JP2000158424A - 窯業製品の湿式用成形金型 - Google Patents

窯業製品の湿式用成形金型

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JP2000158424A
JP2000158424A JP10353883A JP35388398A JP2000158424A JP 2000158424 A JP2000158424 A JP 2000158424A JP 10353883 A JP10353883 A JP 10353883A JP 35388398 A JP35388398 A JP 35388398A JP 2000158424 A JP2000158424 A JP 2000158424A
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Toyohiro Ito
豊廣 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストとするとともに取付及び取外し作業
を簡単に行うことができる新規の窯業製品の湿式用成形
金型を提供する。 【解決手段】 押出成形機の先端口に取り付けられる窯
業製品の湿式用成形金型であって、粘土が流通する第1
の開口2aが形成され上記押出成形機に固定される取付
板2と、この取付板2の正面に固定されてなり粘土が流
通する第2の開口3b,3cが形成されてなる第1のプ
レート3と、この第1プレート3に基端が固定されてな
る中玉5・・・10と、上記第1のプレート3の正面に
固定されてなり粘土が流通する第3の開口4b,4cが
形成されてなる第2のプレート4と、を備えてなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窯業製品の原料で
ある粘土を押し出す押出成形機の先端口に取り付けられ
る窯業製品の湿式用成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窯業製品の成形方法は、粉体を金型内に
充填し高い圧力を加えて成形する乾式成形方法以外に、
湿式成形方法も従来より広く実施されている。この湿式
成形方法は、例えば、タイルを例にあげて説明すると、
タイルの原料である粘土を投入するホッパーと、このホ
ッパーから投入された粘土を先端側に移送させるオーガ
スクリューと、このオーガスクリューから移送された粘
土を成形する湿式用成形金型とから概ね構成されている
押出成形機を用いて成形する方法である。そして、上記
オーガスクリューの回転力により上記湿式用成形金型か
ら押し出されたタイル素地は、ピアノ線等の細い線材に
より所定間隔で切断され、、乾燥工程及び焼成工程を経
た後に、タイルとして完成される。そして、上記押出成
形機の先端に取り付けられる湿式用成形金型は、成形す
べきタイルの形状に対応した形状(開口)に設計される
が、従来より、上下2枚結合してなるタイル素地を成形
する湿式用成形金型が広く使用されている。すなわち、
従来の湿式用成形金型50は、図7又は図8に示すよう
に、押出成形機の先端に固定されたスリーブS(図8
中、二点鎖線で示す。)の先端に固定され中央には粘土
が排出される図示しない開口が形成された取付板51
と、この取付板51の正面に固定され粘土が排出される
図示しない開口が形成された第1のプレート52と、こ
の第1のプレート52の正面に固定され第1及び第2の
素地排出口(開口)53a,53bが形成されてなる第
2のプレート53を備えている。そして、上記取付板5
1の背面側には、先端がこの取付板51の背面に固定さ
れた4つの軸部(図8には2つ示されている。)54を
介して中玉固定部材55が固定されており、この中玉固
定部材55には、上記取付板51に形成された図示しな
い開口から第1のプレート52に形成された図示しない
開口及び第2のプレート53に形成された第1及び第2
の素地排出口(開口)53a,53bを通って、この湿
式用成形金型50の正面側に露出してなる複数の中玉5
6・・・61が固定されている。
【0003】そして、このように構成された従来の湿式
用成形金型50は、図8に示すように、上記取付板51
を介して、押出成形機に固定されたスリーブSの先端に
固定され、前述したように、押出成形機を構成するオー
ガスクリューの回転駆動により、図示しない粘土が上記
取付板51,第1のプレート52及び第2のプレート5
3に形成された開口又は第1及び第2の素地排出口(開
口)53a,53bと、上記各中玉56・・・61との
間を通りながら成形されて該第1及び第2の素地排出口
(開口)53a,53bから押し出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の窯業製品の湿式用成形金型50では、以下に説
明する種々の課題を有する。(1)先ず、従来の窯業製
品の湿式用成形金型50では、部品点数が多いことか
ら、コスト高となるばかりか、組立にも時間がかかる。
(2)また、上記中玉固定部材55は、上記取付板51
の背面から後方に突出し、スリーブS内に位置すること
から、該スリーブSに固定したこの金型50を取り外す
場合には、スリーブS内に圧縮された状態で充満した粘
土をある程度掻き出さなければ取り外すことはできず、
さらに(3)新たな金型50を上記スリーブS内に取り
付ける場合においても、スリーブS内に充満した粘土を
取り出す必要がある。すなわち、上記従来の窯業製品の
湿式用成形金型50ではコスト高であるばかりではな
く、取付及び取外し作業の点において極めて面倒であ
り、迅速な作業の妨げとなっているのが実情である。
【0005】そこで、本発明は上述した従来の窯業製品
の湿式用成形金型が有する課題を解決するために提案さ
れたものであって、低コストとするとともに取付及び取
外し作業を簡単に行うことができる新規の窯業製品の湿
式用成形金型を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、押出成形機の先端口に取り付け
られる窯業製品の湿式用成形金型であって、粘土が流通
する第1の開口が形成され上記押出成形機に固定される
取付板と、この取付板の正面に固定されてなり粘土が流
通する第2の開口が形成されてなる第1のプレートと、
この第1のプレートに基端が固定されてなる中玉と、上
記第1のプレートの正面に固定されてなり粘土が流通す
る第3の開口が形成されてなる第2のプレートと、を備
えてなることを特徴とするものである。
【0007】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、上記第1の発明において、前記第2のプレートは、
上記取付板の厚みよりも肉厚とされてなることを特徴と
するものである。
【0008】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、上記第1又は第2の発明において、前記第2のプレ
ートに形成された第3の開口は、背面側から正面側にか
けて徐々に狭くされてなることを特徴とするものであ
る。
【0009】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
は、上記第3の発明において、前記第1のプレートに形
成された開口の背面側から第2のプレートに形成された
開口の正面側までは、連続して徐々に狭くされてなるこ
とを特徴とするものである。なお、この発明において
は、少なくとも上記第1のプレートに形成された開口の
背面側から第2のプレートに形成された開口の正面側ま
では、連続して徐々に狭くされてなることが必要である
が、第1のプレートに形成された開口が狭くなる程度
(角度)と、第2のプレートに形成された開口が狭くな
る程度(角度)は、何れも同じである必要はない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る窯業製品の湿
式用成形金型の一実施の形態について、図面を参照しな
がら詳細に説明する。
【0011】この実施の形態に係る窯業製品の湿式用成
形金型(以下、単に金型という。)1は、本発明を上下
2枚がそれぞれ脚部の先端において結合されているタイ
ルを、左右それぞれ1つずつ成形するタイプのタイルの
湿式用成形金型に適用したものであって、図1,図2又
は図3に示すように、取付板2と、この取付板2の正面
に固定されてなる第1のプレート3と、この第1のプレ
ート3の正面に固定されてなる第2のプレート4と、上
記第1のプレート3に固定された第1乃至第6の中玉5
・・・10とから構成されている。
【0012】上記取付板2は、図示しない押出成形機に
固定されたスリーブの先端に固定されるものであって、
図4に示すように、長方形状に成形され、中央には、第
1の開口2aが形成されている。この第1の開口2a
は、押出成形機内に設けられたオーガスクリューの回転
駆動によって、上記スリーブ内の粘土が流入する部位で
あるが、該スリーブに形成された図示しない開口の面積
よりも狭いものとされている。また、この取付板2の正
面には、上記第1の開口2aの周部に長方形状の薄肉部
2bが形成されており、この薄肉部2bには、後述する
第1のプレート3を固定するための図示しないボルトが
螺入される4つのネジ孔2c・・・2fが形成されてい
る。
【0013】そして、上述のように構成された取付板2
の正面には、前述したように、第1のプレート3が固定
されている。この第1のプレート3は、図5に示すよう
に、長方形状に成形されてなるものであり、中央には、
該第1のプレート3の長さ方向に形成された中玉取付部
3aを挟んだ両側に、第2及び第3の開口3b,3c
(何れも本発明を構成する第2の開口)が形成されてい
る。この第1のプレート3の外形形状は、上記取付板2
の正面に形成された薄肉部2bの外形形状と同一の形状
とされ、図1及び図3に示すように、上記薄肉部2b内
にこの第1のプレート3の背面側が嵌合されている。ま
た、上記中玉取付部3aの正面には、後述する中玉を固
定するための6つのネジ孔3d・・・3iが形成されて
いる。また、この第1のプレート3には、上記取付板2
に形成された4つのネジ孔2c・・・2fに対応した位
置に、4つのネジ孔3j・・・3mが形成されている。
また、この第1のプレート3に形成された上記第2及び
第3の開口3b,3cは、図1及び図2に示すように、
該第1のプレート3の背面側から正面側にかけて徐々に
狭くされている。すなわち、各開口3b,3cの長さ方
向に形成され互いに対向する内側面の距離は、図1に示
すように、背面側の長さL1 よりも正面側の長さL2
方が短くされてなるとともに、各開口3b,3cの幅方
向に形成され互いに対向する内側面の距離は、図3に示
すように、背面側の長さL3 よりも正面側の長さL4
方が短くされている。
【0014】また、上記第1のプレート3の正面には、
前述したように、第2のプレート4が固定されている。
この第2のプレート4は、図6に示すように、上記第1
のプレート3と同一の外形を有して成形されてなるもの
であり、中央には仕切り板部4aを挟んで左右両側に第
4及び第5の開口4b,4c(何れも本発明を構成する
第3の開口)が形成されている。なお、上記仕切り板部
4aの左右両側面には、第1及び第2の凸部4d,4e
が形成され、上記第4の開口4bを形成する内側面に
は、上記第1の凸部4dに対向する第3の凸部4fが形
成され、上記第5の開口4cを形成する内側面には、上
記第2の凸部4eに対向する第4の凸部4gが形成され
ている。なお、この第2のプレート4の厚みは、図1及
び図3に示すように、上記取付板2や第1のプレート3
の3倍近くの肉厚を有してなるものであり、該第2のプ
レート4に形成された上記第4及び第5の開口4b,4
cは、該第2のプレート4の背面側から正面側にかけて
徐々に狭くされている。すなわち、図1に示すように、
各開口4b,4cの長さ方向に形成され互いに対向する
内側面の背面側長さは、前記第1のプレート3の正面側
の長さL2 とほぼ同じ長さとされているとともに、正面
側の長さL5 は短くされている。また、各開口4b,4
cの幅方向に形成され互いに対向する内側面の距離は、
図3に示すように、背面側が、上記第1のプレート3の
背面側の長さL4 とほぼ同じ長さとされているととも
に、正面側では、上記背面側の長さL4 よりも短い長さ
6 とされている。
【0015】そして、前記第1のプレート3の正面に
は、図1に示すように、第1乃至第6の中玉5・・・1
0がそれぞれボルト11・・・16により固定されてい
る。これらの中玉5・・・10は、それぞれ従来より使
用されている中玉とほぼ同じ形状からなるものであり、
上記第1乃至第3の中玉5・・・7は、図1及び図2に
示すように、上記第2のプレート4に形成された第4の
開口4b内に挿通され、第4乃至第6の中玉8・・・1
0は、第5の開口4c内に挿通され、それぞれ先端は、
図1に示すように、第2のプレート4の正面よりもやや
正面側に突出されている。
【0016】以下、上述した金型1を図示しない押出成
形機のスリーブに固定し、粘土によりタイル素地(上下
2枚がそれぞれ脚部の先端において結合されているタイ
ル素地)が成形される工程について詳細に説明する。押
出成形機内に設けられた図示しないオーガスクリューが
回転駆動すると、スリーブ内の粘土は徐々に取付板2に
形成された第1の開口2aを通って、第1のプレート3
に形成された第2及び第3の開口3b,3c内に流入す
る。このとき、上記取付板2に形成された第1の開口2
aは、前述したように、スリーブの開口よりも小さな長
さ幅とされていることから、スリーブ内での状態よりも
圧縮されてこの第1の開口2aに到り、この第2及び第
3の開口3b,3cは、前述したように、該第1のプレ
ート3の背面側から正面側にかけて徐々に狭くされてい
ることから、第1の開口2a内の粘土は、さらに圧縮さ
れた状態で、上記第2及び第3の開口3b,3c内に流
入する。そして、この第2及び第3の開口3b,3c内
に流入した粘土は、上記第2のプレート4に形成された
第4及び第5の開口4b,4c内に流入するが、これら
第4及び第5の開口4b,4cも、該第2のプレート4
の背面側から正面側にかけて徐々に狭くされているとと
もに、該第2のプレート4の厚みは、上記取付板2や第
1のプレート3の厚みよりも肉厚とされてなることか
ら、粘土はさらに一層圧縮されて、第4及び第5の開口
4b,4cから外部に押し出されてくる。このとき、上
記第4の開口4b内には、前記第1乃至第3の中玉5・
・・7が位置しており、第5の開口4c内には、第4乃
至第6の中玉8・・・10が位置していることから、上
述した工程で圧縮された粘土は、これら二つの開口4
b,4cから、上下2枚がそれぞれ脚部の先端において
結合されているタイル素地として形成された状態で押し
出されてくる。
【0017】したがって、上述した本実施の形態に係る
金型1によれば、従来の金型よりも部品点数が少ないこ
とから、安価に製造することが可能であるとともに、個
々の部品を組付け該金型1とする作業も極めて簡単にな
る。しかも、この金型1では、上記取付板2の背面側に
は何らの部材も存在しないことから、一度使用したこの
金型1を取り出す場合も、新たにこの金型1を取り付け
る場合においても、押出成形機に固定されたスリーブ内
の圧縮された粘土を取り出す(掻き出す)必要がない。
また、この金型1によれば、取付板2や第1のプレート
3の厚みよりも、上記第2のプレート4の厚みの方が肉
厚とされていることから、十分粘土を圧縮させることが
でき、成形されたタイル素地に反りや垂れ等が発生する
ことを防止することができる。さらに、この金型1で
は、上記第1のプレート3も第3のプレート4も、それ
ぞれに形成された開口(符号は省略する。)は、背面側
から正面側にかけて徐々に狭くされていることから、よ
り粘土を圧縮することができ、一層成形されたタイル素
地に反り等が発生することを防止できる。特に、本実施
の形態に係る金型1では、第1のプレート3に形成され
た第2及び第3の開口3b,3cの正面側の長さ幅と、
第2のプレート4に形成された第4及び第5の開口4
b,4cの背面側の長さ幅とは、ほぼ同一の長さとされ
ていることから、これらの開口(符号は省略する。)内
を流れる粘土は極めてスムーズに流れ、余分な抵抗がか
かることがない。
【0018】なお、上述した実施の形態に係る金型1で
は、第2のプレート4に2つの開口4b,4cを形成し
たものを図示して説明したが、本発明を構成する第2の
プレートは、必ずしも2つの開口が形成されている必要
はなく、1つの開口が形成されているものであっても良
い。また、上記実施の形態に係る金型1では、6つの中
玉5・・・10を構成要素としたが、中玉の数は、特に
限定されるものではない。さらに、上記第1のプレート
3や第2のプレート4に形成された各開口(符号は省略
する。)の背面側の長さ幅と正面側の長さ幅(開口を形
成する内側面の傾斜角度)は、少なくとも背面側よりも
正面側の方が狭いことが必要であるが、その程度につい
ては、例えば第2のプレートや第1のプレートの厚みに
応じて適宜変更しても良く、上述した実施の形態に係る
金型1の構成に限定されるものではない。
【0019】さらに、前述した実施の形態に係る金型1
では、本発明を上下2枚がそれぞれ脚部の先端において
結合されているタイル素地を、左右それぞれ1つずつ成
形するタイプの湿式用成形金型に適用したものを図示し
ながら説明したが、本発明は、こうしたタイプの湿式用
成形金型ばかりではなく、中玉の形状や第2のプレート
に形成された第3の開口の形状により、上下又は左右2
枚が、脚部の先端において、最終的には廃棄される部分
と共に成形されるタイプのものに適用したものであって
も良い。すなわち、このタイプの湿式用成形金型は、焼
成後に分割されて廃棄される中間部と、この中間部の上
側(又は左側)に成形される一方のタイル用素地と、上
記中間部の下側(又は右側)に成形されるタイルのタイ
ル用素地と、を一体的に成形するものである。この湿式
用成形金型により成形された成形物は、切断後、乾燥工
程及び焼成工程を経て、上記一方及び他方のタイル用素
地がそれぞれの脚部の先端から上記中間物と分割され
て、最終製品とされる。本発明は、こうした、タイプの
湿式用成形金型に適用しても良い。
【0020】なお、上記実施の形態においては、窯業製
品の中のタイルを成形する湿式用成形金型に、本発明を
適用したものを図示して説明したが、本発明を構成する
窯業製品とは、上述したタイルに限定されることなく、
少なくとも粘土を材料としたものであれば、外装材や内
装材その他その名称や用途に限定されず全てのものを含
む。
【0021】
【発明の効果】上述した本発明の一実施の形態に係るタ
イルの湿式用成形金型の説明からも明らかなように、本
発明(請求項1記載の発明)では、部品点数が少ないこ
とから安価に製造することができ、金型として組付ける
作業も簡単に行うことができるばかりではなく、中玉の
基端は、取付板の正面に固定された第1のプレートに固
定されていることから、取付板の背面側には、何らの構
成もなく、したがって、この構成に係る金型を押出成形
機のスリーブに固定した場合、該スリーブ内に何らの部
材も挿入されないことから、この金型をスリーブに固定
する作業も、スリーブから取り外す作業においても、ス
リーブ内の圧縮された粘土を取り出す(掻き出す)作業
は不要となる。したがって、この発明によれば、押出成
形機への固定及び取り外し作業は、従来の金型に比べて
短時間に行うことが可能となる。
【0022】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
では、前記第2のプレートは、上記取付板の厚みよりも
肉厚とされてなることから、押出成形機の駆動により押
し出されながら成形される粘土を十分圧縮することがで
き、成形されたタイル素地に後の工程中で又は工程後に
反り等が発生することを有効に防止することが可能とな
る。
【0023】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
では、前記第2のプレートに形成された第3の開口は、
背面側から正面側にかけて徐々に狭くされてなることか
ら、第2のプレートに形成された開口を通過することに
より、さらに粘土は圧縮されることから、一層成形され
たタイル素地に後の工程中で又は工程後に反り等が発生
することを有効に防止することが可能となる。
【0024】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
では、前記第1のプレートに形成された開口の背面側か
ら第2のプレートに形成された開口の正面側までは、連
続して徐々に狭くされてなることから、取付板に形成さ
れた開口を通過して第2のプレートに形成された開口か
ら成形された状態で押し出されてくる粘土は、十分圧縮
された状態であるとともに、極めてスムーズに押し出さ
れることとなり、余分な負荷を押出成形機にかけること
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係るタイルの
湿式用成形金型を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施の形態に係るタイルの
湿式用成形金型を示す正面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施の形態に係るタイルの
湿式用成形金型を示す断面図である。
【図4】図4は、取付板の正面図である。
【図5】図5は、第1のプレートの正面図である。
【図6】図6は、第2のプレートの正面図である。
【図7】図7は、従来のタイルの湿式用成形金型の正面
図である。
【図8】図8は、図7に示すタイルの湿式用成形金型の
側面図である。
【符号の説明】
1 タイルの湿式用成形金型 2 取付板 2a 第1の開口 3 第1のプレート 3b 第2の開口 3c 第3の開口 4 第2のプレート 4b 第4の開口 4c 第5の開口 5・・・10 第1乃至第6の中玉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形機の先端口に取り付けられ
    る窯業製品の湿式用成形金型であって、粘土が流通する
    第1の開口が形成され上記押出成形機に固定される取付
    板と、この取付板の正面に固定されてなり粘土が流通す
    る第2の開口が形成されてなる第1のプレートと、この
    第1のプレートに基端が固定されてなる中玉と、上記第
    1のプレートの正面に固定されてなり粘土が流通する第
    3の開口が形成されてなる第2のプレートと、を備えて
    なることを特徴とする窯業製品の湿式用成形金型。
  2. 【請求項2】 前記第2のプレートは、上記取付板
    の厚みよりも肉厚とされてなることを特徴とする請求項
    1記載の窯業製品の湿式用成形金型。
  3. 【請求項3】 前記第2のプレートに形成された第
    3の開口は、背面側から正面側にかけて徐々に狭くされ
    てなることを特徴とする請求項1又は2記載の窯業製品
    の湿式用成形金型。
  4. 【請求項4】 前記第1のプレートに形成された開
    口の背面側から第2のプレートに形成された開口の正面
    側までは、連続して徐々に狭くされてなることを特徴と
    する請求項3記載の窯業製品の湿式用成形金型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006075995A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Kajishima Kogyo Kk 押出成形タイル素地の湿式成形金型
WO2015060700A1 (ko) * 2013-10-23 2015-04-30 이보영 에너지차단과 완충기능을 가진 패널 제작용 압출다이스

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