JPH1192695A - 潜在性顔料の反応性押出し - Google Patents

潜在性顔料の反応性押出し

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JPH1192695A
JPH1192695A JP19397998A JP19397998A JPH1192695A JP H1192695 A JPH1192695 A JP H1192695A JP 19397998 A JP19397998 A JP 19397998A JP 19397998 A JP19397998 A JP 19397998A JP H1192695 A JPH1192695 A JP H1192695A
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pigment
mixture
inks
latent
alkyl
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JP19397998A
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Reefusu Yohanesu
レーフス ヨハネス
Hao Tsuimin
ハオ ツィミン
Ikubaru Abuuru
イクバル アブール
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BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Ciba SC Holding AG
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Publication date
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/44Polymerisation in the presence of compounding ingredients, e.g. plasticisers, dyestuffs, fillers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/006Preparation of organic pigments
    • C09B67/0061Preparation of organic pigments by grinding a dyed resin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用ラッカーとしての用い得る、透明度
及び色強度に優れた顔料配合物を提供すること。 【解決手段】 (a)潜在性顔料を重合性物質と混合す
る工程、(b)反応混合物を撹拌しながら、工程(a)
の混合物を加熱処理する工程、及び(c)処理された反
応混合物を室温に冷やし、所望により、得られた顔料配
合物を処理する工程により得ることができる顔料配合
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、(a)潜在性顔料を重合性物質
と混合し、(b)反応混合物を撹拌しながら、工程
(a)の混合物を加熱処理し、次いで(c)処理された
反応混合物を室温に冷やし、所望により、得られた顔料
配合物を処理することによって得ることができる顔料配
合物に関する。
【0002】産業衛生の改善に対する強い傾向を配慮し
て、消費者は、粉体顔料から顔料配合物に次第に転換し
つつある。顔料配合物の最適な分散は、優れた顔料配合
物の必要条件である。特に、透明な顔料類(透明な塗布
物を着色する顔料)を分散させることは極めて難しい。
【0003】透明な塗布物は、(可溶性)染料を用いて
容易に得られるが、染色物は、多くの顔料が有する優れ
た堅牢度を有していない。
【0004】欧州特許第A654,711号明細書は、
不溶性顔料に変換することができる可溶な潜在性染料、
及び架橋、重合又は解重合により構成されるポリマー又
はプレポリマーよりなる配合物を記載している。例え
ば、反応性結合剤類、すなわち、マレイン酸及びフマー
ル酸と、グリコール類との縮合により得られる不飽和ポ
リマー類、ビスフェノールAに基づく多官能性アクリラ
ート類及び他の多官能性プレポリマーが用いられる。し
かしながら、潜在性顔料の存在下にポリマーを製造する
ために、アクリラート類、メタクリラート類などのよう
な簡単なモノマー単位を使用することは、教示も明示も
されていない、その理由は、欧州特許第A654,71
1号の目的が、明確な構造を有するカラーイメージを作
るための薄いフィルムを提供することであったからであ
る。
【0005】欧州特許第A542,669号明細書は、
顔料、特に蛍光顔料の製造法を記載し、その製造法で
は、重縮合樹脂及び着色配合物を形成する反応物質は、
反応器に連続的に導入され、成分は混合されて重縮合樹
脂に仕上げられている。
【0006】熱硬化性架橋樹脂中に着色配合物を含む蛍
光顔料が、アルデヒドを有するスルホンアミド及び少な
くとも2個のアミノ基を含む物質との連続バルク重縮合
によって得られる同様な反応が、欧州特許第A456,
610号明細書に記載されている。
【0007】顔料及びポリマーを混合する既知の方法に
よって製造される、顔料及びポリマーの既知の混合物
は、分散性、透明度及び色強度が、特定の用途、例えば
自動車のラッカーとしての用途に不満足な欠点を有して
いる。
【0008】したがって、本発明の目的は、上記の欠点
を示さない顔料配合物を提供することであった。特に、
分散性、透明度及び色強度は、相当する既知の配合物と
比較して、改善されるべきであった。本発明の他の目的
は、このような顔料配合物を製造するための、容易で工
業的応用が可能な方法を提供することであった。特に好
適には、薄いフィルムでなく、ナノサイズ構造の顔料粒
子を有する顔料配合物が提供されるべきである。
【0009】更に、顔料配合物は、着色した高分子量有
機材料、好適には生物ポリマー類、及びプラスチックス
材料類、ガラス類、セラミック製品類の製造、装飾的化
粧品類の配合物類、インキ類、好適には印刷インキ類、
グラビア印刷インキ類、オフセット印刷インキ類、スク
リーン印刷インキ類、保護インキ類、固定インキ類、被
覆インキ類、ジェットインキ類、スタンプ台のためのイ
ンキ類、加圧印刷リボン類のためのインキ類、包装印刷
用インキ類の製造;ペイントシステム類、特に自動車用
ラッカー類、好適には高固形分、水媒介(waterborne)
メタリックペイント基材上のラッカー類、工業用ペイン
ト類、業務用ペイント類の製造、コイル被覆及び粉体被
覆;好適には、ワックス熱転写、インキジェット印刷、
熱染料拡散転写のための非加圧印刷材料;好適にはカラ
ートナー類、特に、乾式コピートナー類、液体コピート
ナー類、電子グラフィックトナー類のための着色ポリマ
ー粒子類;好適には、液晶ディスプレー及び電荷結合素
子を製造するための色フィルター類;生物医学分野の用
途において、太陽エネルギー及び収集システム、着色多
孔性基質及び一般の写真/複写用のための、着色された
ホトレジスト、光−及び電子伝導性ポリマー類、光電池
集合体、分散色素類のために応用されるべきものであっ
た。
【0010】したがって、ナノサイズの顔料粒子を好適
に含む顔料配合物は、(a)潜在性顔料を重合性物質と
混合する工程、(b)反応混合物を撹拌しながら、工程
(a)の混合物を加熱処理する工程、及び(c)処理さ
れた反応混合物を室温に冷やし、所望により、得られた
顔料配合物を処理する工程により得ることができること
を見出した。
【0011】更に、発明の顔料配合物を含む配合物、そ
の製造法、及びその用途も見出された。
【0012】適切な潜在性顔料は、例えば欧州特許第A
654,711号明細書に詳細に記載されている。好ま
しい潜在性顔料は、式(I):
【0013】
【化1】
【0014】〔式中、xは、1〜8の整数であり、A
は、キナクリドン−、アントラキノン−、ペリレン−、
インジゴ−、キノフタロン−、インダントロン−、イソ
インドリノン−、イソインドリン−、ジオキアジン−、
フタロシアニン−若しくはジケトピロロピロール−又は
アゾ系列の着色剤の残基であり、1個以上のヘテロ原子
を介してx個の基Bに結合し、このようなヘテロ原子
は、N、O又はSよりなる群から選ばれ、Aの1部分で
あり、Bは、式(II)、(III)、(IV)又は(V):
【0015】
【化2】
【0016】〔式中、式(II)において、Qは、p,q
−C2−C1 2アルキレン(これは、非置換又はC1−C1 2
アルコキシ、C1−C1 2アルキルメルカプト若しくはC2
−C2 4ジアルキルアミノで置換されており、ここでp及
びqは、アルキレン基の中でO及びXへの結合の位置を
記述する異なる数である)であり、Xは、N、O又はS
よりなる群から選ばれ、ここでmは、XがO又はSであ
る場合には、ゼロであり、mは、XがNである場合に
は、1であり、そしてL1及びL2は、それぞれ独立し
て、C1−C1 2アルキル(これは、非置換又はC1−C1 2
アルコキシ、C1−C1 2アルキルメルカプト、C2−C2 4
ジアルキルアミノ、C6−C1 2アリールオキシ、C6−C
1 2アリールメルカプト、C7−C2 4アリールアルキルア
ミノ若しくはC1 2−C2 4ジアリールアミノで置換されて
いる)、又は〔−(p′,q′−C1−C1 2アルキレ
ン)−Z−〕n−C1−C1 2アルキル(ここで、nは、1
〜1000の数であり、p′及びq′は、アルキレン基
の中でZ及びXへの結合位置を記述する異なる数であ
り、Zは、それぞれ、互いに独立して、O、S又はNで
あり、その後者は、C1−C1 2アルキルで置換されても
よく、そしてC2−C1 2アルキレンは、繰り返し単位
〔−C2−C1 2アルキレン−Z−〕に関して、同一又は
異なる)であり、そしてL1及びL2は、飽和又は1〜1
0個までの不飽和結合であることができ、−(C=O)
−及び−C64−よりなる群から選ばれる1〜10個の
基で場合による位置で中断されていないか、又は中断さ
れており、そして置換基を有しないか、又はハロゲン、
シアノ若しくはニトロよりなる群から選ばれる1〜10
個の置換基を有していてもよいが、但し、Qが−(CH
2)r−(ここで、rは、2〜12の整数である)である
場合、XはSであり、L2は、非置換、飽和及び中断さ
れていないC1−C4アルキルではなく、そして式(II
I)〜(V)において、s、t及びuは、それぞれ、互
いに独立して、0又は1であり、L3は、C1−C1 4アル
キレン又はC2−C8アルケニレンであり、Mは、基:−
V−(CH2)q q−であり、Tは、基:−V−(CH2)r r
−であり、Vは、C3−C6シクロアルキレンであり、q
qは、1〜6の数であり、rrは、0〜6の数であり、
a及びRbは、それぞれ、互いに独立して、水素、C1
−C6アルキル、C1−C4アルコキシ、ハロゲン、CN
若しくはNO2、又はフェニル若しくはフェノキシ(こ
れは、非置換又はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ若しくはハロゲンで置換されている)であり、Wは、
水素、CN、Si(Ra)3、基:C(Re)(Rf
(Rg)(ここで、Re、Rf及びRgは、それぞれ、互い
に独立して、水素又はハロゲンであり、残りの基Re
f及びRgの少なくとも一つは、ハロゲンである)、下
記式:
【0017】
【化3】
【0018】(式中、Ra及びRbは、上記と同義であ
る)の基、基:SO2h若しくはSRh(ここで、Rh
1−C4アルキルである)、基:CH(Ri)2(ここ
で、Riは、非置換又はC1−C4アルキル、C1−C4
ルコキシ若しくはハロゲンで置換されたフェニルであ
る)、又は下記式:
【0019】
【化4】
【0020】の基のいずれかであり、そしてRc及びRd
は、互いに独立して、水素、C1−C1 8アルキル又は下
記式:
【0021】
【化5】
【0022】(式中、L3、M、Ra、Rb、s及びt
は、上記と同義である)の基であるか、又はRcとR
dは、それらが結合している窒素と一緒になって、ピロ
リジニル−、ピペリジニル−又はモルホリニル残基を形
成し、そしてA(B)xは、追加的な下記式:
【0023】
【化6】
【0024】の基、=N−、−NH−又は−NH2基を
含んでもよい〕の基であり、ここで、xが2〜8の整数
である場合には、基Bは同一又は異なるか、又は基Bの
1〜7個は水素である)によって表される基である〕の
化合物である。
【0025】示されていない多くの場合において、N原
子の全てが基Bに結合される必要はなく、他方、一つ以
上の基Bが単一のN原子に結合されていてもよい。
【0026】好適には、フタロシアニンを除いて、A
は、x個の基Bに直接結合するか又はヘテロ原子のそれ
ぞれと一緒に結合するかのいずれかである少なくとも一
つのカルボニル基を有する。
【0027】アルキル又はアルキレンは、直鎖状、分岐
状、単環又は多環であり得る。C1−C2 4アルキルは、
例えば、C1−C1 2アルキル、テトラデシル、ヘキサデ
シル、オクタデシル、エイコシル、ジエイコシル及びテ
トラエイコシルを意味する。C1−C1 2アルキルは、例
えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチ
ル、シクロブチル、n−ペンチル、2−ペンチル、3−
ペンチル、2,2−ジメチルプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、n−ヘキシル、n−オクチル、
1,1,3,3−テトラメチルブチル、2−エチルヘキ
シル、ノニル、トリメチルシクロヘキシル、デシル、メ
ンチル、ツジル、ボルニル、1−アダマンチル、2−ア
ダマンチル又はドデシル、好適には、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、2−ペ
ンチル、3−ペンチル、2,2−ジメチルプロピル、n
−ヘキシルのようなC1−C6アルキルであり得る。
【0028】C1−C6アルキルは、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、2−ペ
ンチル、3−ペンチル、2,2−ジメチルプロピル(te
rt−アミル)、n−ヘキシル、好適には、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−
ブチル、イソブチル、tert−ブチル、及びtert−アミル
のようなC1−C4アルキルであり得る。
【0029】C1−C4アルキルは、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、イソブチル、tert−ブチル、好適にはメチル及びn
−ブチルであり得る。
【0030】C2−C1 2アルケニルは、ビニル、アリ
ル、2−プロペン−2−イル、2−ブテン−1−イル、
3−ブテン−1−イル、1,3−ブタジエン−2−イ
ル、2−シクロブテン−1−イル、2−ペンテン−1−
イル、3−ペンテン−2−イル、2−メチル−1−ブテ
ン−3−イル、2−メチル−3−ブテン−2−イル、3
−メチル−2−ブテン−1−イル、1,4−ペンタジエ
ン−3−イル、2−シクロペンテン−1−イル、2−シ
クロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イ
ル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、1−p−
メンテン−8−イル、4(10)−ツジェン−10−イ
ル、2−ノルボルネン−1−イル、2,5−ノルボルナ
ジエン−1−イル、7,7−ジメチル−2,4−ノルカ
ラジエン−3−イル又はヘキセニル、オクテニル、ノネ
ニル、デセニル若しくはドデセニルの各種の異性体であ
り得る。
【0031】C2−C8アルキニレンは、例えば、ビニレ
ン、アリレン、メタアリレン、1−メチル−2−ブテニ
レン、1,1−ジメチル−3−ブテニレン、2−ヘキセ
ニレン、3−ヘキセニレン又は2−オクテニレンであり
得、C2−C5アルケニレンは、例えば、ビニレン、アリ
レン、メタアリレン、1−メチル−2−ブテニレンであ
り得る。
【0032】C1−C1 4アルキレンは、例えば、メチレ
ン、1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,3−
プロピレン、1,2−ブチレン、1,3−ブチレン、
2,3−ブチレン、1,4−ブチレン又は2−メチル−
1,2−プロピレン、1,1−ジメチルメチレン、1,
1−ジメチル−1,2−エチレン、1,1−ジメチル−
1,3−プロピレン、1、5−ペンチレン、3,3−ペ
ンチレン、1−エチル−1−メチル−1,2−エチレ
ン、1,6−ヘキシレン、1,1−ジメチル−1,4−
ブチレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン、
1,8−オクチレン、1,10−デカメチレン、1,1
2−ドデシレン、1,1−ジメチルデカメチレン、1,
1−ジエチルデカメチレン、1,14−テトラデカメチ
レン、好適には、メチレン、1,2−エチレン、1,2
−プロピレン、1,3−プロピレン、1,2−ブチレ
ン、1,3−ブチレン、2,3−ブチレン、1,4−ブ
チレン又は2−メチル−1,2−プロピレン、1,1−
ジメチルメチレン、1,1−ジメチル−1,2−エチレ
ン、1,1−ジメチル−1,3−プロピレン、3,3−
ペンチレン、1−エチル−1−メチル−1,2−エチレ
ン、及び2,2−ジメチル−1,3−プロピレンのよう
なC1−C5アルキレンであり、C2−C1 2アルキレン
は、例えば、1,2−エチレン、1,2−プロピレン、
1,3−プロピレン、1,2−ブチレン、1,3−ブチ
レン、2,3−ブチレン、1,4−ブチレン又は2−メ
チル−1,2−プロピレン、1,1−ジメチルメチレ
ン、1,1−ジメチル−1,2−エチレン、1,1−ジ
メチル−1,3−プロピレン、1、5−ペンチレン、
3,3−ペンチレン、1−エチル−1−メチル−1,2
−エチレン、1,6−ヘキシレン、1,1−ジメチル−
1,4−ブチレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピ
レン、1,8−オクチレン、1,10−デカメチレン、
1,12−ドデシレン、1,1−ジメチルデカメチレン
である。
【0033】C1−C4アルキレンは、例えば、メチレ
ン、1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,3−
プロピレン、1,2−ブチレン、1,3−ブチレン、
2,3−ブチレン、1,4−ブチレン又は2−メチル−
1,2−プロピレン、1,1−ジメチルメチレン、1,
1−ジメチル−1,2−エチレンであり得る。
【0034】C3−C8シクロアルキレンは、例えば、シ
クロプロピレン、シクロペンチレン及びシクロヘキシレ
ン、好適にはシクロヘキシレンであり得る。
【0035】C1−C1 2アルコキシは、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、2,2−ジメチ
ルプロピル、n−ヘキシル、n−オクチル、1,1,
3,3−テトラメチルブチル、2−エチルヘキシル、ノ
ニル、デシル、ドデシルであるC1−C1 2アルキル、好
適には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、
2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシルのようなC1
−C6−アルキルを有する−O−C1−C1 2アルキル、よ
り好適には、メトキシ、エトキシ、n−、i−プロポキ
シ、n−、i−、sec−、tert−ブトキシのような−O
−C1−C4アルキルであり得る。
【0036】C6−C1 2アリールオキシは、−O−C6
1 2アリール、例えばフェノキシ又はナフトキシ、好適
にはフェノキシを意味する。
【0037】C1−C1 2アルキルメルカプトは、−S−
1−C1 2アルキル、好適には−S−C1−C4アルキル
である。
【0038】C6−C1 2アリールメルカプトは、−S−
6−C1 2アリール、例えばフェニルメルカプト又はナ
フチルメルカプト、好適にはフェニルメルカプトであ
る。
【0039】C2−C2 4−ジアルキルアミノは、−N
(アルキル1)(アルキル2)(ここで、アルキル1及び
アルキル2の両基の炭素原子の総計は、2〜24の整数
である)、好適にはジメチルアミノのような−N(C1
−C4アルキル)−C1−C4アルキルである。
【0040】C7−C2 4アルキルアリールアミノは、−
N(アルキル1)(アリール2)(ここで、アルキル1
びアリール2の両基の炭素原子の総計は、7〜24の整
数である)、例えば、メチルフェニルアミノ、エチルフ
ェニルアミノ、エチルナフチルアミノ又はブチルフェナ
ントリルアミノ、好適にはメチルフェニルアミノ又はエ
チルフェニルアミノである。
【0041】C1 2−C2 4ジアリールアミノは、−N(ア
リール1)(アリール2)(ここで、アリール1及びアリ
ール2の両基の炭素原子の総計は、12〜24の整数で
ある)、例えば、ジフェニルアミノ又はフェニルナフチ
ルアミノ、好適にはジフェニルアミノである。
【0042】ハロゲンは、塩素、臭素、フッ素又は沃
素、好適にはフッ素又は塩素、特に好適には塩素であ
る。
【0043】nは、好適には、1〜100、特に好適に
は2〜12の整数、例えば2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11及び12である。
【0044】式(II)の化合物は特に興味があり、ここ
で、Qが、1,2−エチレン、1,2−プロピレン、
1,3−プロピレン、1,2−ブチレン、1,3−ブチ
レン、2,3−ブチレン、1,4−ブチレン又は2−メ
チル−1,2−プロピレン、1,1−ジメチルメチレ
ン、1,1−ジメチル−1,2−エチレンのようなC2
−C4アルキレンであり、Xが、Oであり、そしてL
2は、〔−C2−C1 2アルキレン−O−〕n−C1−C1 2
ルキル又はC1−C1 2アルコキシで置換されたC1−C1 2
アルキル、特に−Q−X−が、式:−C(CH3)2−C
2−O−の基であるそれらである。
【0045】更に、式(I)の化合物は特に興味があ
り、ここで、xが、1又は2であり、Bが、式(III
a)、(IVa)又は(V):
【0046】
【化7】
【0047】(式(IIIa)及び(IVa)において、s
は、0又は1であり、L3は、C1−C4アルキレン又は
2−C5アルケニレンであり、Ra及びRbは、それぞ
れ、互いに独立して、水素、C1−C4アルキル、メトキ
シ、クロロ又はNO2であり、そしてWは、水素、C
N、CCl3、下記式:
【0048】
【化8】
【0049】の基、−SO2CH3又は−SCH3であ
り、そして式(V)のRc及びRdは、それぞれ、互いに
独立して、水素、C1−C4アルキル又は下記式:
【0050】
【化9】
【0051】の基であるか、又はRc及びRdは、それら
が結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジン残
基を形成し、特に、xが2であり、Bが、式:−C
(O)O−CH2−Ph、−C(O)O−tert−ブチ
ル、−C(O)O−tert−アミル、−C(O)O−CH
−p−ピリジル、−C(O)O−1−ピペリジニル及び
−C(O)O−CH2−SO2−p−トリルの基であるそ
れらである)の基であり、そしてもしxが2である場合
には、残りのBの一つは、水素であってもよい。
【0052】式(I)の好ましい化合物は: a)式(VIa)又は(VIb):
【0053】
【化10】
【0054】(式中、Dは、水素、C1−C6アルキル、
フェニル、ベンジル若しくはフェネチル(これらは、非
置換又はハロゲン若しくはC1−C6アルキルで置換され
ている)、又はBで定義されたものと同義である)のペ
リレンカルボン酸イミド類、
【0055】b)式(VII):
【0056】
【化11】
【0057】(式中、R1及びR2は、それぞれ、互いに
独立して、水素、ハロゲン、C1−C2 4アルキル、C1
4アルコキシ又はフェニルである)のキナクリドン
類、
【0058】c)式(VIII):
【0059】
【化12】
【0060】(式中、R3は、水素、ハロゲン又はC1
2 4アルキルである)、又は式(VIIIa):
【0061】
【化13】
【0062】(式中、R4及びR5は、それぞれ独立し
て、C1−C4アルキルである)のジオキサジン類、
【0063】d)式(IX)、(X)又は(XI):
【0064】
【化14】
【0065】(式中、R6は、下記式:
【0066】
【化15】
【0067】の基であり、R7は、水素、C1−C2 4アル
キル、ベンジル又は下記式:
【0068】
【化16】
【0069】の基であり、R8は、水素、E又はR6であ
り、R9、R1 0、R1 1及びR1 2は、それぞれ、互いに独
立して、水素、C1−C2 4アルキル、C1−C6アルコキ
シ、ハロゲン又はトリフルオロメチルである)のイソイ
ンドリン類、
【0070】e)式(XII):
【0071】
【化17】
【0072】(式中、R1 3は、水素、CN、C1−C6
ルキル、C1−C6アルコキシ又はハロゲンである)のイ
ンジゴ誘導体類、
【0073】f)式(XIIIa)又は(XIIIb):
【0074】
【化18】
【0075】(式中、R1 4及びR1 5は、それぞれ、独立
して、水素、ハロゲン又はC1−C4アルキルである)の
イソインドリノン類、
【0076】g)式(X)又は(XIV):
【0077】
【化19】
【0078】(式中、R1 6は、水素又はハロゲンであ
る)のアントラキノイド類、
【0079】h)式(XV):
【0080】
【化20】
【0081】(式中、Mは、H2、又はCu(II)、Z
n(II)、Fe(II)、Ni(II)、Ru(II)、Rh
(II)、Pd(II)、Pt(II)、Mn(II)、Mg
(II)、Be(II)、Ca(II)、Ba(II)、Cd
(II)、Hg(II)、Sn(II)、Co(II)又はPb
(II)、好適にはCu(II)、Zn(II)、Fe(I
I)、Ni(II)又はPd(II)よりなる群から選ばれ
る二価の金属、又はV(O)、Mn(O)又はTiOよ
りなる群から選ばれる二価の酸化金属であり、T1は、
−CHR1 8−、−CO−又は−SO2−であり、R
1 7は、水素、C1−C6アルキル、−N(E)R1 8、−N
(E)2、−NHCOR1 9、−COR1 9又は下記式:
【0082】
【化21】
【0083】の基であり、R1 8は、水素又はC1−C6
ルキルであり、R1 9は、C1−C6アルキルであり、そし
てR2 0は、水素、ハロゲン、C1−C6アルキル又はC1
−C6アルコキシであり、zは、ゼロ又は1であり、そ
してyは、1〜8の整数である)のフタロシアニン類、
【0084】i)式(XVIa)又は(XVIb):
【0085】
【化22】
【0086】(式中、G及びLは、それぞれ、独立し
て、下記式:
【0087】
【化23】
【0088】(式中、R2 1及びR2 2は、それぞれ、独立
して、水素、ハロゲン、C1−C2 4アルキル、C1−C6
アルコキシ、C1−C1 8アルキルメルカプト、C1−C1 8
アルキルアミノ、−CN、−NO2、フェニル、トリフ
ルオロメチル、C5−C6シクロアルキル、−C=N−
(C1−C2 4アルキル)、下記式:
【0089】
【化24】
【0090】の基、イミダゾリル、ピラゾリル、トリア
ゾリル、ピペラジニル、ピロリル、オキサゾリル、ベン
ゾキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズイミダゾリ
ル、モルホリニル、ピペリジニル又はピロリジニルであ
り、T2は、−CH2−、−CH(CH3)−、−C(C
3)2−、−CH=N−、−N=N−、−O−、−S
−、−SO−、−SO2−又は−NR2 7−であり、R2 3
及びR2 4は、それぞれ、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ又は−CNであ
り、R2 5及びR2 6は、それぞれ、独立して、水素、ハロ
ゲン又はC1−C6アルキルであり、そしてR2 7は、水素
又はC1−C6アルキルである)のいずれかの基である)
のピロロ〔3,4−c〕ピロール類、
【0091】j)式(XVIIa)又は(XVIIb):
【0092】
【化25】
【0093】(式中、R2 7は、H又はO−Eであり、R
2 8〜R3 1は、それぞれ、独立して、水素、ハロゲン、−
COO−C1−C6アルキル又は−CONH−C1−C6
ルキルである)のキノフタロン類、
【0094】k)式(XVIIIa)、(XVIIIb)、(XVII
Ic)、(XVIIId)、(XVIIIe)又は(XVIIIf):
【0095】
【化26】
【0096】
【化27】
【0097】(式中、R3 2〜R3 6は、それぞれ、独立し
て、水素、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アル
コキシ、ニトロ、アセチル又はSO2NHC1−C6アル
キルであり、そしてR3 7は、水素、ハロゲン、C1−C6
アルキル又はC1−C6アルコキシである)のアゾ化合物
類、及び
【0098】l)式(XIXa)又は(XIXb):
【0099】
【化28】
【0100】(式中、R3 8及びR3 9は、それぞれ、独立
して、水素、C1−C1 2アルキル、又はC6−C1 2アリー
ル(これは、非置換又はハロゲン、C1−C6アルキル、
1−C6アルコキシ、ニトロ、アセチル、−SO2NH
1−C6アルキル若しくは−SO2NHで置換されてい
る)であり、R4 0及びR4 1は、それぞれ、独立して、水
素、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アコキシ、
ニトロ、シアノ、−CONH2、−SO2NHC1−C6
ルキル、−SO2NH2、−SO3H、−SO3Na、又は
6−C1 2アリール(これはは、非置換又はハロゲン、
1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ニトロ、アセ
チル、−SO2NHC1−C6アルキル若しくは−SO2
2で置換されている)であり、そしてR4 2は、水素、
ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ又はC1−C6
コキシである)のアントラキノン類であるが、それによ
り、上記の式類において、Eは、水素又はBであるが、
但し、少なくとも一つのEはBであり、Bは、上記の好
ましい化合物にも有効である上記の意義を有する。
【0101】好ましいキナクリドン類は、式(VII)に
おいて、R1及びR2は、それぞれ、独立して、水素、塩
素又はメチルである化合物である。
【0102】N−置換ピロロピロールの製造には、N−
非置換ピロロ〔3,4−c〕ピロールを、放出基として
相当するN−置換基を有する化合物と、有機溶媒中で反
応させることによって得られることが、例えば、米国特
許第4,585,878号明細書に記載されている。N
−カルボニル基を有する化合物を記載している唯一の例
において(実施例9:N−ベンゾイル)、1,4−ジケ
ト−3,6−ジフェニルピロロ〔3,4−c〕ピロール
は、塩化ベンゾイルと反応させる。類似の方法で、相当
する酸塩化物誘導体、例えばクロロ炭酸エステルとの反
応によって所望のカルバメートを製造する実験におい
て、カルバメートは非常に低収率でしか得られないこと
が分かった。しかしながら、所望のカルバメートは、相
当するトリハロ酢酸エステル、又は特に相当するジカル
ボン酸エステルを用いることによって高収率で得られ
る。脂肪族の酸塩化物誘導体、例えば、クロロマレイン
酸ブチルエステルとの反応が、触媒として塩基の存在下
で行われる場合にも、増大た収率で得られる。
【0103】欧州特許第A654,711号明細書に記
載の方法による、式(III)〜(V)の化合物の適切な
製造法は、式A(H)x(ここで、A及びxは、上記の意
義を有し、HはNに結合している)が、所望のモル比
で、式:B−O−Bのジカーボネート、又は式:(Rj)
3C−Bのトリハロ酢酸エステル、又は式:BN3のアジ
ド、又は式:B−ORkの炭酸エステル、又は式:B−
O−C(O)O−N=CRlm(式中、Bは上記の意義
を有し、Rjは、クロロ、フルオロ又はブロモであり、
kは、C1−C4アルキル、又は、非置換若しくはハロ
ゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ若しくは
−CNで置換されたフェニルであり、Rlは、−CN又
は−COORkであり、Rmは、非置換又はハロゲンン、
1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ若しくは−CN
で置換されたフェニルである)のアルキリデン−イミノ
オキシギ酸エステルと、非プロトン性有機溶媒中、塩基
触媒の存在下に、0〜400℃、特に20〜200℃、
好適には10〜100℃、最も好適には14〜40℃の
温度で、大気圧下、2〜80時間反応させることを特徴
とする。
【0104】好適には、式(II)の化合物の製造に特に
好ましく、式(III)〜(V)の化合物の製造にも好ま
しい式A(H)xの化合物を、非プロトン性有機溶媒中、
塩基性触媒の存在下に、通常0〜120℃、特に10〜
100℃の範囲の温度で、2〜80時間、式:B−O−
Bのジカーボネートと反応させる。好ましい実施態様に
おいて、式:B−O−Bのジカーボネートとの反応は、
18〜40℃の範囲の温度、すなわち周囲温度、そし
て、例えば85kPa〜120kPaの範囲の圧、特に大気圧
で行われる。
【0105】式A(H)xの化合物、式:B−O−Bのジ
カーボネート、式:(Rj)3C−Bのトリハロ酢酸エス
テル、式:BN3のアジド、式:B−ORkのカーボネー
ト及び式:B−O−C(O)O−N=CRlmのアルキ
リデンイミノオキシギ酸エステルは、既知の化合物であ
る。これらのうちのいくつかが新規である場合には、そ
れらは、一般に既知の方法に準じて製造される。
【0106】上記の化合物A及びBの反応性誘導体類、
それぞれのモル比は、導入される基:Bの数によって異
なる。Bの反応性誘導体の2〜10倍過剰が、一般に、
適切である。
【0107】適切な溶媒としては、例えば、テトラヒド
ロフラン又はジオキサンのようなエーテル、又はエチレ
ングリコール−メチルエーテル、エチレングリコール−
エチルエーテル、ジエチレングリコール−モノメチルエ
ーテル又はジエチレングリコール−モノエチルエーテル
のようなグリコールエーテル、更にアセトニトリル、ベ
ンゾニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、ニトロベンゼン、N−メチル
ピロリドンのような双極性−非プロトン性溶媒、トリク
ロロエタンのようなハロゲン化脂肪族又は芳香族の炭化
水素、ベンゼン、又はアルキル、アルコキシ若しくはハ
ロゲンで置換されたベンゼン、例えばトルエン、キシレ
ン、アニソール又はクロロロベンゼン、又はピリジン、
ピコリン若しくはキノリンのような芳香族N−複素環が
挙げられる。好ましい溶媒は、例えばテトラヒドロフラ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド及びN−メチルピロ
リドンである。上記の溶媒は混合溶媒としても用いられ
る。反応物の1重量部に対して、溶媒の5〜20重量部
が適切に使用される。
【0108】触媒として適切な塩基は、例えば、リチウ
ム、ナトリウム又はカリウムのようなアルカリ金属それ
自体、並びに、それらの水酸化物及び炭酸塩、又はリチ
ウム−、ナトリウム−又はカリウムアミドのようなアル
カリアミド、又は水素化リチウム、−ナトリウム又は−
カリウムのような水素化アルカリ、又は1〜10個の炭
素原子を有する第1級、第2級又は第3級の脂肪族アル
コールから特に誘導される、アルカリ土類金属−又はア
ルカリアルコラート、例えばリチウム−、ナトリウム−
又はカリウムメチラート、−エチラート、−n−プロピ
ラート、−イソプロピラート、−n−ブチラート、−se
c−ブチラート、−tert−ブチラート、−2−メチル−
2−ブチラート、−2−メチル−2−ペンチラート、−
3−メチル−3−ペンチラート、−3−エチル−3−ペ
ンチラート、並びに更に、有機の脂肪族、芳香族又は複
素環式のN−塩基、特に、例えばジアゾビシクロオクテ
ン、ジアゾビシクロウンデセン及び4−ジメチルアミノ
ピリジン、並びに、トリメチル−又はトリエチルアミン
のようなトリアルキルアミンである。上記の塩基は、混
合物としても用いられる。
【0109】ジアゾビシクロオクテン、ジアゾビシクロ
ウンデセン及び特に4−ジメチルアミノピリジンのよう
な有機のN−塩基は好ましい。
【0110】重合性物質としては、 − 例えばアクリラート類、メタクリラート類、スチレ
ン及びその重合性誘導体類の付加重合、 − 例えば水酸基及び酸クロリド基を有するモノマーの
縮合重合、又は − 例えば水酸基及びイソシアナート基を有するモノマ
ーの重付加を行うために、一般に、既知のモノマー又は
プレポリマー、好適にはモノマーが用いられる。
【0111】相当するポリマーとして、下記の例が挙げ
られる:ポリアクリラート類、ポリメタクリラート類、
ポリカプロラクタム若しくはポリアミド−6,6又は−
6,10のようなポリアミド類、ポリエステル類、ポリ
カーボネート類、ポリウレタン類、ポリエーテル類、ポ
リビニルアルコール類、及び例えばスチレン、アクリロ
ニトリル、メチルメタクリラート、ブタジエン、無水マ
レイン酸、α−メチルスチレン、及びアルキル及び塩素
置換のスチレンのようなモノマーから得られるSAN、
ASA及びABSのような相当するコポリマー、並びに
ポリエステル/ポリアミドのような上記のポリマーのブ
レンド(例えば、米国特許第4,975,220号明細
書に記載)。
【0112】一つの好ましい実施態様において、例え
ば、水酸基、カルボン酸基、スルホン酸基、tert−アミ
ノ基を有する極性のビニルモノマーから得られる水溶性
ポリマー類は好ましい。例として、下記のモノマーが挙
げられる:極性のアクリラートエステル類又はメタクリ
ラートエステル類、酢酸ビニル及びヒドロキシプロピル
メタクリラートのような上記の基を含む置換アクリルア
ミド類、N−(2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキ
シエチル)アクリルアミド、テトラヒドロフルフリルメ
タクリラート、ヒドロキシエチルメタクリラート、N,
N−(ジメチルアミノエチル)アクリルアミド、メチル
アクリルアミドグリコラートメチルエーテル、メタクリ
ル酸、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸モノメチル
マレアート、フランアクリル酸、フマール酸、そして、
可能な場合には、それらの相当する無水物。
【0113】他の好ましい実施態様において、式(X
X):
【0114】
【化29】
【0115】〔式中、R4 3は、水素又はメチルであり、
そしてR4 4は、水素、C1−C1 2アルキル、−CH2−C
2−N(R4 5)(R4 6)、−CH2−CH=CH2、−
CH2CF3、−CH2−CH2OR4 5、−CH2−CHO
H−R4 5、フェニル若しくは置換されたフェニルのよう
なアリール、又はベンジル若しくはフェネチルのような
アラルキルであり、R4 5及びR4 6は、それぞれ、互いに
独立して、水素又はC1−C4アルキルである〕のアクリ
ラートモノマー、及びアクリロニトリル、アクリルアミ
ド、スチレン、酢酸ビニル、ビニルアルコール又はそれ
らの混合物である。
【0116】適切なC1−C1 2アルキル基は、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i
−ブチル、sec−ブチル又はtert−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−
エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデ
シル、n−ドデシル、好適にはメチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec
−ブチル又はtert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシ
ル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル
のようなC1−C8アルキル、特に好適にはメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、sec−ブチル又はtert−ブチルのようなC1−C4
アルキルであり、メチル及びn−ブチルは最も好まし
い。
【0117】好ましい−CH2−CH2−N(R4 5)(R
4 6)、−CH2−CH2OR4 5及び−CH2−CHOH−
4 5の基は、R4 5及びR4 6が、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec
−ブチル又はtert−ブチルのようなC1−C4アルキルで
ある基である。
【0118】所望により、上記のモノマーから得られる
プレポリマーも用いることができる。
【0119】好ましいアクリラートモノマーは、R4 3
水素又はメチルであり、そしてR4 4がC1−C4アルキル
である式(XX)のモノマー、又はそれらの混合物であ
る。
【0120】特に好ましいモノマーは、メチルアクリラ
ート、メチルメタクリラート、エチルアクリラート、エ
チルメタクリラート、n−ブチルアクリラート、n−ブ
チルメタクリラート、及び2−エチルヘキシルアクリラ
ートである。
【0121】メチルメタクリラート(“MMA”)及び
ブチルアクリラート(“BA”)の混合物は、(MM
A:BA)=(40〜80):(60〜20)の重量比
で特に好ましい。
【0122】メチルメタクリラート及びn−ブチルアク
リラートの最も好ましい混合物は、(50〜75):
(50〜25)の重量比、特に(65〜75):(35
〜25)の重量比である。
【0123】更に好ましいモノマー又はモノマー混合物
は、MMA;MMA/スチレン;MMA/BA/スチレ
ン/メチルアクリラート(MA)である。
【0124】したがって、本発明のもう一つの好ましい
実施態様は、工程(a)における重合性物質として、メ
チルメタクリラート又はMMA及びBA、又はMMA及
びS、又はMMA、BA、S及びMAの混合物が用いら
れる顔料配合物に関する。
【0125】通常用いられる重合開始剤は、特にアクリ
ラートの重合反応に普通に用いられる開始剤、例えばペ
ルオキシド、ペルエステル、ヒドロペルオキシド及びア
ゾ化合物及びそれらの混合物である。好ましい開始剤
は、tert−ブチルペルオキシネオデカノアート(TBP
ND)、tert−ブチルペルオキシエチルヘキシルカーボ
ネート(TBPEHC)、tert−アミルペルオキシネオ
デカノアート(TAPND)、tert−アミルペルオキシ
ピバラート(TAPPI)、tert−ブチルペルオキシピ
バラート(TBPPI)、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキサン(D
HPEH)、tert−アミルペルオキシ−2−エチルヘキ
サノアート(TAPEH)、tert−ブチルペルオキシ−
2−エチルヘキサノアート(TBPEH)、tert−ブチ
ルペルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノアート
(TBPIN)及びこれらの混合物よりなる群から選ば
れる。このような開始剤は既知であり、市販されてい
る。
【0126】tert−ブチルペルオキシネオデカノアート
及びtert−ブチルペルオキシエチルヘキシルカーボネー
トの混合物は、特に、TBPND:TBPEHC=(5
0〜90):(50〜10)、好適には(60〜8
0):(40〜20)、最も好適には70:30の範囲
の重量比で特に好ましい。開始剤の量は、モノマー(X
X)の総量(又はモノマー混合物の相当する総量)に基
づいて、好適に2〜8重量%、より好適には3〜5重量
%である。
【0127】好適には、反応温度は、重合反応及び潜在
性顔料から顔料への反応が妥当な時間で行われることが
保証される程度に十分に高くされるべきである。これ
は、当然、選ばれる反応物質によって異なり、相当する
データは文献から既知であるので、この技術分野に熟達
した技術者には容易に推定される。一般に、反応は、7
0〜220℃、好適には90〜200℃で行われる。特
に、MMA及びBAが重合され、潜在性顔料、好適には
tert−ブトキシカルボニル又はtert−アミルオキシカル
ボニル基を有するジケトピロロピロールが用いられる場
合、反応は100〜170℃の範囲の温度で行われる。
【0128】所望により、第1級のアルキルメルカプタ
ン、例えばsec−ブチルメルカプタン、n−ドデシルメ
ルカプタンのような分子量調整剤を、通常の量で反応物
質に加えてもよい。
【0129】所望により、pHは、既知の緩衝剤を用いて
所望の範囲に一定に保たれる。
【0130】所望により、反応物質の総量に関して、通
常0.01〜15重量%の範囲の量での通常の添加剤及
び結晶成長阻害剤のような充填剤類を、反応物質の総量
に関して、通常0.01〜15重量%の範囲の量でのレ
オロジー改善剤、反応物質の総量に関して、通常0.0
1〜30重量%の範囲の量での分散剤、そして有効量で
の安定剤及び抗酸化剤が加えられてもよい。潜在性DP
Pが用いられる場合、適切な結晶成長阻害剤は、例えば
米国特許第5,616,725号明細書に記載されてい
るような、tert−ブトキシ又はtert−アミルオキシ基を
有する別の潜在性DPPから選ばれる。
【0131】本発明の他の好ましい実施態様において、
モノマー単位は、水に基づく顔料システムで使用される
顔料配合物の製造のために選ばれる。相当するポリマー
系は、例えばWO第96/31565号に記載されてい
る。相当するポリマー類は、例えば極性基を含まない水
不溶ビニルモノマー類、ビニルニトリルモノマー類、ビ
ニル性界面活性モノマー類、極性のビニルモノマー類、
所望により、カルボン酸基を有するビニルモノマー混合
物の反応によって製造される。好ましいポリマーは、例
えばWO第96/31565号に記載されている。
【0132】モノマー(XX)、それぞれのモノマー混合
物、及び潜在性顔料の量比は、顔料配合物中の「ポリマ
ー:顔料」の所望の比により異なる。一般に、潜在性顔
料及びモノマー類の総量に対する潜在性顔料の重量比
は、0.1〜60%、好適には1〜50%、より好適に
は1〜30%、最も好適には15〜35%の範囲から選
ばれる。同様に、潜在性顔料及びモノマーの総量に対す
る、モノマー(XX)、それぞれのモノマー混合物の量の
重量比は、40〜99.9%、好適には99〜50%、
より好適には99〜70%、最も好適には85〜65%
の範囲から選ばれる。
【0133】それゆえに、本発明の別の特徴は、好適に
ナノサイズの顔料粒子よりなる発明の顔料配合物を製造
するための、潜在性顔料及び重合性物質を含む混合物の
用途に関する。
【0134】潜在性顔料及びモノマー(XX)、それぞれ
のモノマー混合物の量により異なるが、一般に、本発明
の顔料配合物の顔料及びポリマーの量は異なる。本発明
の好ましい実施態様において、顔料配合物は、顔料の
0.01〜40%、好適には25〜40重量%及びポリ
マーの60〜99.99%、好適には75〜60重量%
を含んでいる。
【0135】本発明により、潜在性顔料及び重合性物質
の混合物は、反応混合物を撹拌しながら加熱処理され、
混合物、好適には所望のポリマー及び所望の顔料の均質
な混合物を生成する。したがって、本発明の別の実施態
様は、好適にナノサイズの顔料粒子を含む発明の顔料配
合物に関し、以下の工程よりなる: (a)潜在性顔料を重合性物質と混合する工程、(b)
反応混合物を撹拌しながら、工程(a)の混合物を加熱
処理する工程、及び(c)処理された反応混合物を室温
に冷やし、所望により、得られた顔料配合物を処理する
工程。
【0136】この工程は、全体として、バッチ式又は連
続式のいずれかで行われ、好適には連続式で行われる。
特に好適な実施態様において、工程(a)及び(b)は
押出機中で行われる。反応物質により異なるが、ある場
合には、既知の方法により、工程(a)の前に、予備混
合工程を挿入するのが適切である。
【0137】一般に、熱処理は、モノマー単位を重合さ
せ、次いで潜在性顔料を相当する顔料と反応させるのに
十分な温度範囲で行われる。重合性物質としてアクリラ
ート類を用いる本発明の好ましい実施態様において、温
度は、50〜200℃、好適には90〜200℃、より
好適には100〜170℃の範囲で選ばれる。重合性物
質及び潜在性顔料により異なるが、相当する温度範囲
は、多少、高くても低くてもよい。
【0138】一般に、適用される圧は、主として、選ば
れる温度、反応物質及び反応容器、例えば押出機におけ
る圧は、一般に、バッチ法で用いられる反応容器に比べ
て異なる。バッチ法における好ましい範囲は、例えば
0.1〜10kPa、好適には90〜900kPaである。
【0139】反応が押出機中で行われる場合、所望の圧
は、次に、相当する既知の押出機の構成要素で調節する
ことができる。
【0140】一般に、反応時間は、選ばれる反応物質、
製造されるポリマーの所望の分子量、選ばれる反応温
度、及び反応器(バッチ法、又は、好適には押出機)に
よって異なる。適切な反応時間は、この技術分野に精通
した技術者によって、必要ならば、数回の予備的なテス
トによって容易に見出される。一例として、MMA/B
A混合物(7:3)及び潜在性顔料として2個のtert−
ブトキシカルボニル又はtert−アミルオキシカルボニル
基を有するジケトピロロピロールが選ばれる反応物質の
場合、反応温度が50〜150℃の範囲内であるなら
ば、反応時間は、一般に、0.1〜2時間の範囲内であ
る。
【0141】上記のように、好ましい実施態様は、押出
機中で反応物質が混合されて加熱処理される方法に関す
る。通常、あらゆる種類の押出機、例えば二軸スクリュ
ー押出機又は混練押出機が用いられるが、同時回転二軸
スクリュー押出機、及び特に、同時回転型密接噛合押出
機は好ましい。押出機を使用する一般法は既知であり、
例えばThe Canadian Journal of Chemical Engineerin
g, 71, June 1993及び米国特許第3,637,545号
明細書に記載されている。
【0142】比較的好適な実施態様において、30〜6
0、特に40〜60の範囲でのL/D(長さ/直径)比
を有する同時回転二軸スクリュー押出機が用いられる。
通常、押出機中の処理量は、反応物質の種類及び、当
然、押出機の大きさによって異なる。例えば、潜在性顔
料の処理量が、0.1〜2.0kg/h、好適に0.4〜
1.2kg/hの範囲から選ばれる場合、普通、モノマー/
モノマー混合物の処理量は、一般に1〜5、好適に1.
0〜2.5kg/hの範囲から選ばれ、開始剤/開始剤混合
物の処理量は、一般に0.01〜100、好適に0.1
0〜0.25kg/hの範囲から選ばれる。
【0143】本発明の好ましい実施態様において、選ば
れる潜在性顔料及び重合性物質によって異なるが、用い
られる押出機の各種の区域に特定の温度が適用される。
例えば、押出機の最初の部分において、温度は100以
下〜150℃(ポリマー合成)から好適に選ばれるが、
押出機の第二の部分において、温度は120以下〜18
0℃(潜在性顔料の完全な分解)から好適に選ばれる。
例えば、(a)大体ではあるが、押出機の最初の四分の
一(0≦x≦0.25L)内では、温度はほぼ周囲の温
度、又は30℃以下で選ばれ、(b)押出機の第二の四
分の一(0.25l≦x≦0.5l)では、温度は、所望
の最高温度の約70〜90%に上昇され、押出機の第三
の四分の一(0.5L≦x≦0.75L)では、温度は、
所望の最高温度に上昇され、押出機の最後の四分の一
(0.75L≦x≦L)では、初めに好適には、温度は、
所望の最高温度の約70〜90%に低下され、次いで再
び所望の最高温度に上昇される、特定の加温が特に好ま
しい。別の実施態様において、所望の最高温度を有する
押出機の区域は、押出機の全長Lと組み合わせて好適に
拡張され、一般に、選ばれる潜在性顔料、モノマー及び
開始剤により異なるが、当然、比較的精密な特定の加温
が選ばれる。
【0144】本発明により、熱処理されて室温に冷やさ
れる反応混合物は、圧が加えられる場合には、既知の方
法によって、圧は大気圧に開放される。例えば、押出機
の反応混合物は、一般に、周囲温度で大気圧下に空気及
び/又は水の中に放出される。所望により、既知の方法
によって、更に顆粒化又は粉体化のような処理が行わ
れ、顆粒、粉体、又は、粉体が有機溶媒又は水と混合さ
れる場合には、ペーストを生成する。
【0145】本発明の方法の別の好ましい実施態様にお
いて、工程(b)の後、かつ工程(c)の前に、反応混
合物はノズルを通して押出され、繊維を好適に生成す
る。
【0146】本発明の別の実施態様は、好適にはアクリ
ラート又はメタクリラートに基づく、潜在性顔料、好適
には潜在性ジケトピロロピロール及び重合性物質よりな
る混合物の用途に関する。
【0147】本発明の別の実施態様は、着色した高分子
量有機材料類、好適には生物ポリマー類、プラスチック
ス材料、ガラス類、セラミック製品類の製造、装飾的化
粧品類の配合物類、インキ類、好適には印刷インキ類、
グラビア印刷インキ類、オフセット印刷インキ類、スク
リーン印刷インキ類、保護インキ類、固定インキ類、被
覆インキ類、ジェットインキ類、スタンプ台のためのイ
ンキ類、加圧印刷リボン類のためのインキ類、包装印刷
用インキ類;ペイントシステム類、特に自動車用ラッカ
ー類、好適には高固形分、水媒介メタリックペイント基
材上のラッカー類、工業用ペイント類、業務用ペイント
類の製造、コイル被覆及び粉体被覆;好適には、ワック
ス熱転写、インキジェット印刷、熱染料拡散転写のため
の非加圧印刷材料;好適にはカラートナー類、特に、好
適には粉砕タイプ乾式コピートナー類、及び重合ポリマ
ー化タイプ粉砕トナーのような乾式トナー類、液体コピ
ートナー類、電子グラフィックトナー類、好適には電子
グラフィックのための湿式トナー類のための着色ポリマ
ー粒子類;好適には、液晶ディスプレー及び電荷結合素
子を製造するための色フィルター類;生物医学分野の用
途において、太陽エネルギー及び収集システム、着色多
孔性基質及び一般の写真/複写用のための、着色された
ホトレジスト、光−及び電子伝導性ポリマー類、光電池
集合体、分散色素類のための、本発明の顔料配合物の用
途に関する。
【0148】本発明の好適な実施態様において、本発明
の顔料配合物は、マスターバッチ及び乾式着色料の形態
で、粉体顔料として用いられる。
【0149】更に、本発明の好ましい実施態様は、印刷
インキ類、グラビア印刷インキ類、オフセット印刷イン
キ類、スクリーン印刷インキ類、フレキソ、保護印刷イ
ンキ類、被覆インキ類、又はジェットインキ類;固定イ
ンキ類、スタンプ台用インキ類、加圧印刷リボン類のイ
ンキ類、及び包装のためのインキ類;高固形分、水媒介
メタリックペイント基材上のラッカー類、工業用ペイン
ト類、業務用ペイント類の製造、コイル被覆及び粉体被
覆のようなペイント類;プラスチックス類、積層、繊
維、シート、及び成形製品;無圧印刷材料類、例えばワ
ックス熱転写、インキジエット印刷、熱染料拡散転写の
ための材料;着色ポリマー粒子類、特に、乾式コピート
ナー類、液体コピートナー類、電子グラフィックトナー
類(すなわち、電荷発生及び輸送材料)、並びにプラス
チック着色用のマスターバッチ、トナー着色のためのマ
スターバッチ類、着色トナー類、着色フィルター類、好
適には、液晶ディスプレー(LCD)及び電荷結合素子
(CCD)製造のための着色フィルター;太陽エネルギ
ー及び収集システム、及び多孔性基質のための、生物医
学分野における、化粧品;を製造するための用途に用い
られる。
【0150】本発明の顔料配合物で着色される、高分子
量の適切な有機材料の例示的な例は、ビニルポリマー
類、例えばポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、
ポリ−p−メチルスチレン、ポリ−p−ヒドロキシスチ
レン、ポリ−p−ヒドロキシフェニルスチレン、ポリメ
チルメタクリラート及びポリアクリルアミド、並びに相
当するメタクリル化合物類、ポリメチルマレアート、ポ
リアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、ポリ塩
化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルビニ
ルエーテル及びポリブチルビニルエーテル;マレインイ
ミド及び/又は無水マレイン酸から誘導されるポリマー
類、例えば無水マレイン酸とスチレンのコポリマー類;
ポリビニルピロリドン;ABS;ASA;ポリアミド
類;ポリイミド類;ポリアミドイミド類;ポリスルホン
類;ポリエーテルスルホン類;ポリフェニレンオキシド
類;ポリウレタン類;ポリ尿素類;ポリカーボネート
類;ポリアリーレン類;ポリアリーレンスルフィド類;
ポリエポキシド類;ポリエチレン及びポリプロピレンの
ようなポリオレフィン類;ポリアルカジエン類;生物ポ
リマー類及びそれらの誘導体類、例えばセルロース、セ
ルロースエーテル及びエチルセルロース類、ニトロセル
ロース、酢酸セルロース及び酪酸セルロース、澱粉、キ
チン、キトサン、ゼラチン、ゼイン;天然樹脂類;合成
樹脂類、例えば、アルキド樹脂類、アクリル樹脂類、フ
ェノール樹脂類、エポキシド樹脂類、ユリア/ホルムア
ルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂のよ
うなアミノホルムアルデヒド樹脂類;加硫ゴム;カゼイ
ン;シリコーン及びシリコーン樹脂類;ゴム、塩素化ゴ
ム;及び、また、例えば、ペイントシステムで結合剤と
して用いられるポリマー類、例えば、ホルムアルデヒド
及びアセトアルデヒドのようなC1−C6アルデヒド、及
び、2核又は単核、好適には単核の、所望により、1又
は2個のC1−C9アルキル基、1又は2個のハロゲン原
子又は1個のo−、m−又はp−クレゾール、キシレ
ン、p−tert−ブチルフェノール、o−、m−又はp−
ノニルフェノール、p−クロロフェノール又はp−フェ
ニルフェノールのようなフェニル環によって置換された
フェノール、又はレゾルシノール、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン又は2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンのような1個以上のフェノール基を
有する化合物から誘導されるノボラック類;並びに該材
料の適切な混合物である。
【0151】特にペイントシステムの配合物、印刷イン
キ又はインキの製造のために、特に好ましい高分子量の
有機材料は、例えば、セルロースエーテル類及びエステ
ル類、例えばエチルセルロース、ニトロセルロース、酢
酸セルロース及び酪酸セルロース、天然樹脂類又は合成
樹脂類(重合又は縮合樹脂)、例えば、アミノプラスト
類、特にユリア/ホルムアルデヒド及びメラミン/ホル
ムアルデヒド樹脂類、アルキド樹脂、フェノール性プラ
スチックス類、ポリカーボネート類、ポリオレフィン
類、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド類、ポ
リウレタン類、ポリエステル類、ABS、ASA、ポリ
フェニレンオキシド類、加硫ゴム、カゼイン、シリコー
ン及びシリコーン樹脂類並びにそれらの可能な相互の混
合物である。
【0152】高分子量有機材料を、フィルム成形剤とし
て溶解した形態、例えば、沸騰あまに油、ニトロセルロ
ース、アルキド樹脂類、フェノール樹脂類、メラミン/
ホルムアルデヒド及びユリア/ホルムアルデヒド樹脂類
並びにアクリル樹脂類を用いることも可能である。
【0153】該高分子量有機化合物は、例えば顆粒類、
プラスチックス材料、溶融又は溶液の形態で、特に紡糸
液、ペイントシステム、被覆材料、インキ又は印刷イン
キ類の製造用に、単独又は混合物として得られる。
【0154】本発明の特に好ましい実施態様において、
新規な顔料配合物は、ポリ塩化ビニル、ポリアミド類、
及び、特にポリエチレン及びポリプロピレンのようなポ
リオレフィン類練り込み着色、並びに、粉体被覆、イン
キ類、特に印刷インキ類、固定インキ類、被覆、ジェッ
トインキ類、色フィルター類、トナー類、特にエレクト
ログラフィートナー類、及び被覆着色剤ーを含むペイン
トシステムの製造に用いられる。
【0155】ペイントシステム用の好ましい結合剤の例
としては、アルキド/メラミン樹脂ペイント類、アクリ
ル/メラミン樹脂ペイント類、酢酸セルロース/酪酸セ
ルロースペイント類、及び、ポリイソシアネートで架橋
されるアクリル樹脂類に基づく二液性ラッカーが挙げら
れる。
【0156】今日までになされた観察によって、新規な
顔料配合物は、最終用途の必要条件によって異なるが、
所望の量で着色される材料に加えられる。高分子量有機
材料の場合、例えば、本発明の顔料配合物は、着色され
る高分子量有機材料の総量に基づいて、0.01〜40
重量%、好適には0.1〜20重量%の範囲の量で用い
られる。
【0157】それゆえに、本発明の別の実施態様は、
(a)着色される高分子有機材料の総量に基づいて、本
発明の顔料配合物の0.01〜40重量%、好適には
0.1〜20重量%、及び(b)着色される高分子有機
材料の総量に基づいて、高分子有機材料の99.99〜
60重量%、好適には99.9〜80重量%、及び
(c)(a)及び(b)の総量に基づいて、例えば、0
〜50重量%のような有効量で、所望により、レオロギ
ー改善剤、分散剤、充填剤、ペイント補助剤、乾燥剤、
可塑剤、UV−安定剤のような通常の添加剤及び/又は
追加の顔料又は相当する前駆体、よりなる配合物に関す
る。
【0158】新規な顔料配合物による高分子有機材料の
着色は、一般に、押出機、ロールミル、ミキシング又は
ミーリング装置のような、この目的に適切な通常の装置
を用いることによって高分子量有機材料に、所望によ
り、マスターバッチの形態に、該新規な顔料配合物を取
り込むことによって達成される。このように処理される
材料は、圧延加工、成形加工、押出成形、被覆、注型、
押出しのような、それ自体既知の方法、射出成形によっ
て所望の最終の形態を得る。
【0159】非脆性の成形品を製造又は成形品の脆性を
減らすために、成形前に、所謂可塑剤が高分子量物質に
加えられる。可塑剤は、例えば、リン酸、フタール酸及
びセバシン酸のエステル類である。該可塑剤は、本発明
の顔料配合物で高分子量物質を着色する前、間又は後に
加えられる。
【0160】異なる色調を得るためには、新規な顔料配
合物は、好都合に、所望の量で、充填剤、透明及び不透
明な白、着色及び/又は黒色の顔料並びに通常の光沢顔
料と混合して用いられてもよい。
【0161】ペイントシステム類、被覆材料、色フィル
ター類、トナー類、好適にエレクトログラフィー用トナ
ー類、インキ類、特に固定インキ類、被覆インキ類、印
刷インキ類、及びジェット印刷インキ類の製造のため
の、結合剤類、合成樹脂分散液などのような相当する類
似の高分子量有機基材及び新規な顔料配合物は、一般
に、通常の溶媒又は混合溶媒中で、一緒に、所望によ
り、分散剤、充填剤、ペイント補助剤、乾燥剤、可塑剤
及び/又は追加の顔料又は顔料前駆物質のような通常の
添加剤と一緒に分散又は溶解される。これは、個々の成
分をそれ自体で、又はいくつかの成分と一緒に分散又は
溶解し、全ての成分を集めることによるか、又は全ての
成分を一緒に一度に加えることにより達成される。それ
ゆえに、本発明の別のの実施態様は、本発明の顔料配合
物を含む、分散液及び相当する分散液、及びペイントシ
ステム類、被覆材料、色フィルター類、インキ類、特に
熱転写型印刷インキ類のような印刷インキ類、固定イン
キ類、被覆インキ類、ジェットインキ類、トナー類、特
に、粉砕型乾式トナー類、重合型乾式トナー類、湿式ト
ナーのようなエレクトログラフィー用トナー類を製造す
るための、発明の顔料配合物の用途に関する。
【0162】印刷における応用としては、スクリーン印
刷、輪転グラビア印刷、銅版印刷、フレキソ印刷及びオ
フセット印刷のような全ての通常の工業印刷法を用いる
ことができる。
【0163】色フィルター類、トナー類、インキ類、プ
ラスチック塗布物類、着色したポリマー粒子類及びペイ
ント類の製造法は、この技術分野で既知である。
【0164】例えば、英国特許第A2,182,165
号明細書は、非晶質ケイ素の薄膜トランジスターのよう
な適切な基質に、赤、青及び緑の顔料の連続塗布による
色フィルターの製造を記載している。基質表面に3種の
顔料の小さな点の配列を得るためには、それぞれの顔料
は、写真食刻されたポリマー表面に沈積され、顔料及び
ポリマーは、溶媒で洗浄することによって非照射領域か
ら除かれる写真平板法を用いるのが好都合である。一般
に、この方法は、染色法、カラーレジスト法、電子沈積
法及び捺染法として既知である。例えば、顔料分散液は
カラーレジスト法に用いられ、サンドミル又はボールミ
ルを用いる混練加工は、(微粉にされた)顔料分散液を
製造するのに用いられる(例えば、日本特許第4−37
987号及び日本特許第4−39041号の各明細書参
照)。色フィルターの製法を記載している情報源は、米
国特許第5,624,467号である。
【0165】インキジェット印刷インキは、顔料、結合
剤、水、アルコール及び添加剤を混合して製造される。
結合剤としては、アクリラート又はメタクリラートに基
づくポリマーが好ましく、特に、MMA/S、MMA/
BA、エチレン−酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル
(部分的に加水分解された)、エチレン−アクリラー
ト、エチレン−アクリル酸又はこれらの混合物の基づく
コポリマーが好ましい。本発明の場合、塩基の添加も好
ましく、水が用いられる場合に溶解されるポリマーの量
を増加させる。どのような種類の塩基も用いられ、好適
には水溶性アミン又は水酸化ナトリウム及びカリウムが
用いられる。一般に、インキジェット印刷インキ中の顔
料の粒子サイズは細かくあるべきであり、したがって、
Skandex、ペイント−撹拌器、又は任意の分散器によっ
て、上記の混合物を分散するのが非常に望まれる(例え
ば、米国特許第4,597,794号、欧州特許第A4
25,439号又は米国特許第5,085,698号参
照)。
【0166】インキ熱転写記録用のインキの製造法は、
例えば米国特許第4,510,206号又は欧州特許第
A708,710号の各明細書から既知である。例え
ば、本発明の顔料配合物及びトルエンのような溶媒を含
む分散液は、インキ熱転写用の層又はインキシートを製
造するのに用いられる。
【0167】液体トナーの製造のために、本発明の顔料
配合物は、通常、有機溶媒に溶解され、撹拌しながら水
性の界面活性溶液に加えられる。一般にトナーの粒子サ
イズは、撹拌速度によって調整される。有機溶媒を、例
えば加熱又は濃縮によって留去した後、溶媒は、界面活
性溶液から所望の溶媒に代えられて所望の液体トナーを
生成させる。
【0168】一般的なトナー製造法は、例えば、米国特
許第5,130,220号、米国特許第5,354,6
39号(懸濁重合)、米国特許第4,233,388
号、米国特許第5,016,823号(粉砕による)、
欧州特許第A494,692号、特開第平−9−324
134号、米国特許第4,894,308号(エレクト
ログラフィートナー)の各明細書で既知である。着色ポ
リマー粒子(トナーを含む)の製造は、例えば、特開第
平−5−100486号(懸濁重合)又は米国特許第
4,077,804号(その場での重合)の明細書に記
載されている方法に準じて、又は界面重合によって行わ
れる。例えば、本発明の顔料配合物は、スチレンのよう
なモノマーと混合されて分散液を生成し、次いで、この
モノマーを普通に重合して所望の粒子又はトナーを得
る。着色ポリマー粒子は、トナー(エレクトログラフィ
ー)、免疫学的診断、スペイサーなどに用いられる。
【0169】本発明の顔料配合物は、2−ロールミルで
の加工のような通常の方法で、柔軟性ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン又はポリメチルメタクリラートのような各
種のポリマーと混ぜ合わされる。
【0170】それゆえに、本発明の別の実施態様は、分
散液、ペイント系類、被覆材料、色フィルター類、イン
キ類、好適には印刷インキ類、並びに、本発明の顔料配
合物を含む着色トナー類の製造のための発明の顔料配合
物の使用に関する。
【0171】更に好ましい方法は、以下の工程よりな
る、本発明の顔料配合物の製法に関する: (a)潜在性顔料を重合性物質と混合する工程、(b)
反応混合物を撹拌しながら、工程(a)の混合物を加熱
処理する工程、及び(c)処理された反応混合物を室温
に冷却し、所望により、得られた顔料配合物を処理する
工程、(d)工程(c)で得られた顔料配合物の存在下
に、モノマー又はモノマー混合物を重合する工程。
【0172】本発明の顔料配合物は、類似の既知の配合
物と比較して、優れた分散性、透明性及び色強度を示
す。更に、本発明の顔料配合物を得る方法は、工業的に
応用できる容易な一工程方法である。更に、好適に、本
発明の顔料配合物は、ナノサイズの構造を有する顔料粒
子を含んでいる。この配合物は、市販で入手可能な広い
相容性が問題の基材に代えて、個々の消費者のペイン
ト、プラスチック及び印刷インキの使用システムとの相
容性を保証するために、特別に製造した担体よりなる。
本発明の顔料配合物の顔料は、分散技術を使用すること
なしに、極めて微細に分散される(分散が容易な性
質)。本発明の顔料配合物を使用することによって、顔
料の顕著な堅牢度を示す透明な塗布が得られる。加うる
に、本発明の一工程方法には溶媒を必要としない。
【0173】
【実施例】
実施例1:減量式フィーダーに、下記の式:
【0174】
【化30】
【0175】を有する潜在性顔料(米国特許第5,48
4,943号明細書の実施例2に記載の方法に準じて製
造した)5kgを満たした。添加容器に窒素を通気し、メ
チルメタクリラートモノマー(MMA)及びブチルアク
リラートモノマー(BA)を、70:30の重量比で総
計10kgを入れた。第二の添加容器には、70:30の
重量比でのTBPND(tert−ブチルペルオキシネオデ
カノアート)及びTBPEHC(tert−ブチルペルオキ
シエチルヘキシルカーボネート)のペルオキシド混合物
3kgを加えた。潜在性顔料、モノマー混合物及び開始剤
混合物をL/D=52を有する同時回転二軸スクリュー
押出機の中に計量して供給し、顔料の処理量は0.54
kg/hr、モノマー混合物の処理量は2.46kg/hr、そし
て開始剤混合物の処理量は0.15kg/hrとした。
【0176】押出機を、全てが同じ長さを有する13の
区域に分け、それぞれの区域を別々に加熱した。以下の
温度を適用した(1=投入区域、15=スクリーン(2
00メッシュ)変更、16=ダイ末端):
【0177】 区域 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 温度(℃) 30 30 30 60 90 120 120 120 120 120 120 120 120 150 150 160
【0178】区域(12)における溶融物を、約50mbar
(絶対)の圧で脱気し、押出して区域(15)で濾過し
た。押出し物を容器に集め、砕いて粉末にした。重合反
応の収率は約75%であった。得られた顔料1,4−ジ
ケト−3,6−ジ(4−クロロフェニル)ピロロ〔3,
4−c〕ピロール(米国特許第4,579,949号明
細書の実施例6に記載されている):
【0179】
【化31】
【0180】の配合物中の濃度は16重量%であった。
【0181】2−ロールミルで、ポリスチレン(SHELL
社の製品N3000、メルトフローインデックス(MFI)2
00/5(DIN53735):9g/10min)50gを170℃溶
融してポリスチレン薄片を製造した。次いで、上記で得
られた顔料配合物357mgを加え、5分以内にポリスチ
レン薄片中に分配した。その後、薄片の約半分を成形用
型に入れ、190℃で圧縮してプレート(100×15
0×2mm3)を形成した。このプレートの色強度を分光
光度計で測定した。このプレート及び、普通の方法で得
た同じ顔料及び色強度を有するプレートの色強度の比
は、177%であった。
【0182】実施例2〜4:実施例1に記載の方法に準
じ、処理量速度及び温度範囲を変更し、実施例4におい
ては区域(7〜11)を、実施例1〜3における120
℃の代わりに、150℃に加熱した。下記の表1に、反
応のパラメータ及び結果を示した。表中の用語「色強
度」は、発明の実施例及び、同じ顔料を有する以外、常
法によって得られたプレートの色強度の比を意味する。
【0183】
【表1】
【0184】実施例5a:ポリメチルメタクリラート
〔ICI社の製品 Diakon(商標) LG 156;Vicat軟化温度
(十分な)(5kg量)(DIN53460B):95℃、メルト
フローインデックス(10kg)(ASTMD1238-73):16
g/10min〕1.9387kgを70℃で2時間乾燥し、
実施例3の配合物0.0613kgと混合した。この混合
物を15分間かき混ぜ、二軸スクリュー押出機(L/D
=40、処理量:5kg/hr)を用いて200℃で加工
し、顆粒にして70℃で乾燥した。次いで、顆粒にした
生成物を220℃で射出成形した。
【0185】実施例5b:ポリメチルメタクリラート
(上記の実施例5aに同じ)1.6933kgを70℃で
2時間乾燥し、実施例3の配合物0.3067kgと混合
した。この混合物を15分間かき混ぜ、二軸スクリュー
押出機(L/D=40、処理量:5kg/hr)を用いて2
00℃で加工し、顆粒にして70℃で乾燥した。次い
で、顆粒にした生成物を220℃で射出成形した。得ら
れた成形プレートは、非相容性効果を示さなかった。
【0186】実施例6:ポリ塩化ビニル(Solvay社の製
品 SOLVIC(商標) 264 GA)50.0gを、2−ロール
ミル(20rpm)で2分間170℃で加工処理した。溶
融物が均一になった直後、実施例1の配合物357mgを
加えた。5分間の加工処理後、溶融物から厚さ約1mmの
透明な薄片を製造した。この薄板の耐移染性をテストし
た:10N/150cm2(80℃)の条件下、24時間
後、白色の控えの薄片の変色は見られなかった。実施例
2〜4の製法において、この方法を同様に行った。得ら
れた薄片は同様に透明であった。これらの製法で製造さ
れた薄片の耐移染性もまた優れていた。この配合物とP
VC−化合物との間の非相容性効果は認められなかっ
た。
【0187】実施例7:減量式フィーダーに、実施例1
で使用した潜在性顔料(米国特許第5,484,943
号明細書の実施例2に記載の方法に準じて製造した)5
kgを満たした。添加容器に窒素を通気し、メチルメタク
リラートモノマー(MMA)の総計10kgを入れた。第
二の添加容器には、80:20の重量比でのtert−ブチ
ルペルオキシネオデカノアート(TBPND)及びtert
−ブチルペルオキシエチルヘキシルカーボネート(TB
PEHC)のペルオキシド混合物3kgを加えた。潜在性
顔料、モノマー混合物及び開始剤混合物は、L/D=5
2を有する同時回転二軸スクリュー押出機の中に計量し
て供給し、顔料の処理量は0.4kg/hr、モノマーの処
理量は0.90kg/hrそして開始剤混合物の処理量は
0.10kg/hrとした。押出機を、全てが同じ長さを有
する13の区域に分け、それぞれの区域を別々に加熱し
た。以下の温度を加えた:
【0188】 区域 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 温度(℃) 30 30 30 65 90 110 125 130 13
0 130 130 120 120 130 150
【0189】区域(12)における溶融物を、約50mb
ar(絶対)の圧で脱気し、押出し物を容器に集め、砕い
て粉末にした。重合反応の収率は約40%であった。得
られた顔料1,4−ジケト−3,6−ジ(4−クロロフ
ェニル)ピロロ〔3,4−c〕ピロール(米国特許第
4,579,949号明細書の実施例6に記載されてい
る)の配合物中の濃度は21.3%であった。形成され
たMMAホモポリマーの分子量は、Mn=18,3及び
W=56,8kDalton;多分散性(MW/Mn)は3.1
であった。電子顕微鏡画像は約0.3ミクロンの粒子サ
イズを示した。
【0190】実施例8:減量式フィーダーに、実施例7
で既に使用した潜在性顔料5kgを満たした。添加容器に
窒素を通気し、メチルメタクリラートモノマー(MM
A)及びスチレンモノマー(S)を80:20の重量比
で総計10kgを入れた。第二の添加容器には、80:2
0の重量比でのtert−ブチルペルオキシネオデカノアー
ト(TBPND)及びtert−ブチルペルオキシエチルヘ
キシルカーボネート(TBPEHC)のペルオキシド混
合物3kgを加えた。潜在性顔料、モノマー混合物及び開
始剤混合物を、L/D=52を有する同時回転二軸スク
リュー押出機の中に計量して供給し、顔料の処理量は
0.23kg/hr、モノマー混合物の処理量は0.90kg/
hrそして開始剤混合物の処理量は0.10kg/hrとし
た。押出機を、全てが同じ長さを有する13の区域に分
け、それぞれの区域を別々に加熱した。以下の温度を加
えた:
【0191】 区域 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 温度(℃) 30 30 30 65 90 110 125 130 130 130 130 120 120 130 150
【0192】区域(12)における溶融物を、約50mbar
(絶対)の圧で脱気した。押出し物を容器に集め、砕い
て粉末にした。重合反応の収率は約50%であった。得
られた顔料1,4−ジケト−3,6−ジ(4−クロロフ
ェニル)ピロロ〔3,4−c〕ピロールの配合物中の濃
度は17.8%であった。形成されたMMA:Sコポリ
マーの分子量は、Mn=3,5及びMW=24,4kDalto
n;多分散性(MW/Mn)は7.0であった。
【0193】実施例9:30ml容ガラスびんに、Zrビ
ーズ50g、実施例8で得られた生成物6g及びトルエ
ン4gを入れ、Scandexを用いて30分間分散した。
0.2gの試料を採取し、一定の間隔で中間の超音波処
理物で50倍に希釈した。残りは、更に150分間分散
し、同様な方法で希釈した。両希釈液の粒子サイズ分布
は0.5μmであった(Microtracによって測定)。粒子
サイズは増加せず、「分散に容易」な性質を意味した。
分散液の安定性を視覚的に評価し、非常に良好であっ
た。
【0194】実施例10:実施例1で得た顔料配合物2
gを、乳化剤(BYK-Chemie Japan社の製品 Disperbyk
(商標)162)0.26g及び1−メトキシ−2−プロ
ピル−アセタート(Merck社の製品)15.8gと混合
した。この混合物を室温で30分間撹拌し、固体顔料1
1.6%の顔料分散液を得た。回転被覆加工によりガラ
ス基材上にフィルムを密着塗装し、得られたフィルムは
高度に透明であった。
【0195】 実施例11: インキジェット印刷用インキの製法 実施例1の顔料結合剤 20.0重量% スチレン−アクリラートコポリマー(結合剤) 3.0重量% 25%アンモニア溶液 3.0重量% アミノ−メチル−プロパノール 0.5重量% エチレングリコール 2.0重量% 脱イオン水 71.5重量% を含む顔料分散液を、Skandex(1.3−1.5mm)中
でガラスビーズと共に3時間処理した。次いで、得られ
たインキから、大きなサイズの顔料を遠心分離で除去し
た。顔料濃度が18重量%のインキジェット用水性顔料
分散液を得た。
【0196】 次いで、以下の配合物: 顔料分散液(上記で得られた) 27.8重量% ジエチレングリコール 5.0重量% Buraimal(商標)AC507(乳剤、Nihon-Acryl-Chemical社の製品) 1.5重量% Multitol 7.0重量% エタノール 4.0重量% 脱イオン水 54.7重量% を混合し、Skandexによって1時間分散した。その後、
固体含量が5重量%で、インキジェット印刷インキとし
て用いることができる顔料分散インキを得た。
【0197】比較実施例1:実施例11に記載の方法に
準じ、但し、実施例1で製造した顔料配合物の代わり
に、通常の方法、すなわち米国特許第4,579,94
9号明細書の実施例6で得られた顔料を、MMA/BA
−コポリマー(70/30)の相当量と混合して得られ
た類似の配合物を用いた。
【0198】本発明の方法で得られたインキは比較的透
明であり、優れた分散性を有していた。
【0199】実施例12:液体トナー 実施例8で製造した顔料配合物1.0gを、混合有機溶
媒(塩化メチレン/1,2−ジクロロエタン/トルエン
=5/5/1)5gに溶解した。70℃に加熱すること
によって混合物を完全に溶解し、この溶液を激しく撹拌
しながら、1%ドデシルスルホン酸ナトリウム水溶液1
2gに滴下した。この溶液を70℃に加熱し、有機溶媒
を留去した。その後、反応溶液を室温に冷やし、エタノ
ールで希釈した。生成した沈殿物を傾瀉によって3回水
洗し、溶媒を水からエタノール、1−プロパノール、最
後にIsopar(商標) G〔Exxon社の製品、高度な絶縁性
液体(101 0Ohm/cm以上、誘電率3以上)、主としてイ
ソパラフィン〕に交換した。得られた液体トナーは10
重量%の固体含量を有し、トナーサイズは0.8μm〜
2.6μmの範囲であった(Leeds and Northrup社のMic
rotrac UPA 150粒子サイズ分析器を使用)。荷電調整剤
としてジルコニウム2−エチルヘキサノアートを加え
た。かくして得られた負に荷電した液体トナーのζ電位
(PEN KEM 501を使用)は、−45.7であった。
【0200】実施例13:実施例12に記載の方法に準
じ、但し、荷電調整剤としてジルコニウムナフチラート
を加えた。正に荷電した液体トナーのζ電位は10.7
であった。
【0201】実施例14:実施例1で製造した顔料配合
物0.1gを、混合溶媒(テトラヒドロフラン(TH
F)/トルエン/1−プロパノール=4.0g/1.5g/
1.5g)7.0gに80℃で溶解した。次いで、この
溶液を撹拌しながら、室温にゆっくり冷やした。室温に
冷却後、溶媒を沈殿物から除去し、遠心分離機を用いて
Isopar(商標) Gに交換した。かくして得られた液体ト
ナーは、10重量%の固形物含量を有し、そのトナーサ
イズは1μm〜2μmの範囲であった。
【0202】実施例15:着色粒子の製法 実施例8で製造した生成物1g及びポリスチレン(Wako
社の製品、n=ca.3000)2gを、塩化メチレン
15gに溶解した。次いで、この溶液を撹拌しながら、
1%ポリ酢酸ビニル水溶液200gに加えた(Shinto K
agaku社の製品HEIDON, Type 1200Gの撹拌器を用い、1
分当りの回転数(rpm)880)。その後、混合物を一
夜撹拌し、溶媒を濃縮した。かくして得られたポリマー
粒子を遠心分離し、水洗して単離し、赤色粒子1.55
g(収率52%)を得た。
【0203】実施例16:懸濁重合による着色ポリマー
粒子の製法 実施例8で製造した生成物3g、ブチルアクリラート7
g、ベンゾイルペルオキシド0.5gの混合物を超音波
浴で10分間処理し、窒素置換によって脱酸素した。こ
の混合物を800rpmの速度で撹拌しながら、脱酸素
(窒素置換)した1%ポリビニルアルコール水溶液(Al
drich社の製品、87〜89%加水分解、MW=124,
000〜186,000g/mol)200gにゆっくり加
えた。1時間後、80℃に加熱し、この温度を4時間維
持した。次いで、反応混合物を室温に冷やし、遠心分離
(3,000rpm)して水洗し、着色ポリマー粒子3.
8g(38%)を得た。
【0204】実施例17:実施例16に記載の方法に準
じ、但し、上記のブチルアクリラートの代わりにスチレ
ン及びブチルアクリラート(7:3)の混合物を用い、
着色ポリマー粒子3.8g(38%)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 109/06 C09D 109/06 133/06 133/06 201/00 201/00 G03G 9/09 G03G 9/08 361 (72)発明者 ツィミン ハオ スイス国 1723 マルリー ルート デュ サントル 19 (72)発明者 アブール イクバル スイス国 1732 アルコンスィル ラ ド ゥイ 202

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)潜在性顔料を重合性物質と混合す
    る工程、 (b)反応混合物を撹拌しながら、工程(a)の混合物
    を加熱処理する工程、及び (c)処理された反応混合物を室温に冷やし、所望によ
    り、得られた顔料配合物を処理する工程により得ること
    ができる顔料配合物。
  2. 【請求項2】 工程(a)及び(b)が、押出機中で同
    時に行われる、請求項1記載の顔料配合物。
  3. 【請求項3】 顔料0.01〜40重量%、及びポリマ
    ー60〜99.99重量%を含む、請求項1又は2記載
    の顔料配合物。
  4. 【請求項4】 潜在性顔料が、2個の、tert−ブトキシ
    カルボニル又はtert−アミルオキシカルボニル基を置換
    基として有する潜在性ジケトピロロピロールである、請
    求項1〜3のいずれか1項記載の顔料配合物。
  5. 【請求項5】 重合性物質が、MMA、又はMMAとB
    A、若しくはMMAとS、若しくはMMA、BA、Sと
    MAの混合物である、請求項1〜4のいずれか1項記載
    の顔料配合物。
  6. 【請求項6】 (a)潜在性顔料を重合性物質と混合す
    る工程、 (b)反応混合物を撹拌しながら、工程(a)の混合物
    を加熱処理する工程、及び (c)処理された反応混合物を室温に冷やし、所望によ
    り、得られた顔料配合物を処理する工程を含む、請求項
    1〜5のいずれか1項記載の顔料配合物を製造する方
    法。
  7. 【請求項7】 工程(b)の後、かつ工程(c)の前
    に、ノズルを通して反応混合物を押し出すことを含む、
    請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか1項記載の顔料
    配合物を製造するための、潜在性顔料及び重合性物質を
    含む混合物の用途。
  9. 【請求項9】 着色した高分子量有機材料類、好適には
    生物ポリマー類、プラスチックス材料、ガラス類、セラ
    ミック製品類の製造、装飾的化粧品類の配合物類、イン
    キ類、好適には印刷インキ類、グラビア印刷インキ類、
    オフセット印刷インキ類、スクリーン印刷インキ類、保
    護インキ類、固定インキ類、被覆インキ類、ジェットイ
    ンキ類、スタンプ台のためのインキ類、加圧印刷リボン
    類のためのインキ類、包装印刷用インキ類;ペイントシ
    ステム類、特に自動車用ラッカー類、好適には高固形
    分、水媒介メタリックペイント基材上のラッカー類、工
    業用ペイント類、業務用ペイント類の製造、コイル被覆
    及び粉体被覆;好適には、ワックス熱転写、インキジェ
    ット印刷、熱染料拡散転写のための非加圧印刷材料;好
    適にはカラートナー類、特に、乾式コピートナー類、液
    体コピートナー類、電子グラフィックトナー類のための
    着色ポリマー粒子類;好適には、液晶ディスプレー及び
    電荷結合素子を製造するための色フィルター類;生物医
    学分野の用途において、太陽エネルギー及び収集システ
    ム、着色多孔性基質及び一般の写真/複写用のための、
    着色されたホトレジスト類、光−及び電子伝導性ポリマ
    ー類、光電池集合体類、分散色素類のための、請求項1
    〜5のいずれか1項記載の顔料配合物又は請求項6若し
    くは7記載の方法で製造される顔料配合物の用途。
  10. 【請求項10】 (a)請求項1〜5のいずれか1項記
    載の顔料配合物の0.01〜40重量%、及び(b)高
    分子有機材料99.99〜60重量%、及び(c)所望
    により、レオロジー改良剤類、分散剤類、充填剤類、ペ
    イント助剤類、乾燥剤類、可塑剤類、UV−安定剤類の
    ような通常の添加剤類、及び/又は追加の顔料を有効量
    で含み、それにより成分(a)及び(b)の総計が、1
    00%となる、配合物。
  11. 【請求項11】 分散剤類を製造するための、請求項1
    〜5又は10のいずれか1項記載の顔料配合物の用途。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5又は10のいずれか1項
    記載の配合物を含むペイントシステム類。
  13. 【請求項13】 請求項1〜5又は10のいずれか1項
    記載の配合物を含む被覆材料類。
  14. 【請求項14】 請求項1〜5又は10のいずれか1項
    記載の配合物を含む色フィルター類。
  15. 【請求項15】 請求項1〜5又は10のいずれか1項
    記載の配合物を含む、インキ類、好適には印刷インキ
    類。
  16. 【請求項16】 請求項1〜5又は10のいずれか1項
    記載の配合物を含むカラートナー類。
  17. 【請求項17】 (a)潜在性顔料を重合性物質と混合
    する工程、(b)反応混合物を撹拌しながら、工程
    (a)の混合物を加熱処理する工程、及び(c)処理さ
    れた反応混合物を室温に冷やし、所望により、得られた
    顔料配合物を処理する工程、(d)工程(c)で得られ
    た顔料配合物の存在下に、モノマー又はモノマー混合物
    を重合する工程を含む、請求項1〜5のいずれか1項記
    載の顔料配合物を製造する方法。
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