JP2998808B2 - 建築用扇形ウォール板の製造方法及びその型枠装置 - Google Patents

建築用扇形ウォール板の製造方法及びその型枠装置

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敬之 島村
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はコンクリート製の建築用扇型ウォール板を遠
心力成形法によって製造する方法、及びその製造方法に
使用される型枠装置に係り、特に複数個の部品を組み立
てることによって、建築用円柱を構成することが出来る
形状と構造を持った扇形ウォール板を遠心力成形法を用
いて製造する方法及び型枠装置に関するものである。
<従来の技術> 従来、この種の建築用扇型ウォール板を製造するに当
たっては、この扇型ウォール板の外径に対応する内径を
持った扇型状型枠内にコンクリートを打設して成形した
り、或いはこの型枠内にコンクリートを打設した後で振
動を与えながら成形するのが一般的であった。
また軸方向(長手方向)の長さが短いシールド工法に
使用されるセグメントを遠心力成形法を用いて製造する
方法或いは成形型枠としては、例えば実公昭62−9051号
公報,同62−9052号公報に記載された技術が公知であ
る。
これらの公報に記載された公知技術は、円弧状外板,
側板及び仕切板を夫々組み合わせて固定することによっ
てセグメントピース成形枠を作るか、或いは予め舟形状
に形成されたセグメントピース成形枠を作り、これらの
セグメントピース成形枠を複数個相互に連結することに
よって遠心力成形用の円筒状リング枠を組み立て、この
リング枠を回転させることによってコンクリートセグメ
ントを遠心力成形する技術である。
上記の如くしてコンクリートが打設され且つ振動或い
は遠心力が付与された型枠は、養生室に搬送されて蒸気
養生され、所定時間経過してコンクリートが硬化した
後、型枠から脱型して製品となる。養生室に於ける型枠
は、硬化が終了するまで搬入時の姿勢を保持している。
<発明が解決しようとする課題> 然るに、前述の技術の内で、扇形状型枠を用いて成形
する方法は、仮りに振動を与えながら成形しても成形さ
れた扇型ウォール板の外周表面は粗く、なめらかでない
ので、この扇型ウォール板を用いて建物の柱を構成する
場合には扇型ウォール板の表面に別に化粧を施さなけれ
ばならない等の問題があった。
また後者のコンクリートセグメントを遠心力成形で製
造する技術は外周面が緻密で光沢となめらかさを有する
扇型状のセグメントを成形することは可能であるが、こ
れを成形するためには複数個のセグメントピース成形枠
を順に組立連結して円筒状のリング枠を構成しなければ
ならないので、組立連結及びその解体に手間取り、作業
性が悪い問題があった。
更に後者の技術は軸方向の長さが比較的短いセグメン
トを成形する場合には有効であるが、建築用柱に使用さ
れる扇型ウォール板の如く、軸方向(長手方向)の長さ
が大きい成形品を成形する場合には、長手方向中央付近
でコンクリートの自重によるタレ変形が生じ、均一な径
と形状を持った扇型ウォール板を製造することが困難で
ある等の問題があった。
上記タレ変形は、成形品の成形面(型枠の内面と接す
る面)が型枠から離隔することを意味しており、この状
態で蒸気養生したとき、型枠から離隔した成形面の色や
艶が他の成形面の色や艶と異なってしまうという問題が
生じる。特に、扇型ウォール板が建築物の柱や壁の一部
として利用されるものであることから、他の部分と異な
る色や艶を持った部位が生じることは、成形品が不良と
なるという問題に発展する。
本発明に係る建築用扇型ウォール板の製造方法及びそ
の型枠装置は従来のこれらの問題点に鑑み開発された全
く新しい技術に関するものである。
<課題を解決するための手段> 本発明に係る建築用扇形ウォール板の製造方法は、前
述した従来技術の問題点を根本的に改善した技術であっ
て、その要旨は、両端外周縁にキャステングを有する円
筒外枠内にセパレータ板及び端板を設けてなる型枠装置
を製管機用ホイール等を介して回転させながら、その内
部に生コンクリートを打設して扇形ウォール板を遠心成
形し、更に、前記扇形ウォール板を蒸気養生する際に、
円筒外枠を遠心力回転させながら養生させるものであ
る。
本発明に係る建築用扇形ウォール板の成形用型枠装置
は、前述した従来技術の問題点を根本的に改善した技術
であって、その要旨は、予め設定された分割巾と長さを
持った内型枠と該内型枠を着脱可能に取り付ける円筒外
枠からなり、建築物の柱又は壁の一部を構成するための
建築用扇型ウォール板を成形するための型枠装置であっ
て、所定の分割巾と長さとを有する舟底板の両側及び両
端に夫々セパレータ板及び前記舟底板とセパレータ板と
によって形成された扇形と略等しい端板を取り付け固定
した内型枠を、両端外周にキャステングを有する円筒外
枠内に組込固定して構成したものである。
<作用> 本発明に係る建築用扇型ウォール板(以下「扇型ウォ
ール板」という)の製造方法は上述の如く、円筒外枠の
内部軸方向に複数個のセパレータ板を固定すると共に円
筒外枠の両端部の軸と直交する方向に端板を固定した後
で、この円筒外枠を回転しながら円筒外枠内に生コンク
リートを注入するので、扇型ウォール板を遠心力成形す
ることが出来、これによって外周表面が緻密でなめらか
な複数個の扇型ウォール板を一緒に簡単に製造すること
が出来る。
また本方法を実施することによって、セパレータ板の
取付位置及びその高さを変えて、扇型ウォール板の分割
角度及びメジ厚さを自在に選択することが出来、かつ端
板の取付位置を変えることによって扇型ウォール板の軸
方向の長さを容易に変えることが出来る。
更に型枠装置を回転させながら蒸気養生することによ
って、遠心力作用により扇型ウォール板の長手方向の中
央付近がコンクリートの自重によってタレ変形すること
を防止することが出来る。従って、全成形面が一様に型
枠に押圧された状態を保持して硬化するため、成形面の
色や艶を均一にすることが出来る。
本発明に係る扇型ウォール板の型枠装置は上述の如
く、円筒外枠を使用し、この円筒外枠内に、所定の分割
巾と長さとを持った円弧状の舟底板、舟底板の両側に取
付固定されるセパレータ板、舟底板の両端に取付固定さ
れる舟底板とセパレータ板とによって形成された扇形と
略等しい形状を持った端板(以下単に「端板」という)
と、によって構成された内型枠を着脱可能に取り付ける
ようにしたので、簡単に組立構成することが出来る。ま
たこれらのセパレータ板及び端板には切り欠き部材,箱
抜き部材等を固定することも容易である。
更に扇型ウォール板の端面に固着させるためのファス
ナー,荷重受け金物をこれらのセパレータ板及び端板に
仮着させることも容易である。
本発明に係る型枠装置は円筒外枠内に於いて、舟底
板、セパレータ板及び端板からなる内型枠を任意の位置
に固定することが出来るので、任意の巾と長さとを持っ
た扇型ウォール板を成形することが出来る。
<実施例> 図により本発明に係る扇型ウォール板を製造する方法
に用いられる型枠装置について説明すると、第1図はそ
の一実施例を示す型枠装置の縦断面図、第2図はその横
断面図、第3図は型枠装置の展開図、第4図は型枠装置
の斜視図、第5図はこの型枠装置を用いて製造された扇
型ウォール板の斜視図である。
第1図乃至第4図に於いて、1は遠心力成形に使用さ
れる円筒外枠であって、その両端部外周には回転用のキ
ャステング2が取り付けられている。7は舟底板であっ
て製造すべき扇型ウォール板6の形状に対応させた所定
の分割巾と長さとを有し、円筒外枠1の内周面に密接し
且つ長軸方向に沿って取り付けられるように構成されて
いる。また舟底板7の両側には所定の高さと長さとを持
って形成されたセパレータ板3がボルト等の手段で一体
的に取付固定され、更に、両端には舟底板7とセパレー
タ板3とによって形成された扇形と略等しい形状を持っ
た端板5がボルト等の手段で一体的に取付固定されてい
る。そして舟底板7、セパレータ板3、端板5によって
内型枠8が構成されている。
上記内型枠8を円筒外枠1の内周面に取付固定するに
当たっては、特に第1図に示す如く、円筒外枠1の外周
壁に予め穿設された任意のボルト穴を利用し、このボル
ト穴にボルト4を挿通することによって、このボルト4
で内型枠8を固定することが出来る。これらのボルト穴
は成形する扇形ウォール板の分割角度に対応した位置に
予め穿設することが出来、不要の際にはプラスチック材
等で簡単にこれを埋設し得る如く構成されている。
従って、円筒外枠1の外部で舟底板7の両側及び両端
にセパレータ板3及び端板5をボルト等の手段で一体的
に取付固定した内型枠8を組み立て、複数個のこれらの
内型枠8を円筒外枠1内に組み込み固定することによっ
て型枠装置を構成することが出来る。
第5図に於いて、6はコンクリート製の扇形ウォール
板であって、前述の円筒外枠1内の舟底板7、セパレー
タ板3、端板5とよりなる内型枠8内で成形されたもの
である。従って、舟底板7の分割巾と長さとを変えるこ
とで扇形ウォール板6の形状を変えることが出来、且つ
セパレータ板3と端板5の高さの変化によってメジ厚さ
を変化させることが出来る。
本発明に係る型枠装置は上述の如く、両端外周にキャ
ステング2を持った円筒外枠1内に舟底板7、セパレー
タ板3、端板5からなる内型枠8を取付固定して構成し
たので、型枠装置はそのまま遠心力成形用の型枠として
使用することが出来る。即ち、円筒外枠1の両端に設け
られたキャステング2を製管機用ホィール(図示せず)
に載置して回転させながら、円筒外枠1内に生コンクリ
ートを打設することによって、円筒外枠1内に取り付け
た内型枠8の数に応じて複数個の扇型ウォール板6を同
時に成形することが出来る。
前述の如く、円筒外枠1で成形された扇型ウォール板
6は、そのまま円筒外枠1と一緒に蒸気養生することが
出来る。
円筒外枠1内で成形された扇型ウォール板6が長尺も
のである場合には、蒸気養生中に扇型ウォール板6の長
手方向中央付近がコンクリートの自重によってタレ変形
するので、この場合には円筒外枠1を2〜3時間の蒸気
養生中に、毎分60〜100回の割合で回転させ、その遠心
力で扇型ウォール板6を円筒外枠1の内周面に押圧保持
させながら養生することによって、前述のタレ変形を防
止することが出来る。そしてタレ変形が防止されること
によって、扇型ウォール板6の成形面は均一な色や艶を
保持し、良好な成形面を得ることが出来る。
<発明の効果> 本発明に係る扇型ウォール板の製造方法及びその型枠
装置は上述の如き構成と作用とを有するので、本発明の
方法及び型枠装置を使用することによって、建築材とし
て使用するコンクリート製の扇型ウォール板を遠心力回
転させたまま蒸気養生することが出来、これによって外
周表面が均一性を持ち、緻密でなめらかで光沢を有し、
かつ形状及び寸法の異なる扇型ウォール板を確実に大量
生産することが出来る。
また、型枠装置には切り欠き部材、箱抜き部材或いは
扇型ウォール板に取り付けられるファスナー,荷重受け
金物等を簡単に設けることが出来、全体の組立及び解体
も容易である等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はその一実施例を示す型枠装置の縦断面図、第2
図はその横断面図、第3図は型枠装置の展開図、第4図
は型枠装置の斜視図、第5図はこの型枠装置を用いて製
造された扇型ウォール板の斜視図である。 1は円筒外枠、2はキャステング、3はセパレータ板、
4はボルト、5は端板、6は扇型ウォール板、7は舟底
板、8は内型枠である。
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 幹夫 東京都新宿区西新宿1―22―2 羽田ヒ ューム管株式会社内 (72)発明者 芹沢 宏悦 東京都新宿区西新宿1―22―2 羽田ヒ ューム管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−80006(JP,A) 特公 昭49−31732(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端外周縁にキャステングを有する円筒外
    枠内にセパレータ板及び端板を設けてなる型枠装置を製
    管機用ホイール等を介して回転させながら、その内部に
    生コンクリートを打設して扇形ウォール板を遠心成形
    し、更に、前記扇形ウォール板を蒸気養生する際に、円
    筒外枠を遠心力回転させながら養生させることを特徴と
    する建築用扇形ウォール板の製造方法。
  2. 【請求項2】予め設定された分割巾と長さを持った内型
    枠と該内型枠を着脱可能に取り付ける円筒外枠からな
    り、建築物の柱又は壁の一部を構成するための建築用扇
    型ウォール板を成形するための型枠装置であって、所定
    の分割巾と長さとを有する舟底板の両側及び両端に夫々
    セパレータ板及び前記舟底板とセパレータ板とによって
    形成された扇形と略等しい端板を取り付け固定した内型
    枠を、両端外周にキャステングを有する円筒外枠内に組
    込固定して構成したことを特徴とする建築用扇型ウォー
    ル板の成形用の型枠装置。
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