。これらの変形例の意義は,実際の画像形成装置
では転写ローラ10の周囲にも様々な機器が配置されて
いたり,上カバーの開き角も様々であったりすることに
ある。すなわち,機種によっては上カバーの開き角があ
まり大きくないので,取手部23を直接手で操作するよ
りも脱着ピン53のような治具を使った方が好都合であ
ったり,カラー14,15の周辺に配置される機器との
関係で取手部23の形成方向を外向きにした方が好都合
であったりすることがあるからである。
【0035】図14に示すものは,カラー14,15と
ローラ体13との間にピッチリング17,17を設けた
ものである。ピッチリング17は,全体がローラ体13
の半径とほぼ同一の半径を有しており,ローラ軸11に
対して自由に回転できるようになっている。このピッチ
リング17は,前記したカラー14,15における半径
がローラ体13の半径とほぼ同一である部分22Aの機
能を分離したものである。したがってこの場合には,カ
ラー14,15に部分22Aを設ける必要がない。これ
により,部品点数は若干増加するものの,画像形成の動
作中にピッチリング17が感光体ドラム100に従転す
ることができるので,フリクションが減少する。
【0036】図15に示すものは,カラー14,15を
装着位置に固定する機能を,ローラ前ガイド50から分
離して別の箇所に与えたものである。すなわち,カラー
14(カラー15も同じ)の取手部23Aにストッパ部
26を設けるとともに,ローラ前ガイド50の反対側に
フック部材54を設けてストッパ部26を係止するよう
にしている。そして,手を掛けやすいように,取手部2
3Aの形状を図3等に示したものとは別の形状としてい
る。この場合にはローラ前ガイド50に突出部52を設
ける必要はない。また,フック部材54は,フレーム8
0の一部として一体に形成してもよく,別に形成してフ
レーム80に取り付けてもよい。
【0037】図16に示すものは,カラー14,15お
よびローラ前ガイド50の代わりに,これらを一体化し
たローラ前ガイド60を採用したものである。すなわ
ち,ローラ前ガイド60の両端には,カラー14,15
の機能を有するカラー部64,65が取り付けられてい
る。このローラ前ガイド60は,カラー部64,65の
部分にローラ軸11が挿通され,ローラ軸11に対して
回転自在となっている。この場合の装着位置の状態を図
17に,脱着位置の状態を図18に,それぞれ示す。こ
れらから明らかなように,ローラ前ガイド60の先端下
部には,フレーム80に係合するための係合部66が設
けられている。装着位置から脱着位置に不用意に切り替
わることのないようにこれを固定するためである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本願請求
項1〜請求項3の発明によれば,強い力を要さず,触れ
てはならないところに触れることなく,ローラの脱着作
業が容易に誰にでも行えるローラ装置が提供されてい
る。特に,請求項2の発明では,取手部を操作すること
により,他の部分に触れることなく極めて容易に脱着作
業を行うことができる。また,請求項3の発明では,ロ
ーラが使用中等に不用意に外れることが防止されてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る転写ローラ装置の概略構成を
示す図である。
【図2】転写ローラの構成図である。
【図3】転写ローラのローラ軸に取り付けられるカラー
の構造を示す図である。
【図4】転写ローラのローラ軸に取り付けられるカラー
の構造を示す図である。
【図5】転写ローラ装置における軸受部の構成を示す図
である。
【図6】転写ローラ装置におけるローラ前ガイドの構造
を示す断面図である。
【図7】転写ローラ装置における転写ローラの脱着作業
を説明する図である。
【図8】転写ローラ装置における転写ローラの脱着作業
を説明する図である。
【図9】転写ローラ装置における転写ローラの脱着作業
を説明する図である。
【図10】転写ローラ装置における転写ローラの脱着作
業を説明する図である。
【図11】画像形成装置の一般的な概略構成を示す図で
ある。
【図12】変形例(その1)に係る転写ローラ装置の構
成を示す図である。
【図13】変形例(その2)に係る転写ローラ装置の構
成を示す図である。
【図14】変形例(その3)に係る転写ローラ装置の構
成を示す図である。
【図15】変形例(その4)に係る転写ローラ装置の構
成を示す図である。
【図16】変形例(その5)に係る転写ローラ装置の構
成を示す図である。
【図17】図16の装置においてカラーを固定位置にし
た状態を示す図である。
【図18】図16の装置においてカラーを脱着位置にし
た状態を示す図である。
【図19】従来のローラ装置における脱着作業を示す図
である。
【図20】従来のローラ装置における脱着作業を示す図
である。
【符号の説明】 10 転写ローラ 13 ローラ体 14,15 カラー 23 取手部 24 ストッパ部 32 軸受部材 40 軸受部 50 ローラ前ガイド 52 突出部
フロントページの続き (72)発明者 杉本 譲 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラと,前記ローラの端部に回転自在
    に取り付けられたカラー部材と,前記カラー部材を回動
    可能に保持する軸受部とを有し,前記カラー部材の前記
    軸受部に対する回動範囲内には,前記カラー部材が前記
    軸受部から脱出できる脱着位置と,前記カラー部材が前
    記軸受部から脱出できない装着位置とが含まれることを
    特徴とするローラ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するローラ装置におい
    て,前記カラー部材とともに回動する取手部が設けられ
    ていることを特徴とするローラ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載するロー
    ラ装置において,前記カラー部材を前記装着位置に固定
    するとともにその固定を解除できる固定手段を備えるこ
    とを特徴とするローラ装置。
JP26143797A 1997-09-26 1997-09-26 ローラ装置 Pending JPH1193940A (ja)

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