JP2002264118A - 粘土の変形の除去装置及び除去方法 - Google Patents

粘土の変形の除去装置及び除去方法

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JP2002264118A
JP2002264118A JP2001066770A JP2001066770A JP2002264118A JP 2002264118 A JP2002264118 A JP 2002264118A JP 2001066770 A JP2001066770 A JP 2001066770A JP 2001066770 A JP2001066770 A JP 2001066770A JP 2002264118 A JP2002264118 A JP 2002264118A
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Isamu Kawakami
勇 川上
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    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B3/00Producing shaped articles from the material by using presses; Presses specially adapted therefor
    • B28B3/20Producing shaped articles from the material by using presses; Presses specially adapted therefor wherein the material is extruded
    • B28B3/26Extrusion dies
    • B28B3/2609Containing rotating elements perpendicular to the axis of extrusion

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置に加わる負荷を小さくし、粘土のねじれ
を確実になくすことができる粘土の変形の除去装置及び
除去方法を提供する。 【解決手段】 基部が押出部14に固定され、内部を通
過する粘土を先部の成品押出口31から押出すケーシン
グ26と、ケーシング26内に対となって実質的に平行
かつ粘土の流れ方向に実質的に直交して配置された第
1、第2の回転軸41、42、及び第1、第2の回転軸
41、42にそれぞれ軸方向に間隔をあけて固定された
複数のブレード47、47aを備える回転切断手段27
と、第1、第2の回転軸41、42を互いに異なる方向
に回転させる駆動手段とを有する粘土の変形の除去装置
10を用い、押出部14から連続的に押出される粘土
を、回転する複数のブレード47、47aを用いて粘土
の流れ方向に沿って複数箇所を切断し、切断された粘土
を一体的に接合させて成品押出口31から押出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、粘土製の
瓦(以下、単に瓦という)の中間製品である帯状の荒地
を連続的に形成する押出し成形機の押出部に取付けて使
用し、押出部から出た粘土荒地の変形を除去する装置及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、瓦を製造する場合に
は、原料である粘土をホッパーを介して押出し成形機に
投入し、撹拌すると共に脱気し、先部の押出部から押し
出して、断面形状が実質的に瓦と同じになった帯状の荒
地を形成していた。そして、この帯状の荒地を所定長で
切断して、さらにプレス加工を施し、実際の瓦の形状に
成形し、乾燥した後、焼成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の押出し成形機においては、粘性の高い粘土を、ミキ
シングスクリューを回転させて混練しているが、混練し
た塊状の材料内にスクリューの回転方向のねじれ(捻
れ)による応力や、水分の不均一や、材料の不均一等の
変形要因が残留したまま押出部から押し出されていた。
これらの変形要因は、その後のプレス加工によっても除
去することができず、残った変形要因によって、成品の
乾燥時及び/又は焼成時に歪みや亀裂が発生し、成品品
質が低下し、歩留まりが低下していた。本発明はかかる
事情に鑑みてなされたもので、比較的簡易な装置で変形
要因を容易に除去でき、寿命も長く、しかも所定形状で
押出しできる粘土の変形の除去装置及び除去方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る粘土の変形の除去装置は、投入された粘土を混練す
るスクリューが内部に設けられて混練と共に脱気を行う
押出し成形機の押出部に取付けられ、該押出部から連続
的に押出される粘土の変形を除去する装置であって、基
部が前記押出部に固定され、内部を通過する前記粘土を
先部に形成された成品押出口から押出すケーシングと、
該ケーシング内に対となって実質的に平行かつ前記粘土
の流れ方向に実質的に直交して配置された第1、第2の
回転軸、及び該第1、第2の回転軸に、それぞれ軸方向
に間隔をあけて固定された複数のブレードを備える回転
切断手段と、前記ケーシング外に設けられて、前記第
1、第2の回転軸を互いに異なる方向に回転させる駆動
手段とを有して、前記スクリューの回転方向のねじれを
除去する。本発明において、ブレードは、例えば、第
1、第2の回転軸をそれぞれ中心にして所定角度おきに
2又は3箇所以上のブレード片を設けて構成することが
できる。各ブレード片は、例えば、板状又は棒状に形成
することができ、各ブレード片は一体的に接続してもよ
く、それぞれ分離していてもよい。また、ブレードを1
枚の円形板、又は多角形板状のブレード片で構成するこ
ともできる。第1、第2の回転軸を粘土の流れ方向に実
質的に直交配置するので、回転するブレードによって、
粘土を、粘土内部に発生しているねじれの方向(螺旋の
方向)に交叉する方向に切断することができる。さら
に、第1、第2の回転軸が互いに異なる方向に回転する
ので、その間を通過する粘土は、第1、第2の回転軸に
設けられたブレードから実質的に同じ大きさで、かつ反
対方向にそれぞれ引っ張られることになる。すなわち、
第1、第2の回転軸側から粘土を引張る力が釣り合うの
で、下流側(粘土の出口側)に移動する粘土に新たなね
じれは発生しない。かかる構成によって、押出し成形機
による粘土内部の変形要因、例えばスクリューの回転方
向のねじれが解消されると共に、ブレードによる新たな
変形要因の発生を防止でき、例えば、最終製品(例えば
瓦)の乾燥時や焼成時の歪や亀裂をなくすことができ
る。
【0005】また、本発明に係る粘土の変形の除去装置
において、第1の回転軸に設けられた前記ブレードの先
端の回転軌跡を、軸方向に見て、前記第2の回転軸に設
けられた前記ブレードの先端の回転軌跡に重合させるこ
とも可能である。ブレード先端の回転軌跡が重合するの
で、両側のブレード間を通過する粘土は薄く切断され、
効率よく内部の変形要因を除去することができる。ここ
で、一方のブレードは、他方の回転軸に接触しない程度
に近接させて設けることが好ましい。かかる構成によっ
て、第1、第2の回転軸間を通過する粘土を確実に切断
して歪や亀裂をなくすことができる。
【0006】さらに、本発明に係る粘土の変形の除去装
置において、前記第1、第2の回転軸を上下に実質的に
水平配置し、前記成品押出口を、成形される瓦製品の断
面形状に合わせて横長に形成することも可能である。第
1、第2の回転軸を上下に水平配置することによって、
その間を通過する粘土は、縦方向に切断される。そし
て、縦方向に切断された粘土は、横長の板状に形成され
た成品押出口から押出されて瓦製品の荒地となるので、
瓦製品の荒地のねじれが幅方向に残留することがなくな
り、プレス加工の後、乾燥時と焼成時に変形が発生しな
くなり、製品の品質と歩留まりを向上させることができ
る。さらに、本発明に係る粘土の変形の除去装置におい
て、前記ケーシングに、前記回転切断手段の複数の前記
ブレードの間に嵌入して、該ブレードと共に回転する前
記粘土を掻き取る複数の掻き板を設けることも可能であ
る。掻き板は、該掻き板の両側に配置されるブレードに
接触しない範囲でできるだけ大きく形成することが好ま
しいが、ブレードの回転抵抗も考慮して寸法を決定す
る。ブレードの間に挟まれて下流側に移動する粘土のう
ち、成品押出口から押し出されなかった粘土は、ブレー
ドと共に回転して上流側(押出し成形機側)に移動しよ
うとする。ケーシングに掻き板を設けることによって、
ブレードと共に回転しようとする粘土を、ブレードの下
流側でブレードから離反させることができるので、粘土
の変形要因の除去を効率よく行うことができ、また、ブ
レードによる上流側の粘土の切断を容易にできる。
【0007】前記目的に沿う本発明に係る粘土の変形の
除去方法は、投入された粘土を混練するスクリューが内
部に設けられた押出し成形機の押出部に取付けられて、
前記押出部から連続的に押出される粘土の変形を除去す
る方法であって、前記押出部から連続的に押出される粘
土を、回転する複数のブレードを用いて前記粘土の流れ
方向に沿って複数箇所を切断し、切断された前記粘土を
押圧しながら一体的に接合させて前記押出部の押出面積
より小さい成品押出口から押出して成形する。押出部か
ら押出される粘土は、螺旋状にねじれた状態で下流側に
移動している。これを粘土の流れ方向に沿って切断する
ので、粘土内部の変形要因を除去することができる。ま
た、粘土を、回転するブレードで流れ方向に沿って切断
するので、ブレードが粘土から受ける負荷を一定にし
て、かつ負荷を小さくすることができる。切断された粘
土を一体的に接合させるには、例えば、成品押出口に向
けて周壁部を先細形状に形成することにより、通過する
粘土を周壁部に押圧して接合させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。図1〜図5に示すように、本発明
の一実施の形態に係る粘土の変形の除去装置10は、投
入された粘土を混練するスクリュー11、12を内部に
備えた押出し成形機13の押出部14に取付けられ、押
出部14から連続的に押出される粘土(荒地)の変形を
除去する装置である。除去装置10は、焼き物の瓦、タ
イル、壁材、煉瓦等を製造するのに適している。以下、
詳しく説明する。
【0009】まず、除去装置10が取付けられ、粘土の
混練と共に脱気を行う押出し成形機13について説明す
る。図1に示すように、押出し成形機13は、架台15
の内部に設けられ図示しない真空タンクを備える真空ポ
ンプ22と、架台15の上部に2段に配設されたスクリ
ュー11、12、及びスクリュー11、12を内部に配
置する円筒形の第1、第2の混練室16、17を有して
いる。第1の混練室16の上流側端部には、投入用ホッ
パー18が設けられ、第1の混練室16の押出口19
と、第2の混練室17の投入口20は、密閉された中間
減圧室21に連通している。中間減圧室21は、吸引パ
イプ23を介して真空ポンプ22に接続されている。押
出し成形機13の押出部14は、第2の混練室17の下
流側の矩形のフランジ部25に一体的に設けられた矩形
のプレート24と、プレート24を貫通して形成された
円形孔部34とを有している。なお、スクリュー11、
12は、駆動モータ50、51によって回転駆動するよ
うに構成しているが、スクリュー11、12をギヤボッ
クス等を介して連動可能に接続させ、一台の駆動モータ
を用いて駆動することも可能である。
【0010】押出し成形機13に投入用ホッパー18を
介して投入された粘土は、回転するスクリュー11によ
って混練され、第1の混練室16内を下流側に移動し、
押出口19から中間減圧室21に移動し、次いで、投入
口20から第2の混練室17に入る。通常運転時には、
第1の混練室16の押出口19と、第2の混練室17の
投入口20は、粘土によって塞がれており、この状態で
真空ポンプ22を始動すると、中間減圧室21内の脱気
が行われる。中間減圧室21内の脱気を行うことによっ
て、中間減圧室21内を通過する粘土の内部の空洞や亀
裂を除去することができる。
【0011】次に、押出し成形機13の押出部14の下
流側に取付けられる粘土の変形の除去装置10について
説明する。除去装置10は、押出し成形機13のフラン
ジ部25に図示しないボルト等の締結部材によって取付
けられるケーシング26と、ケーシング26の内部に設
けられた対となる第1、第2の回転軸41、42を備え
た回転切断手段27と、ケーシング26の外側に取付け
られ、回転切断手段27を作動させる減速モータ35と
を有している。まず、ケーシング26について説明す
る。ケーシング26は、内部に回転切断手段27が設け
られ、基側及び先側の端部に矩形の固定用フランジ3
2、33を備え、基部が押出部14のフランジ部25に
固定用フランジ32を介して固定された矩形の筒状部2
9を有している。筒状部29の上部は、吸引パイプ48
を介して真空ポンプ22に接続されている。また、ケー
シング26は、筒状部29の先部に固定用フランジ33
を介してボルト等の締結部材により着脱可能に設けられ
たノズル部30を有している。ノズル部30は、先側に
向けて上下の幅が徐々に狭くなり、その断面積が先側に
向けて徐々に小さくなるよう構成されている。また、ノ
ズル部30の先部には、ケーシング26の内部を通過す
る粘土を押出す成品押出口31が設けられており、筒状
部29を取り外さずにノズル部30を交換することがで
きる。ノズル部30に形成された成品押出口31は、図
3に二点鎖線で示すように、成形される瓦製品の断面形
状に合わせて横長の波形に形成されており、成品押出口
31は、押出部14の押出面積(円形孔部34の面積)
より小さく形成されている。
【0012】次に、回転切断手段27について詳しく説
明する。回転切断手段27は、対となる第1、第2の回
転軸41、42を有し、第1、第2の回転軸41、42
は、ケーシング26の両側の上下に軸受37〜40を介
してそれぞれ実質的に水平、すなわち平行に、かつ粘土
の流れ方向に直交して回転可能に配置されている。第
1、第2の回転軸41、42には、半径方向外側に90
度おきに突出して配置されたブレード片43、43aを
それぞれ備えた厚み5〜25mm程度のブレード47、
47aが、軸方向に例えば、5〜20mmおきに複数枚
固定されている。図3に示すように、第1、第2の回転
軸41、42の一端部には、歯数及びモジュールの等し
い同じ大きさの歯車55、56が噛合しており、第1、
第2の回転軸41、42は、同じ回転数でそれぞれ逆方
向に回転することができる。第1、第2の回転軸41、
42は、例えば、1〜50rpm、好ましくは1〜20
rpm程度の回転数で低速駆動することができる。ま
た、第1の回転軸41の他端には、カップリング49を
介して減速モータ35が接続されている。減速モータ3
5の駆動によって、第1、第2の回転軸41、42及び
各ブレード47、47aを同時に逆方向に回転させるこ
とができる。減速モータ35及び歯車55、56によっ
て駆動手段を構成している。回転するブレード47、4
7aが、第1、第2の回転軸41、42間を移動すると
きには、それぞれ下流側に移動するように回転してい
る。各ブレード47、47aが第1、第2の回転軸4
1、42間を粘土が通過する方向に移動するので、粘土
に対する抵抗を小さくして、ブレード47、47aの摩
耗を少なくすることができる。なお、ブレード47、4
7aの各ブレード片43、43aは、回転方向に突出す
る円弧状に形成されている。すなわちブレード片43、
43aの突出方向は逆になり、ブレード47は、ブレー
ド47aを裏返した形状に形成されている。
【0013】また、第1の回転軸41に設けられたブレ
ード47の先端の回転軌跡L1は、図1、図2に示すよ
うに軸方向に見て、第2の回転軸42に設けられたブレ
ード47aの先端の回転軌跡L2に重合する。このと
き、一方側のブレード47の軸方向位置は、他方側のブ
レード47aの軸方向位置に対して半分ずらして配置さ
れている。また、一方のブレード47の先端と第2の回
転軸42、及び他方のブレード47aの先端と第1の回
転軸41は可能な限り近接させて、例えば、2〜20m
mの間隔を開けて設けている。従って、図3に示すよう
に、第1、第2の回転軸41、42間を連続的に通過す
る粘土を、片方のブレード47の軸方向ピッチの半分の
ピッチで細かく切断でき、粘土内の変形要因を効率よく
除去することができる。なお、ケーシング26の内側の
第1の回転軸41の少し下流側の上位置には、回転切断
手段27の上側の第1の回転軸41に設けられ隣接する
複数のブレード43の間に嵌入してブレード43と共に
回転する粘土を掻き取る複数の掻き板57が設けられて
いる。また、ケーシング26の内側の掻き板57に対向
する下位置には、下側の第2の回転軸42に設けられ隣
接する複数のブレード43aの間に嵌入してブレード4
3aと共に回転する粘土を掻き取る複数の掻き板58が
設けられている。掻き板57、58の厚みは、ブレード
43、43aの厚みより少し厚く形成されている。
【0014】次いで、押出し成形機13によって成形さ
れる粘土の流れについて説明する。投入用ホッパー18
から投入された粘土は、スクリュー11、12の回転に
よって第1、第2の混練室16、17内を下流側に移動
して押出部14から押出される。押出部14の円形孔部
34から連続的に押出される円柱状の粘土には、スクリ
ュー11、12の回転により周方向へのねじれが付与さ
れ、粘土の内部には、例えば、周方向への内部応力が発
生している。減速モータ35の駆動によりブレード4
7、47aが回転し、粘土を流れ方向かつ実質的に鉛直
方向に切断する。そして、流れ方向に沿って切断された
粘土は、成品押出口31から波形に形成されて押し出さ
れ、その後に切断等の処理が行われて瓦製品となる。な
お、除去装置10の内部は、真空ポンプ22により減圧
されており、また、ノズル部30は先細に形成されてい
るので、粘土の切断部は、成品押出口31を通過すると
きに再度塞がって成形されることになる。瓦製品は、材
料となる粘土を、一旦、流れ方向に複数箇所で切断して
から成形しているので、瓦製品の内部に変形要因が残存
することがなく、瓦製品の成形後又は焼成後に変形等が
発生することがなく、品質と歩留まりを高めることがで
きる。
【0015】次に、除去装置10を用いた粘土の変形の
除去方法について説明する。まず、押出し成形機13の
押出部14に除去装置10をボルト等を用いて取付け
る。また、筒状部29と真空ポンプ22を吸引パイプ4
8で接続する。次に、押出し成形機13の運転を開始す
る。スクリュー11、12を回転させ、投入用ホッパー
18に粘土を投入すると、粘土は、第1、第2の混練室
16、17内を移動して押出部14の円形孔部34から
除去装置10内に螺旋状にねじれた状態で連続的に押出
される。除去装置10の回転切断手段27の駆動は、押
出し成形機13と同時に行われ、第1、第2の回転軸4
1、42の回転に伴って複数のブレード47、47aが
回転し、粘土をその流れ方向に沿って複数箇所を切断す
る。この操作によって、円柱状に押出される粘土内部の
周方向に残留する変形要因を効率よく除去することがで
きる。そして、切断された粘土を先細のノズル部30内
の先側に通過させ、さらに除去装置10の先部に形成さ
れた成品押出口31から押出して、切断部を一体的に接
合して瓦製品の成形を行う。真空ポンプ22の運転は、
予め開始されている。真空ポンプ22で、中間減圧室2
1及び筒状部29内を減圧するので、粘土内部の空洞部
や亀裂を除去して成品の品質を向上させることができ
る。形状の異なる瓦製品を製造する場合には、ノズル部
30のみを取り外して、他の成品押出口が形成されたノ
ズル部に交換することができる。また、ノズル部30
は、ブレード47、47aのメンテナンス時にも取外す
ことができるので、補修も迅速に行うことができる。
【0016】次いで、図6(A)〜(C)を参照して、
ブレードの形状の変形例について説明する。図6(A)
のブレード52は、円形に形成されている。かかる構成
によって、ブレード52が粘土から受ける負荷をさらに
小さくすることができる。また、ブレード52に複数の
貫通孔を形成しているので、重量の増加を抑えることが
できる。また、図6(B)に示すブレード53は、台形
板状のブレード片54を4カ所に設けている。各ブレー
ド片54は、軸方向に見て重合しない位置に設けてい
る。かかる構成によって、ブレード片54に加わる負荷
を抑えながら粘土の撹拌を確実に行うことができる。さ
らに、図6(C)に示すように、図6(B)に示す上下
のブレード53の各ブレード片54の取付け位置を、軸
方向に見て重合する位置に設けることも可能である。か
かる構成によって、粘土を確実に切断することができ
る。以上、本発明に係る実施の形態について説明してき
たが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものでは
なく、例えば、押出部の取付けフランジの形状が円形の
場合には、ケーシングの基側の外形も円形に形成するこ
とが可能である。また、成品の形状によっては、第1、
第2の回転軸をそれぞれ垂直方向に設けることも可能で
ある。
【0017】
【発明の効果】請求項1〜4記載の粘土の変形の除去装
置においては、第1、第2の回転軸を粘土の流れ方向に
実質的に直交配置するので、粘土を、粘土内部に発生し
ているねじれの方向(螺旋の方向)に交叉する方向に切
断することができる。さらに、第1、第2の回転軸が互
いに異なる方向に回転するので、下流側に移動する粘土
に加わる力を同じにして新たなねじれが発生しないよう
にし、成品の品質を向上させることができる。これによ
って、製品となる粘土の内部の変形要因が解消され、例
えば、乾燥時や焼成時の粘土の変形による歪や亀裂をな
くすことができる。特に、請求項2記載の粘土の変形の
除去装置においては、ブレード先端の回転軌跡が重合す
るので、両側のブレード間を通過する粘土は薄く切断さ
れ、効率よく内部の変形要因を除去することができる。
【0018】請求項3記載の粘土の変形の除去装置にお
いては、第1、第2の回転軸を上下に水平配置するの
で、その間を通過する粘土は、縦方向に切断され、横長
の板状に形成された成品押出口から押出されて瓦製品の
荒地となり、乾燥及び焼成後の瓦製品の歪及び亀裂が幅
方向に残留することがなくなり、歪及び亀裂をなくすこ
とができる。請求項4記載の粘土の変形の除去装置にお
いては、ケーシングに掻き板を設けるので、ブレードと
共に回転しようとする粘土を、ブレードの下流側でブレ
ードから離反させることができ、粘土の変形要因の除去
を効率よく行うことができ、また、ブレードによる上流
側の粘土の切断を容易にできる。そして、請求項5記載
の粘土の変形の除去方法においては、押出し成形機の押
出部から連続的に押出される粘土を、複数箇所で切断す
るので、粘土内部の変形要因を確実に除去することがで
きる。また、流れ方向に沿って切断するので、ブレード
が粘土から受ける負荷を一定にして、かつ負荷を小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る粘土の変形の除去
装置を組み込んだ押出し成形機の側面図である。
【図2】同粘土の変形の除去装置の側断面図である。
【図3】同粘土の変形の除去装置の正断面図である。
【図4】同粘土の変形の除去装置の平断面図である。
【図5】同粘土の変形の除去装置の斜視図である。
【図6】(A)、(B)、(C)は、それぞれ変形例に
係るブレードの説明図である。
【符号の説明】
10:除去装置、11、12:スクリュー、13:押出
し成形機、14:押出部、15:架台、16:第1の混
練室、17:第2の混練室、18:投入用ホッパー、1
9:押出口、20:投入口、21:中間減圧室、22:
真空ポンプ、23:吸引パイプ、24:プレート、2
5:フランジ部、26:ケーシング、27:回転切断手
段、29:筒状部、30:ノズル部、31:成品押出
口、32、33:固定用フランジ、34:円形孔部、3
5:減速モータ、37〜40:軸受、41:第1の回転
軸、42:第2の回転軸、43、43a:ブレード片、
47、47a:ブレード、48:吸引パイプ、49:カ
ップリング、50、51:駆動モータ、52:ブレー
ド、53:ブレード、54:ブレード片、55、56:
歯車、57、58:掻き板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された粘土を混練するスクリューが
    内部に設けられて混練と共に脱気を行う押出し成形機の
    押出部に取付けられ、該押出部から連続的に押出される
    粘土の変形を除去する装置であって、基部が前記押出部
    に固定され、内部を通過する前記粘土を先部に形成され
    た成品押出口から押出すケーシングと、該ケーシング内
    に対となって実質的に平行かつ前記粘土の流れ方向に実
    質的に直交して配置された第1、第2の回転軸、及び該
    第1、第2の回転軸に、それぞれ軸方向に間隔をあけて
    固定された複数のブレードを備える回転切断手段と、前
    記ケーシング外に設けられて、前記第1、第2の回転軸
    を互いに異なる方向に回転させる駆動手段とを有して、
    前記スクリューの回転方向のねじれを除去することを特
    徴とする粘土の変形の除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粘土の変形の除去装置に
    おいて、前記第1の回転軸に設けられた前記ブレードの
    先端の回転軌跡は、軸方向に見て、前記第2の回転軸に
    設けられた前記ブレードの先端の回転軌跡に重合するこ
    とを特徴とする粘土の変形の除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の粘土の変形の除去
    装置において、前記第1、第2の回転軸は、上下に実質
    的に水平配置され、前記成品押出口は、成形される瓦製
    品の断面形状に合わせて横長に形成されていることを特
    徴とする粘土の変形の除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘
    土の変形の除去装置において、前記ケーシングには、前
    記回転切断手段の複数の前記ブレードの間に嵌入して、
    該ブレードと共に回転する前記粘土を掻き取る複数の掻
    き板が設けられていることを特徴とする粘土の変形の除
    去装置。
  5. 【請求項5】 投入された粘土を混練するスクリューが
    内部に設けられた押出し成形機の押出部に取付けられ
    て、前記押出部から連続的に押出される粘土の変形を除
    去する方法であって、前記押出部から連続的に押出され
    る粘土を、回転する複数のブレードを用いて前記粘土の
    流れ方向に沿って複数箇所を切断し、切断された前記粘
    土を押圧しながら一体的に接合させて前記押出部の押出
    面積より小さい成品押出口から押出して成形して、前記
    スクリューの回転方向のねじれを除去することを特徴と
    する粘土の変形の除去方法。
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