JPH1192640A - ポリブチレンテレフタレート樹脂成形材料及び成形品 - Google Patents

ポリブチレンテレフタレート樹脂成形材料及び成形品

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JPH1192640A
JPH1192640A JP25518997A JP25518997A JPH1192640A JP H1192640 A JPH1192640 A JP H1192640A JP 25518997 A JP25518997 A JP 25518997A JP 25518997 A JP25518997 A JP 25518997A JP H1192640 A JPH1192640 A JP H1192640A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低反り性、高強度性、高耐熱性を有し、しか
も超音波加工性に優れる成形品を形成することができる
ポリブチレンテレフタレート樹脂成形材料を提供する。 【解決手段】 ポリブチレンテレフタレート樹脂とガラ
ス繊維を含有するポリブチレンテレフタレート樹脂成形
材料に関する。ガラスフレークを配合する。ガラス繊維
によって高強度性、高耐熱性を有する成形品を形成する
ことができる。またガラスフレークによってガラス繊維
の配向度合いを緩和して低反り性を有する成形品を形成
することができる。ガラス繊維の配向度合いを緩和する
材料として超音波を減退させないガラスフレークを用い
ることによって、超音波加工性に優れる成形品を形成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気部品や自動車
用部品などとして用いられる成形品、具体的にはタイマ
ー、スイッチ、リレー、コネクタ、ブレーカ、プラグ等
の構造部品などとして用いられる成形品を形成するため
のポリブチレンテレフタレート樹脂成形材料及びその成
形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリブチレンテレフタレート
樹脂(以下、PBT樹脂と略する)に補強材料としてガ
ラス繊維を配合してポリブチレンテレフタレート樹脂成
形材料(以下、PBT樹脂成形材料と略する)を調製す
ることが行われている。この成形材料はガラス繊維を含
有しているので、ガラス繊維の配向によってPBT樹脂
単独で形成された成形品よりも機械的強度や剛性、及び
荷重たわみ温度(耐熱性)等の性能が向上したガラス繊
維強化成形品を得ることができるのである。
【0003】しかしながら、ガラス繊維の配向度合いが
あまりにも高くなると、成形品に反りが発生し易くなる
ので、ガラス繊維の配向度合いの緩和のために、マイカ
やタルクなどの無機フィラーをPBT樹脂成形材料に配
合することが行われている。またPBT樹脂は結晶性樹
脂であって、これが成形時あるいは成形後に結晶性収縮
を起こすことによっても成形品に反りが発生するので、
PBT樹脂の結晶性収縮の緩和のために、ポリカーボネ
ート(以下、PC樹脂と略す)などの非結晶性樹脂やポ
リエチレンテレフタレート樹脂(以下、PET樹脂と略
す)などのPBT樹脂よりも結晶化温度の高い結晶性樹
脂を配合してPBT樹脂成形材料のアロイ化を図ること
が行われている。つまり、PBT樹脂成形材料に非結晶
性樹脂やPBT樹脂よりも結晶化温度の高い結晶性樹脂
を配合することによって、PBT樹脂の結晶化温度(成
形温度)でPBT樹脂成形材料を成形しても成形品に非
晶質部分を残存させることができ、この非晶質部分でP
BT樹脂の結晶性収縮を緩和して成形品の反りの発生を
防止することができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のPB
T樹脂成形材料で形成される成形品は、マイカやタルク
などの無機フィラーや非結晶性樹脂やPBT樹脂よりも
結晶化温度の高い結晶性樹脂を含有しているので、これ
らが超音波を減退させることになり、従って、複数個の
成形品を超音波で融着して接合しても融着接合部分の強
度を高くすることができず、超音波加工性が低いという
問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、低反り性、高強度性、高耐熱性を有し、しかも超
音波加工性に優れる成形品を形成することができるポリ
ブチレンテレフタレート樹脂成形材料を提供することを
目的とするものであり、また低反り性、高強度性、高耐
熱性を有し、しかも超音波加工性に優れる成形品を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のポリブチレンテレフタレート樹脂成形材料は、ポリブ
チレンテレフタレート樹脂とガラス繊維を含有するポリ
ブチレンテレフタレート樹脂成形材料であって、ガラス
フレークを配合して成ることを特徴とするものである。
【0007】また本発明の請求項2に記載のポリブチレ
ンテレフタレート樹脂成形材料は、請求項1の構成に加
えて、ポリエチレンテレフタレート樹脂を配合して成る
ことを特徴とするものである。また本発明の請求項3に
記載のポリブチレンテレフタレート樹脂成形材料は、請
求項1又は2の構成に加えて、難燃剤を配合して成るこ
とを特徴とするものである。
【0008】また本発明の請求項4に記載のポリブチレ
ンテレフタレート樹脂成形材料は、請求項1乃至3のい
ずれかの構成に加えて、ガラスフレークの平均粒径を
0.3〜1.0mmにして成ることを特徴とするもので
ある。また本発明の請求項5に記載のポリブチレンテレ
フタレート樹脂成形材料は、請求項1乃至4のいずれか
の構成に加えて、ガラス繊維/ガラスフレークの重量配
合比を3/7〜7/3にして成ることを特徴とするもの
である。
【0009】また本発明の請求項6に記載のポリブチレ
ンテレフタレート樹脂成形材料は、請求項1乃至5のい
ずれかの構成に加えて、ガラスフレークの配合量を全体
の5〜35重量%にして成ることを特徴とするものであ
る。また本発明の請求項7に記載のポリブチレンテレフ
タレート樹脂成形材料は、請求項1乃至6のいずれかの
構成に加えて、ポリブチレンテレフタレート樹脂/ポリ
エチレンテレフタレート樹脂の重量配合比を6/4〜8
/2にして成ることを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項8に記載の成形品は、請求
項1乃至7のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレ
ート樹脂成形材料を成形して成ることを特徴とするもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明のPBT樹脂成形材料は、PBT樹脂とガ
ラス繊維とガラスフレークを配合混合して調製される。
ガラス繊維としては従来からガラス繊維強化プラスチッ
ク(GFRP)に用いられているものをそのまま使用す
ることができ、その長さは1.5〜3.0mmであるこ
とが好ましい。ガラス繊維の長さが1.5mm未満であ
れば、ガラス繊維による補強効果が小さくなって成形品
の強度が低下する恐れがあり、ガラス繊維の長さが3.
0mmを超えると、成形材料の流れ性が低くなってPB
T樹脂成形材料の成形性が低下する恐れがある。
【0012】またガラス繊維の配合量はPBT樹脂成形
材料の全体に対して5〜35重量%に設定することがで
きる。ガラス繊維の配合量が5重量%未満であれば、ガ
ラス繊維による補強効果が小さくなって成形品の強度が
低下する恐れがあり、ガラス繊維の配合量が35重量%
を超えると、ガラス繊維の配向の影響が大きくなって成
形品に反りが発生する恐れがある。
【0013】ガラスフレークはガラスの薄い膜を粉砕し
て得られる厚さ数μmの鱗片状の材料であって、平均粒
径(PBT樹脂成形材料に配合される多数枚あるいは全
部のガラスフレークの最長粒径の平均値)が0.3〜
1.0mmのものを用いることができる。ガラスフレー
クの平均粒径が0.3mm未満であると、ガラスフレー
クによるガラス繊維の配向度合いの緩和効果を十分に得
ることができず、成形品に反りが発生する恐れがあり、
ガラスフレークの平均粒径が1.0mmを超えると、P
BT樹脂成形材料の流れ性が低くなって成形性が低下す
る恐れがある。
【0014】またガラスフレークの配合量はPBT樹脂
成形材料の全体に対して5〜35重量%に設定すること
ができる。ガラスフレークの配合量が5重量%未満であ
れば、ガラスフレークによるガラス繊維の配向度合いの
緩和効果を十分に得ることができず、成形品に反りが発
生する恐れがあり、ガラスフレークの配合量が35重量
%を超えると、PBT樹脂成形材料の流れ性が低くなっ
て成形性が低下する恐れがある。
【0015】ガラス繊維とガラスフレークの配合比は重
量換算でガラス繊維/ガラスフレーク=3/7〜7/3
に設定するのが好ましい。ガラス繊維/ガラスフレーク
の配合比が3/7未満であると、ガラス繊維に対するガ
ラスフレークの量が多過ぎてPBT樹脂成形材料の製造
においてストランド化が困難になる(PBT樹脂成形材
料を紐状あるいはうどん状に連続的に製造することがで
きず、切れてしまう)恐れがあり、ガラス繊維/ガラス
フレークの配合比が7/3を超えると、ガラス繊維に対
するガラスフレークの量が少な過ぎてガラスフレークに
よるガラス繊維の配向度合いの緩和効果を十分に得るこ
とができず、成形品に反りが発生する恐れがある。
【0016】また本発明のPBT樹脂成形材料には難燃
性を向上させるために難燃剤を配合することができる。
難燃剤としては臭素化エポキシ樹脂等の臭素化化合物や
三酸化アンチモン(Sb2 3 )などを用いることがで
きる。この難燃剤の配合量はPBT樹脂成形材料の全体
に対して5〜40重量%に設定することができる。難燃
剤の配合量が5重量%未満であれば、成形品の難燃性が
低下する恐れがあり、また難燃剤の配合量が40重量%
を超えると、得られる成形品の機械強度(曲げ強度や引
張強度)が低下する恐れがある。
【0017】また本発明のPBT樹脂成形材料にはPB
T樹脂の結晶性収縮の緩和のために、PBT樹脂よりも
結晶化温度の高い結晶性熱可塑性樹脂であるPET樹脂
を配合して混ぜ合わせることによってPBT樹脂成形材
料のアロイ化を図ることができる。PET樹脂の配合量
は、PBT樹脂/PET樹脂の配合比が重量換算でPB
T樹脂/PET樹脂=6/4〜8/2となるように設定
するのが好ましい。PBT樹脂/PET樹脂の配合比が
6/4未満であると、PBT樹脂に対するPET樹脂の
量が多過ぎて、成形品においてPBT樹脂の結晶化が低
下して成形品の機械強度が低くなったり成形品の成形時
間が長くなったりする恐れがあり、PBT樹脂/PET
樹脂の配合比が8/2を超えると、PBT樹脂に対する
PET樹脂の量が少な過ぎて、PET樹脂によるPBT
樹脂の結晶性収縮の緩和効果を十分に得ることができな
くなり、成形品に反りが発生する恐れがある。さらに本
発明のPBT樹脂成形材料にはPBT樹脂の結晶性収縮
の緩和のために、PC樹脂などの非結晶性樹脂を配合す
ることができる。
【0018】本発明のPBT樹脂成形材料を形成するに
あたっては、ガラス繊維以外の上記材料をミキサーなど
で混合し、この混合物とガラス繊維を押出機に供給し、
これを加熱しながら混練押出して紐状のストランドを形
成し、これを冷却した後、ペレタイザー等でストランド
をペレット化するようにして行われる。本発明の成形品
は上記のペレット状のPBT樹脂成形材料を射出成形や
押出成形などで所望の形状に成形することによって形成
することができる。成形機や成形条件は従来から行われ
ているガラス繊維含有樹脂成形材料の成形機や成形条件
を採用することができる。
【0019】そして本発明のPBT樹脂成形材料はガラ
ス繊維を含有しているので、ガラス繊維の配向によって
PBT樹脂単独で形成された成形品よりも機械的強度や
剛性、及び荷重たわみ温度(耐熱性)等の性能が向上し
た成形品を得ることができる。また本発明のPBT樹脂
成形材料はガラスフレークを含有しているので、ガラス
繊維の配向度合いの緩和することができ、成形品に反り
が発生するのを防止することができるものである。また
PC樹脂などの非結晶性樹脂やPET樹脂などのPBT
樹脂よりも結晶化温度の高い結晶性樹脂を含有している
ので、PBT樹脂の結晶化温度(成形温度)でPBT樹
脂成形材料を成形しても成形品に非晶質部分を残存させ
ることができ、この非晶質部分でPBT樹脂の結晶性収
縮を緩和して成形品の反りの発生を防止することができ
るのである。しかもガラス繊維の配向度合いが高くなり
過ぎないようにするための材料としてマイカやタルクを
用いずにガラスフレークを用いたので、この成形材料か
ら形成される成形品を超音波融着する際に超音波が減衰
されないようにすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1乃至11及び比較例1、2)表1、2に示す
材料のうち、ガラス繊維以外の材料を表中に示す配合量
(単位は重量%)で配合し、これをタンブラーミキサー
を10分間混合した後、二軸押出機に供給し、この混合
物に二軸押出機のサイドフィードより表中に示す所定量
のガラス繊維を供給し、混合物とガラス繊維をシリンダ
ー内で250〜270℃で加熱しつつスクリューにより
混練しながらノズルから押し出して紐状のストランドを
形成し、このストランドを冷却後、ペレタイザーで平均
粒径3mmのペレットに成形してPBT樹脂成形材料を
調製した。そしてこのPBT樹脂成形材料から形成され
る成形品の超音波融着性と平面度と耐熱性と機械特性を
評価した。
【0021】超音波融着性の評価としては圧力破壊初期
強度試験とヒートショック耐久性試験を行った。圧力破
壊初期強度試験は、上記PBT樹脂成形品を射出成形し
てスイッチ用のボディとカバーを形成した。成形条件は
金型温度80℃、圧力1000kgf/cm2 とした。
次にボディとカバーを超音波融着にて融着接合して密閉
されたケースを形成した。超音波融着を行う装置として
はブランソン社製のものを用い、超音波融着の条件はエ
ネルギー200〜300J、振幅30〜40μmに設定
した。次にケース内にエアーを吹き込んでケースを内部
から加圧した。そしてエアーによる加圧を徐々に上げて
いってボディとカバーの融着接合部分が破壊したときの
エアーの圧力を圧力破壊初期強度とした。
【0022】またヒートショック耐久性試験は、上記と
同様のケースを−40℃で30分間保持した後、5分間
かけて130℃に昇温してこの温度で30分間保持し、
この温度変化サイクルを繰り返した後のケースの超音波
融着接合部の剥がれ(融着接合部におけるボディとカバ
ーの剥がれ)をサイクル毎に評価した。そして上記温度
変化サイクルを1000サイクル以上繰り返し行った後
で剥がれが発生したものに○を、温度変化サイクルが5
00サイクル以内で剥がれが発生したものに△を、温度
変化サイクルが200サイクル以内で剥がれが発生した
ものに×をそれぞれ付した。
【0023】平面度は上記ボディとカバーの各反り量を
測定し、その平均値を平面度とした。耐熱性は上記と同
様の成形方法でテストピースを作製し、このテストピー
スの熱変形温度をASTMD648に基づいて測定して
耐熱性とした。機械特性は上記と同様の成形方法でテス
トピースを作製し、このテストピースの引張り強さをA
STMD638に基づいて測定して機械特性とした。結
果を表1、2に示す。
【0024】尚、PBT樹脂としては三菱レーヨン製の
N1300を、PET樹脂としてはクラレ製のKL23
6Rを、PC樹脂としては三菱化学製のユーピロンS1
000を、臭素化エポキシ樹脂としては住友化学製のス
ミエポキシESB400Tを、三酸化アンチモンとして
は住友金属鉱山製のSb2 3 を、ガラス繊維(繊維長
1.5mmと3.0mm)としては日本板硝子製のRE
S03TP70を、ガラスフレーク(平均粒径0.5m
mと1.0mm)としては日本板硝子製のフレカ101
を、マイカとしてはクラレ製の200HKを、タルクと
しては竹原化学製のTTタルクをそれぞれ用いた。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】実施例1乃至11と比較例1、2を対比す
る判るように、実施例1乃至11の成形品は比較例1、
2の成形品よりも超音波融着性が向上し、また反り量が
小さくなった。しかも実施例1乃至11の成形品は比較
例1、2の成形品(従来品)と略同等の耐熱性や機械特
性を示した。従って、実施例1乃至11では耐熱性や引
張強度などの性能を低下させずに、低反り性や超音波融
着性の向上を図ることができた。
【0028】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、ポリブチレンテレフタレート樹脂とガラス繊維
を含有するポリブチレンテレフタレート樹脂成形材料で
あって、ガラスフレークを配合したので、ガラス繊維に
よって高強度性、高耐熱性を有する成形品を形成するこ
とができ、またガラスフレークによってガラス繊維の配
向度合いを緩和して低反り性を有する成形品を形成する
ことができ、しかもガラス繊維の配向度合いを緩和する
材料として超音波を減退させないガラスフレークを用い
ることによって、超音波加工性に優れる成形品を形成す
ることができるものである。
【0029】また本発明の請求項2に記載の発明は、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂を配合したので、ポリブ
チレンテレフタレート樹脂よりも結晶化温度の高いポリ
エチレンテレフタレート樹脂を配合することによって、
ポリブチレンテレフタレート樹脂の結晶化温度で成形し
ても成形品にポリエチレンテレフタレート樹脂を非晶質
部分として残存させることができ、この非晶質部分でポ
リブチレンテレフタレート樹脂の結晶性収縮を緩和して
成形品の反りの発生を防止することができるものであ
る。
【0030】また本発明の請求項3に記載の発明は、難
燃剤を配合したので、難燃性の高い成形品を形成するこ
とができるものである。また本発明の請求項4に記載の
発明は、ガラスフレークの平均粒径を0.3〜1.0m
mにしたので、ガラスフレークによって成形性が低下す
ることがないようにでき、またガラス繊維の配向度合い
を十分に緩和することができるものである。
【0031】また本発明の請求項5に記載の発明は、ガ
ラス繊維/ガラスフレークの重量配合比を3/7〜7/
3にしたので、ガラスフレークによるガラス繊維の配向
度合いの緩和作用を十分に発揮させることができ、また
ガラス繊維による成形品の補強効果を高くすることがで
きるものである。また本発明の請求項6に記載の発明
は、ガラスフレークの配合量を全体の5〜35重量%に
したので、ガラスフレークによって成形性が低下するこ
とがないようにでき、またガラス繊維の配向度合いを十
分に緩和することができるものである。
【0032】また本発明の請求項7に記載の発明は、ポ
リブチレンテレフタレート樹脂/ポリエチレンテレフタ
レート樹脂の重量配合比を6/4〜8/2にしたので、
ポリエチレンテレフタレート樹脂によるポリブチレンテ
レフタレート樹脂の結晶性収縮の緩和作用を十分に発揮
させることができるものである。また本発明の請求項8
に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載のポ
リブチレンテレフタレート樹脂成形材料を成形したの
で、ガラス繊維によって高強度性、高耐熱性を有し、ま
たガラスフレークによるガラス繊維の配向度合いの緩和
によって低反り性を有し、しかもガラス繊維の配向度合
いを緩和する材料として超音波を減退させないガラスフ
レークを含有するので、超音波加工性に優れるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 7/14 C08K 7/14 7/20 7/20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリブチレンテレフタレート樹脂とガラ
    ス繊維を含有するポリブチレンテレフタレート樹脂成形
    材料であって、ガラスフレークを配合して成ることを特
    徴とするポリブチレンテレフタレート樹脂成形材料。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンテレフタレート樹脂を配合
    して成ることを特徴とする請求項1に記載のポリブチレ
    ンテレフタレート樹脂成形材料。
  3. 【請求項3】 難燃剤を配合して成ることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のポリブチレンテレフタレート樹
    脂成形材料。
  4. 【請求項4】 ガラスフレークの平均粒径を0.3〜
    1.0mmにして成ることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレート樹脂成
    形材料。
  5. 【請求項5】 ガラス繊維/ガラスフレークの重量配合
    比を3/7〜7/3にして成ることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレー
    ト樹脂成形材料。
  6. 【請求項6】 ガラスフレークの配合量を全体の5〜3
    5重量%にして成ることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載のポリブチレンテレフタレート樹脂成形
    材料。
  7. 【請求項7】 ポリブチレンテレフタレート樹脂/ポリ
    エチレンテレフタレート樹脂の重量配合比を6/4〜8
    /2にして成ることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れかに記載のポリブチレンテレフタレート樹脂成形材
    料。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載のポリ
    ブチレンテレフタレート樹脂成形材料を成形して成るこ
    とを特徴とする成形品。
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