JP2563968B2 - 複数多穴管の一体押出方法 - Google Patents

複数多穴管の一体押出方法

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    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C23/00Extruding metal; Impact extrusion
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、カークーラー用コンデンサやラジエータ
等の熱交換器における冷媒流通管として使用される多穴
管の押出方法、特に複数個の多穴管を同時押出しする場
合の押出方法に関する。
従来の技術 例えば、カークーラー用コンデンサ等の熱交換器で
は、冷媒流通管として、第10図に示すような偏平多穴
管、即ち中空部内を仕切壁(101)によって多数の中空
孔(102)に仕切られた偏平多穴管(100)が一般に用い
られる。このような多穴管(100)はアルミニウム(そ
の合金を含む)等を押出すことによって製作されるが、
生産効率の向上等を図るため、複数の多穴管を1のダイ
スで同時に押出すことが行われている。即ち、第9図に
示すように、多穴管の断面形状に対応する成形間隙を有
する成形孔(201)を2個あるいはそれ以上設けたダイ
ス(200)を用い、複数庫の多穴管を同時に押出すこと
が行われている。
発明が解決しようとする課題 ところが、従来のこのような同時押出方法は、各多穴
管が分離独立状態で各成形孔(201)から押出されるも
のであったため、各多穴管に押出速度差を生じ易く、ひ
いては偏肉等を生じ易く、品質のバラツキが大きいとい
う欠点があった。このような欠点は、熱交換器の軽量、
小型、高性能化の要請に伴い多穴管(100)が薄肉多穴
化、小幅化されるにつれ、より顕著に生じるものであっ
た。しかもまた、押出後の引張矯正や、製品の適用に際
しての切断や曲げ加工等においてもそれぞれ多穴管1本
ごとに処利しなければならず、その取り扱いが実に不便
であるという欠点もあった。
この発明はかかる欠点を解消するためになされたもの
であって、偏肉等を抑制しまた押出後の取り扱いも容易
となした多穴管を製作するための複数多穴管の同時押出
方法を提供せんとするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、この発明は、複数の多穴
管を不離一体の関係で押出すことにより、恰も一体物の
押出と同じ状態での押出しを可能とし、かつまたその後
も一体物としての取扱いを可能としたものである。
即ち、より具体的には、図面の符号を参照して示せ
ば、多穴管押出用の成形孔(3)を2個以上有するダイ
ス(A)を用い、複数個の多穴管(50)を同時押出する
多穴管の押出方法において、前記ダイス(A)に隣接成
形孔(3)(3)を連通する連通部(24)を設け、この
ダイスを用いて押出すことにより、複数個の多穴管(5
0)を連結片(60)を介在させた連結一体状態で押出す
ことを特徴とする複数多穴管の一体押出方法により上記
課題を達成しえたものである。
作 用 複数個の多穴管(50)を連結片(60)を介在させた連
結状態で押出すことにより、一体物の押出とほぼ同じと
なり、各多穴管の押出速度が均等化され、偏肉等の発生
が抑制される。また、押出後の引張矯正、切断、曲げ加
工等においても一体物としての取扱いが可能となる。
実 施 例 次にこの発明の実施例を説明する。
この実施例は、第4図に示すような直線状に配置され
た3個の偏平多穴管(50)(50)(50)を一体で押出す
場合を示すものである。
まず、第1図〜第3図にこの実施例に用いるダイスを
示す。これらの図において、(A)はダイスであり、該
ダイス(A)はダイス雄型(1)とダイス雌型(2)と
により構成されている。
ダイス雄型(1)は断面円形の基盤からなり、その一
端側に段差部(11)を介して突出状の嵌合部(12)が形
成されている。そして該嵌合部(12)の中央を横断する
態様で、3個の成形凸部(13)(13)(13)が直線状配
置に突出形成されている。これら成形凸部(13)は3個
の偏平多穴管(50)のそれぞれに対応するもので、各成
形凸部には偏平多穴管(50)の中空孔(52)の形成用突
片(14)(14)…が複数個並列状に列設されている。そ
して各中空孔形成用突片(14)の間隔は偏平多穴管(5
0)の仕切り壁(51)の肉厚に対応している。また成形
凸部群を挟んで上下両側には、雄型ダイス(1)の厚さ
方向を貫通する押出材料通過孔(15)(15)が設けられ
ている。
ダイス雌型(2)は、これも円盤状の基盤からなり、
一端側に嵌合凹部(21)を有するとともに、該嵌合凹部
の中央にさらに長円形状の凹部(22)を有し、さらに凹
部(22)にはその長さ方向に沿って列設配置された3個
の押出開口部(23)(23)(23)を有している。この押
出開口部(23)は偏平多穴管(50)の外形を規定するも
のである。かつ隣接押出開口部(23)(23)間にはこれ
ら押出開口部を連通する連通部(24)が形成されてい
る。この連通部は、偏平多穴管(50)を連結する連結片
(60)を形成するためのものである。なお、第1図及び
第2図において、(25)はレリーフ部である。
而して、ダイス(A)はダイス雄型(1)の嵌合部
(12)をダイス雌型(2)の嵌合凹部(21)に嵌合し固
定することにより構成されている。この状態において、
ダイス雄型(1)の成形凸部(13)はダイス雌型(2)
の対応押出開口部(23)内に臨まされ、もってダイス
(A)には3個の偏平多穴管(50)に対応した3個の成
形孔(3)が形成されたものとなされている。そして各
成形孔は、偏平多穴管(50)の断面形状に対応する成形
間隙を有しており、また隣接成形孔どうしが連通部(2
4)によって連通されたものとなされている。
上記のようなダイス(A)を用いてアルミニウム等の
押出を実施する。即ち押出材料をダイス雄型(1)の上
下通過孔(15)(15)を通過せしめてダイスの成形孔
(3)へと流入させ、成形孔(3)及び連通部(24)を
通過させて押出す。こうして押出した偏平多穴管(50)
は第4図に示すように、連接するものどうしが連結片
(60)を介した連結一体状態で押出したものとなり、一
体物の押出しと実質的に同じになる。なお連結片(60)
の肉厚は0.2〜0.5mm程度に設定するのが良い。
こうして押出した多穴管(50)は、これを要すればさ
らに第5図に示すように曲げ加工を施したり、所望の長
さに切断加工する。かかる加工においても、3個の多穴
管が連結一体状態となっているから、一体物として加工
処理を行えば良く、3個それぞれ別々に加工する必要は
なくなる。その後必要に応じて、各偏平多穴管を連結片
(60)に沿って切断し所定の本数に分離すれば良い。
なお、上記実施例では、3個の偏平多穴管(50)を一
体で押出した場合を示したが、2個あるいは4個以上の
多穴管を一体で押出すものとしても良い。また各偏平多
穴管を幅方向に直線状に連結させて一体押出しする場合
を示したが、第6図に示すように、波形連結でも良い
し、第7図に示すように、環状連結でも良いし、あるい
はまた第8図に示すように、四角形連結でも良いし、そ
の他種々の連結態様が可能である。
発明の効果 この発明は上述の次第で、複数個の多穴管を同時押出
しするに際し、各多穴管を連結片を介した連結一体状態
で押出すものであることにより、一体物の押出と同じ押
出状態を実現しえ、各多穴管の押出速度を均等化しうる
から、偏肉等の発生を防止しうる。また押出した各多穴
管は連結しているから、押出後の引張矯正や、切断曲げ
加工等においても一体的取扱いが可能となり、多穴管を
別々で加工処理する場合に較べて取扱い性、作業性を向
上しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に用いるダイスの一例を、ダイス雄型
と同雌型とを分離して示す斜視図、第2図は同じく組合
せた状態のダイスの縦断面図、第3図は第2図のIII−I
II線断面図、第4図は第1図〜第3図のダイスを用いて
押出した連結状態の偏平多穴管の斜視図、第5図は同じ
く偏平多穴管の曲げ加工後の状態の斜視図、第6図〜第
8図はこの発明において採用可能な多穴管の他の連結態
様例を示す各断面図、第9図は従来方法において用いる
ダイスの押出し出口側から見た概略正面図、第10図は第
9図のダイスによって押出した1本の偏平多穴管の断面
図である。 (A)……ダイス、(1)……ダイス雄型、(2)……
ダイス雌型、(3)……成形孔、(24)……連通部、
(50)……偏平多穴管、(60)……連結片。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多穴管押出用の成形孔を2個以上有するダ
    イスを用い、複数個の多穴管を同時押出する多穴管の押
    出方法において、前記ダイスに隣接成形孔を連通する連
    通部を設け、このダイスを用いて押出すことにより、複
    数個の多穴管を連結片を介在させた連結一体状態で押出
    すことを特徴とする複数多穴管の一体押出方法。
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