JPH09216214A - タイルの湿式成形金型 - Google Patents
タイルの湿式成形金型Info
- Publication number
- JPH09216214A JPH09216214A JP4820796A JP4820796A JPH09216214A JP H09216214 A JPH09216214 A JP H09216214A JP 4820796 A JP4820796 A JP 4820796A JP 4820796 A JP4820796 A JP 4820796A JP H09216214 A JPH09216214 A JP H09216214A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixed
- middle ball
- tile
- opening
- wet
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の中玉の強度が増し、取付作業の迅速化
が図られ、さらに該中玉の湾曲を低減することができる
とともにその調整も極めて容易とすることができるタイ
ルの湿式成形金型を提供する。 【構成】 押出成形機の先端口に取り付けられるタイル
の湿式成形金型1であって、少なくとも上記先端口に固
定され押出成形機の駆動により原料が押し出される開口
が形成されてなる取付板2と、上記取付板の背面にそれ
ぞれ一端が固定されてなる複数の固定軸5,6,7,8
と、これらの固定軸の他端が固定されてなる中玉固定部
材9と、この中玉固定部材の正面に固定されてなる固定
部20,25とこの固定部と一体成形されてなるととも
に先端側が上記取付板に形成された開口内に挿通されて
なる複数の中玉部21,22,23,26,27,28
と、を備えてなる。
が図られ、さらに該中玉の湾曲を低減することができる
とともにその調整も極めて容易とすることができるタイ
ルの湿式成形金型を提供する。 【構成】 押出成形機の先端口に取り付けられるタイル
の湿式成形金型1であって、少なくとも上記先端口に固
定され押出成形機の駆動により原料が押し出される開口
が形成されてなる取付板2と、上記取付板の背面にそれ
ぞれ一端が固定されてなる複数の固定軸5,6,7,8
と、これらの固定軸の他端が固定されてなる中玉固定部
材9と、この中玉固定部材の正面に固定されてなる固定
部20,25とこの固定部と一体成形されてなるととも
に先端側が上記取付板に形成された開口内に挿通されて
なる複数の中玉部21,22,23,26,27,28
と、を備えてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイルの原料である粘
土を押し出す押出成形機の先端口に取り付けられるタイ
ルの湿式成形金型に関するものである。
土を押し出す押出成形機の先端口に取り付けられるタイ
ルの湿式成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイルの成形方法は、粉体を金型内に充
填し高圧を加えて成形する乾式成形方法以外に、湿式成
形方法も従来より広く実施されている。この湿式成形方
法は、タイルの原料である粘土を投入するホッパーと、
このホッパーから投入された粘土を先端側に移送させる
オーガスクリューと、このオーガスクリューから移送さ
れた粘土を成形する湿式成形金型とから概ね構成される
押出成形機を用いて成形する方法である。そして、上記
オーガスクリューの回転力により湿式成形金型から成形
されて押し出されたタイル素地は、ピアノ線等により所
定間隔で切断され、乾燥工程及び焼成工程を経てタイル
として完成される。そして、上記押出成形機の先端に取
り付けられる湿式成形金型は、成形すべきタイルの形状
に対応した形状とされるが、従来より、タイルを上下2
枚結合してなるタイル素地を成形する湿式成形金型が広
く使用されている。すなわち、従来の形成金型50は、
図4に示すように、押出成形機の先端口に取り付けられ
中央には粘土が排出される図示しない開口が形成されて
なる取付板51と、この取付板51の正面に固定され粘
土が排出される図示しない開口が形成されてなる口金5
2と、この口金52の正面に固定され第1及び第2の素
地排出口53a,53b(図5参照)が形成されてなる
プレート53と、上記取付板51の背面に一端が固定さ
れた四つの固定軸54,55と、これらの固定軸54,
55の他端が固定されてなる中玉固定部材56と、この
中玉固定部材56にそれぞれの基端が固定され先端は上
記第1の素地排出口53aに挿通されてなる第1乃至第
3の中玉57,58,59と、同じく上記中玉固定部材
56にそれぞれの基端が固定され先端は上記第2の素地
排出口53bに挿通されてなる第4乃至第6の中玉6
0,61,62と、から構成されている。そして、上記
第1乃至第6の中玉57・・・62は、それぞれ細長い
板状に成形されてなるものであって、基端は、上記中玉
固定部材56の正面に各ボルト57a・・62aを介し
て固定されている。
填し高圧を加えて成形する乾式成形方法以外に、湿式成
形方法も従来より広く実施されている。この湿式成形方
法は、タイルの原料である粘土を投入するホッパーと、
このホッパーから投入された粘土を先端側に移送させる
オーガスクリューと、このオーガスクリューから移送さ
れた粘土を成形する湿式成形金型とから概ね構成される
押出成形機を用いて成形する方法である。そして、上記
オーガスクリューの回転力により湿式成形金型から成形
されて押し出されたタイル素地は、ピアノ線等により所
定間隔で切断され、乾燥工程及び焼成工程を経てタイル
として完成される。そして、上記押出成形機の先端に取
り付けられる湿式成形金型は、成形すべきタイルの形状
に対応した形状とされるが、従来より、タイルを上下2
枚結合してなるタイル素地を成形する湿式成形金型が広
く使用されている。すなわち、従来の形成金型50は、
図4に示すように、押出成形機の先端口に取り付けられ
中央には粘土が排出される図示しない開口が形成されて
なる取付板51と、この取付板51の正面に固定され粘
土が排出される図示しない開口が形成されてなる口金5
2と、この口金52の正面に固定され第1及び第2の素
地排出口53a,53b(図5参照)が形成されてなる
プレート53と、上記取付板51の背面に一端が固定さ
れた四つの固定軸54,55と、これらの固定軸54,
55の他端が固定されてなる中玉固定部材56と、この
中玉固定部材56にそれぞれの基端が固定され先端は上
記第1の素地排出口53aに挿通されてなる第1乃至第
3の中玉57,58,59と、同じく上記中玉固定部材
56にそれぞれの基端が固定され先端は上記第2の素地
排出口53bに挿通されてなる第4乃至第6の中玉6
0,61,62と、から構成されている。そして、上記
第1乃至第6の中玉57・・・62は、それぞれ細長い
板状に成形されてなるものであって、基端は、上記中玉
固定部材56の正面に各ボルト57a・・62aを介し
て固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成に係るタイルの湿式成形金型1では、上述したよ
うに、各中玉57・・・62は、それぞれ独立して中玉
固定部材56に固定されていることから、オーガスクリ
ューの回転力によりスパイラル状に押し出されていく粘
土の抵抗により、図5に示すように、それぞれ独立して
微妙に湾曲され、このために、正確なタイル素地を成形
することができず、さらに、こうした中玉57・・・6
2の湾曲方向を調整する作業も極めて困難であるのが実
情である。すなわち、従来のタイルの湿式成形金型50
を構成する複数の中玉57・・・62は、それぞれ個別
に成形されてなり、それぞれが中玉固定部材56に固定
されていることから、強度的にも信頼性が低く、また取
付作業も面倒であるばかりか、オーガスクリューにより
押し出される粘土(坏土)の抵抗により、隣合う各中玉
57・・・62がそれぞればらばらに湾曲してしまい、
正確なタイル素地として成形することができない。
た構成に係るタイルの湿式成形金型1では、上述したよ
うに、各中玉57・・・62は、それぞれ独立して中玉
固定部材56に固定されていることから、オーガスクリ
ューの回転力によりスパイラル状に押し出されていく粘
土の抵抗により、図5に示すように、それぞれ独立して
微妙に湾曲され、このために、正確なタイル素地を成形
することができず、さらに、こうした中玉57・・・6
2の湾曲方向を調整する作業も極めて困難であるのが実
情である。すなわち、従来のタイルの湿式成形金型50
を構成する複数の中玉57・・・62は、それぞれ個別
に成形されてなり、それぞれが中玉固定部材56に固定
されていることから、強度的にも信頼性が低く、また取
付作業も面倒であるばかりか、オーガスクリューにより
押し出される粘土(坏土)の抵抗により、隣合う各中玉
57・・・62がそれぞればらばらに湾曲してしまい、
正確なタイル素地として成形することができない。
【0004】そこで、本発明は、上述した従来のタイル
の湿式成形金型が有する課題を解決するために提案され
たものであって、従来のタイル湿式用金型を構成する複
数の中玉の強度が増し、取付作業の迅速化が図られ、さ
らに該中玉の湾曲を低減することができるとともにその
調整も極めて容易とすることができるタイルの湿式成形
金型を提供することを目的とするものである。
の湿式成形金型が有する課題を解決するために提案され
たものであって、従来のタイル湿式用金型を構成する複
数の中玉の強度が増し、取付作業の迅速化が図られ、さ
らに該中玉の湾曲を低減することができるとともにその
調整も極めて容易とすることができるタイルの湿式成形
金型を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために提案されたものであって、第1の発明
は、押出成形機の先端口に取り付けられるタイルの湿式
成形金型であって、少なくとも上記先端口に固定され押
出成形機の駆動により原料が押し出される開口が形成さ
れてなる取付板と、上記取付板の背面にそれぞれ一端が
固定されてなる複数の固定軸と、これらの固定軸の他端
が固定されてなる中玉固定部材と、この中玉固定部材の
正面に固定されてなる固定部とこの固定部と一体成形さ
れてなるとともに先端側が上記取付板に形成された開口
内に挿通されてなる複数の中玉部とからなる中玉部材
と、を備えてなることを特徴とするものである。
を達成するために提案されたものであって、第1の発明
は、押出成形機の先端口に取り付けられるタイルの湿式
成形金型であって、少なくとも上記先端口に固定され押
出成形機の駆動により原料が押し出される開口が形成さ
れてなる取付板と、上記取付板の背面にそれぞれ一端が
固定されてなる複数の固定軸と、これらの固定軸の他端
が固定されてなる中玉固定部材と、この中玉固定部材の
正面に固定されてなる固定部とこの固定部と一体成形さ
れてなるとともに先端側が上記取付板に形成された開口
内に挿通されてなる複数の中玉部とからなる中玉部材
と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0006】また、第2の発明は、押出成形機の先端口
に取り付けられるタイルの湿式成形金型であって、少な
くとも上記先端口に固定され押出成形機の駆動により原
料が排出される開口が形成されてなる取付板と、この取
付板の正面に固定されてなりタイルの原料が排出される
開口が形成されてなる口金と、この口金の正面に固定さ
れてなり上記口金に形成された開口からの原料が外部に
排出される第1及び第2の素地排出口が形成されてなる
プレートと、上記取付板の背面にそれぞれ一端が固定さ
れてなる複数の固定軸と、これらの固定軸の他端が固定
されてなる中玉固定部材と、この中玉固定部材に固定さ
れてなる第1及び第2の中玉部材とを備え、上記第1及
び第2の中玉部材は、それぞれ上記中玉固定部材に固定
される固定部と、この固定部と一体成形されてなるとと
もに先端は上記第1又は第2の素地排出口に挿通される
複数の中玉部とから構成されてなることを特徴とするも
のである。
に取り付けられるタイルの湿式成形金型であって、少な
くとも上記先端口に固定され押出成形機の駆動により原
料が排出される開口が形成されてなる取付板と、この取
付板の正面に固定されてなりタイルの原料が排出される
開口が形成されてなる口金と、この口金の正面に固定さ
れてなり上記口金に形成された開口からの原料が外部に
排出される第1及び第2の素地排出口が形成されてなる
プレートと、上記取付板の背面にそれぞれ一端が固定さ
れてなる複数の固定軸と、これらの固定軸の他端が固定
されてなる中玉固定部材と、この中玉固定部材に固定さ
れてなる第1及び第2の中玉部材とを備え、上記第1及
び第2の中玉部材は、それぞれ上記中玉固定部材に固定
される固定部と、この固定部と一体成形されてなるとと
もに先端は上記第1又は第2の素地排出口に挿通される
複数の中玉部とから構成されてなることを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】上述した第1及び第2の発明に係るタイルの湿
式成形金型によれば、中玉部材は、固定部と複数の中玉
部とにより構成され、これら固定部と複数の中玉部とは
一体成形されてなるものであることから、中玉固定部材
に一つ一つ固定する必要がなく迅速に固定することがで
き、また強度的にも信頼性の高いものとすることができ
るばかりか、オーガスクリューにより押し出される原料
の抵抗により湾曲することが抑制され、また僅かに湾曲
する場合であっても、それぞれの湾曲方向は、各中玉部
共同じ方向となるので、極めて調整が簡単となる。特
に、第2の発明に係るタイルの湿式成形金型によれば、
プレートに形成された第1の素地排出口と第2の素地排
出口とに対応した第1の中玉部材と第2の中玉部材とが
構成要素とされているので、例えばオーガスクリューの
回転により押し出される原料の抵抗をそれぞれ独立して
調節することができる。
式成形金型によれば、中玉部材は、固定部と複数の中玉
部とにより構成され、これら固定部と複数の中玉部とは
一体成形されてなるものであることから、中玉固定部材
に一つ一つ固定する必要がなく迅速に固定することがで
き、また強度的にも信頼性の高いものとすることができ
るばかりか、オーガスクリューにより押し出される原料
の抵抗により湾曲することが抑制され、また僅かに湾曲
する場合であっても、それぞれの湾曲方向は、各中玉部
共同じ方向となるので、極めて調整が簡単となる。特
に、第2の発明に係るタイルの湿式成形金型によれば、
プレートに形成された第1の素地排出口と第2の素地排
出口とに対応した第1の中玉部材と第2の中玉部材とが
構成要素とされているので、例えばオーガスクリューの
回転により押し出される原料の抵抗をそれぞれ独立して
調節することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るタイルの湿式
成形金型に付いて、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
成形金型に付いて、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0009】この実施例に係るタイルの湿式成形金型1
は、本発明を上下二枚がそれぞれの脚部で結合されてな
るタイル素地を、左右それぞれ一つずつ成形するタイプ
のタイルの湿式成形金型に適用したものであって、図1
に示すように、取付板2と、この取付板2の正面に固定
されてなる口金3と、この口金3の正面に固定されてな
るプレート4と、一端が上記取付板2の背面に固定され
てなる第1乃至第4の固定軸5,6,7,8と、これら
の固定軸5,6,7,8が固定されてなる中玉固定部材
9と、この中玉固定部材9の正面に固定されてなる第1
及び第2の中玉部材10,11とから構成されている。
は、本発明を上下二枚がそれぞれの脚部で結合されてな
るタイル素地を、左右それぞれ一つずつ成形するタイプ
のタイルの湿式成形金型に適用したものであって、図1
に示すように、取付板2と、この取付板2の正面に固定
されてなる口金3と、この口金3の正面に固定されてな
るプレート4と、一端が上記取付板2の背面に固定され
てなる第1乃至第4の固定軸5,6,7,8と、これら
の固定軸5,6,7,8が固定されてなる中玉固定部材
9と、この中玉固定部材9の正面に固定されてなる第1
及び第2の中玉部材10,11とから構成されている。
【0010】上記取付板2は、図示しない押出形成機の
先端口に固定されるものであって、鉄により長方形状に
成形されてなり、中央には、上記押出成形機を構成する
オーガスクリューの回転駆動によりタイルの原料である
粘土(坏土)が排出される図示しない開口が形成されて
いる。また、この取付板2には、上記押出成形機に固定
するための図示しないボルトが挿通される複数の挿通穴
2a・・・2hが穿設されている。また、上記口金3
は、上記取付板2の正面にボルトにより固定されてなる
とともに、中央には該取付板2に形成された開口と連通
してなる図示しない開口が形成されている。また、上記
プレート4は、図1に示すように、上記口金3と略同一
の形状に成形されてなる板体であって、中央の左右両側
には、第1の素地排出口4aと、この第1の素地排出口
4aと並んだ第2の素地排出口4bとが形成されてい
る。
先端口に固定されるものであって、鉄により長方形状に
成形されてなり、中央には、上記押出成形機を構成する
オーガスクリューの回転駆動によりタイルの原料である
粘土(坏土)が排出される図示しない開口が形成されて
いる。また、この取付板2には、上記押出成形機に固定
するための図示しないボルトが挿通される複数の挿通穴
2a・・・2hが穿設されている。また、上記口金3
は、上記取付板2の正面にボルトにより固定されてなる
とともに、中央には該取付板2に形成された開口と連通
してなる図示しない開口が形成されている。また、上記
プレート4は、図1に示すように、上記口金3と略同一
の形状に成形されてなる板体であって、中央の左右両側
には、第1の素地排出口4aと、この第1の素地排出口
4aと並んだ第2の素地排出口4bとが形成されてい
る。
【0011】また、前記取付板2の背面には、前記第1
乃至第4の固定軸5,6,7,8の一端が固定され、こ
れら第1乃至第4の固定軸5,6,7,8の他端は、中
玉固定部材9の正面に固定されている。この中玉固定部
材9には、原料が通る上下二つの開口9a,9bが形成
されているとともに、正面には、図2に示すように、前
記第1及び第2の中玉部材10,11がそれぞれ二つの
ボルト15,16,17,18により固定されている。
そして、これら第1の中玉部材10は、図1及び図2に
示すように、上記中玉固定部材9に固定される固定部2
0と、この固定部20と一体成形されてなるとともに、
先端は上記プレート4に形成された第1の素地排出口4
a内に挿通される第1乃至第3の中玉部21,22,2
3とから構成されており、これら第1乃至第3の中玉部
21,22,23の先端側左右両側には、薄肉片21
a,21b,22a,22b,23a,23bが形成さ
れている。また、上記第2の中玉部材11も、上記第1
の中玉部材10と同じように、上記中玉固定部材9に固
定される固定部25と、この固定部25と一体成形され
てなるとともに、先端は上記プレート4に形成された第
2の素地排出口4b内に挿通される第1乃至第3の中玉
部26,27,28とから構成されており、これら第1
乃至第3の中玉部26,27,28の先端側左右両側に
は、薄肉片26a,26b,27a,27b,28a,
28bが形成されている。
乃至第4の固定軸5,6,7,8の一端が固定され、こ
れら第1乃至第4の固定軸5,6,7,8の他端は、中
玉固定部材9の正面に固定されている。この中玉固定部
材9には、原料が通る上下二つの開口9a,9bが形成
されているとともに、正面には、図2に示すように、前
記第1及び第2の中玉部材10,11がそれぞれ二つの
ボルト15,16,17,18により固定されている。
そして、これら第1の中玉部材10は、図1及び図2に
示すように、上記中玉固定部材9に固定される固定部2
0と、この固定部20と一体成形されてなるとともに、
先端は上記プレート4に形成された第1の素地排出口4
a内に挿通される第1乃至第3の中玉部21,22,2
3とから構成されており、これら第1乃至第3の中玉部
21,22,23の先端側左右両側には、薄肉片21
a,21b,22a,22b,23a,23bが形成さ
れている。また、上記第2の中玉部材11も、上記第1
の中玉部材10と同じように、上記中玉固定部材9に固
定される固定部25と、この固定部25と一体成形され
てなるとともに、先端は上記プレート4に形成された第
2の素地排出口4b内に挿通される第1乃至第3の中玉
部26,27,28とから構成されており、これら第1
乃至第3の中玉部26,27,28の先端側左右両側に
は、薄肉片26a,26b,27a,27b,28a,
28bが形成されている。
【0012】そして、このように構成された本実施例に
係るタイルの湿式成形金型1により、図示しない押出形
成機内に配設されたオーガスクリューが回転駆動する
と、タイルの原料である粘土(坏土)が、上記取付板2
に形成された図示しない開口及び口金3に形成された図
示しない開口内を通って、前記プレート4に形成された
第1の素地排出口4a及び第2の素地排出口4bからそ
れぞれタイル素地として外部に押し出される。なお、前
記第1の中玉部材10を構成する第1乃至第3の中玉部
21,22,23の先端は、この第1の素地排出4a内
に挿通されていることから、該第1の素地排出口4aか
ら排出されるタイル素地の外形は、該第1の素地排出口
4aの形状に対応し、また内形は、これら第1乃至第3
の中玉部21,22,23の先端の外形形状に対応した
形状に成形される。同様に、前記第2の中玉部材10を
構成する第1乃至第3の中玉部26,27,28の先端
は、この第2の素地排出4b内に挿通されていることか
ら、該第2の素地排出口4bから排出されるタイル素地
の外形は、該第1の素地排出口4bの形状に対応し、ま
た内形は、これら第1乃至第3の中玉部26,27,2
8の先端の外形形状に対応した形状に成形される。
係るタイルの湿式成形金型1により、図示しない押出形
成機内に配設されたオーガスクリューが回転駆動する
と、タイルの原料である粘土(坏土)が、上記取付板2
に形成された図示しない開口及び口金3に形成された図
示しない開口内を通って、前記プレート4に形成された
第1の素地排出口4a及び第2の素地排出口4bからそ
れぞれタイル素地として外部に押し出される。なお、前
記第1の中玉部材10を構成する第1乃至第3の中玉部
21,22,23の先端は、この第1の素地排出4a内
に挿通されていることから、該第1の素地排出口4aか
ら排出されるタイル素地の外形は、該第1の素地排出口
4aの形状に対応し、また内形は、これら第1乃至第3
の中玉部21,22,23の先端の外形形状に対応した
形状に成形される。同様に、前記第2の中玉部材10を
構成する第1乃至第3の中玉部26,27,28の先端
は、この第2の素地排出4b内に挿通されていることか
ら、該第2の素地排出口4bから排出されるタイル素地
の外形は、該第1の素地排出口4bの形状に対応し、ま
た内形は、これら第1乃至第3の中玉部26,27,2
8の先端の外形形状に対応した形状に成形される。
【0013】このようにタイル素地が押し出される(排
出される)際、押出成形機を構成するオーガスクリュー
の回転力により捩じられた圧力が前記第1及び第2の中
玉部材10,11にかかった場合、前述のように、該第
1の中玉部材10又は第2の中玉部材11を構成する第
1乃至第3の中玉部21,22,23,26,27,2
8はそれぞれ固定部20,25と連結されているととも
に一体成形されているので、それぞれの先端が湾曲され
る危険性が少なく、また僅かに湾曲した場合であって
も、第1の中玉部材10を構成する第1乃至第3の中玉
部21,22,23又は第2の中玉部材11を構成する
第1乃至第3の中玉部26,27,28は、それぞれ同
じ方向に湾曲される(例えば、上記第1の中玉部材10
を構成する第1乃至第3の中玉部21,22,23は、
図2中上方に、また第2の中玉部材11を構成する第1
乃至第3の中玉部26,27,28は図2中下方に湾曲
される)ので、こうした湾曲を防止するための調整作業
も極めて簡単に行うことができる。特に、この実施例に
係るタイルの湿式成形金型1では、全部で六つの中玉部
(又は中玉)が中玉固定部材9に対して各々個別に固定
されているものではないとともに、これら六つの中玉部
(又は中玉)が基端側で一体とされてなるものではない
ので、第1の中玉部材10と第2の中玉部材11とは別
々に調節することができ、より一層湾曲を防止するため
の調節作業が簡単となる。
出される)際、押出成形機を構成するオーガスクリュー
の回転力により捩じられた圧力が前記第1及び第2の中
玉部材10,11にかかった場合、前述のように、該第
1の中玉部材10又は第2の中玉部材11を構成する第
1乃至第3の中玉部21,22,23,26,27,2
8はそれぞれ固定部20,25と連結されているととも
に一体成形されているので、それぞれの先端が湾曲され
る危険性が少なく、また僅かに湾曲した場合であって
も、第1の中玉部材10を構成する第1乃至第3の中玉
部21,22,23又は第2の中玉部材11を構成する
第1乃至第3の中玉部26,27,28は、それぞれ同
じ方向に湾曲される(例えば、上記第1の中玉部材10
を構成する第1乃至第3の中玉部21,22,23は、
図2中上方に、また第2の中玉部材11を構成する第1
乃至第3の中玉部26,27,28は図2中下方に湾曲
される)ので、こうした湾曲を防止するための調整作業
も極めて簡単に行うことができる。特に、この実施例に
係るタイルの湿式成形金型1では、全部で六つの中玉部
(又は中玉)が中玉固定部材9に対して各々個別に固定
されているものではないとともに、これら六つの中玉部
(又は中玉)が基端側で一体とされてなるものではない
ので、第1の中玉部材10と第2の中玉部材11とは別
々に調節することができ、より一層湾曲を防止するため
の調節作業が簡単となる。
【0014】なお、上記実施例では、前述したように、
本発明を上下二枚がそれぞれの脚部で結合されてなるタ
イル素地を、左右それぞれ一つずつ成形するタイプのタ
イルの湿式成形金型に適用したものを図示し、したがっ
て、プレート4に第1及び第2の素地排出口4a,4b
が形成されているものを図示して説明したが、本発明に
係るタイルの湿式成形金型は、上記プレート4に図示し
ない一つの素地排出口を設け、上下二枚がそれぞれの脚
部で結合されてなる一つのタイル素地に成形するもので
あっても良い。また、上記実施例では、各素地排出口4
a,4bに、本発明を構成する中玉部がそれぞれ三つず
つ挿通されているものを図示して説明したが、本発明を
構成する中玉部の数は、複数とされていれば良く、例え
ば各素地排出口4a,4bに二つずつ挿通されているも
のであっても良い。
本発明を上下二枚がそれぞれの脚部で結合されてなるタ
イル素地を、左右それぞれ一つずつ成形するタイプのタ
イルの湿式成形金型に適用したものを図示し、したがっ
て、プレート4に第1及び第2の素地排出口4a,4b
が形成されているものを図示して説明したが、本発明に
係るタイルの湿式成形金型は、上記プレート4に図示し
ない一つの素地排出口を設け、上下二枚がそれぞれの脚
部で結合されてなる一つのタイル素地に成形するもので
あっても良い。また、上記実施例では、各素地排出口4
a,4bに、本発明を構成する中玉部がそれぞれ三つず
つ挿通されているものを図示して説明したが、本発明を
構成する中玉部の数は、複数とされていれば良く、例え
ば各素地排出口4a,4bに二つずつ挿通されているも
のであっても良い。
【0015】
【発明の効果】前述した本発明の一実施例の説明からも
明らかなように、本発明に係るタイルの湿式成形金型に
よれば、中玉部材は、固定部と複数の中玉部とにより構
成され、これら固定部と複数の中玉部とは一体成形され
てなるものであることから、中玉固定部材に一つ一つ固
定する必要がなく迅速に固定することができ、また強度
的にも信頼性の高いものとすることができるばかりか、
オーガスクリューにより押し出される原料の抵抗により
湾曲することが抑制され、また僅かに湾曲する場合であ
っても、それぞれの湾曲方向は、各中玉部共同じ方向と
なるので、極めて調整が簡単となる。特に、第2の発明
に係るタイルの湿式成形金型によれば、プレートに形成
された第1の素地排出口と第2の素地排出口とに対応し
た第1の中玉部材と第2の中玉部材とが構成要素とされ
ているので、例えばオーガスクリューの回転により押し
出される原料の抵抗をそれぞれ独立して調節することが
できる。
明らかなように、本発明に係るタイルの湿式成形金型に
よれば、中玉部材は、固定部と複数の中玉部とにより構
成され、これら固定部と複数の中玉部とは一体成形され
てなるものであることから、中玉固定部材に一つ一つ固
定する必要がなく迅速に固定することができ、また強度
的にも信頼性の高いものとすることができるばかりか、
オーガスクリューにより押し出される原料の抵抗により
湾曲することが抑制され、また僅かに湾曲する場合であ
っても、それぞれの湾曲方向は、各中玉部共同じ方向と
なるので、極めて調整が簡単となる。特に、第2の発明
に係るタイルの湿式成形金型によれば、プレートに形成
された第1の素地排出口と第2の素地排出口とに対応し
た第1の中玉部材と第2の中玉部材とが構成要素とされ
ているので、例えばオーガスクリューの回転により押し
出される原料の抵抗をそれぞれ独立して調節することが
できる。
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るタイルの湿式
成形金型を分解した状態を示す分解斜視図である。
成形金型を分解した状態を示す分解斜視図である。
【図2】図2は、タイルの湿式成形金型を示す正面図で
ある。
ある。
【図3】図3は、図2に示すタイルの湿式成形金型の平
面図である。
面図である。
【図4】図4は、従来のタイルの湿式成形金型を示す平
面図である。
面図である。
【図5】図5は、従来のタイルの湿式成形金型を構成す
るプレートに成形された第1及び第2の素地排出口内に
挿通されてなる第1第乃至第6の中玉が湾曲した後の状
態を模式的に示す正面図である。
るプレートに成形された第1及び第2の素地排出口内に
挿通されてなる第1第乃至第6の中玉が湾曲した後の状
態を模式的に示す正面図である。
1 タイルの湿式成形金型 2 取付板 3 口金 4 プレート 4a 第1の素地排出口 4b 第2の素地排出口 5 第1の固定軸 6 第2の固定軸 7 第3の固定軸 8 第4の固定軸 10 第1の中玉部材 11 第2の中玉部材 20 固定部 21 第1の中玉部 22 第2の中玉部 23 第3の中玉部 25 固定部 26 第1の中玉部 27 第2の中玉部 28 第3の中玉部
Claims (2)
- 【請求項1】 押出成形機の先端口に取り付けられ
るタイルの湿式成形金型であって、少なくとも上記先端
口に固定され押出成形機の駆動により原料が押し出され
る開口が形成されてなる取付板と、上記取付板の背面に
それぞれ一端が固定されてなる複数の固定軸と、これら
の固定軸の他端が固定されてなる中玉固定部材と、この
中玉固定部材の正面に固定されてなる固定部とこの固定
部と一体成形されてなるとともに先端側が上記取付板に
形成された開口内に挿通されてなる複数の中玉部とから
なる中玉部材と、を備えてなることを特徴とするタイル
の湿式成形金型。 - 【請求項2】 押出成形機の先端口に取り付けられ
るタイルの湿式成形金型であって、少なくとも上記先端
口に固定され押出成形機の駆動により原料が排出される
開口が形成されてなる取付板と、この取付板の正面に固
定されてなりタイルの原料が排出される開口が形成され
てなる口金と、この口金の正面に固定されてなり上記口
金に形成された開口からの原料が外部に排出される第1
及び第2の素地排出口が形成されてなるプレートと、上
記取付板の背面にそれぞれ一端が固定されてなる複数の
固定軸と、これらの固定軸の他端が固定されてなる中玉
固定部材と、この中玉固定部材に固定されてなる第1及
び第2の中玉部材とを備え、上記第1及び第2の中玉部
材は、それぞれ上記中玉固定部材に固定される固定部
と、この固定部と一体成形されてなるとともに先端は上
記第1又は第2の素地排出口に挿通される複数の中玉部
とから構成されてなることを特徴とするタイルの湿式成
形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4820796A JPH09216214A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | タイルの湿式成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4820796A JPH09216214A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | タイルの湿式成形金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09216214A true JPH09216214A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12796959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4820796A Pending JPH09216214A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | タイルの湿式成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09216214A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002053336A1 (es) * | 2000-12-29 | 2002-07-11 | Talleres Morte E Hijos, S.L. | Disposicion perfeccionada para la sujecion de parrillas sobre moldes para la fabricacion de piezas ceramicas |
CN105773804A (zh) * | 2014-12-23 | 2016-07-20 | 佛山市宝航机械装备行业知识产权服务有限公司 | 适合空心广场砖具有循环润湿系统的真空挤出机成型模具 |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP4820796A patent/JPH09216214A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002053336A1 (es) * | 2000-12-29 | 2002-07-11 | Talleres Morte E Hijos, S.L. | Disposicion perfeccionada para la sujecion de parrillas sobre moldes para la fabricacion de piezas ceramicas |
CN105773804A (zh) * | 2014-12-23 | 2016-07-20 | 佛山市宝航机械装备行业知识产权服务有限公司 | 适合空心广场砖具有循环润湿系统的真空挤出机成型模具 |
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