JPH1192347A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JPH1192347A
JPH1192347A JP9258345A JP25834597A JPH1192347A JP H1192347 A JPH1192347 A JP H1192347A JP 9258345 A JP9258345 A JP 9258345A JP 25834597 A JP25834597 A JP 25834597A JP H1192347 A JPH1192347 A JP H1192347A
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dye composition
hair dye
group
hair
carbon atoms
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JP9258345A
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So Miyabe
創 宮部
Hidetoshi Tagami
英敏 田上
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色効果に優れ、簡単に使用でき、しかも白
髪を自然に目立たなくすることができる染毛剤組成物の
提供。 【解決手段】 次の成分(A)並びに(B) (A)融点が0〜50℃のアミド化合物、(B)ピロガ
ロール、タンニン、没食子酸又はそのエステル、及びポ
リフェノールを含有する植物抽出物からなる群より選ば
れる1種又は2種以上、を含有する染毛剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染毛剤組成物に関
し、更に詳細には、日常生活の中で使用するうちに、毛
髪に徐々に色をつけていくことができる染毛剤組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
白髪を自然に目立たなくしたい、黒髪を少しずつ明るく
したい又は髪色のニュアンスを変えたいなどの要望が消
費者の間に高まっている。この要望を満たすため、少量
の酸性染料を含み、リンスのように使用して、少しずつ
(白)髪を染めることができる染毛剤が市販されてい
る。しかし、このタイプの染毛剤は直接染料を配合して
いるので剤そのものがかなり着色しており、手、指など
の皮膚に色がついたり、消費者が使用にためらい感を持
つという問題がある。
【0003】そこで、二剤式で、ピロガロール、タンニ
ン酸などのポリフェノール類と鉄塩との反応を利用し
て、穏やかに白髪を目立たなくするものが提案されてい
る(例えば、特公昭48−31902号公報、特開昭5
3−52633号公報、特開昭55−154912号公
報、特開昭62−33113号公報、特開昭64−90
117号公報、特開平4−164017号公報、特開平
5−170629号公報等)。しかし、これらの染毛剤
では着色効果(染着性)が低いため、染毛にかなりの日
数を要するという問題があり、使用者の要求を満足させ
るものではなかった。
【0004】従って、本発明は、着色効果に優れ、簡単
に使用でき、しかも白髪を自然に目立たなくすることが
できる染毛剤組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究した結
果、特定のアミド化合物及びポリフェノール類を併用す
れば、着色効果が大幅に改善され、また簡単に使用で
き、更に白髪を自然に目立たなくすることができること
を見出し、本発明を完成させた。
【0006】すわなち、本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)融点が0〜50℃のアミド化合物、(B)ピロガ
ロール、タンニン、没食子酸又はそのエステル、及びポ
リフェノールを含有する植物抽出物からなる群より選ば
れる1種又は2種以上、を含有する染毛剤組成物を提供
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるアミド化合物
は、組成物中に安定に配合するため、融点が0〜50℃
のものであるが、特に10〜40℃のものが好ましい。
なお、ここで融点は、JIS−K7121−1987−
9−9.1(2)に従って測定した補外融点開始温度を
いう。
【0008】このようなアミド化合物としては、例えば
イソステアリン酸アミド、イソパルミチン酸アミド、イ
ソミリスチン酸アミド等の高級脂肪酸アミドや、次の一
般式(1)〜(3)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1 及びR2 は同一又は異なって
炭素数1〜40のヒドロキシル化されていてもよい炭化
水素基を示し、R3 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐
鎖のアルキレン基又は単結合を示し、R4 は水素原子、
炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基又
は2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基を示す。ただ
し、R3 が単結合のときはR4 は水素原子である。)
【0011】
【化5】
【0012】(式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を
示し、R3aは炭素数3〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアル
キレン基を示し、R4aは炭素数1〜12の直鎖又は分岐
鎖のアルコキシ基を示す。)
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ
意味を示し、R4bは水素原子、炭素数1〜12の直鎖若
しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−エポキシプロ
ピルオキシ基を示す。ただし、R3 が単結合のときR4b
は水素原子である。)で表わされるアミド誘導体などが
挙げられる。
【0015】これらのうち、アミド誘導体(1)におい
て、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数1〜40の
直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のヒドロキシル化され
ていてもよい炭化水素基を示す。R1 及びR2 として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデ
シル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノ
ナデシル、ヘンエイコシル、ドコシル、ノナコシル、ト
リアコンチル、イソステアリル、イソヘプタデシル、2
−エチルヘキシル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタデ
シル、8−ヘプタデセニル、8,11−ヘプタデカジエ
ニル、2−ヘプチルウンデシル、9−オクタデセニル、
1−ヒドロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシル、
2−ヒドロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペンタ
デシル、11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−ヒド
ロキシ−8−ヘプタデセニル等が挙げられる。
【0016】R1 としては炭素数8〜26の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましく、例えばオ
クチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシ
ル、オクタデシル、ドコシル、トリアコンチル、イソス
テアリル、2−エチルヘキシル、2−ヘプチルウンデシ
ル及び9−オクタデセニル等が挙げられる。R1 として
特に好ましい炭化水素基は炭素数12〜22の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基であり、例えばドデシル、テトラデ
シル、ヘキサデシル、オクタデシル、ドコシル及びメチ
ル分岐イソステアリル基等が挙げられる。
【0017】R2 としては炭素数9〜25の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましく、例えばノ
ニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、ヘプタ
デシル、ヘンエイコシル、ノナコシル、イソヘプタデシ
ル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタデシル、8−ヘプ
タデセニル、8,11−ヘプタデカジエニル、1−ヒド
ロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシル、2−ヒド
ロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペンタデシル、
11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−ヒドロキシ−
8−ヘプタデセニル等が挙げられる。R2 として特に好
ましい炭化水素基は炭素数11〜21の直鎖又は分岐鎖
のアルキル基であり、例えばウンデシル、トリデシル、
ペンタデシル、ヘプタデシル、ヘンエイコシル及びメチ
ル分岐イソヘプタデシル基等が挙げられる。
【0018】R3 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖
のアルキレン基又は単結合を示し、アルキレン基として
は例えばメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメ
チレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、1−メチル
エチレン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリメ
チレン、1,1−ジメチルエチレン、1−エチルエチレ
ン、1−メチルテトラメチレン、2−エチルトリメチレ
ン等が挙げられる。R 3 としては炭素数1〜6の直鎖の
アルキレン基が好ましく、このうちメチレン、エチレン
及びトリメチレンが特に好ましい。
【0019】R4 は水素原子、炭素数1〜12の直鎖若
しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−ジヒドロキシ
プロピルオキシ基を示し、アルコキシ基としては例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシル
オキシ、オクチルオキシ、デシルオキシ、1−メチルエ
トキシ及び2−エチルヘキシルオキシ等が挙げられる。
4 としては水素原子、炭素数1〜8のアルコキシ基及
び2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基が好ましく、
このうち水素原子、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ、1−メチルエトキシ、2−エチルヘキシルオ
キシ及び2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基が特に
好ましい。
【0020】アミド誘導体(1)としては、特に一般式
中のR1 、R2 、R3 及びR4 がそれぞれ上述の特に好
ましい範囲の基である場合を組合せた化合物が好まし
い。
【0021】また、アミド誘導体(2)において、R1
及びR2 は上記と同様の意味を示し、同様の基が好まし
い。また、R3aとしてはアミド誘導体(1)のR3 にお
いて例示したアルキレン基からメチレン及びエチレンを
除いた基が挙げられる。R3aとしては炭素数3〜6の直
鎖のアルキレン基が好ましく、このうちトリメチレンが
特に好ましい。R4aのアルコキシ基としては、アミド誘
導体(1)のR4 と同様の基が挙げられ、同様の基が好
ましい。
【0022】また、アミド誘導体(3)において、
1 、R2 及びR3 は上記と同様の意味を示し、R4b
水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアル
コキシ基又は2,3−エポキシプロピルオキシ基を示
す。R1 、R2 及びR3 として具体的には、アミド誘導
体(1)と同様の基が挙げられ、同様の基が好ましい。
4bの炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキ
シ基としては、アミド誘導体(1)のR4 と同様の基が
挙げられ、水素原子、R4 と同様のアルコキシ基及び
2,3−エポキシプロピルオキシ基が好ましい。
【0023】これらのアミド誘導体(1)〜(3)のう
ち、総炭素数30以上のN−置換アミド化合物が好まし
く、特に、一般式(1)で表わされるものが好ましい。
【0024】アミド誘導体(1)は、例えばWO96/
37462記載の方法によって得ることができ、得られ
たアミド誘導体(1)は、公知の方法により精製するこ
とができる。本発明においては、アミド誘導体(1)を
純度100%に精製した精製物でも、特に精製を行わず
に中間体や反応副生成物を含んだ純度70〜100%の
混合物でも、効果、性能に優れ、かつ安全性にも問題が
なく使用することができる。また、アミド誘導体(1)
には水和物に代表される溶媒和物も含まれる。
【0025】上記方法によって得られるアミド誘導体
(1)としては、例えば次のものが挙げられる。
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】また、本発明における上記アミド化合物
は、結合水を1重量%以上、特に5重量%以上保持でき
るものがより好ましい。ここで結合水の含有率は、ま
ず、室温で試料に水を添加し、均一相を維持できる最大
添加量を測定して結合水量とし、次に試料の総重量に対
する結合水の総重量を百分率で示した値とし、次式に従
って求めることができる。
【0030】
【数1】
【0031】これらのアミド化合物は、1種又は2種以
上を組合せて用いることができ、全組成中に0.001
〜50重量%配合するのが好ましく、特に0.01〜4
0重量%、更に0.1〜20重量%配合すると、べたつ
きがなく、かつ毛髪にしなやかさを付与でき、より好ま
しい。
【0032】本発明で用いられる(B)成分は、ピロガ
ロール、タンニン酸、没食子酸又はそのエステル及びポ
リフェノールを含有する植物抽出物から選ばれるもので
あり、これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0033】タンニンとしては、五倍子、没食子、スマ
ック、タラ、バロニア、チェスナット、ミロバラン、オ
ーク、ディビディビ、アルガロビア、ゲンノショウコな
どから得られる加水分解型タンニン;ガンビア、ゲブラ
チョ、ミモザ、マングローブ、ヘムロック、スプルー
ス、ビルマカッチ、カシワ樹皮、柿渋などから得られる
縮合型タンニンなどを挙げることができる。没食子酸の
エステルとしては、没食子酸プロピル、没食子酸オクチ
ルなどを挙げることができる。ポリフェノールを含有す
る植物抽出物としては、ログウッド、茶、カミツレ、五
倍子、没食子、ゲンノショウコ、ユキノシタなどの水も
しくは有機溶媒又はそれらの混合物による抽出物を挙げ
ることができる。このうち染毛効果、接触アレルギー
性、変異原性等の見地からユキノシタ科に属する植物の
水溶性抽出物が好ましい。
【0034】ユキノシタ科(Saxifragaceae)植物とし
ては、多年草で、漢名で「虎耳草」と称されるユキノシ
タ(学名 Saxifraga stlonifera Meerb)などを好まし
く例示することができる。このユキノシタについては、
その生薬の絞り汁がカブレ止め、火傷、腫物、しもやけ
などに対する消炎効果を有することや、また、高度にガ
ロイル化されたエピカテキンのポリマーであるプロアン
トシアニジンを含む縮合型タンニン、C17〜32のア
ルカン類及びリーフアルコール、カンフェン、リナロー
ル、ボルネオールなどのテルペン類などを含有すること
こが知られている。
【0035】ユキノシタ科植物の水溶性抽出物の形態は
特に限定されず、液状、ペースト状あるいは固体状のい
ずれの形態でもよいが、ユキノシタ科植物の水溶性抽出
物から水を除いたもの(以下、濃縮物と称する)の中
に、タンニン含量として5重量%〜70重量%含有する
ものを使用することが好ましい。このようなユキノシタ
水溶性抽出物としては、例えば、ユキノシタの葉など
を、水、エタノールなどの低級アルコール、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコールなどのアルキ
レングリコールなどから選ばれる1種以上の溶媒で抽出
して得られるものを使用することができ、具体的にはフ
ァルコレックスユキノシタMB(一丸ファルコス株式会
社製)等を例示することができる。
【0036】これらの(B)成分は、染毛剤組成物中に
0.01〜5.0重量%(ただし、植物抽出物の場合は
蒸発残分量換算。以下、同様である)、特に0.1〜
3.0重量%配合すると、充分な着色効果が得られ好ま
しい。
【0037】ピロガロール等は、毛髪上で穏やかな条件
下で硫酸第一鉄などの多価金属塩と反応して黒く発色す
るため、白髪を徐々に黒紫色〜黒色に染毛することがで
きる。したがって本発明の染毛剤組成物は、多価金属塩
を含有することが好ましい。多価金属塩としては、例え
ば硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、
酢酸第一鉄、酢酸第二鉄、硝酸第一鉄、硝酸第二鉄、ク
エン酸鉄アンモニウム、水酸化第一鉄、水酸化第二鉄、
リン酸第一鉄、リン酸第二鉄、フェロシアン化カリウ
ム、ファリシアン化カリウム等の鉄塩、塩化亜鉛、硝酸
亜鉛、硫酸亜鉛、水酸化亜鉛、酢酸亜鉛等の亜鉛塩、酢
酸鉛、硫酸鉛、硝酸鉛、塩化鉛等の鉛塩及び硫酸銅、水
酸化銅、塩化銅等の銅塩等が挙げられるが、効果の発現
性からみて鉄塩特に塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一
鉄、硫酸第二鉄を用いることが好ましい。
【0038】このような多価金属塩の含有量は、毛髪処
理用組成物の用途や剤形にもよるが、染毛剤組成物中に
0.01〜5.0重量%であることが好ましい。
【0039】本発明の染毛剤組成物には、前記必須成分
の他、ポリフェノール類及び鉄イオンの酸化を防止する
目的で、アスコルビン酸又はその塩、亜硫酸塩、メルカ
プト化合物などの酸化防止剤を配合することができる。
また、発色反応を制御する目的で、酢酸、シュウ酸、コ
ハク酸、クエン酸、酒石酸などの有機酸を配合すること
もできる。これらの有機酸はそのナトリウム塩、カリウ
ム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等と組合
わせて、系中に緩衝系をもたせ、pHを1.5〜5、特に
2.5〜4に調整するのが好ましい。
【0040】更に、溶解性を高める目的で、公知の低級
アルコール、低級ポリオールを配合することもできる。
これらの具体例としては、エタノール、イソプロパノー
ル、n−プロパノール、n−ブタノール、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、イソプロピレングルコ
ール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテルなどを挙げることができる。また、本発明
の目的を損なわない範囲内で通常の化粧品等に用いられ
る成分、例えば陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性
剤、両性界面活性剤、シリコーン油、パラフィン油、ラ
ノリン、高級脂肪酸、高級アルコールなどの油剤、殺菌
剤、育毛養毛剤、防腐剤、抗フケ剤、香料などを適宜配
合することもできる。
【0041】本発明の染毛剤組成物は、通常の方法に従
って製造することができ、クリーム、エマルション型な
どの公知の剤型にすることができるが、空気により劣化
されず、しかも毛髪全体に均一に塗布でき、染めむらが
少なくなることから、特に噴射剤と組合わせ、嫌気雰囲
気下で耐圧容器に充填してエアゾール型とするのが好ま
しい。
【0042】本発明の染毛剤組成物をエアゾール型とす
るには、例えば染毛剤組成物と圧縮ガス、あるいは染毛
剤組成物と非イオン性界面活性剤、増粘剤及び液化ガス
とを嫌気性条件下に耐圧容器(エアゾール缶等)に充填
するのが好ましい。
【0043】ここで用いられる圧縮ガスとしては、窒素
ガス、炭酸ガス、アルゴンガスなどを挙げることができ
る。また、非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステア
リルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどのポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロール
アミド、ポリオキシエチレン−sec−テトラデシルエ
ーテルなどを挙げることができ、増粘剤としては、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
とグリシジルトリメチルアンモニウムクロリドとのエー
テル、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
などのセルロース誘導体;キタンタンガム、グアーガム
などの天然ガム類;ポリビニルピロリドン、架橋型ポリ
アクリル酸又はその塩、ポリアクリル酸又はその塩、ポ
リアクリルアミドなどを挙げることができ、液化ガスと
しては、液化石油ガス、低級飽和炭化水素類などを挙げ
ることができる。
【0044】耐圧容器への充填方法は特に制限されるも
のではなく、公知のエアゾール製造技術を適用すること
ができる。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0046】実施例1〜10及び比較例1〜2 下記表1及び表2に示す組成の各染毛剤組成物を常法に
より製造した。これらの組成物について、次の方法によ
り、染着性を評価した。結果を表1及び表2に示す。な
お、水酸化ナトリウムの配合割合は表示したpHに調整す
るための必要量である(以下において同様である)。 (毛髪の染色方法)長さ10cmのヤギの毛束に、各染
毛剤組成物を約0.5g塗布し、均一にのばしたのち、
そのまま風乾した。この操作を24時間ごとに計5回行
った。 (染着性の評価方法)ミノルタ社製のCR200型色彩
色差計で測色し、元のヤギ毛との色差(ΔE値)を測定
し、下記基準で表示した。 〇:ΔE値>30(ヤギ毛が十分に着色していることが
目視でわかる) △:5<ΔE値<30(ヤギ毛が少し着色しているのが
目視でわかる) ×:ΔE値<5(ヤギ毛がほとんど着色していないのが
目視でわかる)
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】表1及び表2から明らかなとおり、本発明
の染毛剤組成物は染着性が優れていた。
【0050】実施例11 表3に示す組成の原液95重量%と液化石油ガス5重量
%をエアゾール缶に嫌気的に充填し、エアゾール型の染
毛剤を製造した。
【0051】
【表3】 成 分 重量% 没食子酸プロピル 0.5 硫酸第一鉄 0.2 化合物a 1.0 アスコルビン酸 0.2 酢酸 1.0 エタノール 15.0 ベンジルオキシエタノール 5.0 水酸化ナトリウム pH4になる量 ヒドロキシエチルセルロース 0.5 ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル 1.0 水 バランス
【0052】実施例12 表4に示す組成の原液95重量%と液化石油ガス5重量
%をエアゾール缶に嫌気的に充填し、染毛剤組成物(白
髪を目立たなくするフォーム剤)を製造した。
【0053】
【表4】 成 分 重量% 硫酸第一鉄 0.5 没食子酸プロピル 0.5 茶抽出液(蒸発残分換算) 0.3 イソステアリン酸アミド 0.8 アスコルビン酸 0.5 コハク酸 1.0 エタノール 20.0 水酸化ナトリウム pH4 ポリオキシエチレン(9)−sec−テトラデシルエーテル 1.0 水 バランス
【0054】試験例1 実施例11及び12で得られた染毛剤組成物を、約10
%量の白髪を有する男性モニター3名に洗髪後に塗布す
る方法で2週間連続使用してもらい、染毛効果を観察し
た。その結果、3名とも白髪がかなり目立たなくなって
いた。
【0055】
【発明の効果】本発明の染毛剤組成物は、一剤式とした
ポリフェノール類等及びアミド化合物を含有するもので
ある。このため、従来の染毛剤組成物に比べ、着色効果
に優れ、より短期間で、所望の色に染着することができ
る。従って、従来より消費者が抱いていた、白髪を自然
に目立たなくしたい、黒髪を少しずつ明るくしたい又は
髪色のニュアンスを変えたいなどの要望を十分に満足さ
せることができる。また、本発明の染毛剤組成物をエア
ゾール型とした場合には、特に空気による劣化がなく、
毛髪に均一に塗布することができ、染めむらを少なくす
ることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)並びに(B) (A)融点が0〜50℃のアミド化合物、(B)ピロガ
    ロール、タンニン、没食子酸又はそのエステル、及びポ
    リフェノールを含有する植物抽出物からなる群より選ば
    れる1種又は2種以上、を含有する染毛剤組成物。
  2. 【請求項2】 アミド化合物が次の一般式(1)、
    (2)及び(3)、 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数1〜4
    0のヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基を示
    し、R3 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキ
    レン基又は単結合を示し、R4 は水素原子、炭素数1〜
    12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−
    ジヒドロキシプロピルオキシ基を示す。ただし、R3
    単結合のときはR4 は水素原子である。) 【化2】 (式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を示し、R3a
    炭素数3〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示
    し、R4aは炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルコキ
    シ基を示す。) 【化3】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ意味を示し、
    4bは水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖
    のアルコキシ基又は2,3−エポキシプロピルオキシ基
    を示す。ただし、R3 が単結合のときR4bは水素原子で
    ある。)からなる群より選ばれるものである請求項1記
    載の染毛剤組成物。
  3. 【請求項3】 アミド化合物が総炭素数30以上のN−
    置換アミド化合物である請求項1又は2記載の染毛剤組
    成物。
  4. 【請求項4】 ポリフェノールを含有する植物抽出物
    が、ユキノシタ科に属する植物の水溶性抽出物である請
    求項1〜3のいずれか1項記載の染毛剤組成物。
  5. 【請求項5】 更に多価金属塩を含有する請求項1〜4
    のいずれか1項記載の染毛剤組成物。
  6. 【請求項6】 多価金属塩が鉄塩である請求項5記載の
    染毛剤組成物。
  7. 【請求項7】 更に噴射剤を含有し、嫌気性雰囲気下で
    耐圧容器に充填されたものである請求項1〜6のいずれ
    か1項記載の染毛剤組成物。
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