JPH0912849A - Ｐｂｔ樹脂成形材料及びその成形品 - Google Patents
Ｐｂｔ樹脂成形材料及びその成形品Info
- Publication number
- JPH0912849A JPH0912849A JP16383395A JP16383395A JPH0912849A JP H0912849 A JPH0912849 A JP H0912849A JP 16383395 A JP16383395 A JP 16383395A JP 16383395 A JP16383395 A JP 16383395A JP H0912849 A JPH0912849 A JP H0912849A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pbt resin
- molding material
- resin molding
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 反りの発生を低減した成形品が得られるガラ
ス繊維強化のＰＢＴ樹脂成形材料及びその成形品を提供
する。 【構成】 ＰＢＴ樹脂及びガラス繊維を含有し、このガ
ラス繊維の含有量がＰＢＴ樹脂成形材料全量に対して３
〜５０重量％であるＰＢＴ樹脂成形材料において、ＰＢ
Ｔ樹脂１００重量部に対して、５〜１００重量部の割合
でＡＳ樹脂をも含有する。前記ＰＢＴ樹脂成形材料を用
いて成形してなる。
ス繊維強化のＰＢＴ樹脂成形材料及びその成形品を提供
する。 【構成】 ＰＢＴ樹脂及びガラス繊維を含有し、このガ
ラス繊維の含有量がＰＢＴ樹脂成形材料全量に対して３
〜５０重量％であるＰＢＴ樹脂成形材料において、ＰＢ
Ｔ樹脂１００重量部に対して、５〜１００重量部の割合
でＡＳ樹脂をも含有する。前記ＰＢＴ樹脂成形材料を用
いて成形してなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電気・電子部
品、自動車部品等に使用されるＰＢＴ樹脂成形材料及び
その成形品に関するものである。
品、自動車部品等に使用されるＰＢＴ樹脂成形材料及び
その成形品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＰＢＴ樹脂は、ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂であり、このプラスチックは、エステル基を分
子内に持つ芳香族ポリエステルの一種で、結晶性熱可塑
性エンジニアリングプラスチックである。ＰＢＴ樹脂成
形材料は、耐熱性、耐薬品性、電気特性、機械的特性等
の物性バランスが優れており、成形性が非常に良好であ
るため、電気・電子部品、自動車部品等の素材として広
く利用されている。
ート樹脂であり、このプラスチックは、エステル基を分
子内に持つ芳香族ポリエステルの一種で、結晶性熱可塑
性エンジニアリングプラスチックである。ＰＢＴ樹脂成
形材料は、耐熱性、耐薬品性、電気特性、機械的特性等
の物性バランスが優れており、成形性が非常に良好であ
るため、電気・電子部品、自動車部品等の素材として広
く利用されている。
【０００３】ＰＢＴ樹脂成形材料は、ＰＢＴ樹脂が結晶
性樹脂であるため、ガラス繊維で強化すると、曲げ強さ
等の機械的強さ、剛性及び荷重たわみ温度等が飛躍的に
向上する。ところが、ガラス繊維強化のＰＢＴ樹脂成形
材料を成形した成形品では、ＰＢＴ樹脂の結晶化収縮に
よって、反りの発生があるため、ＰＢＴ樹脂にＰＥＴ樹
脂、ＡＢＳ樹脂又はＰＣ樹脂等を添加してアロイ化する
ことにより、反りの発生防止を図る検討が成されている
が、特に、厚みの薄い成形品や寸法の大きい成形品につ
いては、反りによる変形量が大きくなってしまうという
問題があった。
性樹脂であるため、ガラス繊維で強化すると、曲げ強さ
等の機械的強さ、剛性及び荷重たわみ温度等が飛躍的に
向上する。ところが、ガラス繊維強化のＰＢＴ樹脂成形
材料を成形した成形品では、ＰＢＴ樹脂の結晶化収縮に
よって、反りの発生があるため、ＰＢＴ樹脂にＰＥＴ樹
脂、ＡＢＳ樹脂又はＰＣ樹脂等を添加してアロイ化する
ことにより、反りの発生防止を図る検討が成されている
が、特に、厚みの薄い成形品や寸法の大きい成形品につ
いては、反りによる変形量が大きくなってしまうという
問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、反りの発生を低減した成形品が得られるガラス繊維
強化のＰＢＴ樹脂成形材料及びその成形品を提供するこ
とにある。
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、反りの発生を低減した成形品が得られるガラス繊維
強化のＰＢＴ樹脂成形材料及びその成形品を提供するこ
とにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
ＰＢＴ樹脂成形材料は、ＰＢＴ樹脂及びガラス繊維を含
有し、このガラス繊維の含有量がＰＢＴ樹脂成形材料全
量に対して３〜５０重量％であるＰＢＴ樹脂成形材料に
おいて、ＰＢＴ樹脂１００重量部に対して、５〜１００
重量部の割合でＡＳ樹脂をも含有することを特徴とす
る。
ＰＢＴ樹脂成形材料は、ＰＢＴ樹脂及びガラス繊維を含
有し、このガラス繊維の含有量がＰＢＴ樹脂成形材料全
量に対して３〜５０重量％であるＰＢＴ樹脂成形材料に
おいて、ＰＢＴ樹脂１００重量部に対して、５〜１００
重量部の割合でＡＳ樹脂をも含有することを特徴とす
る。
【０００６】本発明の請求項２に係る成形品は、請求項
１記載のＰＢＴ樹脂成形材料を用いて成形してなる。
１記載のＰＢＴ樹脂成形材料を用いて成形してなる。
【０００７】以下、本発明を詳述する。本発明に用いる
ポリブチレンテレフタレート樹脂（以下ＰＢＴ樹脂と記
す）は、テレフタル酸（ＴＰＡ）、あるいは、テレフタ
ル酸ジメチル（ＤＭＴ）と１，４−ブチレングリコール
（１，４−ＢＧ）とから製造される。
ポリブチレンテレフタレート樹脂（以下ＰＢＴ樹脂と記
す）は、テレフタル酸（ＴＰＡ）、あるいは、テレフタ
ル酸ジメチル（ＤＭＴ）と１，４−ブチレングリコール
（１，４−ＢＧ）とから製造される。
【０００８】ＰＢＴ樹脂成形材料は、原材料として、Ｐ
ＢＴ樹脂に、ワックス等の離型剤、必要に応じてタル
ク、マイカ等の充填剤、機械的強さ、剛性及び荷重たわ
み温度等を上げるため、ガラス繊維等の補強材を使用
し、また、難燃性を付与するため、三酸化アンチモン及
びテトラブロムビスフェノールＡタイプエポキシ等の難
燃剤等を添加して使用する。ＰＢＴ樹脂成形材料は、上
記原材料を二軸押出機等により、シリンダー温度２４０
〜２６０℃程度で混練押出を行い、紐状のストランドに
して、冷却後、ペレタイザーでペレットにすることによ
り、得られる。ところが、ガラス繊維強化のＰＢＴ樹脂
成形材料は、ガラス繊維強化のＰＢＴ樹脂成形材料を成
形した成形品では、ＰＢＴ樹脂の結晶化収縮によって、
反りが発生し易い。そこで、本発明では、ガラス繊維強
化のＰＢＴ樹脂成形材料の反りの発生低減させるため
に、アクリロニトリル・スチレン樹脂（以下ＡＳ樹脂と
記す）を含有させる。
ＢＴ樹脂に、ワックス等の離型剤、必要に応じてタル
ク、マイカ等の充填剤、機械的強さ、剛性及び荷重たわ
み温度等を上げるため、ガラス繊維等の補強材を使用
し、また、難燃性を付与するため、三酸化アンチモン及
びテトラブロムビスフェノールＡタイプエポキシ等の難
燃剤等を添加して使用する。ＰＢＴ樹脂成形材料は、上
記原材料を二軸押出機等により、シリンダー温度２４０
〜２６０℃程度で混練押出を行い、紐状のストランドに
して、冷却後、ペレタイザーでペレットにすることによ
り、得られる。ところが、ガラス繊維強化のＰＢＴ樹脂
成形材料は、ガラス繊維強化のＰＢＴ樹脂成形材料を成
形した成形品では、ＰＢＴ樹脂の結晶化収縮によって、
反りが発生し易い。そこで、本発明では、ガラス繊維強
化のＰＢＴ樹脂成形材料の反りの発生低減させるため
に、アクリロニトリル・スチレン樹脂（以下ＡＳ樹脂と
記す）を含有させる。
【０００９】本発明に係るＰＢＴ樹脂成形材料は、ＰＢ
Ｔ樹脂及びガラス繊維を含有し、このガラス繊維の含有
量がＰＢＴ樹脂成形材料全量に対して３〜５０重量％で
あるＰＢＴ樹脂成形材料において、ＰＢＴ樹脂１００重
量部に対して、５〜１００重量部の割合でＡＳ樹脂をも
含有することが必須である。ガラス繊維の含有量がＰＢ
Ｔ樹脂成形材料全量に対して３重量％未満の場合には、
反りが発生し難いため、ＡＳ樹脂を含有させてアロイ化
する必要性が薄く、５０重量％を越える場合には、ＰＢ
Ｔ樹脂成形材料を製造することが困難である。ＡＳ樹脂
の含有量が、ＰＢＴ樹脂１００重量部に対して、５重量
部未満の割合の場合には、反り発生を低減させる効果が
小さく、１００重量部を越える割合の場合には、耐熱性
が悪くなってしまう。
Ｔ樹脂及びガラス繊維を含有し、このガラス繊維の含有
量がＰＢＴ樹脂成形材料全量に対して３〜５０重量％で
あるＰＢＴ樹脂成形材料において、ＰＢＴ樹脂１００重
量部に対して、５〜１００重量部の割合でＡＳ樹脂をも
含有することが必須である。ガラス繊維の含有量がＰＢ
Ｔ樹脂成形材料全量に対して３重量％未満の場合には、
反りが発生し難いため、ＡＳ樹脂を含有させてアロイ化
する必要性が薄く、５０重量％を越える場合には、ＰＢ
Ｔ樹脂成形材料を製造することが困難である。ＡＳ樹脂
の含有量が、ＰＢＴ樹脂１００重量部に対して、５重量
部未満の割合の場合には、反り発生を低減させる効果が
小さく、１００重量部を越える割合の場合には、耐熱性
が悪くなってしまう。
【００１０】本発明に係る成形品は、ＰＢＴ樹脂１００
重量部に対して、５〜１００重量部の割合でＡＳ樹脂を
も含有するＰＢＴ樹脂成形材料を用いて成形してなるの
で、反りの発生が殆どなく、ガラス繊維強化の薄肉成形
品であっても、大型成形品であっても低反りである。
重量部に対して、５〜１００重量部の割合でＡＳ樹脂を
も含有するＰＢＴ樹脂成形材料を用いて成形してなるの
で、反りの発生が殆どなく、ガラス繊維強化の薄肉成形
品であっても、大型成形品であっても低反りである。
【００１１】
【作用】本発明の請求項１に係るＰＢＴ樹脂成形材料
は、ＰＢＴ樹脂及びガラス繊維を含有し、このガラス繊
維の含有量がＰＢＴ樹脂成形材料全量に対して３〜５０
重量％であるＰＢＴ樹脂成形材料において、ＰＢＴ樹脂
１００重量部に対して、５〜１００重量部の割合でＡＳ
樹脂をも含有するので、ＰＢＴ樹脂とＡＳ樹脂とのアロ
イ化により結晶収縮が抑えられる。
は、ＰＢＴ樹脂及びガラス繊維を含有し、このガラス繊
維の含有量がＰＢＴ樹脂成形材料全量に対して３〜５０
重量％であるＰＢＴ樹脂成形材料において、ＰＢＴ樹脂
１００重量部に対して、５〜１００重量部の割合でＡＳ
樹脂をも含有するので、ＰＢＴ樹脂とＡＳ樹脂とのアロ
イ化により結晶収縮が抑えられる。
【００１２】本発明の請求項２に係る成形品は、請求項
１記載のＰＢＴ樹脂成形材料を用いて成形してなるの
で、反りによる変形が発生し難い。
１記載のＰＢＴ樹脂成形材料を用いて成形してなるの
で、反りによる変形が発生し難い。
【００１３】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
する。
【００１４】（実施例１及び実施例２並びに比較例１及
び比較例２）ＰＢＴ樹脂（クラレ社製；品番２７３Ｆ）
と、ガラス繊維（日本硝子繊維社製；品番ＴＰ−７２）
と、ＡＳ樹脂（チーメイ社製；品番ＰＮ１１７）と、Ｐ
ＥＴ樹脂（クラレ社製；品番２３６Ｒ）と、ブロム化エ
ポキシ樹脂（住友化学社製；品番ＥＳＢ４００）と、三
酸化アンチモンとを表１に示した配合でＰＢＴ樹脂成形
材料の原材料とした。ＰＢＴ樹脂成形材料は、表１に示
した配合でガラス繊維を除きタンブラーブレンダーを用
いて５分間混合した後、上記原材料を二軸押出機に供給
し、ガラス繊維は、ＰＢＴ樹脂成形材料の全量に対して
表１の配合量になるようにサイドフィードにより供給
し、バレル温度２４０〜２５０℃、スクリュー回転数１
００ｒｐｍで混練押出を行い、紐状のストランドにし
て、冷却後、ペレタイザーでペレットにすることによ
り、ＰＢＴ樹脂成形材料を得た。
び比較例２）ＰＢＴ樹脂（クラレ社製；品番２７３Ｆ）
と、ガラス繊維（日本硝子繊維社製；品番ＴＰ−７２）
と、ＡＳ樹脂（チーメイ社製；品番ＰＮ１１７）と、Ｐ
ＥＴ樹脂（クラレ社製；品番２３６Ｒ）と、ブロム化エ
ポキシ樹脂（住友化学社製；品番ＥＳＢ４００）と、三
酸化アンチモンとを表１に示した配合でＰＢＴ樹脂成形
材料の原材料とした。ＰＢＴ樹脂成形材料は、表１に示
した配合でガラス繊維を除きタンブラーブレンダーを用
いて５分間混合した後、上記原材料を二軸押出機に供給
し、ガラス繊維は、ＰＢＴ樹脂成形材料の全量に対して
表１の配合量になるようにサイドフィードにより供給
し、バレル温度２４０〜２５０℃、スクリュー回転数１
００ｒｐｍで混練押出を行い、紐状のストランドにし
て、冷却後、ペレタイザーでペレットにすることによ
り、ＰＢＴ樹脂成形材料を得た。
【００１５】
【表１】
【００１６】上記実施例及び比較例で得たＰＢＴ樹脂成
形材料の成形品の反り量については、各ＰＢＴ樹脂成形
材料を射出成形機を用いて、６０ｍｍ×１００ｍｍで板
厚１ｍｍの成形品を作製し、水平な大理石上で、最も隙
間の大きい部分をハイトゲージで測定した。その結果を
表１に示した。
形材料の成形品の反り量については、各ＰＢＴ樹脂成形
材料を射出成形機を用いて、６０ｍｍ×１００ｍｍで板
厚１ｍｍの成形品を作製し、水平な大理石上で、最も隙
間の大きい部分をハイトゲージで測定した。その結果を
表１に示した。
【００１７】表１の結果、本発明の実施例では、比較例
に比べて反りの発生を低減した成形品が得られることが
確認できた。
に比べて反りの発生を低減した成形品が得られることが
確認できた。
【００１８】
【発明の効果】本発明の請求項１に係るＰＢＴ樹脂成形
材料によると、ＰＢＴ樹脂とＡＳ樹脂とのアロイ化によ
り結晶収縮が抑えられるので、反りの発生を低減した成
形品が得られる。
材料によると、ＰＢＴ樹脂とＡＳ樹脂とのアロイ化によ
り結晶収縮が抑えられるので、反りの発生を低減した成
形品が得られる。
【００１９】本発明の請求項２に係る成形品によると、
反りによる変形が発生し難く、低反り性に優れる。
反りによる変形が発生し難く、低反り性に優れる。
Claims (2)
- 【請求項１】 ＰＢＴ樹脂及びガラス繊維を含有し、こ
のガラス繊維の含有量がＰＢＴ樹脂成形材料全量に対し
て３〜５０重量％であるＰＢＴ樹脂成形材料において、
ＰＢＴ樹脂１００重量部に対して、５〜１００重量部の
割合でＡＳ樹脂をも含有することを特徴とするＰＢＴ樹
脂成形材料。 - 【請求項２】 請求項１記載のＰＢＴ樹脂成形材料を用
いて成形してなる成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16383395A JPH0912849A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | Ｐｂｔ樹脂成形材料及びその成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16383395A JPH0912849A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | Ｐｂｔ樹脂成形材料及びその成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0912849A true JPH0912849A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15781618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16383395A Pending JPH0912849A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | Ｐｂｔ樹脂成形材料及びその成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0912849A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2289999A4 (en) * | 2008-06-19 | 2012-04-04 | Asahi Kasei Chemicals Corp | THERMOPLASTIC COMPOSITION |
| CN104693701A (zh) * | 2015-02-26 | 2015-06-10 | 南通日之升高分子新材料科技有限公司 | 低翘曲无卤阻燃玻纤增强pbt/as合金及其制备方法 |
| JP2018070722A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 車両内装部品用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物 |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP16383395A patent/JPH0912849A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2289999A4 (en) * | 2008-06-19 | 2012-04-04 | Asahi Kasei Chemicals Corp | THERMOPLASTIC COMPOSITION |
| CN104693701A (zh) * | 2015-02-26 | 2015-06-10 | 南通日之升高分子新材料科技有限公司 | 低翘曲无卤阻燃玻纤增强pbt/as合金及其制备方法 |
| JP2018070722A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 車両内装部品用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001107 |