JPH1192477A - 重合性ジケトピロロピロール類 - Google Patents

重合性ジケトピロロピロール類

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JPH1192477A
JPH1192477A JP10213628A JP21362898A JPH1192477A JP H1192477 A JPH1192477 A JP H1192477A JP 10213628 A JP10213628 A JP 10213628A JP 21362898 A JP21362898 A JP 21362898A JP H1192477 A JPH1192477 A JP H1192477A
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JP
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sum
diketopyrrolopyrrole
alkyl
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Application number
JP10213628A
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English (en)
Inventor
Erudein Samueru
エルディン サムエル
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BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Ciba SC Holding AG
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Filing date
Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F246/00Copolymers in which the nature of only the monomers in minority is defined
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/20Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the epoxy compounds used
    • C08G59/22Di-epoxy compounds
    • C08G59/26Di-epoxy compounds heterocyclic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B69/00Dyes not provided for by a single group of this subclass
    • C09B69/10Polymeric dyes; Reaction products of dyes with monomers or with macromolecular compounds
    • C09B69/109Polymeric dyes; Reaction products of dyes with monomers or with macromolecular compounds containing other specific dyes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改善された光安定性を有する重合可能なDP
P誘導体に基づいたポリマーを提供すること。 【解決手段】 式(I): 【化58】 (式中、R1は、式:−Y−X−Z−Q(ここで、Y
は、−SO2−、−CO−、Si(ハロゲン)2−など;
Xは、炭素環式又は複素環式アリーレン基であり;Z
は、単結合、C1−C3 0アルキレン、C5−C1 2シクロア
ルキレンなど;Qは、−OH、−SH、−NH2、グリ
シジル、1,2−エポキシエチルなど)の基であり;R
2は、C1−C6アルキルなど;A及びBは、フェニル、
ナフチル、ピリジニル、フラニルなど)のジケトピロロ
ピロールに基づくポリマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式(I):
【0002】
【化14】
【0003】(式中、R1は、式(II):
【0004】
【化15】
【0005】(式中、Yは、−CR34−、−SO
2−、−CO−、Si(Hal)2−、−POHal−
(ここで、R3及びR4は、それぞれ互いに独立して、水
素、C1−C4アルキルであり、そしてHalは、ハロゲ
ンである)であり、Xは、非置換若しくは置換の、炭素
環式又は複素環式アリーレン基であり、Zは、単結合、
非中断の、直鎖若しくは分岐C1−C3 0アルキレン、又
は直鎖若しくは分岐C2−C3 0アルキレン(これは、複
素原子、−CH=CH−、−C≡C−、−N=CH−、
−CH=N−又は−NH−により1回又は2回以上中断
されている)であるか、あるいはC5−C1 2シクロアル
キレンであり、Qは、−OH、−SH、−NH2、グリ
シジル、1,2−エポキシエチル、下記式:
【0006】
【化16】
【0007】の基、−CHO、−NCO、−CH=CH
2、−C(CH3)=CH2、−OCO−CH=CH2、−
OCO−C(CH3)=CH2、−CH2−CH=CH2
−CH2−OH、−CO−CH=CH2、−CO−C(C
3)=CH2、C5−C7シクロアルケニル、下記式:
【0008】
【化17】
【0009】の基のいずれか、−CONHR6、−CO
OR6、−COR6(ここで、R6は、水素又はC1−C6
アルキルである)、又は下記式:
【0010】
【化18】
【0011】(上記式中、sは、1〜6の整数である)
の基のいずれかであり、R2は、C1−C6アルキル、下
記式:
【化19】
【0012】の基であるか、又はR1と同義であり、R7
は、水素又はC1−C6アルキルである)の基であり、そ
してA及びBは、それぞれ互いに独立して、下記式:
【0013】
【化20】
【0014】(上記式中、R8及びR9は、それぞれ互い
に独立して、水素、ハロゲン、C1−C1 8アルキル1
−C1 8アルコキシ、C1−C1 8アルキルメルカプト、C1
−C1 8アルキルアミノ、C1−C1 8アルコキシカルボニ
ル、C1−C1 8アルキルアミノカルボニル、−CN、−
NO2、トリフルオロメチル、C5−C6シクロアルキ
ル、−CH=N−(C1−C1 8アルキル)、下記式:
【0015】
【化21】
【0016】の基、イミダゾリル、ピラゾリル、トリア
ゾリル、ピペラジニル、ピロリル、オキサゾリル、ベン
ゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリ
ル、モルホリニル、ピペリジニル又はピロピジニルであ
り、Gは、−CH2−、−CH(CH3)−、−C(CH
3)2−、−CH=N−、−N=N−、−O−、−S-、−
SO−、−SO2−、−CONH−でるか、又は−NR7
−であり、R1 0及びR1 1は、それぞれ互いに独立して、
水素、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C1 8アルコ
キシ又は−CNであり、そしてR1 2及びR1 3は、それぞ
れ互いに独立して、水素、ハロゲン、C1−C6アルキル
である)の基である)のジケトピロロピロールに関す
る。
【0017】本発明は、また、ジケトピロロピロール類
Iの製造法、ポリマー類製造のためのそれらの用途、ジ
ケトピロロピロール類Iに基づくポリマー類、それらの
製造法、それらの用途、本発明のポリマー類を含む着色
された高分子量有機材料類、本発明のジケトピロロピロ
ールI類を含むモノマー混合物、及びこのモノマー混合
物の用途に関する。
【0018】欧州特許第A337,951号明細書は、重合可
能な反応性基類を含む顔料誘導体類とエチレン性のモノ
又はポリ不飽和化合物類及び/又は1個若しくは数個の
グリシジル化合物類及び/又はポリアルコール類、ポリ
カルボン酸類、ヒドロキシカルボン酸類、ラクトン類及
びアミノカルボン酸類よりなる群から選ばれる1個又は
数個の異なるモノマー類を共重合することによって得ら
れる着色されたポリマー微粒子を記載している。原料と
して可能な多数の顔料は、二つの窒素原子のそれぞれ
に、アルキレン基を結合した重合可能な基を一つ有する
ジケトピロロピロール(DPP)誘導体類である。欧州
特許第A337,951号明細書に引用された重合化合物は、
十分な光安定性がない欠点がある。
【0019】それ故に、本発明の目的は、改善された光
安定性を有する重合可能なDPP誘導体類に基づいたポ
リマー類を提供することである。これらのポリマー類
は、特に、酸素及びUV照射に対して優れた安定性を有
する。更に、本発明は、改善された光安定性及び加工性
(例えば、低温加工)を有するポリマー及びコポリマー
を提供する目的を有している。
【0020】かくして、初めに定義された式(I)のジ
ケトピロロピロー類が見出された。
【0021】ジケトピロロピロール類Iの製造法、ポリ
マー類製造のためのそれらの用途、ジケトピロロピロー
ル類Iに基づくポリマー類、それらの製造法、それらの
用途、本発明のポリマーを含む着色された高分子量有機
材料類、本発明のジケトピロロピロール類Iを含むモノ
マー混合物、及びこのモノマー混合物の用途も発見され
た。
【0022】本発明により、R1は、式(II):
【0023】
【化22】
【0024】(式中、Yは、−CR34−、−SO
2−、−CO−、−Si(Hal)2−、−POHal−
であり、R3及びR4は、それぞれ互いに独立して、水素
又はC1−C4アルキル、典型的には、メチル、エチル、
n−、i−プロピル、n−、i−、sec−又はtert−ブ
チル、好適には、メチル、そしてHalはハロゲン、典
型的には、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨード、好適
にはクロロであり;−CH2−、−CMe2−、−SO2
−、−CO−、−Si(Cl)2−、−POCl−は好ま
しく、−CH2−、−SO2−、−CO−、−Si(C
l)2−は特に好ましく、−CH2−、−SO2−、−CO
−は非常に特に好ましく、−CH2−は最も好ましい基
である。
【0025】本発明により、Xは、非置換若しくは置換
の炭素環式又は複素環式のアリーレン基であり、好適に
は6〜14個の炭素原子を含み、典型的にはフェニレ
ン、ナフチレン、アントラセニレン、アントラキノニレ
ン、ピリジニレン、キノリニレン、好適には下記式:
【0026】
【化23】
【0027】(式中、R5は、オルト−、メタ−又はパ
ラ−位にある単結合、又はオルト−、メタ−又はパラ−
位にある−O−であり;p−フェニレン及びp−フェニ
レンオキシは好ましく、p−フェニレンオキシは特に好
ましい)の基である。
【0028】Zは、単結合、非中断の直鎖状又は分岐状
(1個以上の炭素原子がある場合)のC1−C3 0アルキ
レン、又は−O−又は−S−のようなヘテロ原子、好適
には−O−、−CH=CH−、−C≡C−、−N=CH
−、−CH=N−又は−NH−によって1回又は2回以
上中断された直鎖状又は分岐状のC2−C3 0アルキレ
ン、又はC5−C1 2アルキレンである。
【0029】C1−C3 0アルキレンは、直鎖状並びに分
岐状の代表的なアルキレンを包含し、例えば、−CH2
−及びC2−C3 0アルキレン、例えば、−(CH2)2−、
−CH(Me)−、−(CH2)3−、−CH2−CH(M
e)−、−C(Me)2−、−(CH2)4−、−(CH2)5
−、−(CH2)6−、−(CH2)7−、−(CH2)8−、
−(CH2)9−、−(CH2)1 0−、−(CH2)1 1−、−
(CH2)1 2−、−(CH2)1 3−、−(CH2)1 4−、−
(CH2)1 5−、−(CH2)1 6−、−(CH2)1 7−、−
(CH2)1 8−、−(CH2)1 9−、−(CH2)2 0−、−
(CH2)2 1−、−(CH2)2 2−、−(CH2)2 3−、−
(CH2)2 4−、−(CH2)2 5−、−(CH2)2 6−、−
(CH2)2 7−、−(CH2)2 8−、−(CH2)2 9−、−
(CH2)3 0−、好適には、−CH2−、−(CH2)2−、
−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−
(CH2)6−、−(CH2)7−、−(CH2)8−、−(C
2)9−、−(CH2)1 0−、−(CH2)1 1−、−(C
2)1 2−、−(CH2)1 3−、−(CH2)1 4−、−(CH
2)1 5−、−(CH2)1 6−、−(CH2)1 7−、−(CH2)
1 8−、−(CH2)1 9−、−(CH2)2 0−、そしてまた、
−CH(C2−C3 0アルキレン)−又は、特にR5がp−
位にある単結合である場合、好適には、−CH2−、−
(CH2)2−、そしてC1 8−C3 0アルキレン、例えば、
−(CH2)1 8−、−(CH2)1 9−、−(CH2)2 0−、−
(CH2)2 1−、−(CH2)2 2−、−(CH2)2 3−、−
(CH2)2 4−、−(CH2)2 5−、−(CH2)2 6−、−
(CH2)2 7−、−(CH2)2 8−、−(CH2)2 9−、−
(CH2)3 0−であり得る。
【0030】本発明の好ましい実施態様において、Z
は、単結合又は−O−で数回中断されたC2−C3 0アル
キレン鎖、例えば、−CH2−C(−)H−CH2−O−
(CH2)p−CH3(ここで、pは、1、2、3、4又は
5のような整数である)であり;−CH2−C(−)H
−CH2−O−(CH2)3−CH3は特に好ましい。
【0031】Qは、−OH、−SH、−NH2、グリシ
ジル、下記式:
【0032】
【化24】
【0033】の基のいずれか、−CHO、−NCO、−
CH=CH2、−C(CH3)=CH2、−OCO−CH
=CH2、−OCO−C(Me)=CH2、−CH2−C
H=CH2、−CH2−OH、−CO−CH=CH2、−
CO−C(CH3)=CH2、C5−C7シクロアルケニ
ル、下記式:
【0034】
【化25】
【0035】の基のいずれか、−CONHR6、−CO
OR6、−COR6(ここで、R6は、水素又はC1−C6
アルキルである)、下記式:
【0036】
【化26】
【0037】(式中、sは、1〜6の整数である)の基
のいずれかであり;Qは、好適には、−OH、1,2−
エポキシエチル、−CH=CH2、−C(CH3)=CH
2、−CO−CH=CH2、−CO−C(CH3)=C
2、−O−CO−CH=CH2又は−O−CO−C(C
3)=CH2、特に好適には、−OH、1,2−エポキ
シエチル、−CH=CH2、−C(CH3)=CH2、−
O−CO−CH=CH2及び−O−CO−C(CH3)=
CH2である。
【0038】本発明により、R2は、C1−C6アルキ
ル、下記式:
【0039】
【化27】
【0040】(式中、R7は、水素又はC1−C6アルキ
ルである)の基、又はR1であり;C1−C6アルキル及
びR1が好ましく、メチル及びR1が、特に好ましい。
【0041】A及びBは、それぞれ互いに独立して、下
記式:
【0042】
【化28】
【0043】(式中、R8及びR9は、それぞれ互いに独
立して、水素、ハロゲン、C1−C1 8アルキル、C1−C
1 8アルコキシ、C1−C1 8アルキルメルカプト、C1−C
1 8アルキルアミノ、C1−C1 8アルコキシカルボニル、
1−C1 8アルキルアミノカルボニル、−CN、−N
2、トリフルオロメチル、C5−C6シクロアルキル、
−CH=N−(C1−C1 8アルキル)、下記式:
【0044】
【化29】
【0045】の基、イミダゾリル、ピラゾリル、トリア
ゾリル、ピペラジニル、ピロリル、オキサゾリル、ベン
ゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリ
ル、モルホリニル、ピペリジニル又はピロリジニルであ
り、Gは、−CH2−、−CH(CH3)−、−C(CH
3)2−、−CH=N−、−N=N−、−O−、−S−、
−SO−、−SO2−、−CONH−又は−NR7−であ
り、R1 0及びR1 1は、それぞれ互いに独立して、水素、
ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C1 8アルコキシ又
は−CNであり、そしてR1 2及びR1 3のは、それぞれ互
いに独立して、水素、ハロゲン又はC1−C6アルキルで
ある)のいずれかの基である。
【0046】A及びBは、好適には、それぞれ互いに独
立して、下記式:
【0047】
【化30】
【0048】(式中、R8及びR9は、それぞれ互いに独
立して、水素、ハロゲン、例えば、クロロ又はブロモ、
1−C4アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6アル
キルアミノ又はCNであり、Gは、−O−、−NR
7−、−N=N−又は−SO2−であり、そしてR1 0及び
1 1は、水素であり、R7は、水素、メチル又はエチル
である)の基のいずれかである;A及びBは、特に好適
には同一であり、下記式:
【0049】
【化31】
【0050】(式中、R8及びR9は、それぞれ互いに独
立して、水素、メチル、tert−ブチル、クロロ、ブロモ
又はCNである)の基である。R9は、好適には水素で
ある。
【0051】ハロゲン(又はHal)は、一般に、ヨー
ド、フルオロ、ブロモ又はクロロ、好適にはブロモ又は
クロロ、特に好適にはクロロである。
【0052】C1−C4アルキルは、一般に、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec
−ブチル、i−ブチル、tert−ブチルである;
【0053】C1−C6アルキルは、典型的には、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、i−ブチル、tert−ブチル、n−ア
ミル、tert−アミル、ヘキシルである;
【0054】C1−C1 8アルキル基は、典型的には、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、i−ブチル、tert−ブチル、n−ア
ミル、tert−アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、
2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ドデシル、テト
ラデシル、ヘキサデシル又はオクタデシルである;
【0055】C1−C1 8アルコキシは、一般に、かつC1
−C1 8アルコキシカルボニルにおいても同様に、例え
ば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポ
キシ、ブチルオキシ、ヘキシルオキシ、デシルオキシ、
ドデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ又はオクタデシル
オキシ、好適にはC1−C6アルコキシは、例えば、メト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
チルオキシ、ヘキシルオキシである;
【0056】C1−C1 8アルキルメルカプトは、例え
ば、メチルメルカプト、エチルメルカプト、プロピルメ
ルカプト、ブチルメルカプト、オクチルメルカプト、デ
シルメルカプト、ヘキサデシルメルカプト又はオクタデ
シルメルカプトである;
【0057】C1−C1 8アルキルアミノは、C1−C1 8
ルキルアミノカルボニルにおいても同様に、例えば、メ
チルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ヘキシル
アミノ、デシルアミノ、ヘキサデシルアミノ又はオクタ
デシルアミノ、好適にはC1−C6アルキルアミノ、例え
ばメチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、
ヘキシルアミノである。
【0058】C5−C6シクロアルキルは、例えば、シク
ロペンチル又はシクロヘキシル、好適にはシクロヘキシ
ルである。
【0059】C5−C7シクロアルケニルは、一般に、単
環又は二環性のシクロアルケニル、例えば、シクロペン
テニル、シクロヘキセニル又はノルボルネニルである。
【0060】式(I)の好ましいDPP誘導体類は、R
1が、−CH2−(パラ−フェニレン)−O−Z−Q又は
−CO−(パラ−フェニレン)−O−Z−Qであり、R
2が、メチル又はR1であるそれらである。A、B、Z及
びQは、好ましい場合、上記で定義された好ましい基で
あり、特に好ましい基は:−CH2−Ph−NH2、−C
O−Ph−NH2、−CH2−Ph−SH、−CO−Ph
−SH、−CH2−Ph−NCO、−CO−Ph−NC
O、−SO2−Ph−NCO、−CH2−Ph−COO
H、−CH2−Ph−COOMe、−CH2−Ph−CH
O、−CH2−Ph−CH2OH(ここで、Phは1,4
−フェニレンである)である。これらの基は、特にこれ
らの溶解性を増加することを望む場合、既知の手段によ
り、鎖の延長によって改質されてもよい。
【0061】式(I)の別の好ましいDPP誘導体類
は、R1が、−CH2−(パラ−フェニレン)−Z−Q又
は−CO−(パラ−フェニレン)−Z−Q(ここで、Z
は、C1−C3 0アルキレン、特に好適には、C1−C2
及びC1 8−C3 0アルキレンである)であり、R2及びQ
が、上記で定義された基、好適には、好ましい基である
誘導体類である。
【0062】非常に特に好ましいDPP誘導体類Iは、
下記式:
【0063】
【化32】
【0064】の誘導体である。
【0065】本発明の別の実施態様は、本発明のDPP
誘導体類Iの製造法に関し、これは、好適には非置換又
は窒素原子に一置換されている式(III):
【0066】
【化33】
【0067】(式中、R1 4は、水素又はR2である)の
DPP誘導体類を、塩基の存在下に、式(IV):
【0068】
【化34】
【0069】(式中、Y、X、Z及びQは、上記と同義
であり、そしてHalは、ハロゲンである)のハロゲン
化化合物と反応させることよりなる。
【0070】R1 4がR2である場合、ハロゲン化化合物I
Vに対するDPP(III)のモル比は、通常、2:1〜
0.9:1、好適には2:1〜1.1:1、特に好適に
は1.5:1〜1.3:1の範囲から選ばれ、R1 4が水
素である場合、4:1〜1.8:1、好適には4:1〜
2.2:1、特に好適には3:1〜2.6:1の範囲で
選ばれる。
【0071】DPP(III)化合物は、例えば、ピロリ
ノンをニトリルと反応させて製造される(ピロリノン
(IX)とニトリル(X)との反応は下記を参照)。特に
化合物(IIIa)(ここで、R1 4は水素である)は、例
えば、米国特許第4,579,949号明細書に記載の方法によ
って得ることができる。
【0072】用いられる塩基は、一般に、アルカリ金属
炭酸塩又はアルカリ土類金属炭酸塩、例えば、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、水素化物、特にアルカリ金属水
素化物、例えば、水素化ナトリウム又は水素化カリウ
ム、又はC1−C4アルコラート、例えば、メタノール、
エタノール、n−、i−プロパノール、n−、i−、se
c−又はtert−ブタノールの相当するナトリウム及びカ
リウム塩、典型的には、カリウムメタノラート、ナトリ
ウムメタノラート、ナトリウムエタノラート、カリウム
エタノラートである。アルカリ金属炭酸塩、特に炭酸カ
リウムは好ましい。
【0073】塩基の量は、一般に、選ばれる塩基の機能
として、例えば、R1 4がR2である場合、DPP(III)
に基づいて、4:1〜1.1:1の範囲で選ばれ、R1 4
が水素である場合、通常、塩基の量の2倍が用いられ
る。
【0074】反応温度は、一般に、用いる物質の性質、
例えば塩基の選択により異なる。例えば、炭酸カリウム
を用いる場合、温度を、25〜150℃、例えば、好適
に70〜150℃、特に好適には70〜140℃の範囲
で選ぶのが一般的であり、用いる遊離生成物によって異
なる別の温度を選ぶことが可能である。
【0075】反応は、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルア
セトアミド(DMAC)のような非プロトン性の極性溶
媒中で好適に行われる。DMFが好ましい。溶媒は、通
常、DPP(III)に基づいて過剰、好適には10〜5
0倍過剰が用いられる。
【0076】DPP(I)は、反応混合物から、水又は
アルコールを用いて好適に沈殿させられ、再結晶され、
又は濃縮乾固されてから再結晶される。
【0077】第一工程で、式(III)のDPP誘導体
を、下記式:
【0078】
【化35】
【0079】の基と反応させ、第二の反応工程で、基−
ORe n dを−OH基に変換し(Xの選択により異なる
が、Xが、ヘテロ原子、特に−O−で中断されてもよい
分岐したアルキル基でない限り、−OH基は末端の位置
にある)、次いで第三工程で、このフェノール性末端基
をエポキシドと更に反応させて、本発明のDPP(I)
に誘導できることが分かった。本発明の好ましい実施態
様において、特に、本発明のDPP(I)を光化学的に
重合することを望む場合、−OH基は、アクリル酸クロ
リド又はメタクリル酸クロリドと反応させて相当するア
クリラート又はメタクリラートに誘導される。
【0080】現在までの研究結果により、Re n dの選択
は、反応の成功に関連がない。しかしながら、Re n d
適切な脱離基、特に好適にはC1−C4アルキル基、特に
メチルを選択するのが好ましい。
【0081】選ばれるエポキシドは、一般に、非中断又
は1回又は1回以上の中断があってもよいC3−C3 0
ルキル鎖を有する末端エポキシド、例えば、下記式:
【0082】
【化36】
【0083】(式中、jは0〜27の整数である)の基
のいずれかである。ブチルグリシジルエーテルが例とし
て挙げられる。
【0084】ハロゲン化合物:Hal−Y−X−O−R
e n dとの反応は、一般に、上記のハロゲン化物(IV)と
の反応に類似した方法で行われる。
【0085】−OH基への−ORe n d基の変換は、一般
に、Tetrahedron Letters 21 (1980)2305に記載の方法
により、それを、フェニルチオトリメチルシランのよう
なシランと反応させて行われる。
【0086】幾つかの例で、フェノール性基は、例え
ば、Y=−CH2−、−SO2−、−CO−、−CMe2
−の場合、Hal−Y−X−OHによって直接導入され
る。
【0087】フェノールとエポキシドとの反応は既知で
あり、例えば、Houben-Weyl, Vol.6/3, page 456 et se
q. (1987)に記載の方法によって行われる。
【0088】−CH2フェニレン単位は、例えば、Hoube
n-Weyl, Vol.11/1, page 42 et seq. (1987)に記載の方
法によって、相当するハロヒドロキシ化合物を経て導入
される。原料化合物は、例えば、1,4−ジ(ヒドロキ
シメチル)フェニレンのようなジヒドロキシ化合物を、
例えば、スルホニルクロリドでハロゲン化して容易に入
手できる(参照:J. Org. Chem., p. 444−450 (196
6))。DPP(III)との反応後、アルコール性基は、
アクリラート又はメタクリラートのような重合可能な基
を導入し、又は、例えばエポキシドとの反応によって鎖
を延長するのに用いられる(上記参照)。
【0089】アルコール性DPP誘導体類Iと、アクリ
ル酸クロリド又はメタクリル酸クロリドとの反応が望ま
れる場合、それは、例えば、Houben-Weyl, Vol.8, p.54
3 etseq. (1987)に記載の方法によって行われる。本発
明の好ましい実施態様において、反応混合物から放出さ
れた塩化水素又はその一部を除去するのに塩基性結合剤
が用いられる。好ましい塩基性結合剤は、例えば、アミ
ン類、特に好適には第二級アミン類、非常に特に好適に
はチオジフェニルアミン(=フェノチアジン)である。
【0090】−Z−Qがオキシアルキレン基である場
合、相当するDPP誘導体類Iは、例えば、エピクロロ
ヒドリンをCH3−(OCH2CH2)k−OH(ここで、
kは、例えば3、4、5、6又は7である)と反応させ
て相当するエポキシドを生成させ、次いで、上記のよう
に続けることによって得られる。特に長鎖のオキシアル
キレン基(すなわちk≧3、好適には3≦k≦7)は、
一般に、新規なポリマーの加工性を改善する。
【0091】新規なDPP(I)は、特にQが、−O
H、1,2−エポキシエチル、−SH、−NH2、−N
CO、−COOH、−CH2OH、−CH2−CH=CH
2及び−CHOよりなる群から選ばれる基である場合、
一般に、鎖を延長することによって改質される。かくし
て、−OH、−CH2OH及び−SH基をエポキシドと
反応させ、次いで、新たに形成された−OH基を、所望
により、アクリル酸クロリド又はメタクリル酸クロリド
と反応させ、相当するアクリル酸又はメタクリル酸の誘
導体類を生成させることが可能である。−NH2基は、
例えば、イソシアナトエチルメタクリラートと反応し
て、−NHCO−CH2−CH2−O−C(O)−C(M
e)=CH2を生成する。NCO基は、例えば、ヒドロ
キシエチルメタクリラートと反応し、−NHCO−CH
2−CH2−O−C(O)−C(Me)=CH2を生成す
る。COOH基は、例えば、イソシアナトエチルメタク
リラートと反応し、−COO−NHCO−CH2−CH2
−O−C(O)−C(Me)=CH2を生成する。アリ
ル基は、例えば、HS−(CH2)6−NH2又はHS−
(CH2)2−O−(CH2)2−O−(CH2)2−OHのよ
うなチオールと反応し、−(CH2)3−S−(CH2)6
NH2又は−(CH2)3−S−(CH2)2−O−(CH2)2
−O−(CH2)2−OHを生成する。アルデヒド基(−
CHO)は、H2N−CH2−CH2−O−CH2−CH2
−OHのような第一級アミンと反応し、−CH=N−C
2−CH2−O−CH2−CH2−OHを生成する。1,
2−エポキシエチル基又はグリシジルは、例えばSn
(BF4)2の触媒作用によって、それ自体既知の方法で
アルコールと反応し、誘導体化される。
【0092】本発明の特別な実施態様は、上記の方法に
おけるDPP誘導体(III)と、ハロゲン化化合物IV
(ここで、Qは1,2−エポキシ基である)との反応に
関する。Hal−Y−X−Z−Qは、特に好適にはCl
−CH2−(パラ−フェニレン)−(1,2−エポキシ
エチル)である。かくして、例えばOH基を有する化合
物(上記参照)と反応させることによって、更に誘導体
化されるエポキシ置換のDPP(I)が入手できる。O
H基を有する生成したDPP(I)は、上記のように、
特にアクリル酸クロリド又はメタクリル酸クロリドと反
応し、相当するアクリラート及びメタクリラート類を生
成する。
【0093】エポキシ化合物は、一般に既知の方法によ
って、二重結合を含む相当する化合物から、過酸又はペ
ルエステル、典型的には過酢酸との反応で一般に得られ
る。
【0094】上記のように、アルコールとの反応による
エポキシ環の開環は、異性体を生成することも言及さ
れ、したがって、本発明は、相当する第二級及び第一級
アルコール類のような異性体混合物類も包含する:
【0095】
【化37】
【0096】光学異性体類も、また、例えば、本発明が
同様に包含するラセミ体混合物の形で得られる。
【0097】本発明の別の実施態様は、ポリマー製造の
ためのジケトピロロピロール類Iの用途に関する。
【0098】本発明のDPP(I)の重合は、それ自体
既知の方法で、所望により、例えば少なくとも一つの炭
素炭素二重結合を有する適切な、好適には通例のコモノ
マー又は重合反応性基を有するポリマーの存在下に行わ
れる。
【0099】本発明の好ましい実施態様において、着色
した(コ−)ポリマーは、溶融、溶液、懸濁液及び乳濁
液のような液相で、新規なDPPモノマー類及び他の通
例で適切な共重合可能なモノマー類よりなる混合物を重
合反応させることによって製造される。
【0100】記載されるべき適切な共重合可能なモノマ
ー類は、例えば、アクリラート類、メタクリラート類及
び通例のビニル性モノマー類、例えばスチレン及びその
通例のモノマー誘導体類又は2−N−ビニルピロリドン
の群である。特に好ましいアクリラート類は、一官能性
のアクリラート類、例えば、ブタンジオールモノアクリ
ラート、2−ヒドロキシエチルアクリラート、ブチルア
クリラート、2−エチルヘキシルアクリラート、フェノ
キシエチルアクリラート、テトラヒドロフルフリルアク
リラート、ポリプロピレングリコールモノアクリラー
ト、二官能性のアクリラート類、例えば、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリラート、トリプロピレングルコー
ルジアクリラート、ポリエチレングリコール(200)
ジアクリラート及びポリエチレングリコール(400)
ジアクリラート、エトキシ化及びプロポキシル化された
ネオペンチルグリコールジアクリラート、多官能性のア
クリラート類、例えば、トリメチロールプロパントリア
クリラート、ペンタエリトリトールトリアクリラート、
エトキシ化又はプロポキシル化されたトリメチロールプ
ロパントリアクリラート、プロポキシル化されたグリセ
ロールトリアクリラート、トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌラートトリアクリラート並びにそれらの
互いの混合物類である。このような化合物は、とりわ
け、“Strahlenhaertung”, Curt R. Vincentzu Verlag
,Hannover ,p.83-92 (1996)から十分に知られている。
【0101】これらの新規なDPPポリマー類は、通
常、一般に既知の方法、例えば重合反応、すなわち、重
合(熱又は光化学)、重縮合又は重付加、又はポリマー
−類似の反応、すなわち、適切な反応性基を有する新規
なDPP化合物類と、既に得られ、順次反応性基を含む
ポリマー類との反応(グラフト法)のいずれかによって
製造される。光化学重合は、特にQがアクリル又はメタ
クリルの基である場合に好ましい。
【0102】現在までの研究結果により、全ての既知の
種類の重合反応は、新規なDPP化合物類(DPPモノ
マー類)で行われる。例えば、反応性基がC=C結合を
含むDPPモノマー類から、ビニルポリマー類、アリル
ポリマー類、ビニルエステルポリマー類、ビニルアミド
ポリマー類、酢酸ビニルポリマー類又はビニルケトンポ
リマー類;反応性基がヘテロ原子を含む一官能性DPP
モノマー類から、ポリアルデヒド類、ポリイソシアナー
ト類、ポリエポキシド類、ポリエーテル類、ポリアセト
ン類又はポリラクタム類;及び、反応性基がヘテロ原子
を含む二官能性DPPモノマー類から、重合縮合を経
て、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリイミド類又は
ポリカーボネート類、及び、重付加を経て、ポリエポキ
シド類、ポリウレタン類又はポリイミド類を製造するこ
とが可能であり、重合は、例えば、遊離基、カチオン又
はアニオン重合、配位重合又は基転移重合である。
【0103】新規なDPPモノマー類Iから出発するD
PPポリマー類製造の典型的な例は、(a)DPPアク
リラート類又はDPPメタクリラート類、すなわちDP
P(I)(ここで、Qは、アクリル又はメタクリルの基
である)の遊離基熱重合、又はDPPアクリラート類又
はDPPメタクリラート類の遊離基光重合による、DP
Pポリアクリラート類又はポリメタクリラート類の製造
のための重合、(b)DPP(I)モノマー類(ここ
で、Qは、ヒドロキシ基及び二酸クロリドである)か
ら、DPPを含むポリエステル類の製造、又はDPP及
びホスゲンからDPPポリカーボネート類の製造のため
の重縮合、(c)DPPジオール類及びジイソシアナー
ト類からDPPポリウレタン類の製造、又はDPPエポ
キシド類及びアミン類からDPPポリエポキシド類の製
造のための重付加、及び、(d)重合類似の反応、例え
ば、DPPモノ−又はジ−エステル基類を含むポリマー
を生成するため、DPPアルコールと、スチレン及びマ
レイン酸無水物から製造されかる無水物基類を含むポリ
マーとの反応である。
【0104】必要な場合、新規なDPPポリマー類は、
添加剤、例えば光安定剤類、抗酸化剤類及びUV吸収剤
類を含んでいてもよく、これらは、実際の重合の間又は
後、例えば、ポリマー加工(押出し加工)の間に加えら
れる。これらの添加剤は、それ自体にも重合反応性基類
を含み、この場合、DPPモノマー類Iと一緒に共重合
される。
【0105】ポリマーの実際の製造は、この技術状態か
ら既知である(とりわけ、Houben-Weyl“Methoden der
Organishcen Chemie”, “Makromokedulare Stoffe”,
Vol.E20,parts 1-3 (1986, 1987)に記載されている)。
【0106】Qが、−CH=CH2、アクリラート又は
メタクリラートの基である場合、重合は、例えば、光化
学的に行われ、通常の光重合開始剤の一つ(参照:例え
ば、“Chemistry & Technology of UV &EB Formulation
s for Coatings, Inks and Paints, Vol.3: Photoiniti
ators for Free Radical and Cationic Polymerizaitio
n” 1991, p.1115-325)が、一般に、用いられる全ての
モノマーの総量に基づいて、典型的には0.5〜5重量
%の範囲の量で反応混合物に加えられる。
【0107】あらゆる種類の成形製品、被覆物及びレリ
ーフ画像又はレリーフ構造は、化学線照射の作用によっ
て、新規なモノマーのDPP(I)から製造される。化
学線照射は、γ−放射線〜UV付近の領域で変動し得
る。用いられる放射は、一般に、用いられる光重合開始
剤の吸収に実質的に依存している。UV〜可視領域の電
磁照射を用いるのが好ましい。適切な照射源は既知であ
る。これらは、例えば、ランプ又はレーザーであり得
る。UVランプ(水銀ランプ)又はUVレーザーは好ま
しい。照射時間は、一般に、とりわけ、用いられる光源
の種類によって異なり、数時間〜数分又は数秒である。
【0108】新規なモノマーのDPP(I)は、ポリマ
ーフィルムを製造するのに特に好適に用いられ、被覆層
は、最終用途の必要条件により異なるが、5〜500μ
mの範囲にすることが可能である。
【0109】かくして、本発明のもう一つの好ましい実
施態様は、上記のジケトピロロピロールI、又は (A):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、
(a):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、ジケ
トピロロピロールIの100〜1重量%、好適には95
〜20重量%、特に好適には90〜40重量%、及び
(b):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、式
(V):
【0110】
【化38】
【0111】(式中、A及びBは、上記と同義であり、
1 5は、多反応性基を含む基であり、そしてR1 6は、C
1−C6アルキル、下記式:
【0112】
【化39】
【0113】の基(ここで、R7は、上記と同義であ
る)又はR1 5である)のジケトピロロピロールの0〜9
9重量%、好適には5〜80重量%、特に好適には10
〜60重量%からなる混合物の0.5〜20重量、好適
には1〜10重量%、並びに (B):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、ジケ
トピロロピロールI及びVと共重合し得るモノマーの9
9.5〜80重量%、好適には99〜90重量%(ここ
で、(A)と(B)の合計及び(a)と(b)の合計
は、それぞれ100重量%までになる)からなる混合物
の少なくとも1種を重合させることにより得ることがで
きるピロロピロール類Iに基づくポリマー類に関する。
【0114】本発明のもう一つの好ましい実施態様は、
これらの本発明のポリマー類を製造するための方法であ
って、上記のジケトピロロピロールI、又は (A):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、
(a):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、ジケ
トピロロピロールIの100〜1重量%、好適には95
〜20重量%、特に好適には90〜40重量%、及び
(b):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、請求
項4記載の式(V)のジケトピロロピロールの0〜99
重量%、好適には5〜80重量%、特に好適には10〜
60重量%からなる混合物の0.5〜20、好適には1
〜10重量%、並びに (B):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、ジケ
トピロロピロールI及びVと共重合し得るモノマーの9
9.5〜80重量%、好適には99〜90重量%(ここ
で、(A)と(B)の合計及び(a)と(b)の合計
は、それぞれ100重量%までになる)からなる混合物
の少なくとも1種を重合させることを特徴とする方法に
関する。
【0115】本発明のもう一つの好ましい実施態様は、 (A):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、
(a):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、ジケ
トピロロピロールIの100〜1重量%、好適には95
〜20重量%、特に好適には90〜40重量%、及び
(b):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、請求
項4記載の式(V)のジケトピロロピロールの0〜99
重量%、好適には5〜80重量%、特に好適には10〜
60重量%からなる混合物の0.5〜20、好適には1
〜10重量%、並びに (B):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、ジケ
トピロロピロールI及びVと共重合し得るモノマーの9
9.5〜80重量%、好適には99〜90重量%(ここ
で、(A)と(B)の合計及び(a)と(b)の合計
は、それぞれ100重量%までになる)からなる混合物
に関する。
【0116】重合反応性基類は、例えば、アクリラート
基類のような重合可能な基類、又はヒドロキシクロリド
又は酸クロリドの基のような重縮合可能な基類、又はエ
ポキシ、ヒドロキシ又はイソシアナート基類のような重
付加が可能な基類であると理解されるものである。
【0117】R1 5は、好適には、式(VI)又は(VI
I):
【0118】
【化40】
【0119】〔式中、m及びnは、それぞれ互いに独立
して、0〜12、例えば0、1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12の整数であり、m及びn
は、m+nの総計が少なくとも4であるように好適に選
ばれ、t及びvは、それぞれ互いに独立して、0又は1
であり、式(VII)のR1 5は、特に好適には、−(C
2)n−O−CO−CH=CH2(ここで、n≧4、nは
好適には4〜6の整数、特に6である)及び−(CH2
−CH2−O)m−CO−CH=CH2(ここで、m=1、
2、3、4、5、好適には2である)である〕の基であ
り、
【0120】Uは、C2−C1 8アルキレン(これは、非
中断又は−O−及び/若しくは−S−、−NH−、フェ
ニレン、−COO−、−CONH−、下記式:
【0121】
【化41】
【0122】(式中、R1 7は、水素又はメチルである)
の基により1回又は2回以上中断されている)、中断さ
れたC2−C1 8アルキレン、好適にはC4−C1 8アルキレ
ンであり、Lは、下記式:
【0123】
【化42】
【0124】の基、−Si(Hal)2−、−Si(OC
25)2−、−Si(OCOCH3)2−、−CH2−CH
(OH)−又は−CH(CN)であり、そしてWは、−
O−、−NH−、−COO−、フェニレン、下記式:
【0125】
【化43】
【0126】の基、好適にはパラ置換体、−Si(Ha
l)2−、−Si(OC25)2−、−Si(OCOCH3)
2−(ここで、Halは上記と同義であり、好適にはク
ロロである)であり、そしてQは上記と同義である〕の
基である。
【0127】式(V)の化合物の置換基は、式(I)及
び式(V)の化合物が異なるように選ばれる。
【0128】特に重要なジケトピロロピロールは、式
(V)〔ここで、R1 5は、式(VIII):
【0129】
【化44】
【0130】(式中、Uは、C4−C1 2アルキレン(こ
れは、非中断又は−O−によって1、2又は3回及び/
又は−S−、−NH、下記式:
【0131】
【化45】
【0132】の基によって1回中断されている)であ
り、v及びR1 7は上記と同義であり、Qは、−OH、−
CH=CH2、−C(CH3)=CH2、−CO−CH=
CH2又は−CO−C(CH3)=CH2であり、Uは、
好適には、−(CH2)q−(ここで、qは、6、7、
8、9、10、11及び12のような6〜12の整数で
ある)、−(CH2CH2O)2−CH2CH2−又は下記
式:
【0133】
【化46】
【0134】の基であり、R1 6は、好適にはCH3又は
1 5、そして同じ好ましい意義がR1 5にも適用される)
の基である〕のそれらである。
【0135】式(V)(ここで、R1 5は、式(VI)又は
(VII)の基であり、R1 6は、C1−C6アルキル又は下
記式:
【0136】
【化47】
【0137】の基である)のジケトピロロピロールは、
式(IX):
【0138】
【化48】
【0139】〔式中、Rは、一般に、標準の脱離基RO
H(ここで、Rは、好適にはC1−C4アルキルである)
を形成するように選ばれる〕のピロリノンを、式
(X):B−CN(ここで、A及びBは、上記と同義で
ある)のニトリルと反応させ、下記式:
【0140】
【化49】
【0141】のジケトピロロピロールを得て、次いで、
後者を、式(XI)、すなわち、R1 5Hal、又は、式
(VII)の基のLが−CH2−CH(OH)−の場合に
は、式(XII):
【0142】
【化50】
【0143】(上記式中、R1 6、U、W、Q及びvは、
上記と同義であり、Halは、好適にはクロロ又はブロ
モである)の化合物と反応させることにより、好適に製
造される。
【0144】遊離体の相互の比、温度などのような反応
条件は、例えば、米国特許第4,778,899号明細書に記載
されている方法に準じて選ばれるため、ここでは詳細を
省略する。
【0145】一般の類似の方法で、式(V)(ここで、
1 5及びR1 6は同一である)のジケトピロロピロール類
は、本発明の好ましい実施態様において、式(III
a):
【0146】
【化51】
【0147】のジケトピロロピロール(例えば、米国特
許第4,579,949号明細書に記載されている方法によって
得られる)から出発して、式(XI)又は(XII)の化合
物の相当量を用いて得られる。
【0148】本発明の別の好適な実施態様において、式
(V)(ここで、Qは、例えば、−CO−CH=CH2
又は−CO−C(CH3)=CH2であり、そしてvは1
である)のジケトピロロピロールは、式(V)(ここ
で、QはOHである)のジケトピロロピロールを、アク
リル酸クロリド又はメタクリル酸クロリドと反応させて
製造される。一般的類似の方法で、Q又はW−Qとし
て、例えば、基:−Si(Cl)2−CH=CH2、−S
i(OC25)2−CH=CH2、−Si(OCOCH3)2
−CH=CH2、−CONHR6、−COOR6などを導
入することも可能である。
【0149】式(IX)のピロリノンは、それ自体既知の
方法、例えば、米国特許第4,778,899号明細書に記載の
ように、式(XIII):
【0150】
【化52】
【0151】(式中、A及びRは、上記と同義である)
の化合物をアンモニウム塩を用いて、下記式:
【0152】
【化53】
【0153】のピロリノンに環化し、一般に既知方法を
用いて、式:R1 6Hal(ここで、R1 6は、C1−C6
ルキル又は下記式:
【0154】
【化54】
【0155】の基(ここで、R7は、上記と同義であ
る)である)の化合物と更に反応させて得られる。
【0156】式(X)、(XI)、(XII)、(IIIa)及
び(XIII)の化合物類は既知であるか、又は一般に既知
の方法に準じて製造される。
【0157】本発明のもう一つの実施態様は、ポリマー
製造のための新規な混合物の用途に関する。
【0158】別の観点で、本発明は、高分子量有機材料
類の着色のため、装飾的化粧品の配合物類のため、イン
キ類、印刷インキ類、ペイントシステム類、特に自動車
ラッカー類及び光感受性被覆類、光−及び電気伝導性ポ
リマー類、蛍光増白剤類、光電池集合体類、着色ホトレ
ジスト並びに分散染料類の製造のための用途に関する。
【0159】本発明により製造されたDPPポリマー類
は、高分子量有機材料類、例えば繊維、ガラス、セラミ
ックスを含む、生物ポリマー類、プラスチック材料類の
着色のため、装飾的化粧品の配合物類のため、インキ
類、印刷インキ類、ペイントシステム類、特に自動車ラ
ッカー類及び光感受性被覆類、光−及び電気伝導性ポリ
マー類、蛍光増白剤類、光電池集合体類、着色ホトレジ
スト並びに分散染料類の製造ために適切であり、本発明
のジケトピロロピロールは、生物医学の分野、例えば、
診断剤の調製、及び衝撃及び非衝撃印刷並びに一般の写
真/複製の分野にも用いられる。
【0160】新規なDPPポリマー類で着色される適切
な高分子量有機材料類の例示的な例は、ビニルポリマー
類、例えば、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレ
ン、ポリ−p−メチルスチレン、ポリ−p−ヒドロキシ
スチレン、ポリ−p−ヒドロキシフェニルスチレン、ポ
リメチルメタクリラート及びポリアクリルアミド、並び
に相当するメタクリル化合物類、ポリメチルマレアー
ト、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、
ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリメチ
ルビニルエーテル及びポリブチルビニルエーテル;マレ
インイミド及び/又はマレイン酸無水物から誘導される
ポリマー類、例えば、マレイン酸無水物とスチレンのコ
ポリマー類;ポリビニルピロリドン;ABS;ASA;
ポリアミド類;ポリイミド類;ポリアミドイミド類;ポ
リスルホン類;ポリエーテルスルホン類;ポリフェニレ
ンオキシド類;ポリウレタン類;ポリウレア類;ポリカ
ーボネート類;ポリアリーレン類;ポリアリーレンスル
フィド類;ポリエポキシド類;ポリオレフィン類;例え
ば、ポリエチレン及びポリプロピレン;ポリアルカジエ
ン類;生物ポリマー類及びその誘導体類、例えば、セル
ロース、セルロースエーテル類及びセルロースエステル
類、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢
酸セルロース及び酪酸セルロース、澱粉、キチン、キト
ーサン、ゼラチン、ゼイン;天然樹脂類;合成樹脂類、
例えば、アルキド樹脂類、アクリル樹脂類、フェノール
樹脂類、エポキシ樹脂類、アミノホルムアルデヒド樹脂
類、例えば、ウレア/ホルムアルデヒド樹脂類及びメラ
ミン/ホルムアルデヒド樹脂類;ゴム;カゼイン;シリ
コーン及びシリコーン樹脂類;弾性ゴム、塩素化ゴム;
及び、例えば、ペイントシステムで結合剤類として用い
られるポリマー類、例えば、ホルムアルデヒド及びアセ
トアルデヒドのようなC1−C6アルデヒドから誘導され
るノボラック及び二核又は単核、好適には単核の、所望
により、一つ又は二つのC1−C9アルキル基、一つ又は
二つのハロゲン原子又はフェニル環によって置換された
フェノール、例えば、o−、m−又はp−クレゾール、
キシレノール、p−tert−ブチルフェノール、o−、m
−又はp−ノニルフェノール、p−クロロフェノール又
はp−フェニルフェノール、又は一つ以上のフェノール
性基を含む化合物、典型的にはレゾルシノール、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン又は2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパンから誘導されるノ
ボラック;並びに上記の材料類の適切な混合物である。
【0161】特にペイントシステム、印刷インキ又はイ
ンキ製造用のための、特に好ましい高分子量有機材料類
は、例えば、エチルセルロース類、ニトロセルロース、
酢酸セルロース及び酪酸セルロースのような、セルロー
スエーテル類及びセルロースエステル類、天然樹脂類又
は合成樹脂類(重合又は縮合樹脂類)、例えばアミノプ
ラスト類、特にウレア/ホルムアルデヒド樹脂類及びメ
ラミン/ホルムアルデヒド樹脂類、アルキド樹脂類、フ
ェノール性プラスチック類、ポリカーボネート類、ポリ
オレフィン類、ポリスチレン類、ポリ塩化ビニル、ポリ
アミド類、ポリウレタン類、ポリエステル類、ABS、
ASA、ポリフェニレンオキシド類、ゴム、カゼイン、
シリコーン及びシリコーン樹脂類並びに相互の可能な混
合物である。
【0162】高分子量有機材料類を、フィルム形成体と
して、例えば、ボイル亜麻仁油、ニトロセルロース、ア
ルキド樹脂類、フェノール樹脂類、メラミン/ホルムア
ルデヒド樹脂類及びウレア/ホルムアルデヒド樹脂類並
びにアクリル樹脂類のように溶解した形で用いることも
可能である。
【0163】上記の高分子量有機化合物は、単独又は混
合して、例えば、顆粒類、プラスチックコンパウンド
類、溶融物類として、又は、特に紡糸液、ペイントシス
テム、被覆配合物、インキ又は印刷インキ用に溶液類の
形で用いられる。
【0164】本発明の好ましい実施態様において、新規
なDPPポリマー類は、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、
及び、特にポリエチレン及びポリプロピレンのようなポ
リオレフィン類の練りこみ着色用、及び粉体被覆類、イ
ンキ類、印刷インキ類及びペイント類を含むペイントシ
ステム類の製造用に用いられる。
【0165】ペイントシステム類のための好ましい結合
剤類の例は、アルキド/メラミン表面塗装樹脂類、アク
リル/メラミン表面塗装樹脂類、酢酸セルロース/酪酸
セルロースペイント類及びポリイソシアナートで架橋さ
れたアクリル樹脂類に基づいた二液性ペイント類が挙げ
られる。
【0166】現在までの研究結果により、新規なDPP
ポリマー類は、着色される材料に、最終用途の必要条件
により異なるが、所望の何れかの量で加えられる。高分
子量有機材料類の場合、例えば、新規なDPPポリマー
類は、高分子量有機材料類の全量に基づいて、0.01
〜40重量%、好適には0.1〜20重量%の範囲の量
で用いられる。
【0167】高分子量有機材料類は、通常、新規なDP
Pポリマー類が、所望によりマスターバッチの形で、通
常の適切な機器、例えば、押出し機、ロールミル、ミキ
シング又はミーリング装置を用いて、高分子量有機材料
に混ぜ合わされて、該ポリマーで着色される。このよう
に処理された材料は、次いで、それ自体が既知の方法、
例えば、カレンダ加工、成形、押出し加工、被覆、注型
又は射出成形によって、所望の最終形態にされる。
【0168】本発明の特に好ましい実施態様において、
アクリラート又はメタクリラート基のような光硬化し得
る基を含むDPP(I)、又は上記の種類のDPP
(I)とDPP(V)との混合物を、溶媒の存在又は不
存在下に、後者の場合には、例えば、溶融又は融解のい
ずれかによって、他の光硬化性モノマー中に溶解し、次
いで、それらを相当する光重合開始剤と混合すること、
及びそれらで適切な基質を被覆することが可能であり、
被覆物は、化学線照射、好適にはUV照射によって、硬
化、すなわち重合される。
【0169】本発明の別の好ましい実施態様において、
新規なDPPモノマー類は、他のモノマーと一緒に押出
し機、特に上記のポリマー類の製造に通常用いられる押
出し機(とりわけ、欧州特許第A337,951号明細書に記
載の加工法に準じた、反応性押出し機)中で重合反応さ
せられる。この方法で製造されたコポリマー類は、一般
に、これまでに記載した新規なDPPポリマー類及び高
分子量有機材料類の混合物と同一の用途分野を有してい
る。
【0170】非脆性の成形品の製造又は脆性を減ずるた
めには、成形に先立って、所謂、可塑剤類が高分子量有
機材料に加えられる。これらの可塑剤類は、例えば、リ
ン酸、フタール酸及びセバシン酸のエステル類である。
可塑剤類は、新規なDPPポリマー類で高分子量物質を
着色する前、間又は後に加えられる。
【0171】異なる色調を得るためには、新規なDPP
ポリマー類は、所望の量で、充填剤類、透明及び不透明
な白、着色及び/又は黒の顔料類及び通常の光沢顔料類
と混和して好都合に加えられる。
【0172】ペイントシステム類、被覆配合物類、イン
キ類及び印刷インキ類を製造するためには、相当する高
分子量有機材料類、例えば、結合剤類、合成樹脂分散剤
類など、及び新規なDPPポリマー類は、一般に、共通
の溶媒又は混合溶媒中で、所望により、通常の添加剤
類、例えば、充填剤類、ペイント補助剤類、乾燥剤類、
可塑剤類及び/又は補助顔料類と一緒に分散又は溶解さ
れる。これは、それぞれの成分を、単独又は幾つかを一
緒にして全ての成分を集め、又はそれらの全部を一度に
加えることによって、分散又は溶解して達成される。
【0173】印刷の応用面には、全ての通常の工業印刷
法、例えば、スクリーン印刷、輪転グラビア印刷、ブロ
ンズ印刷、フレキソ印刷及びオフセット印刷が用いられ
る。
【0174】したがって、別の実施態様において、本発
明は、本発明のポリマーを用いて製造した着色された高
分子有機材料類、装飾的化粧品類、インキ類、印刷イン
キ類、ペイントシステム類、特に自動車のラッカー及び
感光性被覆物類、光及び電気伝導性ポリマー類、蛍光増
白剤類、光電池集合体類、着色ホトレジスト類及び分散
ペイント類の配合物類、好適には着色した高分子量有機
材料類及びペイントシステム類、特に好適には自動車の
ペイント及び感光性被覆物に関する。
【0175】本発明により、新規なDPPモノマー類I
に基づいて製造したポリマー類及びコポリマー類は、現
在の技術状態の相当するポリマー類と比較して光安定性
が改善されている。
【0176】
【実施例】
実施例1:DPP誘導体ピグメントレッド3067E
(米国特許第4,579,949号明細書の実施例1によって得
られる)14.42g(0.05mol)及びヒドロキノン
0.12g(p−ビニルベンジルクロリド(VBC)中
0.5%)を、窒素ガスの雰囲気下、ジメチルホルムア
ミド(DMF)の180ml中で、撹拌しながら、120
〜125℃の範囲の温度で加熱した。生成した暗赤色の
ペースト状懸濁液(内温122℃)に、250℃で乾燥
した炭酸カリウム20.73g(0.150mol)を加
えた。次いで、DMFの20mlで希釈したVBCの2
2.90g(0.150mol)を、30分かけて滴下し
た。添加の終了後、顕著に比較的液状の暗赤色懸濁液を
120〜125℃で撹拌した。(VBCの添加から)2
時間40分の反応後、反応混合物を室温に冷やし、ポリ
ケイ酸(Ciba Specialty Chemicalsの製品、HYFLO(商
標) Supercel)を濾過助剤としてフィルターで濾過し
た。濾液を60℃で減圧下に濃縮し、橙色の生成物は小
塊状として沈殿した。少量の暗褐色の油状物を含む粗生
成物を、還流条件下にエタノール400mlと混合し、非
常に微細な懸濁液を得た。懸濁液を氷水で冷やした後、
淡橙色の生成物を濾取し、冷エタノールで洗い、減圧下
に50〜60℃で乾燥した。粗生成物をDMFから2回
再結晶した。DPP(I)(A=B=Ph、R1=R2
−CH2−(p−Ph)−CH=CH2)の収量:23.
98g(92.1%)、融点:120℃(融解の間に自
然に重合した)。
【0177】実施例2:(a)原料化合物の製造 米国特許第4,778,899号明細書の実施例4に記載の方法
に準じて製造したピロリノン:
【0178】
【化55】
【0179】の29.8g(0.12mol)及びp−ク
ロロベンゾニトリル18.16g(0.132mol)
を、窒素ガスを通気した反応容器に入れ、次いで2−メ
チル−1−ペンタノール180mlを加えた。この混合物
を、透明な淡褐色溶液が得られるまで約30分間110
〜115℃に加熱した。次いで、水酸化ナトリウム飽和
溶液中の30%ナトリウムメチラート12.96g
(0.24mol)を、510〜520回転/分の撹拌速
度で撹拌しながら、2時間かけて加え、同時に、形成さ
れたメタノール/エタノールの混合溶媒を留去した。反
応混合物を同じ温度で約1時間撹拌した後、室温に冷却
した。メタノール500mlを加えた後、酢酸57.7g
(0.96mol)を加えて混合液を酸性にした。生成し
た濃厚なペーストを激しく撹拌して、約3分後に、強烈
な橙赤色の生成物を沈殿させた。生成物をメタノール1
00ml及び水150mlで希釈し、橙赤色の懸濁液を濾過
した。フィルターケーキを3回に分けたメタノール15
0mlで洗い、60〜70℃のオーブンで一夜減圧乾燥し
て、下記式:
【0180】
【化56】
【0181】のジケトピロロピロール25.53g(理
論量の63.2%)を得た。
【0182】(b)上記の(a)で製したDPP誘導体
16.85g(0.05mol)及びDMFの180ml
を、窒素ガスの雰囲気下、120〜125℃に加熱し
た。得られた暗赤色の懸濁液に、250℃で乾燥した炭
酸カリウム6.91g(0.05mol)、次いで、ヒド
ロキノン0.04g(VBC中0.5%)を加えた。D
MFの10mlで希釈したVBCの11.45g(0.0
75mol)を、30分かけて、内温124℃で滴下し
た。VBCの添加終了後、高度に液状になった暗赤色の
懸濁液を120〜125℃で撹拌した。2時間25分後
(VBCの添加から)、もはやDPPは検出できなかっ
た。更に20分後、暗赤色の懸濁液を室温に冷やし、ポ
リケイ酸を濾過助剤として濾過し(実施例1参照)、6
0℃で減圧下に完全に濃縮した。得られた暗赤色の油状
物質をエタノール400mlに溶解した。冷却中に生じた
懸濁液を氷水で冷やし、濾取して、冷エタノールで洗
い、減圧下に40〜50℃で乾燥した。暗赤色をした新
しい生成物をエタノールから再結晶した。DPP(I)
(A=Ph、B=p−Cl−Ph、R2=Me、R1=C
H−(p−Ph)−CH=CH2)収量:13.07g
(57.7%)、融点:130℃(溶融している間に同
時に重合した)。 元素分析: 計算値:C,74.25;H,4.67;N,6.18;Cl,7.83。 実験値:C,73.98;H,4.71;N,6.14;Cl,7.76。
【0183】実施例3:光化学重合によるポリマーの製
造 市販のアクリルモノマー混合物(約80%、1,6−ヘ
キサンジオールジアクリラート溶液、BASF社の製品:LA
ROMER(商標) EA81)の88.8部よりなる光硬化組成
物3g、実施例1で製造したDPPモノマー5部、光重
合開始剤I(ビス−アシルホスフィンオキシド型)の
1.55部、及び第二の光重合開始剤II(Ciba Special
ty Chemicals社の製品、IRGACURE(商標)184、α−ヒ
ドロキシアルキルフェノン)の4.65部を、最初に4
〜5分間、188℃に加熱した。次いで、この混合物
を、更に5〜6分間、188℃に加熱し、固形物がほと
んど見えなくなるまで再び撹拌した。揮発性成分を減圧
下に留去し、反応混合物を、更に2〜3分間、188℃
に加熱した。
【0184】50μmコーティングナイフを用い、予め
処理されたアルミニウムプレートにフィルムを引き伸ば
し、HnleUVランプを用いて照射した(強度51〜53
%、距離19〜20cm)。25秒間の照射後、鮮黄色フ
ィルムが硬化した。
【0185】実施例4:ATLAS Weather-O-meter TypeCl
35による光安定性テスト テストの特性データ: 420μmでの装置の操作能力 :0.92W/m2 0.92W/m2でのキセノンバーナの操作能力 :3000W 時間当りの照射サイクル :90.4 420nmでのkJ/m2における照射サイクル :299.4kJ/m2 照射の型 :継続法 暗室標準温度 :62℃ テスト室温 :43±3℃ 相対雰囲気湿度 :50±5%
【0186】それぞれの照射後の光学密度を、Weather-
O-meterで測定して、光安定性を評価し、装置中でのx
時間後の光学密度(O.D.)を、最初のそれの%で表
わした。この配合物は、1000時間後に約80%の
O.D.を生じ、優れた光安定性を有していた。
【0187】実施例5:式(V)のDPP誘導体の製造 (a)式(III)(A=B=フェニル、R1 4=水素)の
ジケトピロロピロール(米国特許第4,579,949号明細書
の実施例1に記載の方法で得られる)34.60g
(0.12mol)、炭酸カリウム(350℃で乾燥し
た)49.76g(0.36mol)及び新たに蒸留した
ジメチルホルムアミド600mlを、窒素ガスの雰囲気
下、130−135℃に加熱した。激しく撹拌しなが
ら、95%6−クロロ−1−ヘキサノール51.80g
(0.36mol)を、約10分かけて、この温度で滴下
した。添加終了後、暗赤色の懸濁液を、更に2時間13
0〜135℃、次いで室温で一夜撹拌した。懸濁してい
る固形物(KCl、K2CO3)を含む暗赤色溶液を濾過
し、フィルターケーキをDMFの25mlで3回洗浄し
た。十分に撹拌しながら、濾液を蒸留水2リットル中に
注加し、橙色の生成物を沈殿させた。この混合物を沸騰
するまで加熱し、94℃で濾過した。フィルターに残っ
ている粘着性の赤色物質をエタノール800mlに溶解
し、約300mlまで濃縮し、一夜放置した。氷水で冷や
した後、沈殿した橙色の生成物を濾取し、エタノールか
ら再結晶して、式(V)(A=B=フェニル、R1 5=R
1 6=−(CH2)6−OH、t=v=0、U=C6アルキレ
ン、Q=−OH)の橙色結晶性生成物15.1g(理論
量の26.5%)を得た。
【0188】(b)上記の(a)で製造した生成物1
9.55g(0.04mol)、フェノチアジン0.04g
(0.2mmol)及びジクロロエタン380mlを、窒素ガ
スの雰囲気下に還流した。濁った橙色溶液に、還流(8
0℃)と撹拌を行いながら、アクリル酸クロリド14.
48g(0.16mol)を約30分かけて滴下した。添
加の終了後、この混合物に、ジクロロエタン20mlを流
し込んだ。撹拌しながら、黄橙色溶液を7時間還流し、
室温に冷やし、一夜放置した。橙赤色の極く僅かに粘稠
な溶液を分液漏斗に入れ、5%水酸化ナトリウム溶液1
00mlで5回、脱イオン水で2回洗浄し、MgSO4
2Oで乾燥して濾過した。橙赤色の透明な濾液を、ロ
ータリエバポレーターで完全に濃縮した。残留した赤色
の油状物質は一夜で固化し、固形物をエタノールから再
結晶して、79.7〜80.1℃の融点を有する下記
式:
【0189】
【化57】
【0190】の結晶性生成物23.1g(理論量の9
6.7%)を得た。
【0191】実施例6:それぞれの配合物5gを製造し
た。それぞれの成分を試験管に入れてガラス棒で撹拌
し、次いで、撹拌によって、透明な橙赤色の粘稠な溶液
が得られるまで140℃に加熱した。50μmコーティ
ングナイフを用い、予め処理されたアルミニウムプレー
トにフィルムを引き伸ばし、Hnle UVランプを用いて
照射を行った。条件:容量約92.5mW/cm2、強度50
〜52%、距離19〜20cm。以下の表に、原料化合物
の量及び反応条件のいくつかを示した。
【0192】
【表1】
【0193】使用したモノマーIは、LAROMERR ER81
(参照:実施例3);PlIは、光重合開始剤Iを意味
する;実施例3の光重合開始剤Iを用いた。PlIIは、
光重合開始剤IIを意味する;実施例3の光重合開始剤II
を用いた。色差ΔE* a bをWeather-O-meterで測定し、
最初に、照射前のCIE表色系(国際照明委員会:Comm
ission Inernationale de l'eclairage)の色値L* 1
* 1、b* 1を決定し、照射の1000時間後、変化した
色値L* 2、a* 2、b* 2を決定した。色差ΔE*a bは、次
式より得た。
【0194】
【数1】
【0195】ここで、ΔL*=L* 2−L* 1;Δa*=a* 2
−a* 1;Δb*=b* 2−b* 1
【0196】ポットライフ(pot life)は、それぞれの
混合物が重合が行われる前(早期)に加工され得る時間
である。
【0197】総括すると、混合物は、優れた加工特性及
び同時に非常に短い光硬化時間を有している。更に、色
差ΔE* a bは光安定性の尺度である。したがって、光安
定性が良ければ良いほど、色差ΔE* a bは低くなる。上
記の色差(配合物9及び11)は非常に良い値である。
【0198】以下の実施例は全て、窒素保護ガス雰囲気
下で行った。
【0199】実施例7:VBCの91.6g、酢酸ナト
リウム16.4g及び酢酸エチル400mlを含む、40
℃に加熱された混合物に、40%過酢酸171.1g
を、40分かけて滴下した。水浴を用いて、反応温度が
45℃を超えないように調節した。反応の経過をガスク
ロマトグラフィで調べた。3時間後に反応を停止し(生
成物量70〜75%)、反応混合物に、直ちに10%炭
酸水素ナトリウム溶液を加え(総量で1リットル)、大
量の泡の形成が認められなくなるまで振盪して後処理し
た。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、ロー
タリエバポレーターで濾液を濃縮した。粗生成物を高真
空蒸留で精製した。収率:50%(蒸留後)、純度(G
C):99%。
【0200】実施例8:市販のDPP顔料〔式(I)
(A=B=フェニル、R1=R2=H)を原料とする〕2
8.8g及びDMF750mgよりなる、80℃に加熱し
た懸濁液に、炭酸カリウム41.5gを加え、この混合
物を5分間撹拌した。次いで、実施例7のエポキシ化合
物50.6gを、5分かけて滴下した。反応混合物を8
0℃で4時間撹拌し、同温度で、濾過助剤を用いたフィ
ルター(参照:実施例1)を通して濾過した。濾液を高
真空中で濃縮した。ペースト状の残渣に、撹拌しながら
酢酸エチル900mlを加え、得られた懸濁液を一夜放置
した。次いで、濾取し、真空デシケーター中で60℃で
乾燥した。収量:39.0g(理論量の69%);融
点:188℃。
【0201】実施例9:実施例8のエポキシ−置換DP
P誘導体19.3g、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル420g及び50%Sn(BF4)2水溶液0.
3mlよりなる混合物を110℃で1時間加熱した。次い
で、得られた溶液を減圧下に濃縮し、濃縮液をエタノー
ル100mlに溶解し、氷水で冷やして沈殿を生じさせ
た。濾過後、濾取物をエタノールから再結晶した。収
量:19.2g(70%);融点:85〜90℃。
【0202】実施例10:実施例9で得られた生成物1
5.8g、チオジフェニルアミン10mg及びジクロロエ
タン100mlの混合物を、80〜85℃の範囲の温度で
加熱した。次いで、アクリル酸クロリド7.24gを、
1時間かけて滴下した。80〜85℃で4.5時間撹拌
した後、室温に冷やして反応を停止した。この混合物を
分液漏斗に入れ、1N NaOHの100mlづつで3回、
脱イオン水の100mlづつで3回洗浄した。有機相を硫
酸マグネシウムで乾燥して濾過し、エバポレーターを用
いて、濾液を完全に濃縮した。油状の残渣をエタノール
100mlに溶解し、エタノール溶液を氷水で2時間冷や
して濾過した。濾取物を冷エタノールで洗い、室温で減
圧下に乾燥した。収量:16.5g(92%);融点:
75〜80℃。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、 R1は、式(II): 【化2】 (式中、 Yは、−CR34−、−SO2−、−CO−、Si(H
    al)2−、−POHal−(ここで、R3及びR4は、
    それぞれ互いに独立して、水素、C1−C4アルキルであ
    り、そしてHalは、ハロゲンである)であり、 Xは、非置換若しくは置換の、炭素環式又は複素環式ア
    リーレン基であり、 Zは、単結合、非中断の、直鎖若しくは分岐C1−C3 0
    アルキレン、又は直鎖若しくは分岐C2−C3 0アルキレ
    ン(これは、複素原子、−CH=CH−、−C≡C−、
    −N=CH−、−CH=N−又は−NH−により1回又
    は2回以上中断されている)であるか、あるいはC5
    1 2シクロアルキレンであり、 Qは、−OH、−SH、−NH2、グリシジル、1,2
    −エポキシエチル、下記式: 【化3】 の基、−CHO、−NCO、−CH=CH2、−C(C
    3)=CH2、−OCO−CH=CH2、−OCO−C
    (CH3)=CH2、−CH2−CH=CH2、−CH2
    OH、−CO−CH=CH2、−CO−C(CH3)=C
    2、C5−C7シクロアルケニル、下記式: 【化4】 の基のいずれか、−CONHR6、−COOR6、−CO
    6(ここで、R6は、水素又はC1−C6アルキルであ
    る)、又は下記式: 【化5】 (上記式中、 sは、1〜6の整数である)の基のいずれかであり、 R2は、C1−C6アルキル、下記式: 【化6】 の基であるか、又はR1と同義であり、 R7は、水素又はC1−C6アルキルである)の基であ
    り、そしてA及びBは、それぞれ互いに独立して、下記
    式: 【化7】 (上記式中、 R8及びR9は、それぞれ互いに独立して、水素、ハロゲ
    ン、C1−C1 8アルキル1−C1 8アルコキシ、C1
    1 8アルキルメルカプト、C1−C1 8アルキルアミノ、
    1−C1 8アルコキシカルボニル、C1−C1 8アルキルア
    ミノカルボニル、−CN、−NO2、トリフルオロメチ
    ル、C5−C6シクロアルキル、−CH=N−(C1−C1
    8アルキル)、下記式: 【化8】 の基、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピペ
    ラジニル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾキサゾリ
    ル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、モルホリ
    ニル、ピペリジニル又はピロピジニルであり、 Gは、−CH2−、−CH(CH3)−、−C(CH3)2
    −、−CH=N−、−N=N−、−O−、−S-、−S
    O−、−SO2−、−CONH−であるか、又は−NR7
    −であり、 R1 0及びR1 1は、それぞれ互いに独立して、水素、ハロ
    ゲン、C1−C6アルキル、C1−C1 8アルコキシ又は−
    CNであり、そしてR1 2及びR1 3は、それぞれ互いに独
    立して、水素、ハロゲン、C1−C6アルキルである)の
    基である)のジケトピロロピロール。
  2. 【請求項2】 請求1記載のジケトピロロピロールIを
    製造するための方法であって、式(III): 【化9】 (式中、 R1 4は、水素又はR2と同義である)のDPP誘導体類
    を、式(IV): 【化10】 (式中、 Y、X、Z及びQは請求項1と同義であり、そしてHa
    lは、ハロゲンである)のハロゲン化化合物類と反応さ
    せることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 ポリマー類を製造するための、請求項1
    記載又は請求項2記載により製造されたジケトピロロピ
    ロールIの用途。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のジケトピロロピロールI
    に基づくポリマーであって、 請求項1記載のジケトピロロピロールI、又は (A):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、
    (a):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、ジケ
    トピロロピロールIの100〜1重量%、好適には95
    〜20重量%、特に好適には90〜40重量%、及び
    (b):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、式
    (V): 【化11】 (式中、 A及びBは、請求項1と同義であり、 R1 5は、多反応性基を含む基であり、そしてR1 6は、C
    1−C6アルキル、下記式: 【化12】 の基(ここで、R7は、請求項1と同義である)又はR1
    5である)のジケトピロロピロールの0〜99重量%、
    好適には5〜80重量%、特に好適には10〜60重量
    %からなる混合物の0.5〜20重量%、好適には1〜
    10重量%、並びに (B):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、ジケ
    トピロロピロールI及びVと共重合し得るモノマーの9
    9.5〜80重量%、好適には99〜90重量%(ここ
    で、(A)と(B)の合計及び(a)と(b)の合計
    は、それぞれ100重量%までになる)からなる混合物
    の少なくとも1種を重合させることにより得ることがで
    きるポリマー。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のポリマーを製造するため
    の方法であって、 請求項1記載のジケトピロロピロールI、又は (A):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、
    (a):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、ジケ
    トピロロピロールIの100〜1重量%、好適には95
    〜20重量%、特に好適には90〜40重量%、及び
    (b):成分(a)及び(b)の合計に基づいて、請求
    項4記載の式(V)のジケトピロロピロールの0〜99
    重量%、好適には5〜80重量%、特に好適には10〜
    60重量%からなる混合物の0.5〜20重量%、好適
    には1〜10重量%、並びに (B):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、ジケ
    トピロロピロールI及びVと共重合し得るモノマーの9
    9.5〜80重量%、好適には99〜90重量%(ここ
    で、(A)と(B)の合計及び(a)と(b)の合計
    は、それぞれ100重量%までになる)からなる混合物
    の少なくとも1種を重合させることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 高分子量有機材料類の着色のため、装飾
    的化粧品の配合物類のため、インキ類、印刷インキ類、
    ペイントシステム類、特に自動車ラッカー類及び光感受
    性被覆類、光−導電性ポリマー類、蛍光増白剤類、光電
    池集合体類、着色ホトレジスト並びに分散染料類の製造
    ための、請求項4記載又は請求項5記載の方法により製
    造されたポリマーの用途。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法により得ることがで
    きる着色高分子量有機材料及びペイントシステム。
  8. 【請求項8】 (A):成分(A)及び(B)の合計に
    基づいて、(a):成分(a)及び(b)の合計に基づ
    いて、ジケトピロロピロールIの100〜1重量%、好
    適には95〜20重量%、特に好適には90〜40重量
    %、及び(b):成分(a)及び(b)の合計に基づい
    て、請求項4記載の式(V)のジケトピロロピロールの
    0〜99重量%、好適には5〜80重量%、特に好適に
    は10〜60重量%からなる混合物の0.5〜20重量
    %、好適には1〜10重量%、並びに (B):成分(A)及び(B)の合計に基づいて、ジケ
    トピロロピロールI及びVと共重合し得るモノマーの9
    9.5〜80重量%、好適には99〜90重量%(ここ
    で、(A)と(B)の合計及び(a)と(b)の合計
    は、それぞれ100重量%までになる)からなる混合
    物。
  9. 【請求項9】 ポリマー類の製造のための、請求項8記
    載の混合物の用途。
  10. 【請求項10】 下記式: 【化13】 のジケトピロロピロール。
JP10213628A 1997-07-30 1998-07-29 重合性ジケトピロロピロール類 Pending JPH1192477A (ja)

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