JPH0215017A - 色白化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、コウジ酸配合化粧料製品の鉄イオン等による
着色の防止及び安定性を向上せしめる色白化粧料に関す
るものである。

［従来の技術］ 従来、コウジ酸は、漂白１色白効果を有する成分として
知られており、コウジ酸を色白成分として、軟膏、ある
いは、クリーム類、バック類、乳液・乳剤類、ローショ
ン類等の化粧料に配合されてその効果を上げている（特
公昭３２−８１００、特開昭５３−３５３８．特公昭６
１−１０４４７号公報など）。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、コウジ酸は鉄、銅等多くの金属イオンと錯体を
形成（主としてコウジ酸の５位の水酸基が関与）してし
まうため保存性、安定性に問題があった。特に鉄イオン
は、わずか数ｐｐｍ　ｍ人しただけで、コウジ酸鉄キレ
ートを形成し、赤褐色に着色する。このコウジ酸を色白
化粧料として用いようとした場合、撹拌、貯蔵などの製
造工程あるいは、水、カオリン、雲母、顔料、染料など
の原料、その他害器などに由来する微量な鉄イオンの混
入により、経時的に着色してくるため商品価値を著しく
損なってしまうという問題があった。

これに対して、コウジ酸の５位あるいは７位の水酸基の
何れかもしくは両方をアシル化して、その保存安定性を
改善することも行われている（特開昭５４−９２６３２
’、特開昭５６−７７１０、特開昭５６−７７７６゜特
開昭５６−７７２７２、特開昭５６−７９６１６号公報
など）、シかしながら、コウジ酸の７位−モノアシル化
物の場合には、５位水酸基によるキレート形成を防止で
きず着色する。さらに、５位モノアシル化物や５．７位
−ジアシル化物においてさえも、キレート形成による着
色を充分に防止できず鉄イオンによって着色する。また
、これらのアシル化物は、コウジ酸と脂肪酸又はハロゲ
ン化脂肪酸とを反応させて得られるため、その合成反応
に要する費用、その合成における収率ロス等により、コ
スト的に高価になるという欠点があった。

また、コウジ酸の５位の水酸基部分をリン酸化すること
により、鉄イオンによる着色を防ぐことも行われている
（特開昭６１−２８９０８６号公報）、このコウジ酸す
ン酸エステル化合物は、鉄イオンに対して非常に安定で
、保存安定性に優れているが、コウジ酸とオキシ塩化リ
ン等を反応させて得られるものであるため、反応に用い
る溶媒、試薬等の費用、収率によるロス、精°製に要す
る費用等でコスト的に高価になるという欠点があった。

コウジ酸をコウジ酸誘導体に変換して鉄イオン等による
着色に対する保存安定性を得る方法は、煩雑さ、コスト
等に問題があり、コウジ酸を非常に簡便な方法で鉄イオ
ンによる着色に対して安定化させる方法が当該分野で望
まれている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明者等は、これらの問題を解決すべく鋭意研究を重
ねた結果、コウジ酸またはコウジ酸塩に金属封鎖剤を配
合するという非常に簡便な方法で、上記問題点を解決す
ることができることを見い出し、本発明を完成するにい
たった。

すなわち、本発明は、コウジ酸またはコウジ酸塩と金属
封鎖剤を配合してなることを特徴とする色白化粧料に係
るものである。

以下本発明の詳細な説明する。

本発明に適用されるコウジ酸は、化学名が５−才キシー
２−才キジメチル−γ−ピロン（Ｃ、Ｈ、Ｏ、）であり
主として、アスペルギルス属等の微生物の発酵液より抽
出又は再結晶等を行なって得られるものであるが、もち
ろん合成的手法によって得られるものも使用可能である
。本発明においては、コウジ酸だけでなくコウジ酸塩も
用いることができる。

本発明に使用する金属封鎖剤は、各種金属イオンの中で
、コウジ酸鉄キレートが、最も強いキレートを生成する
ため、鉄イオンに効果があれば、他の金属イオンによる
着色防止に対しても効果があるので、コウジ酸鉄キレー
トから、鉄イオンを取り除くことができるものである。

本発明において効果のある金属封鎖剤は、エチレンジア
ミン四酢酸（ＥＤＴＡ）またはその塩。

ジエチレントリアミン五酢酸（ＤＴＰＡ）またはその塩
、ｌ、２−シクロヘキサンジアミン四酢酸（ＣＤＴＡ）
またはその塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸（Ｇ
ＥＤＴＡ）またはその塩。

トリメチレンジアミン四酢酸（ＴＭＴＡ）またはその塩
、エチレンジアミン四プロピオン酸（ＥＤＴＰ）または
その塩、三りん酸またはその塩である。特に、コスト、
効果、安全性、安定性、溶解性を考慮に入れると、ＥＤ
ＴＡのナトリウム塩が最も好ましい。

次に、本発明により提供される色白化粧料としてはクリ
ーム、乳液、化粧水、パウダー、パック、リップクリー
ム、リップカラー、アンダーメークアップ、サンケアな
ど多くのものを挙げることができる。前記コウジ酸およ
び金属封鎖剤の配合量は化粧料の性質に応じて任意に選
択されるが、通常は該化粧料全重量に対しコウジ酸また
はコウジ酸塩が０．０１〜１５重量％、好ましくは、０
．２〜５．０重量％、金属封鎖剤は、０．０００２〜１
０重量％、好ましくは、０．０２〜２．０重量％の範囲
である。かかる特定範囲内でコウジ酸および金属封鎖剤
を配合した場合、鉄イオンによる着色は起こらず、かつ
シミ・ソバカスの予防１色白効果を全く損なうことのな
い色白化粧料を得ることができる。

本発明に係わる色白化粧料には一般的な成分の他に、通
常化粧料に用いられる添加剤、たとえば、油脂類、界面
活性剤、酸化防止剤、香料、色素、アルコール類、防腐
剤、サンスクリーン剤、水、保湿剤、ビタミン等の薬剤
等を配合することができる。

本発明による色白化粧料は、鉄イオン等に対する着色を
防止することができ、その効果を長期間にわたって維持
することができる。

ｆ実施例］ 以下本発明を実施例によって示すが、本発明はもとより
これらの実施例のみに限定されるものではない。

実施例１　クリーム ・ステアリン酸 ・蜜ロウ ・セフノール ・スクワラン ・モノステアリン酸グリセリン ・ポリオキシエチレンモノラウレート ・ラノリン誘導体 Ｏプロピレングリコール ・トリエタノールアミン ・香料 １０．０重量％ ３．０ ８．０ １０．０ ３．０ ３．０ ２．０ １０．０ １．０ ０．５ ・コウジ酸 ・精製水 実施例２　ｕ ・ステアリン酸 ・セフノール ・ワセリン 愉流動パラフィン ・ポリオキシエチレンモノ オレイン酸エステル　′ ・トリエタノールアミン ・ポリエチレングリコール ・香料 ・コウジ酸 ・精製水 ０．５ ４８．９ ２．５重量％ １．５ ５．０ １０．０ ７３．５ 実施例３　位皿述 ＠９５％エタノール 一グリセリン ・プロピレングリコール １０．０重量％ クエン酸 クエン酸ナトリウム ＥＤＴＡ　−４Ｎａ コウジ酸ナトリウム 香料 精製水 実施例４　ユヱク ・酢酸ビニル樹脂エマルショ ・ポリビニルアルコール ・オリーブ油 ・グリセリン ・亜鉛華 ・力オリン ン １５．０重量％ １０．０ 愉エタノール　　　　　　　　　　　　５．０・三りん
酸ナトリウム　　　　　　　　０．５・コウジ酸　　　
　　　　　　　　　　１．０・香料　　　　　　　　　
　　　　　　０．５・精製水　　　　　　　　　　　　
　４５．０［発明の効果］ 本発明の色白化粧料の有効成分であるコウジ酸の金属封
鎖剤による着色防止試験を行った。

試験１ Ｏ１５％コウジ酸水溶液３−に１０ｍＭのＦ　ｅ　Ｃ４
２３溶液を０．０５ｄ加え、発色させ、６５０ｎｍ〜４
００ｎｍまでのスペクトルを吸光度で見た。また、発色
溶液中に、１０ｍＭのＥＤＴＡ・２Ｎａ溶液０．３−を
加え、その可視吸収スペクトルを吸光度で見た。その結
果、図１に示すように、コウジ酸鉄キレートの吸収は、
ＥＤＴＡ・２Ｎａによって、消失した。この結果、赤褐
色に着色した水溶液は、目視した限りでは透明になった
。逆に、０．５％コウジ酸水溶液３−に１０ｍＭのＥＤ
ＴＡ・２Ｎａ溶液０．３−を加え、撹拌後、１０ｍＭの
ＦｅＣｆ２ｓ　０．０５−を加えたところ全く着色しな
かった５以上の結果より、ＥＤＴＡ・２Ｎａは、鉄イオ
ンによる着色防止剤として効果があることがわかった。

試験２ 水／エタノール＝ｌ／１混合液に、０．５重量％になる
ように、コウジ酸、コウジ酸５．７−ジプロビネート、
コウジ酸−５−〇−リン酸を加えた。また、本発明品と
して、コウジ酸水溶液に、０．１重量％になるようにＥ
ＤＴＡおよびＤＴＰＡを加えた。この溶液１０ｄにそれ
ぞれ１０％ＦｅＣｌ２ｚ溶液０．０１１ｎＩ加え、その
色の変化を、室温下縁時的に観察した。その結果を表１
に示した。

表 着色度 （評価）変化なしく−１−一赤褐色（←→）以上のこと
より、本発明品は、鉄イオンによる着色防止剤として、
長期間効果のあることがわかった。

【図面の簡単な説明】

第１図はコウジ酸水溶液の吸光度を示すものである。 １は発色させたコウジ酸水溶液の吸光度を不し・ ２は１の溶液にＥＤＴＡ・ ２Ｎａを加えた ものの吸光度を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、コウジ酸またはコウジ酸塩と金属封鎖剤を配合して
   なることを特徴とする色白化粧料