JPH11909A - 押出成形金型 - Google Patents

押出成形金型

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JPH11909A
JPH11909A JP17116797A JP17116797A JPH11909A JP H11909 A JPH11909 A JP H11909A JP 17116797 A JP17116797 A JP 17116797A JP 17116797 A JP17116797 A JP 17116797A JP H11909 A JPH11909 A JP H11909A
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extruded
extrusion
molded body
view
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JP17116797A
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Inventor
Tomoji Sumiya
知司 角谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な形状の押出成形品を容易に成形できる
成形金型の提供を目的とする。 【構成】 押出成形機に固設される金型9であって、金
型9には押出方向へ突出する柱部11,11,11が形
成され、この柱11,11,11の先端部には、押し出
される成形体内に切断線を形成するための切刃12が取
り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、押出成形金型に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来においては、押出成形
機の金型から粘土を押し出した後の工程でピアノ線等に
より所定の切断加工が行われていた。また、従来では、
左右対象でないもの、上下対象でないもの、或いは中を
切り抜く中空のもの、また、曲線や鋭角の辺が多い複雑
な形状のものを押出成形することは極めて困難で、バラ
ンス良く押出成形できず、粘土の密度差が内部に生じて
変形したり、キレが生じたり、或いはささくれが生じて
不良品となる場合が多いという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、複雑な形状とか中を切
り抜くもの等を容易に押出成形することのできる押出成
形金型を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、
押出成形機に固設された金型であって、該金型には押出
方向へ突出する柱部が形成され、該柱部の先端側には、
押し出される成形体内に押出方向へ連続する切断線を形
成するための切刃が取り付けられていることである。ま
た、第2の要旨は、前記金型には、金型内のエアを抜く
ための真空装置が接続されていることである。また、第
3の要旨は、押出成形機に固設された金型であって、該
金型の入口中心部には、押し出される成形体内の中心部
に発生するSクラックを防ぐためのSクラック防止部材
が設けられていることである。
【0004】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、押出成形機の先端に金型を取り付けた状
態の要部断面構成図であり、押出成形機1のシリンダ2
内には粘土を押し出すスクリュー3が内装されており、
シリンダ2の先端側の外周には、外側へ突出して固定部
材4が固設されており、この固定部材4に対しボルト
5,5を介し外枠体6が固定され、この外枠体6内にボ
ルト8を介し外周止金7が固設されており、この外周止
金7に対し嵌め込み状に金型9が取り付けられたものと
なっており、金型9は、前記外周止金7の嵌合凹部7b
内に嵌合される基部10と、この基部10から先端側へ
突出された複数の柱部11,11,11で構成されてお
り、前記外周止金7は図10の一部破断斜視構成図で示
すように構成されており、裏面側に金型9の基部10を
嵌め込む嵌合凹部7bが凹み状に形成されており、この
嵌合凹部7bと連通して中央部には前面側に開口する中
心孔7aが形成され、この中心孔7aの外周の前記嵌合
凹部7bの底面には複数のエア抜き溝7c,7c,7c
が傾斜状に凹んで形成されており、さらに、この複数の
エア抜き溝7c,7c,7cの外周には凹み状に周囲溝
7dが形成されたものとなっており、さらに周囲溝7d
には外側へ連通して連通孔7eが形成されたものとなっ
ており、図1に示すように、この連通孔7eには外側よ
り真空パイプ13が接続されて、真空パイプ13には真
空メーター14が設けられ、真空パイプ13の先端側は
外部の真空装置に連通接続されるものとなっている。
【0005】本例では、図2に示すように、前記金型9
を通し連続状にハニカム成形体Hを形成させるものであ
り、押し出されるハニカム成形体Hは所定位置で切断P
されてタイル等の製品に形成されるものであり、本例で
は、タイル用とか瓦用の粒度の粗い粘土を用いて、ハニ
カム成形体Hが形成できるように構成したものであり、
前記金型9は図3に上面側からの斜視図で、また図4に
おいて裏面側からの斜視図で示すように構成されてお
り、前記基部10の中央部から前方側へ向かって所定間
隔で複数の柱部11,11,11が突出状に列設され、
この各柱部11,11,11間でセル孔が形成されて、
前記図2に示すようなハニカム成形体Hを押出成形する
ことができるものであり、前記金型9の基部10の表面
側の前記角柱11の外周には、前記外周止金7に形成さ
れたエア抜き溝7cと整合するエア抜き溝10a,10
a,10aを凹み状に形成させておくことができ、この
基部10が前記外周止金7の嵌合凹部7b内に嵌合状に
嵌め込まれた時に前記エア抜き溝7cとエア抜き溝10
aが整合するように構成されており、エア抜き溝7c及
びエア抜き溝10aは前記外周止金7または基部10の
何れか側に形成されたものであっても、また両方に形成
されたものであっても良い。
【0006】前記金型9の基部10の一部破断斜視図を
図5に示し説明すると、基部10の中央部には前記複数
の柱部11,11,11を貫通させる中央孔10bが形
成されており、その外周側の裏面には、本例では5本の
縦方向の嵌入溝10c,10c,10cと、2本の横方
向の嵌入溝10d,10dが凹み状に形成されたものと
なっている。この各嵌入溝10c,10dには、基部1
0の裏面側より図6の裏面斜視図で、また図7の表面斜
視図で示すように組付けられた櫛部材15が嵌め込まれ
るものである。即ち、図6及び図7における櫛部材15
は、2枚の櫛部材と5枚の櫛部材が交差状に組付けられ
て構成されたものである。
【0007】即ち、図8の組付け前の分解図、及び図9
の概略図で示すように、櫛部材15はそれぞれ、平板部
16から所定間隔で突出して前記柱部11,11,11
が一体形成されたものとなっており、前記基部10の嵌
入溝10c,10c,10c内に嵌め込まれる5枚の櫛
部材15は、それぞれ平板部16の前面側に凹み状に凹
溝16aが形成されており、一方、前記基部10の嵌入
溝10d,10d内に嵌め込まれる2枚の櫛部材15
は、それぞれ平板部16の裏側に凹み状に5本の凹溝1
6b,16bが形成されたものとなっている。従って、
この凹溝16b,16b,16b内に裏側より交差状に
5枚の櫛部材15を嵌め込み、櫛部材15の凹溝16a
内に2枚の櫛部材15を嵌め込み状として、5枚の櫛部
材15と2枚の櫛部材15を十文字に交差させて、図6
及び図7に示すように組付けることができ、この図6及
び図7の状態で前記図5に示す基部10に対し裏側より
それぞれ嵌入溝10c,10d内に平板部16,16を
嵌め込んで、基部10に対し櫛部材15を一体状に組付
けることができ、この状態では基部10の中央孔10b
内に前記複数の柱部11,11が挿通されることとな
る。
【0008】このようにして図3及び図4のような金型
9を形成させ、この金型9を前述した図10に示す外周
止金7内の嵌合凹部7b内に基部10を嵌め込み、かつ
柱部11を中央孔7a内に内装させることができ、金型
9はそれぞれの櫛部材15,15,15により組付け構
成されているため分解が容易であり、詰まり等が生じた
時には容易に取り外して分解し掃除することができ、分
解,掃除等が極めて容易なものとなっている。
【0009】また、このような金型9では、裏側から表
側に向かって連続するセル孔が前記複数の柱部11,1
1,11間で形成されるものであるため、裏側から表側
に向かって同一径のセル孔となり、前記スクリュー3側
から押し出される粘土は基部10の裏側から直線状に金
型9の出口側に押し出されるため、従来のように複雑な
通路を通り押し出されるものではないため、粒度の粗い
タイル用粘土等でも極めて容易に押し出し、各セル孔間
の肉厚の薄いハニカム成形体Hを容易に形成させること
ができ、また、極めて小径のセル孔を有するハニカム成
形体Hをも良好に形成させることができるものとなる。
【0010】しかも、本例では、押出成形時に前記金型
9内を通る粘土は真空装置が作動されることにより、真
空パイプ13から連通孔7e,周囲溝7d,エア抜き溝
7cを通してエアが粘土の押出方向と略直角方向に引き
抜かれるため、このエアの引き抜きにより、直進される
粘土は金型9内で直角方向へ広がることとなり、これに
より金型9内で粘土の粒子が密着し、粘土粒子の剥がれ
を防ぐことができ、しかも粘土粒子の密度が大となり、
密度が均一化され、内部の気泡が完全に引き抜かれるた
め、緻密化されて、押し出しされた後に乾燥及び焼成さ
れた時に曲がり及び歪みの生じないハニカム成形体Hを
良好に形成させることができるものとなる。このように
先端側の金型9内を通過する際に真空装置によりエアが
引き抜かれるため、密度分布の良好な歪みの生じないハ
ニカム成形体Hが得られ、曲がりのない強度的に優れた
製品とすることができる。
【0011】なお、図7のように、前記柱部11の先端
側から切り込み状に切溝11aを形成させておき、この
切溝11a内にピアノ線とか薄い刃物からなる切刃12
を接着剤を介し嵌め込み固定させ、図1及び図3に示す
ように、前記複数の柱部11,11,11間に切刃12
を固定させておけば、金型9の先端付近で良好にこの切
刃12により押出方向に沿った切断線Haをハニカム成
形体Hに形成させることができ、乾燥後とか焼成後等に
容易にこの切断線Haによりハニカム成形体Hを分離す
ることができるものとなる。なお、本例では、前記柱部
11は四角形状のものを例示しているが、各柱部11
は、丸形状,六角形状,三角形状のものであっても良
い。なお、本例では、5枚の櫛部材15と2枚の櫛部材
15を十文字に交差させて組付けたものを例示したが、
十文字に交差させることなく2枚の櫛部材15を省略し
て、複数枚の櫛部材15を平行状に配置したものでも良
く、この場合は、前記基部10には嵌入溝10c,10
c,10c,10c,10cのみを形成させておけば良
い。
【0012】次に、図11に示すものは金型9の変形例
であり、図11の金型9では、基部10の嵌入溝10
c,10c,10c内に複数の櫛部材15を平行状で嵌
め込んで組付け、所定の櫛部材15から円柱状の柱部1
1,11,11を突出させて、複数の柱部11,11,
11により瓢箪型の空間を形成させ、各柱部11の先端
は錐形状として、その先端面には切溝11a,11aを
切り込み状に形成させておき、この切溝11a,11a
内に瓢箪型の切刃12を接着剤を介して嵌め込み状に固
設したものであり、この切刃12は剃刀の刃等で構成す
ることができ、このような瓢箪型の切刃12を設けた金
型9を用いることにより、押出成形される成形体Hは図
12の正面図で示すように、前記切刃12により押出方
向に連続して瓢箪型の切断線Haが内部に形成され、特
に、金型9内で図1のように真空パイプ13を介して内
部のエアを抜き取ることにより、この切断線Haの部分
での引っ付きがなくなり、確実に金型9内で切断線Ha
が形成されるものであり、この瓢箪型の切断線Haによ
り、外側に外側部Hbが、また内側には内側部Hcが分
離状に形成されるものである。
【0013】即ち、エアが引き抜かれて成形体Hの内部
の粘土密度が均一化され、かつ切断線Haが鮮明に残さ
れるため、後に成形体Hを乾燥させた場合に、外側と内
側で収縮速度の差が生じて切断線Haがより鮮明とな
り、この状態で外側部Hbに衝撃を加えて割る等すれ
ば、切断線Haの内側の内側部Hcのみを良好に取り出
すことができるものとなり、複雑な瓢箪型の押出成形体
を容易に得ることができる。なお、焼成後に外側部Hb
を割れば、より確実に内側部Hcを取り出すことができ
る。
【0014】なお、図13のように、前記内側部Hcを
外側部Hbから押し出すこともでき、内側部Hcを押し
出して端面に良好に凹凸を形成させることができ、逆に
図14に示すように、内側部Hcを押し込んで表面に瓢
箪型の凹みを形成させることも可能である。
【0015】このように複雑な瓢箪型の内側部Hcを、
外側部Hbを受台として変形することなく一体状に押出
成形することができ、後に、外側部Hbと内側部Hcを
分離させて、複雑な形状の内側部Hcからなる押出成形
品を得ることができ、押出成形時に垂れることもなく、
また押出成形時には内部の粘土密度はほぼ均一となり、
後の乾燥とか焼成時にヒビ割れとか変形の生じない良好
な成形体Hを得ることができるものである。なお、逆
に、前記内側部Hcを取り除いて外側部Hbを製品とし
て用いることができ、この場合には瓢箪型の中空部が内
部に形成された製品となる。
【0016】次に、図15の正面図で示す成形体Hは、
複数の柱部11,11,11を有する金型9により内部
にハニカム孔Hdを成形したものであり、また、図15
では前記瓢箪型の切刃を2枚平行状に固設して、切刃1
2aと切刃12b間で薄肉抜部Heを形成させたもので
ある。即ち、2枚の切刃12a,12bを平行状に固設
した金型9で押出成形すると、押出方向に連続して瓢箪
型の平行な切断線Ha,Haが切刃12a,12bによ
り形成されて、内側部Hcと外側部Hb間に薄肉抜部H
eが連続状に形成されるものである。
【0017】このように一体状に押出成形すれば外側部
Hbの外周は方形状をなすため、この外側部Hbが受台
となって変形することなく安定して押出成形することが
でき、製品に垂れ等が生ずることがなく、押し出される
時に金型内で良好に切断線Ha,Haが連続して形成さ
れるため、後に乾燥することにより切断線Ha,Haが
鮮明に残り、外側部Hb及び内側部Hcを取り除くこと
により薄肉抜部Heのみを良好に分離させることが可能
となり、このような薄肉状の複雑な形状のものも容易に
押出成形することができるものとなる。
【0018】なお、さらに図16に示すように、鉤状に
形成した切刃12を金型9に取り付けておけば、図16
のように鉤状をなす内側部Hcを連続状に外側部Hbと
ともに押出成形して、内側部Hcのみを後に分離させる
ことができる。さらに、図17のように、内部にハニカ
ム孔Hdを有する円柱状の内側部Hcも良好に連続して
押出成形することができるものとなり、さらに、図18
に示すような、複雑な薄肉抜部Heを形成した成形体H
も容易に押出成形することができて、後に外側部Hbを
割る等して良好に薄肉抜部Heのみの製品を得ることが
できるものとなる。
【0019】さらに図19に示すように、成形体H内に
複数の薄肉抜部He,He,Heを同時に形成させて押
出成形することもでき、細かい複雑な形状の製品を変形
等することなく良好に押出成形することができるものと
なり、押出成形時には外側部Hbが受台となってバラン
ス良く安定して押し出され、しかも内部の密度を均一化
させることができ、様々な形状の押出成形品を切刃12
の形状を変更させることにより容易に成形できるものと
なる。なお、切刃12は接着剤により柱部11に嵌め込
み固定されているものであるため、熱湯をかける等すれ
ば接着剤が溶けて容易に切刃12を柱部11から取り外
すことができ、分解が容易で、分解掃除を容易に行うこ
とができるものとなる。
【0020】なお、図1において、図中20はSクラッ
ク防止部材であって、Sクラック防止部材20は図4に
示すように、櫛部材の平板部16に対し、前端側が嵌め
込み固定され、金型9の入口側の中心部に、成形体Hの
押出方向に沿って後方側へ突出状に設けられたものであ
る。
【0021】なお、このSクラック防止部材20は図2
0にその斜視図を示すが、前端側には前記クシ部材の平
板部16に接着剤を介し嵌合される嵌合溝20aが形成
されて、全体が棒状に形成されたものとなっている。な
お、このSクラック防止部材20は、押し出される成形
体Hの中心部に点状の割れやすい所謂Sクラックが生ず
ることを防ぐために設けられたものである。
【0022】なお、前記スクリュー3で粘土が押し出さ
れる際に、粘土に渦巻き方向の力が作用して、その中心
部は外周側に比べて速い速度で押し出されるために、中
心部に粘土組織の粗い点状のSクラックが生ずるのであ
るが、このようなSクラックを防ぐために、従来におい
ては図25に示すように、前記シリンダ2の内周側に押
出方向に沿って複数の突起51,51,51を設けた
り、また、図26に示すようにシリンダ2の出口側に棒
材52をクロス状に設けたり、また、図27に示すよう
にシリンダ2の外側より放射状に突出ボルト53,53
を内周側へ突出させて設け、このような突起51とか棒
材52とか突出ボルト53により押し出される粘土に抵
抗を付与して従来ではSクラックを防ぐようにしている
が、シリンダ2に突起51等を取り付けるのは複雑とな
り、コストが大となってしまい、また、中心部に発生す
るSクラックを十分に除去することはできないものであ
った。
【0023】これに対し本例では、金型9を構成するク
シ部材の平板部16に容易にSクラック防止部材20を
固設させて、金型9の入口側中心部にコストを低減させ
て容易にSクラック防止部材20を取り付けることがで
き、このSクラック防止部材20により押し出される粘
土の中心部に抵抗を与えて、中心部に発生するSクラッ
クを確実に防ぐことができるものである。なお、金型9
から押し出される成形体Hが例えば33mm角である場合
に、Sクラック防止部材20は例えば10mm程度の外形
寸法の棒状材としておけば、確実に押し出される成形体
HのSクラックを防ぐことができることが確認されてい
る。
【0024】なお、Sクラック防止部材20は図21に
示すように断面四角状であっても、また図22に示すよ
うに断面三角形状であっても良く、その他、六角形状等
の断面に形成することもでき、また突出長さは適宜選択
できるものである。なお、さらに図23に示すように、
前記Sクラック防止部材20の嵌合溝20aと反対側の
先端を錐形状の錐形部20bとしておいても良く、逆に
この錐形部20bの部分は溝状に凹ませた形状であって
も良く、さらにその外周に図23のように、放射状に複
数の板状羽根20c,20c,20cを外周方向に突出
形成させたものであっても良い。さらに図24のよう
に、板状羽根20cを押出方向に沿って互いに位置をズ
ラして設けておくこともでき、押し出される成形体Hの
中心部に良好な抵抗を与えて、成形体Hの中心に発生す
るSクラックを確実に無くすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、押出成形機に固設された金型
であって、該金型には押出方向へ突出する柱部が形成さ
れ、該柱部の先端側には、押し出される成形体内に押出
方向へ連続する切断線を形成するための切刃が取り付け
られていることにより、金型から押し出される成形体に
は切刃により押出方向に連続した切断線が良好に形成さ
れて、後に乾燥することによりこの切断線が鮮明に残
り、切断線の外側と内側を良好に分離させて複雑な形状
の押出成形品を容易に成形することができるものとな
る。
【0026】また、前記金型には、金型内のエアを抜く
ための真空装置が接続されていることにより、真空装置
により金型内のエアを抜くことにより、金型内で粘土密
度が均一化され、また、切断線の部分の引っ付きが良好
に防がれて鮮明な切断線が得られる効果を有する。
【0027】また、押出成形機に固設された金型であっ
て、該金型の入口中心部には、押し出される成形体内の
中心部に発生するSクラックを防ぐためのSクラック防
止部材が設けられていることにより、金型自体の中心部
に容易にSクラック防止部材を取り付けることにより、
粘土が押し出される際に中心部にSクラック防止部材に
より抵抗が与えられて、押し出される成形体の中心部に
発生するSクラックを確実に無くすることができる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出成形機の先端側の金型の取付構造を示す要
部拡大断面図である。
【図2】金型から押出成形されるハニカム成形体の斜視
構成図である。
【図3】金型の表面側からの斜視構成図である。
【図4】金型の裏面側からの斜視構成図である。
【図5】金型を構成する基部の裏側からの一部破断斜視
構成図である。
【図6】金型を構成する櫛部材の裏側からの斜視構成図
である。
【図7】櫛部材の表側からの斜視構成図である。
【図8】櫛部材を組付ける前の分解斜視構成図である。
【図9】櫛部材の組付構造を示す斜視構成図である。
【図10】外周止金の裏側からの斜視構成図である。
【図11】金型の変形例を示し、複数の柱部を備えてそ
の先端に瓢箪型の切刃を取り付けた状態の斜視構成図で
ある。
【図12】図11の金型により押し出された成形体の正
面構成図である。
【図13】図12のように押し出された成形体の内側部
を突出させた斜視構成図である。
【図14】逆に内側部を凹ませて表面に凹凸を形成させ
た斜視構成図である。
【図15】薄肉状の抜部を押出時に成形させた成形体の
正面構成図である。
【図16】さらに鉤状の内側部を形成させた成形体の斜
視構成図である。
【図17】さらにハニカム円柱状の内側部を形成させた
成形体の斜視図である。
【図18】さらに複雑な形状の薄肉抜部を形成させた成
形体の斜視図である。
【図19】さらに複数の薄肉抜部を同時に形成させた成
形体の斜視図である。
【図20】Sクラック防止部材の斜視構成図である。
【図21】断面四角形状のSクラック防止部材の斜視構
成図である。
【図22】断面三角形状のSクラック防止部材の斜視構
成図である。
【図23】外周に羽根を形成したSクラック防止部材の
斜視構成図である。
【図24】さらに羽根の位置をずらしたSクラック防止
部材の斜視構成図である。
【図25】従来、Sクラックを防ぐためにシリンダの内
側に突起を設けた斜視構成図である。
【図26】さらに従来、シリンダにSクラックを防ぐた
めに棒材をクロス状に設けた斜視構成図である。
【図27】さらに従来、シリンダに突出ボルトを取り付
けてSクラックを防ぐ構成の正面図である。
【符号の説明】 1 押出成形機 2 シリンダ 3 スクリュー 6 外枠体 7 外周止金 7a 中心孔 7b 嵌合凹部 7c エア抜き溝 7d 周囲溝 7e 連通孔 9 金型 10 基部 10a エア抜き溝 10b 中央孔 10c,10d 嵌入溝 11 柱部 11a 切溝 12 切刃 13 真空パイプ 15 櫛部材 16 平板部 16a,16b 凹溝 20 Sクラック防止部材 20a 嵌合溝 20c 羽根 Ha 切断線 Hb 外側部 Hc 内側部 He 薄肉抜部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形機に固設された金型であって、
    該金型には押出方向へ突出する柱部が形成され、該柱部
    の先端側には、押し出される成形体内に押出方向へ連続
    する切断線を形成するための切刃が取り付けられている
    ことを特徴とする押出成形金型。
  2. 【請求項2】 前記金型には、該金型内のエアを抜くた
    めの真空装置が接続されていることを特徴とする請求項
    1に記載の押出成形金型。
  3. 【請求項3】 押出成形機に固設された金型であって、
    該金型の入口中心部には、押し出される成形体内の中心
    部に発生するSクラックを防ぐためのSクラック防止部
    材が設けられていることを特徴とする押出成形金型。
JP17116797A 1997-06-11 1997-06-11 押出成形金型 Pending JPH11909A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4667578A (en) * 1986-02-10 1987-05-26 Ford Motor Company Air-extractor casing for motor vehicles
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