JPH1193391A - 床 材 - Google Patents
床 材Info
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- JPH1193391A JPH1193391A JP29609397A JP29609397A JPH1193391A JP H1193391 A JPH1193391 A JP H1193391A JP 29609397 A JP29609397 A JP 29609397A JP 29609397 A JP29609397 A JP 29609397A JP H1193391 A JPH1193391 A JP H1193391A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】床材基板の裏面に防音性能を有する、表裏面に
凹凸を有する緩衝材を貼着するが、このような構成の床
材基板の表面に実際に衝撃が与えられた時、緩衝材の表
裏面に形成された凹凸の、凸部面積の割合の小さい表面
側の凸部が収縮変形する前に、表裏面の凹部により形成
される平面部分が簡単に変形を起こし、緩衝材の表裏面
の凸部がお互いに入り組んだ状態となり、前記平面部分
が床材基板の裏面に接触するまで変形してしまう。本発
明はこのような変形を起こらないようにする。 【解決手段】床材基板1の裏面にクッション材層が貼着
された床材において、表面側クッション材3と裏面側ク
ッション材4が拘束シート5を介して積層されたクッシ
ョン材層2を用いる床材。
凹凸を有する緩衝材を貼着するが、このような構成の床
材基板の表面に実際に衝撃が与えられた時、緩衝材の表
裏面に形成された凹凸の、凸部面積の割合の小さい表面
側の凸部が収縮変形する前に、表裏面の凹部により形成
される平面部分が簡単に変形を起こし、緩衝材の表裏面
の凸部がお互いに入り組んだ状態となり、前記平面部分
が床材基板の裏面に接触するまで変形してしまう。本発
明はこのような変形を起こらないようにする。 【解決手段】床材基板1の裏面にクッション材層が貼着
された床材において、表面側クッション材3と裏面側ク
ッション材4が拘束シート5を介して積層されたクッシ
ョン材層2を用いる床材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防音性能を有する床材に
関する。
関する。
【0002】
【従来技術】従来、床材基板の裏面に合成樹脂系あるい
はゴム系発泡体等の緩衝材を貼着し、防音性能及び施工
下地面の不陸吸収性能を付与した直貼り床材が知られて
いる。また、該緩衝材の表裏面に凹凸を形成することに
より、床下地面との接触面積を小さくし、床下地面に伝
達する衝撃量を減少させるとともに、凸部の収縮変形に
より床板表面に掛かった衝撃力を吸収する床材も提案さ
れている。
はゴム系発泡体等の緩衝材を貼着し、防音性能及び施工
下地面の不陸吸収性能を付与した直貼り床材が知られて
いる。また、該緩衝材の表裏面に凹凸を形成することに
より、床下地面との接触面積を小さくし、床下地面に伝
達する衝撃量を減少させるとともに、凸部の収縮変形に
より床板表面に掛かった衝撃力を吸収する床材も提案さ
れている。
【0003】さらに、緩衝材の表裏面に凹凸を形成し、
表裏面間の凸部面積が占める割合が異なるように凹凸を
形成することにより、床板表面に衝撃が与えられた時、
先ず凸部面積の割合が小さい側の凸部に収縮変形が生
じ、次いで凸部面積の割合の大きい側の凸部の収縮変形
が生じるという、2段階の吸収により、広い周波数域に
渡る防音性能を有する緩衝材が提案されている。
表裏面間の凸部面積が占める割合が異なるように凹凸を
形成することにより、床板表面に衝撃が与えられた時、
先ず凸部面積の割合が小さい側の凸部に収縮変形が生
じ、次いで凸部面積の割合の大きい側の凸部の収縮変形
が生じるという、2段階の吸収により、広い周波数域に
渡る防音性能を有する緩衝材が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような、表裏面に
凹凸を有する緩衝材の多くは合成樹脂発泡体により形成
されており、図1に示すように、床材基版Aの裏面に表
裏面に凹凸が形成された緩衝材Bが貼着されることによ
り床材を形成している。
凹凸を有する緩衝材の多くは合成樹脂発泡体により形成
されており、図1に示すように、床材基版Aの裏面に表
裏面に凹凸が形成された緩衝材Bが貼着されることによ
り床材を形成している。
【0005】しかしながら、このような構成の床材基板
Aの表面に実際に衝撃が与えられた時、緩衝材Bの表裏
面に形成された凹凸の、凸部面積の割合の小さい表面側
の凸部が収縮変形する前に、図1の斜線を付した表裏面
の凹部により形成される平面部分Cが簡単に変形を起こ
し、図2に示すように緩衝材Bの表裏面の凸部がお互い
に入り組んだ状態となり、前記平面部分が床材基板Aの
裏面に接触するまで変形してしまった。
Aの表面に実際に衝撃が与えられた時、緩衝材Bの表裏
面に形成された凹凸の、凸部面積の割合の小さい表面側
の凸部が収縮変形する前に、図1の斜線を付した表裏面
の凹部により形成される平面部分Cが簡単に変形を起こ
し、図2に示すように緩衝材Bの表裏面の凸部がお互い
に入り組んだ状態となり、前記平面部分が床材基板Aの
裏面に接触するまで変形してしまった。
【0006】このため、緩衝材Aの表裏面の凸部面漬の
割合を異なるように形成しても、計画どおりの2段階の
収縮変形は得られず、防音性能も満足できるものではな
かった。
割合を異なるように形成しても、計画どおりの2段階の
収縮変形は得られず、防音性能も満足できるものではな
かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのような問
題点を解決するため、床材裏面に貼着する緩衝材の収縮
変形を計画どおり行なわせることを目的として鋭意研究
を重ねた結果、本発明に到達したものである。
題点を解決するため、床材裏面に貼着する緩衝材の収縮
変形を計画どおり行なわせることを目的として鋭意研究
を重ねた結果、本発明に到達したものである。
【0008】すなわち本発明は、床材基板の裏面にクッ
ション材層が貼着された床材において、表面側クッショ
ン材と裏面側クッション材が拘束シートを介して積層さ
れたクッション材層を用いることを特徴とする床材であ
る。
ション材層が貼着された床材において、表面側クッショ
ン材と裏面側クッション材が拘束シートを介して積層さ
れたクッション材層を用いることを特徴とする床材であ
る。
【0009】
【作用】本発明の床材によれば、クッション材層が表面
側クッション材、拘束シートおよび裏面側クッション材
から形成されることにより、拘束シートを境にして表面
側と裏面側のクッション材が独立して収縮変形を行なう
こととなり、クッション材の表裏面に凹凸を形成した構
成においても、表裏面の凹部により形成される平面部が
変形することなく、表裏面に形成された凸部が変形する
ことにより衝撃を吸収することを可能としたものであ
る。
側クッション材、拘束シートおよび裏面側クッション材
から形成されることにより、拘束シートを境にして表面
側と裏面側のクッション材が独立して収縮変形を行なう
こととなり、クッション材の表裏面に凹凸を形成した構
成においても、表裏面の凹部により形成される平面部が
変形することなく、表裏面に形成された凸部が変形する
ことにより衝撃を吸収することを可能としたものであ
る。
【0010】
【実施の形態】図3は本発明の床材の断面図の一例を示
すものであり、床材基板1の裏面にクッション材層2が
貼着され、該クッション材層2は表面側クッション材3
と裏面側クッション材4とが拘束シート5を介して積層
されている。
すものであり、床材基板1の裏面にクッション材層2が
貼着され、該クッション材層2は表面側クッション材3
と裏面側クッション材4とが拘束シート5を介して積層
されている。
【0011】本発明の床材を形成する床材基板1として
は、例えば、合板、木削片板、木質繊維板、単板積層板
を単独でまたは任意組み合わせ複合したもの、あるいは
板材と板材との間に緩衝効果の優れた合成樹脂シート、
発泡合成樹脂シートあるいは遮音シート等を挟み込むよ
うに積層したものを用いることができる。
は、例えば、合板、木削片板、木質繊維板、単板積層板
を単独でまたは任意組み合わせ複合したもの、あるいは
板材と板材との間に緩衝効果の優れた合成樹脂シート、
発泡合成樹脂シートあるいは遮音シート等を挟み込むよ
うに積層したものを用いることができる。
【0012】また、床材基板表面には任意化粧層を形成
することができる。この化粧層は、天然木材を切削して
得られる突板、人工突板、および不織布、紙、合成樹脂
シートを裏打ちした突板シート、または、化粧紙、樹脂
含浸紙、不織布、紙、合成樹脂シート等の化粧シート
を、接着することにより形成するか、あるいは表面に直
接塗装または印刷を施すことにより形成される。
することができる。この化粧層は、天然木材を切削して
得られる突板、人工突板、および不織布、紙、合成樹脂
シートを裏打ちした突板シート、または、化粧紙、樹脂
含浸紙、不織布、紙、合成樹脂シート等の化粧シート
を、接着することにより形成するか、あるいは表面に直
接塗装または印刷を施すことにより形成される。
【0013】また、化粧層の表面に、上塗り層を設ける
こともできる。このような化粧層を設けることにより、
表面側からの水分の浸透も防止されることとなり、湿度
変化に伴う反り、結露、腐食等の問題を解決することが
できるものである。
こともできる。このような化粧層を設けることにより、
表面側からの水分の浸透も防止されることとなり、湿度
変化に伴う反り、結露、腐食等の問題を解決することが
できるものである。
【0014】さらに、図3に示すように床材基板1の裏
面に溝を形成してもよい。該溝を形成することにより、
床下地面の不陸に追従することが可能となる。さらに、
床材基板1の剛性を下げ床材表面に衝撃が加わった際
に、床材基板自体の変形によりこの衝撃を吸収すること
ができ防音性能を向上させることができる。
面に溝を形成してもよい。該溝を形成することにより、
床下地面の不陸に追従することが可能となる。さらに、
床材基板1の剛性を下げ床材表面に衝撃が加わった際
に、床材基板自体の変形によりこの衝撃を吸収すること
ができ防音性能を向上させることができる。
【0015】本発明のクッション材層2の芯層に設けら
れる拘束シート5としては、クラフト紙、薄葉紙、再生
紙などの紙、樹脂含浸紙、ポリエチレン、塩化ビニル、
ポリプロピレン、ポリウレタン等の合成樹脂シート、ア
ルミニウム、銅等の金属シート、アスファルトフェル
ト、ルーフィンク等の瀝青質シートあるいはこれらの積
層体を用いることができる。尚、紙のように繊維方向が
あり、繊維方向に対して平行方向と直行方向とで引っ張
り強さが異なる場合は、床材基板1の長手方向と拘束シ
ート5の繊維方向が平行となるように用いるのが好まし
い。
れる拘束シート5としては、クラフト紙、薄葉紙、再生
紙などの紙、樹脂含浸紙、ポリエチレン、塩化ビニル、
ポリプロピレン、ポリウレタン等の合成樹脂シート、ア
ルミニウム、銅等の金属シート、アスファルトフェル
ト、ルーフィンク等の瀝青質シートあるいはこれらの積
層体を用いることができる。尚、紙のように繊維方向が
あり、繊維方向に対して平行方向と直行方向とで引っ張
り強さが異なる場合は、床材基板1の長手方向と拘束シ
ート5の繊維方向が平行となるように用いるのが好まし
い。
【0016】さらに、拘束シート5としては、JIS
P 8113に定められた試験方法による引っ張り強さ
が0.9Kgf〜16Kgfの範囲のものを用いるのが
好ましい。
P 8113に定められた試験方法による引っ張り強さ
が0.9Kgf〜16Kgfの範囲のものを用いるのが
好ましい。
【0017】この範囲の拘束シート5を用いることによ
り、拘束シート5の表面側クッション材3と裏面側クッ
ション材4がそれぞれ独立して収縮変形を起こすことを
可能とした。
り、拘束シート5の表面側クッション材3と裏面側クッ
ション材4がそれぞれ独立して収縮変形を起こすことを
可能とした。
【0018】両クッション材の緩衝機能を異ならせるこ
とにより、2段階の緩衝性能を付与することができる。
引っ張り強さが0.9Kgfより小さいものを用いた場
合は、床材表面に衝撃が加えられたとき、クッション材
層の表裏に形成された凸部の収縮変形の前に、表裏面の
クッション材の凹部および拘束シートで形成される平面
部分が変形を起こしてしまい好ましくない。また、引っ
張り強さが16Kgfより大きいものを用いた場合は、
クッション材層2の剛性が高くなり、防音性能が低下す
ることとなるため好ましくない。
とにより、2段階の緩衝性能を付与することができる。
引っ張り強さが0.9Kgfより小さいものを用いた場
合は、床材表面に衝撃が加えられたとき、クッション材
層の表裏に形成された凸部の収縮変形の前に、表裏面の
クッション材の凹部および拘束シートで形成される平面
部分が変形を起こしてしまい好ましくない。また、引っ
張り強さが16Kgfより大きいものを用いた場合は、
クッション材層2の剛性が高くなり、防音性能が低下す
ることとなるため好ましくない。
【0019】拘束シート5と表面側クッション材3およ
び裏面側クッション材4との貼着は、尿素樹脂系、フェ
ノール樹脂系、メラミン樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、ビ
ニールウレタン樹脂系などの接着剤により、または、エ
チレン系、アクリル系、エチレン・酢酸ビニル共重合体
などの熱可塑性樹脂シートを拘束シート5の表裏面に設
け、熱可塑性樹脂シートの熱融着により貼着することが
できる。
び裏面側クッション材4との貼着は、尿素樹脂系、フェ
ノール樹脂系、メラミン樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、ビ
ニールウレタン樹脂系などの接着剤により、または、エ
チレン系、アクリル系、エチレン・酢酸ビニル共重合体
などの熱可塑性樹脂シートを拘束シート5の表裏面に設
け、熱可塑性樹脂シートの熱融着により貼着することが
できる。
【0020】さらに、これらの拘束シート5としての防
湿機能を有するものを用いることにより、床材を施工す
る床下地面からの水分の放出が生じても、該水分が床材
基板に到達することを防止することができ、床材基板の
膨張による反りや接合部の突き上げを防止することがで
き好ましい。
湿機能を有するものを用いることにより、床材を施工す
る床下地面からの水分の放出が生じても、該水分が床材
基板に到達することを防止することができ、床材基板の
膨張による反りや接合部の突き上げを防止することがで
き好ましい。
【0021】防湿機能を有するものとしては、透湿度1
0g/m2・day以下のものを用いるのが好ましい。
前述の拘束シート5の中でも、それ自身が防湿機能を有
する樹脂含浸紙、合成樹脂シート、金属シートまたは瀝
青質シートは単独で用いることができる。また、防湿性
能の低い紙を用いる場合においても、前記防湿機能を有
するシートと積層することにより、または、紙5aと表
面側クッション材3および裏面側クッション材4との貼
着に熱可塑性樹脂シートを用い、
0g/m2・day以下のものを用いるのが好ましい。
前述の拘束シート5の中でも、それ自身が防湿機能を有
する樹脂含浸紙、合成樹脂シート、金属シートまたは瀝
青質シートは単独で用いることができる。また、防湿性
能の低い紙を用いる場合においても、前記防湿機能を有
するシートと積層することにより、または、紙5aと表
面側クッション材3および裏面側クッション材4との貼
着に熱可塑性樹脂シートを用い、
【0022】例えば、図4に示すように紙5aの表裏に
防湿機能を有する熱可塑性樹脂シート5b,5cを予め
積層したものを用いるか、あるいは、表裏のクッション
材3,4と貼着する際に、熱可塑性樹脂シート5b,5
cを介在させ、熱可塑性樹脂シートの熱融着により貼着
することによっても、防湿機能を持たせることができ
る。
防湿機能を有する熱可塑性樹脂シート5b,5cを予め
積層したものを用いるか、あるいは、表裏のクッション
材3,4と貼着する際に、熱可塑性樹脂シート5b,5
cを介在させ、熱可塑性樹脂シートの熱融着により貼着
することによっても、防湿機能を持たせることができ
る。
【0023】また、本発明のクッション材層2を構成す
る表面側クッション材3およぴ裏面側クッション材4と
しては、床材基板1表面に与えられた衝撃を収縮変形す
ることにより衝撃エネルギーを吸収する緩衝機能を有す
るものであり、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピ
レン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂
などの合成樹脂発泡体あるいはゴム発泡体を用いること
ができる。
る表面側クッション材3およぴ裏面側クッション材4と
しては、床材基板1表面に与えられた衝撃を収縮変形す
ることにより衝撃エネルギーを吸収する緩衝機能を有す
るものであり、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピ
レン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂
などの合成樹脂発泡体あるいはゴム発泡体を用いること
ができる。
【0024】さらに、好ましくは発泡形態が連続気泡型
のものを用いたほうが空気バネ現象が生ずることもな
く、優れた緩衝効果を示すことができる。また、連続気
泡型とすることにより、長期荷重により収縮した状態か
ら開放したときの復元力も優れた性能が得られる。
のものを用いたほうが空気バネ現象が生ずることもな
く、優れた緩衝効果を示すことができる。また、連続気
泡型とすることにより、長期荷重により収縮した状態か
ら開放したときの復元力も優れた性能が得られる。
【0025】また、その発泡倍率はJIS K−676
7による硬さが10〜40Kgの範囲となるように調整
したものを使用する。発泡体は仮に発泡倍率が同一であ
っても樹脂が異なることにより硬さは当然異なる。この
発泡体の硬さがクッション材としての緩衝機能及び床材
表面に荷重が掛かった際の沈み量に影響を及ぼすもので
あり、10Kg未満の場合は緩衝機能は優れているもの
の、柔らかすぎるため床材とした場合沈み量が大きくな
り歩行感が悪い等の問題を生ずる。また、40Kgより
大きい場合は硬すぎて十分な緩衝機能を果たすことがで
きず好ましくない。
7による硬さが10〜40Kgの範囲となるように調整
したものを使用する。発泡体は仮に発泡倍率が同一であ
っても樹脂が異なることにより硬さは当然異なる。この
発泡体の硬さがクッション材としての緩衝機能及び床材
表面に荷重が掛かった際の沈み量に影響を及ぼすもので
あり、10Kg未満の場合は緩衝機能は優れているもの
の、柔らかすぎるため床材とした場合沈み量が大きくな
り歩行感が悪い等の問題を生ずる。また、40Kgより
大きい場合は硬すぎて十分な緩衝機能を果たすことがで
きず好ましくない。
【0026】また、図4に示すように、表面側クッショ
ン材3の表面および裏面側クッション材4の裏面に凹凸
を形成することにより、床材基板1の裏面および床下地
面とクッション材層2との接触面積が小さくなり、床下
地面に伝わる衝撃音が減少される。
ン材3の表面および裏面側クッション材4の裏面に凹凸
を形成することにより、床材基板1の裏面および床下地
面とクッション材層2との接触面積が小さくなり、床下
地面に伝わる衝撃音が減少される。
【0027】さらに、凸部が収縮する際に、凹部空間が
凸部気泡内の空気の移動場所として確保されることとな
り、より防音性能の優れた床材が得られる。また、凹凸
の凸部形状は、円柱状、三角柱状、四角柱状、多角柱状
あるいは、円錐台状、三角錐台状、四角錐台状、多角錐
台状など任意の形状とすることができる。
凸部気泡内の空気の移動場所として確保されることとな
り、より防音性能の優れた床材が得られる。また、凹凸
の凸部形状は、円柱状、三角柱状、四角柱状、多角柱状
あるいは、円錐台状、三角錐台状、四角錐台状、多角錐
台状など任意の形状とすることができる。
【0028】また、表面側クッション材3の表面および
裏面側クッション材4の裏面に凹凸を形成する場合は、
表面側と裏面側の凸部の形状、クッション材表面に対す
る凸部の面積割合、および凸部の大きさなどを異なるよ
うに形成することができる。凸部の大きさを異なるよう
に形成するときは、例えば凸部の表面の表面積を異なる
ようにする、または凸部の高さを異なるようにすること
などが挙げられる。
裏面側クッション材4の裏面に凹凸を形成する場合は、
表面側と裏面側の凸部の形状、クッション材表面に対す
る凸部の面積割合、および凸部の大きさなどを異なるよ
うに形成することができる。凸部の大きさを異なるよう
に形成するときは、例えば凸部の表面の表面積を異なる
ようにする、または凸部の高さを異なるようにすること
などが挙げられる。
【0029】これらの要素を単独であるいは組み合わせ
て異なるように形成することにより、床材基板に衝撃が
付与されたときに、クッション材層2の表面側と裏面側
の凸部が収縮変形する特性が異なり、より広い周波数域
に渡って優れた防音性能を発揮することができ好まし
い。
て異なるように形成することにより、床材基板に衝撃が
付与されたときに、クッション材層2の表面側と裏面側
の凸部が収縮変形する特性が異なり、より広い周波数域
に渡って優れた防音性能を発揮することができ好まし
い。
【0030】特に表面側クッション材と裏面側クッショ
ン材の凸部の大きさを異なるように形成することによ
り、床材基板に局所的な荷重が掛かったとき、床材基板
1の局所的な変形による衝撃の吸収が働き、その局所的
変形がクッション材層2に及んだとき、クッション材層
2の表裏に形成された凸部の大きさの小さい方が先に変
形を始め、次いで大きさの大きいほうが変形するという
2段階の吸収がなされ優れた防音性能を発揮する。
ン材の凸部の大きさを異なるように形成することによ
り、床材基板に局所的な荷重が掛かったとき、床材基板
1の局所的な変形による衝撃の吸収が働き、その局所的
変形がクッション材層2に及んだとき、クッション材層
2の表裏に形成された凸部の大きさの小さい方が先に変
形を始め、次いで大きさの大きいほうが変形するという
2段階の吸収がなされ優れた防音性能を発揮する。
【0031】一方、クッション材表面全体に対する凸部
の面積割合を表面側クッション材と裏面側クッション材
とで異なるように形成することにより、局所的な衝撃が
働いた場合でも、床材基板1の局所的な変形に続き、床
材基板の変形の限界点に達したときに、床材基板全体が
クッション材を押し下げようとする面としての力がクッ
ション材層2全体に働くこととなる。
の面積割合を表面側クッション材と裏面側クッション材
とで異なるように形成することにより、局所的な衝撃が
働いた場合でも、床材基板1の局所的な変形に続き、床
材基板の変形の限界点に達したときに、床材基板全体が
クッション材を押し下げようとする面としての力がクッ
ション材層2全体に働くこととなる。
【0032】この時クッション材層2の表裏に形成され
た凸部の面積割合が小さい側の凸部全体がまず変形を始
め、次いで面積割合の大きい側が変形するという2段階
の変形がなされ優れた防音性能を発揮する。
た凸部の面積割合が小さい側の凸部全体がまず変形を始
め、次いで面積割合の大きい側が変形するという2段階
の変形がなされ優れた防音性能を発揮する。
【0033】尚、最初の局所的な変形があまり大きいと
歩行する際の歩行感が悪いため、床材基板1の局所的な
変形を少しでも拘束し広い面に広げて吸収するために、
クッション材2の表面側の凸部の大きさ、あるいは凸部
の面積割合を裏面側の凸部よりも大きくするのが好まし
い。
歩行する際の歩行感が悪いため、床材基板1の局所的な
変形を少しでも拘束し広い面に広げて吸収するために、
クッション材2の表面側の凸部の大きさ、あるいは凸部
の面積割合を裏面側の凸部よりも大きくするのが好まし
い。
【0034】また、表面側クッション材3と裏面側クッ
ション材4として合成樹脂発泡体を用いる場合、両者の
発泡倍率を異ならせることによっても、両者間の収縮変
形の特性を異ならせることができる。
ション材4として合成樹脂発泡体を用いる場合、両者の
発泡倍率を異ならせることによっても、両者間の収縮変
形の特性を異ならせることができる。
【0035】本発明のクッション材層2は、予め凹凸が
形成された表面側クッション材および裏面側クッション
材を拘束シート5を介して貼着する方法、または凹凸が
形成されていない表面側クッション材および裏面側クッ
ション材を拘束シート5を介して貼着した後に、凹凸形
状が刻設された熱板により表裏面から加熱プレスする方
法によっても得られる。
形成された表面側クッション材および裏面側クッション
材を拘束シート5を介して貼着する方法、または凹凸が
形成されていない表面側クッション材および裏面側クッ
ション材を拘束シート5を介して貼着した後に、凹凸形
状が刻設された熱板により表裏面から加熱プレスする方
法によっても得られる。
【0036】後者の方法の方が、加熱プレスの工程が1
回で済むことおよび3層を貼着する際に、両クッション
材に凹凸がないため、表裏面からの貼着のための圧力が
均一に加えられるため好ましい。
回で済むことおよび3層を貼着する際に、両クッション
材に凹凸がないため、表裏面からの貼着のための圧力が
均一に加えられるため好ましい。
【0037】後者の方法において発泡倍率を異ならせる
方法としては、拘束シートの表裏に貼着する表面側クッ
ション材3と裏面側クッション材4として発泡倍率が異
なるものを使用することによるか、または、凹凸を形成
する前の合成樹脂発泡体の発泡倍率が同一のものを使用
する場合においても、合成樹脂発泡体の厚さが異なるも
のを用いる方法、凹凸の凸部高さを異なるように加熱プ
レスする方法によっても表面側クッション材3と裏面側
クッション材4の発泡倍率を異ならせることができる。
方法としては、拘束シートの表裏に貼着する表面側クッ
ション材3と裏面側クッション材4として発泡倍率が異
なるものを使用することによるか、または、凹凸を形成
する前の合成樹脂発泡体の発泡倍率が同一のものを使用
する場合においても、合成樹脂発泡体の厚さが異なるも
のを用いる方法、凹凸の凸部高さを異なるように加熱プ
レスする方法によっても表面側クッション材3と裏面側
クッション材4の発泡倍率を異ならせることができる。
【0038】
【効果】本発明の床材によれば、クッション材層が表面
側クッション材、拘束シートおよび裏面側クッション材
から形成されることにより、拘束シートを境にして表面
側と裏面側のクッション材が独立して収縮変形を行なう
ことを可能とし、クッション材の表裏面に凹凸を形成し
た構成においても、表裏面の凹部により形成される平面
部が変形することなく、表裏面に形成された凸部が変形
することにより衝撃を吸収することを可能としたもので
ある。
側クッション材、拘束シートおよび裏面側クッション材
から形成されることにより、拘束シートを境にして表面
側と裏面側のクッション材が独立して収縮変形を行なう
ことを可能とし、クッション材の表裏面に凹凸を形成し
た構成においても、表裏面の凹部により形成される平面
部が変形することなく、表裏面に形成された凸部が変形
することにより衝撃を吸収することを可能としたもので
ある。
【0039】このため、表裏面の凸部表面の表面積、凸
部の高さ、凸部表面面積が全体に占める割合、などを異
ならせることによる、表面側クッション材の凸部と裏面
側クッション材の凸部の収縮変形の特性両方を兼ね備
え、広い周波数域に対して優れた防音性能を発揮するも
のである。
部の高さ、凸部表面面積が全体に占める割合、などを異
ならせることによる、表面側クッション材の凸部と裏面
側クッション材の凸部の収縮変形の特性両方を兼ね備
え、広い周波数域に対して優れた防音性能を発揮するも
のである。
【図1】 従来の床材の断面図、
【図2】 図1の床材が変形した場合の断面図、
【図3】 本発明床材の断面図、
【図4】 図3の床材の変形例の断面図、
1:床材基板、2:クッション材層、3:表面側クッシ
ョン材、4:裏面側クッション材、5:拘束シート、5
a:紙、5a,5b:熱可塑性樹脂シート、A:床材基
板、B:緩衝材、C:平面部分。
ョン材、4:裏面側クッション材、5:拘束シート、5
a:紙、5a,5b:熱可塑性樹脂シート、A:床材基
板、B:緩衝材、C:平面部分。
Claims (3)
- 【請求項1】 床材基板の裏面にクッション材層が貼着
された床材において、表面側クッション材と裏面側クッ
ション材が拘束シートを介して積層されたクッション材
層を用いることを特徴とする床材。 - 【請求項2】 拘束シートとして、引っ張り強さ0.9
Kgf〜16Kgfのシートを用いることを特徴とする
請求項1記載の床材。 - 【請求項3】 表面側クッション材の表面および裏面側
クッション材の裏面に凹凸が形成されたことを特徴とす
る請求項1記載の床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9296093A JP3023671B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 床 材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9296093A JP3023671B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 床 材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1193391A true JPH1193391A (ja) | 1999-04-06 |
JP3023671B2 JP3023671B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17829042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9296093A Expired - Fee Related JP3023671B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 床 材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3023671B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010168815A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Asahi Woodtec Corp | 床材 |
JP2012237178A (ja) * | 2011-05-13 | 2012-12-06 | Eidai Co Ltd | 木質床構造体 |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP9296093A patent/JP3023671B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010168815A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Asahi Woodtec Corp | 床材 |
JP2012237178A (ja) * | 2011-05-13 | 2012-12-06 | Eidai Co Ltd | 木質床構造体 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3023671B2 (ja) | 2000-03-21 |
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