JPH0199716A

JPH0199716A - 多穴管押出用ダイス

Info

Publication number: JPH0199716A
Application number: JP25777887A
Authority: JP
Inventors: Kishin Sukimoto; 鋤本　己信; Kunio Okubo; 大久保　国男; Masami Sudo; 須藤　正己; Tadaaki Morita; 森田　忠昭; Nobuo Inaba; 稲葉　信夫
Original assignee: Showa Aluminum Corp
Current assignee: Altemira Co Ltd
Priority date: 1987-10-13
Filing date: 1987-10-13
Publication date: 1989-04-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は多穴管押出用ダイス、特に自動車用ラジェー
タ等の熱交換器におけるチューブ材として使用されるよ
うなアルミニウム製偏平多大管を製造するための押出用
ダイスに関する。

従来の技術従来、例えば第６図に示すような多数の中空部（ｃ）が
列設された偏平多穴管（Ａ）、すなわち偏平状に形成さ
れた外周壁（ａ）と、その内部を幅方向に仕切る多数の
仕切壁（ｂ）とを備えた偏平多穴押出型材を製造するた
めのダイスとして、第４図に示すようなものが用いられ
ていた。

このダイスは、偏平多穴管（Ａ）の外形を形成する雌型
ダイス（１０２）と、間管の中空部（Ｃ）を形成するた
めの雄型ダイス（１０１）とよりなり、この雄型ダイス
（１０１）の成形用凸部（１０４）の先端に列設された
ベアリング部（１０６ａ）を雌型ダイス（１０２）の成
形用開口部（１０９）内に所定の押出成形間隙を隔てた
状態に配置してこれら両ダイス（１０１）　　（１０２
）を組合わせ固定してなるものである。この雄型ダイス
（１０１）の前記成形用凸部（１０４）は、第４図（ｂ
）に示すように、その先端部に良数個の成形用単位凸部
（１０１３）が列設されると共に、これら単位凸部（１
０６）間に成形材料を導くための傾斜状導入溝（１０７
）が形成されている。

そして、その成形用凸部（１０４）の基幹部（１０４ａ
）より各成形用単位凸部（１０６）へのアプローチ角θ
は、特に第５図に示すように、通常３０度程度に設定さ
れている。

発明が解決しようとする問題点しかしながら、斯るダイスを用いて前述のような偏平多
穴管、特に多穴化、薄肉化の進んだ形状のものを押出成
形した場合、偏平多穴管（Ａ）の各仕切壁（ｂ）の肉厚
ｔ２が護管（Ａ）の厚さ方向の中間部側程薄くなり、所
期する寸法のものが得られないという難があった。これ
は、仕切壁（ｂ）に対応する部分、すなわち成形用単位
凸部（１０Ｂ）間へのアルミニウム等の成形材料の流入
量が、外周壁（ａ）に対応する部分のそれより少ないこ
とに基因するものと考えられる。

この発明は、多穴管における仕切壁に対応する成形間隙
と外周壁に対応する成形間隙への成形材料の流入量の均
一化を図り、設計値どおりの製品を得ることのできるよ
うに改良されたダイスを提供することを目的とするもの
である。

問題点を解決するための手段上記目的において、この発明は成形用凸部の基幹部より
各成形用単位凸部へのアプローチ角θを従来品より大き
く設定し、もって各成形間隙への成形材料の流入量の均
一化を図ったものである。

即ち、この発明は、先端部に複数個の成形用単位凸部（
６）が列設された成形用凸部（４）を有する雄型ダイス
（１）と、前記単位凸部（６）列が所定の成形間隙を隔
てて配置される成形用開口部（９）を有する雌型ダイス
（２）との組合わせにより多穴管（Ａ）を製造する押出
用ダイスにおいて、前記成形用凸部（４）の基幹部（４ａ）より前記各成形
用単位凸部（６）へのアプローチ角θが、７５〜９０度
の範囲に設定されてなることを特徴とする多穴背押出用
ダイスを要旨とするものである。

実施例以下、この発明を図示実施例に基づいて説明する。

第６図は、例えば自動車用ラジェータ等における冷媒通
路を構成するチューブ材として使用されるような偏平多
穴管（Ａ）の断面形状を示すものであり、偏平状に形成
された外周壁（ａ）と、その内部を幅方向に仕切る複数
の仕切壁（ｂ）とを備えてなるものである。第１図は、
上記多穴管（Ａ）を押出成形するための雄型ダイス（１
）と雌型ダイス（２）を示すものである。

この雄型ダイス（１）は、第１図（ｂ）に示すように、
盤状本体（３）の一端面中央部から突出する成形用凸部
（４）を何し、またこの凸部（４）を囲む態様で前記本
体（３）を軸線方向に貫通し、かつ同方向の中間部で合
流するものとなされた成形材料導入孔（５）を有する。

前記成形用凸部（４）は、第１図（ｂ）および第２図に
示すように、その先端部に所定間隙を隔てて複数個の成
形用単位凸部（６）が列設され、またこれら各単位凸部
（６）間に成形材料を導入するための傾斜状導入溝（７
）が並設されている。そして、この成形用凸部（４）に
おけるアプローチ角θ、すなわち成形用凸部（４）の基
幹部（４ａ）より各成形用単位凸部（６）へ成形材料を
導くアプローチ面の傾斜角度θは、略９０度に設定され
ている。この発明においては、このアプローチ角θを７
５〜９０度の範囲に設定することが必要である。この角
度θを７５度未満に設定すると前記成形用単位凸部（６
）の先端に設けられたベアリング部（６ａ）と後述の雌
型ダイス（２）の成形用開口部（９）との間の成形間隙
に流入する成形材料の流入量が、隣接する前記ベアリン
グ部（６ａ）間の成形間隙に流入する成形材料の流入量
より多くなり、その結果書られる偏平多穴管（Ａ）は、
その仕切壁（ｂ）の厚さｔ２が護管（Ａ）の厚さ方向の
中間部側はど薄くなり所期する寸法のものが得られなく
なるからであり、逆に、９０度を越えても、雌型ダイス
（２）の成形用開口部（９）と雄型ダイス（１）のベア
リング部（６ａ）との成形間隙に流れる成形材料の流入
量が減少して所期する寸法の外周壁（ａ）が得られなく
なるからである。

一方、雌型ダイス（２）は、盤状本体（８）の一端面中
央部に流入四部（１０）が形成されると共に、更にその
凹部（ｌＯ）の中央部に前記成形用単位凸部（６）のベ
アリング部（６ａ）列を所定の成形間隙を隔てた状態で
嵌め合わせうる大きさおよび形状の成形用開口部（９）
が形成されている。

而して、上記雄型ダイス（１）と雌型ダイス（２）とは
、第３図に示すようｉこ、雄型ダイス（１）の一端面の
周縁部に形成された係合段部（３ａ）に、これと対応す
る雌型ダイス（２）の周縁部に形成された嵌合縁部（２
ａ）を嵌め合わせると共に、前記雄型ダイス（１）のベ
アリング部（６ａ）列を雌型ダイス（２）の成形用開口
部（９）内に所定の成形間隙を隔てた状態に配置して嵌
め合わされて固定される。

上記ダイスにおいては、押出機のコンテナ内で加熱され
たアルミニウム等のビレットは、雄型ダイス（１）の成
形材料導入孔（５）に成形用材料として流れ込む。この
導入孔（５）に流れ込んだ成形材料は、雄型ダイス（１
）の成形用凸部（４）の周囲で合流し、その一部は該部
（４）に形成された傾斜状導入溝（７）を経由して隣接
するベアリング部（６ａ）間に流れ込み、また残部は雌
型ダイス（２）の流入四部（１０）を経由して前記ベア
リング部（６ａ）と前記成形用開口部（９）間に流れ込
む。こうして成形材料は第６図に示すような偏平多穴管
に押出成形される。

ちなみに、外周壁（ａ）の厚さｔｌを０．５麿、仕切壁
（ｂ）の厚さｔ２を０．３５ｍｍに設計した第６図に示
す偏平多穴管（Ａ）を押出成形するに際し、アプローチ
角θを３０度に設定した従来のダイスと、同角θを９０
度に設定した本発明のダイスとを用い、得られた製品の
上記各寸法を比較した。その結果、外周壁（ａ）の厚さ
ｔｌは、前者が０．４８〜０．５１Ｍ。

後者が０．４７〜０．５０ａ＋であり、いずれも略設計
値どおりであった。一方、仕切壁（ｂ）の厚さｔ２は、
前者が０．２〜０．３ａｍＬかなく設計値を下回るもの
であったのに対し、後者では０．３２〜０．３６ｍであ
り、略設計値どおりであった。この結果より本発明によ
れば略設計値どおりの製品を得ることを確認し得た。

発明の効果この発明は、上述のとおり、雄型ダイス（１）における
成形用凸部（４）の基幹部（４ａ）より各成形用単位凸
部（６）へのアプローチ角θが、７５〜９０度の範囲に
設定されてなるから、上記成形用単位凸部（６）の先端
に設けられたベアリング部（６ａ）と雌型ダイス（２）
の成形用開口部（９）との成形間隙と、隣接する上記ベ
アリング部（６ａ）の成形間隙とに流入する成形材料の
流入量の均一化を図ることができる。従って、外周壁（
ａ）および仕切壁（ｂ）がいずれも設計値どおりの厚さ
を有する多穴管（Ａ）を製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、この発明の実施例を示すもので
、第１図は雄型ダイスと雌型ダイスとを分離した状態を
示す全体斜視図、第２図は雄型ダイスの成形用凸部を切
断した状態を示す一部拡大斜視図、第３図は雄型ダイス
と雌型ダイスとを組合わせた状態における第１図■−■
線に対応する縦断面図、第４図および第５図は従来例を
示すもので、第４図は第１図に対応する全体斜視図、第
５図は成形用凸部の第４図Ｖ−Ｖ線の拡大断面図であり
、第６図は偏平多穴管の横断面図である。（１）・・・雄型ダイス、（２）・・・雌型ダイス、（
４）・・・成形用凸部、（４ａ）・・・基幹部、（６）
・・・成形用単位凸部、（９）・・・成形用開口部、（
Ａ）・・・多穴管、（θ）・・・アプローチ角。雌型タイス（ａ）第１図図

Claims

【特許請求の範囲】　先端部に複数個の成形用単位凸部（６）が列設された
成形用凸部（４）を有する雄型ダイス（１）と、前記単
位凸部（６）列が所定の成形間隙を隔てて配置される成
形用開口部（９）を有する雌型ダイス（２）との組合わ
せにより多穴管（Ａ）を製造する押出用ダイスにおいて
、前記成形用凸部（４）の基幹部（４ａ）より前記各成形
用単位凸部（６）へのアプローチ角θが、７５〜９０度
の範囲に設定されてなることを特徴とする多穴管押出用
ダイス。