JP2001105416A - 湿式タイルの成形金型および成形装置 - Google Patents

湿式タイルの成形金型および成形装置

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JP2001105416A
JP2001105416A JP29284899A JP29284899A JP2001105416A JP 2001105416 A JP2001105416 A JP 2001105416A JP 29284899 A JP29284899 A JP 29284899A JP 29284899 A JP29284899 A JP 29284899A JP 2001105416 A JP2001105416 A JP 2001105416A
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tile
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Toshio Kamiya
俊夫 神谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三枚以上のタイル素板を板厚方向に重ね合わ
せた状態で一体的に押出成形することの出来る、新規な
構造の湿式タイルの成形金型を提供すること。 【解決手段】 成形金型10の押出口14内に中玉部1
8を配して複数領域に実質的に仕切ることにより、板厚
方向で互いに重ね合わせられた三枚以上のタイル素板2
0の成形口部58を形成すると共に、それら各タイル素
板20の成形口部58を、板幅方向両端部において相互
に連結する板状連結体70の成形口部60を形成した。
これにより、板厚方向で互いに重ね合わせられた三枚以
上のタイル素板20を、板状連結体70で相互に連接し
た形態をもって、一体的な練土の成形体22を押出成形
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、三枚以上のタイル素板を同時に
押出成形することが出来ると共に、薄肉の製品タイルも
容易に製造することが可能となる、湿式タイルの新規な
成形金型および成形方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、タイルの製造方法の一種とし
て、特開平9−216214号公報等に記載されている
ように、タイル素地原料を調整混練して得られた練土を
押出成形機によって連続押出することによってタイル素
板を成形し、得られた成形体を適当な長さに切断した
後、焼成する湿式タイルの製造方法が知られている。ま
た、そこにおいて、タイル素板を成形する際に、二枚の
タイル素板を板厚方向に重ね合わせて相互に接合した状
態で押し出す、所謂二枚抜きの成形方法が、生産性に優
れていること等から、一般に広く採用されている。
【0003】ところで、近年では、複数タイルのユニッ
ト化や高層建築物へのタイル使用に際してのタイルの軽
量化、或いはタイル装飾意匠の多様化等の要求に対応す
るために、タイルの薄肉化が検討されている。ところ
が、上述の如き従来の二枚抜きの成形方法では、タイル
素板の薄肉化に限界があり、要求される程の薄肉化が実
現され難いという問題があった。
【0004】けだし、二枚抜きされたタイル素板は、そ
の後の乾燥や焼成工程で、全体に亘って出来るだけ均一
な乾燥や焼成を実現するために、一般に、板幅面を底面
にして立てた状態で、即ち二枚のタイル素板の重ね合わ
せ方向が水平方向となる状態で、台車上に載置されて搬
送や乾燥,焼成等の処理が行なわれるが、タイル素板の
肉厚を小さくすると、底面幅が小さくなってタイル素板
が容易に倒れるために、取り扱いが面倒であると共に、
不良品の発生率も大きくなるおそれがあるからである。
【0005】また、二枚抜きの成形方法において、各タ
イル素板の板厚を小さくすると、練土の押出量が少なく
なって押出抵抗が大きくなると共に、単位時間当たりの
成形量が低下し、十分な生産性を得ることが難しい等と
いう問題もあった。なお、このような問題に対処するた
めに、三枚以上のタイル素板を板厚方向に重ね合わされ
た状態で押出成形することも考えられるが、重ね合わせ
面同士を相互に連結して一体的に押し出す従来手法で
は、三枚以上のタイル素板を板厚方向に重ね合わせよう
とすると、少なくとも一枚のタイル素板を表面側で連結
しなければならず、タイル表面の平滑性や意匠性が大き
く損なわれてしまうために、その実現が極めて困難であ
ったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、三枚以上のタイル素板を板厚方向に重ね合
わせた状態で一体的に押出成形することが出来る、新規
な湿式タイルの成形金型および成形装置を提供すること
にある。
【0007】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限
定されることなく、明細書全体および図面に記載され、
或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る
発明思想に基づいて認識されるものであることが理解さ
れるべきである。
【0008】先ず、湿式タイルの成形金型に関する本発
明の第一の態様は、湿式タイルの押出成形機の先端口部
に装着されて押出口を形成すると共に、該先端口部に対
して固定的に支持されて該押出口内に延び出して配され
る中玉部を備え、該中玉部により、該押出口内におい
て、複数のタイル素板の成形体を板厚方向で互いに重ね
合わせられた状態で連続成形する成形口部を形成する湿
式タイルの成形金型において、前記押出口を前記中玉部
で複数領域に実質的に仕切ることにより、該押出口内に
おいて、板厚方向で互いに重ね合わせられた三枚以上の
タイル素板の成形口部を形成すると共に、それらタイル
素板の板幅方向両側の外方にそれぞれ位置せしめられ
て、各タイル素板の板幅方向両端部を相互に連結する板
状連結体の成形口部を形成した湿式タイルの成形金型
を、特徴とする。
【0009】このような本態様に従う構造とされた成形
金型においては、板厚方向で互いに重ね合わせられて成
形される三枚以上のタイル素板が、板幅方向両側の外方
にそれぞれ配された板状連結体によって、それぞれの板
幅方向両端部において相互に連結されて一体成形される
こととなる。それ故、板厚方向で重ね合わせられた三枚
以上のタイル素板は、板状連結体を介して相互に連結さ
れて一体化されることから、重ね合わせ面同士を直接に
連結する必要がないのであり、タイル素板の表面が重ね
合わせ面とされる場合でも、該タイル素板を他のタイル
素板と一体的に押出成形することが出来るのである。
【0010】従って、本態様に従う構造とされた成形金
型においては、三枚以上のタイル素板を、各タイル表面
の性状等を損なうことなく、板厚方向に重ね合わせられ
た状態で一体的に押出成形することが出来るのであり、
それによって、従来の二枚抜き成形に比して、より一層
優れた生産性が有利に実現され得るのである。
【0011】また、本態様に従う構造とされた成形金型
においては、三枚以上のタイル素板が板厚方向で相互に
重ね合わせられた状態で連結されて一体成形されること
により、得られた成形体において、従来の二枚抜きされ
た成形体に比して、タイル素板の重ね合わせ方向での全
体寸法を有利に確保することが出来る。それ故、成形体
の搬送や乾燥、焼成等の工程に際して、各タイル素板を
立てた状態で載置した場合の底面積、ひいては安定性を
十分に確保しつつ、各タイル素板の板厚寸法を小さく設
定することが出来るのであり、それによって、一般的な
肉厚のタイルだけでなく、薄肉のタイルも有利に製造す
ることが可能となるのである。
【0012】なお、本態様において、中玉部は、押出口
内を複数の領域に実質的に仕切ることにより、それぞれ
複数のタイル素板の成形口部と板状連結体の成形口部を
形成するものであれば良く、具体的な形状は特に限定さ
れるものでない。即ち、タイル素板の成形口部間を仕切
る中玉部は、各成形口部間を完全に仕切るものである必
要はなく、特に、タイル素板の成形口部と板状連結体の
成形口部を仕切る中玉部は、各タイル素板の成形口部と
板状連結体の成形口部の連結部を残すようにして実質的
に仕切る形態のものが採用される。また、タイル素板の
成形口部間を仕切る中玉部も、特にタイル素板の裏面側
で板厚方向に重ね合わされる場合には、重ね合わせ方向
で対向位置する成形口部同士が部分的に連結されるよう
に、板幅方向で分断された形態をもって形成されていて
も良い。
【0013】また、本態様においてタイル素板の板幅方
向両端部をそれぞれ相互に連結する板状連結体は、その
具体的な形状や寸法等が特に限定されるものでないが、
その少なくとも一方の板状連結体は、タイル素板が立っ
た状態で安定して載置されるように、成形体の底面とな
る外側面が平坦面とされることが望ましい。なお、これ
らの板状連結体は、成形体の乾燥,焼成後にタイルから
分離せしめられた廃棄することも可能である。
【0014】そこにおいて、本発明の第二の態様は、前
記第一の態様に従う構造とされた湿式タイルの成形金型
において、前記タイル素板の板幅方向両端部をそれぞれ
相互に連結する板状連結体の少なくとも一方を、タイル
素板として利用するようにしたことを、特徴とする。こ
のような本態様においては、板状連結体を廃棄すること
なく、適当な形状を付与することで、最終的にタイルと
して製品化することが出来るのであり、それによって、
生産性の向上と生産効率の向上が有利に図られ得る。
【0015】また、本発明の第三の態様は、前記第一又
は第二の態様に従う構造とされた湿式タイルの成形金型
において、前記中玉部を、板厚方向で互いに重ね合わせ
られる前記タイル素板の重ね合わせ面間を完全に仕切る
ように広がる板状仕切壁部と、該板状仕切壁部における
タイル素板の板幅方向での両端縁部において、それぞれ
タイル素板の重ね合わせ方向両側に向かって突設され
て、板厚方向で互いに重ね合わせられる前記タイル素板
の成形口部と前記板状連結体の成形口部を実質的に仕切
る突出仕切片部とを含んで、構成したことを、特徴とす
る。このような本態様においては、タイル素板の成形口
部間を仕切る各中玉部が一体的な板状仕切壁部とされる
と共に、タイル素板の成形口部と板状連結体の成形口部
の間を仕切る中玉部も、かかる板状仕切壁部に一体形成
されることから、中玉部の部材強度や剛性を有利に確保
することが出来るのであり、変形や損傷が軽減乃至は防
止されて、タイル素板の成形の安定化が図られ得る。
【0016】なお、第三の態様に従う構造とされた湿式
タイルの成形金型においては、板状仕切壁部に対して、
練土の押出成形時における流れや速度の調節等の目的
で、適当な形状や数や貫通孔や凹凸等も、適宜に形成さ
れ得る。
【0017】また、本発明の第四の態様は、かかる第三
の態様に従う構造とされた湿式タイルの成形金型におい
て、前記板状仕切壁部に対して、タイル素板の裏面に貼
着用溝を形成するための突起を一体形成したことを、特
徴とする。このような本態様においては、タイル裏面に
対して、直線的に延びる適数本の貼着用溝を形成するこ
との出来る成形金型が、有利に実現され得る。
【0018】さらに、本発明の第五の態様は、前記第一
乃至第四の何れかの態様に従う構造とされた湿式タイル
の成形金型において、板厚方向で互いに重ね合わせられ
た三枚以上のタイル素板の成形口部を、その板幅方向の
少なくとも一方の側に形成された前記板状連結体の成形
口部を挟んで、板幅方向においても複数段に重ね合わせ
られた状態で形成したことを、特徴とする。このような
本態様においては、板幅寸法の小さいタイルも、板幅方
向で複数段に重ね合わせられた状態で成形することによ
って、一層優れた成形効率をもって製造することが可能
となる。特に、本発明においては、三枚以上のタイル素
板を板厚方向に重ね合わせられた状態で成形することに
より、それらのタイル素板を立てた状態で載置する場合
の底面の面積が有利に確保されることから、タイル素板
を板幅方向に複数段とした成形体においても、載置状態
下での安定性が有利に確保することが出来るのである。
【0019】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃
至第五の何れかの態様に従う構造とされた湿式タイルの
成形金型において、前記タイル素板を、板幅方向で分割
可能とすることにより、一つのタイル素板によって複数
枚の製品タイルを形成するようにしたことを、特徴とす
る。このような本態様においては、一枚のタイル素板に
よって複数枚の製品タイルを形成することが出来ること
から、生産性の更なる向上が図られ得る。なお、各タイ
ル素板を、板幅方向で分割可能とするためには、例え
ば、タイル素板の板幅方向における分割予定箇所に対し
て、中玉部によって凹部を形成しておき、焼成後に分割
カッタ等により、該凹部に沿ってタイル素板を分割可能
とする構造が有利に採用される。
【0020】また、本発明の第七の態様は、前記第一乃
至第六の何れかの態様に従う構造とされた湿式タイルの
成形金型において、板厚方向で互いに重ね合わせられた
三枚以上のタイル素板の成形口部を、互いに重ね合わせ
面間で各タイル素板の表面同士または裏面同士が対向位
置するように配設したことを、特徴とする。このような
本態様においては、表面側と裏面側の形状の相違等に起
因する各タイル素板の成形時における練土の流れが略対
称化されること等によって、成形性の向上が図られ得る
などといった利点がある。
【0021】さらに、湿式タイルの製造方法に関する本
発明は、調整された練土からタイル素板を連続押出成形
し、得られた成形体を適当な長さに切断した後、焼成し
て湿式タイルを製造するに際して、板厚方向で互いに重
ね合わせられた三枚以上のタイル素板を、各板幅方向の
両端部において、それぞれ、板状連結体で相互に連結せ
しめた形態をもって、前記成形体を連続押出成形し、該
成形体を焼成後に分離させることにより、複数枚のタイ
ルを得ることを、特徴とする。
【0022】このような本発明方法に従えば、板厚方向
で重ね合わせられたタイル素板が、各板幅方向の両端部
において板状連結体で相互に連結された状態で一体成形
されるのであり、それ故、三枚以上のタイル素板を、表
面側の性状を有利に確保しつつ、一体的に押出成形する
ことが出来るのであり、以て、タイル素板の生産性が有
利に向上されると共に、タイル素板の薄肉化も容易に実
現可能となる。
【0023】なお、本発明方法の実施に際しては、特
に、前述の如き、本発明に従う構造とされた湿式タイル
の成形金型が、何れも有利に採用され、それによって、
本発明方法が一層有利に実現され得る。そこにおいて、
本発明方法では、前述の如き、本発明に従う構造とされ
た前記第一乃至第七の何れかに記載の湿式タイルの成形
金型によって実現される、各種の成形方法が、何れも、
適宜に採用可能であることは、言うまでもない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0025】先ず、図1〜4には、本発明の第一の実施
形態としての湿式タイルの成形金型10が示されてい
る。この成形金型10は、坏土を混練調整して得られた
練土を押し出すことによりタイル素板の成形体を連続的
に押出成形する湿式タイルの押出成形機の先端口部12
に装着されて、タイル素板の押出成形口部を形成するも
のであって、先端口部12に固着されて押出口14を形
成する口枠16と、該口枠16によって固定的に支持さ
れて押出口14内に配設された中玉部18を含んで構成
されている。そして、口枠16の押出口14内が、中玉
部18で実質的に仕切られることにより、図7に示され
ているように、複数枚のタイル素板20を含む一体的な
成形体22を押出成形する成形口部が構成されている。
【0026】より詳細には、口枠16は、鉄鋼等の剛性
材で形成されて、厚肉の矩形枠板形状を有しており、中
央部分において略矩形状の押出口14を備えている。ま
た、口枠16の外周縁部には、適当な数(本実施形態で
は、6個)のボルト孔24が貫設されている。そして、
かかる口枠16は、図2〜4に示されているように、押
出成形機における先端口部12を閉塞する取付板26に
対して、ボルト孔24に挿通された取付ボルト28によ
ってボルト固定されて装着されている。なお、取付板2
6には、中央部分に開口窓30が形成されている一方、
口枠16の内周縁部には、開口方向一方の側に向かって
突出する矩形環状の内周突部32が一体形成されてお
り、この内周突部32が、取付板26の開口窓30に嵌
入されている。これにより、押出成形機の先端口部12
に口枠16が配設せしめられて、該口枠16の押出口1
4を通じて、押出成形機の先端口部12に導かれる練土
が押し出されるようになっているのである。
【0027】また、口枠16の開口方向一方の側(押出
成形機の内方側に位置する、図2における右側)には、
一対の端部中玉取付台34,34とセンタ中玉取付台3
6が配設されており、それぞれ、口枠16の裏面(押出
口14に対する練土の送込側の面)に重ね合わせられて
固定ボルト38,40で固着されている。これら端部中
玉取付台34,34とセンタ中玉取付台36は、何れ
も、全体として略山形乃至は矩形の平板形状を有してお
り、口枠16の短辺方向に延びるようにして、それぞれ
口枠16の裏面上に立設状態で固着されて、口枠16の
長辺方向で相互に離間して対向配置されている。特に、
端部中玉取付台34,34は、口枠16の両側短辺の裏
面に重ね合わせられて配設されていると共に、センタ中
玉取付台36は、各長辺の中央を繋ぐように押出口14
の中央を幅方向に跨いで配設されている。これにより、
口枠16の押出口14の後方(押出成形機の内方とな
る、図2中の右方)において、該押出口14の長手方向
で、センタ中玉取付台36の両側面が、端部中玉取付台
34,34に対して、それぞれ離間して対向位置せしめ
られている。
【0028】さらに、これら端部中玉取付台34,34
およびセンタ中玉取付台36の間には、それら取付台3
4,34,36の対向面間に跨がって延びるストレート
な支持ロッド42の複数本(本実施形態では、5本)
が、互いに平行に配設されており、各取付台34,3
4,36に対して、それぞれ固定ボルト44で固定され
ている。そして、これら複数本の支持ロッド42は、口
枠16の押出口14の後方に離間位置して、該押出口1
4の長辺方向に延びる状態で、且つ押出口14の短辺方
向で相互に略一定の間隔を隔てて配設されている。な
お、各支持ロッド42の両端部は、端部中玉取付台34
に設けられた貫通孔46に挿通されて位置決め支持され
ていると共に、その中央部分は、センタ中玉取付台36
に設けられた半円弧形状の支持受面48に載置されて位
置決め支持されている。
【0029】そして、これら各支持ロッド42に対し
て、それぞれ、二つの中玉部18,18が固設されてお
り、各中玉部18,18が、支持ロッド42を介して、
中玉取付台34,34,36、ひいては口枠16に対し
て固定的に位置決め支持されている。即ち、各中玉部1
8は、図5及び図6に示されているように、略矩形平板
形状を有する板状仕切壁部52を備えており、かかる板
状仕切壁部52の一つの辺部の端面が全長に亘って支持
ロッド42の外周面に重ね合わせられて溶接等で固着さ
れることにより、支持ロッド42の中心軸を含む一平面
内に広がって配設されている。そして、二つの中玉部1
8,18が、支持ロッド42の軸方向で相互に所定距離
だけ離間して配されており、両中玉部18,18におけ
る板状仕切壁部52,52が、同一平面内で広がる状態
で、それぞれ支持ロッド42に固着されている。
【0030】さらに、各中玉部18には、支持ロッド4
2から突設された各板状仕切壁部52の突出先端部分に
おいて、支持ロッド42の軸方向の両端縁部から、それ
ぞれ、両側板面上に突出する薄肉小片形状の突出仕切片
部54が一体形成されている。なお、これらの突出仕切
片部54は、練土の押出時の流動形態等を考慮して、長
さや形状が適宜に設定されるものであり、例えば、支持
ロッド42から突出せしめられた板状仕切壁部52の突
出方向の略全長に亘って形成することも可能である。
【0031】また、各支持ロッド42に固着された中玉
部18には、図5に示されている如き形状の裏側中玉部
18aと、図6に示されている如き形状の表側中玉部1
8bがあり、各支持ロッド42には、同じ種類の中玉部
18a,18a(又は18b,18b)が取り付けられ
ている。ここにおいて、表側中玉部18bは、板状仕切
壁部52の表裏両面が全体に亘って平滑な平坦面とされ
ている。一方、裏側中玉部18aは、その板状仕切壁部
52の表裏両面において、それぞれ、支持ロッド42に
対する突出先端部から支持ロッド42に向かって延びる
複数条(本実施形態では、2条)の溝形成用突起56,
56が一体形成されている。そして、裏側中玉部18
a,18aが取り付けられた支持ロッド42aと、表側
中玉部18b,18bが取り付けられた支持ロッド42
bが、交互に配設されており、以て、裏側中玉部18a
と表側中玉部18bが互いに所定距離だけ離間して交互
に配設されている。
【0032】なお、中玉部18に形成された突出仕切片
部54や溝形成用突起56の一方の端部(練土の押出方
向上流側に位置する方の端部)には、滑らかなテーパが
付されており、練土の流動がスムーズに為されるように
されている。また、中玉部18や支持ロッド42の材質
は特に限定されるものでないが、スクリュ等によって押
出成形される練土の流動抵抗による変形等が可及的に抑
えられて一定の形状が有利に保持され得る程度の剛性を
有する必要があり、例えば好適には鉄鋼等の金属が採用
される。
【0033】そして、これら各支持ロッド42に取り付
けられた中玉部18は、何れも、口枠16の押出口14
に向かって、互いに平行に延び出し、該押出口14に差
し込まれた状態で配設されており、図2〜4に示されて
いるように、各中玉部18が押出口14を貫通して、各
突出先端部分が、口枠16の表面(押出口14から練土
が押し出される側の面)よりも更に外方に向かって僅か
に突出せしめられている。
【0034】また、このようにして、押出口14内に複
数の中玉部18が配設されることによって、押出口14
が中玉部18の各板状仕切壁部52や突出仕切片部54
等によって実質的に複数の領域に仕切られている。具体
的には、図7に示されているように、各支持ロッド42
の軸方向一端側(図7中、下側)に固設されて相互に並
置された各中玉部18a,18b間と、両最外側の中玉
部18bと押出口14の内周面の間には、それぞれ、タ
イル素板20aの成形口部58aが形成されている。ま
た、各支持ロッド42の軸方向他端側(図7中、上側)
に固設されて相互に並置された各中玉部18a,18b
間と、両最外側の中玉部18bと押出口14の内周面の
間には、それぞれ、タイル素板20bの成形口部58b
が形成されている。更に、各中玉部18a,18bにお
ける支持ロッド42の軸方向外側の端面と押出口14の
内周面の間には、それぞれ、第一の板状連結体70aの
成形口部60aが形成されている。また、各中玉部18
a,18bにおける支持ロッド42の軸方向内側の端面
同士の間には、第二の板状連結体70bの成形口部60
bが形成されている。
【0035】なお、各タイル素板の成形口部58a,5
8bと、第一及び第二の板状連結体の成形口部60a,
60bの間は、各中玉部18a,18bに一体形成され
た突出仕切片部54によって狭窄されて実質的に仕切ら
れている。換言すれば、各タイル素板の成形口部58
a,58bは、第一及び第二の板状連結体の成形口部6
0a,60bに対して、何れも、隣接する突出仕切片部
54,54の対向面間に形成された間隙を通じて相互に
連接されており、以て、それら全ての成形口部58a,
58b,60a,60bが、全体として一つに連接され
ているのである。
【0036】また、各タイル素板の成形口部58a,5
8bは、何れも、タイル素板の板厚方向(図7中の左右
方向)で三枚以上(本実施形態では、六枚)が、中玉部
18を挟んで重ね合わせられた状態で設けられている。
更にまた、かかるタイル素板の成形口部58a,58b
は、第二の板状連結体の成形口部60bを挟んで、タイ
ル板幅方向(図7中の上下方向)で複数段(本実施形態
では、2段)に重ね合わせられている。そして、これら
六枚×二段で合計12枚のタイル素板の成形口部58
が、三枚の板状連結体の成形口部60で相互に連接され
ることにより、全体として一つの練土の成形体22の成
形口部が形成されているのである。
【0037】なお、各タイル素板の成形口部58におい
ては、裏側中玉部18aと表側中玉部18bが板厚方向
で交互に配設されていることにより、表側中玉部18b
によって平滑な表側成形面が形成されていると共に、裏
側中玉部18aによって凹凸状の裏側成形面が形成され
ている。なお、口枠16における押出口14の長辺部内
周面には、複数の溝形成用突起64が形成されて、タイ
ル素板の裏側成形面が構成されている。また、押出口1
4の長辺部内周面には、各中玉部18の突出仕切片部5
4の突出先端面との対向部位において、該突出仕切片部
54に向かって突出して、該突出仕切片部54との間に
狭窄された連接部を形成するための突出仕切片66が突
設されている。
【0038】従って、上述の如き構造とされた成形金型
を採用し、適当な湿式タイルの押出成形機に装着して練
土を成形することにより、図7に示されている如く、三
枚以上(本実施形態では六枚)のタイル素板20aが板
厚方向に重ね合わせられると共に、板幅方向(図中の上
下方向)の両端部において、板状連結体70a,70b
によって相互に連接され、更に、一方の板状連結体70
bを挟んで、三枚以上(本実施形態では六枚)のタイル
素板20bが、板幅方向においても重ね合わせられて連
接された、全体として一体の成形体22が、押出成形さ
れることとなる。なお、採用する押出成形機としては、
従来から公知のものが適宜に採用可能である。
【0039】そして、このようにして連続的に押出成形
される成形体22を、例えばピアノ線を用いて適当な長
さに切断した後、プレート状に並べて台車に載せ、それ
を乾燥炉で乾燥させた後に、焼成窯で焼成する。その
後、得られた焼成体を、分割カッタ等を用いて分割し、
各タイル素板20の焼成部分と、各板状連結体70の焼
成部分とに分離することにより、目的とする製品タイル
を得ることが出来る。
【0040】そこにおいて、かかる成形体22にあって
は、板厚方向に重ね合わせられたタイル素板20が板幅
方向両端部で板状連結体70a,70bによって連結さ
れていることから、板厚方向で三枚以上重ねて形成する
ことが出来るのであり、一つの成形体22によって、多
数枚(三枚以上)のタイルを同時に製造することが出来
るのである。特に、本実施形態の成形体22では、タイ
ル素板20が板幅方向にも複数段(本実施形態では二
段)に重ね合わせられて、第二の板状連結体70bを挟
んで一体的に連接されていることから、より多くのタイ
ル(本実施形態では、合計12枚もの製品タイル)を同
時に製造することが可能となり、極めて優れた生産性が
実現されるのである。
【0041】なお、タイル素板20の板幅方向両端部を
相互に連接する板状連結体70a,70bの焼成体は、
適当な寸法やデザインを与えることによって、製品タイ
ルとして用いることも可能であり、それによって、より
一層の生産効率の向上が達成され得ると共に、練土のタ
イル製品化利用率も向上され得る。
【0042】また、かかる成形体22においては、タイ
ル素板20が板厚方向に三枚以上の多数枚重ね合わせて
配列されることから、各タイル素板20を鉛直方向に立
てた状態で載置する際の成形体22の底面の有効幅を有
利に確保することが出来るのであり、それ故、成形体2
2を台車等に載せて搬送,乾燥,焼成する際の安定性が
向上されて、成形体22の転倒等に起因する製品タイル
の不良や損傷が防止されることにより、製品品質の向上
と安定化が図られ得るのである。
【0043】さらに、かかる成形体22においては、タ
イル素板20の板厚方向に三枚以上の多数枚重ね合わせ
て配列されることから、上述の如く、載置する際の底面
の有効幅を十分に確保しつつ、各タイル素板20の一枚
の厚さ寸法を十分に小さく設定することが可能となるの
であり、それ故、製品タイルの寸法(肉厚寸法等)や形
状の設計自由度が飛躍的に向上され得るのである。
【0044】次に、図8〜10には、本発明の第二の実
施形態としての成形金型80の要部部品図と全体図が示
されている。なお、これら図8,9,10は、前記第一
の実施形態における図5,6,7に対応するものであ
る。即ち、本実施形態の成形金型80は、前記第一の実
施形態の成形金型に比して、特に中玉部の構造の別の具
体例を示すものであり、口枠や中玉取付台等の構造は第
一の実施形態と同様な構造が採用可能であることから、
それらの詳細な説明を省略し、要部だけを図示して説明
することとする。また、第一の実施形態と同様な構造と
された部材および部位であって、図8,9,10中に示
されるものについては、第一の実施形態と同一の符号を
図中に付することにより、それらの詳細な説明を省略す
る。
【0045】すなわち、本実施形態の成形金型80にお
いては、中玉部82a,82bが、何れも、支持ロッド
42の軸方向に連続して延びる一枚の平板構造とされて
いる。そして、各中玉部82には、支持ロッド42の軸
方向の両端縁部と略中央部分に位置して、それぞれ、板
厚方向両側に突出する形態をもって、突出仕切片部84
が一体形成されている。
【0046】このような構造とされた本実施形態の成形
金型80においても、図10に示されているように、口
枠16の押出口14内に中玉部82が配設されることに
より、該押出口14内が実質的に複数の成形口部に仕切
られており、以て押出口14内において、複数枚(本実
施形態では、六枚)のタイル素板の成形口部86が、板
厚方向に相互に離間して並置状態で形成されていると共
に、それらのタイル素板の成形口部86の板幅方向(図
10中の上下方向)の両端部において、それぞれ、板状
連結体の成形口部88が形成されている。また、各タイ
ル素板の成形口部86は、板幅方向の両端縁部におい
て、それぞれ、板状連結体の成形口部88に対して、狭
窄された小さな連接部によって接続されており、以て、
全体として一つの一体的な成形体90が押出成形される
ようになっている。
【0047】すなわち、かかる成形金型80を用いて押
出成形された成形体90においては、互いに板厚方向で
離間して重ね合わせられた三枚以上(本実施形態では、
6枚)の略平板形状を有するタイル素板92と、それら
のタイル素板92の板幅方向両側外方に位置してタイル
素板92の板厚方向に延びる略平板形状の板状連結体9
4,94を一体的に備えている。また、各タイル素板9
2には、板幅方向の中央部分において、板厚方向の両側
から切り込み状の分割用凹溝96が形成されており、乾
燥,焼成後に該分割用凹溝96に沿って分割されること
により、二枚の製品タイルを形成するようになってい
る。
【0048】要するに、本実施形態の成形金型80によ
って得られた成形体90においては、一枚のタイル素板
92が、実質的には、板幅方向に重ね合わせられた二枚
の製品タイルの成形部分から構成されているのであり、
それ故、全体としては板厚方向に重ね合わせられた六枚
のタイル素板92を有しているが、実質的には、各タイ
ル素板92が二枚の製品タイルとされることにより、合
計12枚の製品タイルを一度に製造することが出来るの
である。
【0049】従って、このような本実施形態の成形金型
80においても、第一の実施形態の成形金型と同様な効
果が、何れも有効に発揮され得る。また、それに加え
て、一枚のタイル素板92によって二枚の製品タイルを
板幅方向で直接に連接した形態をもって形成するように
したことにより、第一の実施形態の成形金型に比して、
中央の板状連結体70bを形成する必要がなくなり、中
玉部82等の金型構造の簡略化が図られ得ると共に、練
土の製品化効率の更なる向上も図られ得るのである。
【0050】また、本実施形態の成形金型80において
は、一つの支持ロッド42に取り付けられる中玉部82
が、全体的に連続した略矩形平板形状を有する単一部材
で構成されることから、中玉部82ひいては成形金型8
0の全体剛性が有利に向上され得るのであり、以て、製
造されるタイル形状の安定化と高精度化が図られ得ると
共に、成形金型80の剛性を確保しつつ中玉部82を薄
肉化することも可能であり、それによって、練土の流れ
状態の調節自由度の向上等も実現可能とされる。
【0051】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明はこ
れらの実施形態における具体的な記載によって何等限定
的に解釈されるものでない。
【0052】例えば、一つの成形体におけるタイル素板
の形成数は、前記実施形態の記載によって限定されるも
のでなく、板厚方向で三枚以上の任意の数のタイル素板
が重ね合わせ状態で形成され得る。
【0053】また、前記実施形態では、板厚方向で重ね
合わせられた各タイル素板が、裏面同士または表面同士
が向き合うように対向配置されていたが、そのような配
置形態に限定されるものでなく、タイル素板の表面と裏
面を板厚方向で対向配置させても良い。
【0054】更にまた、前記第一の実施形態では、タイ
ル素板20が、板幅方向で二段に重ね合わせられていた
が、板厚方向に三枚以上重ね合わせられたタイル素板を
板幅方向に一段だけ形成したり、或いは板幅方向で三段
以上に重ね合わせて形成することも可能である。
【0055】また、特に板厚方向でタイル素板の裏面同
士を重ね合わせる場合には、図11に示されているよう
に、板幅方向に分割された形態の分割中玉98を採用す
ることも可能である。なお、分割中玉98を採用した場
合には、裏面同士の重ね合わせ面でタイル素板が相互に
板厚方向で直接に連結形成されることとなるが、これら
連結形成されたタイル素板は、焼成後に分割カッタ等で
分離して製品タイルとされる。なお、図11おいては、
その理解を容易とするために、前記第一の実施形態と同
様な構造とされた部材および部位に対して、図中に第一
の実施形態と同一の符号を付しておく。
【0056】さらに、本発明は、目的とする製品タイル
の大きさや寸法、形状、デザイン等によって特に限定さ
れることなく、広い範囲で適用されることは、言うまで
もない。
【0057】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた形態において実施され得るものであり、また、そ
のような実施形態が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
勿論である。
【0058】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従えば、板厚方向に直接乃至は離間して重ね合わせて
配された三枚以上のタイル素板を、その板幅方向両端部
で板状連結体により相互に連接して一体的に押出成形す
ることが出来るのであり、それによって、一度に多数枚
のタイル素板を形成することが可能となって優れた生産
効率が達成される。
【0059】しかも、三枚以上のタイル素板を板厚方向
に重ね合わせて一体成形することが出来ることから、各
タイル素板を立てた状態で載置する際の底面の面積を有
利に確保することが可能となり、それによって、タイル
素板(成形体)の搬送や乾燥,焼成を容易に且つ安定し
て行なうことが出来ると共に、各タイル素板の肉厚寸法
を小さく設定することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての湿式タイルの
成形金型を示す裏面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1におけるIII −III 矢視図である。
【図4】図1におけるIV−IV断面図である。
【図5】図1に示された成形金型を構成する第一の中玉
部(裏側中玉部)18aを示す斜視図である。
【図6】図1に示された成形金型を構成する第二の中玉
部(表側中玉部)18bを示す斜視図である。
【図7】図1に示された成形金型を用いた練土の押出成
形を説明するための正面説明図である。
【図8】本発明の第二の実施形態としての成形金型に採
用されている第一の中玉部82aを示す、図5に対応し
た斜視図である。
【図9】本発明の第二の実施形態としての成形金型に採
用されている第二の中玉部82bを示す、図6に対応し
た斜視図である。
【図10】本発明の第二の実施形態としての成形金型を
用いた練土の押出成形を説明するための、図7に対応し
た正面説明図である。
【図11】本発明の第三の実施形態としての成形金型を
用いた練土の押出成形を説明するための、図7に対応し
た正面説明図である。
【符号の説明】
10,80 成形金型 14 押出口 18,82 中玉部 20,92 タイル素板 22,90 成形体 58,86 タイル素板の成形口部 60,88 板状連結体の成形口部 70,94 板状連結体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式タイルの押出成形機の先端口部に装
    着されて押出口を形成すると共に、該先端口部に対して
    固定的に支持されて該押出口内に延び出して配される中
    玉部を備え、該中玉部により、該押出口内において、複
    数のタイル素板の成形体を板厚方向で互いに重ね合わせ
    られた状態で連続成形する成形口部を形成する湿式タイ
    ルの成形金型において、 前記押出口を前記中玉部で複数領域に実質的に仕切るこ
    とにより、該押出口内において、板厚方向で互いに重ね
    合わせられた三枚以上のタイル素板の成形口部を形成す
    ると共に、それらタイル素板の板幅方向両側の外方にそ
    れぞれ位置せしめられて、各タイル素板の板幅方向両端
    部を相互に連結する板状連結体の成形口部を形成したこ
    とを特徴とする湿式タイルの成形金型。
  2. 【請求項2】 前記タイル素板の板幅方向両端部をそれ
    ぞれ相互に連結する板状連結体の少なくとも一方を、タ
    イル素板として利用するようにした請求項1に記載の湿
    式タイルの成形金型。
  3. 【請求項3】 前記中玉部を、板厚方向で互いに重ね合
    わせられる前記タイル素板の重ね合わせ面間を完全に仕
    切るように広がる板状仕切壁部と、該板状仕切壁部にお
    けるタイル素板の板幅方向での両端縁部において、それ
    ぞれタイル素板の重ね合わせ方向両側に向かって突設さ
    れて、板厚方向で互いに重ね合わせられる前記タイル素
    板の成形口部と前記板状連結体の成形口部を実質的に仕
    切る突出仕切片部とを含んで、構成した請求項1又は2
    に記載の湿式タイルの成形金型。
  4. 【請求項4】 前記板状仕切壁部に対して、タイル素板
    の裏面に貼着用溝を形成するための突起を一体形成した
    請求項3に記載の湿式タイルの成形金型。
  5. 【請求項5】 板厚方向で互いに重ね合わせられた三枚
    以上のタイル素板の成形口部を、その板幅方向の少なく
    とも一方の側に形成された前記板状連結体の成形口部を
    挟んで、板幅方向においても複数段に重ね合わせられた
    状態で形成した請求項1乃至4の何れかに記載の湿式タ
    イルの成形金型。
  6. 【請求項6】 前記タイル素板を、板幅方向で分割可能
    とすることにより、一つのタイル素板によって複数枚の
    製品タイルを形成するようにした請求項1乃至5の何れ
    かに記載の湿式タイルの成形金型。
  7. 【請求項7】 板厚方向で互いに重ね合わせられた三枚
    以上のタイル素板の成形口部を、互いに重ね合わせ面間
    で各タイル素板の表面同士または裏面同士が対向位置す
    るように配設した請求項1乃至6の何れかに記載の湿式
    タイルの成形金型。
  8. 【請求項8】 調整された練土からタイル素板を連続押
    出成形し、得られた成形体を適当な長さに切断した後、
    焼成して湿式タイルを製造するに際して、 板厚方向で互いに重ね合わせられた三枚以上のタイル素
    板を、各板幅方向の両端部において、それぞれ、板状連
    結体で相互に連結せしめた形態をもって、前記成形体を
    連続押出成形し、該成形体を焼成後に分離させることに
    より、複数枚のタイルを得ることを特徴とする湿式タイ
    ルの成形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016141150A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 株式会社トーヨプロセス 建築材の押出成型機に使用される金型及びその金型の製造方法
CN114104747A (zh) * 2021-11-12 2022-03-01 福建晟茂科技有限公司 混凝土砌块成型湿法工艺码坯生产工艺及整体旋转机构

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