JPH1192779A - 潤滑油組成物 - Google Patents
潤滑油組成物Info
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- JPH1192779A JPH1192779A JP9275266A JP27526697A JPH1192779A JP H1192779 A JPH1192779 A JP H1192779A JP 9275266 A JP9275266 A JP 9275266A JP 27526697 A JP27526697 A JP 27526697A JP H1192779 A JPH1192779 A JP H1192779A
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- lubricating oil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベルトとプーリ間および湿式クラッチ板に大
容量の動力伝達を可能にし、長期間走行（例えば５〜６
万Ｋｍ走行）後も上記の性能を保持できるベルト式無断
変速装置用潤滑油組成物の提供。 【解決手段】（１）ＡＳＴＭ Ｄ２７１４に規定されて
いるＬＦＷ−１試験方法を用いて、垂直荷重２５０Ｌｂ
ｓまたは２５０Ｌｂｓとして滑り速度０．２６ｍ／ｓの
摩擦係数が０．１２５〜０．１５０ （２）ＪＩＳ Ｋ２５１４に規定されている酸化安定性
試験方法を用いて、油温１５０℃として９６時間劣化さ
せた後に、前記（１）の試験方法を用いて測定した摩擦
係数が０．１２５〜０．１５０、および （３）ＪＡＳＯ Ｍ３４９−９５に規定されている低速
滑り摩擦試験装置（ＬＶＦＡ）を用いて油温８０℃、面
圧１．０ＭＰａ、かつ滑り速度０．６５ｍ／ｓの時の摩
擦係数が０．１３５〜０．１５０ であることを特徴とするベルト式無断変速装置用潤滑油
組成物。
容量の動力伝達を可能にし、長期間走行（例えば５〜６
万Ｋｍ走行）後も上記の性能を保持できるベルト式無断
変速装置用潤滑油組成物の提供。 【解決手段】（１）ＡＳＴＭ Ｄ２７１４に規定されて
いるＬＦＷ−１試験方法を用いて、垂直荷重２５０Ｌｂ
ｓまたは２５０Ｌｂｓとして滑り速度０．２６ｍ／ｓの
摩擦係数が０．１２５〜０．１５０ （２）ＪＩＳ Ｋ２５１４に規定されている酸化安定性
試験方法を用いて、油温１５０℃として９６時間劣化さ
せた後に、前記（１）の試験方法を用いて測定した摩擦
係数が０．１２５〜０．１５０、および （３）ＪＡＳＯ Ｍ３４９−９５に規定されている低速
滑り摩擦試験装置（ＬＶＦＡ）を用いて油温８０℃、面
圧１．０ＭＰａ、かつ滑り速度０．６５ｍ／ｓの時の摩
擦係数が０．１３５〜０．１５０ であることを特徴とするベルト式無断変速装置用潤滑油
組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑油組成物、特
に自動車のベルト式無段変速装置の潤滑および作動を円
滑に行うことを可能とする作動潤滑油組成物あるいはギ
ヤ油組成物に関する。
に自動車のベルト式無段変速装置の潤滑および作動を円
滑に行うことを可能とする作動潤滑油組成物あるいはギ
ヤ油組成物に関する。
【０００２】
【従来技術】現在自動車用の自動変速機および流体継ぎ
手としてはロックアップクラッチ付きトルクコンバータ
と湿式クラッチと遊星歯車を組み合わせた変速部および
油圧制御部からなるものが広く採用されているが、変速
比が３から６段で燃費効率が悪くまた変速ショックによ
る不快感といった欠点がある。この欠点を補うものとし
て駆動軸と従動軸に固定プーリと可動プーリの間隔幅を
連続的に変化させることが出来るプーリを取付け、この
２つのプーリ間を金属ベルトを介して動力を伝達し無段
階変速する無段変速機が実用化されてきた。
手としてはロックアップクラッチ付きトルクコンバータ
と湿式クラッチと遊星歯車を組み合わせた変速部および
油圧制御部からなるものが広く採用されているが、変速
比が３から６段で燃費効率が悪くまた変速ショックによ
る不快感といった欠点がある。この欠点を補うものとし
て駆動軸と従動軸に固定プーリと可動プーリの間隔幅を
連続的に変化させることが出来るプーリを取付け、この
２つのプーリ間を金属ベルトを介して動力を伝達し無段
階変速する無段変速機が実用化されてきた。
【０００３】ここに使用される潤滑油組成物として必要
な性能としては、 １）ベルトとプーリ間の摩擦力を利用して動力を伝達す
るため、ベルトとプーリ間に高い摩擦係数が要求され
る。 ２）同時に自動車用として長期の耐久性を維持するため
にベルトとプーリの摩耗が少ないことが必要である。 ３）変速部の前後進切り換えクラッチおよびロックアッ
プクラッチ部に使われている湿式クラッチにも高いトル
クを伝達するため、湿式クラッチ間に高い摩擦係数が要
求される。 ４）油圧を介して駆動軸と従動軸プーリに取り付けられ
た固定プーリと可動プーリの間隔幅を制御するために、
作動流体としての性能を有すること等が挙げられる。
な性能としては、 １）ベルトとプーリ間の摩擦力を利用して動力を伝達す
るため、ベルトとプーリ間に高い摩擦係数が要求され
る。 ２）同時に自動車用として長期の耐久性を維持するため
にベルトとプーリの摩耗が少ないことが必要である。 ３）変速部の前後進切り換えクラッチおよびロックアッ
プクラッチ部に使われている湿式クラッチにも高いトル
クを伝達するため、湿式クラッチ間に高い摩擦係数が要
求される。 ４）油圧を介して駆動軸と従動軸プーリに取り付けられ
た固定プーリと可動プーリの間隔幅を制御するために、
作動流体としての性能を有すること等が挙げられる。
【０００４】上記の性能を満たすものとして従来までは
ＡＴＦ（Ａｕｔｏｍａｔｉｃ Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏ
ｎ Ｆｌｕｉｄ）が広く使われてきた。これは比較的低
出力の小型車に使用されていたが、高出力エンジン搭載
車輌にベルト式無段変速機が使用されるようになると大
きなトルク伝達容量が必要となる。従来のＡＴＦは湿式
クラッチの摩擦特性を向上するために摩擦調整剤が多く
添加されているため、ベルト式無段変速装置用に使用さ
れると摩擦係数が低下し、ベルトとプーリの間で滑りを
生じて動力の伝達が不可能になる可能性が有る。
ＡＴＦ（Ａｕｔｏｍａｔｉｃ Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏ
ｎ Ｆｌｕｉｄ）が広く使われてきた。これは比較的低
出力の小型車に使用されていたが、高出力エンジン搭載
車輌にベルト式無段変速機が使用されるようになると大
きなトルク伝達容量が必要となる。従来のＡＴＦは湿式
クラッチの摩擦特性を向上するために摩擦調整剤が多く
添加されているため、ベルト式無段変速装置用に使用さ
れると摩擦係数が低下し、ベルトとプーリの間で滑りを
生じて動力の伝達が不可能になる可能性が有る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明はベルトとプー
リ間および湿式クラッチ板に大容量の動力伝達を可能に
し、長期間走行（例えば５〜６万Ｋｍ走行）後も上記の
性能を保持できるベルト式無断変速装置用潤滑油組成物
を提供することにある。
リ間および湿式クラッチ板に大容量の動力伝達を可能に
し、長期間走行（例えば５〜６万Ｋｍ走行）後も上記の
性能を保持できるベルト式無断変速装置用潤滑油組成物
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、 （１）ＡＳＴＭ Ｄ２７１４に規定されているＬＦＷ−
１試験方法を用いて、垂直荷重２５０Ｌｂｓまたは３０
０Ｌｂｓとして滑り速度０．２６ｍ／ｓ時の摩擦係数が
０．１２５〜０．１５０ （２）ＪＩＳ Ｋ２５１４に規定されている酸化安定性
試験方法を用いて、油温１５０℃で９６時間劣化させた
後に、前記（１）の試験方法を用いて測定した摩擦係数
が０．１２５〜０．１５０、および （３）ＪＡＳＯ Ｍ３４９−９５に規定されている低速
滑り摩擦試験装置（ＬＶＦＡ）を用いて、油温８０℃、
面圧１．０ＭＰａ、かつ滑り速度０．６５ｍ／ｓの時の
摩擦係数が０．１３５〜０．１５０ であることを特徴とするベルト式無断変速装置用潤滑油
組成物を提供することにある。
１試験方法を用いて、垂直荷重２５０Ｌｂｓまたは３０
０Ｌｂｓとして滑り速度０．２６ｍ／ｓ時の摩擦係数が
０．１２５〜０．１５０ （２）ＪＩＳ Ｋ２５１４に規定されている酸化安定性
試験方法を用いて、油温１５０℃で９６時間劣化させた
後に、前記（１）の試験方法を用いて測定した摩擦係数
が０．１２５〜０．１５０、および （３）ＪＡＳＯ Ｍ３４９−９５に規定されている低速
滑り摩擦試験装置（ＬＶＦＡ）を用いて、油温８０℃、
面圧１．０ＭＰａ、かつ滑り速度０．６５ｍ／ｓの時の
摩擦係数が０．１３５〜０．１５０ であることを特徴とするベルト式無断変速装置用潤滑油
組成物を提供することにある。
【０００７】すなわち、本発明の前記潤滑油組成物は、
ベルト式無段変速機において金属プーリとベルトの間に
適切な摩擦係数を実現して十分な動力伝達を可能にし、
さらにその摩擦係数を維持する耐久性能を有し、同時に
湿式クラッチ部にも十分なトルク伝達容量を保持できる
摩擦係数を付与することのできる潤滑油組成物である。
ベルト式無段変速機において金属プーリとベルトの間に
適切な摩擦係数を実現して十分な動力伝達を可能にし、
さらにその摩擦係数を維持する耐久性能を有し、同時に
湿式クラッチ部にも十分なトルク伝達容量を保持できる
摩擦係数を付与することのできる潤滑油組成物である。
【０００８】本発明の前記潤滑油組成物は、（１）およ
び（２）の摩擦係数が０．１２５〜０．１５０ならびに
（３）の摩擦係数が０．１３５〜０．１５０であると言
う要件を１つでも満足しない潤滑油組成物は、本発明の
目的とする摩擦特性、摩耗特性等の効果、特に動力伝達
特性等の点で十分な効果を奏し得ない。
び（２）の摩擦係数が０．１２５〜０．１５０ならびに
（３）の摩擦係数が０．１３５〜０．１５０であると言
う要件を１つでも満足しない潤滑油組成物は、本発明の
目的とする摩擦特性、摩耗特性等の効果、特に動力伝達
特性等の点で十分な効果を奏し得ない。
【０００９】次に本発明の前記潤滑油組成物を構成する
各成分について説明する。本発明の潤滑油組成物は、鉱
油、合成油あるいは両者の混合油（Ａ）１００重量部に
対して、少なくとも金属塩系清浄剤を０．１〜２．０重
量部およびジアルキルジチオ燐酸亜鉛を０．１〜２．０
重量部の両方（Ｂ）を含有して構成されるものである。
各成分について説明する。本発明の潤滑油組成物は、鉱
油、合成油あるいは両者の混合油（Ａ）１００重量部に
対して、少なくとも金属塩系清浄剤を０．１〜２．０重
量部およびジアルキルジチオ燐酸亜鉛を０．１〜２．０
重量部の両方（Ｂ）を含有して構成されるものである。
【００１０】本発明の潤滑油の前記（Ｂ）成分として
は、金属塩系清浄剤剤およびジアルキルジチオ燐酸亜鉛
の両者を含有する必要がある。前記（Ｂ）成分として、
前記両者の一方でも含有しないものは、本発明の目的と
する摩擦特性、摩耗特性等の効果、特に動力伝達性等の
点で十分な効果を奏し得ない。
は、金属塩系清浄剤剤およびジアルキルジチオ燐酸亜鉛
の両者を含有する必要がある。前記（Ｂ）成分として、
前記両者の一方でも含有しないものは、本発明の目的と
する摩擦特性、摩耗特性等の効果、特に動力伝達性等の
点で十分な効果を奏し得ない。
【００１１】前記金属系清浄剤としては、Ｃａ、Ｍｇ等
のアルカリ土類金属の金属塩があり、化合物としてはス
ルホネート、フェネート、サリシレート、ホスホネート
等があり、これら一種以上を配合したものが用いられ
る。特にフェネートが摩擦係数を高める作用が高く好ま
しいので、少なくともフェネートを含有するものが好ま
しい。また、前記金属塩に前記金属の水酸化物ないしは
炭酸塩を過剰に含有させた超塩基性清浄剤を使用するこ
ともできる。
のアルカリ土類金属の金属塩があり、化合物としてはス
ルホネート、フェネート、サリシレート、ホスホネート
等があり、これら一種以上を配合したものが用いられ
る。特にフェネートが摩擦係数を高める作用が高く好ま
しいので、少なくともフェネートを含有するものが好ま
しい。また、前記金属塩に前記金属の水酸化物ないしは
炭酸塩を過剰に含有させた超塩基性清浄剤を使用するこ
ともできる。
【００１２】前記金属系清浄剤の添加量は、０．１〜
２．０重量部、好ましくは０．１〜１．０重量部であ
る。前記金属系清浄剤の添加量が０．１重量部未満では
摩擦係数の増加効果が少なく、２．０重量部を越えると
摩耗特性等に悪影響を及ぼす。
２．０重量部、好ましくは０．１〜１．０重量部であ
る。前記金属系清浄剤の添加量が０．１重量部未満では
摩擦係数の増加効果が少なく、２．０重量部を越えると
摩耗特性等に悪影響を及ぼす。
【００１３】ジアルキルジチオ燐酸塩としては、下式
（Ｉ）で表わされるものが挙げられる。
（Ｉ）で表わされるものが挙げられる。
【化１】 前式中、Ｒ1、Ｒ2、Ｒ3およびＲ4は、炭素数が３〜１０
のアルキル基である。前式（Ｉ）で表されるジアルキル
ジチオ燐酸塩は、前式（Ｉ）の炭化水素基（Ｒ）や金属
成分（Ｍ）を変えることにより、その効果に差がある
が、前記Ｍの金属としては亜鉛が好ましい。
のアルキル基である。前式（Ｉ）で表されるジアルキル
ジチオ燐酸塩は、前式（Ｉ）の炭化水素基（Ｒ）や金属
成分（Ｍ）を変えることにより、その効果に差がある
が、前記Ｍの金属としては亜鉛が好ましい。
【００１４】前記ジアルキルジチオ燐酸亜鉛は、金属間
の摩擦係数を上げることにより伝達トルク容量を高める
と共に、耐摩耗性、酸化防止性の向上に寄与する。前記
ジアルキルジチオ燐酸亜鉛の配合量としては０．１から
２．０重量部であるが、この配合割合が少なすぎると摩
擦係数および耐摩耗性等の向上が期待できず、また多す
ぎても摩擦係数を低下させる可能性がある。
の摩擦係数を上げることにより伝達トルク容量を高める
と共に、耐摩耗性、酸化防止性の向上に寄与する。前記
ジアルキルジチオ燐酸亜鉛の配合量としては０．１から
２．０重量部であるが、この配合割合が少なすぎると摩
擦係数および耐摩耗性等の向上が期待できず、また多す
ぎても摩擦係数を低下させる可能性がある。
【００１５】本発明で用いる潤滑油基油としては溶剤精
製あるいは水素化処理を受けた鉱油や合成油、これらの
混合油などが使用できる。例えば合成油としてポリα−
オレフィン類、ポリブテン類、ジエステル類、ポリエチ
レンプロピレン類、ポリアルキルグリコール類、ヒンダ
ードエステル類などが挙げられ、それぞれ単独もしくは
２種類以上を混合して使用することができる。これら潤
滑油基油粘度（１００℃）は通常２〜１０ｍｍ2／ｓで
ある。
製あるいは水素化処理を受けた鉱油や合成油、これらの
混合油などが使用できる。例えば合成油としてポリα−
オレフィン類、ポリブテン類、ジエステル類、ポリエチ
レンプロピレン類、ポリアルキルグリコール類、ヒンダ
ードエステル類などが挙げられ、それぞれ単独もしくは
２種類以上を混合して使用することができる。これら潤
滑油基油粘度（１００℃）は通常２〜１０ｍｍ2／ｓで
ある。
【００１６】本発明の潤滑油組成物は、その目的を損な
わない範囲内において、必要に応じて、前記金属塩系清
浄剤およびジアルキルジチオリン燐酸亜鉛に加えて、洗
浄分散剤、酸化防止剤、耐摩耗剤、腐食防止剤、粘度指
数向上剤、流動点降下剤、消泡剤等（これらの混合物を
ＡＴＦパッケージと言う）のその他の潤滑油組成物に慣
用の添加剤を添加して使用することもできる。
わない範囲内において、必要に応じて、前記金属塩系清
浄剤およびジアルキルジチオリン燐酸亜鉛に加えて、洗
浄分散剤、酸化防止剤、耐摩耗剤、腐食防止剤、粘度指
数向上剤、流動点降下剤、消泡剤等（これらの混合物を
ＡＴＦパッケージと言う）のその他の潤滑油組成物に慣
用の添加剤を添加して使用することもできる。
【００１７】次に本発明の潤滑油組成物の前記特性を規
定する試験方法に付いて説明する。 １．ＬＦＷ−１試験 ＡＳＴＭ Ｄ２７１４に規定されているＬＦＷ−１試験
方法に準拠し、下記の実験条件で試験時間６０分後の摩
擦力から摩擦係数を算出した。 評価装置：Ｆａｌｅｘ Ｂｌｏｃｋ−ｏｎ−Ｒｉｎｇ Ｆｒｉｃｔｉｏｎ ａｎｄ Ｗｅａｒ Ｔｅｓｔｉｎｇ Ｍａｃｈｉｎｅ 試験片 ：リング−ＦａｌｅｘタイプＳ−１０ ブロック−ＦａｌｅｘタイプＨ−６０ 滑り速度：０．２６ｍ／ｓ 荷重 ：２５０Ｌｂｓまたは３００Ｌｂｓ 油温 ：１１０℃ 試験時間：６０分
定する試験方法に付いて説明する。 １．ＬＦＷ−１試験 ＡＳＴＭ Ｄ２７１４に規定されているＬＦＷ−１試験
方法に準拠し、下記の実験条件で試験時間６０分後の摩
擦力から摩擦係数を算出した。 評価装置：Ｆａｌｅｘ Ｂｌｏｃｋ−ｏｎ−Ｒｉｎｇ Ｆｒｉｃｔｉｏｎ ａｎｄ Ｗｅａｒ Ｔｅｓｔｉｎｇ Ｍａｃｈｉｎｅ 試験片 ：リング−ＦａｌｅｘタイプＳ−１０ ブロック−ＦａｌｅｘタイプＨ−６０ 滑り速度：０．２６ｍ／ｓ 荷重 ：２５０Ｌｂｓまたは３００Ｌｂｓ 油温 ：１１０℃ 試験時間：６０分
【００１８】２．湿式摩擦性能試験 ＪＡＳＯ Ｍ３４９−９５に準拠し、低速滑り摩擦試験
装置（ＬＶＦＡ）〔神鋼造機（株）製〕を用いて下記の
実験条件にて試験時間１２０分後の摩擦力から摩擦係数
を算出した。 実験条件 評価装置 ：低速滑り摩擦試験装置（ＬＶＦＡ） クラッチ摩擦材：国産自動変速機用ペーパー系材料 滑り速度 ：０．６５ｍ／ｓ 押付圧 ：１．０ＭＰａ 油温 ：８０℃ 試験時間 ：１２０分
装置（ＬＶＦＡ）〔神鋼造機（株）製〕を用いて下記の
実験条件にて試験時間１２０分後の摩擦力から摩擦係数
を算出した。 実験条件 評価装置 ：低速滑り摩擦試験装置（ＬＶＦＡ） クラッチ摩擦材：国産自動変速機用ペーパー系材料 滑り速度 ：０．６５ｍ／ｓ 押付圧 ：１．０ＭＰａ 油温 ：８０℃ 試験時間 ：１２０分
【００１９】実施例１〜７および比較例１〜６ 精製パラフィン系およびナフテン系鉱油の混合油に粘度
指数向上剤を配合したもの（１００℃での動粘度７ｍｍ
2／ｓ）に対して下表１に示すジアルキルジチオ燐酸亜
鉛、Ｃａフェネート、あるいはＡＴＦパッケージ添加剤
を添加して、潤滑油組成物を調整した（全量１００重量
部）。前記潤滑油組成物をＪＩＳ Ｋ２５１４に規定さ
れている酸化安定性試験方法を用いて、油温１５０℃と
して９６時間劣化させた劣化油について、前記の試験を
行った。
指数向上剤を配合したもの（１００℃での動粘度７ｍｍ
2／ｓ）に対して下表１に示すジアルキルジチオ燐酸亜
鉛、Ｃａフェネート、あるいはＡＴＦパッケージ添加剤
を添加して、潤滑油組成物を調整した（全量１００重量
部）。前記潤滑油組成物をＪＩＳ Ｋ２５１４に規定さ
れている酸化安定性試験方法を用いて、油温１５０℃と
して９６時間劣化させた劣化油について、前記の試験を
行った。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【表２】
【００２２】
【表３】
【００２３】
【効果】本発明の潤滑油組成物によると、ベルトとプー
リ間および湿式クラッチ板に大容量の動力伝達が可能で
あり、かつ劣化による上記性能への影響が少なく、当初
の性能を実質的に保持が可能な潤滑油組成物、特に無段
変速機用ギヤ油組成物が提供された。
リ間および湿式クラッチ板に大容量の動力伝達が可能で
あり、かつ劣化による上記性能への影響が少なく、当初
の性能を実質的に保持が可能な潤滑油組成物、特に無段
変速機用ギヤ油組成物が提供された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ１０Ｎ 30:04 30:06 40:04 (72)発明者 沼澤 浩一 東京都港区台場２丁目３番２号 昭和シェ ル石油株式会社内 (72)発明者 石川 貴朗 神奈川県横浜市神奈川区宝町２番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 矢内原 梨花 神奈川県横浜市神奈川区宝町２番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 山下 弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町２番地 日産 自動車株式会社内
Claims (5)
- 【請求項１】（１）ＡＳＴＭ Ｄ２７１４に規定されて
いるＬＦＷ−１試験方法を用いて、 垂直荷重２５０Ｌｂｓまたは３００Ｌｂｓとして滑り速
度０．２６ｍ／ｓの摩擦係数が０．１２５〜０．１５０ （２）ＪＩＳ Ｋ２５１４に規定されている酸化安定性
試験方法を用いて、油温１５０℃として９６時間劣化さ
せた後に、前記（１）の試験方法を用いて測定した摩擦
係数が０．１２５〜０．１５０、および （３）ＪＡＳＯ Ｍ３４９−９５に規定されている低速
滑り摩擦試験装置（ＬＶＦＡ）を用いて油温８０℃、面
圧１．０ＭＰａ、かつ滑り速度０．６５ｍ／ｓの時の摩
擦係数が０．１３５〜０．１５０ であることを特徴とするベルト式無断変速装置用潤滑油
組成物。 - 【請求項２】 鉱油、合成油あるいは両者の混合油
（Ａ）１００重量部に対して、少なくとも金属塩系清浄
剤を０．１〜２．０重量部およびジアルキルジチオ燐酸
亜鉛を０．１〜２．０重量部の両方（Ｂ）を含有する請
求項１記載のベルト式無断変速装置用潤滑油組成物。 - 【請求項３】 金属塩系清浄剤がアルカリ土類金属フェ
ネートである請求項２記載のベルト式無断変速装置用潤
滑油組成物。 - 【請求項４】 アルカリ土類金属フェネートがＣａフェ
ネートである請求項３記載のベルト式無断変速装置用潤
滑油組成物。 - 【請求項５】 請求項１、２、３または４記載の潤滑油
組成物からなるベルト式無段変速機用ギヤ油組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9275266A JPH1192779A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 潤滑油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9275266A JPH1192779A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 潤滑油組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1192779A true JPH1192779A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17553033
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9275266A Pending JPH1192779A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 潤滑油組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1192779A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001234186A (ja) * | 2000-02-21 | 2001-08-28 | Showa Shell Sekiyu Kk | 潤滑油用粘度指数向上剤とそれを含む潤滑油組成物 |
| WO2023210218A1 (ja) * | 2022-04-26 | 2023-11-02 | Ｅｎｅｏｓ株式会社 | 潤滑油組成物 |
-
1997
- 1997-09-22 JP JP9275266A patent/JPH1192779A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001234186A (ja) * | 2000-02-21 | 2001-08-28 | Showa Shell Sekiyu Kk | 潤滑油用粘度指数向上剤とそれを含む潤滑油組成物 |
| JP4560165B2 (ja) * | 2000-02-21 | 2010-10-13 | 昭和シェル石油株式会社 | 潤滑油用粘度指数向上剤とそれを含む潤滑油組成物 |
| WO2023210218A1 (ja) * | 2022-04-26 | 2023-11-02 | Ｅｎｅｏｓ株式会社 | 潤滑油組成物 |
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